







2020年10月26日11時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国でクマが人里に出没し、人を襲う事件が相次いでいる。
今月中旬には石川県のショッピングセンターに現れ、射殺された。
もしもクマに遭遇したらどうすればいいのか。
目を離さずに静かに後ろへ下がるなどの方法が報道されているが、よく言われる「死んだふり」は効果があるのだろうか――。
専門家に聞いてみた。
日本ツキノワグマ研究所(広島県)の米田(まいた)一彦理事長(72)は、これまでに3千頭のクマに遭遇し、8回襲われた経験がある。
「熊が人を襲うとき」(つり人社)という著書もある。
「ばったり出くわしたら、地面に伏せて首をガードし、1撃目を食らわないのが大事」。
クマが攻撃してくるときは、抱きついてきて鼻にかみつき、窒息させることもあるため、立ったままでいると重篤化し、死亡することも多いという。
そのため、米田さんは「死んだふりは効果がある」と話す。
また、ステッキやスコップ、ピッケルなどを振り回すと、クマは怖がるらしい。
「クマはクマが怖い。ピッケルなどキラキラ光るものが、クマの爪にみえる」。
鎌などを持っていた場合は、振り回し、できるだけ自分の体を大きく見せるのがいい、とも。
90代の女性が、熊手を振り上げて助かった例もある。
一方で、目の前で遭遇したのではなく、山の中で離れたところで見つけたときは、木の後ろに隠れ、木のふりをすることが有効だとする。
クマは動くものには目が早いが、じっとしているものは何か判別できないという。
平野部で遭遇したときの対応も同様だ。
電柱や木立の後ろに隠れ、見つからないようにする。
仮に襲われたときは、側溝に伏せたり、電柱に抱きついたりして、腹を押しつけて体を守り、表面積をできるだけ小さくするといいという。
【襲われても、おなかを守れ】
酪農学園大学の佐藤喜和教授(野生動物生態学)は、「ばったり出くわして驚いているのはクマも同じ。急に走り出したり、大声で叫んだりすると刺激してしまうので、まずは刺激しないことが大切です」と話す。
「死んだふり」については、「いきなり倒れたら、興味を示してクマは近寄ってくるかもしれない」とするが、「威嚇突進してきたときにも、人を食べるつもりではないので慌てずに。仮に襲われても、両手を首の後ろで組んで首を守り、うつぶせになるなどして、おなかを守ることが必要」といい、この姿勢が「死んだふり」に近いものだと説明する。
次第にクマは離れていくという。
ただ、「かなりまれなケース」と佐藤さんがあげるのは、過去に人を襲って食料を得た経験があるクマだ。
「人=おいしいものを持っている」という学習をしているクマは、ふらふらと近寄ってくるという。
ぶつかってきたときに、死んだふりをしても効果はないという。
そんなときは「持てるすべての物を使って戦うしかない」。
石川県のケースのように、もし街中で出あったら?
クマはパニック状態になっており、クマが落ち着けるように、クマとの間に障害物を挟みながら距離をとるのがいいという。
佐藤さんは「ヒグマの会」事務局長も務める。
会では、お役立ちグッズも数多く紹介。
クマを撃退する「ベアスプレー」は「4メートル以内から吹いて顔に命中させれば、撃退効果は高い。ただ、風向きには要注意。こっちにダメージがあり、クマ対応どころではなくなる」。
クマに人の食料を食べさせないため、特殊な容器で食料を保管することなども紹介している。
結論は、クマよけの鈴を鳴らしたり目撃情報を把握したりと、クマに遭遇しないようにし、遭遇してしまったら、焦って急いで行動しないことのようだ。
https://digital.asahi.com/articles/ASNBT76GDNBRUTIL01Y.html?pn=6
(2020年11月7日 修正1 ;追記)
2020年11月6日20時0分にYAHOOニュース(Forbes JAPAN)からは、鈴の音には慣れることもあるのでペコペコ音など、山の中では聞かない音をたてるほうが効果的など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
「鈴の音」がクマ除けになることからもわかるように、クマは元来、人を恐れ、できることなら遭遇を回避しようとする動物だ。
それでもクマが人を襲うのは、クマ自身が身を守るための最後の手段だと感じた場合や、子グマを守るためである場合が多いとされる。
また稀に、人を恐れるに足りない存在だと学習した場合、積極的に人を襲うケースも報告されているため、過度に人に慣れさせないことが重要とされている。
餌付けするなどは言語道断の行為だ。
また、「クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人 姉崎等(姉崎等、片山龍峯著/筑摩書房)」という書籍では、アイヌの猟師である姉崎氏が、鈴の音に慣れてしまうクマも存在することを語っており、興味深い話だと感じた。
クマ除けの鈴をつけた人が、しょっちゅう分け入る山中では、普段は山では聞かれない音、例えば空のペットボトルをペコペコと鳴らす音などのほうが、クマを警戒させる効果があるのだという。
いずれにしても、ここに人がいるから近づくな、人は怖い存在だ、という警告を発しておくことが重要で、クマも根本的には人を恐れ、危険を回避しようとしていることに変わりはない。
・・・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/d41e723466f9c03ae8399528cd3c71f4fe32dcd2
2020年10月22日11時0分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
インターネットなどを通じて買った中古のパソコンや家電から出火する事故が相次いでいる。
フリーマーケットアプリなどで個人間の取引も広がるなか、売り手の改造や欠陥によるリコールを知らずに購入していたケースが目立つ。
購入時には、製品の情報をしっかり確認する必要がある。
国民生活センターによると、関東地方の20代女性は2019年にフリマアプリで中古の冷蔵庫を購入し、自宅で使っていたところ、6月に突然、冷蔵庫の背面から出火した。
家族で消火してけがもなかったが、一時は40センチほどの炎が上がったという。
製品評価技術基盤機構(NITE)が9月にまとめた調査結果によると、2015~19年度に発生した中古品の事故のうち、266件(82%)は製品からの出火などによる火災だった。
中には、死亡(11件)や重傷(14件)に至った重大なケースもあった。
事故があった製品別ではパソコン(32件)が最も多く、石油ストーブ(25件)、冷蔵庫(19件)が続いた。
中古品の入手方法は、譲渡が最多の42%を占め、購入ではリユースショップ(25%)やインターネット(11%)が多かった。
電気ストーブの事故では、電源コードを別のコードとつないだ改造部分が接触不良を起こして発火していた。
ネットオークションで購入したノートパソコンが燃えた事故は、非純正のバッテリーの異常発熱が原因だった。
リコール対象と知らずに購入した洗濯機から出火した事故もあった。
フリマアプリでも多くの電化製品が売買されるなか、メルカリは9月から、製品の欠陥によるリコールがあった場合に購入者らに注意喚起する取り組みを始めた。
メーカーの情報を基に購入者や出品者にリコールを伝え、対象製品が出品されている場合は削除する。
ネットの個人間取引で製品の安全性を第三者が確認するのは難しく、こうしたメルカリのような動きはまだ珍しい。
NITEは、買い手側に修理・改造の履歴などを確認するよう呼びかける一方、売り手側にも「自分で修理・改造した製品は提供しない」、「リコール対象製品でないことを確認する」といった対応を求めている。
製品安全に詳しいMS&ADインターリスク総研の伊納正宏上席コンサルタントは、「製品についての情報を多く持っている売り手側の対応が重要だ。リスクについて適切に情報提供することが事故の削減につながる」と指摘している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65302460S0A021C2CE0000/?n_cid=NMAIL007_20201022_Y
(ブログ者コメント)
ネタ元と思われる資料は下記。
『中古品に潜む危険!リユース時の注意 ~安全で持続可能な社会を目指して~』
(令和2年9月24日(木)製品評価技術基盤機構 プレスリリース)
フリマアプリ※1などの登場により、個人間の物品の売買が気軽にできるようになりました。
また、おうち時間を活用するなどして、断捨離を始める方も少なくありません。
製品のリユース(再使用)を促進することは、限られた資源を有効活用するとともに廃棄物の発生抑制につながり、環境への負荷の少ない持続可能な社会の形成に貢献します。
一方で、中古品※2を使用することで思わぬ事故が発生しています。
特に、製品の使用状態など入手前の情報が得られず事故に至るおそれに気がつくことができなかったために、発生している例もあり注意が必要です。
NITE(ナイト)は、事故の未然防止のため、中古品の事故について注意喚起します。
2015年度から2019年度までの5年間にNITEに通知のあった製品事故情報※3のうち、中古品の事故は合計325件※4確認されました。
そのうち死亡事故は11件(12人)、重傷事故は14件(14人)発生しています。
品目別では家庭用電気製品での事故が多く、特にパソコンで32件の事故が発生しています。
また、入手方法別では、譲渡された製品による事故が最も多く発生しています。
中古品の事故を防ぐためには、提供する側、入手する側のそれぞれで気を付けるべきポイントがあります。
中古品を提供する側として、修理・改造した製品やリコール対象製品などは譲渡や売却をしないこと、製品を選ぶのに必要な情報を伝えることなどが重要です。
また、中古品を入手する側として、リコール対象製品でないことを確認する、製品の製造年や製品に破損や変形などの不具合が発生していないことを確認するなどして、事故を未然に防ぎましょう。
■事故事例
○譲渡された電気ストーブの電源コードが途中で切断され別のコードが接続されていたため、接続部が異常発熱し、出火した。
○リユースショップで購入した電気洗濯機がリコール対象製品であり、不具合のあったコンデンサーが内部ショートを起こして出火した。
○インターネットで購入した中古品のノートパソコンを充電中、非純正品のバッテリーパックが内部ショートし、出火した。
○譲渡された扇風機の内部配線が長期使用による劣化で断線し、スパークが生じて出火した。
■事故を防ぐポイント
●提供する側(譲渡、売却などする場合)
○提供者自らが修理・改造した製品は提供しない。
○製品がリコール対象製品でないことを確認する。リコール対象製品だった場合は、提供を止め、事業者に連絡する。
○非純正バッテリー※5を取り付けた製品である場合は、その旨を伝える。
○製品の製造年数を伝えるとともに、異常など不具合のあった製品は提供しない。
●入手する側(譲受け、購入などする場合)
○製品の修理や改造の履歴を確認した上で判断する。
○製品がリコール対象製品でないことを確認する。また、入手した製品がリコール対象製品だった場合は、使用せず事業者に連絡する。
○非純正バッテリーが製品に取り付けられているかどうかを確認し、取り付けられていた場合は、製品本体の事業者などのホームページで事故情報などの注意喚起が掲載されていないか確認する。
○製品の製造年数や製品に破損や変形などが生じていないか確認する。
(※1) インターネット上で、フリーマーケットのように物品の売買を行えるスマートフォン用のアプリ。
(※2) 本資料では、中古品販売店で購入したもの、インターネットオークション及びインターネット通販で購入した中古品、譲渡された物、中古住宅などに既設で設置されていたものなどを「中古品」と呼ぶ。
(※3) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含める。
(※4) 重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
(※5) 非純正バッテリーとは、いわゆる互換品として販売されている他社製のバッテリー製品を指す。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2020fy/prs200924.html
2020年10月8日21時1分にYAHOOニュース(FORZA STYLE)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
空気が乾燥する季節に、カーライフで気を付けなければならないのが、「静電気」です。
クルマのドアハンドルで「バチッ!」となるのは何とも嫌なものですが、最も注意していただきたいのは「給油時」です。
セルフのガソリンスタンドで必ず聞く、「静電気除去パッドに触れてから……」というアナウンスは、日常になりすぎて、「面倒だから端折っている……」という方も、多いのではないでしょうか。
静電気で引火することを知ってはいても、普段の生活ではなかなか意識できなかったりもします。
静電気やガソリンの危険度、そして実際の事故事例をご紹介し、「あのアナウンスの大切さ」を再認識するきっかけとしていただきたいと思います。
【ガソリンスタンドでの静電気火災の事例】
日本で実際に起こった、静電気が原因と思われるガソリンスタンドでの火災の事例をご紹介します。
・給油をするために給油操作をしたが、(ガソリンがでてくる)振動がなかったので、従業員を呼ぶために5~6メートル周囲を歩き、再び給油ノズルに触れようとしたところ、スパークが発生して引火。
・給油が終わり、おつりを受け取りに行っている間に、同乗者が燃料キャップを閉めようとして出火。
・バイクのドライバーが手袋をしたまま静電気除去シートに触れていたため、静電気を十分に除去できずに炎があがった。
このような場面、あなたにも起こりうると思いませんか?
静電気がどのくらいの電圧か、知っていますか?
クルマや玄関のドア、コンビニのスチールの棚などに触れ、「ビリッ」と痛みを感じる程度の電気的なショックが生じるとき、触れる前の人体には、おおよそ3000ボルト以上の電圧が帯電している、といわれています。
この3000ボルト、という電圧は、蛍光灯のはしを持ち、反対側を別の人にもってもらうと蛍光灯が光るほどの大きさです。
ちなみに、AED(自動体外式除細動器)の電気ショックでは、電圧が1200~2000ボルトなので、それよりも、ずっと大きな値が発生していることになります。
それだけ、静電気は、大きな電圧をもっているのです。
ガソリンは気体になりやすく、引火しやすいことは忘れてはなりません。
給油口のキャップを開けた時や、給油の真っ最中に、ガソリンの何とも言えない臭いがしてきます。
あれこそが、気体となったガソリンです。
つまり、目には見えなくても、ガソリンは、あなたの体のすぐそばまで来ているのです。
加えて、ガソリンの引火点はなんと、-40℃以下。
つまり、真冬のどんなに寒い日でも、静電気やたばこなど、小さな火種さえあれば、すぐに引火します。
気体となったガソリンが漂っているところへ、静電気が起きたら…。
どうなるかは、わかりますよね。
【ガソリンスタンド店員が「静電気除去」をしない理由は? 】
では、なぜガソリンスタンドの店員の方は、静電気除去シートに触れなくてもいいのでしょうか。
その答えは「ユニフォーム」にあります。
フルサービスのガソリンスタンドにいる店員の方のユニフォームは「静電気帯電防止作業服(JIS規格の名称)」の基準を満たしており、静電気が帯電しづらくなっています。
また、常に地面に足をつけていたり、金属の車体に触れていたりする、ということも、店員の方が帯電しづらい理由です。
一方でドライバーの方は、クルマから降りる際に、シートと衣類が擦れることで帯電しやすい状況にあり、ノズルを触るまで、放電の機会がないことも。
そのため、必ず静電気除去パッドをタッチすることが必要となるのです。
重ね着も帯電しやすい理由のひとつです。
綿や絹、麻といった自然素材は帯電しにくいため、こすれあっても静電気は発生しづらいのですが、冬は、石油を原料とするアクリルやナイロンなどの合成繊維の素材のものを着る機会も多く、さらに重ね着もするため、少し動くだけでも服がこすれて、徐々に静電気をためてしまいます。
帯電しやすい体質の方は、給油のためにクルマから降りる際、シートから体をはなす前に,車の金属部分に触れながら降りると、静電気がドアに流れていくため、安全に給油することができます。
給油以外のときも、車のドアノブに触るのが怖いときは、一度地面に両手をついてから、ドアノブに触れるといいです。
それによって、放電することができます。
現在は、給油ノズルに静電気を逃がす仕組みが施されるなど、対策が進んでおり、セルフスタンドにおける静電気火災は減少しています。
しかし、ガソリンが危険物であることに変わりはありません。
給油前、静電気除去シートには、必ず触れましょう。
日本では、死亡事故など、重大な事故は起こっていないようですが、静電気除去シートに触れなければ給油できない仕組みづくりも、必要なのかも知れません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/85be593a95d2ef8843c3ae677a31c685b7c43c14
2020年10月7日7時20分にYAHOOニュース(MOTA)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
セルフガソリンスタンドで給油する際に「ガコッ」と大きな音と手応えに合わせて給油がストップしますよね。
そこからさらに燃料タンク目一杯まで入れるため、ノズルレバーを少しだけ引いてゆっくりと給油している…そんな心当たりはありませんか?
実は禁止事項であり、大きな事故につながる可能性もあるんです。
■ガソリン給油口どこ!? 場所がまちまちだった懐かしいクルマの給油口を解説付き画像で見る[フォトギャラリー]
【自動停止後の継ぎ足し給油は火災の原因にもなる】
セルフガソリンスタンドでは「給油が自動停止した際、追加給油はしないでください」などと表示されています。
そもそも、給油がストップするのは、給油ノズルにセンサーによる自動停止機能が働いているためで、センサーによる給油停止の時点で、燃料タンク上での満タンとなります。
しかし、前述のように給油レバーを少しだけ引いてゆっくり給油した場合、自動停止されずに給油し続けることができてしまいます。
これに対して各自動車メーカーサイトでは、「継ぎ足しによって燃料があふれてしまい、火災につながるおそれがある」と警告しています。
また、溢れない程度に継ぎ足し給油をし、燃料キャップを締められたとしても、問題ないとは限りません。
ガソリンは熱を加えたときに体積が増えやすい体膨張率が高い液体です。
朝と昼の気温差でも大きく膨張してしまうんです。
増加する体積の計算式は『元の体積×温度差×体膨張率』で、ガソリンの体膨張率は0.00135。
例えば、50リッター入れたとして、気温が10度上昇した場合は、50リッター×10×0.00135=0.675 約0.7リッターとなります。
ちょっとした差ではありますが、燃料タンクの縁ギリギリまで給油をし、燃料を減らせないまま気温が上昇してしまった場合、タンクの容量を超えてしまいます。
このように、ガソリンの熱膨張などを考慮して燃料タンクは設計されているため、自動給油が停止しても入れ続けた場合、膨張の余地がなくなりタンク内の燃料が漏れだす恐れがあります。
ガソリンはちょっとした静電気でも引火する危険物。
漏れたガソリンによって、火災などの大きな事故につながってしまう可能性もあり得ますので、継ぎ足し給油はやめましょう。
また、正しくノズルが挿入できていないことで自動停止しない場合もありますので、ノズルから目を離さずに注意しながら給油を行いましょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/85136fc786faadd6aff253a2b72a4e290ca5a9f0
(ブログ者コメント)
〇関連情報調査結果、以下の参考記事が見つかった。
(2019年2月19日13時16分 clicccar)※給油ノズルの構造など
皆さん、1か月にどのくらい給油に行きますか。
めんどくさがりの筆者はできるだけ回数減らそうと考えて、「給油口ギリギリまで入れちゃえ」なんて考えたりします。
給油機によるオートストップで給油が停止したあとにチョロチョロと給油する、いわゆる継ぎ足し給油ってやつですね。
でも、この継ぎ足し給油、ものすごい危険らしいです。
消防庁がまとめた資料があって、「給油行為者の故意又は過失により給油ノズルからガソリンが流出・あふれ」た事故は、平成23-25年には25件だったのですが、26-28年には39件に増えているとのこと。
セルフスタンドの普及を考えれば、納得のいく傾向です。
普通、ガソリンの給油機って満タンになると自動で止まりますよね。
これって給油ノズルの先に仕掛けがあって、給油中、ガソリンを注ぐのと同時にわずかな空気を吸い上げて、その圧力を計測しているのだそうです。
今度給油に行ったら、給油ノズルの先を見てください。
小さい穴が開いているはずです。
燃料タンクが満タンになると、給油ノズルの先がガソリンの液面に触れて、この小さい穴から吸い込む空気の圧力が変化します。
流体力学でいう「ベンチュリ―効果」ってやつです。
この変化を圧力センサーが感知して、給油が止まる仕組みです。
ところが継ぎ足し給油になると、少しずつガソリンを注ぐためにこの圧力変化を感知しにくく、自動停止しないケースがあるのだそうです。
最悪の場合タンクからあふれてしまうのですが、危険だしガソリンは無駄にするし、クルマの塗装にも悪影響を及ぼします。
最近は有人のガソリンスタンドでも、継ぎ足し給油を控える施設が増えているようです。
セルフスタンドでも継ぎ足しはせずに、スマートに給油するのが正解のようですね。
https://clicccar.com/2019/02/19/704528/
(2020年5月4日 WEB CARTOP)※車載ガソリンタンクの構造など
【満タン後の追加給油は禁止事項として掲げられている】
セルフのガソリンスタンドで、オートストップ機能により自動的に給油が止まったにもかかわらず、継ぎ足し給油をする人が少なからずいるが、セルフのスタンドでは、「満タン自動停止後の追加給油」と「少量給油」を明確に禁止事項として掲げている(少量給油がNGなのは、少ない流量で給油した場合は、給油が自動停止しない場合があるため)。
その一番の理由は、いずれも吹きこぼれの原因になるため。
ガソリンが吹きこぼれると、ボディの塗装も傷めるし、後始末も大変。
なにより引火の危険があるので、「満タン自動停止後の追加給油禁止」と「少量給油の禁止」がルール化されているのだ。
消防庁危険物保安室の「給油取扱所1万施設あたりの給油中における火災事故発生割合」の平成27年のデータを見ても、フルサービススタンドは0.0件だったのに対し、セルフスタンドは2.1件と火災発生割合が明らかに高い。
このため、平成19年には危険物の規制に関する規則を改正し、給油ノズルは、静電気を有効に除去することができる構造とすることに加え、給油中に吹きこぼれたガソリンが顧客に飛散しない措置を講ずること等が規定されたほど。
【ガソリンは熱などによって膨張する!】
これに応える形で、各ガソリンスタンドの給油機には、「給油方法」の表示のなかに、「自動停止したら追加給油をしないでください。油があふれる恐れがあります」と明記されている。
「でも、オートストップで給油が停止したあとも、まだ入る余地があるじゃないか」と思うかもしれないが、乗用車のガソリンタンクはけっこう複雑な形をしていて、熱によるガソリンの膨張などを考えて、タンクの上部10%の部分は空気の層になるようにもともと設計されている(※ガソリンは温度が10℃上がると、容積が1.2倍になる)。
したがって、カタログに書いてあるそのクルマのガソリンタンクの容量は、実際のタンク容積の約90%の数字。
タンク内の油面が給油口に差し込んだ給油ノズルのセンサー触れて、オートストップが働いたということは、すでにタンクは満タンで、一部がインレットパイプにまで逆流してきている状態だということを意味している。
ガソリン計量器メーカーの大手タツノによると、「オートストップ=満タン」であり、各計量機が誤差の範囲(検定公差)は0.5%以内と計量法で定められているので、非常に正確で信頼できるとのこと。
というわけで、「ふきこぼれ対策」をまとめると以下の通り。
1.給油ノズルを奥に止まるまで確実に差し込む
2.給油ノズルのレバーが止まるまで確実に引く
3.自動的に止まったらそれ以上の給油はしない(絶対に継ぎ
足しを行わない)
4.給油後は給油ノズルを確実に元の位置に戻す(ノズルの先端にオートストップのセンサーがついているので、ノズルを地面などに落下させるとセンターが壊れる可能性がある)
以上を守って、正しい「満タン」、安全な給油を心がけるようにしよう。
https://www.webcartop.jp/2020/05/522755/
〇ブログ者も有人スタンドで店員による継ぎ足し給油を経験したことがあるが、その時は、「さっさと終わらせてくれ!」程度にしか感じていなかった。
2020年10月5日16時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
歯周病菌が体内に侵入し、認知症の原因物質が脳に蓄積して記憶障害が起きる仕組みを九州大などの研究チームが解明した。
歯周病と認知症の関連は近年注目を集めており、認知症対策につながる発見という。
認知症の7割を占めるアルツハイマー病は、「アミロイドベータ(Aβ)」などの異常なたんぱく質が長年、少しずつ脳に蓄積し、発症や症状の進行につながるとされる。
近年、歯周病の原因菌やその毒素が血管を通じて体内に侵入することで、Aβが体内でつくられ、脳に蓄積することが解明されてきたが、蓄積の仕組みは詳しく分かっていなかった。
九大や北京理工大(中国)などの研究チームは、マウスの腹の内部に3週間、歯周病菌を直接投与して感染させ、正常なマウスと比較した。
その結果、歯周病菌に感染したマウスの脳血管の表面では、Aβを脳内に運ぶ「受容体」と呼ばれるたんぱく質の数が約2倍に増えていた。
脳細胞へのAβの蓄積量も10倍に増えた。
暗い部屋に入れば電気ショックを受けることを学ばせた記憶実験では、正常なマウスは5分間、明るい部屋にとどまり続けたが、感染マウスは約3分で暗い部屋に入ってしまい、記憶力低下が裏付けられた。
一方、Aβを運ぶ受容体の働きを阻害する薬剤を使えば、感染した細胞内を通るAβの量を4割減らせることも確認できたという。
チームの武洲(たけひろ)・九大准教授(脳神経科学)は、「歯周病菌が、異常なたんぱく質が脳に蓄積することを加速させてしまうことが明らかになった。歯周病の治療や予防で、認知症の発症や進行を遅らせることができる可能性がある」と話す。
https://www.asahi.com/articles/ASNB544G9NB5TIPE003.html
(ブログ者コメント)
調べたところ、数多くの関連情報が以前からネットに掲載されていた。
以下は、その1つ。
この報道によれば、最初に指摘されたのは2013年ということだ。
(2019年12月2日 TBSラジオ)
日本人の8割は、歯周病とも言われているんですが、実は、歯を失う原因で一番多いのが、この「歯周病」で、虫歯より多い状況です。
こうした中、近年、歯周病が認知症の原因の1つになっているのではないか、という研究結果が発表され、注目を集めています。
★歯周病とは?
歯周病は、歯周病菌が炎症を引き起こす感染症で、それは、歯の磨き残しがきっかけで発症します。
歯の磨き方がきちっとできていないと歯垢が出来てしまい、その中にある歯周病菌が活動を始める。
そして、歯と歯茎の境目で細菌が増殖し、炎症が起きる、というわけです。
歯周病菌は空気を嫌う性質があり、歯肉と歯の間に入り込みます。
そして、歯の面に沿って奥へ奥へともぐりこんでいき、歯茎に炎症を起こす病気です。
★歯周病と歯肉炎の違い
・・・・・
★歯周病がもたらす全身病とは?
・・・・・
★歯周病と認知症の関係とは?
認知症の原因となる病気はいくつもありますが、もっとも患者が多いのがアルツハイマー病です。
短期記憶などをつかさどる脳の海馬などを中心に、大脳全体に萎縮がおこる病気です。
このアルツハイマー病と歯周病の関係について、最初に指摘されたのは2013年です。
海外の研究でアルツハイマー病の患者の脳から、歯周病の原因菌であるジンジバリスキン、略して「Pg菌」が見つかったことがきっかけになりました。
その結果、歯周病菌を投与して作った歯周病のマウスは、そうでないマウスに比べて認知機能が低下したり、脳内にアルツハイマー病特有の炎症やアルツハイマー病の患者の脳に見られるシミが認められたという報告が相次いで出てきました。
★脳にシミができる?
この脳のシミですが、正式名称も「老人斑」ということで、あまりいい響きではないのですが、アルツハイマー病の原因は、脳内に「アミロイドβ(ベータ)」というたんぱく質のゴミがたまることだと考えられていますが、これがたまってできるのが「老人斑」です。
つまり、歯周病菌がこの老人斑を増やすことに関与していたのです。
さらに脳の中を調べると、歯周病菌がつくりだす毒素も増加していたことがわかったのです。
毒素が強くなることによって、脳の炎症も強くなり、本来は外からの敵に対して攻撃するはずの免疫細胞が異常に活性化してしまって、脳の神経細胞を攻撃し、神経伝達にも異常がおきていた。
つまり、歯周病菌がアルツハイマー病を増悪させていることがわかったのです。
これは動物実験でのことでしたが、今年の1月にはアメリカの研究で人間でも同じことが確認されました。
ほかにも、アルツハイマー病と歯周病との関連性を示す研究があります。
例えば、歯周病の原因菌によって作られる、口臭の原因となっている「酪酸」という物質。
この酪酸を健康なラットの歯肉に注射したところ、脳内の各部位で酸化ストレスが上昇しました。
なかでも、記憶をつかさどる「海馬」でのストレスが顕著だったそうです。
酸化ストレスのために、細胞や組織が悪影響を受け、認知機能が低下するのではないか、という可能性は十分考えられるところです。
このように歯周病と認知症=特にアルツハイマー病との関連は研究が進んでいて、今後、対策なども出てくるでしょう。
それを待つのではなく、今から対策を始めておくべきです。
歯周病は、歯肉炎の段階であれば正しいブラッシングで健康な状態に戻せます。
しかし、歯周炎になってしまうと専門的な治療が必要になってしまいます。
歯肉より上はその人自身の責任、歯肉より下は歯科医の責任。
歯周病の予防・治療・改善には、歯周病専門の歯科医と2人3脚で歩むのが重要ポイントです。
https://www.tbsradio.jp/434328
2020年9月30日19時9分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
“人の脳を食らう生物”の存在を知っているだろうか。
9月8日、アメリカ南部テキサス州で、6歳の少年が死亡した。
病気でも交通事故でもない、突然の死。
原因不明の中、少年の母親が語った経緯に、多くの人が震え上がった。
死亡した少年の母親
「金曜日に嘔吐(おうと)と頭痛が止まらなくなって、病気になっただけだと思っていました。病院でCTスキャンを撮ったら、脳が膨らんでいるのが写っていた。摘出した髄液を検査した結果を見た医師によると、これらの症状は、おそらく“アメーバ”が原因だと言われました」
少年の命を奪ったのは、「ネグレリア・フォーレリ」というアメーバ。
湖・川・温泉などの淡水でよく見られ、人の鼻から侵入し、脳を破壊。
ほぼ100%の確率で死に至るという、“人食いアメーバ”と呼ばれる、おそろしい生物。
地元メディアによれば、少年は、この人食いアメーバに、公園の噴水か自宅のホースの水から感染したとみられている。
少年が住んでいた市は、災害宣言を発令。
住民に水道水を沸騰させて使用するよう呼びかけ、水道局が消毒作業を続けている。
身近な場所での感染。
日本にも人食いアメーバは存在するのか。
病原性アメーバの研究をしている弘前大学大学院 保健学研究科・山内可南子氏は、「日本国内でもネグリア・フォーレリは生息しています。1996年に、25歳の女性が佐賀県で発症されて、だいたい10日前後で亡くなられています」と話した。
日本にもいた、“人食いアメーバ”。
塩素に弱いため、日本の浄水レベルであれば心配ないというが...。
山内可南子氏
「これから、どんどん温暖化が進む中では、少し注意しないといけない感染症」
特に免疫力が弱い子どもや高齢者の感染が多いということで、なるべく沼や池などには近づかないよう注意が必要という。
https://news.yahoo.co.jp/articles/66d4ed11f870a20b0d9382457c19a4cd7f491214
9月29日16時26分にTBS NEWSからは、過去に米国では100人以上が感染して死亡したなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。
また、これら以外にも以前から数多くの情報がネット上に掲載されていた。
アメリカ南部・テキサス州で6歳の少年が死亡したのは、「脳を食べるアメーバ」に感染したのが原因だったことがわかりました。
テキサス州、レイク・ジャクソン市で今月8日に死亡した6歳の少年。
「ネグレリア・フォーレリ」と呼ばれるアメーバに感染していたことが分かり、市当局が調べたところ、少年の自宅のホースなど3か所から検出されました。
このアメーバ、川や湖などで繁殖し、ヒトの体内には鼻から入って脳に到達するとされ、CDC=疾病対策センターは過去に100人以上が感染し死亡した「脳を食べるアメーバ」と紹介しています。
これを受けテキサス州知事は27日、周辺地域に災害宣言を出し、地元当局は水道水を煮沸、消毒するよう呼び掛けています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4089806.html
2020年9月30日16時0分に熊本日日新聞から、下記趣旨の記事が虫の写真付きでネット配信されていた。
体液が皮膚に付くとやけどのように腫れることがある「アオバアリガタハネカクシ」。
「やけど虫」とも呼ばれるこの昆虫を見たという投稿が、熊本日日新聞社の「SNSこちら編集局」に複数寄せられた。
専門家は「見つけても触らず、体液が付いたら慌てず、水で洗い流して」と呼び掛けている。
「アオバ-」は体長5~6ミリほどで、赤と青みがかった黒のコントラストが特徴。
体の節々から出す体液に有毒物質「ペデリン」を含み、皮膚に触れると水ぶくれができてただれ、かゆみや痛みを伴う。
熊本博物館(熊本市中央区)で動物を担当する清水学芸員によると、水田のあぜ道や水辺など、湿った場所に生息。
目撃情報では「家の中にいた」「玄関先で見た」ということだが、「アオバ-」は明かりに向かって飛ぶ習性があり、小さくてちょっとした窓の隙間もすり抜けられるため、水辺が近い住宅に入ってくる場合もあるという。
熊本市の江津湖など身近な水辺にもすんでいる「アオバ-」。
清水学芸員は「10月ごろまでは注意してほしい」と話している
https://this.kiji.is/683931618874524769?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
ネットで調べたところ、数多くの情報がヒットした。
以下は、その中の一つ。
たまたま熊本県と同じ九州の福岡県の新聞の情報だが、この虫は日本全土に生息している由。
(2020年8月31日14時53分 西日本新聞;炎症状況の写真付き)
「庭で花火をした後、太ももに発疹ができてひどく痛みます」。
福岡県直方市の女性(40)から、西日本新聞社「あなたの特命取材班」にそんな声が届いた。
普通の虫刺されとは違うという。
コロナ禍の夏、庭やキャンプ場など野外で3密を避けながらレジャーを楽しむ人は少なくない。
謎の炎症の正体は-。
女性は8月初旬、子ども4人と一緒に庭で花火をした。
翌日、右太ももに10センチほど線を引いたように発疹や水ぶくれのような跡ができた。
「やけどのような激しい痛みが数日続き、動くのもつらかった」。
花火によるやけどや、虫に刺されたような記憶はない。
皮膚科を受診すると、線状皮膚炎と診断された。
炎症を引き起こした「犯人」は「アオバアリガタハネカクシ」という昆虫だった。
◆ ◆
「体液が付くとやけどのような炎症を起こすため、『やけど虫』とも呼ばれています」と話すのは、九州大学総合研究博物館の丸山宗利准教授(昆虫学)。
体長は0・6~0・7センチ程度。
日本全域に生息し、特に平野部の水田などで5月ごろから秋にかけて多く見られる。
夜は光に集まる習性があり、小さな体で隙間から家屋に入り込むことも。
特徴は毒成分「ペデリン」が体液に含まれていること。
天敵の小鳥などに食べられないためだが、これが人間の皮膚に触れると炎症を引き起こす。
体から払いのける際につぶしてしまうことが多く、顔や首など皮膚の柔らかい部分ほど症状が現れやすいという。
日本に2500種ほどいるハネカクシの仲間の多くは人体に無害。
一部のアリガタハネカクシの仲間に有害な体液があり、特に身近な場所に出るアオバアリガタハネカクシの被害に遭うケースが目立つそうだ。
死骸でも体液が残っている可能性があり、素手で触るのは避けた方がいいのだとか。
「目に入れば失明の可能性もある。体液が付いたらすぐ水で洗い流して、医療機関を受診して」と丸山准教授は勧める。
◆ ◆
夏休みは終わったが、子どもたちにとって昆虫採集の季節はまだ続く。
野外で調査活動を行うことが多い丸山准教授によると、服装は長袖、長ズボンが基本という。
「森の中では長靴を忘れずに。首にも必ずタオルを巻きます」
アオバアリガタハネカクシ以外にも、有毒の虫や植物は少なくない。
子どもに人気のカブトムシやクワガタが集まる木の周りには、樹液に引き寄せられたスズメバチがいる可能性も。
足元の茂みには猛毒のマムシが隠れていることもある。
丸山准教授は、「何かあったときのために最寄りの医療機関を確認し、常に大人と一緒に行動することが重要です」と話した。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/639650/
2020年7月13日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10834/
(2020年10月1日 修正2;追記)
2020年9月24日20時25分にYAHOOニュース(LIMO)から、今回の事例発生メカニズムを鍾乳石に喩えるなどした下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
今年7月6日、大分県臼杵市の高齢者施設で、湯冷ましの水が入っているやかんにスポーツドリンクの粉を溶かして作った清涼飲料水を飲んだ入所者13人に、吐き気や嘔吐の症状が出たとのニュースが流れました。
原因物質は後述のように推定されていますが、そもそもの原因は、毎日同じやかんで長期にわたって(10年以上と報道)お湯を沸かしたこと、そしてスポーツドリンクをそのやかんで作ってしまったことにあります。
この時どのような化学反応が起こっているのかに関しては、ほとんど知られていません。
そこで本稿では、今回の事故発生の理由と、それに関連する科学(化学)について、できるだけ化学式を用いず言葉で紐解きたいと思います。
【水を温めた時の化学反応。水あかはどうしてできるのか?】
まず、少し長くなりますが、水あかとは何かを明らかにしましょう。
意外かもしれませんが、この話は、鍾乳洞の形成や日常の洗濯とも密接に関係しています。
水道水に含まれる代表的なミネラルはカルシウム(その他にナトリウム、マグネシウム、カリウムなど)です。
カルシウムイオン(Ca2+)として存在しますが、正確には炭酸水素カルシウム(Ca(HCO3)2)として水に溶けています。
鍾乳洞ができるのは岩石中の炭酸カルシウム(CaCO3)の隙間に、二酸化炭素(CO2、炭酸ガス)を含んだ水が流れ、炭酸水素カルシウムとなって岩石が溶けるからです(反応1)。
もちろん、これには長い年月が必要です。
鍾乳洞に入ると、天井から垂れ下がる鍾乳石のツララをよく見かけます。
これは、岩石が溶けるのとは逆反応、すなわち炭酸水素カルシウムを含んだ水が天井から滴下する間に、二酸化炭素が空気中に放出されると元の炭酸カルシウムに戻るからです(反応2)。
長い年月をかけて、これが繰り返されると石のツララが成長します。
水道水を温めた時の化学反応は、反応2に相当しますので、水に溶けない石ができることになります。
同じやかんや電気式ポットを使って長期間お湯を沸かしていると底に石が溜まります。
これが水あかの正体です。
この水あかを出す反応2では、水中のカルシウム濃度が減少するわけですから、水はより軟水になります。
一方、カルシウムなどの濃度が高い硬水は洗濯には適さない水です。
理由は、石けんがカルシウムなどと反応して水に溶けない沈殿物(石けんカス)を作り、洗浄力が落ちるからです(最近は石けんカス生成を抑える洗剤もある)。
つまり、加熱した水を使った方が洗濯の効率が上がるわけで、「洗濯にはお風呂の残り湯を使え」と昔から言われているのはこのためです。
このように、洗濯でもやかんの水あかができるのと同じ反応が見られます。
【水あかを溶かすには】
工場などで水が通っている細い蛇管の内部に溜まった水あかを掃除するのには、古くからリン酸のような酸性物質が使われてきました(塩酸や硫酸は強い酸で管を腐食させるため使われない)。
これと同じで、家庭でやかんや電気式ポットの内部に溜まった水あかを溶かすには、台所にある酸性物質のお酢やレモン(クエン酸)を使います(反応3)。
これは、れっきとした化学反応です。
ちなみに、地球環境問題で話題になる酸性雨が、石仏の顔がぼけるほど溶かすことはよく知られたことです。
これは、水あかを酸性物質を用いて溶かすことと同じ反応です。
【やかんの水あか中毒の原因物質と、そもそもの原因】
今回のやかんの水あか中毒のそもそもの原因は、水の煮沸(反応2)と水あかを溶かす(反応3)ことが偶然にも重なってしまったことにあります。
しかし、水あかが溜まるのは防ぎようがありません。
問題なのは、反応3、すなわち水あかを溶かしてしまったこと、そして飲んでしまったことです。
科学(化学)的知識があれば(そうは言っても難しいことですが)この事故は防げたかもしれません。
大分県食品・生活衛生課によれば、今回の“やかん食中毒”の直接の原因は、やかんの内部に付着していた水あかに、水道水に含まれる微量の銅が長期間にわたって蓄積し、それが酸性のスポーツ飲料と反応して溶け出したことだといいます。
ちなみに、飲まれたスポーツドリンクを調べたところ、1リットルあたり200ミリグラムの銅が検出されたとのこと。
水道水の水質基準では銅は1mg以下となっているので、かなり高濃度であったことは間違いありません。
ただし、銅以外の原因物質がなかったのかは不明で、詳細な分析が必要な気がします。
【酸性飲料は入れ物に注意】
この事故を受け、厚生労働省は、やかんや水筒など金属製の容器でスポーツ飲料などを飲む際には注意するようツイッターなどで呼びかけました。
金属製の容器(やかんや水筒)は酸性の飲み物と反応し、金属が溶けだすことも考えられるので、スポーツ飲料、炭酸飲料、乳酸菌飲料、果汁飲料、ビタミンCやクエン酸を含んだ清涼飲料水などを入れる場合には注意が必要です。
容器内部にさびや傷がないかの確認はもとより、長時間入れたままにしないよう気をつけること。
また、上述のようにお酢・レモン(クエン酸)でやかんなどの水あかを時折掃除することも大切です。
ポカリスエットを製造・販売している大塚製薬の友人は、「金属製容器でポカリスエットを保存することは、基本的に推奨していない。スポーツ飲料対応の水筒ならOK」と話してくれました。
最近の水筒の内部はフッ素樹脂でコーティング加工されているものが多く、安心して使えることを売りものにしていますが、一方で、そのコーティング樹脂は人体に悪影響を与えないのかという心配もあります。
これらについては別の機会に述べたいと思います。
今回のやかんの水あか中毒事故は、かなり稀なケースかもしれません。
しかし、少しでも科学(化学)的な発想を持ち合わせれば、防ぐことができた可能性はあったように感じます。
これだけ身の回りに化学物質を含む製品が存在していることを考えると、身の回りの生活と科学(化学)の距離を縮めなければならないと痛感します。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d6c3a1550693e0aaa5859c1f2b4a6a76f6df395
2020年9月21日12時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染対策として、一般の人でもフェースシールドをつける人が増えてきた。
マスクに比べて息苦しくなく、口元も見えるという利点があるが、肝心の予防効果はどうなのだろうか。
【不織布マスクと比べてみると】
フェースシールドは医療用防具として、血液や口からの飛沫(ひまつ)が目や鼻、口などに入るのを防ぐのに使われてきた。
だが、印象が大事な接客業や、口の動きを見せたい語学講師、合唱団、飲み会の場など、コロナ禍で感染予防策として広がりつつある。
理化学研究所や神戸大などは、世界最高レベルの性能をもつスーパーコンピューター「富岳」を使った実験結果を、8月下旬に発表した。
不織布マスクをつけた場合と、フェースシールドをつけた場合で、人の飛沫がどう広がるかをシミュレーションした。
不織布マスクでは、5マイクロメートル以下のエアロゾルは約3割漏れたが、50マイクロメートル以上の大きな飛沫は、ほぼ捕まえることができた。
一方、フェースシールドでは、エアロゾルは100%近くが漏れ、50マイクロメートルの飛沫でも半分が漏れた。
理研チームリーダーの坪倉誠・神戸大教授は、「飛沫を飛ばさないという効果を考えると、不織布マスクに軍配があがる」と話す。
【10秒で周囲1メートルに広がる飛沫】
米フロリダアトランティック大の研究チームも9月上旬、マスクやフェースシールドをつけた場合に飛沫がどう広がるかを視覚化し、流体物理の専門誌に発表した。
フェースシールドは、口の部分から前方まっすぐに飛沫が広がるのをある程度抑えるものの、左右や下からどんどん漏れ、10秒後には周囲約1メートルに広がった。
研究チームは、「マスクの代わりに広く使われるようになると、感染防止に悪影響が出かねない」と警鐘を鳴らした。
米疾病対策センター(CDC)は、フェースシールドはつけた人の目を感染から守るが、近くにいる人に飛沫を広げない効果は不明だと指摘。
新型コロナ対策として、フェースシールドをマスクの代わりに使うことを推奨していない。
大阪府医師会も6月、教育現場でのフェースシールドの使い方について、相手からのせきやくしゃみの飛沫が本人の目に入るのを防ぐために使用するもので、自分の唾液(だえき)が相手に飛ぶのを防ぐための物ではないとしている。
さらに、プラスチックの断面が当たりけがをする可能性や、視界が妨げられることによる事故、熱がこもることによる熱中症の可能性など、デメリットも挙げている。
マスクの性能に詳しい聖路加国際大学の大西一成准教授(環境疫学)は、新型コロナの感染につながる飛沫の大きさはわかっていないとした上で、「フェースシールドで防げる飛沫は大きいものに限られるうえ、小さい飛沫はほとんどが漏れてしまう。マスクをしないでフェースシールドだけをつけるのは、十分な感染対策にはならない」と注意を促している。
https://digital.asahi.com/articles/ASN9L2FP8N9KUBQU006.html?pn=5
(ブログ者コメント)
本ブログ読者の方にとっては自明の理の情報だと思うが、ご参考まで。
2020年9月16日12時32分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前9時すぎ、東京・台東区内を走っていたJR山手線の車内で、乗客の20代の女子大学生がひざの上にのせていたリュックサックから突然「ボン」という音とともに火が出て、白い煙が漏れ出しました。
車内は騒然となり、乗客が一時、上野駅のホームに避難したということです。
駅員が消火にあたり、火はすぐに消し止められましたが、リュックサックの持ち主の女子大学生が太ももにやけどをして病院に搬送されました。
警視庁や東京消防庁によりますと、中に入っていたヘアアイロンのバッテリーから出火したとみられるということで、警視庁などが当時の状況を詳しく調べています。
この影響で、JR山手線はおよそ10分の遅れが出ました。
山手線の車内で撮影され、ツイッターに投稿された映像からは、車内の床に落ちている黒色のリュックから白い煙が噴き出し、乗客が騒然としている状況が確認できます。
撮影した人は「爆発音があったので、驚き、恐怖でした。周囲の人たちは一斉にその場から離れて緊急ボタンを押しました。車内のアナウンスですべての窓を開けるよう指示があり、対応していました」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200916/1000053963.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の2コマ。
2020年9月12日19時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州北部地方に停滞した前線の影響で11日夜から12日朝にかけ、九州を中心に雷を伴う大雨となった。
長崎市では側溝に落ちた男性1人が死亡した。
長崎県警の発表では、12日午前8時20分頃、同市柳田町で、高齢とみられる男性が側溝に転落したのに通行人が気づき、消防に連絡した。
男性は数十メートル先で救助されたが、病院で死亡が確認された。
転落現場では約1・5メートル四方の金属製の蓋が外れており、県警は、雨の影響で蓋が開いた可能性があるとみている。
気象庁によると、鹿児島県枕崎市では12日午前0時頃までの1時間雨量が124・5ミリに達し、長崎市では午前6時頃までに101・5ミリに上った。
9月13日0時0分に長崎新聞からは、国道沿いの歩道を歩いていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州北部地方に停滞した前線に南から暖かく湿った空気が流れ込み、長崎県内は12日、南部を中心に激しい雨に見舞われた。
長崎市野母崎では観測史上最大となる1時間101.5ミリの猛烈な雨を観測した。
気象庁はレーダー解析の結果、午前6時までの1時間に長崎市付近で約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられる「記録的短時間大雨情報」を発表した。
各地の1時間降水量は長崎87.0ミリ、諫早76.5ミリなどを観測した。
大浦署などによると、午前8時20分ごろには、同市柳田町の国道沿いの歩道を通行していた高齢男性が側溝に転落し、その様子を目撃した別の男性が消防に通報。
転落した男性は約1時間10分後に救助され、市内の病院に搬送されたが、午前10時40分ごろ死亡が確認された。
側溝は深さ約2メートルで、ふたが外れていた。
同署が大雨との関連や身元、転落の原因を調査中。
https://this.kiji.is/677529577828582497?c=174761113988793844
2020年9月8日18時50分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後、種子島にある住宅で、台風10号に備えて親族の家に避難していた90代の女性が、死亡しているのが見つかりました。
室内には自家発電機が置かれ、親族2人も意識がない状態などで倒れていたということで、警察は、一酸化炭素中毒を起こした可能性もあるとみています。
7日午後1時すぎ、南種子町に住む河野K子さん(94)と連絡が取れなくなっていると、親族から消防に通報がありました。
警察によりますと、河野さんは、台風10号の接近に備えて近くのおいの家に避難していて、警察と消防が、家で倒れている河野さんを見つけましたが、その場で死亡が確認されました。
また、おい夫婦も家の中で倒れていて、妻は意識がなく、おいも意識がはっきりしない状態だったということです。
警察や消防が駆けつけた当時、窓や玄関は施錠されていて、室内からは自家発電機が見つかり、ガソリンのにおいがしたということです。
九州電力によりますと、周辺では、6日の夕方から7日の朝にかけて停電していたということで、警察は現場の状況などから、3人が一酸化炭素中毒を起こした可能性もあるとみて、詳しい状況を調べています。
【駆けつけた消防隊員は】。
通報を受けて駆けつけた熊毛地区消防組合、南種子分遣所の茅切司令補は、「部屋の鍵がすべてかかっていて、エアコンの室外機も止まっていたが、電気だけは付いていたので、おかしいなと思い、隊員の1人が窓ガラスを割って室内に入り、勝手口を開けた。その際に異臭がしたので、部屋の窓ガラスをすべて開けて回っていたところ、居間のソファーの上に1人、その下に1人が倒れていて、さらに、台所に亡くなった女性が倒れていた」と話しています。
そのうえで「倒れていた人たちを搬送していた際、現場にいた親戚や警察官から、台所の西側にある玄関に発電機があったと聞いた。密閉性の高い建物で締め切っていたためではないか」と話しています。
【室内での自家発電機使用は危険】。
停電中に室内で自家発電機を使い一酸化炭素中毒となる事故は、過去の災害の際にも相次いでいます。
おととし北海道で起きた胆振東部地震では、3人が死亡しています。
また、去年9月に九州などへ接近した台風17号では、佐賀県で停電が相次ぎ、室内で自家発電機を使っていた家族3人が一酸化炭素中毒の疑いで搬送されています。
経済産業省や自家発電機のメーカーは、室内や換気の悪い場所では絶対に使わないよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20200908/5050011954.html
9月8日10時13分に毎日新聞からは、発電機は止まっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警種子島署によると、雨戸が閉まり施錠された室内から、発電機が止まった状態で見つかり、ガソリンのような臭いがしたという。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20200908/k00/00m/040/049000c
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
(2020年9月25日 修正1 ;追記)
2020年9月24日19時54分にYAHOOニュース(鹿児島テレビ)から、死因はCO中毒だと断定されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女性の死因について、警察は急性一酸化炭素中毒と断定しました。
発電機が事故の原因とみて捜査を続けています。
国の製品評価技術基盤機構は24日会見し、ガソリンを使用する発電機などは一酸化炭素が発生するため、屋内や換気の悪い場所では絶対に使用しないよう注意を呼びかけました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc8f1dd6bb39eb9a1d2b259de2de46a558ddd93a
2020年8月7日19時16分にYAHOOニュース(BuzzFeeD JAPAN)から、消費者庁からのツイッター呼びかけ画面付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
首から下げる携帯型の「空間除菌用品」に対し、消費者庁は8月7日、皮膚障害の被害が相次いでいるとして、注意を呼びかけました。
消費者庁によると、同製品を使用していた人が、やけどのような状態になった被害が報告されていました。
同製品に関しては、風通しのいい場所では、製品の表示通りの効果が得られないとして、消費者庁は5月、販売する事業者5社に行政指導をしていました。
同庁によると、この製品を使用していて、やけどのような皮膚障害の被害に遭った事故情報が、6~7月で少なくとも4件、寄せられていました。
そのうち、被害者が1歳児だったケースもあったといいます。
【空間除菌めぐり、消費者の誤解招く表現】
消費者庁は5月15日、携帯型の「空間除菌用品」について、「景品表示法(有料誤認表示)に違反するおそれがある」として、販売業者に行政指導をしたと発表していました。
これは、製品販売時に「身につけるだけで空間除菌」などの表示があった一方で、そのような表示の根拠となる資料が、「狭い密閉空間での実験結果」であり、風通しのある屋外などの場所で使用すると「表示通りの効果が得られない可能性がある」からです。
事業者は販売にあたり、「身につけるだけで、空間のウイルスを除去」、「携帯することで、オフィスや会議室などで除菌・ 消臭できます」、「通勤時の予防として、除菌・消臭いたします」などとうたっていましたが、消費者庁は「表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料がないおそれがある」と指摘していました。
【「新型コロナウイルスの予防に効果あり」の広告表示に注意を】
新型コロナウイルスが流行し始めてからは、インターネット広告などで30事業者による46商品が、根拠なくコロナ予防効果をうたう文言を表示していたことが判明し、消費者庁は該当する業者に対し3月、緊急に改善要請をしたと発表していました。
景品表示法では、商品を実際よりも優れたものとして宣伝する「優良誤認表示」や、健康増進法は承認されていない健康効果をうたい、消費者を惑わせる「食品の虚偽・誇大表示」を禁止しています。
それらの観点で、景品表示法に違反するおそれがあると指摘していました。
コロナ予防を売り文句にしたサプリメントやエキスなどのいわゆる健康食品や、「新型コロナウイルスはマイナスイオンで死滅します」などとうたったマイナスイオン発生器・イオン空気清浄機などが、販売されていました。
同庁は、「『新型コロナウイルス予防に効果あり』などの広告表示に注意」してくださいとし、「手洗いなど正しい予防を心がけましょう」と呼びかけていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/88beadc3d65e56007c69f32696ef9ec6156644b5
(ブログ者コメント)
本ブログでは2013年2月24日、次亜塩素酸ナトリウムや二酸化塩素がやけどの原因だという情報を紹介している。
『2013年2月19日報道 首から下げて使うインフルエンザ予防除菌剤使用中、次亜塩素酸ナトリウム入り錠剤が汗などで溶け、皮膚に触れてやけど被害続発 (修正2)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2695/
(2020年8月29日 修正1 ;追記)
2020年8月28日18時38分に毎日新聞からは、メーカーに対し消費者庁から再発防止命令が出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
「首に掛けるだけで除菌」とうたい販売された携帯用の空間除菌用品について、消費者庁は28日、宣伝内容に根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、製造したT産業(東京)に再発防止命令を出した。
消費者庁によると、商品名は「ウイルスシャットアウト」。
現在も流通している。
同庁は、「表示通りの効果が得られないことや、二酸化塩素で化学やけどする恐れがある」と呼び掛けた。
T産業は2、3月、「半径1メートルの空間除菌」「二酸化塩素でウイルスや菌を除去」と宣伝し、公式サイトなどインターネット上で販売。
同庁は、宣伝の根拠となる資料の提出を求めたが、屋外で十分な除菌効果を証明する資料はなかった。
T産業は2月26日、公式サイトに「使用環境によって効果が異なる」と掲示。
担当者は、「包装裏面にあった『屋外では効果が期待できない』との表示をネットに掲載しなかったことを陳謝する」とのコメントを出した。
(共同)
8月28日18時53分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「首にかけるだけで空間のウイルスを除去」などと合理的な根拠のない表示をして空間除菌商品を販売したとして、消費者庁は28日、T産業(東京都千代田区)に対し、景品表示法違反(優良誤認)で再発防止などを求める措置命令を出したと発表した。
消費者庁によると、同社は「ウイルスシャットアウト」と称する携帯型商品を販売。
今年2月、自社のウェブサイトや楽天市場で「半径1mの空間除菌」、「幅広く・様々な環境に最適! 学校 オフィス 病院 電車」などと表示し、生活空間で効果が得られるかのような表示をした。
T産業は根拠を示す資料を提出したが、消費者庁は「日々の生活空間とかけ離れた狭い密閉空間での実験データしかなく、合理的な裏付けとはいえないと判断した」と説明している。
同社は、「残念ながらご理解頂けませんでした。今後、正式な手続きを踏むことによって正当性を明らかにして参りたい」とのコメントを発表した。
https://www.asahi.com/articles/ASN8X632HN8XUTIL01Z.html
8月29日17時55分に読売新聞からは、狭い空間とは容器などのことだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者庁が表示内容を裏付ける資料の提出を求めたところ、1・6リットルの容器など、狭い密閉空間での実験データしか示されなかったという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200829-OYT1T50184/
2020年8月7日18時35分にYAHOOニュース(仙台放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柴田町の白石川で川遊び中に流され行方不明になっていた町内の女子中学生2人が、8月7日午後、遺体で見つかりました。
遺体で見つかったのは槻木中学校1年のAさん(12)とOさん(13)の2人です。
警察によりますと、2人は6日午後、柴田町の白石川で友人3人と川遊び中に流され、行方不明となっていました。
警察と消防で7日午前6時半からおよそ150人態勢で捜索を行ったところ、午後2時ごろ、潜水士が川底にうつぶせの状態で沈んでいる2人を見つけたということです。
2人が見つかったのは、川遊びをしていた場所から30メートルほど下流の、水深およそ1.5メートルの場所です。
警察によりますと、AさんはTシャツにショートパンツ、OさんはTシャツに長ズボンを着用していたということです。
柴田町によりますと、槻木中学校では7日の終業式で生徒たちに今回の事故のことを伝え、注意喚起を行ったということです。
警察で2人の死因の特定を急いでいます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c35db5097dd6971cabef4b936e9daf1516d811e
8月7日6時5分に河北新報からは、現場付近では遊んではダメだと学校から注意されていた生徒もいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、不明の2人を含む同級生の女子生徒5人が6日午後0時半ごろから、当初は浅瀬で遊んでいたという。
このうち3人が川の深みにはまり、1人は自力で泳いで岸に上がったものの、2人が流された。
友人2人と現場を訪れた槻木中2年の男子生徒(13)は、「学校から、現場付近は危ないので遊んでは駄目と注意されたことがあった」と語った。
https://kahoku.news/articles/20200807kho000000012000c.html
8月7日19時32分にYAHOOニュース(東日本放送)からは、水難学会では多重水難のことを後追い沈水とも言っているなど、下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
川遊びの中で起きてしまった今回の事故。
現場付近では過去にも死亡事故が起きていて、専門家は、下流域の川で起きやすい典型的な事故だった可能性があると指摘しています。
岩附記者;
「中学生2人が流された現場の川付近には、危険を呼び掛ける看板が設置されています」
現場付近では、おととし7月にも釣りをしていた大学生が流され、死亡する事故が起きています。
住民;
「(住民はこの川で水遊びは)そんなにしない。ここ危険区域だから。
(この川は流れは)穏やかだけども、たこつぼっていうか深みと浅みがあるような感じ」
「あー気の毒だなあと思って、一瞬にしてね」
水難事故に詳しい専門家は、事故は同じ場所で繰り返されると指摘します。
水難学会・斎藤秀俊会長;
「場所によって同じ事故が同じように繰り返されます。
ですから、なんでここで同じような事故が起こるんだろうなという所は、例えば、川が浅い所から急に深くなっていると、典型的な構造を示していたりするんですね」
今回の白石川のような下流域では、一般的に川底が砂地であることが多く、上流のような岩の川底に比べて深さが見通しづらい傾向があります。
事故の経緯は詳しく分かっていませんが、1人が足を取られ、助けようとしたもう1人も被害に遭う「多重水難」、「後追い沈水」の典型に見えると言います。
水難学会・斎藤秀俊会長;
「多重水難というのは、我々水難学会では後追い沈水とも言っているんですけども、1人目が深みにはまって流されそうになって、2人目がそれを追いかけて入って行って同じ目に遭ってしまうと」
また、新型コロナウイルスの影響で、監視の目がある海水浴場や学校のプールが閉鎖される今年の夏は、子どもたちの行動に特に注意が必要だと言います。
水難学会・斎藤秀俊会長;
「暑い夏にどこに行くかというと、間違いなく川に行ってしまう。
川は涼むのにも一番良い所ですし、見ているとそんなに危なそうじゃないなあと思ってしまうんですね」
また、家族連れであっても、危険性に変わりはないと注意を呼び掛けています。
水難学会・斎藤秀俊会長;
「家族連れで、今までプールでしか泳いだことがない人たちが、いきなり川に行けば、今回の事故のように全く同じようなことが必ず起こります。
ですから、今年は慣れていなければ水遊びはもうしないという、それぐらいの心構えで行かないと、こういった事故はなくならないんじゃないかなあと思います
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d0cf9f3ea7d683b8ee73860755e2f00fa2ed1e3
(ブログ者コメント)
以下は、東日本放送映像の2コマ。
2021年8月6日14時33分にYAHOOニュースからは、水難学会が現地で調査した結果、岸辺の循環流から本流に向けて流された可能性があるなど下記趣旨の記事(水難学会会長寄稿文)が、写真や動画、解説図付きでネット配信されていた。
・・・
実験動画では、砂の河岸から砂洲に沿って歩いていき、膝より深い川に入った様子を映しています。
水深が胸の深さに達したので元に戻ろうと振り向いたとたんに沈水しています。
背浮きができなければ、このまま溺れ沈んで、生きては浮き上がってきません。
・・・
この場所(宮城県柴田町 白石川)では、4年前に大学生が溺れて命を失いました。
ここで釣りをしていたそうです。
残された荷物はカバー写真の砂地の上に張られたテント付近で発見されています。
よく釣りに出かけていたそうで、川には慣れていたようです。
昨年の8月6日には地元の女子中学生2人が、この場所で溺れて命を失いました。
水難学会は、この8月に事故調査委員会(犬飼直之委員長)を現地に派遣し、上述した2件の水難事故の原因調査を行いました。
その時に撮影された現場の様子が図1です。
図1では、左側に砂の河岸があります。
上流から下流に向かうように、本流である流れ(矢印1)は明確に見て取れます。
現場では、本流の他に、矢印2や矢印3で示した流れがありました。
この流れは、下流から上流に流れていました。
そして、砂の河岸から矢印3に沿って右側に向かうように細長く砂地が延びているのがお分かりになるでしょうか。
これを砂洲(さす)と呼びます。
そもそも、中流域の川には珍しく、なぜ砂がたまるのでしょうか。
それは、この地点にて循環流が発生して、川の流れがくるくる回っているからです。
図2をご覧ください。
図1の川を真上からみたイメージ図です。
矢印1の上流からの流れは矢印Aのように分岐して上流を目指します。
砂の河岸に並行するように矢印2のように川を遡り、砂洲に沿うようにして矢印3のように元の流れに戻ります。
流れがくるくる回るイメージです。
動画1の被験者は、砂洲に戻ろうとして矢印3の流れに逆らったわけです。
だから、本流に向けて流されました。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210806-00251569
2020年7月24日18時10分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JAFは2019年8月1日から8月31日の1か月間で、「子どもやペットを車内に残したままのキー閉じこみ」を理由に出動した件数を公表。
車内熱中症事故の予防を呼びかけています。
2019年8月にJAFが出動した「キー閉じこみ」の救援のうち、子どもやペットが車内に残されたままであったケースは全国で144件(子ども:115、ペット:29)。
このうち、緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどをしたケースは9件でした。
現場での聞き取り調査によると、その原因として
「おもちゃの代わりにリモコンキーを子どもに持たせていたら、ロックボタンを押してしまった」
「飼い主の戻りを待つペットが、車内の集中ロックスイッチを踏んで押してしまった」
といった事例が挙げられました。
JAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35度の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに達しました。
また、クルマを日陰に駐車していたとしても、その車内温度の差はわずか約7度で、駐車場所に関わらず外気温が高温である場合は要注意。
とくに乳幼児は体温調節機能が未発達で、一層の注意が必要です。
「少しの時間だから」、「寝ているから」などの理由で、車内に子どもを残したままクルマを離れることは、「キー閉じこみ」のトラブルとならなくても、熱中症を引き起こす事故になりかねません。
また、子どもだけでなくペットも、車内に残してクルマを離れることは決してしないよう、JAFでは強く注意を呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/178b8824d23c482489d1ca590b4219c2270b2701
(ブログ者コメント)
JAFからのニュースリリースは下記。
上記報道文以外、エアコン停止後に車内温度(WBGTで表示)が短時間で上昇する様子がグラフ表示されている。
https://jaf.or.jp/common/news/2020/20200721-002
2020年7月6日17時35分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし5月、千葉県銚子市で、大型犬の「アメリカン・ピット・ブル・テリア」が住宅から逃げ出し、近所の女性にかみついてけがをさせ、警察は飼い主がふだんから鎖でつなぐなどせず注意を怠ったとして、過失傷害などの疑いで書類送検しました。
警察によりますと、ことし5月、千葉県銚子市の住宅で飼われていた大型犬、「アメリカン・ピット・ブル・テリア」が逃げ出し、近所の60代の女性や女性が飼っていたトイプードルにかみつきました。
女性は両腕や腹などに全治およそ40日の大けがを負い、トイプードルは死んだということです。
警察は、大型犬の男性の飼い主(53)が、ふだんから家で鎖でつなぐなどせず注意を怠ったほか、逃走した時も警察に通報しなかったなどとして、過失傷害などの疑いで書類送検しました。
また、去年6月に知り合いのブリーダーから大型犬を譲り受けたあと、法律に基づく狂犬病の予防接種を受けさせていなかった疑いでも書類送検しました。
かまれた女性に狂犬病の症状はなく、大型犬はブリーダーのもとに返されたということです。
警察の調べに対し容疑を認め、「申し訳ないことをしてしまった」と話しているということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200706/k10012499581000.html
7月6日16時38分に産経新聞からは、飼い主が買い物に行くため玄関を開けたところ逃げ出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
飼育していた闘犬のアメリカンピットブルテリア(ピットブル)を放し飼いにし、近隣住民に重傷を負わせたなどとして、千葉県警銚子署は6日、県動物愛護条例違反や過失傷害などの疑いで同県銚子市の無職の男(53)を書類送検した。
男は容疑を認めている。
同署によると、男は1年ほど前から自宅で雄のピットブル1頭を飼育しており、自宅の敷地内で放し飼いにしていた。
5月15日午前6時半ごろ、男が買い物に出ようと自宅の玄関を開けたところ、当時1歳のピットブルが逃げ出し、11時半ごろに約200メートル離れた民家の敷地に侵入。
住人の女性=当時(66)=と抱いていた飼い犬にかみつき、女性は腕や腹に全治約40日の重傷を負い、かまれた犬は死んだ。
女性の夫が119番通報し、消防から連絡を受けた同署が保健所に連絡。
駆けつけた動物愛護センターの職員が、その場でピットブルを捕獲した。
https://www.sankei.com/affairs/news/200706/afr2007060020-n1.html
※本事例に鑑み、日本で飼われている凶暴な犬に関する女性獣医師の寄稿文?(犬の写真付き)が下記趣旨でネット配信されていた。
『闘犬に襲われて女性が重傷の日本はどんなヤバい犬も飼い放題…最も凶暴な種類
とは?』
(2020年7月9日8時0分 YAHOOニュース)
千葉県で、自宅の敷地にいた女性が闘犬に襲われ重傷を負い、彼女が抱いていた飼い犬は亡くなりました。
このような悲惨な事件は、たまたまなのか、それとも起こるべくして起こったのでしょうか。
日本にいる凶暴な犬種を見ながら、今回の事件の問題点を探りましょう。
【最も凶暴な犬とは】
アメリカン・ピット・ブル・テリア(ピットブル)
今回の事件の犬です。
筋肉質で下顎の骨がしっかりしています。
牛と戦うために作られた品種であるため、攻撃性が高いです。
闘うように改良されているので、人や犬を襲うのは、当然といえますね。
飼い主には従順ですが、それ以外の人には危害を与える可能性は高いです。
私も診察をしていましたが、犬や猫がいないときに来院してもらい、飼い主にしっかり持ってもらいました。
実際に、アメリカではピットブル犬による死亡事故が多く起こっています。
以前、筆者がアメリカに行ったとき、飼いきれなくなったのか、この犬とこの犬のミックスの犬が保護施設に多くいました。
土佐犬
土佐犬は、体重が60~90kgにも達する巨大な犬種です。
闘犬として改良されたため、凶暴な性格ですね。
ヨーロッパの一部の諸国では、土佐犬を飼うことを規制されています。
2014年2月、北海道の白老で土佐犬襲撃事件が起きています。
海岸で、近くに住む主婦が土佐犬に襲われて溺死し、飼い主は救護もせずその場から逃走したため、重過失致死容疑で逮捕されました。
筆者が診察していた土佐犬も、お手伝いさんを襲う事件を起こしていました。
チャウチャウ
中国原産であり、体重は20~30kgほど。
その外見からライオンドッグとも呼ばれています。
30年前ぐらいの日本では、多く目にしました。
顔が平坦なので、口輪などできず、その上、大型で力強いので診察がしにくい犬でした。
この犬種は、不審者を見分ける識別能力が高く、飼い主の言うことはきくのですが、しっかりしつけないと、時には狂暴になることもあります。
アラスカン・マラミュート
漫画『動物のお医者さん』で人気になったシベリアン・ハスキーと同系統の犬種です。
アラスカ・マラミュートは体重が30~45kgほどで、牛を追いかけたり、犬ぞり、自転車やスキーを牽引させるために改良した犬です。
この犬種は、毎日運動が十分でないと、飼い主の言うことさえ聞かなくなり、破壊的な行動を起こすこともあります。
筆者が診察していたアラスカン・マラミュートも、自宅の門を抜け出し、近所の柴犬を噛み殺すという事件を起こしました。
【ヤバい犬は日本で簡単に飼えるのか?】
わが国では、犬の飼い方やその規制について明確に規定した法律はないです。
動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)では、静岡県で逃げているサーバルキャットなどは、特定動物として飼育を規制されています。
一方、犬は、種全体としても、そのうちの一部の犬種としても、特定動物として指定されていません。
つまり、どんなヤバい犬でも飼いたい放題です。
各都道府県および市町村においては、条例によって規制している例があります。
例えば、茨城県の「茨城県動物の愛護及び管理に関する条例」および施行規則では、以下の要件を満たす犬を「特定犬」として指定しています。
【茨城県の特定犬】
1、人に危害を加えるおそれがあるものとして規則で定める8犬種に属する犬
・秋田犬
・土佐犬
・ジャーマン・シェパード
・紀州犬
・ドーベルマン
・グレート・デーン
・セント・バーナード
・アメリカン・ピットブル・テリア
2、上記以外でその体高及び体長が人に危害を加えるおそれるがある犬
・体高60cm以上、かつ体長70cm以上の犬
3、1、2以外の犬で、人に危害を加えるおそれがあると認め、知事が指定したもの
【まとめ】
人は、凶暴な闘犬を作り出しました。
事件を起こすと犬が悪いように感じますが、犬には何の罪もないです。
大型犬は、やはり力があるので、十分な運動をさせることが大切です。
大型犬を飼う場合は、運動ができる人が飼ってくださいね。
散歩の時間が適切に取れてないと、犬は、ストレスがたまり、言うことをきかなくなる場合もあります。
人は、様々な犬種を作り出したため、凶暴な犬はいますが、そのことをよく理解して、犬を正しく飼うべきですね。
どんな犬でも、飼い方によっては凶暴になります。
犬の特性を知って、丁寧に世話をしてあげてください。
犬は、いまのところ国としての規制はないですが、このような事件が起こっているので、やはり茨城県のように、特定犬などのような規制を作るべきではないでしょうか。
もちろん、どんな小さい犬でも人や犬を噛むことがあるので、散歩をするときは、リードをすることは常識ですね。
犬にも人にも危害がなく、安全な社会になりますように。
犬は、私たちに癒しや優しさを教えてくれる動物でもありますから。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiimasumi/20200709-00187021/
2020年7月8日18時4分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分県は8日、同県臼杵市の高齢者福祉施設でやかんに入れた酸性のスポーツドリンクを飲んだ77~96歳の男女13人が食中毒となったと発表した。
県によると、やかんに付着した銅がドリンクで溶け出たとみられる。
13人は施設のデイサービスを利用。
6日午前、施設が市販の粉で作ったドリンクを飲んだ後、約1時間後に吐き気や下痢などの症状が出た。
重症者はいなかった。
県がドリンクを調べたところ、1リットル当たり200ミリグラムの銅を検出し、やかんからも微量が見つかった。
県によると、酸性のスポーツドリンクを金属製のやかんや水筒に入れると、金属が溶け出ることがある。
今回のやかんはステンレス製だが、底にたまった水あかに含まれる銅が溶けたとみられ、「珍しいケース」という。
スポーツドリンクのほか、炭酸飲料や果汁飲料などでも容器の金属が溶ける可能性があるとして、県は「これから暑くなり、熱中症対策でスポーツドリンクを飲む人が増える。気をつけてほしい」と呼び掛けている。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/624278/
7月8日19時43分に大分放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
保健所では、酸性の飲み物を作る際には金属製の容器に長期間、保管しないことや、保存容器を定期的に新しいものに交換するよう、注意を呼びかけています。
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=07080049453&day=20200708
(ブログ者コメント)
水あかに銅が含まれていた?
どういうことかと調べてみると、給水管などに銅製品が使われている場合、そこから銅イオンとなって溶出することがあるということらしい。
浴槽では銅石鹸なるものも、しばしば話題になる模様。
情報は多々あったが、以下の下関市の解説が解り易かった。
『上下水道 Q&A』
http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/water/icity/watertalk/vol44/html/qanda/index.html
(2020年8月30日 修正1 ;追記)
2020年8月29日11時0分に朝日新聞からは、12年前には東京で破損水筒に入れたスポドリを飲んで中毒した事例があったなど、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
厳しい暑さが続く中、熱中症予防にスポーツドリンク(スポドリ)を水筒に入れて持ち歩く人もいる。
ところが、こうした使い方をすると「金属が溶け出すこと」があると、厚生労働省が呼びかけた。
はたして本当なのか、全国魔法瓶工業組合(大阪市)やメーカー、専門家に聞いてみた。
【過去の腹痛事故、実は…】
厚生労働省は7月8日、食品安全情報の公式ツイッターで「金属製の容器(ヤカンや水筒)は酸性の飲み物と反応し、金属が溶け出すことがあります。金属製の容器にジュースやスポーツ飲料を入れる時は、注意書きをよく確認しましょう!」と発信した。
担当者は、「容器の中に傷やサビがあると、スポドリや果汁飲料、乳酸菌飲料、炭酸飲料などによって金属が溶け出す可能性がある。長時間の保管は避けてほしい」という。
あるメーカーの水筒の説明書を読むと「スポーツ飲料を入れた場合は、使用後、すぐにお手入れをする」、「カビの発生やサビや穴があくなど、故障の原因」などとある。
今年7月には、大分県臼杵市の高齢者施設で、やかんに入ったスポドリを飲んだ高齢者13人が、吐き気や下痢などに苦しんだ。
飲料から高濃度の銅が検出された。
やかんで水道水を沸騰させた後、スポドリの粉末を入れて提供していた。
スポドリは酸性の飲料だが、ステンレス製のやかんが溶けたのか。
実は県は、やかんが直接溶けたのではなく、水道水を繰り返し沸騰させる中、水にわずかに含まれる銅が、やかんの内側に蓄積し、スポドリと反応して溶け出たとみている。
県によれば、やかんは9年使用され、中が黒ずんでいた。
一方、東京都では2008年、水筒に6時間以上入っていたスポドリを飲んだ6人が頭痛や吐き気を訴え、飲料から高濃度の銅が検出された。
都の資料によれば、水筒は破損していたとみられる。
そのため、通常なら飲料と接しない部分に使われていた銅が、破損部分からしみこんだスポドリに溶け出たと考えられた。
こうした事故は、よく起きるのだろうか。
大手水筒メーカーなどでつくる全国魔法瓶工業組合によると、国内で流通する魔法瓶の水筒は、大半がステンレスでできている。
魔法瓶は、内びんと外びんの2重構造で、熱が伝わりにくい。
さらに、内びんの外側に銅などのメッキをしたり金属箔(はく)を巻きつけたりして、熱を反射させている。
そのため、銅が使われた製品で内部が破損すると、酸性飲料が入りこんで溶け出す可能性はある。
ただ、同組合加盟メーカーのステンレス製水筒の国内出荷本数は年間1800万~2千万本に上るといい、担当者は「事故の報告はほとんどなく、確率は極めて低い。製品の注意書きに従って使用後に手入れをすれば、金属中毒は起こらない」と強調する。
【ステンレスも腐食する?】
魔法瓶は、かつては割れやすいガラス製が主流で、ガラス職人が多かった大阪が製造の中心だった。
1978年に日本酸素(現サーモス)が、国産初の高真空のステンレス製魔法瓶を開発してから、ステンレス製が主流に。
割れにくく、運動用やアウトドア用などとして普及が進んだ。
主なメーカーも、スポドリを水筒に入れること自体は問題ないとしている。
象印マホービン(大阪市)の広報担当者は、「スポーツドリンク対応の商品を使用してほしい」と話す。
同社製の水筒の内側は、腐食を防ぐためフッ素でコーティングされているが、スポドリ対応の商品は2倍の量が使われている。
日頃の注意点として、
①飲み物はその日のうちに飲み切る
②使用後はよく洗う
③汚れが目立ってきた際は専用の洗浄剤で洗う
ことを呼びかける。
「常識的な使用をしている限りは金属中毒は起こりえないと考えております。これまでも弊社商品を使用中に金属中毒が起きた例はございません」
タイガー魔法瓶(大阪府門真市)の広報担当者は、ステンレス製の水筒の内側にはフッ素を使用していないが、表面の凹凸をできるだけなくした「スーパークリーン加工」がされているため、「ステンレスが腐食しづらく、スポーツ飲料を入れても基本的に問題ない」とする。
ホームページ上では、「スポーツ飲料の成分には塩分が含まれており、ステンレスが腐食する可能性がありますので、使用後はすぐにお手入れをしてください」と呼びかけている。
【サビや破損にご用心】
近畿大の北岡賢(さとし)准教授(有機化学)は、「金属の中でも銅はイオン化されにくく、溶液に溶け出しにくい性質を持っている。仮にスポーツ飲料が入った水筒の中に銅があったとしても、銅は溶け出しにくいと考えられる」と話す。
ただ、サビには注意が必要になる。
水筒に使われるステンレスは、さびにくいように鉄にクロム、ニッケルなどを混ぜた合金だが、劣化すると鉄が表面に出てきて酸化し、サビになる可能性があるという。
「そこに酸性の高い飲料が入れば、サビが溶け出す可能性がある。水筒を使う前に中をよく確認し、サビや破損がないかを確かめた方が良い。古くなったら買い替えることも考えた方が良い」
全国魔法瓶工業組合によれば、水筒内のサビを防ぐには、食器用洗剤で中をよく洗い、よく乾かすとよいという。
詳しい手入れの方法は、組合のホームページ(http://mahobin.org/care3.html)で見られる。
また、夏場は細菌が増えやすく、水筒も使ったら放置せず、すぐに手入れすることが欠かせない。
https://digital.asahi.com/articles/ASN8X33S8N8WPLBJ006.html?pn=7
2020年7月3日17時44分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月から一部の地域で「歩きスマホ禁止条例」が施行されました。
今も駅や路上で目にすることがあると思います。
罰則はあるのでしょうか。
神奈川県大和市。
駅前では「歩きスマホは禁止です」と書かれたのぼりと「条例では市内の道路、駅前広場、公園など屋外の公共の場所で歩きスマホを禁止しています」という案内が…。
大和市は「歩きスマホ禁止条例」を施行しました。
市によりますと、全国初だということです。
市長は禁止の理由についてこう話します。
神奈川県大和市・大木哲市長:「スマホを持っている人が約80%弱。それに伴って様々なリスクを感じる人が増えてきた。(転倒など)自分自身を守る意味からも必要な条例」
しかし、違反者への罰則はありません。
神奈川県大和市・大木哲市長:「日本人の感性に期待を掛けるのが重要。条例が抑止力になって頂ければ。被害者と加害者が一人でも減って頂きたい」
歩行中のスマートフォン操作による影響をテストし、その危険性を検証した映像です。
横断歩道を「スマホを見ながら渡る」、「スマホを見ずに渡る」2つのケースで実験します。
まずはスマホを見ながら渡ります。
すぐによそ見していた歩行者とぶつかりました。
「目線カメラ」でもう一度見てみます。
画面に視線が集中し、歩行者への注意が散漫になっているのが分かります。
一方、スマホを見ずに渡ってみます。
周囲の歩行者を避け、スムーズに歩いています。
視線は前方にあり、歩行者への注意が向けられています。
歩きスマホによる事故はおととしまでの5年間に都内で165人が救急搬送されました。
そのうち約7割の人が画面を操作したり、見ながら歩いていたということです。
今や生活に欠かせない存在となったスマホ。
利用する私たちのマナーが求められています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2bf165f2757d6ef145639bf8386b1f0ac165bb5
(ブログ者コメント)
〇大和市の条例については、今年6月に本ブログでも紹介スミ。
〇以下は、テレビ朝日映像の5コマ。
2020年6月6日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第4報修正3として掲載します。
第3報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10729/
(2020年7月4日 修正3 ;追記)
2020年6月27日2時49分に北海道新聞から、次亜塩素酸水はコロナ対策として効果はあるが使い方には注意が必要という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
経済産業省や厚生労働省などは26日、新型コロナウイルスの消毒剤として飲食店や自治体で利用が広まった「次亜塩素酸水」について、物品の消毒に有効な塩素濃度や使い方を発表した。
5月末の中間報告では十分な成果を得られないとしていたが、濃度を高くし、大量に使うことで効果が得られると結論付けた。
次亜塩素酸水は塩酸などを電気分解して作る。
品薄が続くアルコール消毒液の代替品になり得るとして、経産省から委託された製品評価技術基盤機構が効果を検証していた。
2省と機構に消費者庁も加わった合同会見では、物品を拭き取る際の有効塩素濃度を80ppm以上と発表。
汚れで効果が薄まるため、表面をきれいにしてから使うことを呼び掛けた。
大量に掛け流して使う場合は、35ppm以上で有効とした。
特殊な粉と水を混ぜて作る次亜塩素酸水は、100ppm以上とした。
一方、アルコールのように少量では効かないため、十分な量でぬらし、20秒以上たってからきれいな布や紙で拭き取ることが必要だとした。
人体への影響は検証していないため、手指の消毒や空間噴霧は推奨せず、丁寧な手洗いや換気を勧める。
経産省の担当者は「空間噴霧すると健康被害が出る恐れがある」と指摘した。
また、塩素濃度や使用期限が明記されていない商品が多いことから、消費者には表示の確認を、事業者には適切な表示を求めた。
物品消毒には次亜塩素酸ナトリウムの入った「ハイター」など家庭用漂白剤や、一部の台所用洗剤の薄め液による拭き取りの有効性が証明されている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/434840/
(ブログ者コメント)
本件、NHKなど全国メディアからも報じられているが、北海道新聞の記事が一番よくまとまっていると感じたので、代表記事として紹介する。
2020年6月25日18時44分にYAHOOニュース(静岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
夏に向けて出くわす機会が増えるハチ。
このハチによる死亡事故が県内で発生しました。
<杉村カメラマン>
「現場は草木に覆われたこちらののり面です。男性は草刈りの作業中にハチに刺されたということです」
警察によりますと、6月24日午後2時頃、小山町の国道沿いのトンネルで草刈り作業をしていた38歳の男性がおう吐し、意識がもうろうとした状態になりました。
<男性>
「ハチに刺された。痛い」
男性は仲間の作業員にこう話し、心肺停止の状態で病院に運ばれましたが、約2時間後に死亡しました。
男性の死因はハチに刺されたことによる「アナフィラキシーショック」とみられています。
<ふじのくに環境史ミュージアム 岸本教授>
「アナフィラキシーショックで重篤になったり、死亡したりします。
毒そのものではなく、毒によって免疫が反応して、急激に毒に対応しようとすることでショックが起きて心臓麻痺が起きて亡くなる」
例年、ハチに刺されたことで死ぬ人は20人から30人ほどいて、実は野生生物の中で最も人を死に追いやっているのがハチなんです。
<岸本教授>
「スズメバチは大きいから毒も多くて被害も大きくなる」
スズメバチは茂みの中に巣を作ることもあり、近づく際には注意が必要です。
今回、死亡した男性は左手の甲にハチに刺されような跡があり、刺したハチの種類は不明ですが、岸本教授はスズメバチである可能性が高いのではないかとみています。
<岸本教授>
「すでにかなり飛び回っているので、いまから秋口にかけては警戒が必要」
人を死に追いやる殺人バチ。
もし遭遇した場合、私たちはどう対処したらいいのでしょうか?
<岸本教授>
「ハチは人を攻撃しようとして襲ってくるというよりは、防御のために襲ってくる。
警戒のために人の周りを飛び回るときがあるので、そのような状況になったら刺激しないように速足で立ち去る」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e5b11806acb038cb57b646fb004260b3494c4ae
6月26日12時38分にNHK静岡からは、2週間前にも刺されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は当時、長袖に長ズボンで、両手には布製の手袋をしていましたが、手の甲にはハチに刺されたような跡があり、同僚には「2週間ほど前にもハチに刺された」などと話していたという
静岡県養蜂協会によりますと、ハチは夏から秋にかけて繁殖期を迎えて攻撃的になるということで、山などで作業する際は肌を露出せず黒っぽい服は避けるなど、注意を呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20200626/3030007399.html
(ブログ者コメント)
〇これまで漫然と耳にしていたアナフィラキシーショックだが、今回の報道でよく理解できた。
〇ハチに刺されて死亡したなどの情報は、2回刺されての死亡事例も含め、本ブログでも過去に何件も紹介スミ。
〇以下は、今回の被害現場を映した映像の1コマ。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。