2021年11月9日16時34分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし6月、新庄市金沢にある一般住宅で、屋根の塗装工事をしていたアルバイト作業員の男性(53)が、2階の屋根から3階の屋根に立てかけたはしごを上る際、およそ5メートル下の地面に転落し、死亡しました。
新庄労働基準監督署によりますと、はしごには住宅部分に引っかけるような簡易的な器具はつけられていたものの、人がはしごを支えるなどして動かないようにする措置がとられていなかったということです。
労働基準監督署の調べに対し、現場責任者だった男性は「3階の屋根の上で点検をしていて、はしごを支えていなかった」と話しているということです。
新庄労働基準監督署は、はしごを動かないようにする安全対策を取っていなかったとして、9日、工事を請け負った塗装業者の代表と当時の現場責任者を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20211109/6020011930.html
2021年11月9日15時0分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、写真5枚付きでネット配信されていた。
内陸の盛岡駅から山々を抜け、沿岸の宮古駅までを結ぶJR山田線。
毎年、秋が深まるにつれてJRが頭を悩ませていることがある。
落ち葉による車輪の空転だ。
列車の遅れにもつながるため、対策に力を入れている。
JR東日本盛岡支社によると、昨年9~12月に発生した空転は管内で計200件あり、そのうち116件が山田線だった。
山田線では、30分以上の大きな遅れが昨年は10月末までに11件起き、今年の同時期は2件多い13件だった。
路線別の遅延時間をみると、山田線の計2594分に対して、2番目に多かった花輪線と大船渡線は計160分にとどまっており、山田線の遅れが際立つ。
空転の主な原因は、落ち葉による化学反応だ。
レールに付いた落ち葉が車輪に踏みつぶされると、葉に含まれるタンニンとレールの鉄が反応して黒い被膜が作られる。
朝露や霜の水分で被膜が湿った状態になり、車輪が滑りやすくなって空転が起きるという。
空転は、落葉の多い10、11月に集中している。
特に山田線は山間部を通るため、落ち葉がたまりやすい環境にある。
さらに路線の勾配がきついことから車輪が滑りやすく、空転による遅延が長引く傾向にあるという。
空転を食い止めるために、JRはレールに対策を施している。
一つは、専用の装置に着けた砥石(といし)で磨き、被膜そのものを取り除くことだ。
山田線では昨年度、全約102キロのうち約26キロを、鉄道が運行していない夜間に10回にわけて磨いた。
また、滑り止めをレールと車輪に噴射する装置を列車に取り付けている。
他にも、線路脇の木を伐採したり、被膜を中和する成分を散布したり、様々な対策を取っているが、空転の発生件数はほぼ横ばいだという。
担当者は「試行錯誤しながら対策し続けるしかない」と、この秋も落ち葉と格闘中だ。
https://digital.asahi.com/articles/ASPC8733ZPC5ULUC02D.html
2021年11月9日7時30分にYAHOOニュース(COURRiER JAPON)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」の東京特派員レオ・ルイスが、先日の京王線刺傷事件について、日本の企業文化に焦点を当てた興味深い考察をしている。
ルイスによれば、日本のワイドショーでは、犯人があの紫のスーツをいくらで購入したかが話題になったりしていたが、この事件でもっと注目されるべきだったのは、規則を守ることが優先され、個人のイニシアティブが発揮できない日本の企業文化だったかもしれないという。
この事件では、携帯電話で撮影された電車内を逃げ回る乗客たちの姿や、コミック「バットマン」の悪役ジョーカーに扮した容疑者がタバコをくゆらせる映像が、人々の恐怖をかき立てた。
だがルイスは、もう一つのおぞましい光景として、容疑者の服部K太とは関係のない、むしろ「京王線のスタッフが関与していた」映像を挙げる。
燃える電車の小さな窓から必死で脱出しようとする乗客たちを捉えた場面だ。
乗客が非常通報ボタンを押したために電車は緊急停止したが、車掌と運転士はドアを開けなかった。
何が起きているか事態を把握できなかったため、そして、自殺や事故防止のために設置されているプラットフォームのドアとぴったり一致する場所で電車を停止させることができなかったためだ。
ルイスは、この京王線スタッフの判断について、「順応性のなさ」を指摘する。
「恐怖を覚えたのは、あの正気を失った一匹狼に対してだけではない。臨機応変な対応が求められる時があることを認識していない制度的欠陥にも恐怖心を抱いた。緊急時だけでなく、どんな状況であれ、組織のルールや慣習から外れた解決策が必要とされる時があるのだ」
【出る杭は打たれる】
ルイスは、都内の電車や地下鉄網の清潔で定刻通りのサービスを称え、それは無数の信頼の上に成り立っている東京の巨大なシステムの好例だと指摘する。
人々、制度、企業間の信頼が重なり合っているからこそ、東京という大都市がうまく(おおむね平和に)機能しているというのだ。
ただし、その信頼ゆえに個人で判断ができなくなってしまっているところがあり、今回の京王線刺傷事件でそれが浮き彫りになったと懸念する。
「そうした懸念はリアルである。というのも、東京で会社に勤める人たちは、企業内で個人がイニシアティブを発揮しようとすると抑圧される問題があることを直感的にわかっているからだ」とルイスは指摘している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d2dcb0eae64e1d6414a676205f46b72a2a556be
(ブログ者コメント)
〇外国では事故の原因を個人に求める傾向が強いと聞いていたが、この特派員の方、背景や組織にまで言及している点に興味を抱いたので紹介する。
〇しかしながら、ホームドアのある位置に扉がくるよう電車を停められなかったのは、車掌がすぐに事態を把握できなかったこと以外、乗客が非常ブレーキを作動させたためシステム上、ピタリと停められず、電車を動かそうにもホームドアに足をかけて脱出中の乗客がいたので断念した・・・そういった理由は本ブログでも紹介したところだが、それらの情報が、この特派員の方には届いていなかったとみえる。
(そういった情報を知る前の考察だったのかもしれないが)
ブログ者も、これまで、不足している情報だけで事故原因を推測するコメントを何度も書いている。
中には、かなり、ピント外れのコメントになっていることも多いことだろう。
しかし、それを承知で、推測コメントを書き続けている。
それは、
①本ブログで事故情報を紹介している目的の一つは、類似事故再発防止のための情報を提供すること。よって、可能な範囲でそのヒントを提示したい。たとえピント外れであっても、読者の皆さんにとって何らかの参考になるかもしれないし・・・。
②事故を報じるメディアの人にコメントを読んでいただければ、こういったニーズがあるのだなあと認識していただけるかもしれず、そうすれば、もう少し、事故の原因や背景についての報道が増えるのではないか?
と考えていることが理由だ。
ともあれ、今回の情報を他山の石として、コメント記載時には、より一層の注意を払うことにしたいものだ・・・そういういう意味で、自戒を込めて、この情報を掲載した。
2021年11月9日17時22分にYAHOOニュース(四国放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前、徳島県小松島市の港でコンテナ船の係留作業を行っていた男性会社員の頭を係留用のロープが直撃し、男性は意識不明の重体となっています。
事故があったのは、徳島県小松島市豊浦町の「徳島小松島港コンテナターミナル」です。
警察の調べによりますと、9日午前7時50分頃、コンテナ船の係留作業をしていた小松島市新居見町の58歳の男性会社員の頭を船の係留用ロープが直撃しました。
男性は小松島市内の病院に運ばれましたが、意識不明の重体です。
男性は、入港してきたコンテナ船を係留するために、船から降ろされた直径6センチほどのロープを岸壁の係留フックに引っ掛ける作業をしていました。
事故の原因について、警察では、岸壁の壁面に取り付けられている緩衝材にロープが引っ掛かり、船が巻き上げた際に突然外れて直撃したものとみて調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/44ff277125ea34a6d15a706de45706f66ef22588
11月9日17時15分にNHK徳島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前8時ごろ、小松島市にある「徳島小松島港コンテナターミナル」で、市内の会社員、田上さん(58)が倒れているのを一緒に作業していた同僚が見つけ、消防に通報しました。
田上さんは、7000トン超のコンテナ船を港につなぎとめるための作業をしていて、係留用のロープに頭をはじかれたということで、現在、意識不明の重体となっています。
警察の調べによりますと、岸壁に引っかかった状態のまま、係留用のロープを機械で巻き上げたため、岸壁から外れたはずみでロープが強く跳ね返り、田上さんに直撃したということです。
警察が、当時の詳しい状況と事故の原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20211109/8020012750.html
2021年11月8日19時7分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県が管理するさいたま市の公園の水遊び施設で、給水と排水のバルブの両方を2週間にわたって開けたままとなっていたことがわかりました。
県によりますと、通常より400万円以上、水道料金がかかっていたということで、県は再発防止策を徹底することにしています。
県によりますと、ことし5月、さいたま市浦和区にある北浦和公園内の水遊び施設で、2週間にわたって、排水バルブをあけたまま、給水を続けていたということです。
このため、公園内のことし5月から7月までの水道料金の請求額は468万8608円と、通常と比べて400万円以上高くなっていました。
この施設は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、去年から水を抜いた状態でしたが、自然観察を行うため、一時的に水をためることになりました。
県によりますと、この際に給水バルブを開放していたところ、開いていることを確認しないまま、県の職員が清掃作業のために排水バルブを開いたままにしてしまったということです。
公園を管理する県立近代美術館は、「人為的なミスによって県民に負担をかけて申し訳ない。二度と同じようなことを起こさないように対策を徹底したい」とコメントしています。
県は再発防止策として、バルブを常に閉めることを徹底するとともに、公園の水道メーターの検針を毎日行うことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20211108/1100012851.html
埼玉県のホームページには、下記趣旨の報道発表用資料が掲載されていた。
県立近代美術館で管理している北浦和公園内徒渉池(としょういけ)において、流水状態が約2週間続くという事故が発生しました。
このため、通常を大幅に上回る水道料金を支払うこととなりました。
今後、このようなことがないよう再発防止策を講じてまいります。
※徒渉池とは:子ども達が水遊びをすることができる施設
1 確認日
令和3年7月13日(火曜日)
水道メーターの検針を行ったさいたま市からの連絡により
多量の水の利用を確認した。
2 使用水量及び請求額
使用水量:5,503㎥(前回検針時使用水量:317㎥)
請求額:4,688,608円(前回請求額:380,622円)
3 事故概要
3月 5日 徒渉池へ水を張るため、給水バルブを開放
ボールタップ(池に一定量の水が注がれると給水が停止する仕組み)により、給水は停止
5月17日 徒渉池の清掃作業のため、排水バルブを開放
※排水バルブが開放されたことにより流水発生
5月31日 流水音を確認したため、給水バルブを閉鎖
※流水停止
4 再発防止策
(1)給水バルブ及び排水バルブの常時閉鎖を徹底するとともにバルブ操作時は複数名で作業・確認を行うこととする。
(2)公園の水道メーターの検針を毎日行う。
https://www.pref.saitama.lg.jp/g2212/news/page/news2021110801.html
(ブログ者コメント)
県の資料、ちょっと分かりにくいが、5月17日に給水バルブが開いていることに気付かないまま排水バルブを開け、5月31日に流水音を確認して給水バルブを閉め、無駄に排水した量を確認したのが7月13日だった、というふうにブログ者は読んだ。
ちなみに、5月31日に流水音を確認したのは、いつまで経っても水が抜けないので・・・ということだったのかもしれない。
2021年11月8日23時10分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、左半分が崩落したという説明書きのある現場写真付きでネット配信されていた。
JR東海は8日、長野県豊丘村のリニア中央新幹線「伊那山地トンネル」の工事現場で土砂が崩れ、50代の男性作業員が右足を負傷したと発表した。
リニアのトンネル工事では、10月27日に岐阜県中津川市で作業員2人が死傷する崩落事故が起きたばかり
同社によると、8日午前8時20分ごろ、伊那山地トンネル本体を造るための作業用トンネル内(地上入り口から200メートル付近)で、掘削面から5立方メートル(約10トン)の土砂が崩れた。
当時、トンネル内には男性作業員を含む8人がおり、岩盤を爆破する火薬を仕掛ける作業をしていた。
作業員の一人が、掘削面に吹き付けたコンクリートのひび割れが大きくなっている異常に気付いて退避中、崩落が発生し、男性作業員の右足に土砂が当たって軽いけがをしたという。
詳しい事故原因は調査中だが、爆破後の崩落だった前回と違い、今回はコンクリートを吹き付けた掘削面が爆破前に自然に崩落したという。
同社は「国のガイドラインを順守して作業していた」と説明し、安全確認がとれるまで同工区の工事を中断する。
他の工区でも同社の社員が現場に立ち会い、指導徹底を図る。
同社は「原因を調査し、再発防止に努める」とコメントした。
https://mainichi.jp/articles/20211108/k00/00m/040/195000c
11月8日18時10分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、肌落ちが起きた、事前に異常に気付いたのは作業責任者だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
リニア中央新幹線の伊那山地トンネル内で8日、“肌落ち”と呼ばれる、一部の土砂が落下する事態が起きました。
作業中に監視責任者が異常に気づき、退避していたところ、作業員1人の右脚ふくらはぎに土砂の一部が当たり、軽傷だということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/353b408187bd7948ddbb17f19a804655331f7c7e
11月8日21時23分に読売新聞からは、肌落ちの規模に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トンネル内の壁面が高さ約5メートル、幅約6メートル、厚さ20~50センチにわたって崩れ落ちた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211108-OYT1T50162/
11月8日17時50分に朝日新聞からは、負傷の詳細ならびに中津川での事故を受け中断していた工事を今月1日に再開したばかりだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
本線につながる作業用トンネル(斜坑)の入り口から200メートル付近で事故が発生した。
トンネル先端を爆破するために作業員が爆薬を詰める作業をしていたところ、別の作業員が斜坑内の異変に気づき、逃げるように指示。
先端にいた作業員が退避中、崩れてきた土砂が当たった。
工事会社の車で病院に搬送され、右足ふくらはぎの筋肉の炎症と診断された。
中津川市での事故を受けて、現場では安全対策を確認し、1日から作業を再開していた。
当時、トンネル内では8人が作業中で、厚生労働省の安全のためのガイドラインは守られていたという。
https://www.asahi.com/articles/ASPC85V6HPC8OIPE01F.html
11月9日20時24分にYAHOOニュース(信越放送)からは、肌落ちは通常現象、今回の現場付近には沢山の断層が走っているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
リニア中央新幹線のトンネル工事で相次いだ事故。
現場の地質や工事を続けていく上での注意点を、地質の専門家に聞きました。
地質学を専門とする信州大学の大塚勉特任教授は、今回の「肌落ち」という現象について、こう説明します。
信州大学・大塚勉特任教授/地域防災減災センター:
「トンネルを掘っていくときに、切り刃で岩石を露出していくわけですね。 岩石が崩れやすかったりもろかったりするとそれが崩れる、そういった現象、通常起こる現象なんですけれども、それを肌落ちと呼んでいます。 しっかりした岩盤、固ければ当然そういったことが起きにくいですし、何らかの原因で柔らかくなってる、あるいは元々の柔らかい地質であれば、そういった現象が起こるのではないかと考えられます」。
今回「肌落ち」が起きた原因については、「現場を見ていないため断定はできない」とした上で、近くには断層がいくつも走っていると指摘します。
大塚特任教授:
「今回の坑口はこのあたりですね。 ここに既存の地質図でも黒い線がたくさん引かれていますけれども、これが地質調査の結果、断層が走っているとされている場所なんですね。 ひょっとしたら断層の影響があって崩れやすい状況に差し掛かっていた可能性もあると思っています」。
大塚特任教授は、今後、安全に工事を続けていくためには、地質の特徴を十分に把握することが必要と話します。
大塚特任教授:
「地質構造に垂直、断層に垂直に掘るときは、次々といろいろな断層にあたる。 断層があると、周りの岩石がその断層運動によって砕かれて破砕帯と呼ばれるもろい地帯を形成します。 地質の特徴を十分予測しながら、掘削していく必要があるのではないでしょうか」。
https://news.yahoo.co.jp/articles/386b753d4160cf87bdc3878d8c398a8eb39dfe46
(2022年4月3日 修正1 ;追記)
2022年1月18日付で事故報告書(全36ページ)が公表されていた。
ブログ者が主要と感じた記述は以下のとおり。
・・・
3-2 切羽の状況
3-2-1 切羽観察 (11ページ)
「4」(※肌落ち発生箇所)での切羽観察でも「1」と同様に、閃緑岩と泥質片麻岩の互層が現れていることが確認され、泥質片麻岩が鏡面の大半を占めていた。
岩石強度は岩片を手に持ってハンマーでたたくと割れる程度であった(図3-4)。
・・・
4.肌落ち災害の発生状況について
8:15~ 8:17 切羽観察 (17ページ)
鏡面から約8m離れた地点から鏡吹付コンクリートにひび割れや剥離が発生していないかを観察。
この時点でも吹付コン クリートにひび割れ等の変状は見られなかったと証言を得ているが、上半上部の観察が十分に行われていなかった可能性がある。
8:17 装薬作業開始
8:20ごろ 変状発見
作業員Aが頂部へ移動する際、鏡面左上において削孔穴を結ぶ形で直線状に入ったひび割れ(幅:約1cm、長さ:約50 cm)を発見し、大声で他の作業員へ危険を知らせた。
作業員Aがひび割れを発見するのとほぼ同時に切羽監視責任者が小片の落下を確認。
切羽の異常を認め大声で作業員に対し退避 16 指示を出した。
作業員Aがひび割れを確認してから2~3秒で肌落ちが発生した。
なお、ひび割れについては削孔穴を結ぶ形で直線状に入っていたので、削孔後に生じたものと考えら れる。
退避
作業員A及び切羽監視責任者の退避合図を受け、ベンチ上にいた作業員C,D,Eは退避行動を開始。
鏡面向かって中央及び右側にいた作業員D,Eは退避を完了した。
鏡面向かって左側にいた作業員Cについては、退避行動中に肌落ちした岩片が当たった(図4-2、図4-3)。
・・・
4-3 肌落ち発生の原因と肌落ちが労災につながった原因について
4-3-1 各作業工程における要因抽出 (21ページ)
鏡吹付コンクリートの厚さについてはコンクリート総使用量で必要厚さを管理しているが、吹付機のオペレータの目視のみで鏡吹付コンクリートの仕上がりを確認していたため、施工時に一部ムラが生じ、 必要な厚さが確保されなかった。(推定)
・・・
5.対策について
・・・
5-2 肌落ちの推定要因に対する施工業者への指導 (26ページ)
〇鏡吹付コンクリートの施工管理
今後は吹付機のオペレータに加え、ずい道等の掘削等作業主任者等、経験年数の豊富な作業員を指名し、仕上がり状態の確認を行う。
また2日以上の休工を伴う週末や長期休工の際には、鏡吹付コンクリートの厚さを基準値より厚くする。
・・・
https://www.pref.nagano.lg.jp/linear-shin/documents/220118report.pdf
(ブログ者コメント)
2022年3月1日にも春日井市のリニア新幹線トンネル工事現場で吹付けたコンクリートが剥がれ落ち1名が負傷する事故が起きている。
そして、その原因は「コンクリートを必要以上に厚く吹き付けていたこと」と報じられた。(本ブログで紹介スミ)
そのこともあって、上記の報告書抜粋は、コンクリート吹付けに関する記述を中心に行った。
2021年11月7日18時16分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州新幹線の新大牟田駅(福岡県大牟田市)で7日朝、泊まり勤務の駅員が寝過ごして駅の出入り口を開けるのが遅れ、13人の客が6時19分発の上り始発列車(新大阪行き)に乗れなかった。
JR九州が発表した。
JR九州によると、泊まり勤務の駅員は午前5時半までに久留米駅(福岡県久留米市)にある運輸センターに起床を報告し、5時50分ごろに改札外にある駅の出入り口の鍵を開けることになっている。
この日は起床報告がなく、電話にも出なかったため、JR熊本駅(熊本市)から社員が始発の新幹線で新大牟田駅に向かい、駅員を起こして出入り口を午前6時20分ごろに開けたという。
始発に乗れなかった13人の客は、後続列車で目的地に向かった。
泊まりの駅員は、二つある目覚まし時計と、時間が来ると背中が起き上がる自動起床装置のいずれもタイマーをセットし忘れていたという。
JR九州では、駅員の寝過ごしによる駅の開扉遅れは昨年度、在来線の駅で2回あり、今年度は初めて。
新幹線の駅では、近年は例がないという。
https://www.asahi.com/articles/ASPC75X2BPC7TIPE00N.html
(ブログ者コメント)
ブログ者が勤務していた工場では、宿直が就寝する際、事務所の電話を宿直室に切り替えるようになっていた。
新大牟田駅ではどうだったのだろうか?
宿直室に電話がなかったとは思えないので、同じシステムだったとすれば、宿直室?への電話切り替えも失念?
2021年11月6日22時2分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都調布市内を走行していた京王線の特急電車内で乗客17人が重軽傷を負った事件は、7日で発生から1週間になる。
8月の小田急線に続き、車両内で乗客が襲われる事件が起きたことを受け、国や鉄道各社は乗客の安全対策の拡充の検討を始めた。
だが、その柱の一つとなる車内への防犯カメラの設置率は、各社で5~100%とばらつきがあることが毎日新聞の取材で判明した。
事件から見えてきた課題を探った。
JR東日本と、首都圏の大手私鉄9社に取材した。
約1250車両すべてに防犯カメラが設置されているのは東急電鉄だ。
暗号化したカメラの画像データを通信することで、同社の運輸司令所などですべての車内の状況を迅速に把握できるという。
JR東日本も首都圏を走行する約9000車両すべてに搭載済みで、管内全体でも「約8割」で導入する。
ただ、この2社を除けば、設置率は50%を下回る。
事件が起きた京王電鉄は「17%」、小田急電鉄は「21%」だった。
京王は「いきなり(導入を進める)というのは物理的な限界もあるが、検討課題には挙がっている項目だ」、小田急は「新車両に導入しているが、既存車両にも設置を検討している」と説明する。
東京メトロは「約4割」で、課題として「設置するための改修工事に時間がかかる」ことを挙げた。
「約5%」で最も割合が低かった京急電鉄も、設置が進まない理由を「既存車両に設置する際に工事等が発生し、施工中に車両が活用できなくなる」とした。
新車両への防犯カメラの設置は、多くの鉄道会社が進めている。
ただ、既存車両への取り付けについては、設置費用に加え、工事期間中に車両が使えないことなどが課題になっているようだ。
ある私鉄の担当者は「コロナ禍に伴う収入減で、費用のかかる防犯カメラなどの安全対策に二の足を踏むことがないとは言えない」と吐露した。
防犯カメラは、どれほど犯罪を防ぐ効果があるのか。
危機管理に詳しい板橋功・公共政策調査会研究センター長は、確定的な殺意を持って襲撃する人物への「抑止効果は乏しい」とする。
ただ、「車内の様子を確認できるモニタリング機能を備えたカメラがあれば、乗務員は瞬時に状況を把握し、乗客を効率的に避難誘導できる」と強調する。
京王線の事件で殺人未遂容疑で逮捕された服部容疑者(24)は、「小田急線は事件の後に警備が強化されていると思い、京王線を狙った」と供述。
捜査幹部は「安全対策の強化は犯罪抑止につながる」と指摘する。
国は鉄道会社への財政的な支援を検討しているが、板橋氏は「防犯カメラ設置費用の補助などの支援策を国や自治体は早急に考えるべきだ」と話す。
https://mainichi.jp/articles/20211106/k00/00m/040/265000c
2021年11月6日8時1分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
視聴者からの疑問や悩みを調査する「もんすけ調査隊」です。
先週に続いて、老朽化した街路灯問題に迫ります。
先週の「もんすけ調査隊」では、札幌市中央区の老朽化した街路灯を調査!すると、およそ50~60年前に立てられた、町内会が所有する街路灯だったことがわかった。
しかし・・・。
調査員:
「倒れそうになっても、札幌市は手が出せない?」
札幌市建設局土木部 能代課長 :
「あくまで、所有者の責任で維持管理することになっているので、札幌市は何ともし難い状況」
高度経済成長期、防犯などのために立てられた街路灯。
その撤去には、およそ10万円から、場合によっては100万円近くかかることも。
今、高齢化が進み、加入者も激減した町内会に、重く、大きな負担として、のしかかる。
「朽ちるインフラ」の著者、東洋大学の根本祐二教授は・・・。
東洋大学 根本祐二教授:
「街路灯は工作物なんです。工作物責任という法的な責任が問われますから、できるできないではなくて、法令にのっとって行動せざるをえない。仮に事故が起きて、誰か怪我をしましたといった時に、誰も知らなかったので責任ありませんという理屈は通らない」
万一の場合、賠償責任を負うことになる町内会は・・・。
滝川市内の町内会長・古舘さん:
「撤去できない原因は、町内会費で払わなきゃならないから、大きなロスだから、町内会費を集めても少ないから。世帯数も少なくなってきてるから」
去年8月、滝川市では、台風から変わった低気圧の接近で、中心街の町内会が所有する街路灯が3本、根元から倒れた。
幸い、けが人などの被害はなかった。
滝川市内の町内会長・古舘さん:
「街路灯に対して当たり前だと思っているから意識ないですよね。倒れて初めて気がつくという。維持管理に対する町内での取り組みなんて、ほとんどやってないのが現実」
調査員:
「数十年前に立てた街路灯を何とかしてくれってどう思います?」
古舘さん:
「それを蒸し返してもしょうがない。今、恩恵にあずかっているのは町内の人だから」
事態を重く見た、滝川市が立ち上がった!
滝川市交通生活安全係・西島さん:
「去年、滝川市内で3本の街路灯が倒れました。それを機に現状の補助の上限では足りないのではないかということで、本年度から6万円を上限として60%の補助に増額しています」
滝川市では、本年度から町内会や商店街が所有する街路灯撤去の場合、6万円を上限に、補助率を工事費用の60%に引き上げた。
ちなみに、札幌市は、撤去に関する費用は全額自己負担だ。
滝川市交通生活安全係・西島さん:
「昨年度は、10本に満たない撤去の本数だったんですが、本年度については、87本程度の撤去が進んでいる」
その後、市内の6千本ほどの街路灯をチェックした結果、倒壊の危険があるものが100本ほど見つかった。
滝川市交通生活安全係・西島さん:
「鉄が残っている場所は高い音がするが、穴が空きそうな錆びてしまっているところは、くすんだ音というか、音がしない」
これをきっかけに、街路灯を撤去した町内会は・・・。
滝川市内の町内会長・柳本さん:
「町内の人も危険がなくなって良かったと」
こちらの町内会で、2本の撤去にかかった費用は、総額で14万8500円。
そのうち補助金が8万9100円で、実際に町内会が負担した費用は5万9400円だった。
滝川市内の町内会長・柳本さん:
「町内会にとっては非常にありがたい」
滝川市内の町内会長・古舘さん:
「町内会独自では絶対できませんから、行政と一緒になって取り組みをしていかないとダメだろうというのが正直言って実感ですね」
犯罪から私たちを守ってきた街路灯。
今、その老朽化が深刻になっている。
11月4日(木)「今日ドキッ!」午後6時台
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2a5ee3d0f1f1ad172fcb684c6a4aa4190ba00a1
2021年11月5日17時20分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
路線バスの車内で乗客が転倒する事故を防ごうと、東京の企業や山梨交通などは、乗客が着席しているかなどをAI=人工知能を使って把握する実証実験を進めています。
国土交通省の事故対策検討会によりますと、路線バスの車内で起こる事故の多くは転倒事故で、おととしに全国の路線バスの車内で起きた事故のおよそ4割は、発車直後に起こったということです。
こうした事故を防ごうと、東京の2つの企業と山梨交通は、県のサポートを受けながら、バスの乗客の様子をAI=人工知能で把握する実証実験を先月から行っています。
5日は、実験を行っているバスの車内が公開され、車の前方に設置されたカメラの映像をAIが分析し、乗客全員が座っていれば運転手の手元にある緑色のランプが、立ったり歩いたりしている乗客がいれば赤色のランプが光っていました。
実験を行う企業などは、こうした仕組みによって乗客が座席に座る前に発車してしまうことを防ぐほか、運転手からの意見も求めるなどして、さらに改善を図っていきたいとしています。
実証実験に参加している「エジソンエーアイ」の山浦真由子社長は、「車内での事故を防ぐためのシステムを早く確立するほか、将来的には自動運転にも応用するなど、AIの社会受容性を高めたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20211105/1040014933.html アカスミ
2021年11月5日17時5分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県と奈良県を結ぶ自動車専用道路「名阪国道」のうち、北勢国道事務所が管理する区間で、事故などの通報のための「非常電話」の8割をこえる110台余りが故障で使えなくなっていることがわかりました。
非常電話が使えなくなっているのは、自動車専用道路「名阪国道」のうち、北勢国道事務所が管理する、三重県の亀山インターチェンジから奈良県の針インターチェンジの間の、およそ56キロの区間です。
国道事務所によると、この区間の上下線には、事故や車の故障時に通報するための非常電話が、合わせて136台設置されていますが、トンネルの中を除く116台が経年劣化などで故障し、使えないということです。
中には、古くて修理できないものもありますが、国道事務所では「故障中」などの貼り紙をするだけにとどめていて、携帯電話が普及し、国道の状況はカメラで把握しているため、非常電話は必ずしも必要ないと説明しています。
北勢国道事務所の草川副所長は、「部品が製造されていない電話もあり、更新は難しい。時期は決まっていないが、撤去することを検討したい」と話しています。
名阪国道は、名古屋と三重県の津を結ぶ高速道路の東名阪自動車道と、奈良県の天理と大阪を結ぶ高速道路の西名阪自動車道の間を結ぶ自動車専用道路です。
交通政策に詳しい関西大学の安部誠治教授によると、当初、国では名古屋と大阪の間、すべてを有料の自動車専用道路で結ぶことを計画していましたが、奈良県と三重県からの強い要望を受けて、現在の名阪国道に当たる部分を無料の自動車専用道路として整備することになったということです。
国土交通省によると、無料の自動車専用道路は一般国道に分類され、非常電話の設置は義務ではなく、必要に応じて設置するとしています。
この点について安部教授は、「現在の東名阪自動車道や西名阪自動車道と一緒に整備されたため、非常電話が設置されたのではないか。携帯電話の普及に伴い非常電話が使われなくなってきた中で、そのまま放置されたとみられ、利用者に誤解を招かないためにも、早急に撤去すべきだ」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20211105/3070006701.html
11月7日21時33分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、使えない116台は今年度中にも撤去される、トンネル内の20台は設置義務があるので今後も使い続けるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自動車専用道路「名阪国道」に設置してある非常電話について、北勢国道事務所(三重県四日市市)は6日、管轄区間(約56キロ)にある136台のうち116台を、今年度中にも撤去することを明らかにした。
非常電話は、事故などを警察や消防に通報するため、路肩に設置してある。
名阪国道を含む一般国道には設置義務がなく、携帯電話の普及に伴って使用頻度が激減。
古いものは1984年頃に設置され、補修用部品も製造されていないため、撤去を決めた。
すでに警察や消防とも協議を済ませ、電話の配線を切り、案内板を取り外して「故障中」と明示するなどして使えなくしてある。
同国道事務所は現在、約130台のカメラで管轄内の道路状況を24時間監視している。
事故の発生や緊急停止が確認されると、直ちに警察に連絡するなど、緊急時の態勢は整えている。
撤去をしない残る20台は、設置が義務付けられているトンネル内にあるため、以前から機器を更新するなどしており、今後も使う。
同事務所管理課長の高桐さんは、「緊急時は、事務所から警察や消防に連絡する態勢は整っている。携帯電話から道路緊急ダイヤル『#9910』にかければ、道路に降りることなく、安全に道路管理者に通報ができるので、安心して道路を利用してほしい」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3701887d712e847ad07334b400eea6d77af233d2
2021年11月5日12時42分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪・箕面市の下水道のポンプ場を動かす配電設備の工事でミスがあり、耐震強度が計画の10分の1程度しかなかったことがわかりました。
市は、地震で設備が壊れれば一部の地域で下水処理が出来なくなるおそれがあるとして、補強工事を行う方針です。
不適切な工事が行われたのは、箕面市の「萱野汚水中継ポンプ場」です。
これは、市内の低地にある住宅などから汚水をくみ上げて下水道管に中継するポンプ場で、市は平成30年度から2年かけて、ポンプを動かすための高さ2メートル30センチ、幅9メートルほどの大型の配電設備を新たに設置する工事を行いました。
この工事は、国から費用の半分の交付金を受けて、総額およそ7800万円かけて行われ、会計検査院が完成した配電設備を調べたところ、耐震強度が計画の10分の1程度しかなかったことがわかりました。
原因は、工事の請負業者が配電設備と床を固定するのに使うボルトの種類を間違えたためで、地震の際、この設備が倒れて壊れれば、市内の一部で下水処理が出来なくなるおそれがあるということです。
指摘を受けた箕面市は、今後、耐震強度を計画どおりにするため補強工事を行う方針です。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211105/2000053496.html
(ブログ者コメント)
〇発注元ではなく、会計検査院の検査で発覚したことに驚いた。
国の交付金を使っていなければ、耐震性が低いまま設備を使っていたことだろう、
〇それにしても、会計検査院は、どのようにしてボルト間違えを発見したのだろうか?
ブログ者が調べた範囲では、その内容は分からなかったが、分かれば、工事全般、発注元が検収する際の一つの参考になりそうな気がした。
2021年11月5日19時6分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日朝、茨城・古河市の県道をとらえた防犯カメラ映像。
画面右側から走ってきた大型トレーラーが、反対車線のトラックとすれ違った。
すると、トラックの荷台部分が大きく裂け、白い残骸が道路上に舞った。
カメラには、そのあと、あわてて現場に集まる人たちの姿も。
いったい何が起きたのだろうか。
事故が起きたのは、茨城県のJR古河駅から直線で8kmほど離れた県道。
警察によると、午前9時40分ごろ、大型トレーラーが県道を走っていたところ、積んでいた10メートルほどの鉄骨3本のうち1本が荷崩れし、反対車線を走ってきたトラックに衝突。
トラックは、その後、歩道脇のブロック塀にぶつかり、停止した。
事故の瞬間をとらえた映像では、荷崩れした鉄骨は、最初にトラックの運転席付近に接触。
その後、荷台部分にぶつかり、激しく切り裂く様子が確認できる。
荷崩れした鉄骨で、大きく裂けてしまった荷台部分。
運転席側のドアも、原型がわからないほど破損している。
この事故で、トラックを運転していた50代くらいの男性が右足などを骨折する重傷を負った。
なぜ、事故は起きてしまったのか。
警察は、大型トレーラーの男性運転手から、鉄骨の積み方に問題がなかったか事情を聴くなど、調べを進めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4bfe64ff7076038ee07acda0f602a81b9733aedd
(ブログ者コメント)
冒頭の切り取り映像2枚を見ると、荷台の鉄骨間にあった隙間が衝突前にはなくなっているようにも見える。
もしそうだとすれば、衝突直前に荷崩れしたのかもしれない。
2021年11月5日14時20分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもがマンションのベランダなどから転落して死亡する事故が相次いでいることから、専門家のグループが、効果的な対策を検討するための実証実験を行いました。
実験は4日、京都府長岡京市の保育園で、研究者や医師などで作る専門家のグループが行いました。
ベランダの柵を模した装置に器具を取り付けて、120センチから140センチまで高さを変え、3歳から6歳までの50人余りの園児が柵を乗り越えられるかを、年齢別に調べました。
その結果、なかには、自分の身長より高い140センチの高さでも、素足を柵に貼り付けるようにして5秒ほどで登ってしまう子どももいました。
マンションなどのベランダの柵の高さは、転落防止のために110センチ以上にする基準がありますが、子どもが乗り越えるケースがあとを絶たず、先月には、大阪・北区の高層マンションで、4歳の女の子がベランダから転落して亡くなったと見られる事故も起きています。
グループでは、今後も実験を続け、転落防止につながる柵の形状や効果的な器具による対策を検討して公表することにしています。
グループのメンバーで子どもの事故防止に取り組むNPO法人の北村光司理事は、「子どもが登ろうとしても、柵を乗り越えられない環境づくりが重要です。どういう条件なら安全かを具体的に検討して、メーカーなどとも共有したい」と話しています。
【子どもの建物からの転落事故】
国の人口動態調査によりますと、14歳以下の子どもがマンションのベランダなど建物から転落して死亡した事故は、去年は7件で、前の年から5件減りましたが、毎年、発生していて、過去10年間で124件に上っています。
このうち、2018年までの5年間の死亡事故37件について、消費者庁が詳しく分析したところ、年齢別では3歳が最も多く、1歳から4歳で全体の6割余りを占めていたということです。
また、事故の発生場所では、
▼ベランダからの転落が全体のおよそ4割にあたる15件
▼窓からの転落が7件
▼屋上からの転落が2件
だったということです。
医療機関から収集した事故事例では、5歳の子どもが家族を見送るためにベランダの手すりにつかまっていたところ前のめりになって転落したケースや、高さ90センチの柵がある2階のベランダから4歳の子どもが転落したとみられるケースがあったということです。
子どもの転落事故は、ことしに入ってからも相次いでいて、9月に札幌市のマンションで、子ども部屋の窓から誤って転落したとみられる4歳の男の子が亡くなった事故や、先月、大阪・北区の高層マンションで、ベランダから転落したとみられる4歳の女の子が亡くなった事故が起きています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20211105/2010012589.html
2021年11月4日20時25分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前10時50分ごろ、北見市北上にある建設会社の敷地内にあるプレハブ小屋で「呼吸をしていない人がいる」と、同僚の男性から消防に通報がありました。
消防がかけつけたところ、この会社で働いていた作業員の岡中さん(男性、73歳)が意識不明の状態で小屋の中で倒れていて、市内の病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
警察や消防によりますと、岡中さんは当時、小屋の中で1人で作業をしていて、自家発電機を使いながら鉄製の器具を作るために溶接をしていたということです。
また、警察によりますと、同僚が通報する前に小屋に入ろうとした際には、入り口のドアや窓は閉まっていて、岡中さんを発見した際、発電機は動いたままだったということです。
このため警察は、岡中さんが溶接作業中に、自家発電機から発生した一酸化炭素中毒で死亡した可能性もあるとみて、死因や当時の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20211104/7000039901.html
2021年10月10日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11980/
(2021年11月10日 修正1)
2021年11月3日10時7分にNHK和歌山からは、パイプ状の「つり材」の内部に水が入って腐食した可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は調査委員会を設置して原因を調べていて、これまでの調査で、橋のアーチと水道管をつなぐ「つり材」と呼ばれる部材の内部に水がたまっていた可能性があることがわかりました。
国土交通省が設置したカメラの映像では、崩落の瞬間、「つり材」の付近から水が噴き出ているように見えます。
和歌山市によりますと、「つり材」は鉄製のパイプのような形状で、本来は水は入らないということですが、何らかの原因で雨水などがたまり腐食が進んだ可能性もあるとみて、今後、崩落した部分を川から引きあげて詳しく調べることにしています。
和歌山市の調査委員会のメンバーで、和歌山大学システム工学部の江種伸之教授は、「水が噴出しているのであれば、アーチ部分のどこかに雨水などが入ってたまっていたとしか考えられない。崩落した部材の腐食状況を調べ、原因を特定したい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20211103/2040009895.html
(2022年2月3日 修正2 ;追記)
2022年2月1日19時40分に産経新聞からは、つり剤18本のうち10本が腐食破断していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は1日、有識者らでつくる調査委員会を開催した。
市の担当者は、崩落部分などを調査した結果、橋下部の水道管をつり下げていた「つり材」18本中、10本が破断し、いずれも腐食していたと報告した。
また、橋全体の鋼材のさびを防止するための塗装も、平成5年以降、30年間近く未実施だったとした。
ただ、つり材の腐食の原因について市の担当者は、塗装の未実施以外にも鳥の糞害や潮風の塩害など「複数の要因が考えられる」と説明した。
市の担当者は、つり材18本中10本で確認された破断について、崩落前に破断していた本数と崩落後の衝撃で破断した本数の内訳は不明とした上で、いずれも破断部分が腐食していたとした。
想定される橋の崩落の過程についても説明。
まず、崩落前に数本のつり材が破断し、つり下げていた水道管の中心部の装置「空気弁」に負荷がかかり、さらに破断の本数が増加。
最終的にアーチの上部も引きずられて崩落したとした。
会合にオンラインで出席した江種(えぐさ)伸之・和歌山大学システム工学部教授は、「本復旧後は、ひとつの水管橋で新旧の部材が混じるため、メンテナンス方法も詳細に決めておく必要がある」と指摘。
鍬田泰子・神戸大学大学院工学研究科准教授は、「水管橋の構造物全体のバランスを考えた上で改修を進めてほしい」と要望した。
https://www.sankei.com/article/20220201-OW4ILVC34JICVGM6WP6TO3VDXI/
2月2日12時15分に毎日新聞からは、1980年(昭和55年)の風対策工事時に補強した鉄材との接続部分で破断と腐食が見つかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
※橋の建設は昭和50年。
市によると、橋は7区間ごと、水道管とアーチを計18本のつり材がつなぐ構造。
1980年に行われた風対策工事では、つり材のうち、区間の10本を筋交いのような鉄材で補強したが、今回落下した1区間では、10本全てに、後付けした鉄材との接続部分で破断と腐食が見つかったという。
市が行ったシミュレーションでは、つり材が4カ所以上破断すると、その区間が崩落する可能性があるという。
市は今後、腐食や落橋のメカニズムの解明を進め、年度内に第3回会合を開いて報告し、専門家の見解を求める方針。
https://mainichi.jp/articles/20220202/k00/00m/040/065000c
(2022年5月22日 修正3 ;追記)
2022年5月19日11時53分にNHK和歌山からは、2本の送水管のうち1本が復旧し送水を再開したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市は、応急の対策として、近くの橋に仮設の水道管を設置して送水を行ってきましたが、去年11月から続けてきた本格的な復旧工事の結果、2本ある送水管のうち1本の工事が終わり、19日、水道用の橋での送水を再開しました。
市によりますと、事前に試験的な送水や水質検査を実施していたため、これまでのところトラブルの情報は入っていないということです。
また、もう1本の送水管についても、来月(6月)中旬をめどに復旧工事が完了する予定で、市は、その後、仮設の水道管を撤去し、水道用の橋の利用を本格的に再開することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20220519/2040011498.html
5月20日19時44分に産経新聞からは、鳥の糞害や塩害、塗装更新の遅れ、点検方法の不備など複数の要因が重なって崩落したとする調査結果がまとまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
有識者らでつくる市の調査委員会は20日、崩落要因などの調査結果をまとめた。
崩落の原因として、鳥の糞害や塩害、塗装更新の遅れなど「複数の要因」を指摘。
補強のため事後に取り付けた斜材などの部材が風などで振動を起こすなどして「腐食が進んだ」と結論づけた。
調査結果によると、崩落したアーチでは、つり材18本中9本が腐食し、破断していた。
橋のある場所は紀の川河口から約7キロと海に近く、日常的に海鳥が飛んできて止まったり潮風を浴びたりしていたことを踏まえ、崩落の要因として鳥の糞や潮風などによる腐食を指摘。
また平成5年を最後にさび止めの全塗装をしていなかったなど、「複数の要因」を挙げた。
橋を現地調査した結果、大量の鳥の糞に覆われていたことも確認した。
さらに橋では、補強のため昭和55年までに鋼材の「斜材」や「水平材」を事後的に取り付け、後に一部交換もしていたが、接続部が長年、風雨にさらされて振動などを繰り返した影響などで「腐食が進んだ」と結論づけた。
会合では、これまでの市の点検方法について、水道管部分に漏水がないか確認する目視などに限られていた問題点も改めて委員から指摘された。
委員の江種(えぐさ)伸之・和歌山大学システム工学部教授は、「構造物はいずれ壊れるという視点が重要。水道管の漏水だけに注視しすぎて目が行き届いていなかった。(つり材なども含めた)俯瞰(ふかん)的な管理が必要」と提言した。
調査委は今回の調査結果を踏まえ、今後、最終報告を取りまとめる。
市側は今後、点検に小型無人機「ドローン」を活用するなどの改善策を報告した。
https://www.sankei.com/article/20220520-QL2CF6JNVBMHJE5DOATUDCPDUU/
5月21日10時34分に毎日新聞からは、突起物でうまく塗装できなかった部分に鳥の糞などがつき錆発生が促進されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
アーチ部分と水道管をつなぐ橋の「つり材」計18本のうち、9本に破断があり、このうちの7本は2カ所破断があったという。
また、水管橋は塗装により腐食対策をしていたが、突起物でうまく塗装できていない部分に、鳥のフンなどが付き、さびの発生が促進されたとの報告もあった。
(2022年9月4日 修正4 ;追記)
2022年9月2日7時0分に毎日新聞からは、水道橋周辺には餌場もあってカワウの大規模なねぐらになっているなど、下記趣旨の記事が、カワウのフンで真っ白になった橋脚などの写真付きでネット配信されていた。
水色に塗られた水管橋のアーチは、以前からカワウの群れで黒く染まっていた。
2021年10月、和歌山市の紀の川に架かる六十谷(むそた)水管橋(全長約550メートル)が崩落し、大規模な断水を引き起こした問題で、市の調査委員会は22年5月、衝撃の崩落原因を明らかにした。
アーチと水管橋をつなぐ鋼鉄製のつり材が鳥のふんや雨水の作用で腐食し、崩落につながったというのだ。
県によると、県内にはカワウの大規模なねぐらが10カ所程度あり、水管橋周辺は有数の規模という。
調べてみると、一帯の環境はカワウにとって楽園だった――。
【驚きの崩落メカニズム】
水管橋は浄水場から市北部へ水道水を送る唯一のルートで、崩落から仮復旧までの1週間、市の人口の3分の1にあたる約6万世帯(約13万8000人)が断水、市民生活に大きな影響を与えた。
建築工学や水道の専門家らでつくる市の調査委員会が示した崩落のメカニズムはこうだ。
風などによる振動でつり材に物理的な損傷が生じ、塗装の劣化部分に鳥のふんや雨水が高濃度に堆積(たいせき)してさびの発生が促進、維持管理の不備も重なって18本のつり材のうち9本が破断した。
その結果、水管橋全体が大きく変形、アーチや水道管部分にも破断やたわみが連鎖し、崩れ落ちた。
「ふんの影響は当然あると思った」。
日本野鳥の会和歌山県支部の中川支部長(74)は、崩落直後から「カワウ関与説」を唱えていた。
中川さんによると、水管橋付近は少なくとも10年以上前からカワウのねぐらとなっており、近年は約200羽がすみ着いていた。
日中は餌を求めて離れるが、夕方になるとアーチ部分に集まり、水道管には白いふんの跡が散見されたという。
1級建築士でもある中川さんは、「ふんで金属が劣化するのは当然の話。原因は複合的で、ふんだけではないと思うが、定期点検などでしっかり管理していれば事故は防げたはず」と指摘する。
【敵もなく餌も豊富】
同支部や和歌山県によると、カワウは人や車の通りが少ない場所を好んでねぐらにする。
水管橋は点検時以外は人が近寄らず、付近は禁猟区のためハンターに狙われることもない。
さらに、水管橋の300メートル下流には、03年に本体工事が完了した「紀の川大堰(おおぜき)」がある。
堰の上流域には魚が比較的多く集まり、捕獲しやすい。
魚をえり好みしないカワウにとって、水管橋付近は絶好の狩猟場であり、安住の地だったのだ。
関西全域でカワウの生息動向を調査している関西広域連合によると、21年夏は6府県で過去10年で最多となる計2万8486羽が確認された。
県内では近年、冬に約2200羽、春先は約1200羽が確認されている。
カワウは餌を求めて季節移動を繰り返す。
国内有数の繁殖地・琵琶湖(滋賀県)で夏を過ごした集団は、冬になると中部地方や関東地方をはじめ各地へ移動。
冬場に和歌山で増えるのは、琵琶湖を離れた一部が南下すると考えられるという。
【ふん害に漁業被害、枯死も】
カワウは大食いでも知られ、アユなど川魚の捕食被害が全国で問題化している。
体重2キロほどにもかかわらず、1日300~500グラムの魚を食べるカワウは、放流されたばかりで川に慣れていないアユの稚魚を狙う。
紀ノ川漁協(和歌山県紀の川市)では、アユ釣りの解禁前に毎年5000~1万5000キロの稚魚を放流しているが、漁協で30年以上働く和田さん(63)は、「放流した途端、よってたかって食べられる」と嘆く。
紀の川では1990年代後半から被害が確認され、和田さんによると「近年の損害は年間2000万円近くに上るのではないか」という。
爆竹などで追い払うだけでは解決せず、最近は猟友会に駆除を依頼。
県全域で毎年700羽前後を駆除しているが、和田さんは「生態系のバランスもあるので、辛抱できるくらいにとどめている」と語る。
漁業被害だけでなく、カワウのふんによる樹木の枯死に悩まされている地域もある。
【一筋縄でいかぬ鳥対策】
六十谷水管橋は7月に復旧工事が完了し、送水も全面的に再開された。
和歌山市は新たに、鳥対策として獣の鳴き声やサイレン音が鳴るスピーカーを設置。
しかし、効果は限定的とみられ、夕方になると再びカワウが集まる様子が見られる。
市は水管橋の維持管理について、「下からの目視での漏水点検が主で、つり材など上部の状態を正しく認識できていなかった」としており、再発防止策として、定期点検にドローンやロボットカメラの導入を決めた。
約30年前からカワウを見守ってきた野鳥の会和歌山県支部の有本さん(57)は、「鳥にとってアーチに止まるのは自然なこと。調査に基づいた適切な駆除や追い払いと定期点検の徹底で、カワウと人が共存できるような対策を進めてほしい」と訴える。
【「益鳥」の一面も】
環境省によると、カワウは日本の在来種で、1960年代以降、有害化学物質による環境汚染などで個体数が減少、70年代には全国で約3000羽と絶滅の危機にひんした。
その後、河川環境の改善などに伴って増加に転じたが、今度は漁業被害が深刻化。
2007年に「狩猟鳥獣」に指定され、駆除の対象となった。
人間の都合で害鳥とみなされることもある一方、メリットをもたらす鳥として、時に必要とされてきた。
愛知県美浜町上野間地区にある繁殖地「鵜(う)の山」では、江戸時代末期から60年代半ばごろまでカワウのふんを肥料として採取してきた。
魚食性のカワウのふんにはリンや窒素が含まれ、化学肥料が流通するまで重宝された。
町によると、地元ではふんを採取する権利を入札にかけ、収益を地域の学校建設や災害復旧、生活困窮者支援などに活用してきたという。
鵜の山は34年に国の天然記念物に指定、エリア内ではカワウを駆除できないことから、事実上保護してきた。
地元ではカワウをモチーフにしたキャラクターも誕生するなど親しまれているといい、町生涯学習課の磯部係長は、「町民にとっては害鳥のイメージはなく、朝夕に隊列を組んで飛ぶ姿はなじみの風景の一つ」と話す。
https://mainichi.jp/articles/20220831/k00/00m/040/226000c
(2022年10月5日 修正5 ;追記)
2022年10月3日16時18分にNHK和歌山からは、市はカワウが嫌う音を30分ごとに流したり、職員が1日に2回カワウを追っ払う対策を始めているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水道用の橋の崩落から今月3日で1年です。
市は、ことし7月に復旧工事を終えて水管橋での送水を再開していますが、腐食を防ぐ塗装工事を行うほか、カワウが嫌がる音を出すなどの対策を始めました。
具体的には、カワウが嫌うタカなどの猛きん類の鳴き声や犬の鳴き声、それにサイレンを出すスピーカーをあわせて9か所に取り付け、30分ごとに流しています。
また、一日に2回、職員が橋を訪れて、直接、カワウを追い払う作業も続けているということです。
和歌山市の前野水道工務部長は、「多くの市民にご迷惑をおかけしたことを改めておわびします。再びこのようなことがあってはならず、常に疑いの目を持って水道施設の維持管理に努めていきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20221003/2040012791.html
(2023年1月7日 修正6 ;追記)
2023年1月6日15時51分にNHK和歌山からは、市は反省点などを盛り込んだ点検マニュアルを作成し公開したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし(令和3年)10月に大規模な断水を引き起こした送水用の橋が崩落した原因について、和歌山市は、風の振動をふせぐために設置した補強用の部材に鳥のふんが付着し、腐食が進んだことなどから部材の一部が破断したためと結論づけました。
そのうえで、市が行っていた点検では破断を見つけることができなかったとして、独自の点検マニュアルを作成し、ホームページで公開しました。
マニュアルでは、アーチ材や吊材といった25の部材について、半年ごとに現地で目視で確認し、劣化の度合いを把握することや、5年ごとにドローンやロボットカメラなど最新の機器を使った細かな点検を行うとしています。
また、写真や図を用いて、点検のポイントや付着した鳥のふんが及ぼす影響などについてもわかりやすく説明しています。
和歌山市企業局は、「市民に維持管理の方法を知ってもらうとともに、水道施設の老朽化に悩む全国各地の自治体にも教訓として活用してもらいたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20230106/2040013519.html
2021年11月6日10時28分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、葉っぱの比較写真5枚付きでネット配信されていた。
大分県は5日、佐伯市の60代女性が、サトイモやハスイモに似た有毒植物クワズイモを食べ、唇や舌が痛む食中毒になったと発表した。
茎のような「芋茎(ずいき)」ではハスイモなどと判別が難しく、県は「判断がつかない植物は食べないで」と呼びかけている。
県食品・生活衛生課によると、女性は3日午後5時ごろ、庭に生えていたクワズイモの芋茎を、ハスイモと勘違いして塩もみして味見。
口の中に激痛が走ったため、はき出した。
翌日も痛みが引かず、市内の医療機関を受診。
県が調査し、クワズイモに含有するシュウ酸カルシウムの針状の結晶(長さ0・1ミリ未満)が確認された。
女性は重症ではないが、5日現在も痛みがあるという。
クワズイモは葉に光沢があり深緑色、地下の芋は棒状。
サトイモやハスイモは葉の裏の筋が白く、芋は塊状になっているが、芋茎では見分けられないという。
食べた場合は、嘔吐(おうと)や下痢、マヒなどの症状が出るほか、触って皮膚炎になることもあるという。
https://www.asahi.com/articles/ASPC572XKPC5TPJB001.html
11月5日19時19分にYAHOOニュース(大分放送)からは、一口味見しただけで激痛が走ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分県によりますと、大分県佐伯市に住む60代女性は3日、自宅の庭に生えていたイモの茎を採取し塩もみしました。
ひと口味見したところ口の中に激痛が走ったため、4日、市内の病院を受診し、食中毒と診断されました。
女性は快方に向かっていますが、現在も、くちびると舌に痛みが残っているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ef3e3641a3e490665e4d35a54bc7dc1bcf0643c
11月6日8時50分に毎日新聞からは、シュウ酸カルシウムの針状結晶が口の中で刺さるため強い痛みを感じるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
クワズイモにはシュウ酸カルシウムが針状の結晶となって含まれており、誤って食べると口の中に結晶が刺さり強い痛みを感じる。
葉柄は食用のハスイモや里芋と酷似しているが、葉の色が濃く、光沢がある点で違いがある。
https://mainichi.jp/articles/20211106/k00/00m/040/042000c
2021年11月4日11時43分にYAHOOニュース(ミヤギテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後、宮城野区の工場で、倒れてきたクレーンなどの下敷きになり、作業員の男性が死亡する労災事故がありました。
事故があったのは、宮城野区港2丁目の東洋製缶仙台工場です。
警察によりますと、3日午後3時45分ごろ、工場の屋上で作業員10人ほどが足場を組んで作ったクレーンで重さ1トンの排気ガス処理装置を吊り上げて搬出していた際にバランスが崩れ、クレーンごと倒れました。
この事故で、近くにいた委託会社の作業員で塩釜市貞山通の夏堀さん(36)が下敷きとなり、死亡しました。
警察では労災事故として、クレーンが正しく使用されていたかなど詳しい事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/48df687c3dbdb8a226309aeabb20a6810ffc685f
2021年11月6日11時24分にYAHOOニュース(FLASH)から下記趣旨の記事が、転落直前の自撮り写真?付きでネット配信されていた。
映え写真が並ぶインスタグラムの最後の投稿は、死を告げるものだった。
元モデルだった美しきインスタグラマーは、絶景を背景に崖の上から自撮りした直後、足を滑らせ転落死してしまった。
ベルギーに暮らすゾーイ・スノークスさん(33)は旅行が大好きで、澄んだ海や広大な大地を背景に自らが写りこんだ写真をインスタグラムにたびたび投稿していた。
11月2日、この日も夫と2匹の愛犬とともに、絶景スポットを求めてベルギー南部を訪れていた。
朝早くから身支度をすませると、お目当ての崖に向かったという。
到着すると、スノークスさんはスマホを持ちながら崖の淵まで歩みを進めた。
このとき夫に対して、犬をしっかり見張るよう促した。
言われるがまま、夫が犬に目を配り、再び視線を崖に戻すと、そこにスノークスさんの姿はなかった。
夫は、メディアの取材に対し、「水飛沫が舞いあがり、写真を撮るにはうってつけの場所だった。でも、ほんの5秒たらずで消えてしまった。なんの音も叫び声も聞こえなかった」と振り返っている。
必死にスノークスさんの名前を叫びつづけるも、返答はない。
崖の下には、大きな川が流れているだけだった。
夫はすぐさま救急隊に通報したが、その場所はフランス語が主流の地域。
フランス語が不得手な夫は、うまく意思疎通できない。
やむなく近くのホテルに助けを求めると、救急隊や警察、スキューバダイバーが現場にやってきた。
その後、スノークスさんの遺体が発見されたという。
回収されたスマホを見ると、そこには事故直前に撮影された自撮り写真がしっかりと残っていた。
「妻は崖から真っ直ぐ前を見ていたよ。遺体が見つかった川も写っている」とその悲しみを語っている。
事故翌日、スノークスさんのインスタグラムには、その死を知らせる画像が投稿され、多くの反応が集まった。
ニュースサイトのコメント欄にも、
《ソーシャルメディアは、時として人を死にいたらしめる》
《本人にも、残された家族にとってもつらい最期だっただろう。安らかに》
《恐ろしい話だよ。いいねの代償は大きいものだ》
などのコメントが並んだ。
絶景を求めすぎたインスタグラマーに襲いかかった、あまりにも突然の悲劇だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a187ce03d2f824a430cbbc8edcdf6c73e86323f
(ブログ者コメント)
1週間ほど前、自撮り中に転落するなどして死亡した人は報道などされただけで世界中で379人、という情報を紹介したばかり。
これまで、こういった情報はさほど目に留まらなかったのに・・・。
これも「意味ある偶然の一致」か?
2021年11月2日17時6分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
港で横倒しになったクレーン。
その先には、車がとまっています。
2日午前10時半ごろ、津市港町で工事をしていた男性作業員から「大型重機が荷吊り中に横転して、オペレーターがケガをした」と消防に通報がありました。
この事故で、クレーンの操縦をしていた70代の男性作業員が左足をすりむくケガをしましたが、軽傷です。
三重県によりますと、クレーンが横転した弾みで、吊り上げていた長さ15メートルほどの鉄の杭が近くに停まっていた車にぶつかりましたが、車に乗っていた人にケガはなかったということです。
現場では当時、三重県が発注した港の改修工事が行われていて、警察が事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/957c342e1a1254c3c88d1e656cd93cccc8f2abb3
11月2日16時29分にgooニュース(FNN PRIME)からは、地盤打ち込み用の杭だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場では港湾の改修工事をしており、地盤に打ち込む「鋼管杭」を釣りあげる作業をしていたところ、クレーンが横転したとみられるということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6be109cd09e20fd5444f42abd6392f96807cc8dc
11月2日18時34分にgooニュース(FNN PRIME)からは、当時の風速は4.7m/sだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横転事故が発生した時間帯、津市の風速は4.7メートルと、空の紙コップが動く程度の風しか吹いていなかったという。
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/nation/fnn-263626.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。