2019年10月9日21時16分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
9日午後6時35分ごろ、東京都葛飾区の環状7号線の青砥橋で、橋がかかる中川の護岸の改良工事をしていたクレーンが道路を横断するように倒れた。
警視庁などによると、バイク1台が巻き込まれ、運転していた40代の男性が左鎖骨骨折などの重傷で病院に搬送された。
命に別条はないという。
作業員は「バランスを崩して倒れてしまった」と説明しているという。
現場は片側2車線の都道。
全線通行止めが続いているが、10日午前中には復旧する見込みという。
https://www.asahi.com/articles/ASMB96SQLMB9UTIL061.html
2019年10月11日11時45分にFNN PRIME(テレビ長崎)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日、長崎県大村市の竹松小学校で校舎の窓がサッシごとはずれ、外にいた小学4年生の女子児童がケガをしました。
大村市教育委員会は事故の原因を、校舎の老朽化とみています。
大村市教育委員会や関係者によりますと、事故は大村市の竹松小学校で起きました。
9日午後2時半ごろ、掃除をしていた児童が換気をしようと窓を開けたところ、幅約90センチ、高さ約60センチの窓がサッシごと外れ、外にいた4年生の女子児童の背中に当たりました。
女子児童は背骨を骨折したおそれがあり、11日病院で精密検査を受けるということです。
窓は地面から約1.5メートルの高さにあり、落ちた後ガラスが割れたものの周囲の児童にはケガはありませんでした。
事故が起きた校舎は1971年の完成で開けにくくなっている窓が複数あり、大村市教育委員会は老朽化が原因とみています。
大村市教育委員会は10日付けで市内の21の小中学校に対し、動きにくい窓がないかどうかの緊急点検を指示しています。
https://www.fnn.jp/posts/2019101100000001KTN
10月11日14時19分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎県大村市教育委員会は11日、市内の公立小で9日、校舎1階の窓がサッシごと外れ、外にいた小4女児(10)の背中付近に当たり約1カ月のけがをしたと明らかにした。
老朽化が原因とみている。
市教委によると、9日午後2時20分ごろの清掃時間中、別の児童らが1階女子トイレの換気のため窓を開けた際に外れた。
窓の下にある手洗い場に被害女児がいた。
病院の診断では腰椎の一部がずれているが、歩くことはできるという。
校舎は昭和46年に完成。
窓は横約90センチ、縦64センチで、部品の一部がさびていた。
https://www.sankei.com/affairs/news/191011/afr1910110042-n1.html
10月11日19時14分にYAHOOニュース(長崎放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後2時すぎ大村市内の小学校で1階の女子トイレ内を掃除していた児童が空気の入れ換えのために窓を開けたところアルミ製の窓がレールから外れ外側に落下しました。
落下した窓は手洗い場でバケツの水を流していた4年生の女子児童の背中に当たり女子児童は背中の骨を折るケガをしました。
大村市教育委員会によりますと窓は、レール部分が劣化し滑りにくくなっていて落下したのは老朽化のためとみています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191011-00002980-nbcv-l42
10月11日15時23分にNHK長崎からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校では、すぐに保護者に連絡するとともに、車で女子児童を病院に運びました。
医師の診察の結果、児童は背中の骨を折るけがをしていましたが、安静にしていれば日常生活を送れる状態で、特に入院の必要などはなかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20191011/5030005715.html
(ブログ者コメント)
以下は、FNN PRIME映像の1コマ。
(2019年10月23日 修正1 ;追記)
2019年10月21日19時18分にテレビ長崎から、戸車が錆びて回転しなかったことが原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
大村市教育委員会は21日、大村市議会の全員協議会で事故について謝罪し、今後の対応などについて報告しました。
今月9日、大村市の竹松小学校で掃除中の児童が換気のために開けていた窓を閉めていたところ、窓がサッシごと外れて外の手洗い場に落下しました。
その際、4年生の女子児童の背中に窓が当たり、腰の骨を折るケガをしました。
教育委員会は窓の下の部分についている「戸車」がさびて回転せず、窓の開け閉めがスムーズにいかなかったことが事故につながった可能性があると説明しました。
今回の事故を受けて、教育委員会が大村市内すべての小中学校で窓の点検を行ったところ、不具合があるなどの報告が287件あがっていて、今後必要な修繕を行うとしています。
http://www.ktn.co.jp/news/20191021278641/
10月21日20時33分にNHK長崎からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
今月9日、市内の小学校で児童たちが1階のトイレの清掃作業をしていた際に、換気のために窓を開けようとしたところ、窓がレールから外れて外側に落下しました。
落下した窓は、窓の下の手洗い場にいた4年生の女子児童に当たり、この児童は背中の骨を折る大けがをしました。
落下した窓は一部がさびていて、開け閉めがしにくい状態だったということで、大村市教育委員会は窓の老朽化が落下の原因になった可能性があると見て、今月10日に市内のすべての小中学校に対し、窓の緊急点検を行うよう指示しました。
その結果、市内の小中学校21校のうち14校の、合わせて287か所の窓が老朽化し、開け閉めがしにくい状態だったということで、教育委員会は速やかに予算を確保し、すべての窓の修繕にとりかかることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20191021/5030005788.html
2019年10月9日19時20分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
9日午後1時ごろ、兵庫県三田市三輪4の電柱から陶器製の絶縁部品「ガイシ」1個(重さ約7キロ)が外れ、約15メートル下の路上に落ちた。
当時、人通りは少なく、けが人はなかった。
市消防本部などによると、近くの男性が「電柱から煙があがっている」と119番。
落ちたガイシは長さ37・5センチ、直径23・5センチで落下の衝撃で割れており、中に使われるゴムが焼けていたという。
この影響で、ガイシの数メートル下にあった電線固定用の金属製アームも一部焦げた。
関西電力兵庫支社などによると、ガイシは5年に1回の目視点検が義務付けられ、2016年3月に実施した結果、異常はなかったという。
通常は金具で固定しており、落雷を除いて落下することはほとんどないとしている。
現場は三田駅北西約800メートルにある1車線道路上で、小売店や工場が立ち並ぶ。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201910/0012775254.shtml
(ブログ者コメント)
外壁や看板の自然落下事例は多々あるが、ガイシの自然落下事例は珍しい。
2019年10月8日17時57分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市教育委員会は7日、今年8月末以降、運動会の組み体操の練習中に、市立小中学校30校の児童や生徒51人が負傷し、うち6人が骨折したと発表した。
同市では、久元市長が8月、組み体操の見合わせを市教委に要請していたが、市教委は「一体感や達成感が得られる演目だ」などとして、継続していた。
市教委は「来年度以降は中止を含めて検討したい」としている。
市教委が、8月末から10月5日までの事故状況を市立小中学校に聞いたところ、6人が骨折し、1人が脱臼。捻挫が10人、打撲が16人だった。
市内では昨年度までの3年間に123件の骨折事故が起きていた。
これを受け、久元市長は8月2日、市教委に組み体操の見合わせを文書で要請し、その後もツイッターで「やめる勇気を持ってください」などと学校関係者に直接訴えていた。
しかし、市教委は「すでに練習を始めた学校もある」などと組み体操を見合わせず、自主的に中止したのも20校にとどまっていた。
市教委は「けが人が出たことを重く受け止めている」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191008-OYT1T50188/
※市長のツイッターについては下記記事参照。
(2019年9月26日17時8分 NHK NEWS WEB)
運動会の組み体操で事故が相次ぐ中、組み体操をやめさせない教育委員会への怒りをあらわにする、神戸市長のツイッターへの投稿が、インターネット上で注目を集めています。
神戸市内では昨年度、組み体操で子どもが骨折するなどの事故が81件あり、神戸市の久元市長は教育委員会に対し実施を見合わせるよう要請しました。
しかし、この秋も組み体操を実施する小中学校が相次いでいて、久元市長は、先月、みずからのツイッターで、「組体操。頑なに見合わせをこばむ神戸市教育委員会。本当に無責任だ。すぐに、やめて欲しい!」と見合わせを強く求めました。
さらに、今月に入っても事故が立て続けに起きたことから、久元市長は「何を対応していたのか? 何度でも言います。教育委員会、そして、校長先生をはじめ小中学校の先生方には、やめる勇気を持ってください」と投稿し、怒りをあらわにしました。
これに対してインターネット上では「勇気ある発言を支持します!」、「もう組み体操の時代ではない」などと、久元市長を支持する意見の一方、「僕は組み体操を通して、友だちと信じ合える気持ちが高まりました」と、組み体操を肯定する声も投稿されるなど、注目を集めています。
市の教育委員会は「各学校はすでに練習や準備を重ねており、すぐにやめるのは難しい。来年春の対応については、今後検討したい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190926/k10012100421000.html
(2019年10月19日 修正1 ;追記)
2019年10月17日11時53分に朝日新聞から、事故の内訳や市教委は今後の方針を年内に決めるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
体育行事での「組み体操」を巡り、神戸市教育委員会は17日、市立小・中学校で今年度に66件の事故が起き、6人が骨折したとする最終集計をまとめ、市総合教育会議に報告した。
久元市長が事故の多発を危ぶみ、中止を求めていたが、市教委が応じなかった経緯がある。
骨折事故はいずれも中止要請の後だった。
久元市長は来年度以降の見合わせを改めて求め、市教委は外部有識者の意見も聞き、年内に方針を決める考えを示した。
市教委は、児童・生徒が医療機関を受診したケースを事故として集計。
春の体育行事では、練習中と本番中に計15件の事故があり、内訳は、脳振盪(しんとう)1人▽ねんざ4人▽打撲9人▽すり傷1人だった。
久元市長は7月以降、組み体操の中止をツイッターで呼びかけたり、市教委に文書で求めたりした。
だが、市教委は「すでに練習している学校がある」などとし、安全確保策を盛り込んだ「実施計画書」の提出を各校に義務づけるなどの措置にとどめていた。
秋の体育行事に向けた8月以降の練習では、計51件の事故が起き、33人がけがをした。
内訳は、骨折6人▽脱臼1人▽ねんざ10人▽打撲16人。
骨折した6人のうち5人は2人技の練習中で、1人は隊形移動中だった。
ピラミッドやタワーなどの大技の練習中にもけが人が出たという。
神戸市の小・中学校では、2016~18年度に123人が骨折している。
この日の会議で久元市長は「子どもたちの運動能力が落ちているのに危険度の高い演技を続けていいのか」と改めて問題提起。
安全への懸念から中止を求めた経緯に触れ、「事故状況をみて、その思いを強くした」と述べた。
長田教育長は専門家を交えた検討会で来年度以降の方針を話し合うとした。
また、市立東須磨小学校での教員間暴力問題を受け、組織風土改革に向けた取り組みも議論。
人事の仕組みを21年度から見直す方針が市教委から示された。
市教委は18日、事実解明にあたる調査委員会の初会合を開く。
弁護士3人が委員を務める。
https://www.asahi.com/articles/ASMB9025SMB8PIHB02R.html
(ブログ者コメント)
10月17日の朝日新聞記事によれば、同じ市教委のもと、大きな案件が2つ重なっている由。
偶然だとは思うが・・・・・。
(2019年12月23日 修正2 ;追記)
2019年12月20日22時0分に神戸新聞からは、組み体操が禁止になったなど下記趣旨の記事が、禁止されるまでの経緯表付きでネット配信されていた。
神戸市教育委員会は20日、来年度から、市立小中学校の運動会や体育大会で、組み体操を禁止すると発表した。
これまでは各校の判断に委ねていた。
市教委は今年秋、指導する教職員に事前研修を受けさせるなど安全対策を強化して臨んだが、骨折6件を含む51件の事故が相次いだ。
学校側からも「教員の負担が増えた」との声が上がっていた。
組み体操を巡っては2015年以降、市立小中で746件(うち骨折210件)の事故が発生。
近年は取りやめる学校が増えており、本年度は全校の約4割の94校が実施を見送った。
久元喜造市長は7月、自身のツイッターで「わたしの権限外ですが、もう止めるべきです」と投稿。
8月には、安全と判断できない場合は市教委として実施を見合わせるよう要請した。
市教委は、実施計画書の提出など安全対策を強化するよう各校に通知したが、今秋も事故が続いたことから、久元市長が再びツイッターで「何を対応していたのか?」「やめる勇気を持って下さい」と批判。
市教委が11月、有識者らによる検討会を設置し、今後の在り方を協議していた。
市教委が今秋、組み体操を実施した学校に行った調査では、約8割が「教員の負担が増えた」と回答。
検討会では、「最近の子は運動能力が低下し、一律の指導で組み体操をさせることは難しい」、「子どもの深刻な事故につながる恐れがあり、教員の心理的な負担も大きい」などの意見が相次いだという。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201912/0012976052.shtml
12月20日21時40分に毎日新聞からは、比較的安全な「扇」などは認めるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今秋は市長が反対を表明する中で90校以上が実施していたが、骨折などの事故が相次ぎ、改めて「安全が確保できない」と判断した。
市教委によると、組み体操という名称以外のプログラムでも、立った状態で積み上がる「タワー」や「ピラミッド」などの技を禁じる。
比較的安全な「扇」などについては認める。
市教委は禁止を決めた理由として、児童生徒の運動能力の低下や、指導する教職員の負担が重いことも挙げている。
神戸市立小中学校では組み体操の事故が2016~18年度に382件発生(うち骨折は123件)。
事態を重く見た久元喜造市長が今年8月、「(組み体操を)すぐにやめてほしい」とツイッターなどで訴えたが、市教委は「今から中止すれば現場に混乱を招く」などとして継続を決定した。
市教委は学校側に安全確保策を盛り込んだ計画書を提出させるなどの対策をとったものの、今秋も実施した小中学校92校中30校で練習中に計51件の事故が発生し、6人が骨折。
市教委は専門家による検討会を設置し、実施の是非を話し合ってきた。
組み体操を巡っては、事故の多発を背景として全国的に見直す自治体が相次ぐ。
大阪市は16年度からタワーとピラミッドの実施を禁止。
大阪府教委は今年6月、原則3段以上のピラミッドとタワーを禁止する通知を出している。
https://mainichi.jp/articles/20191220/k00/00m/040/278000c
2019年10月8日5時30分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県姫路市内で9月上旬、民家の照明などが燃えた火事で、原因は照明器具と発光ダイオード(LED)ランプの不適合である可能性の高いことが、姫路西消防署への取材で分かった。
消費者庁によると、蛍光灯が切れた後に取り付けたLEDから発火するケースは全国で相次いでいる。
火災は9月9日夜、同市内の住宅2階天井に設置されていた直径約50センチの環形照明から突然出火。
取り付けて5年ほどのLEDランプの基板が激しく焼損していた。
照明器具には、グロースターター式、▽ラピッドスタート式▽インバーター式-の3種類の点灯方式がある。
同署によると、今回の火災では照明器具の点灯方式がインバーター式だったのに対し、LEDはグロースターター式の器具に対応した商品だったという。
消費者庁によると、蛍光灯や電球が切れた際に長寿命のLEDを取り付けるケースが増加。
照明器具とLEDの組み合わせによっては、内部の電子部品が異常過熱することがあるという。
同庁にはLEDランプに関する事故情報が、今年3月までの約10年間に328件寄せられている。
LEDランプの多くには、商品説明や本体に対応方式を記載してあるが、表記がない場合は問い合わせる必要がある。
同署は今後、詳細な調査を進めるとしており、担当者は「方式が適合していなくても点灯してしまう。LEDの注意書きなどをよく読み、確認してほしい」と呼び掛けている。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201910/0012770536.shtml
(ブログ者コメント)
上記記事よりも、本ブログで2017年3月に掲載した下記記事のほうが、分かりやすいかもしれない。
2017年3月16日報道 蛍光灯用の照明器具にLEDランプを取り付けたことが原因で昨夏3件のぼやが発生、国内製の多くは口金が合わないが輸入品には口金が合うものがある
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6924/
また、今回の報道を機に調べ直したところ、東京消防庁HPに、以下の記事が掲載されていた。
当庁管轄内において、7~8月(ブログ者注;平成28年)に2箇所において直管LEDランプに関連する火災が発生しました。
いずれも直管LEDランプと蛍光灯照明器具の組合せを誤って設置したため、出火したものです。
組合せが違う状態で使用を続けると、内部の部品に過電圧がかかることや、高周波や過電流が流れ込むことで、部品が過熱し出火することがあります。
昨今、直管LEDランプが普及し、誰もが手軽に交換できることから、類似火災の増加が懸念されます。
直管LEDランプを交換する際、蛍光灯照明器具と適合するランプであるかをよく確認してから設置してください。
・・・・・
○火災の要因と対策
各事例とも、交換実施者は蛍光灯照明器具及びランプの始動方式を十分に確認できていなかったため、誤った組合せで設置してしまいました。
○日本照明工業会からの注意喚起
同種事案についての日本照明工業会からの注意喚起が、下記HPに記載されていますので、こちらもご参照ください。
http://jlma.or.jp/anzen/chui/pdf/JLA2008_100715a.pdf
http://jlma.or.jp/shisetsu_renew/pdf/LED_flier.pdf
交換予定の直管LEDランプが交換前のランプと同じ表示でした。
→ランプの表示が同じでも、蛍光灯照明器具の仕様によっては適合しない場合があります。
ご自身で交換する際は、ランプと蛍光灯照明器具の両方を確認してください
とりあえず設置してみて異常なく点灯しました。
→必ずしも適合しているとは限りません。設置して数か月後に出火した事例もあります。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/201610/index.html
2019年10月8日21時54分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後1時半ごろ、北秋田市森吉の小又峡(こまたきょう)にある「三階滝(さんかいのたき)」付近で男女2人が流されたと119番があった。
いずれも70代で、男性は関東圏などの中高年18人が参加したツアーのガイドで、女性はツアー客。
秋田県警のヘリが小又川の下流部で女性を発見し救助したが、心肺停止で死亡が確認された。
県警と消防が9日も男性の捜索を続ける。
県警によると、男性は秋田県仙北市の会社役員、小野さん(73)、女性は静岡県藤枝市在住とみられ、身元の確認を進めている。
ツアーを企画した旅行会社「クラブツーリズム」(東京都新宿区)によると、秋田の名勝地などを1泊2日で巡る内容で、ガイド1人と添乗員1人が引率していた。
この日は現場に近い森吉山(約1454メートル)に登る予定だったが、天候の悪化で取りやめ、小又峡の散策に変更。
18人のうち16人が参加した。
散策の参加者らから事情を聴いた地元の観光業関係者によると、散策中に小又川が急に増水し、一部の参加者が橋の上に取り残された。
この中にいた女性がバランスを崩し、小野さんが女性を支えようとして一緒に川に転落して流されたという。
残った参加者はその後、自力で脱出し無事だった。
気象庁によると、現場に近い北秋田市阿仁合地区ではこの日未明から断続的に雨が降り、午前9~11時に13ミリを観測していた。
県警は、安全管理面や当時の状況などについて、同社や参加者から事情を聴いている。
現場一帯は県北部に位置し、森吉山の北東山麓(さんろく)にある小又峡は、太平湖の船着き場から三階滝までの1・8キロにわたって遊歩道が整備されている。
県の名勝と天然記念物に指定され、初夏から秋には多くの観光客が訪れる。
現在は紅葉シーズン。
三階滝付近では2015年8月、沢登りをしていた4人グループのうち埼玉県と横浜市の男性2人が滝つぼに転落して死亡する事故が起きている。
https://mainichi.jp/articles/20191008/k00/00m/040/290000c
10月12日付で秋田魁新報からは、下記趣旨の補足的記事が現場写真付きでネット配信されていた。
北秋田市森吉の小又峡(こまたきょう)でツアー客とガイドが死亡した水難事故で、ツアーを企画した旅行会社「クラブツーリズム」(東京)の小山社長が11日、秋田県庁で会見し、小又峡で想定される雨天時の危険性について「把握していなかった」と述べた。
増水した渓流を渡る間に、水位が上昇した状況も明らかにした。
地元ガイドらは小又峡に関し、降雨後に渓流が急激に増水することがあると指摘している。
同社によると、ツアーの企画の際、知識豊富なガイドを交えた会議を開き、コースの危険性についても意見を交わす。
だが、小又峡は同社ツアーのコースに組み込まれていたにもかかわらず、雨天時の水位上昇に関する情報は共有されていなかったという。
増水した渓流を渡る判断は小野さんがしたとし、「添乗員はガイドの資格がなく、現場ではガイドの判断が優先される」と話した。
小野さんは15年ほど前から同社のガイドを務め、ツアー客の人気も高く、信頼していたとした。
添乗員の話として、往路で現場の渓流に架かる橋を通った際は、水量が多くなかったが、帰りは橋の階段の1段目と遊歩道の一部まで増水したと説明。
添乗員は「足場を確保できれば渡れる」と認識したが、小野さんが安全な場所までツアー客を一人ずつ誘導している間に、さらに水位が上昇したという。
小山社長は会見冒頭で謝罪し、「ツアーを管理する役目があり、責任があると認識している」と述べた。
https://www.sakigake.jp/news/article/20191012AK0022/
(2019年10月19日 修正1 ;追記)
2019年10月17日7時30分に毎日新聞から、事故時のやや詳細な状況や記者が現地確認した様子などが現地の写真付きで下記趣旨でネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
北秋田市の渓谷・小又峡(こまたきょう)で8日、雨で増水した川にツアー客と山岳ガイドの2人が流され水死する水難事故が起きた。
・・・・・
関係者によると、当時、一行は三階滝を目指していたが雨が強くなったため途中で折り返し小又峡桟橋に戻る途中だった。
だが、小橋付近まで戻ると川が増水していたため、小野さんはツアー客を橋上などに待機させ、自分の荷物を橋の階段に置いて1人ずつ手をつなぎながら小又峡桟橋側の岩場を渡らせていたという。
加納さんが渡る番となり移動を手伝っていた際にバランスを崩し、一緒に流されたという。
小橋には一時ツアー客7人が取り残されたが、4人は自力で川を渡り、残り3人は水位が低くなってから脱出した。
事故発生時、川の水は小橋の階段の2段目付近まであったとされる。
その高さを測定すると50センチ近くあった。
成人男性の膝丈ほどだ。
岩場は晴れていれば靴のグリップも利くが、ぬれると一気に滑りやすくなる。
凹凸もある地形で、一帯が深さ数十センチの濁流に覆われてしまえば、目での足元の確認は困難となる。
そんな状況下で川を渡っていたことを想定すると背筋が冷たくなった。
小又峡の遊歩道は普段、初心者でも散策を楽しめるコースとされ、スニーカーにジーンズ姿で訪れる人もいるほど。
気軽に非日常の自然を満喫できるのが売りだ。
北秋田市商工観光課によると、小又峡と近くの太平湖には観光客が年3000人前後訪れるという。
ただ、ほとんど手つかずの自然が残る裏返しで、天候が悪化すると全く異なる「顔」を見せる。
地元ガイドらによると、小又峡はV字型の地形になっており、付近の山から流れ込む支流も多い。
それらを流れる雨水が一気に小又峡に集まるため、上流部で雨が降ると短時間で増水するという。
小又峡の下流にある人工湖の太平湖で遊覧船を運営する観光業「ぶなの郷(さと)あきた」の社長・間杉さんらによると、天候悪化の際は千畳敷付近が危険性を判断する一つの指標となる。
間杉さんは船を下りる観光客に飛び石の上の部分に水が来た場合、それ以上の散策はやめるように伝えているという。
小橋も指標の一つで、階段の1段目に水が来ていたら引き返すようにアドバイスしているという。
また、地元のガイドの中には「雨が降りそうだったら小又峡には行かない」と明言する人もいる。
【増水の予測難しく】
地元の森吉山岳会の森川会長(70)によると、小又峡に向かう手前の森吉山(標高1454メートル)では水難事故前日の7日夜から雨が降っていたという。
気象庁によると、最も近い観測地点の北秋田市・阿仁合では8日に降水量が計32ミリを記録。
小又峡付近でも、まとまった雨が降った可能性がある。
記者が小又峡を訪れた時は、阿仁合の観測地点では、その前日、前々日とほぼ降雨を記録していなかった。
小又峡では水が引き、川の透明度も高かった。
森川会長は「小又峡では雨が降っていなくても、山の奥の方で降っているために水がどっと押し寄せることもある。増水の予測は難しい」と指摘。今回の水難事故については、「急に水かさが増えたのではないだろうか。橋の上で待機すればよかったという声もあるが、ガイドは、客の行程の帰りの時間を気にしがち。小野さんはガイドの経験も豊富な方だったが、難しい判断を迫られたのだろう」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20191016/k00/00m/040/300000c
10月18日19時27分にNHK秋田からは、ツアー会社が悪天候時のツアー中止判断基準を作るという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ツアーを企画した東京の旅行会社によりますと、今月8日は当初、北秋田市にある森吉山での登山を予定していましたが、当日の朝、雨が降っていたため、渓流付近の散策に行程を変更しました。
この変更は、ガイドの意見を参考に、会社の担当者が最終的に判断したということで、会社側は、悪天候の際に山の散策などを取りやめる会社の判断基準がなかったことなどから、渓流付近の散策を事前に中止しなかったとしています。
このため、この会社では、ツアーで計画している登山や山の散策について、事前に中止することを判断するため、雨量や風速などの具体的な基準を新たにつくり、来年春から運用する方針を決めました。
ツアーを企画した「クラブツーリズム」は、「今回の事故を重く受け止めている。お客さまの安全を最優先に考え、ツアーの内容が当初と変わることになっても、理解してもらえるよう努めたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20191018/6010005147.html
2018年8月1日に掲載した元記事(3/3 修正3)がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8650/
(2019年10月13日 修正4. 追記)
2019年10月7日17時29分に日本経済新聞からは、労安法違反でも書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都多摩市のビル建設現場で2018年7月に5人が死亡した火災で、東京労働局は7日、ガス切断機を使った金属の焼き切り作業で大量の断熱用ウレタンに引火させたとして、東京都江戸川区の2次下請け業者と代表取締役の男性(52)を労働安全衛生法違反容疑で書類送検した。
書類送検容疑は18年7月26日、多摩市唐木田1のビル建設現場の地下3階で鉄骨の切断作業をする際、代表取締役の男性がガス切断器を使用。
階下の天井や梁(はり)に大量に吹き付けられていた断熱用ウレタンへ引火させた疑い。
火災では5人を含む作業員ら40人以上が救急搬送された。
労働安全衛生法は、大量の燃えやすいものや危険物で爆発や火災の恐れがある場合、点火源となる機器や火気の使用を禁じている。
警視庁は18年12月、業務上過失致死傷と業務上失火の疑いで、施工を担当した安藤ハザマ(港区)の現場責任者や下請け関係者ら計6人を書類送検した。
〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50693250X01C19A0CC1000/
2021年12月16日18時52分に朝日新聞からは、床の隙間から杭を溶断していた、下の階にいた火番は別作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死傷と業務上失火の罪に問われた、土木建築会社元社員の真砂被告(男性、52歳)、「M工業」(江戸川区)社長の松下告(54)の判決が16日、東京地裁立川支部であった。
矢数昌雄裁判長は両被告に、禁錮3年執行猶予5年(求刑・禁錮3年)の判決を言い渡した。
法人として労働安全衛生法違反の罪に問われたM工業には、求刑通り罰金20万円の判決を言い渡した。
両被告は、いずれも現場で作業をしていた2次下請け業者。
判決によると、真砂被告は同日、ビルの地下3階で、断熱材に引火するおそれがあると認識しながら、火災を防ぐ措置をとらずに、松下被告に杭の溶断作業を行わせた。
松下被告も火災を予見できたのに、対策を講じなかった。
松下被告は床の隙間からガス切断機を差し入れて杭の溶断を行ったところ、下の免震階の天井に吹き付けられたウレタンに引火。
真砂被告は下の階に下りていたものの、火の番をせず別の作業を行い、松下被告は「火番がいるのであれば危険性に目をつぶろう」と安易に考えた、と判決は認定。
「基本的な注意義務に違反した過失は大きい」と指摘した。
https://www.asahi.com/articles/ASPDJ5Q70PDJUTIL00Q.html
2018年8月1日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8645/
(2019年10月13日 修正3 ;追記)
2019年10月7日16時54分に時事ドットコムから、間違った重量を指示した責任者や確認を怠った操縦者らが県警から書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警捜査1課は7日、業務上過失致死傷容疑で、神鋼子会社の「コベルコ建機」(広島市)の社員で現場責任者だった男性(29)とクレーン操縦者の男性(29)を書類送検した。
同課によると、2人とも容疑を認めているという。
送検容疑は、現場責任者が大型クレーンの性能試験で、約130トンの鉄の重りをつり上げる予定だったのに、誤って約10トンの上乗せを指示し、操縦者も確認を怠って試験を継続したためクレーンが倒壊し、作業員らを死傷させた疑い。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019100700797&g=soc
10月7日13時3分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
現場責任者である班長代行は「記憶違いで誤った重量を指示した」と供述している。
・・・・・
捜査1課によると、クレーンはアームを含む高さが約180メートルあり、納品前のテストをしていた。
アームの根元付近の固定ボルトが破断して折れ曲がるようにして倒れた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50684020X01C19A0AC1000/https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50684020X01C19A0AC1000/
10月7日15時32分にNHK兵庫からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
クレーンでの作業は、法律に基づいてつり上げられるおもりの上限などが定められていて、警察によりますと、当時、おもりの上限は、およそ130トンでした。
しかし、現場責任者は、誤ってこれを11トン超過した141トン余りのおもりをつり上げるよう指示し、クレーンの操縦士は、モニターが異常を示していたにもかかわらず作業を継続していたということです。
警察は、上限を超えたおもりで、クレーンがバランスを崩して事故につながったとして、7日、業務上過失致死傷の疑いで2人を書類送検しました。
これまでの調べに対し、2人は容疑を認めていて、このうち現場責任者は、「おもりの上限を確認していなかった」などと話しているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20191007/2020005060.html
10月8日21時48分に神戸新聞からは、労基からも書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫労働局加古川労働基準監督署は8日、労働安全衛生法違反の疑いで、クレーンの製造会社「コベルコ建機」(広島市)と、同社社員の現場責任者の男性(29)=姫路市=を書類送検した。
同監督署によると、クレーンのつり上げ能力を確かめる検査をしており、社員4人が関わっていた。
直前に重りの構成を変えることになったが、現場責任者が誤って、規定を大幅に上回る重量をつり上げるよう指示したという。
同監督署は、重りを間違えたことに加え、クレーンに過度な負荷がかかる角度で旋回したことなどが事故の原因とみている。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201910/0012772898.shtml
10月9日5時30分に神戸新聞からは、下記趣旨の補足的記事が倒壊に至る図解付きでネット配信されていた。
当時、クレーンのつり上げ能力を確認中で、複数の重りを組み合わせて約130トンをつるす予定だったが、検査前に重りの種類を変更。
その際に現場責任者が誤って、約140トンの重りをつるすよう指示したという。
さらに、現場責任者は正午すぎに会議に出席するため現場を離れ、その際に、重さの制限などを記した書類を他の作業員に渡すといった情報共有を行わなかったという。
労働局の妹尾安全課長は、周辺に人がいる状態で検査を続けたことについて「より慎重に立ち入り禁止の措置を取る必要があった」とした。
労働局の説明によると、クレーンは、「主ジブ」と呼ばれるアームを垂直に起こし、重りをつるした状態で旋回を始めた=図(1)。
約50度旋回した時点で、重りを先端でつるす上部のアーム(約85メートル)が破断=図(2)。
バランスを崩し、主ジブ(約95メートル)や、それを支える他のアームも次々と折れ=図(3)、倒壊に至った=図(4)=という。
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201910/0012772784.shtml
(2020年2月8日 修正4 ;追記)
2020年1月31日21時30分に神戸新聞からは、現場責任者はメールを十分確認しなかった、操縦士は装置誤作動と思い込んだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死傷の罪で在宅起訴された男2人の初公判が31日、神戸地裁(安達拓裁判官)であった。
いずれも起訴内容を認め、「取り返しのつかないことをして申し訳ない」などと謝罪した。
検察側は、2人の過失が重なった状況を指摘した。
指揮監督者が品質保証部門のメールを十分確認せず、記憶違いから、限度を約11・6トン超える重りをつるよう部下らに指示。
クレーン操縦担当は過負荷防止装置の表示が「(限度を)大幅に超えている」と認識しながらも、「装置の誤作動」と思い込んでテストを続けたとした。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202001/0013079235.shtml
(2020年3月13日 修正5 ;追記)
2020年3月12日12時22分に神戸新聞からは、2人に有罪判決が下りた、会社は準備作業の具体的な要領を定めていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
社員の男2人に対する判決公判が12日、神戸地裁であった。
安達拓裁判官は、指揮監督者の男(30)=姫路市=に禁錮2年6月、執行猶予4年(求刑禁錮2年6月)、クレーン操縦担当の男(29)=明石市=に同2年、同4年(同2年)を言い渡した。
安達裁判官は、指揮監督者の男が品質保証部門からのメールを確認せず、記憶を頼りに限度を超える重りをつるすように指示した点と、クレーン操縦担当の男が過負荷防止装置に表示された大幅な重量超過を誤作動と軽信した点を挙げ、2人の過失の競合で事故が起きたことを指摘。
指揮監督者の男について「監督者として慎重さに欠ける」とし、クレーン操縦担当の男には誤作動との思い込みに「軽率のそしりを免れない」とした。
一方、コベルコ建機がテストの準備作業の具体的な要領を定めず、現場の作業員の判断に委ねていた責任にも言及。
会社側の安全管理に疑問を呈し、「2人に全責任を負わせるのは相当ではない」などとして、執行猶予を付けたことを説明した。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202003/0013187149.shtml
3月12日11時54分にNHK兵庫からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
安達拓裁判官は、「川渕被告が慎重さにかける指示をし、田中被告がクレーン車のモニターが異常を示していることに気がつきながらも誤作動だと軽率な判断をしたために、事故が引き起こされた。2人の刑事責任は重い」と述べました。
そのうえで、「安全管理を作業員だけに任せたコベルコ建機にも事故の責任がある。被告らは罪を認め反省の態度を示している」と述べて、川渕被告に禁錮2年6か月、執行猶予4年を、田中被告に禁錮2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20200312/2020006715.html
2019年10月7日22時25分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時5分ごろ、山梨県都留市朝日曽雌のJR東海山梨リニア実験線車両基地で、車両点検中に機械から出火。作業員の衣服に燃え移り、3人がやけどを負った。
大月署によると、東京都八王子市南町の窪さん(男性、31歳)と千葉県習志野市谷津の大瀬良さん(男性、29歳)が重傷。
三重県伊勢市下野町の樋口さん(男性、41歳)が軽傷。
JR東海東京広報室は当初、「詳細を把握していない。公表するかどうか未定」としていたが、その後取材に応じ「電気回路のスイッチを入れたときに発火した。負傷した3人のうち2人が社員で1人がメーカーの作業員だが、誰が社員かは言えない」とした。
リニアをめぐっては、平成3年に宮崎県の宮崎実験線で、タイヤのパンクが原因で車両が全焼する事故が起きている。
https://www.sankei.com/affairs/news/191007/afr1910070050-n1.html
10月8日18時20分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
都留市のリニア車両基地で7日、実験用車両の車内から火花が上がり3人が重軽傷を負う労災事故があった。
警察によると、7日午後4時5分ごろ、都留市朝日曽雌のリニア車両基地にあった実験用車両内で作業中に突然火花があがった。
火花はそばにいた作業員3人の服に燃え移り、都内の31歳男性と千葉県の29歳男性が顔などに重いやけどを負ったほか、三重県の41歳の男性も軽いやけどをした。
JR東海によると、停電状態にした車両から試験データを抜き取る作業を行った後、「断路器」と呼ばれる装置を操作し、電源を復旧させたところ、断路器から火花が出たとみられている。
断路器は先頭車両の床下にあり、空調などに電源を入れるスイッチの役割を果たしていた。
リニア以外にも一般に使われている機器だという。
データの抜き取りは年6回~7回行われるが出火したのは初めて。
JR東海は「走行には関係なく、安全性に影響を与えるものではない」として、別の車両を使った走行試験を継続していて、今月15日と16日の一般向け体験乗車会も実施するとしている。
担当者は「原因をしっかり究明し適切に対処していく」と話している。
http://www.news24.jp/nnn/news16503639.html
10月8日18時8分にNHK山梨からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時すぎ、都留市にあるリニア中央新幹線の実験線の車両基地で、車両の点検作業中に機械から火花が出て、作業員の服に燃え移ったと消防に通報がありました。
警察によりますと、火花は3人の服に燃え移り、東京・八王子市の31歳の男性作業員と、千葉県習志野市の29歳の男性作業員2人が顔や腕などに重いやけどをしたほか、三重県の41歳の男性作業員も手などに軽いやけどをし、いずれも甲府市内などの病院に搬送されました。
警察によりますと、これまでのところ3人とも命に別状はないということです。
警察やJRなどによりますと、3人は当時、車両基地内に停車していた実験用のリニアモーターカーの車両内で、車内の照明や空調などの電源を操作するための機械の近くで作業をしていました。
この中で、データを記録した測定器を取り外すため、機械の電源を切りましたが、再び電源を入れようとしたところ、突然、火花が飛び散ったということです。
警察とJRは原因や詳しい状況を調べています。
JR東海は「データを取り出す作業は年に6回から7回行っているがこれまで火花が飛ぶような事例は起きていない。けがをした社員などからまだ話が聞けておらず、詳細は調査中だが、事態を重く受け止め原因究明に全力を傾けていきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20191008/1040007943.html
(ブログ者コメント)
以下は、日テレNEWS24映像の1コマ。
2019年10月7日16時57分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後2時前、尼崎市元浜町の工業用素材製造メーカー「K」の工場で、「爆発音があり、煙があがっている」と消防に連絡が入りました。
消防車18台が出て消火活動が行われ、火はおよそ1時間半後に消し止められましたが、爆発で屋根が吹き飛ばされ、工場の骨組みがむき出しになりました。
警察などによりますと当時、工場内には9人の作業員がいましたが、このうち、牧内さん(男性、43歳)が顔や首などにやけどを負う大けがをしましたが、意識はあるということです。
また、別の41歳の男性作業員も顔に軽いやけどをして病院で手当てを受けたということです。
工場によりますと、金属や鉱物をパウダー状にすりつぶす「粉砕機」と呼ばれる工業用の機械が突然爆発したということで警察が詳しい原因を調べています。
現場は、阪神電鉄「武庫川駅」から、南東に1キロ余りの工場や倉庫が建ち並ぶ地域です。
【目撃者は】
現場近くにいた32歳の男性は、「大きな音がして、地震かと思うくらい建物が揺れました。急いで様子を見に行くと煙が20メートルくらい上がっていて、あたりには変なにおいが立ちこめていました」と話していました。
【現場の様子を撮影した男性は】
工場から200メートルほど離れた場所にいた40歳の男性は、爆発が起きた直後の様子をスマートフォンで撮影していました。
映像では、骨組みだけになった工場の中から黒い煙が立ちこめ、炎が上がっていて、白っぽい煙が空へ立ち上っている様子が確認できます。
男性は「トラックが突っ込んできたかと思うようなどーんという大きな衝撃があり、何事かと思って外に出ると、煙がもうもうと広がっていて、パンパンと小さな破裂音が続いていました。地震がきたかと思うくらいの衝撃で、とても驚きました」と話していました。
【現場近くの男性が撮影した映像には】
現場近くの10代の男性が爆発直後に自宅の2階のベランダから撮影した映像には、工場が黒く焼け、灰色の煙がもうもうと空高く立ち上がっている様子が映っています。
また、建物のなかに赤く燃える炎が確認できます。
男性は「午後1時45分ごろに『ドーン』という音がして、家全体が地震のように揺れた。ベランダに出ると、煙が建物4階くらいの高さまで立ち上っていた」と話していました。
【工場爆発直後の様子】
7日午後1時48分ごろに撮影された現場の映像です。
撮影した男性によりますと、突然、「ボン」という音がして、勤務していた工場の建物全体が地震のように揺れたということです。
外に出て確認すると、隣の工場から黒ずんだ煙が勢いよく高くまで上がっていて、硫黄っぽいにおいがあたりに立ちこめていたということです。
【現場の近くを車で通った男性が撮影した映像には】
7日午後1時50分ごろに現場の近くを車で通った男性が撮影した映像には、灰色の煙が空高く立ち上っている様子が映っています。
工場の建物の前の道路にはトタン板のようなものが散乱し、建物の中に赤く炎が上がっているのが見えます。
【爆発した工場とは】
「K」によりますと、爆発が起きた工場では、電子部品やセラミックスなど工業用品の原料となる素材を製造しているということです。
爆発したとみられるのは「粉砕機」と呼ばれる機械で、金属や鉱物をパウダー状にすりつぶす作業をしていたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20191007/2020005068.html
10月7日18時45分に産経新聞westからも同趣旨の記事が、キノコ雲などの写真付きでネット配信されていた。
7日午後1時50分ごろ、兵庫県尼崎市元浜町にある工業用素材の製造販売会社「K」尼崎工場から、「爆発音がして煙が上がっている」と119番があった。
火は約1時間25分後に消し止められたが、40代の男性従業員2人が顔にやけどを負った。
1人は救急搬送時に意識はあったが重傷とみられる。
兵庫県警尼崎南署によると、従業員が機械でシリコンを粉砕していた際に出火したとみられ、同署が火災の原因を調べている。
現場は阪神武庫川駅の南東約1キロの工場や倉庫などが立ち並ぶ地域。
https://www.sankei.com/west/news/191007/wst1910070021-n1.html
(ブログ者コメント)
産経新聞west掲載写真を見ると、キノコ雲が空高くあがっている。
粉じん爆発でキノコ雲が発生した写真を見たのは、ブログ者にとって多分、初めてだ
(2020年11月27日 修正1 ;追記)
2020年11月25日17時45分にNHK兵庫からは、粉砕した粉を貯蔵庫にパイプで送る途中で静電気が発生した、これまで事故が起きてなかったこともありアースをつけていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年10月、尼崎市の工業用素材製造メーカー「K」の工場で鉱物をパウダー状にする機械が爆発し、近くにいた40代の男性作業員2人が顔にやけどを負いました。
その後の尼崎労働基準監督署の捜査で、金属を粉にして貯蔵庫にパイプで送る途中で静電気が発生し、粉じんに引火したとみられることがわかりました。
労働安全衛生法は、静電気によって爆発や火災が発生するおそれがある設備には、「アース」と呼ばれる電気の逃げ道を設けるよう定めていますが、事故があった機械には取り付けていなかった疑いが持たれています。
このため、労働基準監督署は25日、法人としての会社と、工場の安全管理の責任者だった40代の工場長を書類送検しました。
監督署の調べに対し、工場長は「これまで事故が起きていなかったこともあり、対策を怠っていた」と話しているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20201125/2020010773.html
11月25日18時50分に神戸新聞からは、金属シリコン粉砕作業中に静電気で粉じんに火がついたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同労基署によると、金属シリコンを粉砕する作業中、静電気が原因で粉じんに火がつき、製造設備が爆発したとみられる。
爆風により、工場内にいた男性2人がやけどを負った。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202011/0013891135.shtml
※関連情報調査中、当時、見逃していた以下の報道を新たに見つけた。
(2019年10月7日17時2分 サンテレビ)
警察などによりますと、火元となったのはプラスチックなどを加工するメーカーの工場で、当時、工場内には9人の従業員がいて、シリコンを粉砕する作業が行われていたということです。
現場周辺では爆発音が聞かれており、粉砕する際に出た粉じんが引火して爆発した可能性もあるとみて、警察と消防が調べを進めています。
https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2019/10/07/16564/
(2019年10月7日17時44分 J-CASTニュース;キノコ雲になる前の煙の写真付き)
J-CASTニュースの取材に応じた女性(48)は、火災が発生した工場から徒歩1分ほどの会社の2階で仕事をしていたという。
14時前に工場での火災写真などを撮影した。
女性によると、写真を撮った10分ほど前、「どーーん!と一回大きな爆発音」がしたという。
「その時は何かよく分からなく1、2分ほど席で今の何だ~って思ってました」。
窓を開けて外を見てみると、斜め前の工場から煙が出ている状況だった。
「その時、何人かが119に電話してて、それから直ぐに消防車が来ました」。
また、女性は発生当初の状況について、「私の会社は道路はさんだ斜め向かいにあるのですが、空気砲のような爆音が一回どーーん!と響き会社建物が揺れ」、「その後、煙が立ち込めて、でした」と振り返る。
https://www.j-cast.com/2019/10/07369457.html
(ブログ者コメント)
本記事のタイトルは、報道された内容を接ぎ合わせてつけただけのもの。
爆発に至ったメカニズムは不明だ。
2019年10月6日13時17分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時15分頃、山口県萩市須佐の木材加工会社「S木材」の保管庫内で、島根県益田市遠田町、会社員曽我さん(男性、42歳)が木材チップの中に埋もれているのを同社従業員が見つけた。
曽我さんは同市内の病院に搬送されたが、死亡した。
萩署の発表では、曽我さんは同社に木材チップを受け取りに来ていた別の会社の社員。
保管庫は高さ約5メートルの位置にあり、曽我さんは、その下にあるトラックに木材チップを移していたという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191005-OYT1T50296/
(ブログ者コメント)
ネットで調べてみると、木製パレットなどを製造している会社。
ホッパーのような保管庫からチップをトラック荷台に落とす作業中だったのかもしれない。
(2019年10月30日 修正1 ;全文修正)
2019年10月4日6時0分に西日本新聞から報道された記事の修正版が、10月29日14時29分にネット配信されていた。
そこで10月4日報道記事を10月29日報道記事に差し替えた。
修正版では、周波数が記されるなど、より詳しい内容になっている。
JR博多駅(福岡市博多区)前の商業施設、KITTE博多。
「あの横を通ると、高校生の娘が必ず耳を押さえて『キーンって音が鳴ってる。早く通り抜けよう』と言います。
何かの装置があるんでしょうか」。
福岡市の40代女性から特命取材班に調査依頼が寄せられた。
女性には聞こえない音だという。
若年層にだけ聞こえる「モスキート音」で、店先でたむろする人を追い払っているのだろうか。
若者向けの店が集まる場所になぜそんな装置が必要なのか。調べてみた。
まずは現場を訪れた。
多くの人が行き交うKITTE入り口の自動ドアに近づくと、キィーンというかすかな音が頭の上から降り注いできた。
長く伸びた爪で黒板をゆっくりひっかいているような音。
細い針で脳や体の奥を刺される感覚だ。
別の入り口では異なる音域の音がしたが、不快な点は一致した。
天井を見上げると、パネルの間に小さな装置があったり、機械が埋め込まれたりしていた。
一体、何の音なのか。
KITTE博多に聞いてみると「モスキート音ではなく、超音波防鼠(ぼうそ)装置の音なんです」(広報担当者)。
ターゲットは若者ではなくネズミ。
飲食店もある館内への侵入を防ぐ衛生管理の一環で、2016年4月の開業前から全ての出入り口に計69台設置しているという。
モスキート音は、耳元を蚊が飛ぶような不快な高周波音で17キロヘルツ前後。
KITTEの防鼠装置の音は19キロヘルツ。
ヘルツとは、空気などの振動数を表す単位で、数値が増えるほど高い音に感じる。
人間は20代後半から徐々に高い音が聞きづらくなるとされる。
KITTEの装置は、ネズミが嫌がる二つの周波数の超音波を、2カ所からランダムに発信する仕組みという。
「気持ち悪くなる」、「なぜ若者が嫌がる音をわざわざ出しているのか」といった苦情が寄せられたこともあるが、担当者は「お客さまが館内で快適に過ごせるようにするための対策で、若者よけのモスキート音というのは誤解。むしろ若い方にぜひご来館いただきたい」と力を込めた。
超音波でネズミの侵入を防げるのか。
害虫駆除資材専門商社の環境機器(大阪)によると、適切に使えば一定の効果は期待できるが、ネズミの習性や環境の違いもあり、有効な手段は現場ごとに異なるという。
同社は「ネズミが好む環境をつくらないことが重要。エサを絶つために食品や生ゴミを適切に管理し、すみかとなる場所を作らないように侵入経路の清掃や補修をするなど、日常的な衛生管理にも目を向ける必要がある」と話している。
聞こえるか聞こえないかのキィーンは、街の片隅で「人間とネズミの戦い」が日々繰り広げられている証しなのだった。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/548346/
※修正前の記事URLは下記。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/548346/
2019年10月4日18時36分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後、千葉市稲毛区にある「放射線医学総合研究所」の敷地内の建物で、MRIの装置を入れ替える作業中に突然、パイプが破裂し、研究所によりますと、男性1人が軽いけがをしたということです。
4日午後4時半ごろ、千葉市稲毛区の放射線医学総合研究所から敷地内の建物で破裂が起きたと消防に通報がありました。
事故が起きたのは、放射線医学総合研究所の敷地内にある「探索研究棟」と呼ばれる建物の2階で、研究所などによりますと、研究用のMRIの装置を更新するためにヘリウムガスを抜く作業中に突然、パイプが破裂したということです。
研究所によりますと、この事故で職員の男性1人が腕や腰に軽いけがをして手当てを受けているということで、この建物で放射性物質は取り扱っていないとしています。
警察や消防で事故の詳しい状況などを調べています。
事故のあった建物にいた40代の男性は、「突然、ドスンという大きい音がしました。こんなことは経験したことがないので驚いています」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20191004/1080008220.html
10月4日20時14分に東京新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後4時半ごろ、千葉市稲毛区穴川4丁目の放射線医学総合研究所の研究棟2階で「ヘリウムガスが爆発した」と119番があった。
磁気共鳴画像装置(MRI)の交換作業中に機器が破裂し、50代の男性研究員が避難しようとした際に転倒し、腰などに軽傷を負った。
千葉北署や放医研によると、現場は放射線管理区域外。
破裂したのはMRI内からヘリウムガスを抜き取るためのパイプで、天井の一部が破損した。
破裂前に異常音がしたといい、同署などが原因を調べている。
放医研は、放射線の人体への影響や医学利用を研究開発するための機関。
MRIは、がん細胞の研究のために使用していた。
(共同)
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019100401002356.html
2019年6月20日に掲載した第2報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9753/
(2019年10月10日 修正3 ;追記)
2019年10月3日5時0分に神奈川新聞から、とられつつあるハード面の対策2件について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月に起きた横浜市営地下鉄ブルーラインの脱線事故で、市交通局は2日、脱線の原因となった「横取り装置」の安全対策を進める方針を明らかにした。
装置を正しい位置に置かなければ、警報が止められない仕組みを採用。
さらに来年度末までには装置と信号も連動させるようにし、安全性の向上を図る。
同日に開かれた市会決算特別委員会の局別審査で、城博局長が中島(公明党)と岩崎(共産党)両氏の質問に答えた。
事故は、工事用車両を移動させるために使う「横取り装置」を作業員が線路上に撤去し忘れ、電車が乗り上げたことで起きた。
装置を動かすためにピンを抜くと、ブザーや警告灯が鳴る仕組みになっており、作業員は装置がまだ線路上にあるにもかかわらずピンを挿入して作業を終了。
ブザーや警告灯が止まったため、運転士が気付かなかった。
同局は事故を踏まえ、ピンにチェーンを取り付けて装置に溶接。
正しい場所でしかピンを挿入できないよう改良する作業を8月末から順次、進めている。
さらに今後、装置を物理的に検知し、警報スイッチの切り替えを行う機器を導入。
装置と信号機を連動させ、正しい場所になければ、列車を止める仕組みも取り入れる予定。
装置は、事故の起きた下飯田駅(泉区)など計7カ所にある。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-199334.html
(2020年2月28日 修正4 ;追記)
2020年2月27日付で東京新聞夕刊から、経験者が少なく作業員同士の打ち合わせもなかったなどと記された調査報告書が公表されたという下記趣旨の記事が、横取り装置の写真付きでネット配信されていた。
運輸安全委員会は二十七日、横浜市営地下鉄ブルーラインで昨年六月、電車が脱線した事故の調査報告書を公表した。
レールに放置された保守点検用の車両を本線に入れるための機材「横取り装置」に乗り上げたのが原因。
事故直前、作業員三人で装置の定期検査を実施。
作業員はレールから取り外したと思い込んで、確認を怠っていた。
安全委は、作業員の研修態勢の改善やマニュアルの整備を求めた。
報告書によると、横取り装置がレールに残された状態を示す警告灯や警報ブザーは、装置が残っていても作動しない仕組みになっているが、作業員は検査後に警告灯が作動していなかったことから、装置が外れていると判断した。
検査の担当部署では、横取り装置の定期検査を数年間担当していない作業員が多く、取扱手順書もなかった。
今回の検査では作業員同士の事前、事後の打ち合わせもしていなかった。
事故は昨年六月六日朝に発生。
湘南台発あざみ野行き始発電車が、横浜市泉区の下飯田駅で脱線した。
乗客百二十一人が乗っており、運転士が軽傷を負った。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020022702000281.html
(2020年7月22日 修正5 ;追記)
2020年7月21日20時30分にYAHOOニュース(神奈川新聞)からは、当時の作業責任者に罰金の略式命令が下されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失往来危険の罪で略式起訴された市交通局の男性運輸技術職員(53)に対し、鎌倉簡裁は罰金50万円の略式命令を出した。
16日付。
職員は同日未明から早朝にかけて行われた保守点検作業に責任者として従事。
装置をレール上から撤去しないまま作業を終え、列車の進行に危険を生じさせたとして、10日に同罪で略式起訴された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae79b51cead523eba8079207ff6b58f31f9236c5
2019年10月3日付で毎日新聞丹波・丹後版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京丹後市の府立M高Y分校舎の整備工事の騒音で、吐き気がして校舎内に入れず、過呼吸など深刻な症状を訴える生徒が3人出ていることが2日、分かった。
いずれも家政科3年生で、現在近くの府丹後農業研究所の一室を借り、カメラを使った「遠隔授業」を受けている。
保護者の間から「家政科は調理実習など仲間と一緒にやることに大きな意味がある。みんなと一緒に授業を受けさせてほしい」と土日、放課後に絞った工事の実施を求める声が上がっている。
教員の間からは「状況は切迫している」と工事そのものの中止を求める声も上がっている。
整備工事は丹後地域の高校再編に伴うもので、Y、間人、伊根の3分校は来春統合され清新高としてスタートする。
清新高の校舎はY分校を使い、7月末から新校舎の建設や改修工事が始まった。
関係者によると、大きな音が出る足場を組む工事などは夏休み中に実施するとの説明が教職員にあったが、2学期が始まった8月末から現在まで大きな騒音が続いている。
3人の生徒は2学期が始まるとほぼ同時に症状を訴え始め、学校は耳栓を支給し、体調を整えるための部屋を用意するなど対応し、9月24日から「遠隔授業」を開始した。
保護者の一人によると、娘の生徒は音に過敏に反応するためY分校には知らせていた。
「Y分校は心や体に問題を抱えた子どもが多く通う学校で、娘は先生方の温かい指導で中学時代と比べて見違えるほど元気になった。3年の1学期までは何の問題もなく普通に通学できた」と語った。
今は大学受験を控え、不安な気持ちでいっぱいという。
現在、Y分校内にある清新高の岡田校長によると、Y分校からは音に過敏な生徒がいるとの事前情報は来ておらず、「ここまで深刻な事態となるとのとらえ方ができていなかった。対応は後手後手に回ったが、出来る限りの誠実な対応に努めてきた」と語る。
また、調理実習、美術、音楽、書道室などにはエアコンは付いておらず、教師の間から「この暑い中、騒音で窓も開けられずに授業にならない」との声が上がっていることについて、岡田校長は「調理実習室にはスポットのエアコンを入れるなど対応してきた」とし、「授業が成り立たない」との指摘を確認したのかとの問いには「外部の人間が教室の中に入るわけにはいかない。Y分校としての正式な申し入れには対応するが、個々の教員のいろいろな思いにはいちいち答えることはできない」と述べた。
保護者の一人は「大きな音が出る工事をやるなら事前に説明があってしかるべきだが、全くなかった。子を持つ親として工事を始める前に事情を聴いてほしかった。工事の状況は現場の先生にもほとんど知らされておらず、いろいろな所で悲鳴が上がっていると感じる。これまで通りのY分校らしい教育を続けてほしい」と求めた。
来春には清新高が開学し、新入生を迎える。
岡田校長は工期の関係で土日、放課後の工事に絞ることは無理と説明する。
「遠隔授業」を受けている生徒の一人は「私たちは工事の説明を受けていない。工事は止めてほしいです」と語った。
https://mainichi.jp/articles/20191003/ddl/k26/100/354000c
2019年10月5日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委は4日、岩見沢市温水プールで3日に消毒用の塩素が異常な高濃度となり、利用していた市内の中学2年の男女2人がせきの症状を訴えるなど健康被害の報告があったと発表した。
2人とも現在は回復しているという。
市教委によると、指定管理者のセントラルスポーツの職員が、3日午後2時の定時測定でプールの塩素濃度が国の基準値(0・4~1・0ppm)を上回る2・5ppmになっているのを確認。
自動塩素投入器のフィルターを清掃したが、その後も濃度は下がらず、午後6時に塩素投入器を停止。
濃度を下げる薬剤を注入し、午後8時には基準値内になったという。
この間も営業を続け、午後5時から利用していたスイミングスクールの受講生11人のうち2人が体調不良を訴え、夜間急病センターを受診。
同センターから連絡を受けた岩見沢保健所が午後8時ごろにプールの水を採取し、持ち帰って測定したところ、25メートルプールで4~5ppm、幼児用プールについては基準値の10倍以上の11ppmだったという。
4日に指定管理者からの報告を受け、市教委は同日はプールを休館とした。
専門業者が調べたところ、濃度測定をする機械に異物が混入し、正確に感知できなかったことが原因とみられる。
市教委は「対応に問題がなかったか、検証する」としている。
5日は通常営業する予定。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/351574/
2019年10月3日21時11分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前、北斗市の市道を走っていた介護施設のワゴン車の車内で80歳の男性が座っていった車いすごと転倒しました。
男性は病院に搬送されましたが頭を強く打ち意識不明の重体です。
3日午前9時すぎ北斗市本町5丁目の市道を走っていた介護施設のワゴン車の車内で乗っていた乙部町豊浜の須田さん(男性、80歳)が座っていた車いすごと転倒しました。
須田さんは函館市内の病院に搬送されましたが頭を強く打っていて意識不明の重体です。
警察の調べによりますと須田さんの座っていた車いすはワゴン車が交差点を右折したあと転倒し、車いすを車両に固定するためのフックは4か所すべてが外れていたということです。
警察は当時、ワゴン車に同乗していた介護職員や運転手から話しを聞くなどして事故の詳しい状況を調べています。
須田さんは介護サービスを受けるため北斗市内の親族の家から介護施設に向かう途中だったということです。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20191003/7000014130.html
(2020年3月19日 修正1 ;追記)
2020年3月18日5時0分に北海道新聞からは、運転手が書類送検されたなど、下記趣旨の記事が車椅子乗車のイメージ図付きでネット配信されていた。
昨年10月に北斗市内の通所リハビリテーション施設の車いす移動車に乗っていた男性(81)が走行中の車内で車いすごと転倒して意識不明の重体となる事故が起きていたことが、17日までに分かった。
同市は、この施設に対して「職員の安全対策が不十分だった」として、今年1月から3カ月間、利用者の新規受け入れを停止する処分を行った。
道などによると、全国的に車いす移動車は増えているが、車内での事故が明らかになるのは極めて異例。
介護保険法に基づく処分を受けたのは、函館市内の医療法人が運営する通所リハビリテーション施設「Y」。
北斗市などによると、事故は昨年10月3日、車いす移動車が北斗市本町の市道を送迎のため走行していた際に発生。
職員2人が同乗し、車いす利用者の檜山管内の男性を乗せて交差点で右折した直後に男性が車いすごと後ろ向きに転倒し、頭を強く打つなどして意識不明の重体となった。
同市や同施設によると、車いすの男性をリフトで車に乗せる際、本来は職員がフック付きのバンドで車いす4カ所を固定しなければならなかったが、全てのフックをつけ忘れていたという。
事故を受け、施設の監査を行った北斗市は昨年12月,利用者の新規受け入れ停止の行政処分を行い、改善計画も提出させた。
同施設の冨樫事務長は、「事故を受け、職員同士で声を掛け合いフックの装着を確認させるなど、教育を徹底している」と語った。
この事故では、道警が1月、自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで、運転していた男性職員を書類送検している。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/403406/
2018年7月16日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8581/
(2019年10月9日 修正1 ;追記)
2019年10月2日20時4分に産経新聞westから、屋根崩落の危険性を認識しながら営業を続けていたとして元社長が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
奈良県警奈良西署などは2日、業務上過失致死傷の疑いで、施設の運営会社「S」(同市)の男性元社長(51)を奈良地検に書類送検した。
県警は認否を明らかにしていない。
送検容疑は、露天風呂のあずまやを支える柱が傾いているのを昨年6月19日に確認し、その危険性を認識しながら安全管理を怠って営業を続けた結果、同7月8日に柱が倒壊。
これにより重さ約3・9トンの屋根が落下し、利用客の男性1人を死亡させ、2人に軽傷を負わせたとしている。
県警捜査1課によると、柱の傾きが確認されたのは大阪北部地震の発生翌日。
高さ約4メートルの木製の柱6本のうち3本が傾き、根元は腐食していた。
元社長も当日中に確認していたという。
https://www.sankei.com/west/news/191002/wst1910020047-n1.html
10月2日19時56分にNHK奈良からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
崩れた屋根は瓦ぶきで、重さが3.9トンあり、高さ4メートルの6本の木製の柱で支えていましたが、警察が調べたところ、6本とも根元が腐食していたほか、去年6月の大阪北部地震のあと、従業員が柱が傾いているのを確認し、業者に修理を依頼しましたが、修理の前に事故が起きたということです。
警察は、事故を予測できたにもかかわらず、修理をして安全が確認できるまでの間、営業を休止したり露天風呂を立ち入り禁止にしたりする注意義務を怠り、柱を補強するなどの対策もしなかったとして、銭湯を運営する会社の当時の男性社長(51)を業務上過失致死傷の疑いで、2日、書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20191002/2050003067.html
2019年10月3日9時8分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後、御殿場市の高校で工作機械から火が出て、消火にあたった教員1人がのどをやけどしたほか、生徒と教員4人も煙を吸って体調の不良を訴え病院で手当てを受けました。
当時、機械は自動運転をしていたということで、警察が火が出た原因を詳しく調べています。
2日午後1時すぎ、御殿場市の県立御殿場高校から「爆発音がした」と消防に通報がありました。
警察によりますと、工作室にある、レーザーでアクリル板などを加工する機械から火が出てすぐに消し止められ、消火器で消火にあたっていた50代の男性の教員がのどをやけどしたほか、工作室の外の廊下まで煙が充満し煙を吸い込んだ教員や生徒、あわせて4人が体調の不良を訴え病院で手当てを受けました。
出火当時は、工作室に人はいませんでしたが、午前中の授業でアクリル板を切るためにこの工作機械を使用し、その後、自動運転をしていたところ、火が出たということです。
警察は、機械を調べるとともに教員らから話を聞くなどして火が出た原因を詳しく調べています。
県立御殿場高校の渡森副校長は「学校でこのような火災を起こしてしまい大変申し訳なく思っています。原因を究明し、再発防止に取り組みます」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20191003/3030004324.html
10月2日16時45分にFNN PRIME(テレビ静岡)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後1時過ぎ、県立御殿場高校から「爆発音がした。煙が見える」と消防に通報がありました。
消防などによりますと、2階にある工作室でレーザー加工機から火が出たということです。
この火事で、消火にあたった男性教師の他、16歳の女子生徒など合わせて5人が煙を吸うなどして、のどに痛みなどを訴え病院に運ばれました。
火が出た時は昼休みで工作室には誰もおらず、レーザー加工機はパソコンで遠隔操作していました。
警察と消防が詳しい状況を調べています。
https://www.fnn.jp/posts/2019100200000004SUT
2019年10月1日15時1分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし6月、兵庫県伊丹市で、スマートフォンを見ながら自転車に乗っていた女子高校生が77歳の男性に衝突して男性が一時、意識不明の状態になる事故があり警察は1日、女子高校生を重過失傷害の疑いで書類送検しました。
ことし6月17日の朝、兵庫県伊丹市の市道で、高校3年生の女子生徒が乗っていた自転車が、児童の通学路で登校を見守るボランティアをしていた冨田稔さん(77)に衝突する事故がありました。
冨田さんは頭をコンクリートにぶつけ一時、意識不明の状態になり、その後、意識は取り戻したもののしゃべることなど意思の疎通ができなくなっていて、今も入院を続けています。
捜査関係者によりますと、この事故で現場付近の防犯カメラに、女子高校生がスマートフォンを操作しながら自転車を走らせている様子が写っていたということです。
警察は、スマートフォンを見ながら事故を引き起こしたとして、1日、重過失傷害の疑いで書類送検しました。
警察の調べに対し女子高校生は、「スマホに気を取られ前をよく見ていなかった」などと話し、容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191001/k10012107231000.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。