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2018年3月8日7時35分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月8日12時27分にテレビ新潟から、3月8日11時58分に新潟放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後5時前、長岡市栃尾泉の滝清水川の工事現場で、川の段差のある部分を支える「落差工」と呼ばれるコンクリートの壁が倒れた。
この事故で、現場で作業にあたっていた見附市の作業員、Kさん(62)が壁の下敷きになり、約5時間後に救出されて長岡市内の病院に搬送されたが、その後、死亡した。
県によると、倒れたコンクリートの壁は高さと幅がそれぞれ3m、奥行きは50cmあり、重さおよそ9トンに上るという。
コンクリートの壁は、川の流れを緩やかにするために設置されていたという。
この工事は県が発注し、先月から行われていたもので、現場では老朽化した落差工を修繕するため、当時3、4人が作業にあたっていたという。
現場は、長岡市東部の栃尾地区の中心部から南におよそ5km離れたところ。
出典
『河川工事中に壁が倒れ男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180308/1030002415.html
『長岡市の工事現場で事故 男性1人が死亡』
http://www.rnb.co.jp/nnn/news88212709.html
『河川工事で作業事故 男性1人死亡 長岡市』
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/bsn/region/bsn-kennai20180308-9534171
2018年3月8日7時56分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時10分ごろ、京都市左京区八瀬野瀬町の京福電鉄「叡山ロープウェイ比叡駅」近くで、同駅屋根のふき替え工事を行っていた作業員の男性(62)が倒れているのを仕事仲間が見つけ、119番した。
男性は病院に搬送されたが、意識不明の重体。
警察によると、事故当時、作業員6人がふき替え工事の作業をしていた。
天井の板が抜け落ちており、男性は約10m下の地面に転落したとみられる。
警察は、安全対策に問題がなかったか、詳しい状況を調べている。
出典
『駅舎屋根ふき替え中、天井板抜け落ち落下か…62歳作業員重体 京都・ロープウエーの比叡駅』
http://www.sankei.com/west/news/180308/wst1803080008-n1.html
3月7日23時53分に京都新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3月10日付で朝日新聞京都市内版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時ごろ、京都市左京区八瀬野瀬町の叡山ロープウェイ比叡駅の駅舎で、屋根の板を張り替えていた作業員Mさんが約10m下の山中に転落し、全身を強く打って死亡した。
警察によると、事故後に確認したところ、屋根の板が破れていたといい、原因を調べている。
冬季運休中で、客はいなかった。
出典
『屋根張り替えの作業員転落し死亡 叡山ロープウェイ比叡駅』
http://kyoto-np.jp/politics/article/20180307000217
2018年3月7日18時11分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月8日12時0分に熊本日日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後2時過ぎ、上天草市大矢野町の野牛島で釣りをしていた男性から「鉄塔が倒れた」と通報があった。
海保が監視取締艇を出して現場を確認したところ、島の北にある高さ34.5mの配電用(6000Ⅴ)の鉄塔が根元から海側に倒れていたという。
この事故によるけが人はいなかったが、野牛島と隣の維和島を結ぶ配電線の一部が海面から1mの高さまで垂れ下がり、船舶が航行出来なくなっているという。
このため、海保は巡視艇を出して付近を船が通らないよう警戒を続けている。
海保によると、通報した男性は「ズズズという音がして、振り返ったら鉄塔が倒れていた」と話していたという。
九州電力熊本支店によると、維和島の514戸で停電が発生。大半はすぐに回復したが、28戸が最大約2時間停電した。
鉄塔は1978年の建造。
九州電力は現地に担当者を派遣して鉄塔の復旧を進めるとともに、倒れた原因を調べている。
出典
『上天草市で鉄塔倒れる 一時停電』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20180307/5000001755.html
『九電の鉄塔が倒壊 維和島で一時停電、周辺の航行禁止に 上天草市』
https://this.kiji.is/344313856388842593?c=92619697908483575
3月9日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からは、海面上の電線が撤去されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九電熊本支社は8日、海面まで垂れ下がっていた電線を撤去したと発表した。
これに伴い、船舶の運航が可能になった。
(ブログ者コメント)
鉄塔が倒れた事例は、過去にも起きている。
2011年4月15日掲載
『[昔の事例の顛末] 2008年9月15日 美浜町の関電鉄塔倒壊死亡事故は強度計算不足によるものとして設計課長を送検 (修正4)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/161/
ちなみに1998年に香川県坂出市では、鉄塔のボルトが外されて倒れた事件も起きている。
(事件につき、本ブログでは紹介せず)
2018年3月7日18時39分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前11時前、秋田市向浜にある「Uエナジー」の木質バイオマス発電所の燃料置き場で、燃料のヤシ殻を運搬していた作業員がヤシ殻の山から煙と炎が上がっているのを見つけ、消防に通報した。
ヤシ殻は、発電所の敷地と道路をはさんで反対側の屋外の燃料置き場に山積みになっていて、警察によると、およそ1万1000トンあるという。
消防は、はしご車を出してヤシ殻の山の上から放水しているほか、ショベルカーで山を崩して火種を探すなどして消火に当たっている。
消防によると、炎が立ち上がることはないものの、広い範囲でくすぶり続けている状態で、出火から7時間あまりたった今も鎮火に至っていない。
これまでのところ、けが人はいないという。
この木質バイオマス発電所は、地元の発電事業者が北都銀行など9つの金融機関から協調融資を受けておととし7月から営業運転を開始していて、総事業費が125億円にのぼる東北最大級の規模。
燃料のチップには、県産材に加えて、ヤシの実や種からパーム油を搾り取った後の「PKS」と呼ばれるヤシ殻を海外から輸入して使っている。
発電事業者によると、消火活動でぬれたヤシ殻も乾かせば燃料として利用できるため、今のところ、火災による発電への影響は無いとみているという。
現場は秋田港近くにある工業団地の一角で、警察と消防では火が出た原因を調べている。
出典
『木質バイオマス発電所で燃料火災』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180307/6010000238.html
3月12日19時0分にNHK秋田からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
燃料のヤシ殻から火が出た火災は、6日目の12日午後4時過ぎにようやく鎮火が確認された。
出典
『木質バイオマス発電所火災鎮火』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180312/6010000272.html
(ブログ者コメント)
この種の火災は自然発火が原因であることが多いが、冬期の北国での事例ゆえ、自然発火の可能性は大きくないように感じるかもしれない。
しかし自然発火というもの、兆しが生じ始めた後、数ケ月経ってから急激に温度が上昇し発火することあるので、今回、その可能性を否定することはできない。
2018年3月8日20時39分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県嘉麻市のうどん店で7日未明、天かすの自然発火が原因とみられる火災が発生した。
熱を持ったままの天かすは、1カ所に集めて置いておくと余熱で燃え出すことがある。
消防や警察は、飲食店や家庭で天かすを扱う場合は十分注意するよう呼びかけている。
警察によると、うどん店は木造平屋で、約90m2が全焼した。
従業員が最後に店を出たのは6日午後10時ごろ。
7日午前4時半ごろ、仕込みのために訪れた従業員が、店内の倉庫内が燃えているのを見つけた。
倉庫には天かすが集めて置かれていた。
直径30cmの鍋の上に直径40cmの金ザルが置かれ、その中に天かすが入れられ、ザルにはアルミ製のふたがしてあった。
ザルなどが内側から燃えており、天かすが発火したとみられるという。
飯塚地区消防本部によると、天かす表面の天ぷら油が空気に触れる面積が大きく、調理された高温の天かすをザルなど1カ所に入れたままにしておくと、酸化反応が促されて発熱するという。
熱は内部から逃げにくく、温度が上昇する。
熱がこもるまで時間がかかるのが特徴で、人がいなくなった夜中などに発火することがある。
量が多いほど危険で、容器に詰めるなど放熱環境が悪いと、さらに危ないという。
同消防本部は、防止策として
①捨てたり調理場を離れたりする場合は、平たく置いて熱を発散させ、十分に水をかけ、冷えていることを確認する
②大量に1カ所に集めない
③通気性が悪く熱がこもる容器には入れない
ことを挙げた。
2014年には、福岡県飯塚市の天ぷら店で、揚げ玉が原因の火災が発生した。
松岡予防課長は、「飲食店だけでなく、一般家庭でも天かすによる火災が起きないわけではないので、注意してほしい」と話す。
消防庁によると、16年の全国の建物火災の原因は、揚げかすが21件、揚げ玉が3件、油かすが12件だった。
出典
『うどん店全焼、天かす自然発火か 消防「保管に注意を」』
https://www.asahi.com/articles/ASL3844YJL38TGPB008.html
2018年3月6日23時17分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都府福知山市半田のJR西日本福知山電車区で昨年9月に男性作業員が死亡した事故で、福知山労基署は6日、建設機械の積み下ろしの際に安全措置を怠ったとして、労安法違反の疑いで京都府与謝野町三河内の建設業「N建設」の代表の男(56)を書類送検した。
書類送検容疑は、昨年9月20日、電車区内の工事現場でショベルカーをトラックから降ろす際、荷台と地面に架け渡す鉄製の道板を確実に固定することなく作業を行わせた疑い。
同署によると、同町の従業員の男性=当時(69)=は、自ら運転するショベルカーの道板が外れて転落し、ショベルカーの下敷きになり死亡したという。
出典
『JR工事死亡事故で書類送検 京都、安全措置怠った疑い』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20180306000190
2018年3月6日11時59分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
黄色と赤色のランプ点滅で車に交通規制を指示する「一灯式信号機」について、徳島県警は、新年度から撤去を始める。
ルールを理解していないドライバーによって事故の原因になるケースが多く、試験的に交通標識に置き換えた交差点では、事故が減少したという。
一灯式信号機はランプが点滅し、黄色側が注意しながら、赤色側が一時停止した後に、それぞれ交差点に進入するよう決められている。
県内では、住宅街など、夜間の交通量が少ない場所を中心に105基設置されている。
だが、一時停止しないドライバーが多く、全国で事故が多発しているという。
警察庁が2015年12月に「代替が可能な場合は、信号機の撤去を検討する」と都道府県警に通達したことを受け、県警でも撤去を検討してきた。
県警は、効果を確かめるために、17年1月、徳島市新蔵町の「徳島保健所前交差点」にある一灯式信号機を撤去。
代わりに、赤色が点滅していた方向の交差点入り口に、夜間になると発光する「一時停止の標識」を設置した。
また、交差点内を赤色で舗装して、路面に書かれた「止まれ」の文字を拡大した。
約1年かけて調べた結果、撤去前の1年間で6件だった物損事故は3件に減少。
人身事故は0件だった。
孫との散歩で同交差点近くをよく通るという主婦(70)は、「これまで車同士が交差点で衝突しそうな時や、スピードを出した車に歩行者がはねられそうな時があった。運転手も夜間発光の標識の方がわかりやすいのでは」と話していた。
県警は、道路を管理する市町村や地元自治会らと協議を進め、不要な一灯式信号機を撤去していく。
交通規制課の吉枝次長は、「維持管理費用の面からも、不要な信号機は撤去すべきと考える。効果的な代替策を関係者と話し合い、事故の防止にもつなげたい」と話した。
出典
『全国で事故多発の「一灯式信号機」撤去へ…徳島』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180306-OYT1T50073.html
2018年3月6日7時15分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国的に出動が増えている救急車を有効活用するため、総務省消防庁は、救急現場で緊急性がないと判断された人を搬送しない際の隊員の対応マニュアルや教育体制の整備を、新年度から進める。
こうした対応は、一部の地域で取り組んでいるが、トラブルを懸念する声が出ていた。
今年度末にまとめる検討会の報告書に方針を盛り込む。
2016年の救急出動は、10年前より97万件多い621万件。増加傾向が続く。
10年で、救急隊も全国で約300隊増えたが、現場到着にかかる時間は、約2分延びている。
出動数が多い都市部や1回の出動に時間がかかる過疎地などは、一刻を争う患者搬送が遅れかねず、地域によっては全ての救急車が出払う事態が起きている。
こうした中、緊急度の高い人を把握し、出動態勢を手厚くしたり、適切な医療機関を選んだりする、緊急度判定を導入する消防本部が増えてきている。
総務省消防庁の昨年度の調査では、全国の消防本部の74.9%が、救急現場で緊急性が低いと判断された人に救急車以外の手段を勧める取り組みが「必要だと思う」と回答。
同庁は、昨年度の報告書で「緊急度を判定し、救急搬送の要否を判断することが求められる」と、対応を促した。
ただ、救急搬送が必要な人への「判断ミス」があった地域もあり、運ばない判断への慎重論は根強い。
同庁の昨年度の調査でも、96.7%の本部が、後で容体が悪化した際の責任問題を不安に挙げた。
こうした状況から、18年度に患者への説明、搬送しなかったときのアフターケア、記録の残し方などのマニュアルをつくるとともに、職員の教育体制づくりを目指す。
速くて正確な判定のための技術開発も、同庁の研究班(班長=森村尚登・東京大教授)が進める。
19年度にいくつかの消防本部と協力して、モデル地域で検証する方針だ。
【救急の緊急度判定】
119番通報の時は、通信指令員が患者の訴えや状態をもとに判断し、救急現場では隊員が患者を観察し、呼吸、脈拍などの情報も踏まえて決める。
判定の過程や留意点をまとめた手順書を総務省消防庁が公表しているほか、独自に手順を決めている地域もある。
同庁の報告書では、緊急度が低ければ「時間的余裕があるため、自力での受診が可能」としている。
出典
『緊急性なければ搬送せず 消防庁、判定マニュアル作成へ』
https://www.asahi.com/articles/ASL314QB8L31PLBJ003.html
2018年3月5日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鉄の黒サビの原因となる硫酸還元菌が、電気を食べる細菌の一種であることが分かった。
物質・材料研究機構(つくば市)が突き止め、黒サビの効果的な防止策への活用が期待されている。
この菌の遺伝子解析から、同様に電気を食べる細菌が深海などに多くいることも分かった。
電気をエネルギー源とする生き物は、これまで、特殊な生命形態と思われていたが、極限の環境ではあまり珍しくない可能性が出てきた。
鉄の黒サビは、細菌による腐食が原因とみられている。
中でも硫酸還元菌は、石油採掘用パイプラインなどを腐食する細菌で、この菌のために海外では多くの油の流出事故が起きている。
ただ、この菌がどうやって鉄を腐食するかが、よく分かっていなかった。
物材研の岡本章玄・主任研究員らは、鉄よりも安定した電極を使うことで菌の活動の詳細を観察することに成功し、遺伝子解析を進めた。
その結果、この菌は鉄から直接電子を引き抜く特殊な酵素群を細胞膜上に持っていて、これで鉄を腐食し、電気を摂取していることが分かった。
この酵素の働きを止める薬剤を作れば、大量の殺菌剤を使って防いでいる黒サビをより効率的に防ぐことが可能という。
さらに、酵素群を作るDNAが他の細菌にもないか照合した結果、エネルギー源となる有機物が枯渇した深海底に住む鉄腐食菌や硫黄還元菌など、分類学上の種類が全く異なる細菌にも同じDNAがあることが判明した。
岡本主任研究員は、「電気をエネルギー源にする生物は、これまで特殊なものだと思われていたが、深海底などの過酷な環境で生きるうえでは必要なのかもしれない」と話している。
出典
『茨城)鉄の黒サビの原因菌のメカニズム解明 物質材料研』
https://www.asahi.com/articles/ASL2J61DPL2JUJHB00L.html
2018年3月6日17時0分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後、富士山上部の大沢崩れで、水を含んだ雪が土砂を巻き込んで流れ下る「スラッシュ雪崩」と呼ばれる現象が発生した。
下流域への被害はなかった。
同日午後3時45分ごろ、国交省富士砂防事務所(富士宮市)が標高約2200m地点に設置する監視カメラが捉え、同4時25分ごろには1500m付近でも観測された。
同程度の規模のスラッシュ雪崩は、年に1、2回起きるという。
大雨と気温の上昇による影響で発生したとみられる。
同事務所によると、大沢川上流の御中道観測所で、降り始めから発生時点の雨量が約60ミリを記録。
5合目付近の気温は、当時、5℃ほどだった。
出典
『富士山でスラッシュ雪崩 砂防事務所、カメラ捉える』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/464883.html
3月7日21時47分にNHK静岡からは、下記趣旨の解説的記事が掲載されていた。
5日、富士山で確認された“スラッシュ雪崩”。
専門家は、改めて、この時期の富士山の危険性を指摘している。
5日午後4時すぎ、富士山で確認された“スラッシュ雪崩”。
雨を含んだ雪がシャーベット状になって地面の土砂と一緒に滑り落ちる現象だ。
富士山のふもとの地域では、古くから雪解け水を差す「雪代」という言葉を使い、雪解け水や雨を含んだ雪による今回のような雪崩に警戒してきた。
今回の状況について、山梨県富士山科学研究所・小笠原輝=主任研究員は、「気温が急激に上昇し、さらに低気圧の接近によって雨がもたらされたことによって、融雪が非常に高速で進んだ。雪代と呼ばれる雪解け水による災害が起こりやすい状況だったのだと思う」と分析している。
そのうえで、「この時期、登山する場合は沢筋に十分気をつけ、地域に住む人も、雪崩注意報が出ているときは、砂防ダムや川の水路にむやみに近づかないないようにしてほしい」と注意を呼びかけている。
出典
『専門家「スラッシュ雪崩に注意」』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035818801.html
3月7日17時11分にNHK山梨からは、山梨側でもスラッシュ雪崩が発生していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後4時すぎ、富士山の標高2200m付近と1500m付近に設置されているカメラで”スラッシュ雪崩”と呼ばれる大規模な雪崩の発生が確認された。
これを受けて、地元の河川を監視する県の富士・東部建設事務所は、富士山のふもとの川に雪や土砂が流れ込んだ状況を確認するため、鳴沢村や富士吉田市などを流れる、合わせて15の河川を調査した。
このうち、富士吉田市を流れる宮川では、市街地から4km上流で5日の雪崩による土砂が到達したと見られる痕跡が確認され、担当者が現場を撮影していた。
一方、市街地を流れる下流には、雪崩による土砂は到達していないと見られるという。
県富士・東部建設事務所吉田支所の小林課長は、「今回の雪崩による土砂が確認されたのは上流までで、人家のある地域にまでは影響はなかったと考える。あす以降の定期点検でも、今回の雪崩を受けて富士山から流れてくる沢に異常がないか重点的に監視していきたい」と話していた。
出典
『“スラッシュ雪崩”県が状況調査』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20180307/1040001893.html
3月8日19時8分にNHK静岡からは、今後の注意点などに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「スラッシュ雪崩」は、気温が急激に上昇し、まとまった雨が降ると起こりやすくなるとされているが、県内にはこれから、南から暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となり、ところにより大雨となる見込みで、気温も上がる予想となっている。
このため、国交省・富士砂防事務所は、富士山では再び「スラッシュ雪崩」が発生する可能性もあるとして、富士山のふもとを流れる傾斜が急な渓流などに近づかないよう注意を呼びかけている。
出典
『大雨 「スラッシュ雪崩」に注意』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035852691.html
2018年3月6日19時29分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月6日12時23分に静岡新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日夜、小山町の陸上自衛隊東富士演習場の調整池で、施設管理の作業に来ていた契約会社の男性社員2人が死亡しているのが見つかった。
静岡県東部は5日夕方、大雨となって、演習場の山側には土石流とみられるあともあり、警察と陸自は2人が流された可能性もあるとみて調べている。
陸自によると、5日、小山町の東富士演習場では、場内の市街地を再現した訓練区域「市街地訓練場」で、御殿場市内のビル管理会社の72歳と68歳の男性社員が自衛隊員とともに施設の維持管理の作業を行っていた。
天候が悪化したことから午後4時過ぎに作業を終え、2人は車に乗って訓練場から帰ったが、午後5時ごろになっても演習場の外に出ておらず、連絡もとれなくなったことがわかった。
陸自は、警察の協力も受け、演習場内を捜索したところ、およそ5時間後の午後10時ごろ、市街地訓練場から東におよそ2kmほど離れた調整池で意識不明の状態で倒れている2人を見つけたが、その後、死亡が確認された。
2人が乗っていた車は、まだ見つかっていないという。
静岡地方気象台によると、演習場のある静岡県東部では、5日夕方、大雨となり、小山町に隣接する御殿場市付近では、レーダーによる解析で午後4時までの1時間に38ミリの激しい雨が観測されたということで、演習場の山側の斜面には土石流とみられるあとが残っていた。
また、陸自によると、午後4時半すぎに演習場内を車で移動していた隊員から水の流れに阻まれ動けなくなったという連絡が数件あったほか、きょう、演習場内で土砂崩れのあとを確認したという。
警察と陸自では、死亡した2人が大雨で濁流にのまれた可能性もあるとみて調べている。
※ブログ者注;NHKの報道では、映像にかぶせる形で、以下のナレーションも流され
ていた。
事故があった現場付近のレーダーの画像。
午後2時ごろから、強い雨雲が次々と現場付近に移動している。
今朝の現場周辺の映像。
2人が見つかった池は、大雨が降ると周辺の水や土砂やせきとめるためのもので、周辺には大量の水や土砂が流れ込んでいた。
出典
『陸自演習場で施設管理の2人死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035775911.html
『東富士演習場2人死亡 濁流にのまれたか』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/464837.html
3月7日21時47分にNHK静岡からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
陸自によると、2人が作業をしていた訓練場の近くから、2人が見つかった調整池に向かって川が流れているが、陸自の調査で、この川が訓練場の付近では土砂にほぼ埋まった状態だったことがわかった。
また、この川の上流の砂防ダムも土砂に埋め尽くされた状態で、土石流が川に流れ込んだことがわかったという。
このため陸自では、大雨の中を帰ろうとした2人が、この川の近くを通っていて流されたとみて調べている。
出典
『演習場の川付近で2人流されたか』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035808191.html
3月10日9時17分に産経新聞からは、死因は溺死だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日に死亡した契約会社の男性2人の死因は溺死だったことが9日、陸自への取材で分かった。
2人の遺体に目立った外傷はなく、土砂を含む多量の泥水を飲んでいたという。
陸自と県警は、2人が大雨で発生した濁流にのまれたとみて、詳しく調べている。
陸自によると、死亡した契約会社の72歳と68歳の男性2人は、5日朝から訓練用の建物を修理。
午後に天候が悪化して作業を中断、帰宅するため車で移動中に連絡が取れなくなり、捜索していた陸自が約2km離れた調節池で発見した。
2人は調節池に流入した土砂の上にうつぶせの状態で倒れていたという。
出典
『死因は溺死、陸自東富士演習場で死亡の男性2人 大雨による濁流にのまれる』
http://www.sankei.com/affairs/news/180310/afr1803100024-n1.html
3月13日19時58分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
陸自は13日、2人が乗っていた乗用車を発見したと発表した。
陸自によると、乗用車は幅約5m、深さ約2mの側溝内で土砂に埋まった状態で見つかった。
側溝は雨水を調節池に流すためのもので、乗用車は2人が修理作業をしていた訓練用の建物と調節池の中間くらいの位置にあった。
出典
『陸自東富士演習場で死亡の男性2人、車は側溝に埋まった状態で発見』
http://www.sankei.com/affairs/news/180313/afr1803130048-n1.html
2017年7月16日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7352/
(2018年3月13日 修正1 ;追記)
2018年3月4日15時16分に朝日新聞から、効果が見られたのでメーカーは増産を開始するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
イノシシなどから農作物を守るために、千葉県のJA木更津市が昨夏から市内に設置したオオカミ型ロボット「スーパーモンスターウルフ」が効果を上げている。
米や栗の食害が減り、県外でも好評という。
ロボを作った太田精器(北海道奈井江町)は、4月から量産を始める。
JA木更津市は昨年7月11日、実証実験として同市矢那地区の水田にロボ1台を設置。
稲刈り後の9月13日には、地区内の栗林に置いて効果を試してきた。
水田の中には、イノシシの食害などに毎年遭って収穫を断念する田もあったが、昨年はヤブに接した所で少し食害があった程度だった。
約3トンの栗が採れる栗林の収穫量は、近年、イノシシの食害で2トン弱に落ち込んでいたが、昨年は2トン以上の収穫があったという。
県外では、北海道や山梨県など計7カ所で試験的に設置。
農地以外でも、ゴルフ場でコースの掘り返しがなくなった、高速道路のインターチェンジでシカの侵入が減ったといった声が寄せられているという。
一方で、「時間が経てば動物が慣れてしまうのでは」との疑念を持たれることも多い。
オオカミの姿で威嚇するという手法が「子供だましだ」とからかわれることもあったという。
これに対し、同社の太田社長は、「ロボの前身として音と光だけの装置を7年前につくったが、慣れたという話はない。オオカミの姿に似せたことで、イノシシなどに『天敵がいる』とすり込ませることもできる」と反論する。
JA木更津市はロボの効果を認め、県内の販売元になることを引き受けた。
先月26日には、近隣市の農業担当者ら約50人を対象に、動画などを用いて実験の結果を説明した。
4月には10台を購入して、市内の農家に貸し出す予定だ。
梅沢組合長は、「ロボの首を360°回るようにしたり、レールを使って移動できるようにしたりするなど、さらに機能を向上させた『ウルトラスーパーモンスターウルフ』を作って欲しい」と期待している。
【スーパーモンスターウルフ】
全長65cm、高さ50cmで、顔や姿をオオカミに似せた。
太田精器が、北海道大、東京農業大と共同で開発。
イノシシなどが近づくとセンサーで探知し、オオカミの鳴き声などを最大90デシベルで響かせる。
目のLEDライトを点滅させながら首を左右に振る。
慣れるのを防ぐために、鳴き声や点滅方法を変えることもできる。
出典
『スーパーモンスターウルフ量産へ 「ウルトラ」にも期待』
https://www.asahi.com/articles/ASL2W3FKLL2WUDCB004.html
2018年3月4日1時51分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中日本高速道路は2018年度から、高速道路内外の表示板で知らせている渋滞情報の精度を高める。
工事に伴う渋滞の情報を無線技術を使って集める。
中日本高速が利用するのはBluetooth(ブルートウース)と呼ばれる無線技術。
イヤホンとスマートフォン、パソコンとマウスなどを、コードを使わずに接続する際に使われている。
高速道路上のドライバーのスマホなどから出る電波を受信し、渋滞を抜ける所要時間をはじく。
現在は、主に道路に埋めたセンサーで測っているが、渋滞の距離が長いと精度が落ちる。
大工事に伴い走行規制を長距離にかける際は、新システムを併用する。
プライバシーに配慮するため、スマホの情報は暗号化したうえで分析する。
出典
『運転手のスマホの電波活用 渋滞情報、より正確に』
https://www.asahi.com/articles/ASL2P5RKVL2POIPE02Q.html
2018年3月4日付で朝日新聞筑後版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後1時55分ごろ、大牟田市新開町の化学メーカー「デンカ」の工場で会社員のFさん(男性、41歳)が製品の原材料が入った袋(約1トン)の下敷きになっているのを、同僚が見つけた。
Fさんは胸などを強く打ち、まもなく死亡した。
袋は3つずつ重ねて並んでいたが、1か所だけ1番上の袋が落ちていた。
3月3日16時15分に西日本新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
作業中の男性がフレキシブルコンテナバッグの下敷きになった。
男性は病院に運ばれたが、午後3時12分、死亡が確認された。
出典
『大牟田市の工場で労災事故、作業中の男性死亡』
https://www.nishinippon.co.jp/flash/f_kyushu/article/398536/
2018年3月3日19時47分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前6時ごろ、加古川市にある神戸製鋼所・加古川製鉄所で従業員のSさん(男性、28歳)が高炉とつながった排気用ダクトの中で倒れているのを同僚が見つけ、消防に通報した。
Sさんは病院に搬送されたが、全身を強く打っていて、およそ1時間後に死亡した。
警察によると、Sさんは当時、ダクトの中にこびりついた鉄粉の清掃作業をしていて、倒れていた場所は、ダクトの上の部分からおよそ30m下にあるという。
警察は、何らかの理由で誤って落ちたものとみて、安全管理の方法など、当時の状況について詳しく調べている。
出典
『製鉄所で従業員が転落 死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025718541.html
3月3日9時17分に神戸新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高さ約30mのタンクから落下した。
警察などによると、作業員はタンク内の清掃中だったという。
出典
『高さ30mタンクから落下し作業員死亡 神鋼加古川製鉄所』
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20180303009
(2019年2月16日 修正1 ;追記)
2018年10月18日付で毎日新聞兵庫版から、班長が労安法違反容疑で書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
加古川労基署は17日、製鉄所班長の男性(45)を労安法違反の疑いで書類送検した。
送検内容は、神戸製鋼所(本社・神戸市中央区)の加古川製鉄所で3月3日、排熱回収ボイラー内の清掃を担当した男性作業員(28)に対し、地上からの高さが約45mあるにもかかわらず、安全帯を装着させたり防網を張るなどの危険防止措置を講じずに作業させた、としている。
出典
https://mainichi.jp/articles/20181018/ddl/k28/040/390000c
2018年3月2日18時53分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新幹線「のぞみ」の台車に破断寸前の亀裂が見つかった昨年12月以降、JR西日本が異音などを理由に山陽新幹線の運転を止めるケースが急増し、3月1日までに10件に達した。
昨年4月から亀裂発見まではわずか1件。
結果的に大きな異常は見つかっていないが、今後も安全を最優先して停止させる方針だ。
JR西によると10件は、乗客や乗務員が異音などに気付き、駅や駅間で点検して10分以上の遅延が生じたケースだった。
異常が確認できなくても、念のため、乗客が別の車両に乗り換えたこともあった。
昨年4月から亀裂が見つかるまでの期間、異音などの報告は約100件あったが、うち1件で運転を止めて点検しただけだった。
亀裂問題では、30件の異変が報告されながら列車を止めなかった点が厳しく非難された。
従来の指令のマニュアルでは、異音の場合、「ゴゴゴ」や「カコンカコン」という音がしたら停止して床下点検をすると定められている。
ただ、判断が難しい場合があり、JR西は問題発覚後、グレーゾーンだった「異常がないと確認できない場合」について、迷わず停止するよう徹底している。
出典
『新幹線 のぞみ台車トラブルで臨時停止が急増』
https://mainichi.jp/articles/20180302/k00/00e/040/310000c
2018年3月2日18時12分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建設機械の運転教習などを行っている北九州市の教習所が、平成25年から4年間にわたり法律で定められた講習の時間を満たしていなかったとして、福岡労働局はこの教習所を2日から2か月間の業務停止処分とした。
労働局は、この間に運転などの資格を取得した9200人余りは有効な資格を取得していないとして、補講を受けるよう呼びかけている。
出典
『建設機械運転講習時間不足補講を』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5025686112.html
本件、2017年12月12日11時5分に週間朝日オンラインから、下記趣旨の詳細な記事がネット配信されていた。
製品のデータ改ざん問題で揺れる神戸製鋼所で、グループ企業の新たな不正が発覚した。
クレーンやフォークリフトの運転資格の教習事業などを手がける「コベルコ教習所」(本部・兵庫県明石市)で、法律で定める講習時間が勝手に短縮されていた。
“手抜き講習”によって、約2万3000人が補講や追試を受けなければいけなくなる。
技能講習機関の不正の規模としては過去最大級とみられ、グループの管理体制が改めて問われる。
コベルコ教習所は、大手建設機械メーカーの「コベルコ建機」の100%子会社で、神戸製鋼所の孫会社に当たる。
社員の名刺には「KOBELCO」(コベルコ)のロゴと、「神戸製鋼グループ」の文字が書かれている。
北海道から熊本まで全国に11拠点があり、運転資格取得のための実技教習や労働安全に関わる技能講習などを実施して、多くの受講生を受け入れている。
こうした事業を手がける企業の中では、大手の一角だ。
会社のホームページでは、<「教習」という事業を通じて、労働現場に「安全」をお届けし、豊かな社会の発展に貢献していきます>と、経営理念をうたっている。
だが、それに反するようなことが行われていた。
拠点の一つの「北九州教習センター」(北九州市小倉北区)で、法律で定める講習時間が短縮されていたのだ。
コベルコ教習所は、クレーンやフォークリフトなどに関する様々な技能講習を実施している。
建設会社の社員ら受講者は、講習を受け修了試験に合格すると「技能講習修了証」をもらえる。
クレーンやフォークリフトの運転、重いものをつり上げる「玉掛け」など、危険な業務に就くにはこの修了証が必要だ。
資格がない人を危険な業務に従事させた場合、その会社と経営者は労安法に違反する。
そんな重要な講習で、長年“手抜き”が続いていた。
厚労省の出先機関の福岡労働局は4月17日、北九州教習センターに立ち入り調査した。
その結果、玉掛け技能講習の時間が14分間足りなかったことが判明した。
3時限目は10時55分から11時55分まで60分間、学科の授業をすべきなのに、早めに終えていた。
講習は通常コースで3日間(19時間)あり、14分ぐらいたいしたことはないと思うかもしれない。
しかし、講習時間やその内容は法令で厳格に定められている。
不十分な講習で安全ルールなどを理解しないまま危険な業務に就くと、死亡事故につながる恐れもあるためだ。
時間不足がわかると、受講者は補講を受け、その分野の理解度を確認する試験を再び受けないといけない。
不十分な講習をした事業者には、労働局が業務停止命令などの行政処分を出すこともある。
コベルコ教習所の矢仲社長は、取材に対し、「講習時間は法令で定められている。60分なら60分きちんとやらないとだめなのに、できていなかった」 と謝罪した。
あってはならないはずの時間不足の理由は、意外なものだった。
受講生は、昼食として弁当を業者に注文し、直接購入することになっていた。
その業者が昼休みよりも早めに届けに来ているため、弁当の受け渡しをしやすいように、教習センター側が配慮していたのだ。
たわいもない理由かもしれないが、労働安全に関わる講習がないがしろにされたことを考えると、笑えない問題だ。
結局、4月17日に玉掛け講習を受けていた19人は、足りない分の補講を受けることになった。
福岡労働局は、問題があった北九州教習センターの玉掛け講習について、6月15日から8月14日まで2カ月間の業務停止命令を出した。
そして、ほかにも時間不足がないか調べて、補講などの対応をするよう指示したという。
弁当業者への配慮は、長年続いていた。
玉掛け以外のクレーンやフォークリフトの受講生も弁当を食べるので、時間不足は、ほぼすべての講習で生じているはずだった。
以前、講習を受けたことがある北九州の30代の男性は、こう証言する。
「講習中なのにセンターの幹部が教室に入ってきて、『弁当屋が来ているので講習をやめなさい』と講師に指示していた」
ところがコベルコ教習所は、福岡労働局に、時間不足があったのは玉掛け講習1日分だけだと文書で回答していた。
11月に入り、本誌が問い合わせると、当初は玉掛け講習1日分だけの問題であるかのように説明していた。
弁当業者が長年納入していることを指摘し、事実関係の確認を求めると、12月4日になって時間不足の恐れがある受講者がほかにも多数いることを認めた。
技能講習のほかに、小型建設機械などの特別教育でも問題があり、補講や追試などを受けなければいけないのは最大約2万3000人に上るという。
結果的に、福岡労働局には、“うそ”の報告がされていたことになる。
コベルコ教習所は、「1日分だけの問題でないことはわかっていたが、関係者のヒアリングなどに時間がかかった。労働局には結果として実態と異なる報告をしてしまった」(矢仲社長)と釈明している。
技能講習を巡る不正はこれまでにもあったが、これだけの人数になるのは極めて異例で、過去最大級とみられる。
厚労省の担当者は、「技能講習機関への業務停止命令自体が珍しい。補講の対象者が2万人を超えるような事例は聞いたことがなく、講習制度への信頼を揺るがしかねない」と、問題の深刻さを指摘する。
福岡労働局は、実態と異なる報告がされていたことを問題視。
これまでの経緯について報告を求め、改めて立ち入り調査などをする方針だ。
実は、監督する福岡労働局にも問題があった。
業務停止命令を出した場合は公表すべきなのに、「事務的ミス」でしていなかった。
コベルコ教習所は、予約を断った一部の受講生には知らせたものの、自社のサイトでは玉掛け講習ができないことを「諸事情により」と説明。
処分を受けていることは、ほとんどの人に隠されていた。
「サイトに講習中止のお知らせが突然表示されただけで、労働局の発表もなく、何が起きているのかわからなかった。もみ消されていたのではないかと思ってしまう」(前出の30代男性)
約2万3000人の受講生には、コベルコ教習所がこれから連絡して、補講を受けに来てもらう。
人数が多いため、全員終わるまでには、数年かかる可能性もある。
連絡が取れない受講生もいそうで、不十分な講習を受けたまま、いまも危険な業務に多数が従事している。
さらにコベルコ教習所では、ほかの不正も浮上している。
広島教習センター(広島市安佐南区)の移動式クレーン運転実技教習で、教習時間の不足が見つかった。
詳細は「現在調査中」としているが、複数の拠点で手抜き講習が横行していた疑いもある。
神戸製鋼では10月に製品データの改ざんが発覚。
グループ企業を含め管理体制を強化し、再発防止に取り組んでいる。
新たな不正が明らかになったことは、信頼回復に向けて大きな痛手だ。
神戸製鋼の広報担当者は、「大変申し訳なく、重く受け止めている。コベルコ建機やコベルコ教習所を厳しく指導していきます」としている。
日本労働弁護団幹事長で労災問題に詳しい棗(なつめ)一郎弁護士はこう指摘する。
「技能講習は労災を防ぐための大切な制度。不十分な講習で被害を受けるのは現場で働く人たちだ。時間不足が長年続いていたとすれば、これまで見抜けなかった国の責任も問われる」
出典
『神戸製鋼グループのコベルコ教習所で“手抜き講習” 受講者2万3千人が補講や追試へ』
https://dot.asahi.com/wa/2017121200003.html?page=1
2018年3月2日14時6分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
児童宅を家庭訪問し、犬にかまれてけがをした甲府市立小学校の教諭、Fさん(男性、57歳)が、公務災害と認めるよう求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は2月28日、請求を棄却した一審甲府地裁判決を取り消し、公務災害に当たるとする逆転勝訴の判決を言い渡した。
二審判決によると、Fさんは平成24年8月26日、勤務していた小学校の学区内であった防災訓練に参加する途中で、担任するクラスの児童宅を訪問した際、飼い犬にかまれて約2週間のけがをした。
地方公務員災害補償基金に公務災害認定を求めたが退けられたため、提訴していた。
斉木裁判長は、市教育委員会が訓練への参加を教職員に呼び掛けていたことなどを挙げ、「参加は校長の黙示的な職務命令に基づく。家庭訪問は児童に訓練への参加を呼び掛けるためだった」とし、公務災害に該当すると判断した。
判決後に記者会見したFさんは、「児童と信頼関係をつくるのに家庭訪問は有効だと考えて一生懸命やってきた。事故が起きても補償しないという判断を覆せてよかった」と話した。
基金は「関係者と協議して対応を決めたい」としている。
出典
『犬にかまれけが、「公務災害」と認定 家庭訪問の教諭が逆転勝訴』
http://www.sankei.com/affairs/news/180302/afr1803020029-n1.html
2018年3月2日12時31分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
厚生労働省は2日、臓器提供の意思のある患者の脳死判定で、コンタクトレンズを外さずに不適切な検査をしたとみられる事例があったと発表した。
同省のマニュアルでは、脳死判定時に「角膜を露出させる」としている。
同省は、マニュアル順守を徹底するよう、全国の提供病院に通知した。
厚労省によると、専門家が検証し、脳死の判定自体は妥当だったと結論付けた。
問題とされるのは、昨年8月に兵庫県の県立病院が40代女性に実施した脳死判定。
判定後に眼球を運んだ兵庫県のアイバンクが、「ソフトコンタクトが角膜についたままだ」と指摘した。
ただ、病院側はコンタクト装着を否定したという。
脳死判定の検査には、角膜に綿棒で刺激を与え、まばたきをしないことを確認する項目がある。
専門家の検証では、ソフトコンタクトを着けていても刺激は伝わることや、他の複数の検査でも脳幹の反射がないことを確認しており、脳死判定は妥当と判断した。
通知では、コンタクトの使用状況について、家族への聞き取りを徹底するよう求めた。
出典
『コンタクト外さず脳死判定 兵庫の県立病院、マニュアルでは「角膜を露出」、不適切検査か 厚労省、注意喚起』
http://www.sankei.com/west/news/180302/wst1803020042-n1.html
3月2日11時34分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年8月、兵庫県の県立病院で脳死判定を受けた40代女性から摘出された眼球にソフトコンタクトレンズが装着されたままになっていた可能性があると、2日、厚労省が公表した。
脳死判定で角膜の反射を確認する際、伝わる刺激が弱まった恐れがあるが、厚労省の検証会議は、「脳死と判定したことは妥当」と結論づけた。
厚労省によると、女性は昨年8月3日、くも膜下出血のため兵庫県の県立病院で脳死と判定された。
脳死判定をするには角膜の反射をみる検査が5種類あり、同院はいずれの検査も行った上で脳死と判定した。
しかし、摘出した角膜が提供された兵庫アイバンクで、眼球にソフトコンタクトレンズが着いたままだったことが判明。
アイバンクが厚労省などに連絡した。
脳死判定した病院の医師は「コンタクトレンズは付いていなかった」と話しており、わかりにくい場所にずれていたか、眼球にかなり密着した状態になっていた可能性がある。
マニュアルでは、脳死判定に必要な角膜反射の観察は、角膜を露出させて行うこととなっている。
厚労省の検証会議は「コンタクトの影響で脳死判定の際に角膜に伝わる刺激が弱まった恐れがある」と指摘したが、他の検査が正しく行われており、脳死と判定したことは問題ないとした。
厚労省は、臓器提供を行う施設に、マニュアルを守るよう通知を出した。
出典
『コンタクト着いたまま眼球摘出 厚労省検証会議「脳死判定は妥当」』
http://www.sankei.com/affairs/news/180302/afr1803020017-n1.html
2018年3月2日8時31分に朝日新聞から、事故が起きたベビーゲートの写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
乳幼児がいる家庭で使う安全グッズ。
危ない場所に近づけないためのゲートや、感電を防ぐためのコンセントキャップといった商品があるが、予防したい事故とは別のリスクもある。
専門家は、「より安全な製品の開発が必要」と指摘する。
千葉県に住む女性(31)は、昨年秋、自宅で「ガシャン」という大きな音と、生後半年だった長男の泣き声を聞いて驚いた。
子どもがキッチンに入らないように設置していたベビーゲートの扉と床に接する土台の間に、長男が左手小指を挟み、出血していた。
女性がキッチンから食器を運ぶために扉を開けていた際、長男がずりばいでゲートに近づいたのを見た長女(3)が扉を閉めたとみられる。
長男は指を2針縫い、治るのに約3カ月かかった。
このゲートのメーカーによると、子どもがけがをしないよう、「扉の開閉の際は、近くにお子さまがいない事を確認してください」と、取り扱い説明書で注意を呼びかけている。
女性は、「自分が気をつけておけば」と振り返る一方で、「朝忙しいときは、子どもをずっと見ているのは難しい」。
子どもの事故予防を研究する産業技術総合研究所の首席研究員・西田佳史さんは、保護者の見守りで事故を防ぐのは限界があると指摘。
子どもがけがをしたり、ヒヤリとしたりした事例をメーカー側に積極的に伝え、「生活者と企業が一緒に製品を企画したり、改善策を考えたりする活動に生かすことが大切です」と話す。
東京都生活文化局が2015年、生後半年以上の未就学児と暮らす保護者3000人に聞いたインターネット調査によると、乳幼児向け安全グッズでけがをしたり、けがをしそうになったりしたケースが197件にのぼった。
最も多かったのはゲートで66件。
千葉県の女性の経験と似たケースで、兄弟が扉を閉めたことで手を挟んでしまった事例や、「ゲートの上に乗り、ゲートが外れてひっくり返って頭を打った」(2歳女児)というケースもあった。
次いで多かったのは、ベッドガードの52件。
「寝返りしたときにガードが外れて子どもが落ちた」(3歳男児)といった事例があった。
コンセントキャップは33件で、「猫の形をしたかわいいコンセントキャップを外し、キャップをのみ込んでしまった」(0歳男児)という事例もあり、注意が必要だ。
出典
『ゲートや感電防止…乳幼児むけ安全グッズに潜むリスク』
https://www.asahi.com/articles/ASL2W6G7RL2WUTFL012.html
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。