2019年7月1日21時4分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県志免町(しめまち)の食肉加工場で昨年4月、パート従業員の女性(63)が精肉ミンチ機に右腕を巻き込まれ、切断する労災事故があり、福岡東労基署は1日、肉の投入口にカバーを付ける危険防止措置を怠ったとして、同県宇美町の食肉加工会社と男性社長(43)を労安法違反容疑で書類送検した。
送検容疑は昨年4月9日午前11時ごろ、女性がミンチ機に肉を投入する際、可動部のスクリュー部に指などが接触しないよう、カバーを設置するなどの危険防止措置を怠ったとしている。
女性は右腕の肘から下を切断する重傷を負った。
同署によると、ミンチ機は中古で購入。
社長は、「カバーは必要だと知っていたが、これまで社内で事故はなかったので大丈夫だと思った」と供述しているという。
通常、業務用ミンチ機の投入口には円形のカバーを付けて、側面の隙間から肉を入れる。
詰まった時は、カバー上部の穴から棒で肉を押し込む。
出典
『食肉加工場でパート従業員の女性が右腕切断 加工会社など書類送検 福岡』
https://mainichi.jp/articles/20190701/k00/00m/040/233000c
2019年6月26日5時0分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前2時25分ごろ、流山市谷の物流施設「RP流山B棟」の倉庫内で、作業中だった埼玉県三郷市南蓮沼の会社員・根本さん(男性、39歳)が電動の大型棚の間に挟まれているのを男性従業員が見つけ、119番通報した。
根本さんは胸を強く圧迫され、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察は作業中の事故とみて、安全管理体制などを調べている。
警察によると、根本さんは同僚の20代男性と2人で、段ボールに入った荷物の搬入、搬出作業をしていた。
棚は高さ3m、奥行き20m、幅約1m。
電動で動き、2トン分の荷物を収納できる。
根本さんは、男性がスイッチを入れて動かしていた棚の間に体が挟まった。
男性は、「棚の間に根本さんがいるのに気付かなかった」と話しているという。
倉庫内にはセンサーがあり、作業者の足が床に着いていれば作動し、棚の動きが止まる仕組みになっている。
センサーは作動しておらず、根本さんは棚に足を掛けるなどして、床から足を離していた可能性がある。
出典
『倉庫作業中の男性死亡 流山』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/605659
(ブログ者コメント)
同倉庫は、2009年にオープンした大型の物流倉庫。
5階建てのA棟とB棟があり、今回事故が起きたB棟は、搬出入が頻繁な通過型・流通型に対応するマルチテナント型として運用されているとのこと。
2009年10月29日報道;不動産ニュース
『大型物流施設「ロジポート流山」が開所式/ラサール インベストメント マネージメント』
https://www.re-port.net/article/news/0000020191/
2019年6月4日12時36分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後10時半すぎ、黒部市岡にある「Hゴム工業」の工場で従業員の男性が機械に挟まれているのを同僚の男性が見つけ、会社の警備員を通じて消防に通報した。
警察によると、男性は黒部市田家新に住む「Hゴム工業」の社員・田村さん(男性、36歳)で、病院に搬送されたが頭部を損傷していて、約1時間後に死亡した。
田村さんは、ゴム製品の材料を冷やす機械の内部で作業をしていたところ、回転する鉄製の棒と、その上にある鉄製のパイプの間に頭を挟まれたという。
当時、工場には7人の従業員がいたが、田村さんは一人で作業をしていたとみられるということで、警察は工場の関係者に話を聞いて、事故の詳しい状況や会社の安全管理に問題がなかったかどうか調べることにしている。
Hゴム工業は、「二度とこういった事故が起きないよう、設備面の安全対策を徹底するとともに、従業員の安全意識を高めていきたい」と話している。
出典
『ゴム工場で機械に挟まれ男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20190604/3060002014.html
6月4日15時45分にYAHOOニュース(富山テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日夜、黒部市のゴム製品を製造する工場で、作業をしていた男性が機械に頭をはさまれ、死亡した。
3日午後10時45分頃、黒部市岡のHゴムの工場で、作業をしていた黒部市田家新の田村さん(36)がゴム製品の材料を吊るす鉄製のハンガーとパイプの間に頭をはさまれた。
同じ製造ラインで働く男性従業員が見つけ、田村さんは病院に運ばれたが、およそ1時間後に死亡が確認された。
警察によると、事故当時、工場には7人の従業員がいたが、田村さんは一人で作業をしていたとみられるという。
警察は、工場関係者から話を聞くなどして、事故の原因や会社の安全管理に問題がなかったかどうかを調べている。
出典
『黒部市の工場で機械にはさまれ死亡』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190604-00000005-bbt-l16
(2020年3月10日 修正1 ;追記)
2020年3月9日19時47分にNHK富山からは、別の従業員が誤って装置を作動させたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年6月黒部市の工場で、作業していた従業員が機械に挟まれて死亡した事故で、魚津労働基準監督署は9日、会社と責任者の男性を、安全管理の指導を怠ったとして労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
この事故は去年6月、黒部市の工場で、従業員の男性がゴム製品の材料を冷やす機械の中で掃除をしていたところ、一緒に作業をしていた従業員が誤って装置を作動させ、回転する鉄製の棒とその上にある鉄製のパイプの間に頭を挟まれ死亡しました。
この事故で魚津市労働基準監督署は9日、黒部市のゴム製品製造会社の「Hゴム工業」と安全対策の責任者を務める57歳の男性を、安全管理の指導を怠ったとして富山地方検察庁魚津支部に労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
「Hゴム工業」はNHKの取材に対し、「事故が二度と起こらないよう、今後も再発防止を徹底していきたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20200309/3060003924.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の1コマ。
結構大きな工場だ。
2019年6月4日19時45分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後2時10分ごろ、厚木市緑ケ丘5丁目の金属加工会社の工場で、厚木市三田南2丁目、会社員の男性(32)が工場内で倒れているのを同僚の男性(42)が見つけた。
男性は胸などを強く打っており、病院で死亡が確認された。
警察によると、亡くなった男性は当時、鉄板を加工するプレス機から出てくる鉄くずを処理する作業をしていた。
大きな音がしたため同僚男性が駆け付けたところ、うつぶせで倒れていたという。
近くには鉄くずを集める箱(高さ約65cm、幅約310cm、奥行き約60cm)が傾いており、亡くなった男性が何らかの原因でこの箱と別の機材の間に挟まれた可能性もあるとみて、警察は死因や経緯などを調べている。
出典
『工場で作業中の男性が死亡 鉄くず処理の作業に従事』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-172388.html
2019年5月21日10時0分に伊勢新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ベルトコンベヤーに非常停止装置を設けなかったことで労働者が重傷を負ったとして、三重県の伊賀労基署は20日、安全衛生法違反の疑いで、伊賀市新堂のI産業と、同社の男性課長(31)を伊賀区検に書類送検した。
送検容疑は昨年12月10日、コンベヤーに非常停止装置を設置しないまま、労働者にコンベヤーの清掃作業をさせた疑い。
これにより、コンベヤーに巻き込まれた男性労働者(47)が右足の大腿部を切断する重傷を負った。
同署によると、同社は養鶏業を営み、鶏ふんを運ぶためにコンベヤーを設置していた。
非常停止装置は1カ所にあったが、男性労働者が届く場所にはなかったという。
男性課長は容疑を認め、「法律を知らなかった」と話しているという。
出典
『非常停止装置設けず労働者重傷 伊賀労基署、容疑で養鶏業者ら書類送検 三重』
https://this.kiji.is/503372651395482721?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇この事例を機に調べ直したところ、以下の同種事例が見つかった。
(2015.12.08 労働新聞;趣旨)
大分労基署は、ベルトコンベヤーに非常停止装置を設けなかったとして、港湾運送業のN港運(株)と同社現場係長を労安法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで大分地検に書類送検した。
労安則では、ベルトコンベヤーを使用するに当たり、労働者の身体の一部が巻き込まれるおそれがあるときは、非常時に直ちに運転を停止できる装置を備えなければならないとしている。
平成26年6月、同社労働者がベルトコンベヤーに付着した塊を取り除こうとしたところ、ベルトコンベヤーの下に設置されていたローラーに体の一部が巻き込まれ、死亡している。
労働者は1人で作業しており、手の届く範囲に非常停止装置がなかった。
『コンベヤーに非常停止装置設けず送検 大分労基署』
https://www.rodo.co.jp/column/894/
〇上記報道で触れられている「非常時に直ちに運転を停止」という労安則の条文は下記。
第二編 安全基準
第一章 機械による危険の防止
第二節 コンベヤー
(非常停止装置)
第百五十一条の七十八
事業者は、コンベヤーについては、労働者の身体の一部が巻き込まれる等労働者に危険が生ずるおそれのあるときは、非常の場合に直ちにコンベヤーの運転を停止することができる装置(第百五十一条の八十二において「非常停止装置」という。)を備えなければならない。
これは、報道内容からすると、周囲にいる人ではなく、巻き込まれた労働者本人が「直ちにコンベヤーの運転を停止させられる装置」という意味だと思われる。
2019年4月19日19時30分にNHK石川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年9月、大阪市に本社のあるHベニヤ産業の七尾市の工場で、40代の作業員の男性がベルトコンベヤーに挟まった木くずを取り除いていたところ、右腕をベルトコンベヤーを回す歯車に巻き込まれる事故があった。
労安則では、事故の際、巻き込まれた人やそばにいる人が直ちにベルトコンベヤーを停止できる装置の設置を義務づけているが、工場では設置していなかったということで、男性は右腕を切断する重傷を負ったという。
七尾労基署は、危険を防ぐための措置をとらなかったとして、会社と工場の製造部門の54歳の担当課長の書類を、労安法違反の疑いで金沢地方検察庁七尾支部に送った。
NHKの取材にHベニヤ産業は、「対応できる者がいないので答えられない」と話している。
出典
『腕切断事故 会社など書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20190419/3020001525.html
(ブログ者コメント)
HPによれば、該社では合板の製造販売を行っている。
2019年3月1日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後6時15分ごろ、埼玉県鴻巣市箕田の段ボール製造会社「A紙工」工場で、裁断機で段ボールの切断作業をしていた同社社員の林さん(男性、47歳)が、裁断機に巻き込まれて死亡した。
警察によると、裁断機は横幅1.7m、奥行き0.9m、高さ1.2mの箱型。
事故当時は林さんと同僚男性(53)が、再利用するため段ボールを裁断する作業をしていた。
林さんが裁断を担当して、同僚は段ボールを運んでいた。
裁断機が突然自動停止し、同僚が巻き込まれている林さんを見つけ、119番した。
林さんは同社に勤めて10数年になるという。
普段は製品の検品を担当しているが、この日は裁断作業をしていた。
同社の就業時間は午前7時から午後6時だった。
警察は、何らかの理由で裁断機に巻き込まれたとみて調べている。
出典
『男性死亡…段ボール切断中、裁断機に巻き込まれる 鴻巣の工場 突然停止した裁断機に同僚が気付き通報』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2019/03/01/02_.html
2月28日に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察発表によると、林さんは同僚の男性社員(53)と2人で、規格外の段ボール箱を再利用のために細かく裁断する作業をしていたという。
出典
『段ボール切断の作業中、裁断機に巻き込まれ死亡』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190228-OYT1T50156/
2019年2月15日5時55分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建築材製造会社「Kセメント工業」の小野工場(小野市)で昨年7月、作業員の男性=当時(47)=がベルトコンベヤーと柵に挟まれ死亡した事故があり、警察は14日までに、業務上過失致死の疑いで、安全確認を怠ってコンベヤーを動かした30代の作業員の男を書類送検した。
捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者などによると、書類送検の容疑は2018年7月19日午前10時ごろ、同工場で、停止中のコンベヤーを再開させる際、合図を送るなど危険防止措置を行わないまま作動させ、点検作業中の男性をコンベヤーとその脇に設置された安全柵の間(約20cm)に挟ませて死亡させた疑い。
男性は意識不明で病院に搬送されたが、2週間後に死亡した。
この事故を巡っては昨年10月、加古川労基署が、労安法違反の疑いで、同社と小野工場の男性工場長を書類送検した。
出典
『点検作業中にベルトコンベヤーと柵に挟まれ男性死亡 操作作業員を書類送検』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201902/0012066277.shtml
※労安法違反容疑で書類送検された当時の報道は下記参照。
(2018年10月18日付 毎日新聞兵庫版)
加古川労基署は17日、工場長の男性(45)を労安法違反の疑いで書類送検した。
送検内容は、Kセメント工業(本社・神戸市中央区)の小野事業所で7月19日、骨材サイロ建物内のコンベヤーが止まったため、様子を見に行き点検していた男性作業員(47)に対し、適切な合図を送ることなく運転を開始させ、危険防止に必要な措置を講じなかった、としている。
作業員は、動き出したコンベヤーと安全柵の間(幅約20cm)に挟まれ、死亡した。
出典
『労災死亡事故 管内2件で書類送検 加古川労基署 /兵庫』
https://mainichi.jp/articles/20181018/ddl/k28/040/390000c
(ブログ者コメント)
上記報道では、合図せずコンベヤーを動かした30代の男性が労安法違反に問われたかどうか、明確でない。
工場長とは別に書類送検された?される?ということだろうか?
(2019年3月26日 修正1 ;追記)
2019年3月25日22時11分に神戸新聞から、工場長らは不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建築材製造会社「Kセメント工業」小野工場で昨年7月、男性作業員がコンベヤーと柵の間に挟まれ2週間後に死亡した事故で、業務上過失致死の疑いで書類送検された30代の男性従業員について、神戸地検は25日、不起訴処分とした。
兵庫県警が2月、安全確認を怠ってコンベヤーを動かしたとして書類送検していた。
危険防止措置を怠ったとして、加古川労基署も昨年10月、労安法違反の疑いで、法人としての同社と当時の男性工場長(46)を書類送検したが、地検はこの日、いずれも不起訴処分とした。
地検は、「事故発生の経緯のほか、事故後の状況等を考慮した」としている。
出典
『小野の工場で死亡事故 会社と男性2人を不起訴』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201903/0012181424.shtml
2019年1月10日16時14分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
魚の加工用機械を停止しないまま内部を掃除させ、従業員の男性(46)に重傷を負わせたとして、銚子労基署は10日、労安法違反の疑いで千葉県旭市の水産加工業、「S商店」と同社の男性社長(64)を書類送検したと発表した。
調べに対し、社長は容疑を認めているという。
書類送検容疑は昨年3月9日、サバの内臓を取り出す機械を停止しないまま内部を男性従業員に掃除させ、歯車に右腕が巻き込まれるけがを負わせたとしている。
男性は右手首の切断を余儀なくされた。
出典
『サバ加工機に腕挟まれ重傷 水産加工業者を書類送検』
https://www.sankei.com/affairs/news/190110/afr1901100024-n1.html
2019年1月8日4時4分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日夜9時半前、別海町上春別の牧場で、作業員の鈴木さん(男性、33歳)が、牛舎に設置された牛のふんを送り出す金属製のスクリューに巻き込まれているのを、同じ牛舎内で働いていた別の作業員が発見し、連絡を受けた牧場の責任者が消防に通報した。
鈴木さんは病院に運ばれたが、右足や右手が巻き込まれていて、まもなく死亡が確認された。
鈴木さんは牛舎内で牛のふんを処理する作業をしていたということで、警察は、鈴木さんが牛舎の溝に設置された金属製のスクリューに誤って巻き込まれたとみて、事故の詳しい状況を調べている。
出典
『別海町の牧場で作業員の男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190108/0006873.html
1月8日12時27分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後9時35分ごろ、根室管内別海町上春別の牧場の牛舎内で、作業員の鈴木さん(33)が牛ふんを流し込む溝に設けられた金属製のスクリューに右半身が巻き込まれているのを同僚が見つけ、牧場の責任者が119番した。
鈴木さんは病院に搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。
死因は外傷性ショック。
警察によると、溝は幅、深さがともに約40cm。
事故当時は、同僚が重機でふん尿を溝に向けて押しだし、鈴木さんはスコップで溝に落とす作業をしていたという。
出典
『牛舎の機械に挟まれ男性死亡 別海』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/264905/
(ブログ者コメント)
詳細不明だが、溝の中に設置されていたスクリューが、重機で押し出された牛ふんに埋もれ見えなくなっていた・・・という状況だったのかもしれない。
同種事故防止には、溝の上にグレーチングなどの蓋を設置することが考えられるが、そうすると牛ふんが溝に落ちにくくなるのかもしれない。
あるいは、設置されていた蓋の隙間に足が入ったとか・・・。
この事例を活かすためにも、そういった点を報道してほしかった。
2019年1月7日18時12分にKNBニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後2時25分ごろ、富山市草島の建設会社「L」で、この会社の従業員の安倍さん(男性、44歳)が木材を加工する機械のそばに倒れているのを、別の従業員がみつけた。
通報を受けて消防が駆け付けたが、安倍さんの体は損傷が激しく、その場で死亡が確認された。
安倍さんは7日、一人で木材をつなぎ合わせて集成材を作る作業をしていたということで、つなぎ目の溝を加工する機械に巻き込まれたものとみられる。
警察が会社の関係者から当時の状況などを聞いて、事故の原因を調べている。
出典
『富山市の建設会社で機械に巻き込まれ男性死亡』
http://admin.knb.ne.jp/news/detail/?sid=20626
2018年12月31日11時0分に伊勢新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後3時15分ごろ、三重県鈴鹿市名五栄町5丁目のSスターチ鈴鹿工場で、家畜用飼料の貯蔵タンクを清掃していた会社員の高村さん(男性、29歳)がタンク底部のスクリューコンベアに巻き込まれた。
現場にいた別の作業員が機械を止めて119番したが、高村さんは全身を強く打ち、その場で死亡が確認された。
警察によると、現場はトウモロコシを飼料に加工する過程の高さ10mを超える貯蔵用タンクで、底部には飼料をかき回すための金属製の棒2本がついたスクリューコンベアと呼ばれる機械が設置されていた。
同工場は前日から年末休業中で、高村さんら機械メンテナンスを扱う協力会社の社員2人と、同工場の従業員1人がタンク内を清掃。
従業員が機械を止めて作業するよう提案したが、高村さんは作動しながらの清掃を主張し、何らかの原因で下半身を機械に巻き込まれたとみられる。
警察は詳しい原因を調べている。
出典
『鈴鹿 機械に巻き込まれ男性死亡 飼料タンク清掃中』
https://this.kiji.is/452275474681578593?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
「工場の従業員が機械を止めて作業するよう提案した」という表現が気になった。
工場の規則として、機械を止めて清掃するようになっていなかったのだろうか?
そう決められていたなら、「提案」ではなく「指示」していたような気がするのだが・・・・。
あるいは、清掃作業のプロである協力会社の人の意見に従ってしまった・・・ということだろうか?
2018年12月26日18時48分に北日本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後5時ごろ、富山市上飯野の融雪装置用の井戸を掘っている工事現場で、作業員の男性が倒れているのを別の作業関係者が見つけた。
倒れていたのは富山市田畑の会社員、林さん(男性、45歳)で、右上腕部がほぼ切断された状態になっていて、病院に運ばれたが、出血性ショックのため死亡した。
林さんは井戸を掘る機械のそばに倒れていて、警察は、この機械に挟まれた可能性もあるとみて調べている。
林さんは25日は、午前中から1人で作業をしていたという。
出典
『融雪装置用の井戸掘り作業をしていた男性死亡』
http://admin.knb.ne.jp/news/detail/?sid=20542
2018年12月19日10時38分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
絹織物の精練や染色などを手掛ける鶴岡市のU絹練で6月、機械の清掃作業をしていた同社の女性社員(44)が大けがを負った労災事故で、庄内労基署は18日、同社と同社の安全管理を担う男性工場長(59)を書類送検した。
送検容疑は6月18日、布を2本のローラーで挟み水を絞る機械を使って作業させる際、作業者の体が巻き込まれないよう囲いを設けるなど、必要な安全措置をしなかった疑い。
同署などによると、女性はローラーに手が巻き込まれ、当時、両手を骨折するなどの大けがをした。
出典
『労災で絹会社を書類送検 庄内労基署』
http://yamagata-np.jp/news/201812/19/kj_2018121900369.php
2018年12月17日18時37分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前9時50分ごろ、いの町本川にあるコンクリート製造会社の工場で、愛媛県新居浜市の作業員、伊東さん(男性、80歳)が両足を機械に巻き込まれ、仰向けで倒れているのをほかの作業員が見つけた。
伊東さんは高知市内の病院に運ばれたが、出血多量などのため、およそ2時間後に死亡が確認された。
警察の調べによると、伊東さんは、「スクリューコンベアの清掃をする」とほかの作業員に伝えて、1人で作業をしていたところ、両足を巻き込まれていたという。
この工場はコンクリートの製造を行う工場で、伊東さんが作業をしていたスクリューコンベアは、生のコンクリートを砂と水に分離する工程だという。
警察は、近くにいたほかの作業員たちに当時の状況について聞くとともに、製造会社に作業の手順などに問題が無かったかを聞くなどして、事故の詳しい原因を調べている。
出典
『労災事故で80歳男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20181217/8010004010.html
2018年12月17日13時33分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時40分頃、長崎県新上五島町の製麺所で、「(経営者が)手を切って意識がない」と従業員から119番があった。
経営者で同町宿ノ浦郷、堺さん(男性、71歳)が町内の病院に搬送されたが、約50分後に死亡が確認された。
警察の発表では、麺をこねる機械を清掃中に左手を巻き込まれたとみられる。
死因は出血性ショック死。
警察が原因を調べている。
出典
『麺こねる機械が左手巻き込み…製麺所経営者死亡』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181217-OYT1T50038.html
2018年12月13日12時23分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日夜10時すぎ、八戸市河原木の三菱製紙八戸工場の社員から、「ローラーと支柱の間に人が挟まれた」と消防に通報があった。
挟まれたのは、関連会社の従業員で市内に住む吉田さん(男性、26歳)で、ほかの従業員に助け出されて病院に運ばれたが、頭や胸を圧迫されていて、およそ1時間後に死亡した。
警察や会社によると、吉田さんは、紙のもととなる木の繊維をシート状にしたものを巻き取る、直径23cm・幅4m70cmの横長のローラーと、それと平行に取り付けられた支柱の間に挟まれたという。
また事故当時、吉田さんは、この設備に不具合が生じたため、点検作業をしていたという。
警察で、事故の状況とともに、工場の安全管理に問題がなかったか調べている。
出典
『製紙工場で点検作業中の男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20181213/6080003321.html
12月13日12時30分に青森テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、吉田さんは三菱製紙工場の下請け会社の社員で、事故当時、同僚5人と紙になるパルプシートを機械で平らにする作業をしていたが、機械に不具合が起こったため、1人で点検していたという。
出典
『製紙工場で機械に挟まれて男性死亡』
http://www.atv.jp/news/?id=00005991
(2020年5月15日 修正1 ;追記)
2020年5月14日21時5分にNHK青森から、機械が動いたまま点検させたとして現場責任者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし、八戸市の製紙工場で、20代の男性がローラーなどに挟まれて死亡した事故で、八戸労働基準監督署は、安全管理に問題があったとして、会社と当時の現場責任者を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
この事故は、おととし12月、八戸市の製紙工場で、ローラーなどの点検を行っていた八戸通運の20代の男性社員が、ローラーと近くにある鉄の棒の間に挟まれて死亡したものです。
八戸労働基準監督署によりますと、ローラーなどの機械の点検をする際は、停止させた状態で行わなければなりませんが、当時、ローラーは動いたままで、作業も1人で行われていたということです。
八戸労働基準監督署は、安全管理に問題があったとして、会社と当時の現場責任者を労働安全衛生法違反の疑いで14日、青森地方検察庁八戸支部に書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20200514/6080008512.html
(2020年6月9日 修正2 ;追記)
2020年6月9日付で労働新聞からは、抄紙機のローラーと吸水棒の間に胸部を挟まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
青森・八戸労働基準監督署は、危険防止措置を怠ったとして、運輸・製紙業のH通運㈱(青森県八戸市)と同社組長を、労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで、青森地検八戸支部に書類送検した。
労働者1人が機械のローラーに胸部を挟まれ、死亡する労働災害が起きている。
労災は平成30年12月12日、青森県八戸市の製紙工場内で発生した。
20代の男性労働者が紙を製造する抄紙機の不具合を確認するため、調整作業を行っていたところ、抄紙機のローラーと吸水棒の間に胸部を挟まれて死亡した。
調整作業は1人で行っていた。
機械の調整作業を行わせる場合、労働者に危険をおよぼす恐れのあるときは機械の運転を停止しなければならないにもかかわらず、同社はこれを怠った疑い。
https://www.rodo.co.jp/column/91174/
2018年12月5日10時57分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後9時40分ごろ、兵庫県西宮市のIハム工場から「従業員が作業中に機械に指を挟まれた」と119番があった。
従業員は60歳くらいの男性で、ハムを真空パックに詰める機械が故障したため、数人で点検に当たっていた。
左手の指先がつぶれるなどの重傷を負った。
出典
『Iハム工場で従業員が重傷 機械に指挟まれる』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201812/0011877560.shtml
2018年11月23日12時29分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後6時半ごろ、道央の下川町緑町の「W集成材工場」で、木材加工用の機械の側で職員の木村さん(男性、44歳)が左腕が切断された状態で倒れているのを同僚がみつけた。
木村さんは病院に運ばれ、手当てを受けたが、間もなく死亡した。
警察によると、木村さんは事故当時、木材の加工用の機械の清掃作業をしていたという。
この機械は、鉄製の刃がドリルのように回転して木材に切り込みを入れるもので、同僚が木村さんを見つけた時には、機械は緊急停止していたという。
警察は、木村さんが誤って左腕が機械に巻き込まれたとみて、事故の詳しい状況を調べている。
出典
『木材加工機械巻き込まれ男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181123/0005887.html
2018年11月12日19時28分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月12日14時9分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時40分ごろ、愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所で、「男性が清掃中にベルトコンベヤーに挟まれた」と119番通報があった。
警察によると、挟まれたのは出入り業者の従業員、那覇さん(男性、56歳)=同県半田市=で、病院に運ばれたが、約2時間半後に死亡した。
警察によると、那覇さんは停止中だった石炭を運ぶためのコンベヤーの上に乗って、水をまいて汚れを取り除く作業をしていた。
何らかの原因でコンベヤーが急に動き出し、そのままコンベヤーと、その上にあった鉄の棒との間に体を挟まれたとみられる。
死因は外傷性窒息だった。
一緒にいた男性作業員が気付き、警備員が119番した。
警察は、コンベヤーが動き出した経緯などを調べている。
出典
『コンベヤーで挟まれ男性死亡 新日鉄住金名古屋製鉄所』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3765626012112018CN8000/
『コンベヤーで挟まれ死亡 愛知の新日鉄住金工場』
https://www.sankei.com/affairs/news/181112/afr1811120021-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。