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2016年10月17日3時9分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省によると、視覚障害者が駅ホームから転落する事故は、2009年度38件、10年度58件、11年度74件、12年度91件、13年度74件、14年度80件、起きている。
転落防止に最も効果があるとされるのが、乗降時以外はホームから出られないようにするホームドアだが、設置は進んでいない。
私鉄で最長の営業距離(約500km)の近鉄も、全286の駅で、ホームドアが設置された駅はない。
また、複数種類の車両がある近鉄では、「編成数やドアの位置が異なるため、技術的に課題がある」との理由も挙げる。
このため、視覚障害者のためには、点字ブロックなどで対応している。
全国に鉄道の駅は約9500あると言われるが、国交省によると、ホームドア設置駅は665駅。
国交省は、11年、10万人以上が利用する都心部の駅で特に危険性が高いとして、20年を目標に、ホームドアを優先して設置するよう、鉄道各社に求めていた。
多くの鉄道会社にとって、ハードルになっているのがコストだ。
1駅あたりの設置費用は数億〜十数億円で、ホームが狭かったり湾曲したりしている場合には、技術的なハードルも高くなる。
そこで、ホームドア設置には、国と自治体がそれぞれ費用の3分の1を補助する制度がある。
国交省は、16年度第2次補正予算と17年度当初予算で、計約67億円をあてる方針。
日本盲人会連合の調査では、事故防止に有効な手立てとして、ホームドアに次いで「駅員の配置」と「周囲の人の声かけ」を挙げる人が多かった。
点字毎日記者で、視覚障害者の転落事故を長年取材している全盲の佐木記者(42)は、「目の不自由な人は、自分のいる場所を勘違いしていることもある。駅で見かけたら、迷っている様子がなくても、声をかけてあげてほしい」と話す。
出典
『線路に転落 視覚障害者の事故 後絶たず』
http://mainichi.jp/articles/20161017/k00/00m/040/081000c
(ブログ者コメント)
本件、下記事例の関連報道と思われる。
(下記事例については、これまで何件かの関連報道を本ブログで
紹介済)
2016年8月21日掲載
2016年8月15日 東京メトロの青山一丁目駅で盲導犬の左側(線路側)を歩いていた視覚障害者がホームから転落し電車にはねられて死亡、点字ブロックに一部かかっていた柱を犬が避けた?
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6196/
一方、今回報道の直近にも、2件の転落事故が起きている。
2016年10月9日 東京都国分寺市 JR中央線
『視覚障害者、ホームから転落して骨折 西国分寺駅』
http://www.asahi.com/articles/ASJBB3TFNJBBUTIL002.html
2016年10月16日 大阪府柏原市 近鉄大阪線
『ホームドアがあれば… 視覚障害者、また転落死亡事故』 ※解説記事主体
http://digital.asahi.com/articles/ASJBK2PNMJBKPTIL002.html?rm=297
2016年10月15日16時28分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エアコンや冷蔵庫の冷媒に使われ温室効果が大きい代替フロン、ハイドロフルオロカーボン(HFC)が、地球温暖化対策のため、段階的に生産規制されることになった。
15日、ルワンダの首都キガリで開かれていたモントリオール議定書締約国会合で、議定書を改正してHFCを規制対象に加えることが採択された。
日本などの先進国は、2019年から削減を始める。
日米など先進国は、36年までに基準年の11~13年の平均に比べ、二酸化炭素(CO2)で換算して85%にあたる量を削減する。
中国やインド、途上国は、20年代を基準年とし、40年代までに80~85%を削減する。
中国などは24年、インドなどは28年から削減を始める。
HFCには複数の種類があり、温暖化への影響が大きいものを優先して規制し、影響が小さい物質に切り替えていく。
米国などのチームによる研究では、HFCを規制すると、今世紀末までに0.5℃の気温上昇を抑えられるという。
モントリオール議定書は1989年に発効し、紫外線を遮るオゾン層破壊の原因となるフロンの使用が規制された。
HFCは、フロンの代わりに冷媒として使われるようになった。
だが、HFCはオゾン層は壊さないものの、CO2の数100~数1000倍も温室効果が大きい。
このため、モントリオール議定書を改正し、HFCを規制対象に加えることが09年に提案され、議論されてきた。
今年5月の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)では、年内の議定書改正を目指すことで一致。
今回、米国はケリー国務長官が現地入りして議論を進めた。
今回の議定書の改正案に日本も賛成した。
今後、メーカーや冷蔵庫などを使うスーパー、コンビニなどは、HFCを使わない自然冷媒の機器への切り替えを進める。
導入コストは現在高いが、代替フロン使用をやめることで規制対象外になり、点検コスト削減や省エネが見込める。
出典
『オゾン層壊さないが温暖化招く…代替フロン規制採択』
2016年10月16日7時13分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月16日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後4時35分ごろ、静岡市清水区蒲原の日本電極蒲原工場で熱処理炉が爆発し、炉の近くで作業していた男性従業員(32)=同区=が全身やけどの重傷を負った。
警察によると、爆発により、鉄骨スレート建て工場の天井の一部に穴が開いたほか、窓ガラスが複数枚割れた。
警察と消防が詳しい原因を調べている。
爆発した熱処理炉では、固体燃料のコークスを燃やし、リチウムイオン電池の材料を製造しているという。
出典
『工場で爆発、従業員重傷 静岡・清水区』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/291945.html
(ブログ者コメント)
原因不詳だが、とりあえず「ガス爆発カテゴリー」に入れておく。
(2016年12月2日 修正1 ;追記)
2016年11月25日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)から、重傷だった男性が死亡したという記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
2016年10月15日19時1分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月16日1時50分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後4時ごろ、福岡市博多区の博多駅ビル「JR博多シティ」10階にある飲食店の調理場でガスボンベが爆発、男性従業員2人が軽いけがを負った。
消防などによると、爆風で店の出入り口の扉が吹き飛び、店長ら2人が腕などに痛みを訴えて病院に搬送された。
火災は発生しなかった。
警察や消防によると、当時、店は開店準備中で、店長がカセットこんろ用のガスの残量が少なかったため、ボンベからガスを抜く作業をしていたという。
何らかの原因で、引火したとみられる。
駅ビル周辺には消防車と救急車が計15台出動して騒然となった。
ビル内は買い物客などでにぎわっていたが、大きな混乱はなかった。
隣の飲食店店長、村上さんは、「大きく揺れて、外に出たら煙が上がっていた。扉が吹き飛ばされていたので、近くに人がいたら巻き込まれていたかもしれない」と顔をこわばらせた。
出典
『博多駅ビルの飲食店で爆発、2人けが』
http://www.sankei.com/west/news/161015/wst1610150062-n1.html
『博多駅ビル ガスボンベ爆発、料理店長ら2人搬送』
http://mainichi.jp/articles/20161016/k00/00m/040/115000c
(ブログ者コメント)
「ガスの残量が少なかったため」という表現から考えると、液体のLPGが残っている状態でガス抜きしていたのかもしれない。
とすれば、「ガスを抜く作業」とは、穴開けではなく、ノズルを強制的に押し下げて中の液を抜いていた、ということかもしれない。
もしそうだとすれば、室内で行うには、あまりに危険な作業だ。
2016年10月20日付で静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月20日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市は、19日、同市清水区の清水船越堤公園で、14日に市内のこども園の行事で訪れていた年中男児(5)がトイレの浄化槽排水升に転落する事故があったと発表した。
男児は腹部に擦り傷の軽傷を負った。
市都市計画事務所によると、排水升は縦横50cm、深さ90cm。
鉄製で、厚さ約1cmの鉄製のふたが乗っていた。
散策中の男児がふたの上に乗った際にふたが外れ、升に転落したという。
蓋は錆びついていて5~6cmほど欠けており、踏んだ拍子に外れたらしい。
升内に水はなく、土がたまっていた。
ふたの経年劣化が原因とみられる。
同公園は1988年完成。排水升のふたは、当時から交換されていなかった。
市が9月末に点検した際は、蓋の劣化には気づかなかったという。
市は、同日中に排水升の周辺に柵を設置した。
今後は、ふたをずれない形のものに交換するほか、他の公園でも排水升の点検を行うという。
出典
『排水升のふた外れ、男児転落し軽傷 静岡・清水区の公園』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/293164.html
2016年10月16日7時32分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県日野町北脇の作業用施設の建設現場で、15日午後3時55分ごろ、アルバイトとして作業中だった三重県伊賀市の男性介護士(51)が高さ約10mの屋根から転落し、死亡が確認された。
警察によると、男性は屋根を後ろ向きに移動しながら防水シートを張る作業をしていた際、空調設備を埋め込むために開いていた約1.3m四方の穴に転落した。
警察が、当時の安全管理の状況などを調べている。
出典
『高さ10メートル屋根を移動中…作業用の穴に転落して死亡』
http://www.sankei.com/west/news/161016/wst1610160019-n1.html
2016年10月15日20時55分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月15日20時55分にTBS News iから、10月15日18時52分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後3時15分頃、愛媛県西条市神拝甲の市道で、江戸時代から続く「西条まつり」の神輿1基が横転した。
乗っていた小学6年の女児2人を含め、担ぎ手ら計8人(11~47歳)が投げ出されるなどして、いずれも軽傷を負った。
警察の発表では、御輿は高さ約5m、重さ約2トンで、長さ8メートルほどの木でできた担ぎ棒2本で支える構造。
両脇に木の車輪(直径約1.8m)がついている。
同日午前2時頃から市内を巡行し、30~40人が路上をひきながら御輿を上下に揺らした際、前部の担ぎ棒が路面にぶつかって折れ、バランスを崩したとみられる。
西条市内では、14日からまつりが行われていて、15日は、市内をおよそ100台の「だんじり」や「みこし」が練り歩いていた。
まつりは豪華絢爛なだんじりや御輿で知られ、観光客も多いが、見学者にけがはなかった。
出典
『高さ5mの御輿横転、女児ら8人投げ出されけが』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161015-OYT1T50105.html?from=ycont_top_txt
『祭りでみこし倒れ8人けが 愛媛・西条市』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2892718.html
『西条まつりみこし倒れ8人けが』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20161015/3565471.html
(ブログ者コメント)
ブログ者は、2年前にこの祭りを見に行った。
その時に撮影した以下の写真が神輿の模様。
担ぎ棒は少ししか写っていないが・・。
2016年10月14日20時41分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月14日13時47分に共同通信から、10月14日17時1分にNHK首都圏NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前9時50分ごろ、東京都港区六本木3丁目の11階建てマンションの10階部分から工事用の鉄パイプが落下、歩道を歩いていた男性を直撃し、男性は間もなく死亡した。
パイプは、落下物から歩行者を守るための防護板の隙間を通ったとみられ、警察は、安全管理に不備があった疑いがあるとみて、業務上過失致死容疑で調べている。
警察などによると、死亡したのは新宿区の無職男性(77)。
鉄パイプ(長さ約1.8m、幅約3cm)は約35mの高さから落ちてきて、妻と一緒に歩いていた男性の頭部に突き刺さり貫通した。
妻にけがはなかったという。
刺さったほうの先端は薄くなっていた。
現場のマンションは、外壁の改修工事のために組まれた足場を解体する作業中で、事故当時、10階付近では作業員数人が作業していた。
また、現場では地上から高さ約6m付近に落下物防止用の、ひさしのような防護板が設置されていたが、中央部分に約3.5mにわたって隙間が開いていた。
工事を請け負った会社によると、足場の解体後、資材を地上に下ろすために一部の防護板が外されたという。
鉄パイプは、ここを通って男性を直撃したとみられる。
建築現場や解体現場での足場の落下事故を防ぐため、国は、法律や手引きで基準を定めている。
国交省によると、建築基準法などでは、工事現場が道路や住宅に近かったり、地上から7m以上の高さにあったりするなど、足場が落下すると周囲の人に危害が及ぶおそれがある場合には、工事現場の周りを鉄製の網や布で覆うなど、被害を防ぐ措置をとるよう定めている。
また、建設業向けのガイドラインでは、鉄製の網や布が落下の衝撃に十分耐えられるようにすることや、必要に応じて防護柵を設けることなども求めている。
一方、厚労省は、作業者の安全を確保する観点から、労安法に基づく規則で、足場に防護ネットなどを設置することや、鉄パイプなどを運ぶ際には網や袋で覆った上で上からつるして下ろすこと、それに毎日の点検方法など、作業を安全に行うための手順を定めている。
出典
『鉄パイプ、防護板の隙間から落下か 六本木の事故』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBG5DVPJBGUTIL03T.html?rm=390
『鉄パイプ落下、頭に刺さり死亡 歩行者男性、東京・六本木』
http://this.kiji.is/159490933952462853?c=39546741839462401
『鉄パイプ 防護柵隙間を落下か』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161014/3533191.html
10月15日22時0分に朝日新聞から、10月15日21時0分に読売新聞から、10月16日0時50分に毎日新聞から、10月17日12時18分に共同通信から、10月17日22時52分に産経新聞からも、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
警察によると、鉄パイプの両端の穴にグラビティロックと呼ばれる留め具を差し込み、外壁のタイル工事に使う足場を組み立てていた。
事故があった14日は、外壁工事で使った足場の解体作業が午前9時ごろに始まった。
10階付近で作業員1人が解体し、2人が資材をひもで束ねてロープで地上に下ろす作業を、繰り返していた。
このため、下の歩道(幅約5m)にコーン標識を使って幅約1mの歩行者通路を設け、誘導員2人を配置した。
誘導員は、真上で作業が続いている間も、断続的に通行人を行き来させていた。
歩道のマンション寄りの部分への立ち入りは禁じていたが、歩行者通路は、資材を下ろす時のみ通行を規制し、解体して束ねる作業中は通行を認めていた。
パイプが落下した午前9時50分ごろは資材を束ねる作業中だったため、歩行者通路は通れる状態だった。
誘導員が上を見たところ、作業員が回収した鉄板をひもでくくっている様子が見えたことから、「今は資材を下ろしていない」と判断し、亡くなった男性を通行させたという。
落下したパイプは、作業員が束ねていた資材とは別のもので、作業員は、「真下の足場の鉄パイプが、気がついたら落ちていった」などと説明しているという。
付近の足場には、留め具だけが残されていた。
警察は、固定が不十分だった可能性があるとみて、業務上過失致死容疑で調べている。
出典
『警備員、歩道の一部で通行人止めず 鉄パイプ落下死亡』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBH5FKYJBHUTIL00W.html?rm=433
『鉄パイプの留め具が外れ落下か…六本木事故』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161015-OYT1T50103.html?from=ycont_top_txt
『パイプ落下事故 鉄板の回収作業中だった 東京・六本木』
http://mainichi.jp/articles/20161016/k00/00m/040/090000c
『足場の鉄パイプ1本が欠落 マンション、男性死亡事故』
http://this.kiji.is/160587913485778947?c=39546741839462401
『「作業中、通行させることも」 建設業者が会見』
http://www.sankei.com/affairs/news/161017/afr1610170046-n1.html
10月19日19時3分にNHK札幌からは、12年前に札幌テレビ塔でもパイプ落下死亡事故があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市東区の建設業者で、足場の鉄パイプはどのように固定されているのか、実際に見せてもらった。
多くの足場に使われているのは、金具を手で動かして固定するタイプ。
この建設業者は、ロックの解除は作業のつど行うため、勝手にロックが外れることは考えにくいとしている。
さらに、鉄パイプは両端で固定されているため、仮に片方が外れても、もう片方は固定されたままで、落ちることはない。
建設業者の海老子さんは、「六本木の事故は、なにかが金具にぶつかって起きたと思います。そうしないと、普通はロックは外れません」と話していた。
札幌市では、平成14年9月、テレビ塔の高さ90mのところから鉄パイプが落下し、地上にいた男性が死亡する事故が起きている。
その後は徹底した安全対策が続けられ、北海道労働局のまとめでは、道内の建設現場では、平成14年以降、足場などからの落下物による死亡事故は1件も起きていない。
出典
『鉄パイプ落下 安全対策は』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161019/3646721.html
(ブログ者コメント)
〇上記NHKでは、同種パイプの形状やグラビティロックのかけ方などが報じられている。
また、テレビ塔事例では、落ちて曲がったパイプなどが映されている
10月25日(火)ごろまで視聴可能。
〇原因不詳だが、これまでの報道から類推するに、パイプ両端のロックを2つともかけ忘れていたところに、上方での足場撤去作業の振動が伝わって・・・という可能性も考えられる。
(2017年5月4日 修正1 ;追記)
2017年5月2日23時41分に産経新聞から、作業員が両手に抱えていた数本のパイプの1本を落としたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族らは、2日、業務上過失致死罪で、作業員と現場責任者の2人を東京地検に告訴した。
告訴状では、現場の目撃証言などから、作業員が鉄パイプ数本を両手に抱えて足場上を移動中、1本を落として男性の頭部に直撃させたと主張。
また、現場責任者は、落下防止用の防護板に隙間があったにもかかわらず、交通誘導員に適切な歩行者の誘導をさせなかったとしている。
2日、東京都内で会見した妻(74)によると、男性は大学で建築を学び、大手建設会社に就職。現場監督として定年まで勤めあげた。
妻は、「寡黙で優しい人。仕事では何よりも『安全』を重視していた」と振り返る。
警察からは、「現場の防犯カメラに交通誘導員が写っていた」と説明を受けたが、妻は、「高所で危険な作業をやっているということには気がつかなかった。誘導員がいたのなら、なぜ声をかけてくれなかったのか」と憤る。
今年2月には、「作業員の手から鉄パイプが落ちる一部始終を見ていた」との目撃証言を得た。
だが、状況に食い違いもあり、警察は慎重に裏付けを進めている。
妻は、「夫が戻ってくることはかなわない。ならばせめて、二度と同じ事故が起きないよう、事故状況の検証を徹底してほしい」と話している。
出典
『六本木の鉄パイプ落下事故、遺族が作業員ら告訴 業務上過失致死罪で東京地検に』
http://www.sankei.com/affairs/news/170502/afr1705020023-n1.html
2016年10月13日22時0分に日経テクノロジーから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
産業技術総合研究所は、自動車の運転手の体調が急変することによって生じる事故を未然に防ぐための研究を、病院や自動車メーカーなどと共同で始める。
車室内に置いたカメラや操作データなどから、てんかんや脳卒中、心疾患の症状が表れる予兆の検知技術を開発する。
予兆データを基に、車両を安全に自動停止させたり、医療機関へ緊急通報したりするシステムの開発につなげる。
さらに、将来に向けては、自動運転中に運転主体を車両から乗員に切り替え可能かを判断する精度の向上にも役立てる。
産総研の自動車ヒューマンファクター研究センターが主導し、2016年11月に研究を開始する。
共同研究先は、筑波大学附属病院、東京大学、自動車関連企業。
同病院には、センターが用意した運転シミュレーターを持ち込んで、研究を進める。
てんかん・脳卒中・心疾患の治療を受けている患者に、実験の協力の了解を得た上で、脳波や心電などの生理情報を取得しながら、運転シミュレーターを操ってもらう。
東京大学は、センサーデータや操作データを解釈し、発作などの予兆との相関を見い出す研究で協力する。
患者に発作が生じると、その状態は過去の知見から明確に判定できるといい、今回の研究では、発作が起こる前の予兆を、運転手向けセンサーとステアリングやアクセルなどの操作情報から、判断可能にする。
利用するセンサーとして、顔の表情などを読み取る可視光・近赤外光カメラ、シートに埋め込んだ生体・圧力センサーなどを、同センターでは想定している。
今回の研究では、予兆発見につながるデータ収集を目的とするため、発作などの症状を再現しやすい患者を対象とするが、研究成果は、健常者が突然に体調異変を引き起こす場合にも適用できるという。
職業ドライバーが、事前の健康診断で問題がないにもかかわらず運転中の体調異変で事故を起こしてしまう場合にも、効果がある。
今後の実験・研究を通して、少なくとも数10件のデータを集め、予兆発見につながる生体データ、顔画像データ、操作データのデータベースを構築する狙いだ。
参加する自動車関連企業は未定で、2016年10月13日に募集を始めた。
既に研究中の運転手モニタリング技術の検証などのため、あるいは新規開発のために参加することを、同センターは期待している。
募集のため、「健康起因交通事故撲滅のための医工連携研究開発コンソーシアム(AMECC)」と呼ぶ組織を、同日付で設立した。
参加企業には、1500万円の資金提供が求められる。
実験に参加できるとともに、非参加企業には有償となる見込みのデータベースを、無償で利用できる。
大学や公的研究機関の参加も可能で、資金提供は不要。
コンソーシアムは2020年3月末で解散する計画だが、研究状況や参加者の要望によっては、延長もあり得る
出典
『運転手の体調急変による事故防げ、官民の医工連携で共同研究』
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/101304530/?d=1476574335360
10月15日11時39分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
脳卒中や心筋梗塞、てんかんの発作など、車を運転中のドライバーの体調急変をいち早く察知し、事故を未然に防ぐ技術の確立を目指す産学コンソーシアム(共同体)が、来月、設立される。
高齢化に伴う事故増に対処するため、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が呼び掛け、筑波大、東京大が参加予定のほか、共同研究を希望する企業を募っている。
産総研によると、就業中のドライバーが体調急変をきっかけに起こした事故は、過去10年間で3倍になり、高齢化で今後も増加が懸念される。
一方で、カメラやセンサーなどの車載装置で急変を判断するのに十分なデータがなく、技術開発のネックとなっているという。
コンソーシアムでは1年半かけ、急変時の患者のデータベースを構築する。
当面は、脳卒中、心疾患、てんかんが対象。
筑波大病院などで治療を受ける患者にシミュレーターを使ってもらい、操作中の表情や姿勢、ハンドルやペダルの動き、脳波や心電図などを調べ、どんな異常が出た時に事故に至る可能性があるかを分析する。
産総研の北崎智之研究センター長は、「事故防止の技術を世界に発信できるのではないか」としている。
出典
『運転手体調急変 事故防止へ研究…産学共同体設立へ』
http://mainichi.jp/articles/20161015/k00/00e/040/242000c
(ブログ者コメント)
同じような動きを、先日、紹介したばかりだ。
双方に連携はとられているのだろうか?
2016年10月10日掲載
2016年10月3日報道 国交省は、運転手の体調急変時にバスを自動停止させるシステムの構築を目指し、世界に先駆けてガイドラインを作成、メーカーも実用化に動き出した
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6361/
2016年10月13日15時40分に読売新聞から、下記趣旨の寄稿文?がネット配信されていた。
長文につき、抜粋して紹介する。
乗客1人が立った状態のまま、全日空機が駐機場から滑走路へ向かって移動を開始――。
福岡空港で9月30日、定員超過のままで飛行機が始動するミスが発生した。
駐機場を出た直後に発覚し、飛行こそしなかったが、立ったままの搭乗客がいる状態で離陸する、前代未聞のミスにつながりかねない事態だった。
複数回のチェックが行われる飛行機の搭乗手続きで、なぜこうしたミスは防げなかったのか?
ヒューマン・エラーに詳しい中田亨氏が分析する。
〈全日空機で起きた定員超過の経緯〉
別々の席を予約していた父親と息子が、同じバーコードを使って搭乗手続きをしようとした。
父子は、別々のバーコードで搭乗手続きをする必要があったが、息子が誤って父親の席のバーコードをスマートフォンにダウンロード。
保安検査場と搭乗口のそれぞれで、同じ人物が2度通過したとされる「再通過」の警告メッセージが出たが、係員は何度も機器にタッチしたためと勘違い。
1枚の搭乗券で父子2人が乗り、もう1人分は搭乗手続きが行われていない状態となった。
父子2人の乗客が「1人搭乗、1人空席」とされたため、席が1つ余ったように認識された。
余った席はキャンセル待ちの人に提供されたが、実際には父子は2人とも搭乗しているため、当然、機内で席が足りなくなった。
飛行機で、乗っている客と名簿との勘定が合わなかったら大変だ。
ハイジャック犯が紛れ込んでいるかもしれないから、離陸を取りやめ、いったん全員を下ろすしかない。
とはいえ、飛行機の乗客管理というものは、四角四面にやっているだけではダメで、融通を利かさなければならない。
どうしても飛行機に乗らなければならない急用がある人のためには、航空会社が呼びかけて、正規の乗客が席を譲るという習慣もある。
ただし、これは出発間際で行うデータ変更であるから、管理を難しくするリスクである。
運航上の管理だけを考えるなら、出発直前の乗客変更は断った方がよい。
しかし、このリスクを引き受けねば、公共交通機関の名折れである。
世のため人のために、あえて便宜をはかり、難しい管理を引き受けているからこそ、たまにミスが起こるとも言えるのだ。
もちろん、ミスは迷惑なことだが、考えた上でリスクテイクしている。
その心意気は評価してあげたい。
今回の一件を見るに、「システムについての認識のズレ」という、典型的な事故の元凶がうかがえる。
乗客のバーコードを照合するチャンスは、保安検査場と搭乗口との2つの場面である。
そのどちらでも、システムは「このバーコードが通ったのは2回目だ」とか「座席が重複している」と、警告メッセージを出したという。
しかし、係員は「バーコードのかざし方が悪くてダブルカウントされただけで、本当は大丈夫」と勘違いして、父子2人を通してしまった。
こうしたミスを避けるには、システムが「このバーコードは20秒前にも見ました。その時の映像はこれです。2度かざしではありません」などと、時間間隔や場面の状況について教えられればよかったのである。
システム開発者は「ちょっとやそっとでは、バーコードをダブルカウントできないように作ってある」と思っているのかもしれない。
その性能が周知されていれば、システムもここまでくどくど言わなくてもいいだろう。
しかし、係員は「2度かざしのダブルカウントがありえる」と思っていた。
システムの性能について、認識のズレがあったのだ。
このズレこそが、今回ミスが起きた第1の要因と言える。
これは、我々の日常生活でもよくある話だ。
例えば、パソコンでファイルを「完全消去」すると、データは永久に消滅したと思って当たり前である。
しかし多くの場合、データは残っていて復元することが可能だ。
道具の作り手と使い手との間には、道具の認識についてのズレが必ずあり、そこから事故は起きる。
事態が勝手にスイスイと進むことは、多くの場合、ろくなコトにならない。
空席があればキャンセルと判断され、キャンセル待ちの人に割り当てる。この一連の流れは効率的で当たり前ように見えるが、実はかなりリスキーである。
大病院で各病室に薬を配る作業を考えよう。
全室に配り終わったはずなのに、かごの中に何か薬が残っていたとしたら、直ちに全館放送を入れねばならない。
勘定が合わないということは、薬を配り間違えている可能性がある。
つまり、投薬ミス寸前の状態である。
大空港の搭乗口は、あまり正確に仕事が進む場とは思えない。
大きな荷物を抱えた乗客が我先にと押しかける場所だ。
ある人はバーコードを印刷した紙で通過し、別の人はICカードをかざす。慣れない機械にとまどう高齢者もいれば、持ち込み禁止の手荷物を乗務員に預ける若者もいる。そして、ようやくゲートを通り抜けていく。
これは、実に不安定な作業なのだ。
こうした作業の結果、たとえ空席を発見したからといって、即座にキャンセル待ちに再利用という早手回しは危なっかしい。数え間違えをしている可能性は捨てきれない。
搭乗口の確認作業が整然と進めば、この問題のリスクはかなり解決される。
素早いゲート通過は、時間の節約となるから、航空会社としても切望しているところである。
設計工学の世界には、「一石二鳥は諸悪の根源」と考える学派がある。一つの部品に複数の役目を負わせると、事故はそこから始まることが多いのだ。
今回の場合、飛行機の座席が「一人二役」を背負わされている。飛行中に座るものとしての役目と、乗客を数えるための道具としての役目である。
今回は機内で席が足りなくなったから、おかしいぞと気がついたのである。つまり、座席を使って客数を数えたのだ。
乗客を数えるための役目は、搭乗口手前の待合室にある椅子に背負わせるべきだ。椅子が機内のレイアウトで並べてあり、乗客は自分の席に相当する椅子で待つというふうにする。
こうすれば、搭乗口が開く前から、どこの席が空席なのか見て取れる。ダブルブッキングもすぐ分かる。
空港の搭乗口の周りはそんなにスペースがないから、この案の実現は難しいかもしれない。
しかし、並ばずにスムーズに乗れ、すぐ飛び立つ飛行機は、乗客にとっても航空会社にとってもありがたく、多少の投資をしても引き合うのではないかと思う。
これは、ゲートを守る係員にも優れた作業環境を与えることにつながる。
現在のような乱雑な状況では、ヒューマン・エラーは起こって当たり前だ。「ヒューマン・エラーがこのトラブルの原因だ」と責めることすらナンセンスだと思う。
作業環境が悪ければ、いくら人間が頑張ったとしても限界がある。
出典
『なぜ全日空は定員オーバーで飛ぼうとしたのか? 産総研 知識情報研究チーム長 中田亨』
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20161013-OYT8T50049.html?page_no=1
2016年10月13日付で毎日新聞東京版夕刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月12日20時15分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ラーメンチェーン店「K」(本社・福島県郡山市)の静岡市の店舗で提供されたラーメンに、人の親指の一部が混入していたことが分かった。
パート従業員が調理中に過って指を切ったといい、同社は、同市保健所に始末書を提出した。
市保健所や同社によると、静岡S店で、9月10日正午ごろ、子連れの女性客が、子どもが食べていたラーメンに人の指のような異物が入っているのに気付き、店に伝えた。
異物は爪がついた左手親指の先端部分で、長さ7〜8mm、幅約1cm。
2日前の9月8日、同店の女性従業員が電動スライサーでチャーシューをスライスしていた際に切ったが、指先はその場で見つからなかった。
そのまま、チャーシューの容器に入ったとみられる。
保健所は、ほかに混入がないかの確認や、調理器具の消毒などをするよう指導した。
従業員に感染症などの疑いはないという。
同社は、「今後、再発防止を図っていく」としている。
出典
『異物混入 調理で切った指、一部ラーメンに 静岡の「K」』
http://mainichi.jp/articles/20161013/dde/041/040/048000c
『ラーメンに人の親指?混入 静岡のK、保健所が指導』
http://www.asahi.com/articles/ASJBD64L0JBDUTPB01S.html
10月15日18時54分に朝日新聞からは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
従業員が指を切断したのは混入の2日前だったことが、14日、静岡市保健所への取材でわかった。
保健所は、この2日間に他の客に提供された分にも影響した恐れがあるとして、K側に報道発表するよう求めたが、応じなかったという。
一方、K本社は、朝日新聞の取材に対して、当初、「混入したのはツメの一部」などと答えていたが、14日に、「再確認したら指だった」と改めた。
同社ホームページでも、13日付で「一部報道に関するお詫びとお知らせ」として、「爪の一部を欠損し、その一部が混入」と説明していたが、内容を訂正するという。
市保健所が同社から受けた報告によると、パート従業員がチャーシューを切る際に指を切断したのは9月8日昼ごろ。
切れた指は探さなかったといい、チャーシューを保存する容器内に入り込んだ可能性が高いという。
同社のマニュアルでは、容器内のチャーシューは24時間で廃棄する決まりになっていたが、日付ラベルの張り間違いなどの手違いから、そのまま保存。
2日後の10日昼、客のラーメンから指が見つかった。
保健所は、8~10日の間にチャーシューの入ったラーメンを食べた人が複数いることから、「ほかにも手袋の一部や血液が混入した可能性があるのではないか」として、同社に報道発表を求めた。
だが、同社側は「必要ない」と応じなかったという。
さらに、保健所が混入の経過などを書いた申立書を提出するよう同社に求めたのは9月13日だったが、受理は10月4日になった。
混入したのは長さ7~8mm、幅約1cm、厚さ約5mmで、指紋もある「指」だったにもかかわらず、同社が申立書に「ツメ」と記入するなどしたことから、何度も書き直しを指導したためだという。
K本社の武田専務は、14日、取材に対し「きょう写真を確認、再調査した。今思えば、保健所の指示通りに発表もするべきだった」などと話した。
けがをした従業員は病院で治療を受け、今月上旬から職場復帰したという。
同社は、労働災害申請などの手続きについては、「適正に行っている」としている。
■異物混入の経過
9月8日 パート従業員が親指を切る
10日 指先が混入したラーメンを客に提供
12日 客からの苦情で、市保健所が店側に事情聴取
13日 保健所が店へ立ち入り調査。申立書提出などを求める
(この間、申立書の書き直しなどを繰り返し指導)
10月4日 保健所が申立書を受理
6日 保健所が始末書を受理
出典
『K、ずさん対応浮き彫り ラーメンに指混入で』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBG5T13JBGUTPB00T.html?rm=412
10月17日付でKから、原因分析や今後の対応などが記されたお知らせがネット配信されていた。
文中、指先が混入した経緯については、下記趣旨で説明されている。
〇チャーシューの仕込み中、仕込み担当者はゴム手袋を着用して作業しているが、事故当時、ゴム手袋の指先部分は切断されず、つながったままだった為、指欠損部分を探すことを失念し、スライサー周辺を探さなかった。
〇既に仕込み済のチャーシューは、廃棄処分とせず、仕込み済食材として、厨房内の所定場所に保管した。
〇チャーシューは、本来、24時間で廃棄し、目安として仕込み時間を示すシールを容器に貼って保管することになっているが、事故への対応と混乱から、シールを貼り忘れたまま、保管した。
2016年10月15日付で朝日新聞岩手全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮古市和井内の旧JR岩泉線押角トンネル出入り口付近で、13日午前11時15分ごろ、建設会社員の男性(39)が土嚢(重さ約1.5トン)の下敷きになり、約5時間後に死亡した。
警察によると、男性はコンクリートを流し込む作業をしていたが、土嚢が崩れて下敷きになったという。
(ブログ者コメント)
出典不明だが、他ブログに下記趣旨の記事が掲載されていた。
10月13日午前、岩手県宮古市和井内の旧JR岩泉線押角トンネル工事現場の、トンネル南側の出入り口に積み上げられていた土のうの上で、トンネルをコンクリートで埋める作業をしていた岩手県下閉伊郡岩泉町大川の建設会社社員の男性(39)が、足元の土のうが崩れて重さ約1.5トンの土のうの下敷きになる事故があり、男性は救急搬送されたものの、約5時間後に収容先の宮古市内の病院で死亡が確認された。
土のうは4段に積み上げられていたそうで、警察が崩落の原因をしらべている
(2016年11月16日 修正1 ;追記)
2016年10月14日付の岩手日報紙面に、やや詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
トンネル内をコンクリートで埋める作業中に、土嚢の下敷きになった。
警察によると、男性は、4段に重ねた土嚢(高さ計約2m)の上に立ち、ポンプ車からホースで液状のコンクリートをトンネル内に流し込んでいた。
入口に置いていた土嚢と型枠が崩れて男性が落下し、一つの土嚢(約1.5トン)の下敷きになった。
同トンネルは、JR岩泉線廃止に伴う国道340号整備のため、工事していた。
2016年10月14日18時59分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日、石狩市で住宅1棟が全焼する火事があり、消防がいったん消火作業を終えたあと、14日になって、再び、外にあった衣類から火が出た。
この家の女性が火を消し止めたが、消防は「消火の確認が不十分だった」として、再発の防止を図ることにしている。
消防によると、13日午前10時前、石狩市花畔で、住宅1棟が全焼した。
消防は、ポンプ車6台を出して、およそ2時間にわたって消火活動を行い、正午ごろに鎮火したと判断して、13日午後1時前に、いったんポンプ車などを現場から引きあげたという。
しかし、14日午前10時ごろに、焼けた住宅の外にあった衣類などから火が出ているのを、この家に住む女性が見つけ、消防に通報したという。
火は、まもなく女性が消し止め、けがなどはなかった。
消防によると、消火作業のあと、13日から14日にかけて、3回にわたり、再び燃えていないか家の中などを確認をしたということだが、外に出した衣類は、十分に確認していなかったという。
消防署の署長は、「一部、消火の確認が不十分だった。結果を真摯に受け止め、再発防止の徹底を図ってまいります」とコメントしている。
出典
『火災現場で翌日再び出火』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161014/3538101.html
2016年10月13日1時1分に朝日新聞から、事故の状況に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月12日21時37分に朝日新聞から、10月12日21時56分にNHKさいたまからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後3時半ごろ、東京都内で停電が発生し、豊島区や練馬区を中心に、都心部を含む約58万6千戸が、一時、停電した。
東京電力によると、埼玉県新座市野火止7丁目の地下に設置された電力ケーブルで漏電、火災が起きたのが原因とみられるといい、午後4時25分ごろには復旧した。
交通の乱れなどの影響が出た。
東電などによると、同日午後2時55分ごろ、新座変電所と都心にある変電所をつなぐ電力ケーブルが通る「洞道(どうどう)」と呼ばれるトンネル内で、火災が発生した。
新座変電所から、約1.9km離れた場所とみられるという。
洞道への出入り口から、黒煙が噴き出した。
火災は、13日午前0時21分に鎮火した。
埼玉県警が、トンネル内の火災や停電との関連を調べている。
洞道は地下約6.2mに掘られ、内部には、新座変電所から豊島変電所(東京都豊島区)への9本、練馬変電所(同練馬区)への9本の、計18本の電力ケーブルが通っている。
各ケーブルには、電圧27万5千ボルトの電気が流れている。
この二つの系統を経由して電力が供給される地域は、都心中心部の広い範囲に及び、東京地裁や国交省、文科省など、霞が関の中央省庁も、一時、停電した。
停電の影響で、西武鉄道は、12路線のうち池袋線など10路線(一部含む)で、一時的に運転を見合わせた。
都営地下鉄大江戸線でも、一時、運行できなくなった。
国交省によると、停電によって人がエレベーターに閉じ込められる事案が、都内で51件発生。
大部分は間もなく救出され、けが人はいなかったという。
警視庁によると、新宿、杉並、練馬、板橋、港、中野、北の各区などで、計約200カ所の信号機が、一時、機能しなくなった。
警察官が手信号で対応するなどしており、大きな事故は確認されていないという。
東電によると、火災は、まず練馬区側の送電線で発生し、練馬変電所が停電。
10分ほどで別のルートから送電を始めたが、その後、隣接する豊島区側に向かう送電線でも火災が発生し、今度は豊島変電所が停電したという。
練馬変電所については水道橋変電所に、豊島変電所については京北変電所に切り替えて送電し、停電発生からおよそ1時間後の午後4時25分に完全に復旧したという。
東電によると、停電が発生した場合、短時間で復旧させるため、停電の区間を特定して別のルートから電力を供給する仕組みがあり、今回、停電から10分程度で別のルートからの送電ができたとしているが、東電は「妥当な時間だったか検証する」としている。
電力会社は、時間帯ごとに電力需要を予測し、それに見合った供給量を準備する。
急に送電ルートを切り替えてバランスが崩れると、周波数が不安定になり、送電関連の設備をこわす可能性がある。
このため、復旧までにある程度の時間がかかったとみられる。
出典
『都内で一時58万戸停電 東電「原因はケーブルの出火」』
http://www.asahi.com/articles/ASJBD5FXZJBDUTIL030.html
『埼玉・新座の送電施設で火災→なぜ都心部で大規模停電』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBD6480JBDULFA02W.html?rm=439
『地下施設のトラブルが原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106014201.html?t=1476308417695
10月13日6時38分と17時32分にNHK首都圏NEWS WEBからは、推定事故原因に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
燃えたケーブルは、漏電を防ぐ絶縁体として、油を染み込ませた紙を中心部の銅線の周囲に巻き付ける古いタイプのもので、35年前に設置されたという。
また、ケーブルの点検は年に1回程度、異常がないかを担当者が目で確認する目視で行われ、今年は6月に実施していた。
電力の送電システムに詳しい東京電機大学の加藤政一教授によると、油が十分に行き渡っていなかったり、油に気泡や不純物が入ったりすると、絶縁部分の性能が落ちて電気が放電されて火花が飛び、油に引火することがあるという。
また、都心周辺では、土地の価格が高いため、地下にトンネルを掘ってケーブルを埋めることがほとんどだという。
ケーブルの総延長は数100kmにも及び、設置費用が巨額になるため、消火設備は設置されていないという。
加藤教授は、「油が絶縁に用いられていることの危険性については、以前から指摘されていた。今は、油を使用せずにポリエチレンで覆って絶縁するということも行われている。古くなったケーブルは、そうしたものに置き換えていくことが、今後、必要になってくるだろう」と指摘している。
一方で、今回の火災では、送電ルートを変えるシステムによって、比較的早く停電は復旧したということで、加藤教授は、「海外では今回のような時間で復旧に至ることは考えられず、速やかな復旧作業だったと思う」と話していた。
出典
『送電施設火災原因特定し対策へ』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161013/3481381.html
『専門家「油使用の絶縁は危険」』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161013/3489831.html
10月13日17時48分にNHK首都圏NEWS WEBからは、2年前に火災危険に関する警鐘論文が発表されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災を起こしたタイプの送電線のケーブルを巡っては、条件によっては想定以上に劣化が進むとして、計画的に交換する必要性を指摘するリポートが、2年前に公表されていた。
このリポートは、茨城県日立市にある送電線のケーブルの販売などを行っている「ジェイ・パワーシステムズ」の技術者が、おととし7月、専門誌に投稿した。
この中では、今回のものと同じ銅線の周囲に絶縁用の油をしみ込ませた紙を巻きつけたタイプのケーブルについて、「劣化は非常に緩やかだと考えられてきた」と指摘している。
ところが、およそ30年間使われたケーブルの内部を調べたところ、絶縁用の紙が部分的に焼け焦げて炭化しているのが見つかったという。
こうした焼け焦げは、絶縁用の紙に寄った「しわ」の周囲で見られたため、リポートでは、しわの部分で絶縁の性能が落ち、放電が起きていたと考えられるとしている。
そして、放電によって紙が炭化して絶縁の性能がさらに落ちるという繰り返しで、局所的に紙が破損し、絶縁が失われることが推定されるとしている。
その上で、条件によっては想定よりも劣化が進む可能性がある一方、従来の点検方法では必ずしも劣化を把握できるとはいえないとして、X線を使った調査を組み合わせるとともに、計画的な交換も必要だと結論づけている。
出典
『2年前にケーブル劣化警鐘論文』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161013/3506101.html
10月13日17時48分にNHKさいたまからは、実際に行った消火方法に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日、埼玉県新座市で起きた火災は、火が出たのが電気が流れる送電線のケーブルが通る地下の施設だったため、消防隊員は、地下の酸素を減らすために薬剤を泡状にしたり、ドライアイスを投入したりするなど、効果的な消火方法を模索しながら活動を進めた。
消火活動にあたった新座消防署によると、12日午後3時ごろ、通報を受けて現場に駆けつけた消防隊員は、感電のおそれもあるとして、水による消火活動はせず、延焼しないよう周辺に放水しながら、東電の社員の到着を待った。
そして午後3時26分、到着した東電の社員に送電線ケーブルの電気の遮断を要請し、本格的な消火活動を開始したのは、その20分後だった。
消防が最初に行った消火活動は、薬剤を泡状にして消火する方法。
これは、地下の空間を泡で埋め尽くすことで酸素を減らし、火を消し止めようという作戦だった。
しかし、消防によると火はなかなか消えず、東電が別の消火方法として提案した、ドライアイスを地下の空間に投入することを決めた。
これは、二酸化炭素の濃度を高めて酸素を減らすとともに、地下の空間を冷やすことが目的で、消防隊員は、東電が用意したドライアイス450kgを、別の出入り口から地下の施設に投げ入れた。
その後、煙や炎の勢いは徐々に弱まり、消防隊員が地下施設の様子を実際に確認できたのは、発生から4時間余りたった午後7時すぎだった。
その時点で火はほぼ消し止められたものの、地下施設内の温度は300℃に達していたため、隊員が中に入れる温度に下げるため、放水を続けたという。
消火活動の指揮にあたった新座消防署の竹内署長は、「地下施設での火災は初めての経験だった。しかし、地下施設の火災を想定した訓練を東電とともにほぼ毎年実施していたので、その経験が生きたと思う。一方で、効果が出なかった消火方法もあったので、なぜなのか検証し、今後に生かしたい」と話している。
出典
『東電火災 効果的な消火を模索』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106014541.html?t=1476390160925
10月13日23時25分に毎日新聞からは、出火したのと同タイプのOFケーブルで敷設後35年以上のものがまだ1000kmあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月14日7時20分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は、13日、出火したものと同じタイプのケーブルのうち、敷設から35年以上が経過したものが約7割に上ることを明らかにした。
最も古いもので、敷設から60年近くたっていたものもあった。
東電は14日までに、管内の同種ケーブルの緊急点検を完了させるとしている。
東電によると、出火したのは「OFケーブル」と呼ばれるタイプで、直径約13cm。
電気が通る銅製の「導体」があり、その内側に絶縁のための油が流れるパイプがある。
導体の周りにはパイプからしみ出た油を含んだ紙が何重にも巻かれ、漏電を防ぐ構造になっている。
OFケーブルは1971年から使い始め、高度経済成長期に電力を大量に消費するようになった都心部で、特に普及したという。
同種の高電圧ケーブルは、東電管内で17ルート・約1400kmにわたって地下に敷設され、このうち約7割にあたる約1000kmが、敷設から35年以上が経過しているという。
中には、敷設から57年経過したケーブルもあり、同社は、経年劣化による漏電の可能性もあるとみて解明を急いでいる。
一方、現在主流となっている新型の「CVケーブル」は、内部に油を通す仕組みではなく、導体の周りも燃えにくいポリエチレン製の素材で覆っている。
東電管内では、約7000kmで使用。
このうち、35年以上経過したものは、全体の1割未満の約500kmだった。
OFケーブルは、年1回の目視点検のほか、油漏れがないか調べる点検を、年2回実施。
耐用年数は決まっておらず、劣化が見つかったケーブルから、CVケーブルへ交換する。
交換には、送電の一時停止が必要で、迂回ルートがないいと作業できない。
CVケーブルへの交換が進まない理由について、東電の担当者は、「都心の地下は高速道路や地下鉄、水道管などが過密しており、残された空間が少ない。環境条件の問題で、お金の問題ではない」と説明。
難燃性の防火シートで覆うことで、防災対策を進めていた。
火災のあった現場のケーブルについても、東電は2021年度までに送電ケーブルの束の周りを防火シートで覆う計画だったが、現時点では6系統のうち1系統しか覆われていなかったことも新たに判明した。
東電は、「発火したケーブルにシートが巻いてあれば、延焼は防げた可能性がある」と説明した。
出典
『火災で都内停電 35年経過ケーブル1000キロ』
http://mainichi.jp/articles/20161014/k00/00m/040/126000c
『東電、火災のケーブル35年間の旧式のまま 都心のインフラ老朽化どう防ぐ』
http://www.sankei.com/affairs/news/161014/afr1610140005-n1.html
10月15日0時9分に産経新聞からは、防火シートを巻いたケーブルも外側からの火で燃えていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は、14日、火災現場のケーブル6束のうち1束では、設置済みの防火シートごと燃えた可能性があることを明らかにした。
東電によると、送電ケーブルからの出火に備え、難燃性素材を使ったシートでケーブル束の周囲を覆う作業を進めており、全体の約7割で設置済みだった。
今回の現場では全6束で、平成34年度までに設置する計画だったが、発生時点で1束にとどまっていた。
今回の火災は、防火シートのない1束で漏電が発生。
これが火元となり、シート設置済みを含む残りの5束へ延焼した可能性がある。
防火シートは内側からの延焼を防ぐのが目的で、隣接ケーブルからの延焼は防げなかったとみられる。
東電は同日までに、火災現場と同種のケーブルが使われている都心部の全17系統を緊急点検、異常がなかったと発表した。
しかし、今回の火災前にも同様の点検は行われており、東電は、「原因が分かり次第、点検方法も見直す」とした。
現場では、放水した水の排水作業が行われ、水は深さ約30cmチまで減った。
消防などによる実況見分は、16日にも行われる見通し。
出典
『送電ケーブル 防火シートごと燃える? 東電、都心部で緊急点検』
http://www.sankei.com/affairs/news/161015/afr1610150001-n1.html
10月16日20時7分にNHK首都圏NEWS WEBからは、煙が吹き上がった通風口の真下付近のケーブルが激しく燃えていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月17日6時20分にNHKさいたまからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防は、地下の温度が高いうえ、たまった水をくみ上げる必要があるとしていったん中断していた検証を、16日、3日ぶりに再開した。
警察によると、今回の火災では、新座市内にある複数の通気口のうち1か所から炎や大量の煙が吹き出していたが、15日の検証では、この通気口の真下付近にあるケーブル周辺が激しく燃えていることがわかった。
また、その後の調べで、焼けた部分の中には、送電線のケーブルとケーブルをつなぐ接続部も含まれていることがわかった。
東電によると、ケーブルの接続部は、気温の変化による伸び縮みに対応できるよう、たるみを持たせて設置されているが、何らかの原因で隙間ができると、漏電などのトラブルを引き起こすという。
消防などによると、地下のトンネルには、強い異臭がするほか、すすが多くあり、電灯も焼けて真っ暗な状態で、検証は思うように進まなかったという。
警察と消防は、激しく燃えていた通気口付近のケーブルが火元とみて、17日以降も検証を続け、詳しい出火原因を調べることにしている。
出典
『通気口直下のケーブル焼損』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161016/3510353.html
『ケーブル接続部周辺を検証へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106015271.html?t=1476740993899
10月17日18時43分にNHKさいたまからは、送電線異常監視装置が最初の火災通報から15分以上経って作動していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災の発生は午後2時55分に警察に通報され、3分後には東電も把握したが、火災を未然に防ぐために設置された送電線の異常を感知する装置は、最初の通報から15分以上たった午後3時11分に作動していたことがわかった。
この装置は「油圧監視装置」と呼ばれ、11年前、横浜市で起きた送電線が焼けた火事をきっかけに導入されたもので、ケーブルの銅線の周囲にある紙にしみ込ませた絶縁体の油の量が減るなどの異常をセンサーで感知して、自動的に知らせる。
今回の火災の原因は今のところわかっておらず、東電は、当日の会見で、絶縁体が何らかの原因で破損した場合、油が漏れるとともに、漏電によって発火して油に引火するおそれがあると説明しているが、このケースだと、火が出る前に装置が作動する。
しかし実際には、火災発生から15分以上たって作動しているため、東電は、当時の状況を知る手がかりになるとみて調べるとともに、装置が正常に作動したかについても調べることにしている。
出典
『送電線異常感知は出火15分後』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106015441.html?t=1476740814083
(ブログ者コメント)
通風口の真下付近が火元らしいということで、タバコのポイ捨てが原因だった可能性も、タバコ程度の火源でケーブルが燃えるかどうかは別として、考えられないこともない。
というのは、そのような火災が過去に起きているからだ。
2016年2月2日掲載
2016年1月26日 東京都の地下鉄日比谷線銀座駅構内で白煙が発生し、一時全線で運転を見合わせ7万人に影響、ポイ捨てタバコが屋外の吸気口から入りダクト内のほこりが燃えた模様
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5618/
2013年1月6日掲載
2012年12月29日 都営地下鉄三田駅の地上吸気口付近で落ち葉などが燃え、煙が構内に充満して一時運転見合わせ
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2588/
2016年10月12日16時49分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月12日12時29分に神戸新聞から、10月12日13時0分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前8時ごろ、神戸市垂水区塩屋町1の国道2号で、同区の20代男性が運転するオートバイが電柱を支えるワイヤに衝突した。
男性は即死し、衝突の弾みで切断された上半身が、山陽電鉄の線路内に飛ばされた。
オートバイは事故直前まで、兵庫県警長田署の白バイに追跡されていたという。
長田署によると、事故の数分前、同市長田区内の国道2号で、交通取り締まり中の長田署員が、速度超過のオートバイを発見。
停止を命じる署員の足をひいて逃走した。
白バイが追いかけたが、約7km西で対向車線に入るなどしたため、追跡を打ち切っていた。
直後に女性(25)が運転する別の単車と衝突し、男性は弾みでワイヤに突っ込んだとみられる。
同署によると、男性が運転するバイクは、長田区内で制限速度を33km上回る時速83kmで走行したと記録されていた。
女性も転倒した際にけがを負ったが、命に別状はないという。
この事故で、国道2号と並走する山陽電鉄の線路内に、約2mのフェンスを飛び越えて男性の遺体が入ったため、山陽電鉄は上下27本が運休するなどし、約1万人に影響した。
長田署の池田副署長は、「詳細は調査中だが、違反車両を停止させるため、必要な追跡行為だったと考えている」とコメントした。
出典
『電柱ワイヤ激突 バイク男性、上半身切断 山陽電鉄線路に 神戸のの国道2号 白バイ追跡された後に単車と衝突、弾みで…』
http://mainichi.jp/articles/20161012/k00/00e/040/240000c
『白バイ追跡のバイクが国道逆走 衝突事故で死亡』
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201610/0009574527.shtml
『白バイ追跡のバイクが衝突、線路転落の男性死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161012-OYT1T50067.html
(ブログ者コメント)
今回は人体がピンと張られたワイヤに突っ込んだ事例だが、逆に、ハネたワイヤなどが人体に当たった場合にも同様な危険性が考えられる。
2016年10月10日19時45分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
障害者に対して、周りの人の「気付き」が大切-。
全盲に近い症状で、駅ホームから転落し重傷を負った鍼灸マッサージ師、向井さん(56)=兵庫県明石市=は、そう実感する。
昨年8月、向井さんは知人に会いに行こうと、正午前、自宅最寄りのJR大久保駅(明石市)に到着。
白杖を手に、ホームの点字ブロック上を歩き始めた。
ブロック上に人がいた。
「すみません」と言うが、道を空けてくれない。
スマホか、イヤホンから流れる音楽にでも気を取られているのか。
かわし、再びブロック上に戻った。
また、人がいた。
声を掛けても、動く気配はない。
同じようにブロックから離れ、戻る。
3人目。また同じ。
よけようとした時、方向感覚を失った。
右足を踏み外し、線路に落ちた。
ホームに引き上げられ、その1、2分後に電車が来た。
骨盤の一部を粉砕骨折し、1カ月半入院。
仕事復帰に4カ月かかった。
「最大限に注意して歩いたつもりだったが…。恐ろしくて、もう1人でホームに行けない。ホームドアさえあれば」。
一方で思う。「あの時、3人が3人とも反応してくれなかった。そういう世の中が問題なのかもしれない」。
出典
『ホーム転落の男性 誰も「反応してくれなかった」』
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201610/0009570180.shtml
2016年10月11日11時29分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時15分ごろ、岐阜県白川村加須良の桂橋近くで、トンネル工事の地質調査をしていた富山市の会社員の男性(31)が掘削機の下敷きになった。
頭を強打し、意識不明の重体。
警察によると、掘削機は重さ約3トン。
点検中に突然倒れてきたといい、詳しい原因を調べる。
出典
『3トン掘削機の下敷き、地質調査の会社員重体 岐阜・白川村』
http://www.sankei.com/west/news/161011/wst1610110016-n1.html
(2016年11月16日 修正1 ;追記)
2016年10月12日付の岐阜新聞紙面に、より詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
男性は作業員2人と、直径約6m、深さ約17mの穴の底で作業していた。
掘削機械の点検中に、重さ2.7トンの機械が倒れ、音を聞いた作業員が119番したという。
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。