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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201810241042分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

世界で海や河川の汚染が深刻化している微小な「マイクロプラスチック」が、日本を含む8カ国の人の便に含まれているのを確認したと、ウィーン医科大などのチームが23日までに発表した。

 

対象者の少ない、予備的調査の段階だが、1人当たり最大で9種類のプラスチックが見つかったという。

 

チームによると、人の体内への摂取を確認した研究は、世界で初めて。

食べ物や飲み物を通じて取り込んだとみられる。

 

ウィーンで開かれた医学関連会合で発表し、研究者は米メディアに「全員から検出されるとは予想していなかった。健康に影響を及ぼすかどうかが重要で、さらなる調査を計画中だ」と語った。

 

マイクロプラスチックは、プラスチックごみなどが壊れてできる、大きさ5mm以下のものを指す。

これまで、世界各地の水道水や塩、東京湾の魚などで検出されている。

 

チームは、日本とオーストリア、フィンランド、イタリア、オランダ、ポーランド、ロシア、英国に住む33~65歳の計8人の便を分析。

全員から、大きさが0.05~0.5mmのマイクロプラスチックが見つかった。

 

便10g当たり、平均20個が検出された。

食品の包装などに使われるポリプロピレンや、ペットボトルの素材のペット樹脂などが多かった。

 

検出との因果関係は不明だが、食事の記録から、8人全員が、プラスチックで包装された食品や、プラスチック容器に入った飲み物を摂取していた。

6人は魚を食べていた。

 

米メディアは、「ハウスダストや容器など、何に由来するのか調べる必要がある」との英ヨーク大の専門家の話を紹介した。

 

動物での研究によると、マイクロプラスチックの中でも、ごく小さいものは、消化器で吸収されて血管やリンパ管に入り込む可能性があるという。

 

出典

『人の体内に微小プラ粒子 日本含む8カ国、便で検出』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3684888024102018CR0000/ 

 

 

1025日付で毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

研究チームは、健康への影響を評価するため、大規模な調査を進める必要性を訴えた。

ウィーンで開催中の国際学会「欧州消化器病週間」で発表した。

 

研究は小規模のため、食行動とプラスチック摂取の関係は分からないという。

 

同大学のフィリップ・シュワブル医師は、マイクロプラスチックが、消化器の炎症反応を促したり有毒物質を吸着したりして、悪影響を及ぼす可能性もあると指摘した。

 

出典

『プラスチック危機 プラ片、人体にも 日欧8人の便から検出』

https://mainichi.jp/articles/20181025/ddm/007/040/039000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

これまでサンマの内臓を食べた際、ほんの少しだがジャリジャリする食感を感じることがあった。

あれはウロコだとばかり思っていたのだが、中には・・・・。

 

 

 

 

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20181024日付で毎日新聞長野版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

長野市消防局で今年、救急業務中のミスが相次いだが、「家族の同意が得られなかった」として、非公表だった。

 

同消防局は、説明責任を果たすためとして、消防・救急活動のミスの「公表の考え方」を9月に策定した。

しかし、同意を得られなかったなどの場合は、公表しないこともあるという。

 

識者は、「同意を理由にしてしまうと公にならず、問題改善につながらない。発表の仕方を工夫し、事実だけは明らかにする姿勢が必要」と指摘する。

 

長野市消防局の篠ノ井消防署で今年1月、30代女性の搬送先の病院を誤り、予定していた病院への到着が約7分遅れた。


運転手は近い病院、救急隊員はかかりつけ医のいる病院を想定し、両者の意思疎通が不十分だった。

 

女性は約1週間後に死亡したが、救急隊到着時には心肺停止状態で、市消防局は搬送の遅れが影響した可能性は低いとしている。

 

5月には、低血糖の糖尿病患者に投与した「ブドウ糖」の使用期限が約3カ月前に切れていた。

健康被害はなかったが、定期点検で漏れていたもので、使用の際の確認も怠った。

 

2件とも、隊員らが口頭での厳重注意を受けた。

 

長野市消防局は、ミスを「原則公表」としていたが、2件については、火災が発生した際に住所などの個人情報を公表する際のルールの「相手方の意向を尊重する」という部分を参照した。

 

鎌田警防課長は、「2件とも、了承があれば公表する事案だったが、個人が特定される恐れがあったこともあり、ご家族の強い要望があった」と話す。

 

毎日新聞が県内全13の消防局・本部に取材したところ、救急業務上のミスを公表する基準を明文化している局・本部はなかった。

 

うち11は、「これまで公表すべきミスがなかった」とした上で、公表の際には個別に検討するほか、『情報公開条例』、『人事院の懲戒処分の公表指針』、『内部規定』などを参考にするとした。

 

2014年に飯田広域消防本部が、今年4月には須坂市消防本部が、救急車の遅れがあったと発表している。

いずれも患者は死亡したが、家族の同意を得た上で公表したという。

 

飯田広域消防本部は、「家族からの了解を得られない場合でも、社会的影響が大きければ、個人情報の一部を除いて公表する場合があると思う」とする。

 

原則公表とする須坂市消防本部は、「同意が得られない場合は、公表しないこともある」とした。

 

独協大の右崎正博名誉教授(憲法・情報法)は、「公表しなければ重大なミスかどうか、なぜミスが起こったのかを検証する機会がなくなる。搬送先を誤ったケースでは、なぜ隊員同士の意思疎通が不十分だったのか、今後の対処方針はどうするのか。そこが市民の知りたい情報。内部で解決したと言われても、市民には懸念が残り、公の機関として不適切」と語った。

 

出典

『長野市消防局 今年、救急業務中ミス2件 「家族不同意」公表せず』

https://mainichi.jp/articles/20181024/ddl/k20/040/013000c 

 

 

1024日付で信濃毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

長野市消防局は23日、心肺停止状態の女性の搬送先を救急車が間違えるなど、昨年以来あった業務上のミス3件を報道があるまで公表しなかったことに関連し、ミスの「公表の考え方」をまとめたと発表した。

 

「市民の生命、身体、財産に関わる市民の信頼を失わせるような事案」を公表対象とする一方、当事者への影響などを考慮して非公表にもできる―との除外規定を盛った。

 

今回の3件を当てはめた場合、いずれも当事者の意向から、公表対象にならないとの見解を示した。


「考え方」は、消防・救急活動のミスのうち、市民の生命などに関わる事案は「事案の再発防止と市民への説明責任を果たす観点から公表する」と規定。

 

ただ、「原則として(当事者に)多大な影響が生じる内容については、公表しない取り扱いとできる」としている。


市消防局警防課は、当事者が非公表を望む場合は、この除外規定に該当すると説明している。


同局が積極的に公表しなかったのは

▽救急車が患者の搬送先を誤った

▽患者に使用期限切れの薬剤を投与した

▽行方不明の高齢者の個人情報の一部を隠さず、関係機関にファクスした

の3件。
 

市消防局は、いずれも「市民の信頼を失わせるような事案」に該当するが、当事者側から非公表の要望があったと説明。

事案の内容や当事者の性別、年齢などが明らかになると「個人が特定される恐れがあり、影響が大きい」とし、除外規定に該当するとしている。


加藤市長は23日の記者会見で、「改めて、市民に対する説明責任を果たしているのかということもあるので、公表すべき事案はルールを定めるべきだと考えた」とした。 

 

出典

『長野市消防局の「ミス公表の考え方」、非公表の除外規定盛る』

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181024/KT181023FTI090015000.php 

 

 

 

 

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2018102550分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

24日午後3時10分ごろ、千葉市中央区亥鼻1の千葉大学亥鼻キャンパス内の7階建て医薬系総合研究棟から出火、4階の実験室約18m2を焼いた。

 

約1時間半後に鎮火し、有害物質の発生はなく、けが人もいなかった。

警察などは、アルコールを使った化学実験が原因とみて調べている。

 

警察や消防などによると、研究棟内の4階実験室で男子学生が化学実験を1人で行っており、反応する間に実験室を離れた際、出火したという。

実験中の男子学生や同じ階の学生らは、避難して無事だった。

 

現場は、同大医学部付属病院から南西に約250m。

火災発生直後から市の消防車やヘリコプターが次々と出動し、平穏なキャンパス内は一時、物々しい雰囲気に包まれた。

 

出火当時、同研究棟の2階にいた薬学部4年の男子学生(22)は、「資料を作成していたら火災報知器が鳴り、焦げ臭いにおいがしたのですぐ逃げた。引火する危険性があるので、普段の実験で火は使っていなかった。まさかこんな事になるとは」と驚いていた。

 

出典

千葉大研究棟で火災 千葉市中央区

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/542053 

 

 

1024日付で千葉テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

消防によると、24日午後3時すぎ、関係者の女性から「4階の実験室から煙が出ている」と119番通報があった。

消防車など12台が駆けつけ、火は約1時間後に、ほぼ消し止められた。

 

大学の関係者によると、大学院生が光反応の実験を行っている際にランプが割れ、アルコールに引火してしまったという。

 

当時、研究室には約15人の生徒がいたが、みな避難して、けがなどはなかったという。

 

出典

『千葉大学薬学部 実験中に火災 けが人なし』

http://www.chiba-tv.com/sp/info/detail/17158

 

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20181025日付で東奥日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察や消防によると、24日午後2時ごろ、青森県八戸市の八戸港第一工業港付近で男性が倒れているとの119番通報があった。

 

救急隊員が近くを調べたところ、同市河原木川目の同港に停泊していた台船の船底で、作業員の男性2人が倒れているのを見つけた。

 

共に意識がなく、搬送先の市内の病院で死亡が確認された。

死亡したのは、同市の会社員北山さん(男性、30歳)と国本さん(男性、31歳)。

 

2人と同じ場所で作業をしていた会社員男性(69)も病院に運ばれ治療を受けたが、意識があり、命に別条はないという。

 

警察によると、負傷した男性が自力で船底から脱出し、付近にいた人に助けを求めた。

死亡した2人に目立った外傷はない。

警察が、死因や事故当時の状況を調べている。

 

台船は中古船舶解体・販売会社の所有で、3人はこの会社の同僚。

事故当時、3人は船底で排水作業をしていたという。

消防によると、現場付近で異臭などはしなかったという。

 

出典

八戸港で台船排水作業中の男性2人死亡

https://www.toonippo.co.jp/articles/-/105425 

 

 

10251950分に青森テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

別な同僚の男性の話によると、死亡した2人は船底でボルトやネジについた錆を落としていたということだが、目立った外傷がなく、警察では、一酸化炭素中毒や酸欠になった可能性を含め、事故の詳しい状況や原因を調べている。

 

出典

青森県 台船内で作業していた2人死亡

http://www.atv.jp/news/?id=00005697 

 

 

1026日付で東奥日報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

消防によると、24日午後2時15分ごろ、通報を受け現場に到着した救急隊員が、船底で倒れている2人を発見。

内部の安全を確認するため、船底内の酸素濃度を測ったところ、12.55%だった。

 

通常の空気中の酸素濃度は20~21%で、現場の濃度が低かったため、救急隊員はボンベで船底に空気を入れ、さらに空気呼吸器を装着し、救助に当たったという。

 

消防の担当者は、取材に「(現場の酸素濃度は)人がすぐに倒れるような低さではないが、頭痛や吐き気などの症状が出る可能性がある」と話した。

 

一方、死亡した2人が勤めていた、台船を所有する会社の複数の社員は、取材に「2人は船底で排水作業をしていたとされているが、(会社は)そういった指示はしていないと聞いている」と話した。

 

警察は、2人が酸欠で死亡した可能性も否定できないとしており、2人を司法解剖して死因を特定するとともに、会社の業務管理体制や事故の経緯などを調べる方針。

 

出典

酸素濃度 通常より低く/八戸港2人死亡の船底

https://www.toonippo.co.jp/articles/-/105958 

 

 

 

(2019年7月7日 修正1 ;追記)

 

2019751918分にNHK青森から、社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

八戸労基署は5日付けで、2人が勤めていた会社とその社長を労安生法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、八戸市新湊にある「T金属」と、その社長の58歳の男性

 

同署によると、会社とその社長は、30代の男性従業員2人が台船の甲板で作業をしていた際、酸素が欠乏する危険な場所への立ち入りを禁止するなど、必要な措置をとっていなかったなどとしている。

 

事故当時、男性2人は、台船の船底にある「ピット」にたまった水を排出する作業をしていた。

 

出典

『台船内2人死亡事故で書類送検』

https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20190705/6080005320.html 

 

 

 

(2020年2月26日 修正2 ;追記)

 

20202252038分にNHK青森から、社長が警察からも書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察が、2人が勤めていた会社の社長を業務上過失致死傷の疑いで書類送検していたことが、捜査関係者への取材でわかりました。

・・・・・

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20200225/6080007599.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、運輸安全委員会の報告書が公表されていた。

以下は事故に至る経緯の抜粋。

内容をまとめると、最初に作業員B(死亡)が状況確認のため台船内に入って倒れ、次に倒れているのを見つけた作業員C(回復)が入って倒れ、 最後に2人を助けようとした作業員B(死亡)が倒れたということらしい
。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

・・・・・

 

本船は、A社が前所有者から約2年前に譲り受けて八戸港旧馬淵川の岸壁に係留されていたところ、右舷側に若干傾いており、甲板下に 十数区画ある空所に水が溜まっている可能性があったので、A社担当者から指示を受けた作業員Aが、排水作業の準備の目的で、作業員Bに全ての空所のマンホール蓋の‘固着した締付ボルトを溶断する作業’(以下「本件溶断作業」という。)を指示した。

 

作業員Cは、平成30年10月24日09時50分ごろ本船の船首側に係留しているA社所有の交通船(以下「B船」という。)に赴いたところ、作業員Bが本件溶断作業を1人で行っているのを認めた。

 

作業員Cは、作業員Bが左舷側の前から2番目のマンホール(以下 「左舷側マンホール」という。)の本件溶断作業を行った後、空所の水の溜まり具合を確認する目的で、左舷側マンホールから竹の棒を入 れたところ、水が約10㎝の高さまで溜まっており、また、船首側右舷寄りにある破口(以下「本件破口」という。)から竹の棒を入れたところ、水が約50~60㎝の高さまで溜まっていたので、作業員Bにその旨を知らせた。

 

作業員Cは、10時過ぎに作業員BがA社事務所にいる作業員Aと携帯電話で本件溶断作業に関する話をしているのを聞いた。

 

作業員Cは、近くにある造船所での用事を済ませ、10時40分ごろ本船に戻ったところ、作業員Bが、水中ポンプ2台をA社事務所から本船に運んであり、右舷船首側のマンホール(以下「本件マンホール」という。)の本件溶断作業を行っているのを認めた。

 

作業員Cは、作業員Bが用意した水中ポンプが大きくて本件破口から排水できないので、B船の水中ポンプで排水しようと思い、B船に行って水中ポンプ等の準備を始めた。

 

作業員Cは、11時20分ごろ、それまで本船の甲板上で作業をしていた作業員Bが見当たらなくなったので、本船の横に係留しているクレーン台船等を探したが、見当たらず、蓋が開いている本件マンホ ールから梯子を数段降りて同マンホール下の空所(以下「本件空所」 という。)の中を覗いたところ、11時30分ごろ本件空所の右舷側前部にうつ伏せで倒れている作業員Bを発見した。

 

作業員Cは、梯子を降りて作業員Bの所に行き、床に溜まった水に作業員Bの顔が浸かっていたので、作業員Bを仰向けにしようと試みたが、上手くいかず、手が離れた反動で尻餅をついて仰向けに倒れた 際、ふと意識を失った。

 

作業員Cは、13時55分ごろ意識が戻った際、本件マンホールの下に別の作業員(作業員A)がうつ 伏せで倒れているのを発見し、声を掛けたが反応がなく、床に溜まった水に顔が浸かっていたので、誰 かを判別できず、階段を昇って甲板上に出た後、13時58分ごろ作業員Aに携帯電話で連絡したものの、作業員Aが電話に出なかった。

 

作業員Cは、汚れた手で携帯電話を操作したので、画面が見えにくくなり、119番通報を試みたものの、上手く携帯電話の操作をできなかったので、急いで岸壁付近にいた人の所まで行き、119番通報を依頼した。

 

作業員A及び作業員Bは、来援した救急隊員によって甲板上に引き上げられたが、いずれも心肺停止状態であり、病院に搬送されたものの、死亡が確認された。

 

救助に当たった消防署によれば、本船に到着した後、14時27分ごろ本件空所の床付近(本件マンホールの下方約3m)の酸素濃度を測定したところ、12.5%であった。

 

A社は、主に船舶解体業務を行っており、船体を解体しながら作業を行うので、作業員が閉鎖区画に入ることはあまりなかったが、作業員に対し、閉鎖区画に入る場合には、電動送風機を用いて換気を十分に行うように指導していたものの、酸素濃度測定器を備えておらず、酸素欠乏危険作業に関する教育を行っていなかった。

 

作業員Cは、ふだん、B船の船長として、B船の管理及び運航に携わっており、船舶解体作業に従事することはなかった。

 

作業員Cは、作業員Bを発見した際、酸欠事故と考えが及ばず、作業員Bを救助する目的で本件空所に入ったが、意識を失う前に、頭痛、吐き気、めまい等を感じていなかった。

 

作業員Cは、作業員Bが本件空所の隔壁の状況等を確認する目的で、また、作業員Aが作業員B及び作業員Cを救助する目的で本件空所に入ったと本事故後に思った。

 

http://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/rep-acci/2019/MA2019-3-11_2018sd0067.pdf

 

 

 

 

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201810241855分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

24日午前11時ごろ、焼津市中根新田のお総菜を製造する食品工場で、「厚焼きたまごを焼いていた何人かが体調の不良を訴えている」と、工場の従業員から消防に通報があった。


消防によると、工場内でたまごを焼く作業をしていた20代から60代の男女、計6人が意識がもうろうとするなどの症状を訴えていたため、病院に搬送したという。
警察によると、6人はいずれも軽傷で、一酸化炭素中毒とみられるという。


この工場では、24日朝6時過ぎから厚焼きたまごを焼く作業が行われていたが、警察などによると、工場内では、ほとんどの窓が締め切られた状態だったという。


警察は、工場の安全管理など、詳しいいきさつを調べている。

 

出典

卵焼いていた6人搬送CO中毒か

https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20181024/3030000944.html 

 

 

1025755分に静岡新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

従業員の一人が「普段は開けている窓を閉めていた」と話していて、警察は、換気が不十分な状況で作業していたことが原因とみて調べている。

 

出典

換気不十分原因か、従業員6人搬送 焼津の食品工場

http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/557456.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下はNHK映像の1コマ。

 



1階、2階のどちらで事故が起きたかは不明だが、1階窓の外側には赤っぽい色の扇風機2台が、また2階には換気扇口のようなものが見える。

 

 

 

 

 

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201810232029分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。


先月、近畿地方に上陸した台風21号の影響で、大阪湾など広い地域で高潮が発生し、住宅への浸水やコンテナの流出などの被害が出た。


国は対策を検討する委員会を設けており、23日、2回目の会合が神戸市で開かれた。
このなかで、出席者は各地の被災状況について説明し、尼崎市や西宮市では35分間に潮位が2.5mも上昇したことが報告された。


こうした短時間での急激な潮位の上昇は、これまであまり報告の例がなく、会合では、その原因を分析し対策づくりに生かすことを申し合わせた。


また、委員会は、今後、港湾事業者に対し、高潮被害を想定した防災計画づくりや電源設備への浸水を防止する工事などを進めるよう、働きかけていくことを確認した。

 

出典

高潮で潮位急上昇 原因を分析へ

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20181023/2020002139.html

 

 

同委員会の初回会合については、ちょっと前、10112054分にmsnニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

台風21号による高潮被害の原因究明と対策を検証する「大阪湾港湾等における高潮対策検討委員会」の尼崎西宮芦屋港部会が11日、神戸市中央区で初会合を開いた。

 

兵庫県管理の観測所では、尼崎市と西宮市で第2室戸台風(1961年)を上回る過去最高の潮位を記録し、尼崎では潮位が35分間で約2.5m急上昇していたことなどが報告された。

 

県によると、台風21号の潮位は、尼崎観測所で3.53m、西宮観測所で3.24mと、第2室戸台風での、それぞれ2.96m、2.64mを上回り、過去最高を記録。

 

海水が防潮堤を越えてあふれ、芦屋浜や西宮浜の住宅地など人工島を中心に、計約250haで浸水が発生した。

 

部会では県の担当者が、尼崎観測所で過去最高潮位を記録したのと同じ時刻に、平均風速も35.2mと過去最大となっていたことを説明。

1m程度だった潮位は、35分間で急上昇した。

 

西宮でも、この時間帯に潮位が約2m上昇。

台風の目に入ったタイミングとみられ、東南東からの風が南南西からに変わったことも記録されており、委員長を務める青木伸一・大阪大大学院教授(海岸工学)は、「風向きが急変したことで大きな波の揺り戻しが発生し、水面が急上昇した可能性がある」と推測した。

 

有識者らでつくる部会は、今回の浸水発生のメカニズムをさらに詳細に分析した上で、防潮堤のかさ上げなどのハード対策のほか、越水時の避難情報の在り方なども検討し、年度内に見解をまとめる。

 

出典

『潮位35分で2.5m急上昇していた 台風21号で尼崎』

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E6%BD%AE%E4%BD%8D%EF%BC%93%EF%BC%95%E5%88%86%E3%81%A7%EF%BC%92%EF%BC%8E%EF%BC%95%EF%BD%8D%E6%80%A5%E4%B8%8A%E6%98%87%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F-%E5%8F%B0%E9%A2%A8%EF%BC%92%EF%BC%91%E5%8F%B7%E3%81%A7%E5%B0%BC%E5%B4%8E/ar-BBOeltq#page=2 

 

 

 

 

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201810231952分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

鋼材加工などを手掛ける川金ホールディングス(HD、埼玉県川口市)のグループ企業が、製造した免震・制振装置の検査データを改竄し出荷していたことが23日、分かった。

 

顧客との契約で決まった基準に満たない装置が、適合品として、学校や庁舎など93物件に設置されていた。

 

川金HDは同日、国交省に報告。

国の基準に違反した装置の改竄はなかったとしている。

 

装置は、傘下の油圧機器メーカー「光陽精機」(茨城県筑西市)が製造し、川金コアテック(川口市)が出荷。

 

改竄は平成17年2月から今年9月まで、東京都や大阪府に出荷された免震用4件と、東京など26都道府県に出荷された制振用89件で確認された。

設置の内訳は、免震用が病院1件、学校1件など。

制振装置は教育施設30件、庁舎13件など。

 

川金HDによると、顧客と約束した性能基準値のプラスマイナス10%以内を逸脱した製品データを検査員が書き換えて出荷。

国が定める免震用の基準値プラスマイナス15%以内を超えた製品はなかったとしている。

制振用には国の基準がない。

 

大規模なデータ改竄が発覚したKYBの問題を受け、社内調査を行った結果、検査員が不正を申し出た。
納期などを守ろうと、不正を行ったとみられる。


顧客契約の基準を満たした適合品でも、数値を改竄したケースが確認されている。

 

川金HDは、過去に計45物件、402本の免震装置と計103物件、4799本の制振装置を出荷。

さいたま市は23日、改竄の疑いがある制振装置が市役所本庁舎に使われていたと発表した。

 

出典

川金HD、免震・制振装置でデータ改竄 さいたま市庁舎など93物件に出荷

https://www.sankei.com/affairs/news/181023/afr1810230031-n1.html 

 

 

10232248分に毎日新聞からは、不正に関与したのは歴代の検査員3人だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

川金HDは東証2部上場で、2018年3月期の連結決算では売上高が391億円。

従業員は約1800人で、橋など公共工事に使われる土木用建材の製造・販売を主力としている。

 

免震・制振装置分野では、05年から販売を始めた新規参入組だ。

 

不正に関与したのは、専任の検査員3人。

専任の検査員は05年以降、1人が一定期間務めた後に交代してきたが、マニュアルなど不正の手法が引き継がれてきたかは「確認できていない」(鈴木社長)とした。

 

3人のうち1人は退職していて聞き取りができていないものの、他の2人は「お客様の要求する納期で納めるためだった」などと話しているという。

 

鈴木社長は、「目先の納期に目が行くあまり、品質に関する感覚がおろそかになっていたと反省している」と、苦渋の表情を浮かべた。

 

出典

『川金HD 検査員3人が不正関与「納期に納めるため」』

https://mainichi.jp/articles/20181024/k00/00m/040/112000c

 

 

10231940分に日本経済新聞からは、ダンパー価格は数100万円という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

免震・制振ダンパーの価格は200万~500万円程度。

取り換えには多額の費用がかかる。

 

鈴木社長は、「取り替え作業に必要な作業は建設会社の事業範囲でわからず、現時点で業績への影響は言えない」と話した。

 

出典

『免震データ改ざん、川金HD社長が謝罪 不適合93物件』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3682224023102018XA0000/ 

 

 

10242317分に朝日新聞からは、改竄物件数は全体の6割を占めるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

親会社の「川金ホールディングス(HD)」は24日、改ざんがあった時期の物件数は148件だったと訂正した。

 

川金HDは23日の会見で、改ざんがあった2005年2月~18年9月に出荷された製品が使われた物件数は193件と説明。

このうち約5割にあたる93件で、顧客との契約に適合しない製品が使われたとしていた。

 

24日に訂正した物件数148件で計算すると、不適合品が使われた物件数は全体の6割強になる。

 

出典

免震不正、不適合品使用の物件は6割強 川金HDが訂正

https://www.asahi.com/articles/ASLBS6DFPLBSUTIL062.html

 

 

 

 

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201810231833分に北海道新聞電子版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

上川管内上川町愛山渓で6月、旭川市消防本部の男性隊員(32)が、遭難した女性(56)=死亡=の救助中に滝つぼに滑落し、意識不明の重体になった事故で、同本部は23日、救助活動の指揮者が雪渓に覆われた急斜面の状況を把握しないまま、登山経験のない隊員を救助に向かわせたことが原因とする検証結果を、市議会総務常任委員会に報告した。

 

事故は6月23日夕に発生。

報告書によると、同本部と道警は愛山渓温泉に現地指揮所を設けたが、同本部上川署長は救助隊員の人選のため、そこから約15km離れた防災ヘリコプター離着陸場で30人余りを指揮。

 

急斜面の雪渓や女性の容体など、現場の状況を把握しないまま、道防災ヘリで隊員2人を救助に向かわせた。

 

重体の隊員は、ヘリからロープで降下し現場に向かう途中、雪渓の急斜面で転倒して滑落、7m下の滝つぼに頭から落ちた。

男性は救急救命士の資格を持つが、登山経験はほとんどなく、靴に滑り止めを装着していなかった。

 

報告書は、「指揮者と指揮所が離れたため、実態把握や道警との情報共有に漏れや遅れが生じた」と指摘。

 

同本部は、指揮体制の見直しや教育訓練の充実など再発防止策を講じた上で、山地救急救助業務を来年6月にも再開する方針。

 

隊員は現在も入院治療中。

吉野消防長は、市議会常任委で組織としての責任を認め、「事故を教訓にして、再発防止に全力で取り組む」と述べた。

 

出典

愛山渓の消防隊員滑落「指揮者が状況把握せず」 旭川市消防本部が検証結果報告

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/240846/

 

 

※事故当時の報道は下記参照。

 

20186232227分 産経新聞)

 

23日午前11時20分ごろ、北海道上川町愛山渓で「妻が登山中に動けなくなった」と男性から119番があった。

 

救助に向かった旭川市消防本部の消防隊員の男性(32)が現場近くで滑落し、意識不明で病院に搬送された。

 

警察などによると、登山中に滑落した助産師、河野さん(女性、56歳)が、搬送先の病院で死亡が確認された。

警察によると、河野さんは夫と2人で登山に来ていた。

 

消防と警察が同日午後、ヘリコプターなどで現場に到着し、河野さんが滝の近くで倒れているのを発見。

意識不明になった男性隊員はヘリから降下し、斜面で滑落した。


現場周辺は雨や雪で地面が湿っていたという。

 

登山客救助の消防隊員滑落、意識不明 北海道上川町の愛山渓、女性登山客は死亡

https://www.sankei.com/affairs/news/180623/afr1806230014-n1.html

 

 

 

 

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201686日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6152/

 

 

(2018年10月30日 修正1 ;追記)

 

20181023日付で上毛新聞から、病院は事例対応として患者へのインフォームドコンセントの録音を始めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

患者の声を医療に反映させるため、群馬大医学部附属病院が設置した「患者参加型医療推進委員会」の第2回会合が22日、前橋市の同病院で開かれた。

 

病院は、患者へのインフォームドコンセント(十分な説明と同意)の録音が本格的に始まったと報告。

患者が閲覧できる電子カルテは、来年1月に導入予定と明らかにした。


患者らに治療への理解を深めてもらう取り組みで、手術死問題後の改革を進める病院が、導入を決めていた。

 

委員会には、手術死問題の遺族2人と病院幹部11人が出席。

遺族の要望を受け、今回から、傍聴希望者に議論を公開した。

 

出典

群大病院 カルテの閲覧、来年1月から 患者参加型委で報告

https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/87575 

 

 

1023日付で毎日新聞からは、電子カルテ閲覧のやや詳しい内容など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

群馬大病院は22日、同一の男性医師(退職、懲戒解雇相当)による手術を受けた患者が相次いで死亡した問題を教訓として、入院患者が電子カルテを院内で閲覧できるシステムの運用を来年1月から始めると明らかにした。

問題を受け設置した医療安全を推進するための委員会で報告した。

 

病院によると、病棟ごとに端末を設置。

患者が自らの電子カルテにアクセスし、記載された内容や検査結果、コンピューター断層撮影装置(CT)画像などを見ることができるようにする。

 

一連の問題で妹を亡くした遺族として委員に加わっている小野里さん(男性、38歳)は、「医師がどういう説明をしたか、再確認できるようになる」と評価した。

 

群馬大病院では2014年、男性医師から腹腔鏡や開腹手術を受けた18人の死亡が判明。

その後、さらに12人が死亡していたことも発覚した。

 

病院は、カルテの記載と患者に対する事前の説明が不十分だったとして、16年に男性医師を懲戒解雇相当処分にした。

 

出典

『群馬大病院 患者、カルテ閲覧可能に 手術死亡事故相次ぎ』

https://mainichi.jp/articles/20181023/dde/041/040/028000c 

 

 

 

 

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20181023日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事が写真と図解付きでネット配信されていた。

 

9、10月の台風で茅野市などに数日間の広域停電を引き起こした倒木は、戦後造成されたカラマツの人工林で多発していたことが22日、専門家への取材で分かった。

 

植林されたカラマツは、苗木段階で、地中に太く伸びる「直根」が生産効率を上げる目的で切られているものが多い。

 

専門家は、成長すればするほど重心が高くなり、強風によって根ごと倒れる「根返り」が相次いだとみている。


今月の台風24号では、諏訪地方で最大約2万戸が停電。

9月の台風21号でも、最大約9700戸が停電した。

諏訪地方であった強風で倒木が相次いだことが原因で、復旧にも手間取った。

 

倒木が多発した茅野市と諏訪郡富士見町、原村の八ケ岳山麓には、戦後造成されたカラマツ林が広がっている。


県林業総合センター(塩尻市)によると、一定の大きさに育ったカラマツの苗木を植え替える際、直根があると、広く深く掘り返す手間が掛かる。

そのため、他の根と一緒に一定の深さで切る「根切り」を行うのが一般的という。


諏訪地方の倒木について調べている山地防災学などが専門の山寺喜成(よしなり)・元信州大教授(上伊那郡辰野町)によると、直根は重力方向に深く伸び、水平方向に広がる「側根」とともに、木を倒れにくくする。

 

直根を切ると、再生しない上、側根も細くなって、風などに弱くなる。


諏訪地方で倒れたカラマツでは、直根がないものが見つかっており、山寺元教授は、倒木が相次いだ原因との見方だ。 

 

出典

『諏訪地方の停電引き起こした倒木 カラマツ「根返り」原因か』

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181023/KT181019FTI090031000.php 

 

 

 

 

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201810231138分にFNN PRIME(岡山放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

23日午前8時15分ごろ、岡山市北区の中学校から、「生徒が飛び降りそうだ」と消防に通報があった。

 

2年の女子生徒がこのあと、校舎4階から飛び降り、下で受け止めようとマットを準備していた女性教員に当たった。

生徒と教員は、いずれも骨折の疑いがあるが、命に別条はないという。

 

また、目撃した生徒ら10人が体調不良を訴え、病院に運ばれた。

 

岡山市教委などによると、この中学校は現在、定期試験の期間中で、生徒は始業前に、校舎の外壁を伝って飛び降りようとしていたという。

 

出典

『中2女子飛び降り、女性教員に直撃 2人骨折の重傷か 岡山市』

https://www.fnn.jp/posts/00403791CX 

 

 

10231943分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

23日午前8時15分ごろ、岡山市北区の市立中学校から「生徒が飛び降りそうだ」と110番があった。

 

消防によると、中学2年の女子生徒が校舎の4階から飛び降り、地上でマットを準備し受け止めようとした女性教諭に当たった。

2人は骨折の疑いがあるが、命に別条はない。

 

現場で目撃した生徒9人も体調不良を訴え、病院に搬送された。

 

岡山市教委によると、始業前に校門で立っていた女性教諭が、校舎4階のベランダの外側に立ち、飛び降りようとしている女子生徒を発見。

複数の教諭とマットを準備し、受け止めようとしたところ、落下してきた女子生徒と当たったという。

 

出典

『救命 4階から中2飛び降り、対応の女性教諭に当たりけが』

https://mainichi.jp/articles/20181023/k00/00e/040/294000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本来なら掲載対象外の事例だが、相手の安全確保のみならず、自分自身の安全確保にも配慮が必要だったという点が気になったので、紹介する

 

 

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201810221824分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

4年前、高松市の公立中学校で、当時、中学1年生だった女子生徒がバドミントンの部活動中に別の生徒が打ち返したシャトルが目に当たって後遺症が残ったのは顧問教員の指導に過失があったからだとして、高松市に1800万円余りの賠償を求めた裁判が高松地裁で始まり、被告側は訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示した。


訴状などによると、高松市の公立中学校に通っていた、当時中学1年生の女子生徒は、平成26年に校舎内にある武道場でバドミントン部の練習に参加し、顧問教員の指示に従ってネットの近くから別の生徒にシャトルを投げる作業をしていたところ、打ち返されたシャトルが左目にあたり、外傷性の白内障などのため、目の中に人工レンズを挿入しなければならなくなったという。


訴状では、本来の練習場所ではない畳の上で、滑りやすい靴下をはいて練習をしていたことや、けがをした生徒とシャトルを打ち返した生徒は、いずれも競技経験が浅かったことから、コントロールを誤って事故が起こることは容易に予測できたのに、シャトルを投げる作業を指示した顧問教員の指導には過失があったなどとして、市を相手取って、およそ1840万円の賠償を求めている。


22日、高松地裁で初めての口頭弁論が開かれ、被告側は「練習は正当な指導の範囲内で、教師に過失はなかった」などとして訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示した。


次の裁判は今年12月に開かれる予定。

 

出典

部活動で目にけが 市に賠償請求

https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20181022/8030002354.html

 

 

 

(2019年11月27日 修正1 ;追記)

 

201911261716分にNHK香川から、市は和解するための議案を議会に提出する方針という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

5年前、高松市の公立中学校でバドミントンの部活動中に目をけがして後遺障害が残ったのは顧問教員の指導に過失があったからだとして、生徒が市を相手取って賠償を求めていた裁判で、市は26日、生徒側に1700万円を支払って和解するための議案を市議会に提出する方針を明らかにしました。

訴状などによりますと、高松市の公立中学校に通っていた女子生徒は、中学1年生だった平成26年にバドミントン部の練習の一環として顧問教員の指示に従い、校舎内の武道場に張ったネットの近くで別の生徒にシャトルを投げる作業をしていたところ、打ち返されたシャトルが左目にあたって目に後遺障害が残り、人工レンズを挿入しなければならなくなったということです。

市は当初、「教師に過失はなかった」と、争う姿勢を見せていましたが26日、生徒側に1700万円を支払うことで和解するための議案を、来月4日に開会する市議会に提出する方針を明らかにしました。

市は、「和解がまだ成立していないので、現時点ではコメントできない」としています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20191126/8030005264.html

 

 

 

 

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201810231510分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

22日午後6時40分頃、北海道平取町振内町の自動車整備会社「F自工」の工場で、同社社長の滝さん(男性、60歳)が、破裂したトラックのタイヤの風圧で約2m飛ばされ、アスファルトの地面にたたきつけられた。

滝さんは病院に搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。

 

警察の発表によると、滝さんは同町に住むトラック運転手の依頼を受け、10トントラックのタイヤの交換作業をしていた。

 

左後輪の内側のタイヤ1本が破裂したといい、警察で原因を調べている。

 

出典

『交換中にタイヤ破裂、風圧で2m飛ばされ死亡』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20181023-OYT1T50087.html 

 

 

1023045分にNHK北海道からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

22日午後6時半ごろ、平取町振内町の自動車整備工場で、経営者の男性が、持ち込まれた10トントラックを客の男性と一緒に点検していたところ、後輪の車軸の左側に重ねて取り付けられたタイヤ2本が相次いで破裂した。

 

2人は破裂の衝撃で吹き飛ばされ、このうち工場の経営者で、近くに住む瀧さん(60)が体を強く打って死亡した。


警察によると、客の男性は破裂したタイヤ2本の間には石が挟まっていたと話しているということで、警察が事故との関連を調べている。

 

出典

整備中にタイヤ破裂し男性死亡

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181023/0005062.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

挟まっていた石が原因?

しかし、過去に千枚通しなどによるタイヤパンク犯行が報じられた際、大きな音がしたとか犯人がケガしたという話は、聞いた覚えがない。

石が原因だったとすれば、瞬時に開いた面積が大きかったため・・・ということだろうか?

 

車のタイヤを交換中、あるいは空気注入中にタイヤが破裂し作業員が死亡した事故は、、本ブログでも過去に、甲賀市や沼津市の事例などを紹介スミ。

 

それらの情報以外、今回の事例を機に調べ直した結果、以下の情報も見つかったので、併せて紹介する。

 

2015316150分 産経新聞west)

 

滋賀県甲賀市のガソリンスタンドで昨年末、空気を入れていた大型トラックのタイヤが突然破裂し、作業をしていた店員が風圧で死亡する痛ましい事故が起きた。

 

まさかと思われるかもしれないが、実は、空気充填中のタイヤ破裂は過去5年間で少なくとも5件は発生し、3人が死亡する非常に危険な事故だ。

 

特に大型車のタイヤが破裂した場合は、「手榴弾並みの恐ろしさがある」と指摘する関係者もいるほど。

扱いを一歩間違えればとんでもない“凶器”になりかねない「タイヤ」と、どう付き合っていけばいいのか・・・。

 

 

【強い風圧で2mも飛ばされて・・・】

 

 「ドーン!」

昨年12月22日夕、甲賀市水口町の国道1号沿いにあるガソリンスタンドで、大きな音が響き渡った。

副店長を務める男性従業員=当時(49)=が大型トラックのタイヤ(直径80cm)に空気を入れる作業をしていたところ、突然、破裂した音だった。

 

異常事態に気付いた別の従業員が駆けつけると、男性従業員は作業をしていた場所から2mも後方に飛ばされ、あおむけに倒れていた。

 

男性従業員は、すぐに病院へ運ばれたが、死亡が確認された。

死因は、胸に強い風圧を受けたことによる大動脈解離だった。

 

警察によると、破裂したタイヤは側面全体に細かな亀裂がたくさんあり、タイヤの強度が下がっている状態だった。

そこへ、高圧の空気を補充したため、破裂が起こったとみられる。

 

 

【「予見可能性」あるといえず、摘発断念】

 

死亡した男性従業員は、ガソリンスタンド勤務歴28年のベテラン。

労安法に基づく規則で、事業者は自動車タイヤの空気充填業務に従事する従業員に対して講習などの「特別教育」を行うよう義務づけられており、この男性も平成20年5月に受講していた。

 

ガソリンスタンドを経営する会社は、「当社の店舗でタイヤの破裂事故が起きたのは初めてのケース。恐ろしさは十分に認識しており、注意するよう呼びかけていたにもかかわらず起こってしまい、残念」と話す。

 

捜査に当たった甲賀署は、「ガソリンスタンドの敷地内は道路上ではないため、大型トラックの運転手も、運転手の会社も、道路交通法(整備不良)に問うのは困難」と指摘する。

 

同署は、労働災害で死亡した男性従業員の雇用主に対する業務上過失致死罪の適用も検討したが、「男性がベテランで、労安法に基づく講習も受けている。会社側に予見可能性があるといえず、断念した」と話す。

 

 

【破裂事故は年1回ペースで、死亡率も高い】

 

国内のタイヤメーカーでつくる「日本自動車タイヤ協会」によると、空気充填作業中のタイヤ破裂事故は、「補充」作業に限ったデータでみると、平成22~26年の5年間で5件発生している。

実に、年1回は起きている計算だ。

このうち人身事故は4件で、3人が死亡している。

 

平成22年1月、山形県河北町の建設会社で、除雪作業の準備のため、従業員ら3人が除雪作業車のタイヤ(直径1.4m)に空気を入れていたところ、タイヤが破裂。

男性1人が胸に風圧を受けて、間もなく死亡。

別の男性も胸に軽傷を負う惨事になった。

 

同年11月には、北海道室蘭市の運送会社でも、トレーラーのタイヤ(直径90cm)が空気充填中に破裂し、作業をしていた男性運転手が強い風圧を受けて、胸の出血性ショックで死亡した。

 

また、補充中ではなくタイヤ組み替え時の充填作業だったため、前出のデータにはカウントされていないが、25年4月にはさいたま市北区の陸上自衛隊大宮駐屯地でも、パンクによる死傷事故が起きている。

 

隊員2人が大型トラックの整備をしていた際、新たに組み替えたタイヤ(直径1.2m)に空気を充填していたところタイヤが破裂して、風圧が2人を直撃。

女性隊員が死亡し、男性隊員が重傷を負っている。

 

ある運送会社の関係者は、「大型車のタイヤになると非常に高圧で、破裂すると風圧も強烈。手榴弾に匹敵するほどだ」と話す。

 

 

【ゴムは劣化する・・・目視だけでは難しい】

 

いったい、タイヤ破裂事故を防ぐにはどうすればいいのか・・・。

 

日本自動車タイヤ協会技術部の柴田さんによると、タイヤが破裂するのは、タイヤの劣化や損傷が大きな原因にあげられる。

 

タイヤはゴムだけでなく、ワイヤーや繊維などが組み合わされた複雑な構造を持つ。

「低圧状態で走行を続けていると、タイヤ内部の『骨格部分』がダメージを受け、高圧の空気を充填した際に、傷を受けた部分が耐えきれずに破裂する」と解説する。

 

それだけに、走行前にタイヤのチェックは欠かせない。

「まずは目視。タイヤの接地面がへこんでいたり、タイヤの側面に傷があれば要注意。ただ、目視だけでは異常が確認できないケースも多い」という。

 

そのため、月1回はタイヤ内の空気圧を点検する必要がある。

タイヤのバルブにエアコンプレッサーの注入口を差し込んで計測する。

 

通常は、高くて乗用車で280kPa、トラックの場合は800~900kPaで、「半分以下になっていたら、非常に危険な状態。そんな場合は空気を入れずに、タイヤ販売店に相談してほしい」と話している。

 

また、タイヤのすり減り具合に注意を払うのは当然のことだが、ゴムは時間とともに劣化していく素材。

各メーカーとも、たとえ走行距離が多くなくても、使用開始後5年が過ぎたら定期的にタイヤを点検し、10年以上は使用しないよう呼びかけている。

 

普段はあまり気にしないタイヤだが、一度、クルマの“足元”を見つめ直してみては・・・。

 

『実は「手榴弾」並みの恐ろしさ…空気充填中のタイヤ破裂事故「年1回発生」の衝撃事実』

https://www.sankei.com/west/news/150316/wst1503160002-n1.html

 

 

 

 

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20181022220分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

22日午後3時5分ごろ、京都三大祭りの一つ「時代祭」が行われていた京都市左京区の平安神宮境内で、行列の馬が暴走した。

観客の女性(76)や手綱を引いていた女性(48)ら、男女4人が負傷した。

 

警察などによると、観客の女性は頭を強く打って一時意識を失ったが、命に別条はない。

手綱の女性は右足を骨折した疑いがある。

騎乗していた男性(20)、手綱を引いていた別の女性(51)は軽傷。

 

目撃者によると、平安神宮・応天門の脇の門を馬がくぐった際、騎乗した男性のやりが天井に接触。

反動で根元が馬の腹に当たり、馬が走り出したという。

 

馬は乗っていた男性を落とし、手綱を持つ女性2人を振り切って観客女性に衝突。

周辺を数100m走り回った後、関係者に取り押さえられた。

 

出典

『京都 「時代祭」で行列の馬暴走、4人けが』

https://mainichi.jp/articles/20181023/k00/00m/040/110000c 

 

 

10222027分にNHK京都からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

22日は、平安から明治にかけてのそれぞれの時代を象徴する衣装を身にまとったおよそ2000人の行列が、京都御所から平安神宮まで、市内のおよそ4.5kmを練り歩いた。


警察によると、行列の先頭が平安神宮に到着した後の午後3時すぎ、室町時代の武将の行列に参加していた馬が、境内で突然暴れて走り出した。


警察によると、落馬した20歳の男性と手綱をひいていた48歳と51歳の女性、それに観客の76歳の女性の合わせて4人がけがをし、病院に搬送された。


このうち48歳の女性は、馬にひきずられた際に右足を踏まれて大けがをしたおそれがあるほか、観客の女性は、50mほど離れたところから走ってきた馬に後ろから突き飛ばされ、頭にけがをしたという。
いずれも命に別状はなく、ほかの2人もけがの程度は軽いとみられるという。


目撃者の話などから、男性が馬に乗って門の通用口をくぐる際、持っていたやりが馬の体にあたったとみられるということで、警察は、関係者から事情を聞くなどして、当時の状況を調べている。

 

出典

「時代祭」行列で馬暴れ4人けが

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20181022/2010002085.html 

 

 

 

 

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20181023日付で秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

秋田市の秋田中央道路トンネル内に13台設置されている非常用電話のうち、少なくとも2台が119番につながらない状態だったことが22日、分かった。

同日、トンネル内で行われた防災訓練で判明した。

原因は分かっていない。

 

いずれも、道路を管理する県秋田地域振興局の中央監視室(同市東通)にはつながる。

同振興局は、近く、全ての電話を点検する考え。


同振興局によると、電話は200mおきに設置されている。

119番、110番、中央監視室の3カ所に連絡できる仕組みで、それぞれに通じるボタンが付いている。

 

22日の防災訓練では、1台目で119番したもののつながらず、2台目もつながらなかった。

このため、中央監視室に連絡して訓練を続けた。


電話は、県の委託業者が3カ月に1回点検しているが、中央監視室につながるかどうかのみを確認しており、直近の8月下旬の点検では異常はなかったという。

110番と119番は、警察と消防の業務に支障を来す恐れがあるとして、確認しないことになっていた。


同振興局建設部の佐藤部長(男性、58歳)は、「今後の定期点検では、3つの回線を全て調べたい。関係機関と協力して原因を早期に究明し、今後このようなことが起きないようにする」と話した。

 

出典

『トンネルの非常用電話、119番つながらず 秋田中央道路』

https://www.sakigake.jp/news/article/20181023AK0002/ 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

調べたところ、秋田中央道路は秋田市の中心部を東西に走る道路で、JR秋田駅の下も通っている。

 

 

 

 

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201810221913分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

高齢の患者が自宅などで心肺停止した際、救急隊が駆けつけても、家族が「自宅でみとりたい」などとして蘇生を拒否するケースが相次いでいることから、救急隊員が、こうした場合にどう対応するかを学ぶ訓練が、埼玉県の消防局で行われた。


訓練は、救急搬送で先進的な取り組みを進めている、狭山市などを管轄する埼玉西部消防局で6日間行われ、初日の22日は救急隊員25人が参加した。


この中では、80代の女性患者が自宅で容体が悪くなったものの、家族などから蘇生措置はしないよう求められたという想定で、どういう場合に蘇生を中止できるかを学んだ。


そして、事前に本人の意思と主治医の署名が書かれた文書が用意されている場合や、文書がなくても主治医の指示と家族の同意があれば蘇生を中止できるとして、手順を確認していた。


総務省消防庁によると、高齢の患者が自宅などで容体が悪化した際、救急隊が駆けつけても蘇生を拒否されて搬送するかどうか判断を迫られたケースが、去年、全国で少なくとも2000件あったことが分かっている。


訓練に参加した埼玉西部消防局の救急隊員・渋谷さんは、「救命活動と家族への説明を同時に行わなければならないのが難しい。この研修で学んだことを現場にいかしていきたい」と話していた。

 

出典

救急隊員が蘇生拒否の対応訓練

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20181022/1100003915.html

 

 

10222024分に日本経済新聞電子版からは、より詳細な解説的記事が下記趣旨でネット配信されていた。

 

病気で終末期を迎えた際に「住み慣れた自宅で最期を」と願う人が多くなる中、救急隊が患者の家族に心肺蘇生を拒否されるケースが相次いでいる。

 

総務省消防庁によると、2017年は全国で2000件以上。

一方で、5割超の消防本部が、拒否の意思が示された場合の対応方針を決めていなかった。

 

本人意思の尊重か、蘇生措置の優先かを巡って、現場が揺れている。

 

名古屋市の医師、神谷さん(男性、50歳)は16年9月、同居する父親(当時77)が自宅の風呂場で倒れているのを発見した。

既に心肺停止の状態。

間質性肺炎を患っていた父親からは、「もし心肺停止になっても、蘇生措置はしないで、ゆっくり死なせてほしい」と伝えられていたことから、救急車を呼ばずに警察に通報した。

 

警察には事件性なしと判断してもらいたかったが、駆けつけた警察官は、「身体が温かい。救急車を呼ぶ」。

到着した救急隊にも父親の意思を伝えたが、「死後硬直が起きていない。ルールとして病院に搬送する」と説明された。

 

結局、父親は病院で死亡が確認され、自宅に戻ったのは約6時間後だったという。

神谷さんは、「2人の娘は、『おじいちゃんに触らないで』と泣き叫んでいた。救急隊を責めるわけにもいかないが、家族と父の希望をかなえられず、悔しい」と話した。

 

総務省消防庁は、18年9月、17年に蘇生の拒否事例が全国728消防本部のうち403本部であり、少なくとも2015件に上ったとする初の調査結果を公表した。

拒否の意思を示された場合の対応方針を定めていない消防本部は、全体の54%に上った。

 

消防法は、救急搬送や心肺蘇生などを救急隊の任務と定めるが、蘇生中止に関する規定はない。

ある救急隊員は、「家族の説明だけでは、生前の意思を判断できない。蘇生措置に抗議されても、ルールがないので、任務は遂行しなければならない」と明かす。

 

対策を講じる動きもある。

 

救急隊員や医師でつくる日本臨床救急医学会は17年4月、提言を発表。

心肺停止後の蘇生措置を望まないと事前に書面で残している場合も、まずは措置を始め、かかりつけ医に直接連絡を取って、具体的な指示があれば中止するよう求めた。

 

提言を受け、埼玉県所沢市など5市を管轄する埼玉西部消防局は、同12月に具体的な手順書を作った。

管内では、18年9月末までに17件の該当例があったが、トラブルはないという。

同局救急課は、「手順書作成前は、現場から悩みが報告されていたが、現在は解消された」と効果を語る。

 

こうした取り組みについて、同学会代表理事の坂本医師(男性、60歳)は、「一部にとどまっており、国が統一したルールを設けてほしい」と要望する。

 

総務省消防庁の検討部会は、蘇生拒否への対応を含む救急業務のあり方について議論しており、19年1月ごろまでに意見をまとめる方針。

同庁救急企画室は、「意見を踏まえて、今後の対応策を検討したい」としている。

 

出典

「蘇生やめて」に救急現場困惑 拒否、172000

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36776770S8A021C1CC1000/?n_cid=NMAIL007 

 

 

 

 

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201810222046分にYAHOOニュース(東北放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

22日午前4時15分頃、宮城県石巻市重吉町の「I製鐵所石巻工場」で従業員が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認された。

死亡したのは、この工場に勤務する内山さん(男性、43歳)。

 

警察によると、内山さんは21日午後11時頃から、地上12mの高さに運転席があるクレーンを操縦し、鉄くずを台車に積む作業をしていた。

 

運転席までは同じ高さの足場を通らなければならず、警察は、内山さんが、この足場から転落したとみて、事故の原因を調べている。

 

出典

石巻の製鉄所 高さ12mの足場から転落 男性死亡

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181022-00000006-tbcv-l04 

 

 

1022192分にNHK東北からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によると、内山さんは工場で、高さおよそ12mの所に設置されたクレーンを操縦していたということだが、無線で連絡が取れなくなり、不審に思った同僚が探したところ、倒れているのが見つかったという。


警察では、現場の状況などから、内山さんがクレーンの操縦席を離れ、作業用の通路を歩いていた際に誤って落下したとみて、当時の状況を詳しく調べることにしている。

 

出典

作業中に落下か製鉄所で男性死亡

https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20181022/0003297.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は東北放送映像の1コマ。

架鋼上に設置された手すり付きの通路をヘルメット姿の作業員が歩いているが、その向こう側をクレーンが、右から左に向け、水平方向に滑るように動いていた。

 

 

手すりの高さは見た目1mにつき、通路歩行中に落ちたとは考え難い。

どこかに隙間でもあったのだろうか?

 

 

 

 

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20181013日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8930/

 

 

(2018年10月28日 修正1 ;追記)

 

20181021日付で茨城新聞から、風速や大会中止の判断に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

・・・・・

 

水戸地方気象台によると、同日は台風25号の接近に伴い風が強く、土浦市内の午後5時半の平均風速は4.3m(最大瞬間風速8.4m)

 

事故が起きた同6時半ごろは4.0m(同7.7m)だった。

 

実行委は事前の開催判断について、「予報では午後9時以降に風が強まり、大会(開催時間)中は中止の基準を下回っていた」と釈明する。

 

・・・・・

 

業者からは、「丹精込めて仕上げた作品を披露できなかった」と残念がる声が漏れた。

大会が途中で中止になることは、これまでにほとんどなかったからだ。


事故について、参加した県内業者は「通常あり得ないことで、風が相当強く吹いていたのでは」と首をひねる。

 

別の業者は「風は、場所によって強さに違いがある」と指摘した上で、「中止になるほど強いとは思わなかった。(実行委も)苦渋の決断だったと思う」と、主催者判断に理解を示した。

・・・・・

 

花火大会の開催可否について、基準はないのか。

 

火薬類取締法施行規則は、「煙火の消費に際して、強風その他の天候上の原因により危険の発生するおそれのある場合には、煙火の消費を中止する」と定める。

 

県消防安全課によると、中止判断に明確な基準はなく、主催者側に委ねられる。
実行委によると、開催可否は東京都と千葉県の基準を参考にしているという。

 

都の指針によると、中断または中止するのは、暴風警報が発令された場合や、風速7m以上の強風が10分間以上続く場合。

千葉県も、風速10m以上が10分間以上続く場合だ。

 

土浦市の当時の風速は基準を下回っていたが、千葉県は、風速10m以下でも周囲の状況や風向きによって「危険な状態」があることを定めている。


実行委は今回の大会中止を踏まえ、安全確保や打ち上げ基準の見直しが必要と認識。

担当者は、「具体的な数値を設けることも必要になる」としている。

 

出典

土浦の花火大会中止 開催可否、風速基準なく 実行委 「安全対策見直し必要」 

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15400338892190 

 

 

 

(2019年4月16日 修正2 ;追記)

 

20194151604分にNHK茨城から、今年の大会は新たな安全基準を設けたうえで開催されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

15日、大会の実行委員会が会見を開き、事故の原因について、導火線の異常で花火が上空で破裂せず、風や打ち上げ設備の問題など複数の要因が重なって観客がいる場所に落下したと結論づけたことを明らかにした。


その上で、打ち上げ場所に風速計を設置し、風速が10mを超えた場合は中断するといった、新たな基準を設けた上で、ことしも大会を開催することを決めた。

 

出典

土浦花火大会 対策強化し開催へ

https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20190415/1070005943.html 

 

 

4151643分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

新基準によると、打ち上げ場に風速計を設け、10分間の平均風速が毎秒10mを超す場合は大会を中断。

 

事前に同じ強風が予測されれば、開催を中止したり延期したりする。

 

悪天候や雨で火薬が湿るなど、安全確保に問題がある場合も、同様の措置を取る。

 

出典

茨城・土浦花火大会、今年も開催 観客負傷事故で安全基準強化』

https://this.kiji.is/490426807339795553?c=39546741839462401 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は土浦市HPに掲載されていた、事故調査報告書公表記事の冒頭部分の記述。

 

事故原因につきましては、関係機関との協議の中で、「風以外の原因」も示唆されていましたことから、「気象の専門家」や「花火の保安に関する専門家」にご意見をいただくと伴に、「花火玉の弾道計算システム」を使用するなどし、引き続き調査を実施してまいりました。


結果としまして、事故に繋がる直接的な原因を発見するには至りませんでしたが、導火線不良により開発しない花火玉が保安区域外に落下したのは、「風速」、「風向き」、「筒の傾き」が複合的に作用し、事故が発生したものと推測いたしました。

また、これまで、茨城県や他県の「煙火消費の手引き」を運用し、花火大会の「開催」や「中断」を判断していましたが、本年3月、茨城県の「煙火消費の手引き」が改正されたこと、及び、今回の教訓をもとに、今後の花火大会を安全に運営するため、「花火大会の開催基準」を明確化しました。

 

出典

87回土浦全国花火競技大会における花火事故調査報告及び花火大会開催基準について

http://www.city.tsuchiura.lg.jp/page/page012145.html 

  

 

 

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201810201215分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

強風でいかりが利かず船が流される「走錨(そうびょう)」による海難事故が国内で相次ぎ、第3管区海上保安本部(横浜)は、東京湾の海上施設への衝突に注意を呼び掛けている。

 

羽田空港や東京湾アクアラインのほか、海上に点在する原油や液化天然ガス(LNG)の受け入れ基地に衝突すると、大惨事につながる。

 

関係機関に対し、「特に東京湾に不慣れな外国船には事前に情報提供し、積極的に走錨防止に取り組んでほしい」と、訴えている。


9月の台風21号では、走錨したタンカーが関西空港の連絡橋にぶつかり、大きな被害が出た。

 

台風24号でも、10月1日未明に外国船籍の貨物船が約4km流され、川崎市川崎区の護岸に衝突する事故が発生した。


シーバースと呼ばれる原油やLNGの受け入れ基地が近くにあり、担当者は、「走錨した方位によっては、シーバースに衝突する危険性があった」と、危機感を募らせる。


3管管内の海事関係者や関係官公庁など官民が参加した「海の安全運動推進連絡会議」が19日、横浜市中区の横浜第2合同庁舎で開かれ、3管は2件の走錨事故を報告。

「いずれも人命を失うことはなかったことは、不幸中の幸い。東京湾内で同様の海難を防ぐため、注意喚起を行いたい」と、異例の呼び掛けを行った。


3管によると、東京湾での船の位置は、東京湾海上交通センターが船舶自動識別装置(AIS)やレーダーで把握。

 

停泊する船の全長や水深といった数値からモニター上に仮想の円を描き、船が円の外に出たら走錨の可能性があるとして、アラームが鳴る仕組みで監視している。

 

走錨を認知した場合は、船長に情報提供や勧告を行う。

 

3管は、「根幹は、船長が海域や地域の特性、気象海象、自船の操縦性能を含めて対策を徹底することだ。特に外国船に対して、協議会や団体を通じて趣旨を伝えてほしい」と呼び掛けた。 

 

出典

強風で流される船続出 衝突に注意、海保が呼び掛け

https://www.kanaloco.jp/article/366895/ 

 

 

 

 

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20181020530分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

兵庫県西宮市は、このほど、津波や高潮などの発生時に、沿岸部に駐車する民間のごみ収集車が水没するのを防ぐため、同市鳴尾浜1にある物流不動産会社「日本GLP」(本社・東京)と、同社駐車場を一時退避場所とする協定を結んだ。

 

ごみ収集車が使えなくなると、復旧作業での影響が大きいため。
9月末に阪神地域に接近した台風24号でも、高潮に備えて35台が退避した。

 

市によると、市のごみ収集車25台は、沿岸部の「東部総合処理センター」(鳴尾浜2)近くに駐車している。

また、ごみ収集を委託する2社の計50台も、海抜2.9mの駐車場に止めている。

 

市の25台は同センター2階に移動できるが、委託先の50台の退避場所がなかった。

 

協定により、同センターの北約1kmにある同社施設「GLP鳴尾浜」の屋外駐車場を使用できる。

盛り土された駐車場は、海抜6.4mという。

 

西宮市美化企画課は、「ごみ収集は、災害時は重要なインフラとなる。車両の待避場所が確保できれば、迅速な対応につながる」と話す。

 

出典

『津波・高潮からごみ収集車守る 西宮市が退避場所確保』

https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/201810/0011745209.shtml 

 

 

 

 

 

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HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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