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2018年12月22日18時25分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後0時半ごろ、兵庫県相生市相生の化学メーカー「C化成」(本社・神戸市中央区)の相生工場で爆風が発生し、鉄骨スレート葺き3階建て工場の屋根の一部、約12m2が風圧で吹き飛んだ。
屋根は工場内や屋外の通路に落ちたが、けが人はなかった。
警察などによると、男性従業員3人が3階で紫外線吸収剤の原料を鉄製の容器に入れる作業をしていたが、発生時は2階に降りていたという。
警察は詳しい原因を調べている。
出典
『爆風で工場の屋根吹き飛ぶ けが人なし』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201812/0011926583.shtml
2018年12月22日19時5分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前11時すぎ、高岡市長慶寺にある「K製作所」の工場から「煙が出ている」と、工場内で機械の修理にあたっていた作業員から消防に通報があった。
消防車12台が駆けつけ、火はおよそ1時間後に消し止められたが、20代から70代の男性作業員あわせて4人が煙を吸って病院に搬送された。
4人にけがはなかった。
警察によると、出火したのは鋳物の製造工場で、22日は休みだったが、4人が機械の修理のために作業をしていたところ、火の粉が飛び散って機械の近くにあったゴムシートに引火したとみられるという。
警察と消防は、冬に入って空気が乾燥する日が続いていることから、火の取り扱いに十分気をつけるよう注意を呼びかけている。
出典
『高岡市の工場で火事 4人搬送』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20181222/3060000979.html
2018年12月19日10時38分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
絹織物の精練や染色などを手掛ける鶴岡市のU絹練で6月、機械の清掃作業をしていた同社の女性社員(44)が大けがを負った労災事故で、庄内労基署は18日、同社と同社の安全管理を担う男性工場長(59)を書類送検した。
送検容疑は6月18日、布を2本のローラーで挟み水を絞る機械を使って作業させる際、作業者の体が巻き込まれないよう囲いを設けるなど、必要な安全措置をしなかった疑い。
同署などによると、女性はローラーに手が巻き込まれ、当時、両手を骨折するなどの大けがをした。
出典
『労災で絹会社を書類送検 庄内労基署』
http://yamagata-np.jp/news/201812/19/kj_2018121900369.php
2018年12月19日7時0分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
忘年会や新年会などでお酒を飲む機会が多い時期。
お酒を飲んだら、どのくらい運転を控えなければならないのか、久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の医師・瀧村剛さんに聞いた。
昨年、全国で朝の時間帯(午前5~10時)に摘発された飲酒運転は4157件あり、多くが前夜の酒が体内に残ったままだったと考えられている。
飲酒運転の摘発(879件)の約14%を占めている。
摘発された人の多くが、酒を飲んだ後、「少し寝たので大丈夫だと思った」と話しているという。
健康総合企業のタニタ(東京都)が11月に行った調査でも、社用車を運転することがある人の約37%が、「お酒を飲みすぎても一晩寝れば、運転しても大丈夫だと思う」と答えている。
「睡眠をとればアルコールの分解が促進されるということはありま
せん。
逆に、肝臓への血流が低下し、分解は遅くなります。
体内に入ったアルコールは主に小腸で吸収され、血液中に入り、全身を巡ります。
肝臓に運ばれると、酵素の力で『アセトアルデヒド』に変換されます。
さらに、別の酵素で酢酸に変換され、その後、体内で水と炭酸ガスになり、体外に排出されます。
寝ている間は全身の血流が緩やかになるために、肝臓へ入る血液量も低下し、アルコールの分解が遅くなると考えられています」
【「汗をかけば抜ける」もウソ…ほとんどが水分】
飲酒運転で摘発された人の中には、「風呂やサウナで汗をかいてアルコールを抜いたから大丈夫だと思った」と話す人もいるようだ。
「アルコールは約90%が肝臓で分解されます。
残りの約10%は分解されず、汗や尿などとして体外に排出されます。
だから、頑張って汗を出しても、あまり効果はありません。
お風呂やサウナで大量に汗をかいても、そのほとんどはお酒に含まれていた水分か、元々体内にあった水分です。
そもそも、飲酒後はアルコールの利尿作用により脱水傾向になるため、その状態でさらに汗をだそうと長風呂やサウナに入るのは大変危険です。
実際、飲酒後のサウナでの死亡事例もありますので、やめてください」
【飲んだら何時間運転できないのか?】
アルコールの分解は、どのくらいの速さで進むのでしょうか。
具体的にお酒を飲んだら何時間、車の運転ができないのでしょう。
その目安は?
「アルコールの分解には一定の時間が必要で、その長さはアルコールの摂取量によって変わります。
大事なのは、水分を含んだお酒の量ではなく、その中に含まれている純アルコールの量です。
つまり、同じ量であれば、度数が高いお酒ほど分解に時間がかかります。
分解のスピードは、個人差が大きいです。
久里浜医療センターで大学生を対象に1時間あたりの分解のスピードを調べたところ、1時間で分解できるアルコールの量は、遅い人と速い人で約3倍の違いがありました。
こうした調査も踏まえ、安全に運転できる一つの目安とされている数字があります。
警察や自動車学校で行われている、飲酒運転で免許取り消し処分を受けたドライバーを対象とする講習では、安全面を考慮して、アルコール4gを分解するのに1時間かかるとして、度数5%のビールを500mℓ飲んだ場合、アルコールは約20gなので、5時間は運転できないと教えています」
※アルコール量の計算式 お酒の量×アルコール度数×0.8
・・・・・
出典
『「寝たから大丈夫」のはず…翌朝に飲酒運転のワケ』
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20181217-OYT8T50045.html?from=y10
(ブログ者コメント)
本ブログでは、過去に以下などの類似情報も紹介している。
2017年10月10日掲載
『2017年10月3日報道 アルコールの摂取量と消失までの時間はほぼ比例、体重60㎏の成人男性だと日本酒1合で3~4時間が目安、警察庁は深酒翌日の運転は控えるよう注意喚起 (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7656/
2018年12月18日18時15分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
スプレー缶が原因とみられる火災は、東京都内でも相次いでいる。
東京消防庁によると、平成25年から去年までの5年間でスプレー缶が原因の火災は546件にのぼり、ことしは先月末までにあわせて79件起きている。
このうち、スプレー缶を捨てるために缶に穴を開けて抜いたガスに引火したケースが19件、ガスが残ったスプレー缶を捨て清掃車の中で火災が起きたケースは15件などとなっている。
ことし1月に都内の住宅兼事務所で起きた火災では、従業員がスプレー缶3本に穴を開けてガスを抜いた後、給湯器の点火スイッチを入れたところ、火花がスプレー缶から漏れたガスに引火したという。
火を消そうとした従業員2人が煙を吸ってけがをした。
スプレー缶が原因の火災を再現した実験映像では、台所の流し台でスプレー缶に穴を開けて残っているガスを抜こうとすると、まず、缶から漏れ出てガスコンロ付近に漂うガスにコンロの火が引火する。
その後、炎は流し台のほうに向かって燃え広がり、ついには、台所の流し台の中に滞留していたガスにも引火し、炎が一気に広がった。
年末にかけて大掃除を行う際に、使い残ったスプレー缶を捨てる人が増えるとみられ、東京消防庁は、スプレー缶を捨てる時は、必ず使い切ってから、各自治体が指定する方法に従って捨てるよう呼びかけている。
スプレー缶が原因の火災を再現した実験映像。
画面の手前にある台所の流し台の中にスプレー缶が置かれている。
缶の中に残っているガスを抜こうとしている。
その奥には、ガスコンロに火をかけてやかんでお湯を沸かしている。
この状態でスプレー缶に穴を開けると、どうなるのか。
まず、スプレー缶から漏れ出てガスコンロ付近に漂うガスにコンロの火が引火する。
缶に穴を開けてから20秒ほどで引火した。
その後、炎は流し台のほうに向かって燃え広がっていく。
そして、ついには、台所の流し台の中に滞留していたガスにも引火し、炎が一気に広がった。
札幌市で起きた爆発の原因になったとみられるスプレー缶の廃棄処分の方法をめぐっては、自治体の対応の違いが浮き彫りとなっている。
可燃性のガスを含むスプレー缶をめぐって、環境省や国民生活センター、それに業界団体などは、廃棄処分やごみ収集の際の事故を防ぐため、本来は、缶に穴をあけずに収集できる態勢を整えるのが安全で望ましいとしている。
環境省は、おととし、全国の自治体を対象に、家庭ごみとして出されるスプレー缶の収集方法について調査した。
回答があった1728の自治体のうち、「穴をあけた状態で収集する」と答えたのが73%、「あけない状態」が27%だった。
人口50万人以上の自治体に限ると、「穴をあけた状態」が29%、「あけない状態」が71%と、全体の回答とは逆の傾向になった。
これについて環境省は、穴をあけない状態で収集するには分別などの態勢を整える必要があるため、自治体の規模によって差が出ているとしたうえで、どのように収集するか、最終的には自治体の判断に任せているとしている。
国民生活センターが平成26年に行った調査でも、穴をあけるかどうかに加えて、住民への注意呼びかけの内容が異なるなど、自治体の対応の違いが浮き彫りとなっている。
国民生活センターは、自治体の対応が異なる現状では、穴をあけるかどうかにかかわらず、缶の中身を安全な場所ですべて出し切ってから廃棄することが大切だとしている。
札幌市で起きた爆発で問題になっているスプレー缶の廃棄処分。
ふだんの生活でどのようにしているのか、東京・新宿で聞いた。
都内に住む女性は、「自治体の処理法に従って、缶に穴はあけないで中身を最後まで出し切ってから捨てています。今回の爆発は本当に怖いと思ったので、もう一度、捨て方を確認しようと思います」と話していた。
神奈川県に住む男性は、「自治体が決めている方法は知りませんが、『缶に穴をあけたほうがよい』と何かで読んだことがあり、風通しのよいベランダで穴をあけてから捨てていました。今回のニュースを見て、自分も加害者になりかねないんだと思い、周りに火の気がないか注意します」と話していた。
また都内に住む女性は、「自治体が出している資料をきちんと見ない人も多いと思うので、スプレー缶のごみ出しのしかたについて、もっと周知する必要があるのではないでしょうか」と話していた。
出典
『スプレー缶火災 都内でも相次ぐ』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181218/0022779.html
2018年12月18日付で秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市で16日夜発生した爆発事故は、廃棄する大量のスプレー缶から放出したガスが室内にこもり、引火した可能性が高い。
スプレー缶の爆発事故は、昨年4月、秋田市でも起きた。
60代男性が浴室で殺虫剤のスプレー缶に穴を開けようとドライバーを刺した際、漏れ出たガスが居間のストーブに引火したとされる。
男性は全身にやけどを負い、部屋の窓ガラスなどが破損した。
市は、事故を機に、同年7月から缶に穴を開けず回収する方法に変更。
市環境都市推進課によると、変更後、同種の事故はないという。
県環境整備課によると、回収時の穴開けが不要なのは、同市と大仙市、横手市、美郷町の4市町(今年11月時点)。
他の21市町村は、穴を開けてから出すよう住民に求めている。
穴を開けないスプレー缶の回収には、通常の収集車と別の車や処理施設改修が必要で、回収の方法を変更するのは容易ではないという。
同課は、札幌市の爆発事故を受け、「スプレー缶が爆発の原因だった場合、市町村に注意を喚起する」とした。
出典
『スプレー缶爆発、秋田市でも 現在は穴開けずに回収』
https://www.sakigake.jp/news/article/20181218AK0003/
12月17日付で秋田朝日放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
スプレー缶の爆発事故は、去年4月に秋田市の市営住宅でも起きている。
浴室で殺虫剤の入ったスプレー缶のガスを抜こうとしていた男性が缶にドライバーを刺したところ爆発し、全身にやけどをするなどした。
男性は浴室で4本のスプレー缶に穴をあけていて、充満したガスに火花などが引火した可能性がある。
事故を受けて秋田市はガス・スプレー缶のゴミの出し方を変更し、去年7月から、ガス・スプレー缶は完全に使い切ったあと、穴を開けずに回収箱に入れることにした。
出典
『スプレー缶爆発の危険 過去に秋田でも事故が』
http://www.aab-tv.co.jp/news/aab_shownews.php?eLine=9&eGr=0
2018年12月18日21時32分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後3時半ごろ、東海第2原発の敷地内にある屋内開閉所と呼ばれる建物の外で、43歳の男性作業員が倒れているのを同僚が見つけた。
男性は病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
日本原子力発電によると、男性は協力会社の作業員で、同僚と2人で電気機器の点検作業をしていたという。
安全に作業を行うために、仮設のアース線を設けて作業をしていたが、事故が起きた時には、アース線のコネクト部分が外れていたという。
警察や日本原子力発電は、感電した可能性が高いとみて、原因を詳しく調べている。
東海第2原発は首都圏唯一の原子力発電所で、先月、原子力規制委員会から20年の運転延長が認められ、再稼働を目指している。
出典
『東海第二原発で作業員死亡、感電死か』
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3552671.html
12月18日20時39分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
作業は17日から行われており、送電は停止されていたという。
出典
『東海第2原発で作業員死亡 放射線管理区域外で感電か』
https://www.sankei.com/affairs/news/181218/afr1812180037-n1.html
12月18日21時35分に時事ドットコムからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は開閉所の壁付近に倒れていた。
出典
『東海第2原発で作業員死亡=感電か、定期点検中』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018121805675&g=soc
12月19日付で毎日新聞茨城版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原電や警察によると、男性は同日朝から作業員2人で、原子炉建屋の外にある別の施設で絶縁抵抗測定と呼ばれる電気系の点検作業をしていた。
出典
『東海第2原発 電気設備点検の男性作業員死亡』
http://mainichi.jp/articles/20181219/ddl/k08/040/082000c
(2018年12月28日 修正1 ;追記)
2018年12月27日18時3分にNHK茨城から、誘導電圧現象が原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原電は、「アースの役割を果たす線を外したため、感電したとみられる」と、事故の原因を明らかにした。
日本原電によると、作業は電線の通電を止めた上で行われていたが、男性が倒れていた場所から10mほどのところにある別の電線には高圧電流が流れていたため、離れた電線にも電流が流れる「誘導電圧」と呼ばれる現象が起きたとみられるという。
現場では、こうした事態に備えて、アースの役割を果たす「接地線」と呼ばれる電線を引いていたが、何らかの理由でこれを取り外したため、感電した可能性が高いという。
東海第2原発の保志副所長は、「事故を重く受け止め、二度と同じような事故を起こさないという決意のもと、対策を講じていく」と述べ、今後、接地線を簡単に取り外しができないものに変更したり、安全教育を徹底したりすることにしている。
出典
『原発作業員“アース”外し死亡か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20181227/1070005038.html
(ブログ者コメント)
以下は、日本原電HPに掲載されている資料の抜粋。
添付写真や図によると、作業員の上方、約10mの位置に屋内開閉所のコンクリート壁を貫通した高圧電線が通っている。
■原因調査結果
作業にあたっては、予め東海原子力線2号を停電させるとともに、隣接している東海原子力線1号(受電中) からの誘導電圧※3を考慮し、屋内開閉所内に本接地を行い、地面に電気が流れるようにしていた。
当日は、屋内開閉所内の機器を点検する際に干渉する本接地を外すため、作業場所から離れた屋外に代替接地を行い、屋内開閉所内で点検作業を続けていた。
他の作業員への聞き取り調査の結果から、被災者は、屋内開閉所での点検作業中に何らかの理由で屋外の代替接地箇所に移動し、当該接地を外したことで誘導電圧が加わり感電したものと推定される。
また、被災者は、点検作業前の確認※4において、他の作業員に対し「屋外の代替接地には触れないこと、外さないこと」等を周知していることから、接地についての知識や理解が十分あったものと推定される。
このため、被災者が代替接地を外した理由を究明することができなかった。
■再発防止対策
代替接地は不具合があった場合、重大事故につながるおそれがあることから、人命を必ず守るという強い決意の下、個人のいかなる振る舞いがあった場合でも、接地線を外すことを防止する対策を検討した。
1.ハード面の対策
代替接地を伴う作業中は、簡単に当該接地を外せない対策を
講じる。
(1)代替接地(接地極側)を先に外すことができない構造を持つ器具の採用
(2)代替接地が不用意に外れないカバーの設置
2.ソフト面の対策
特別高圧の作業に従事する者に対して、代替接地の重要性を
繰り返し認知させる対策を講じる。
(1)社内規程への反映
代替接地を実施する場合は、代替接地を外してはいけないという注意表記を行うことや、すべての代替接地接続箇所に「操作禁止」表示を行う旨、社内規程に明記する。
(2)作業請負会社への要求事項の明確化と当社による確認
①作業請負会社への要求事項として、作業前の確認において、代替接地を外さないこと、誘導電圧に関する安全配慮を情報共有する旨明記するとともに、当社はこれらの要求事項が確実に実行されていることを日報等により確認するとともに、適宜立会い、当社からも注意事項を伝える。
②作業請負会社への要求事項として、許可なく代替接地に接近させないため、専従の監視人を配置する旨明記するとともに、当社が適宜現場を確認する。
③作業請負会社への要求事項として、特別高圧の作業に従事する者に対して、誘導電圧が発生する仕組みや災害事例及び接地取扱手順等を教育する旨明記するとともに、当社がその教育内容及び教育実績を確認する。
さらに、今回の事故を教訓として安全文化醸成の観点から、所長を含めた管理職、所員が現場に出向き会話することで、「予定から外れた場合には必ず立ち止まること」「安全に関し言い合える職場風土を醸成すること」の重要性を発電所で働く者全員に対して浸透させていく。
出典
『東海第二発電所 屋内開閉所における作業員の死亡事故について (再発防止対策等の取りまとめ)』
http://www.japc.co.jp/news/press/2018/pdf/301227.pdf
2018年12月19日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後1時35分ごろ、名古屋市名東区引山3の市営共同住宅5階の一室でスプレー缶が爆発し、この部屋に住む50代女性が熱風を吸って病院に搬送された。
16日には札幌市でスプレー缶が原因とみられる大規模な爆発事故が起きており、市消防局は「冬は爆発の原因となる火気が身近にある。スプレー缶の扱いには十分注意を」と呼び掛けている。
名東消防署によると、事故はヘアスプレー缶を稼働中のガスファンヒーターの前に置いていたことが原因。
現場は鉄筋コンクリート造りの6階建てで、爆風で同室のベランダ側と共用廊下側の窓2カ所が割れた。
市消防局予防課によると、今年1~11月末に市内で起きたスプレー缶に起因する火災は、昨年同期より3件多い21件。
内訳は、スプレー缶のガス抜きに絡む引火事故が7件、ごみ収集車の発火事故が9件、ガスこんろのそばにボンベを置いていたなどのその他事案が5件だった。
名東消防署によると、スプレー缶は長時間温められるとガスの内圧が高まり、側面温度が80~100℃程度に達すると破裂の恐れがある。
12月は、鍋料理や大掃除など、スプレー缶を扱う機会が増えるため、事故も増加傾向にあるという。
札幌の事故も、ガス抜き後に湯沸かし器を使ったという証言があり、同署の担当者は、「殺虫剤や消臭剤など、身近なスプレー缶に危険性を感じる人は少ないが、周りに火気があると爆発事故につながる恐れがある。冬は置く場所にも注意してほしい」と呼び掛ける。
出典
『スプレー缶爆発、1人搬送 名東の市営住宅』
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20181219/CK2018121902000055.html
12月18日19時17分にNHK東海からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後1時半ごろ、名古屋市名東区引山の「市営引山荘」で、「ベランダから煙が出ている」と近所の人から消防に通報があった。
消防によると、火は別の部屋の住人によってすぐ消し止められ、火元の部屋の50代の女性が煙を吸って病院に運ばれたが、けがの程度は軽いという。
消防によると、女性は「部屋を掃除していて、ヒーターの前に一時的にヘアスプレーを置いていたら爆発した」と話しているという。
消防は、スプレー缶が破裂して中のガスに引火したとみて調べるとともに、暖房器具の近くにスプレー缶を置かないよう、注意を呼びかけている。
出典
『スプレー缶に引火か 女性負傷』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20181218/0002408.html
2018年12月18日20時15分に大分放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前9時50分ごろ、中津市耶馬渓町の山崩れ現場で、復旧工事にあたっていた中津市加来に住む建設会社の社員、巣野さん(男性、63歳)が高さおよそ120mの山の斜面から滑落した。
巣野さんは市内の病院に運ばれたが、およそ3時間後に死亡が確認された。
警察によると、現場には巣野さんと作業員4人がいて、土砂や落石防止の金網を設置する工事が進められていた。
巣野さんは現場責任者で、当時、山の斜面で作業上の注意を促す看板を設置していたとみられている。
工事を発注していた県は現場の作業を一時中断し、事故の原因がわかり次第、必要な対策を講じるとしている。
出典
『山崩れ現場で作業中の男性が滑落して死亡』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=12180043626&day=20181218
12月18日17時1分にNHK大分からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は、ことし4月に6人が死亡した大規模な土砂崩れが起きた場所で、警察によると、当時、巣野さんは、落石を防ぐために金網を取り付ける工事に携わっていて、斜面の上の方から50mほど滑り落ちたという。
出典
『土砂崩れ現場で滑落男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20181218/5070002647.html
12月19日付で毎日新聞大分版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
約50m滑落し、全身を強く打ち、間もなく死亡した。
警察によると、巣野さんはふもとから約130mの斜面で現場監督として、他の6人の作業員とともに落石防止の金網を付けるなどの作業に従事。
作業上の注意を呼び掛ける看板を木の枝に取り付けていた際、何らかの理由で足を滑らせたとみられ、警察が原因を調べている。
出典
『滑落 作業中に 耶馬渓災害復旧現場で死亡事故』
http://mainichi.jp/articles/20181219/ddl/k44/040/271000c
(ブログ者コメント)
以下は、大分放送映像の1コマ。
カメラワークから推察するに、斜面の最も高い場所付近から滑落した模様。
2018年12月17日19時9分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
綾瀬市教育委員会は17日、市立綾西小学校(綾西1丁目)で屋外プールの給水栓の閉め忘れがあり、20日間ほどにわたって水が流出し、約108万円の上下水道料金の損出があったと発表した。
市教委によると、10月3日に30代の担当職員が塗装補修の調査のため、プールの水を排水。
作業開始予定の11月15日までの間、従来通り消防水利を確保する目的で、10月10日午後3時ごろから給水を開始したが、満水まで約8時間を要するため、学校職員に給水栓の閉鎖を依頼して帰庁、翌日以降に最終確認を怠った。
同29日に巡視中の学校職員が、受水槽から流水の音がしたため給水状態のままであることに気が付いて発覚。
約3900m3の水が流れ出た。
学校側は止水の依頼は受けていなかったという。
出典
『プールの給水栓閉め忘れ 綾瀬市教委、損失100万円余』
http://www.kanaloco.jp/article/378141
12月18日3時0分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市教育総務課によると、同校プールは消防用水として常に貯水する必要があるので、修繕工事の調査で水を抜いた後、10月10日午後に同課の担当職員が給水栓を開いた。
満水まで長時間かかるため、職員は、夕刻に栓を閉めて翌日再開するよう学校側に依頼したと主張するが、学校側は「開栓したことを認識していない」と反論しているという。
同月29日に学校職員が気づくまで流出が続いた。
プールは約300m3で満水になるが、検針の結果、同月の水道水使用量は4229m3だったという。
市は、給水栓操作を複数でする防止策を定めた。
関係者の処分と料金支払い方法の検討を続けるという。
出典
『学校プールの水、19日間閉め忘れ 水道代は116万円』
https://www.asahi.com/articles/ASLDK651ZLDKULOB016.html
(ブログ者コメント)
同種事例は、本ブログでも何件か紹介スミ。
(2019年1月21日 修正1 ;追記)
2019年1月18日18時54分に神奈川新聞から、学校関係者らに損害倍書が請求されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委は18日、教育長ら市教委と学校関係者計7人に対して、損失分の半額を損害賠償請求したと発表した。
請求したのは、教育長、教育部長、教育総務課長、同課施設担当総括副主幹、同担当職員、同校校長と教頭の7人。
市教委によると、作業日誌などマニュアルがなく、管理体制にも不備があったとして、請求額を約54万円とした。
いずれも請求に応じる意向を示しているという。
公務上に発生した損害を個人に請求したのは初めてで、市教委は「単純ミスが原因で、流失が長期に及び、損害が膨らんだため」としている。
市教委は再発防止策として、手順を定めて複数で給水栓を操作することとし、開閉栓の時刻を記した用紙を学校職員に渡すように改善する。
出典
『教育長らに損失の半額請求 綾瀬市のプール給水栓閉め忘れ』
https://www.kanaloco.jp/article/383360/
1月19日18時43分に読売新聞からは、閉栓に関する職員間のやりとりなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
今回の問題では、開栓した市教委職員が「私が閉めます」と伝えたところ、学校職員も「私が閉めます」と返答したが、市教委職員から返事がなかったため、互いに相手が閉めると思いこみ、その後も閉栓したかどうか確認を怠ったことが原因と判明したという。
このため市教委は、開栓した側が閉めることを基本とし、市教委職員が開栓する場合は複数で行い、開栓・閉栓の時刻を文書で学校側に伝えるなどの操作手順を定めた。
出典
『プールの栓閉め忘れ、損害半分54万円賠償請求』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190119-OYT1T50025.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
綾瀬市では公務上で発生した損害の個人賠償請求は初めてらしいが、同じ神奈川県では、過去に損害賠償請求した例がある。
以下は小田原市の事例。
下記記事以外、本ブログでも触れたことがある。
(2012年2月21日21時20分 神奈川新聞)
小田原市立三の丸小学校の屋内プールで水を出しっ放しにして約300万円の損失を出した問題で、市教委は21日までに、その半額150万円を校長、教頭、体育主任の3人に賠償請求する方針を決めた。
問題が起きたのは昨年12月12日から同21日までの10日間。
同主任が閉鎖のために排水したが、給水弁を閉め忘れ、その後の確認も不十分で流出が続いた。
市教委によると、原因はプール管理の担当だった同主任が操作マニュアルを守らなかったこと。
校内巡回による発見が遅れ、校長らの管理責任も厳しく問われた。
出典
『三の丸小プール水問題、校長らに賠償請求へ/小田原』
http://www.kanaloco.jp/article/37891
2018年12月17日11時30分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県屋久島町で2016年、九州大1年の男子学生(当時19)が授業のフィールドワーク中に川で水死した事故で、屋久島区検は17日までに、業務上過失致死の罪で、引率した九州大農学研究院の吉田教授を略式起訴した。
屋久島簡裁は6日、罰金50万円の略式命令を出した。
県警などによると、16年9月、屋久島の安房川で吉田教授が川の特徴を説明した後、対岸へ泳いでいた男子学生が行方不明になり、約1時間後に水中で見つかり、死亡が確認された。
17年12月、県警が業務上過失致死容疑で吉田教授を書類送検していた。
九州大の調査で、吉田教授が救命胴衣を着用させていなかったことなどが判明。
教授を出勤停止3カ月の懲戒処分とした。
事故を巡っては、学生の両親が今年2月、九州大と吉田教授に計約9145万円の損害賠償を求めて福岡地裁に提訴した。
〔共同〕
出典
『引率の九大教授に罰金 屋久島の学生水死事故』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39023540X11C18A2ACX000/
略式起訴と略式命令の時間軸が上記記事ではわかりにくいが、12月17日付で鹿児島テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故はおととし9月、吉田教授が引率していた野外授業中に屋久島の安房川の河口付近で対岸へ向かって泳いでいた学生2人が溺れ、うち1人、当時19歳の男子学生が死亡したもの。
県警は去年12月、吉田教授を業務上過失致死の容疑で書類送検し、屋久島区検は、先月30日付で略式起訴した。
これを受けて屋久島簡裁は吉田教授に対し、今月6日付で罰金50万円の略式命令を出した。
九州大学は、「あってはならない事故で、フィールド科目の安全管理と安全教育を充実させ、再発防止策を徹底したい」とコメントしている。
出典
『屋久島・学生水死事故 引率の九大教授に罰金50万円』
http://news.ktstv.net/e78801.html
2022年5月17日19時22分にNHK福岡からは、裁判で九州大学に賠償命令が下った、事故のあった川は流れが速く水温も低いので近隣小中学校は遊泳禁止にしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
両親が大学に賠償を求めた裁判で福岡地方裁判所は、「引率した教授が川の危険性を認識しながら安全を確保する義務を怠った。過失は重大だった」として、九州大学に7700万円あまりの賠償を命じる判決を言い渡しました。
きょうの判決で福岡地方裁判所の日景裁判長は、「引率した教授は事故の前から現場の川の危険性を認識していた。それなのに学生に対して川の危険性を的確に伝えておらず、健康状態や泳ぐ能力を確認することもなく、救命胴衣などの準備もなく入水を指示していて、その過失は重大だ」として、安全を確保するべき注意義務を怠ったと指摘しました。
その上で、国立大学の教授は公務員で、法律上の賠償責任は大学が負うべきだとして、九州大学に対し、7700万円あまりの賠償を両親に支払うよう命じる判決を言い渡しました。
大学生が溺れる事故が起きた安房川は、屋久島にある九州最高峰の宮之浦岳を水源にした屋久島最大の川で、他の川に比べて流れが速く、水温も低いなどの特徴があります。
近隣の小中学校では遊泳禁止の措置がとられているほか、地元の人も「ライフジャケットがないと怖い」とされる川でした。
九州大学は事故後に調査委員会を設け、よくとし、再発防止策などをまとめた報告書を公表しました。
この中では、野外授業などを行う際には担当教授に安全対策などを盛り込んだ計画書の提出を義務づけることや、毎年度、安全管理が徹底されているか点検し、実際に起きたヒヤリハットなどの例を集めて事故防止に役立てるとしています。
また、去年4月には危機管理の専門知識や業務経験がある教授などで作る「危機管理室」を大学に設置し、一元的な安全管理に努めるとしています。
九州大学は、「教育活動の場において起こしてはならない重大事故を未然に防ぐことが出来なかったことは誠に遺憾で、深く反省をしています。横断的な安全管理と安全教育に不備があったことを厳粛に受け止め、二度とこのような事故を起こさないという強い決意で全学を挙げて安全管理に取り組んできました」とコメントしています。
また判決については「判決文が届いておらずコメントは差し控える」としています。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20220517/5010015818.html
5月17日18時53分にYAHOOニュース(RKB毎日)からは、前の年にも同じ川で教授や学生が流されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日景裁判長は17日、「前の年に同じ川で元教授や学生が下流に流されていたことなどから、遊泳の危険性を認識していた」と指摘。
「水難事故は発生しないものと軽信し、救命具も準備しないなど、参加学生の安全確保注意義務を怠った」として、九州大学に7700万円あまりの支払いを命じました。
元教授個人への賠償請求は棄却しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/19780f09cbb19b56eec80ddab290af7cb46f94a1
5月17日21時55分に朝日新聞からは、公務員として大学の職務を遂行する中で起きた事故だとして大学側に賠償責任があると認められた、このような判決は珍しいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族が引率の教授(退職)と九州大に対し、安全管理体制に不備があったとして約9100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が17日、福岡地裁であった。
日景裁判長は大学の過失を認めて、国家賠償法に基づき、大学に約7700万円の賠償を命じた。
教授個人に対する請求は退けた。
判決によると、引率した教授は16年9月、屋久島で行われた同大のフィールドワークの一環として、学生に川への入水を指示。
その際に救命胴衣を着用させず、参加者2人がおぼれた。
このうち、死亡した男子学生は約1時間後に下流で発見された。
判決で日景裁判長は、「被告側の重大な過失が認められる」とした上で、事故は教授が公務員として同大の職務を遂行する中で起きたものだとして、大学側の賠償責任を認めた。
弁護団によると、授業や行事で起きた事故を巡り、大学側の責任を全面的に認めた判決は珍しいという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ5K72X7Q5KTIPE00R.html
2018年12月17日18時37分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前9時50分ごろ、いの町本川にあるコンクリート製造会社の工場で、愛媛県新居浜市の作業員、伊東さん(男性、80歳)が両足を機械に巻き込まれ、仰向けで倒れているのをほかの作業員が見つけた。
伊東さんは高知市内の病院に運ばれたが、出血多量などのため、およそ2時間後に死亡が確認された。
警察の調べによると、伊東さんは、「スクリューコンベアの清掃をする」とほかの作業員に伝えて、1人で作業をしていたところ、両足を巻き込まれていたという。
この工場はコンクリートの製造を行う工場で、伊東さんが作業をしていたスクリューコンベアは、生のコンクリートを砂と水に分離する工程だという。
警察は、近くにいたほかの作業員たちに当時の状況について聞くとともに、製造会社に作業の手順などに問題が無かったかを聞くなどして、事故の詳しい原因を調べている。
出典
『労災事故で80歳男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20181217/8010004010.html
※本件、情報量膨大につき、1/5では事故の概要を、2/5以降では原因等の詳細を
ジャンル分けして紹介する。
2018年12月17日1時35分に北海道新聞から、事故発生を伝える下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後8時半ごろ、札幌市豊平区平岸3の8の不動産仲介業などテナント3店舗が入居する2階建ての建物で「ガス爆発があり、建物が倒壊している」と通行人から110番があった。
警察や消防によると、入居する不動産仲介業「アパマンショップ平岸駅前店」など2店が倒壊して炎上し、客や従業員、近隣住人ら少なくとも41人が軽傷を負い、1人が重傷を負った。
警察などによると、建物の損壊状況などから、何らかの理由でアパマンショップ平岸駅前店のプロパンガスに引火し、爆発したとみて調べている。
警察などによると、同店に隣接する「北のさかな家 海さくら平岸店」が倒壊し、付近の整骨院も壁などの一部が崩れた。
消防などで、ほかに下敷きなどになった人がいないか調べている。
現場から約50m離れたマンションの窓ガラスなども割れた。
海さくら平岸店の関係者によると、爆発音がした直後に、従業員や客が2階から飛び降りるなどして避難した。
消防は、付近でガス漏れの恐れがあるとして、近隣の住人や店舗に避難を指示し、付近で立ち入り禁止の規制をした。
札幌市は、家のガラスなどが割れた住民に向けた臨時の避難所を「平岸まちづくりセンター」(平岸2の7)に開設した。
現場近くの別の飲食店で食事をしていた札幌市西区の光川さん(男性、42歳)は、「大きな音がして落雷だと思った。その後、周囲で『爆発だ』という声が聞こえ、外に出たら火柱が上がった」と話した。
現場は、札幌市営地下鉄南北線平岸駅から南に約100mのエリアで、国道453号に沿って飲食店やマンションが立ち並ぶ繁華街の一角。
現場周辺で最大240戸が停電した。
出典
『札幌・平岸で爆発、飲食店など倒壊 42人重軽傷』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/258544/
12月19日付で毎日新聞東京版からは、爆発原因等に関する初期の報道記事が下記趣旨でネット配信されていた。
発生元とされる不動産店を運営する「アパマンショップリーシング北海道」の佐藤社長は18日、記者会見し、2日後の店の改装に備え、未使用の消臭スプレー缶約120本を店内で一斉噴射させ、廃棄していたと説明した。
作業した店長(33)と従業員は可燃性を認識していなかったという。
一方、佐藤氏は、店長が顧客複数から料金を受け取りながら、入居時の消臭工事をしていなかったと話していることも明らかにした。
契約通り工事をせず、使用実績を偽るため、未使用缶を大量廃棄した可能性もあり、北海道内全13店を実態調査する方針を示した。
佐藤氏によると、事故のあった平岸駅前店が工事で使用したと報告したのは今年約190本で、爆発時は約160本あった。
通常は50~60本で、「異常な在庫数」という。
関係者によると、同店は月約30本のスプレーを仕入れており、佐藤氏は「(消臭工事数が)増えるほど店舗の売り上げにつながることは間違いない」と話した。
スプレーの仕入れ値は1本約1000円だが、契約者にはスプレーを室内にまく作業の工事費として、最低1万円を請求。
同社の聞き取りに店長らは、工事をしなかった理由を「契約数が多く、工事の時間がなかった」と釈明したという。
スプレーは消臭・除菌効果があり、不動産賃貸業者向けに販売されている。
1回で使い切るタイプで、使用すると200mℓの中身が約4分間噴射される。
スプレーには、可燃性ガスのジメチルエーテルが含まれている。
店長は午後8時過ぎ、店内の机の上にスプレー約120本を並べ、一気に噴出させたと証言。
外で待機後、店内に戻り、湯沸かし器で手を洗おうとした途端に爆発したという。
缶には可燃性を示す説明が書かれていた。
当時、建物内に40人以上がおり、爆発現場とみられる不動産店が跡形もなく大破したにもかかわらず、犠牲者は出なかった。
避難者の証言や専門家の分析では、爆発から本格的な炎上まで10分程度の時間がかかったことに加え、壁が壊れ、床も抜けたため、火勢が増すまでの間、脱出できる偶然が重なったとみられる。
木造2階建ての「酒井ビル」は、壁で隔てられた3店が連なる構造。
当時、南側の不動産店に2人、中央の居酒屋「海さくら平岸店」に40人以上がおり、ほぼ満席だった。
2階にいた複数の利用者などによると、爆風でまず外壁があちこちで崩れた。
居酒屋1階の約20人は、道路側の入り口から脱出した。
約5分後には、不動産店に近い壁付近で出火。
1階への階段に近づけず、2階の壁が壊れた部分から飛び降りる人もいたが、避難しにくくなった。
しかし、その約5分後、2階の床が抜けるなどしたため、地面に下りやすくなり、間一髪で全員が外に脱出できた。
2階で飲食中だった男性(49)によると、壁の断熱材などに火が燃え移ると、炎が一気に広がったという。
男性は、「爆発後5分間くらいは命の危険を感じなかったが、炎がどんどん広がり、多くの客が不動産店側と反対側に逃げたところ、床が落ちた」と話した。
東京理科大の菅原進一名誉教授(建築防災)は、「コンクリート造りの建物は頑丈で、爆風がこもって大規模に破壊された場合の威力が増しやすいが、木造で爆風が外に抜けやすかった。床や壁の崩壊で避難しやすくなった偶然も重なり、死者を出さずにすんだのではないか」と分析した。
爆発で不動産店の店長が重傷、居酒屋の利用者と従業員、住民ら40人は軽傷を負った。
出典
『札幌・豊平の爆発事故 120本、一斉噴射 スプレー、使用実績偽装か』
https://mainichi.jp/articles/20181219/ddm/041/040/103000c
12月20日18時38分にNHK北海道からは、被害状況に関する初期の報道記事が下記趣旨でネット配信されていた。
被害が出た建物は現場周辺の39棟に上っていたことがわかった。
消防によると、建物は最も遠いところでおよそ200m離れているという。
また、けがをした52人は1歳から80代までの男女で、51人が爆風で飛ばされたり、避難しようと建物の2階から飛び降りたりして軽いけがをしたという。
また、けがをした場所については、居酒屋の店内が44人と最も多くなっているが、周辺の飲食店や住宅でも割れたガラスでけがをした人が複数いるほか、近くを通りかかった歩行者や車の中にいた人なども含まれているという。
出典
『爆発・火事 けが人増え52人に』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181220/0006512.html
(2/5へ続く)
(1/5から続く)
以降、ブログ者がポイントと感じた記事をジャンル分けして紹介する。
[1]爆発直後の2階居酒屋店内の様相
(12月17日1時36分 産経新聞)
「天井が落ちてきて、2階部分が崩れてしまい、外へ出られなくなった。みんなで壁を蹴り、脱出した」。
居酒屋の客は、搬送先で治療を受けた後、親族にこう明かした。
居酒屋2階で友人と食事をしていた男性会社員(28)は、「突然ドーンという音がして、体が浮き上がり吹き飛ばされ、右半身を床に打ち付けた。爆発の後、火の手が一瞬で燃え広がり、迫ってきたので、開いていた窓から道路に飛び降りた」と話した。
出典
『札幌爆発 「熱い、熱い」壁蹴り脱出』
https://www.sankei.com/affairs/news/181217/afr1812170003-n1.html
(12月17日15時50分 北海道新聞)
「ドカン!」。
16日午後8時半ごろ、海さくらの2階にいた中央区の自営業の男性(49)は突然、激しい爆発音を聞いた。
妻(49)や娘(21)と7人で食事中。
爆発の衝撃で「天井が抜け、壁が吹き飛ばされた。平岸街道が店内から見えた」と男性は言う。
2階には他に4~7人のグループが数組いた。
窓ガラスの破片が飛び散り、柱も崩れた。
直後に店員の「落ち着いてください」という怒鳴り声が聞こえた。
5分ほどたつと火が見え、みんな「下に下りなきゃ」とパニックに。
ガスのような臭いも漂ってきた。
火はむき出しになった壁の断熱材に引火し、あっという間に広がった。
だが、2階から1階に下りる階段は爆発の衝撃で崩れ落ち、使えなかった。
男性の妻は、「熱くて熱くて。もうダメかと思った。火もその辺りから出ていて、みんな窓側に駆け寄った」。
その重みで2階の床が抜け、客ら20人ほどが1階に落ちたとみられる。
男性は、「もし床が抜けなかったら、逃げ場がなかった」と声を震わせる。
同市南区の女性会社員(28)は、「何が起きたのかわからなかった」と漏らした。
「急に店内の電気が消えた。地震かと思ったし、そう思った人が『テーブルの下へ』と叫んでた」と振り返る。
だがテーブルは衝撃で大きく傾き、潜り込めなかった。
「これで終わりかなと思った。小さい火がどんどん広がっていって…」
数分後に床が崩れ、積み上がったがれきの隙間に落ちた。
落ちる直前、炎は自分のすぐそばまで近づき、「息苦しいくらいだった」と女性。
一緒に食事していた豊平区の女性会社員(27)も、「ぎゅうぎゅうに押されて落ちた感じで、私の下には人がいた。がれきや人をクッションにしたから、切り傷だけで済んだ」と語った。
「ほんと、床が抜けてくれたから(助かった)と思う」
出典
『床抜け落下「助かった」 札幌・平岸の店舗爆発 階段崩れ逃げ場なく 周辺住民、避難所で一夜』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/258751/
(12月17日19時19分 毎日新聞)
2階には当時、食事中の約20人がいた。
爆発から5分後。男性が店員の冷静な声かけで落ち着きを取り戻した直後、破壊された建物に炎が見え、あっという間に燃え広がった。
「逃げ場がない」。パニックに陥ったとき、突然床が抜け落ちた。
「高低差が小さく、結果的に多くの人が助かった。床が抜けなかったら、あのまま焼け死んでいたかもしれない」。男性は声を震わせた。
2階にいた別の会社員男性(28)は、「爆発後に暗くなった。初めは1人ずつ1階に降りていったが、火が付いたら一瞬で燃え広がり、みんなが慌てて押し倒された」と語り、「生きててよかった」とため息をついた。
1階には25人近くの客がいたとみられる。
だが、爆発後に火が回り、建物が崩れるまでに時間があり、逃げ出すことができた。
出典
『札幌爆発 パニックの中、床抜け落ち助かる 間一髪の様子を客らが証言』
https://mainichi.jp/articles/20181217/k00/00m/040/129000c
(12月17日23時14分 朝日新聞)
消防隊員が外から窓にはしごをかけ、2階から避難できるようになったが、窓側に人が集中したためか、まだ避難が続いている時に2階の床が落ちてしまったという。
当時、店の従業員は、1階に3人、2階に2人いた。
従業員たちは客を優先し、避難誘導を続けた。
店によると、従業員5人のうち、2人が入院しているという。
出典
『爆発音から出火までの5分間 ビルは倒壊、でも死者ゼロ』
https://www.asahi.com/articles/ASLDK5RTDLDKUTIL040.html
(12月20日5時0分 北海道新聞)
これまでの現場検証などで、アパマンショップに設置されていたボンベ2本と、居酒屋のボンベ5本のうち、それぞれ一部で、室内をつなぐ配管と外れるなどしてガスが漏れた痕跡があった。
関係者によると、16日の出火から約1時間後に駆けつけたガス保安員が、両店のボンベ数本から漏れていたガスを止める応急処置をしたという。
一方、最初の爆発で建物の内壁の大部分が崩れ、燃えやすい建材や柱がむき出しになっていたことも判明。
警察や消防は、建物が最初の爆発から約10分後に炎上したことから、複数の要因が重なり、一気に燃え広がった可能性があるとみて調べている。
出典
『ガス配管 衝撃で外れる 漏れて燃え広がった可能性 札幌爆発』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/260172/
(3/5へ続く)
(2/5から続く)
[2]周辺の被害状況、爆発の強さ
(12月17日付 毎日新聞東京版)
現場付近は広範囲にがれきやガラスが散らばり、現場から約100m離れた地面にもコンクリート片が飛び散って駐車した車の窓ガラスが割れるなど、爆発の大きさを物語っていた。
北海道電力は事故後、爆発防止のために付近を停電にしたため、17日午前7時前まで最大240戸が停電した。
当時、客や従業員がいた建物では2店が倒壊。
隣接するマンションの玄関はガラスが大破し、マンション前に駐車した3台の自動車の屋根にはがれきが積もり、爆発した側の窓が割れていた。
また道路をはさんだ4階建てのアパートもまんべんなく窓ガラスが割れ、約150m離れた美容室の3階の窓も割れていた。
出典
『札幌・豊平の爆発事故 100メートル先までコンクリ片 住民不安の夜明け』
https://mainichi.jp/articles/20181217/dde/041/040/016000c
(12月19日5時2分 北海道新聞)
現場から北東約15kmのJR江別駅近くに住む20代女性は、一戸建て住宅の居間で家族3人で食事をしていて、遠い雷のような鈍い音を聞いた。
「『ドーン』とこもった音がした。思わず皆、箸が止まった」と振り返る。
北に約7km離れた札幌市東区の一戸建て住宅に住む大学教員田中さん(男性、49歳)は同じ頃、家族5人で居間にいたところ、「屋根の雪が落ちて壁に当たったような『ドン』という音がした」。
約8km離れた地下鉄南北線北34条駅付近のマンション9階では、屋内にいた40代会社員女性が「『ドーン』という花火のような音を聞いた」と話した。
出典
『15キロ先 江別でも爆発音聞こえる』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/259490/
(12月19日9時17分 日本経済新聞)
不動産店から南西約230m先のマンションでは、1階の手動ドアが爆風でずれて閉まらなくなった。
南東に約150m離れた4階建て共同住宅でも、爆発の影響で3階の窓ガラスが窓枠ごと落下し、1階に駐車していた車の後部ガラスが割れる被害があった。
札幌市消防局によると、18日午後時点で、酒井ビルを含む建物34棟、車両25台に被害があり、大半の建物で窓ガラスが割れ、屋根が破損したケースもあった。
出典
『230メートル先にも建物被害 札幌の爆発事故、爆風広範囲に』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39121890Z11C18A2CC0000/?n_cid=NMAIL007
(12月20日5時0分 北海道新聞)
爆風の被害を受けた建物34棟のうち、爆発現場から最も遠いマンションは約250mも離れていた。
早坂洋史・元北大工学部特任准教授(火災科学)は、「音速(海面上で時速1225km)を超える衝撃波を伴う爆轟が起きた可能性がある」と推測する。
爆轟は、ダイナマイトを点火したときなどにも起こる激しい爆発で、発生には室内の可燃性ガスの濃度が高いなどの条件がある。
早坂氏は、「建物が木っ端みじんになり、爆発音が広範囲にわたった点を踏まえると、ガス濃度が高まり、爆轟が起こったと考えてもおかしくない」と話す。
出典
『時速1200キロ超の衝撃波「爆轟」発生か 250メートル先でも被害 札幌爆発』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/260173/
(12月22日19時7分 NHK北海道)
現場付近では、被害を受けた周辺の建物が崩れるおそれがあるため、店舗の前を走る国道453号線では片側2車線がおよそ150mにわたり通行止めとなっていた。
その後、建物の崩壊を食い止める土のうを積むなどの対策がとられ安全が確保できたことから、道路を管理する北海道開発局は22日午後3時半、通行止めを解除した。
通行止めが長引いたことで、付近の店舗では客足が減少するなどの影響も出ていた。
出典
『爆発で通行止めの国道 規制解除』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181222/0006579.html
[3]爆発原因
(12月18日20時53分 朝日新聞)
スプレーを噴射したのは、事故当日の2日後に店の改装を控え、在庫を処分するためだったという。
スプレーは、ボタンを押すと噴射が続き、3~4分で全量が出る。
スプレーの販売業者によると、この消臭スプレーには可燃性の物質が含まれている。
だが、佐藤社長は「店長は可燃性を認識していなかった」とした。
出典
『消臭代1~2万円取ってスプレーせず? 処分後に爆発か』
https://www.asahi.com/articles/ASLDL64FWLDLUTIL054.html
(12月19日18時37分 北海道新聞)
店長は爆発から約30分前の16日午後8時ごろ、店内の休憩室や店舗部分の机などに未使用のスプレー缶計120本を並べ、ボタンを次々と押した。
同店は2日後の18日から全面改装工事を控えていた。
店長は「店内の改装に向け、入社して初めて廃棄した」と話しているという。
出典
『スプレー、内規の3倍の160本保管 札幌・平岸爆発』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/259626/
(12月19日4時36分 NHK NEWS WEB)
不動産会社の別の関係者は、「従業員は白い煙が充満したため、いちど部屋の外に出た。その後、手を洗うために再び部屋に戻ったあとで爆発が起きた」と説明しているという
出典
『爆発30分前からガス抜き 短時間で室内充満か 札幌 爆発事故』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181219/k10011751971000.html
(12月18日1時6分 読売新聞)
従業員2人が、「手を洗おうとして寒かったので、湯沸かし器の火を付けたら爆発した」と話していることが、捜査関係者への取材でわかった。
2人は、「消臭スプレー100数10本を処分するため、室内に噴射したり穴を開けたりしていた」とも話している。
出典
『消臭スプレー100缶超「室内噴射や穴開けた」』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181217-OYT1T50092.html?from=ycont_top_txt
(4/5へ続く)
(3/5から続く)
[4]スプレー缶の仕様、成分
(12月17日20時19分 NHK北海道)
捜査関係者によると、全焼した建物に入る不動産会社の事務所では、静岡市のメーカーが製造した除菌消臭用のスプレー缶を使っていた。
メーカーによると、このスプレー缶は高さがおよそ18cmの200mℓ入りで、中身は植物由来の成分でできており、マツやヒノキなど10種類の樹液が使われているという。
また、可燃性ガスのジメチルエーテルが使われており、スプレーは、一度押すとおよそ4分間にわたって自動で噴射される仕組みになっているという。
使用期限は2年間で、メーカーでは不動産会社の事務所に毎月30本のスプレーを配送していた。
メーカーが行った安全性に関する試験では、噴射したスプレー1本分にライターの火を近づけても爆発しないことが確認されているという。
メーカーの広報担当者は、「初めてのケースなので、事故に関する情報収集を進めたい。また、適正に使用する分には安全であることが確認されているので、不安を払拭できるよう、できるだけ情報を出していきたい」と話している。
出典
『豊平区爆発 スプレー缶の注意点』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181217/0006446.html
(12月18日5時0分 北海道新聞)
DMEは一般的なスプレー製品に用いられており、空気中の濃度が3%程度を超えると爆発する危険がある。
出典
『「スプレー缶ガス少量でも危険」専門家 札幌の爆発』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/258926/
(12月19日18時26分 NHK北海道)
このスプレー缶は、噴射してもガスの臭いがほとんどしないことが、捜査関係者やメーカーへの取材でわかった。
メーカーによると、スプレー缶は可燃性ガスのジメチルエーテルのほか、マツやヒノキなど10種類の樹液が使われていて、噴射した際には木の香りがするという。
出典
『スプレー缶 ガス臭ほとんどせず』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181219/0006488.html
(12月19日17時19分 読売新聞)
消臭スプレーは1缶あたり200mℓ入りで、そのうちDMEは180mℓ含まれているという。
出典
『不動産仲介店の店長「発火は念頭になかった」』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181219-OYT1T50077.html
[5]閉め切った室内でガス抜きした理由
(12月18日18時31分 NHK北海道)
スプレー缶は、賃貸住宅で入居者が入れ替わる際などに使う不動産業者向けの製品。
近所に住む40代の女性によると、爆発が起きたおととい正午すぎ、子どもや友人と不動産会社のそばを通りかかった際、「シュー」という音が聞こえ、振り向くと、事務所の裏の屋外で男性2人が両手に白いスプレー缶を持って壁に向かって噴射していたという。
女性の話では、1人は中腰で、1人はしゃがんだ状態で、2人で話をしながら噴射し、足元には6本ほどのスプレー缶が置いてあったという。
また、周辺にはミントのような香りが漂い、一緒にいた友人が目の痛みを訴えたほか、小学生の子どもものどの痛みを訴えたという。
不動産会社によると、2人はその後、通行人の目を気にして、事務所の中で同じ作業をしたという。
出典
『スプレー缶200本余保管か』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181218/0006467.html
(12月23日8時39分 NHK北海道)
店長らは、「白い煙が出るので火事と勘違いされると思い、窓を閉めきっていた」と話しているという。
出典
『爆発 重過失傷害も視野に捜査』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181223/0006584.html
[6] 大量のスプレー缶をガス抜きした背景
(12月21日18時12分 NHK北海道)
警察が現場検証を行った結果、店舗にあったスプレー缶は、会社が在庫の目安としている数の5倍から6倍にあたる、およそ300本に上っていたことが捜査関係者への取材でわかった。
「アパマンショップ」の加盟店で爆発の原因とみられるスプレー缶を取り扱っていた元従業員がNHKの取材に応じ、「利益の底上げのために『消臭抗菌料』の名目で販売していたが、実際には使わずに店に余ることがあった」などと実態を証言した。
今回の爆発の原因とみられるスプレー缶は、仲介する物件の室内を除菌・消臭するためのもので、札幌市豊平区の店舗を運営する「アパマンショップリーシング北海道」によると、仕入れ値が1000円程度のものを、施工代込みで1本1万円から2万円程度で販売していた。
しかし、豊平区の店舗では、客から料金を受け取りながら、実際にはスプレーを使っていないケースがあったという。
「アパマンショップ」の加盟店の元従業員は、同じようなことが勤めていた店でも行われていたと証言した。
元従業員は、「仲介手数料が下がり、売り上げが減る傾向にある中、利益の底上げのために『消臭抗菌料』の名目で販売していた。しかし、施工を行ったかどうかは客にはわからないので、実際にはスプレーを使わず、店に余ることがあった」と話している。
元従業員がいた店では、余ったスプレー缶を従業員らがそれぞれ自宅や車などにため込み、個別に処分していたということで、中には1人で数10本を抱えるケースもあったという。
今回爆発が起きた店舗に大量の在庫があったことについて、この元従業員は、「店ぐるみでやっていたのであれば、大量にあっても不思議ではない」と話している。
その上で、こうしたスプレー缶を取り扱っていることについて、「客にとって本来必要のないものを売らなければ利益が確保できないという不動産業界の環境に根本的な問題があると思う」と話していた。
出典
『スプレー在庫3百本 なぜ大量に』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181221/0006554.html
(5/5へ続く)
(4/5から続く)
[7]その他、事故に至った背景
(12月18日 毎日新聞東京版)
札幌市は、17年7月から市内全域で、家庭ごみのスプレー缶は穴を開けずに回収している。
一方、企業が排出する事業系ごみは、民間業者が収集する。
札幌市の業者は、「安全確保のため、ガスを抜いてもらっている。同様の対応の業者が多いのではないか」と証言。
今回の不動産店からの廃棄物は事業系ごみとなる。
出典
『スプレー100個、ガス引火か 不動産店「湯沸かし器つけた」』
https://mainichi.jp/articles/20181218/ddm/041/040/110000c
(12月17日22時6分 朝日新聞)
消防局によると、爆発・倒壊した木造モルタル2階建ての建物の所有者と3つのテナントには、それぞれ、防火管理者を置く義務があったが、いずれも選任されておらず、消防計画も作成されていなかった。
漏電火災報知機や避難器具も設置されていなかった。
これらは、消防法などで建物所有者やテナントに義務づけられているもので、消防局は2016年6月から今年10月まで、立ち入り検査や文書で、計12回にわたり指導をしてきた。
指導の都度、4者とも改善の意向を文書などで示したものの、結局、実行されないまま、爆発炎上となってしまったという。
17日午前に札幌市役所で記者会見した消防局の志田査察規制課長らは、「指導に従わない違反ではなく、改善意思を示していたので、不備という位置づけになる」としたうえで、「2年も経ってしまい、(指導が)徹底していなかったと思う」との反省を口にした。
出典
『札幌の爆発ビル、過去に計12回指導 消防計画など不備』
https://www.asahi.com/articles/ASLDK53QFLDKIIPE01J.html
(ブログ者コメント)
〇1本や2本ならいざ知らず、120本を室内で一斉にガス抜きするとは・・・。
スプレー缶の不適切使用による爆発事故は、過去に本ブログでも多数紹介しているが、このような事故は初めて。
想定外をはるかに超えた事例だ。
〇8年ほど前になるが、小平市ゴミ処理場でのスプレー缶爆発事故掲載時、「大きな事故が起きないと廃棄スプレー缶への穴開け義務は課せられないのだろうか」と書いたところ、読者の方から「素人に穴開け義務を課すのは難しいところがある」とのコメントを頂戴した。
今回、まこと、その通りの大事故が起きてしまった。
この事故を機に、全国的に穴開け不要になっていくのかもしれない。
(2019年1月18日 修正1 ;追記)
2019年1月16日5時0分に北海道新聞から、同店の消臭契約件数は他店の数倍だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同店のスプレーによる消臭業務の契約件数が、道内の他店舗の数倍に上っていたことが15日、関係者への取材で分かった。
・・・・・
運営会社の佐藤社長は、「消臭スプレーの売り上げでノルマはなかった」と強調する。
一方で、アパマン社は各店舗に対して消臭業務の受注を推奨。
全国大会を開いて、スプレーの購入個数が多い店舗を表彰していた。
同社の道央の店で勤務していた元従業員も、「入居者と賃貸契約を結ぶ際、全体の契約の半数は消臭業務を受注するノルマがあった」と証言する。
・・・・・
出典
『スプレー消臭契約突出 元従業員「ノルマあった」 平岸爆発の不動産店』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/267158
1月16日18時43分にNHK北海道からは、白い煙で火事と間違われてはと思い窓を閉め切ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
店長らは、「在庫整理のため、およそ120本を噴射した。スプレー缶は白い煙が出るので火事と勘違いされると思い、窓を閉めきっていた」などと話しているという
・・・・・
今回の爆発では、160mあまり離れた建物を含む42棟で、窓ガラスが割れるなどの被害が出た。
・・・・・
今回のような爆発は過去にほとんど例がなく、実験を行うなどして爆発にいたった経緯を調べる必要があるということで、捜査は長期化する見通しだ。
・・・・・・
爆発が起きた店舗の向かい側のビルに入るパソコン教室は去年10月にオープンしたばかりだが、爆風などで窓ガラスが割れたり、天井に穴が開いたりする被害を受けた。
さらに、およそ500万円かけて購入したパソコンや椅子などの備品にもガラスの破片が飛び散り、一部が使えなくなったという。
・・・・・
現場近くのマンションに住む女性は、爆風で部屋の窓ガラスが割れたほか、家具が使えなくなるなどの被害を受けた。
このため、爆発のあとはホテル暮らしを余儀なくされたほか、1か月がたった今も自宅の修理が進まず、仮住まいでの生活を続けている。
この間、女性は部屋の後片づけや仮住まいの確保などのため、1週間あまりにわたって仕事を休まざるを得なかったという。
・・・・・
店舗運営会社の佐藤社長は会見で、「正直なところ、契約が多くて回りきれていなかったと聞いている」とした上で、スプレー缶の在庫は当時、およそ160本あったと説明した。
一方、警察による現場検証では、およそ300本のスプレー缶が見つかっており、警察は大量の在庫を抱えた経緯についても詳しく調べている。
出典
『札幌豊平区の爆発火災から1か月』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190116/0007070.html
1月16日19時0分にNHK北海道からは、爆発による空気の振動が60km離れた場所でも観測されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道大学大学院理学研究院の吉澤和範准教授は、先月16日に札幌市豊平区の店舗で起きた爆発のあと、大学や気象庁が道内に設置した地震計の記録を確認した。
その結果、爆発が起きた当日の午後8時半に現場から北におよそ30km離れた石狩市の地震計で、午後8時32分に南東におよそ60km離れた厚真町の地震計で、それぞれ空気の振動が観測されていたことがわかった。
吉澤准教授が分析した結果、空気の振動が発生した時間は、いずれも午後8時29分17秒で、豊平区の店舗で爆発が起きたとされる時刻と一致したという。
吉澤准教授は、爆発で生じた衝撃波が空気を振動させた可能性が高いとした上で、「通常、これだけの広い範囲に衝撃波が届くのは火山の噴火や隕石の落下くらいなので驚いた。今回の爆発が非常に大きかったことを物語っている」と話している。
出典
『爆発 60キロ先の地震計に記録』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190116/0007077.html
1月17日19時37分に読売新聞からは、従業員は臭いからと制止したが・・・という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故当時、不動産仲介店にいた20歳代の男性従業員が「消臭スプレー缶を噴射させた店長を止めようとした。自分はやっていない」などと話していることが、捜査関係者への取材でわかった。
従業員は、「店長に『臭いからやめてください』と言ったが、聞き入れられなかった」などと、当時の経緯を説明しているという。
出典
『「臭いからやめて」店長が聞き入れず…札幌爆発』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190117-OYT1T50030.html
2018年12月19日19時42分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月16日、豊川市金沢町で木造2階建ての住宅が全焼し、当時、この家を訪ねていた豊川市一宮町の大高さん(男性、71歳)が死亡したほか、この家に住む男性がけがをした。
警察が火事の原因を調べているが、その後の調べで、この住宅の1階の和室にあった延長コードの付近が最も激しく焼けていたことが、警察への取材で新たにわかった。
延長コードのタップには2台のオイルヒーターがつながっていたということで、警察は、コードの許容量を超える電流が流れて発火した可能性があるとみて調べている。
消防は、暖房器具を使う冬場を迎え、延長コードを使う際は接続可能な電力量を表示などで確認し、消費電力の合計が超えないようにするとともに、上に物を置いたり、巻いたり束ねたりしないよう呼びかけている。
出典
『延長コードの許容量超え発火か』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20181219/0002428.html
(ブログ者コメント)
どのような仕様の器具を使っていたか不明だが、延長コードの定格電流は、昔は7Aとか10Aのものもあったらしいが、平成24年に規格が変わり、以降に製造されたものは15Aか20Aになっている。
https://www.nite.go.jp/data/000004254.pdf
ブログ者の身近にある延長コードも、全て15A表示だ。
一方、オイルヒーターの消費電力はというと、1200Wとか1500Wが主流の模様。
http://kakaku.com/energy/article/?en_article=250
ということは、1台をフルに使うと12Aとか15Aの電流が流れることになり、それだけで延長コードのキャパ目一杯ということになってしまう。
ちなみに、延長コードだけでなく、コンセントの定格電流も、差し込み口が複数あっても合わせて15Aなので、注意が必要だ。
http://www.tepco.co.jp/ep/private/guide/detail/aircon.html
2018年12月15日3時1分に大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分市佐賀関のパンパシフィック・カッパー佐賀関製錬所構内で2016年、関連会社「N港運」の男性作業員=当時(36)=が作業車両のハッチ(ふた)に頭を挟まれ死亡した事故で、男性の遺族が14日、N港運と同社の社員4人に約6900万円の損害賠償を求めて大分地裁に提訴した。
「安全対策を怠り、労災防止の注意義務に違反した」と主張している。
事故では同社と当時の上司や同僚ら4人が、労安法違反などの疑いで書類送検された。
大分地検は今年3月、いずれも不起訴処分にした。
訴状によると、遺族側は、民法上の不法行為による賠償責任があると指摘。
「車両の安全作業マニュアルを作っていない。現場の危険予知活動も実質的にしていなかった」と訴えている。
取材に対し同社は、「事故で尊い命が失われたことは極めて残念。原因と責任についての調査は関係当局に全面的に協力してきた。提訴の事実を受け止め、ご遺族の気持ちを改めて確認させていただきながら対応したい」とコメントした。
事故は16年8月10日に発生。
大分労基署などによると、ベルトコンベヤーからこぼれ落ちた銅鉱石をバキュームカーで集めて降ろす作業をしていた際、車両のタンク内を確認していた男性が、閉じてきたハッチとタンクの間に挟まれた。
同僚が車両側面のレバーで操作していた。
出典
『佐賀関製錬所 「安全対策怠り」死亡事故 遺族、賠償求め提訴』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/12/15/JD0057609250
※以下は、昨年3月23日付で労働新聞からネット配信されていた、労基から書類送検された
当時の記事。
大分労基署は、労働者の危険を防止する措置を講じなかったとして、港湾運送業のN港運㈱(大分県大分市)と同社現場課長を労安法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで大分地検に書類送検した。
平成28年8月、同社労働者が死亡する労働災害が発生している。
被災者は、パンパシフィック・カッパー㈱佐賀関精錬所内において、バキュームカーのタンクから鉱物を排出する作業に従事していた。
作業を終えてタンクのハッチを閉じる作業に移行した際、他の労働者が車体に備え付けられていたパネルを操作してハッチを閉じたため、頭を挟まれている。
同社は、労働者がハッチとタンクの間に挟まれる恐れがあったにもかかわらず、一定の合図を定めたり、合図する労働者を指名するといった措置を講じていなかった。
出典
『バキュームカーのタンクに挟まれ死亡 港湾運送業社を送検 大分労基署』
https://www.rodo.co.jp/column/10894/
2018年12月17日付で紀伊民放から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
サルなどの有害鳥獣から農作物を守るため、追い払い用花火の普及に取り組んでいる和歌山県古座川町は、15日、住民対象の講習会を同町下露の七川総合センター「ふるさと」で開いた。
22人が受講し、安全な使用法を確認した。
追い払い用花火は火薬量が多いため、講習を受けなければ使用することができない。
町は、猟友会による猟銃での駆除と組み合わせることで、集落全体での被害防止を目指している。
講習会は2013年から開いており、7回目。
これまで延べ400人が受講した。
過去に受けたことがある人も、安全確認のため、できるだけ再受講するよう呼び掛けているという。
講習会の講師は、花火を製造販売している伊藤煙火工業(三重県亀山市)の伊藤社長(67)。
製品について、計5発が発射され閃光と爆発音で威嚇すると説明をした上で、
▽必ず専用ホルダーに入れて使う
▽車内など高温になりやすい場所に放置しない
▽周囲の安全確認をしてから発射する
▽強風時には使用しない
などと注意点を述べた。
講義後は受講者が屋外に出て、実際に花火を発射させた。
出典
『花火で害獣追い払う 古座川町で講習会』
http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=363014
(ブログ者コメント)
過去に紹介した害獣追い払い装置の関連情報として紹介する。
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
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![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。