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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201716日付で大分合同新聞から、下記趣旨の記事が遠景写真付でネット配信されていた。

152217分に読売新聞から、16719分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

5日午前2時ごろ、大分市西ノ洲の新日鉄住金大分製鉄所内の厚板工場から出火。

厚板工場の機材を制御するための装置やケーブルが設置されている主電気室(約900m2)が燃え、厚板工場の運転を停止した。

室外への延焼、けが人は確認されていない。

 

工場は24時間態勢で稼働しており、出火当時、室内は無人だった。

探知機の警報で駆けつけた従業員が火災に気付き、119番した。


火災発生後、主電気室の中は、50cm先を見通すのも困難なほど煙が立ち込めていたという。

煙と熱気で室内に入ることができず、離れた場所から放水したものの、室内まで届かなかった。


5日午前中は、延焼を防ぐため、霧状の水を工場に噴射する冷却作業に当たった。

午後、同室の外壁上部に重機で穴を開けて、排煙を促した。

排煙作業を終え、午後5時ごろから室内に入り、放水を始めた。


主電気室は鉄骨で、地上2階、地下1階。

地上部分は消防車で対応したが、地下部分への放水が難しく、工業用水を使い水没させることを決めた。
6日午前5時までに配管工事を終え、地下に水を流し込む方針。


同製鉄所によると、約3カ月周期で主電気室を点検している。

最後に点検した昨年10月6日に、異常は確認されなかった。

 

出典

煙と熱気、消火難航 新日鉄住金火災

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/01/06/JD0055349868

大分の新日鉄住金で火災、消火活動は難航

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170105-OYT1T50174.html 

大分の新日鉄火災、消防隊員近づけず消火難航 出火から丸1日

http://www.sankei.com/west/news/170106/wst1701060021-n1.html 

 

 

152253分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

厚板は造船などに使われる鋼材で、同製鉄所は主力拠点の一つ。

サプライチェーン(供給網)に影響がでる恐れもある。

 

出火したのは厚板工場の電気系統を制御する「主電気室」で、圧延機械などにつながる多くの配線や配電盤が燃えた。

電気制御できないため、機械を動かせない状態になっているという。

 

厚板は、船体ブロックのほか、建設機械や橋梁などに使われる。

同製鉄所からは、主に九州や瀬戸内海沿岸にある造船所に出荷している。

被災規模の大きさから、稼働停止が長引けば君津製鉄所(千葉県君津市)などから振り替え出荷することも検討する。

 

大分製鉄所では、2014年にも所内の高濃度酸素を作る施設で爆発が発生。飛散した金属が建屋を壊す被害が出た。

 

出典

新日鉄住金の大分製鉄所で火災 造船向けに影響も 

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ05HRR_V00C17A1TJC000/ 

 

  

17日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

火災は6日午後1時ごろ、発生から約35時間後にようやく鎮火した。


配線設備の保守の点から、主電気室内には、自動で散水する設備はなかった。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇2014年の事例は下記参照。

製鉄所構内のグループ会社での事故だった。

20141219日掲載

20141212日 大分市の工場で液体酸素などを自然蒸発させるタンクにまた水が入ったため、液体酸素などの移送作業時に水が凍り、今回はタンクが破裂 (第1報;修正1)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4502/

 

〇同製鉄所では昨年、4件の死亡事故が起きている。

  『2016年ブログまとめ

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6638/

 

 

 

 

 

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20171301分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

運転手の健康状態と車両情報を計測し、居眠りしそうになったら警告を出す仕組みを、大阪電気通信大や京都産業大などのグループが開発した。

「みなと観光バス」(神戸市)の神戸市内を走る路線バスで、実証実験を進めている。

 

運転手の居眠りや注意力散漫による重大事故は、社会問題になった。

眠気や注意力の状態をつかむため、研究グループは運転席の背もたれに薄い生体センサーを設置。

体に触れずに、マイクロ波で運転手の呼吸状態と心拍数を測れるようにした。

腕時計型や耳たぶにつける肌に接触するセンサーより、運転手に違和感を与えずに済むという。

 

運転手の呼吸数や心拍数が基準値以下になると、居眠りなどの恐れが高まったとして、レベルに応じて運転席のLEDランプが黄色や赤色に光り、注意する。

 

また、生体センサーの情報と、車両位置、車速、ブレーキ操作などの情報、道路の車線数、過去の運転状況などの情報をネットワーク上で統合。

事故リスクの高い地点を洗い出せる。


高速道路と市街地で運転手の心拍数が違うといい、注意を促す基準値を道路ごとに探ることもできる。

 

路線バス30台にセンサーを搭載してデータを集める。

バス会社の事業所で運転手の状況を把握することも、技術的には可能だ。

 

みなと観光バスの担当者は、「観光バスなどの長距離運行の際、運転手の異常が分かれば、乗務の交代を指示できる。いずれは、急な病気で自動ブレーキがかかるような仕組みにつなげていきたい」。

 

大阪電気通信大の上善恒雄教授(情報工学)は、「ビッグデータとして蓄積し、この仕組みを広く利用できる準備をしたい」と話す。

 

出典

バス運転手、居眠りしそうになると警告 神戸で実証実験

http://www.asahi.com/articles/ASJDQ6S66JDQPLBJ006.html

 

 

 

 

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201714754分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

131437分にYAHOOニュース(日本テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

新潟県長岡市や燕市、見附市で、2日夜、火災が4件相次いだ。

当時、新潟県内は大気の状態が不安定で全域に雷注意報が出されており、落雷が多発していた。

警察と消防は、いずれの火事も落雷が原因とみて調べている。

 

午後8時10分頃、長岡市中条新田、会社役員男性(46)方から出火、木造2階住宅の2階の屋根裏約40m2を焼いた。

警察によると、男性は妻と子供3人の5人暮らしで全員が在宅していたが、逃げて無事だった。

 

午後9時40分頃には、燕市燕、研磨業男性(72)方の敷地内にある作業小屋から出火、木造平屋の同小屋約50m2を全焼した。

警察によると、現場付近に火の気はなく、午後8時過ぎから雷が多発していた。

 

長岡市草生津では午後10時5分頃、砂利店の木造2階の事業所兼住宅の2階部分から出火、同部分約55m2を焼いた。

警察によると、経営者と妻と子の3人暮らしだが、逃げて無事だった。

 

同45分頃には、見附市熱田町、無職男性(81)方から出火、木造2階住宅約290m2を全焼した。

警察によると、出火当時、男性と帰省した家族ら4人がいたが、逃げて無事だった。

警察は、落雷が原因とみている。

 

出典

新潟県の3市で火災4件、いずれも落雷原因か

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170103-OYT1T50093.html

新潟で火事が相次ぐ…落雷が原因か

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170103-00000040-nnn-soci 

 

 

 

 

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2014141926分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、写真と動画と解説図付きでネット配信されていた。

15028分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

3日にあった第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)のコースになっていた東京都内の国道1号交差点で、車の規制ができておらず、神奈川大学の選手が車にはねられそうになっていたことがわかった。

規制にあたった警察官の連携ミスが原因といい、警視庁は「再発防止に努める」としている。

 

トラブルは3日午後1時半ごろ発生。

主催者の関東学生陸上競技連盟や目撃者によると、復路10区で神奈川大の選手が日比谷交差点(千代田区)を通過しようとした際、左から横断する車列が途切れず、選手とワゴン車が衝突しそうになった。

直前で選手が速度を緩めて避け、レースは続行した。

 

警視庁交通規制課によると、同交差点では、選手の通過に合わせて断続的に車を止める規制を実施。

手前の地点で通過を確認した警察官が交差点にいる警察官に無線で連絡し、規制する手順だった。

 

神奈川大の選手の時は、通過の連絡はしたが規制のタイミングが遅くなり、東進する3車線が規制されなかった。

対向車線は止まっていた。

他の選手が通過した際は、問題はなかったという。

警視庁は、連携強化や配置する警察官の増員を検討しているという。

 

選手の約50m後ろを走る車に乗っていた神奈川大の大後(だいご)栄治監督は、「通過する直前になっても車が横切っていた。事故にならず、何とかゴールしてくれてよかった」と話した。

レース後にあった監督らの会議で状況を説明し、「タイミングが悪ければ、箱根駅伝の存続が危ぶまれる事態だった」と発言したという。

 

近くで観戦した埼玉県の女子高校生は、「選手が近づいているのに車が止まらず、大丈夫かと周りもざわついていた。車は減速せず、選手がひかれそうでハラハラした」。

 

関東学連の担当者は、「あってはならないことで、来年に向けて態勢を確認したい」と話した。

 

過去の大会で、選手と車が接触する交通事故が起きたことはないという。

 

神奈川大の選手は、一時、ツイッター上に「リズム崩したくなかったんでそのまま走っちゃおうって思ったんですけど、流石に命の危険を感じた」と投稿。

沿道のファンらが撮影した動画が次々とツイッターに投稿されるなど、波紋を広げた。

 

出典

箱根駅伝、選手とワゴン車あわや衝突 警視庁が規制ミス

http://www.asahi.com/articles/ASK14574MK14UTIL01K.html

箱根駅伝で神奈川大選手とワゴン車あわや衝突 ツイッター「命の危険感じた」…警視庁が交通規制ミス

http://www.sankei.com/affairs/news/170105/afr1701050003-n1.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

選手後方から撮られた映像を見ると、選手がそのままのスピードで走っていたらぶつかっていただろうと思われるほどの状況だった。

 

長年培ったノウハウもあると思うのだが、なぜ、こういう事態になったのだろう?

交通規制の経験が少ない警察官が配置されていた?

 

そもそも、報道された「連携ミス」とは、具体的にどのようなミスだったのだろうか?

選手通過の連絡をとりあっていた警察官同士の連携ミス?

それとも、連絡を受ける警察官と規制担当の警察官の2人がいて、両者の連携ミス?

そういった点について触れている報道は、ブログ者の調べた範囲では見当らなかった。

 

振り返れば、昨年のニューイヤー駅伝でも、沿道から飼い犬が飛び出して選手が転倒し、優勝の行方に影響を与えたと思われるトラブルがあった。(本ブログ掲載済)

 

昨年の事例はひとえに飼い主の問題ではあろうが、警察には、東京五輪に向け、そういった失敗経験を活かしてほしいものだ。

 

 

 

 

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20171170分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

お酒を飲みすぎると肝臓に良くないというイメージは、皆さん、お持ちかと思います。

古来より「酒は百薬の長」と言われるように、適度なお酒は体に良いとされています。

科学的に検証不十分な面もありますが、実際に周りを見回してみますと、個人的には、当てはまる方は多い気がします。

 

では皆さん、脳に対しては、お酒はどう影響すると思われますか。

厚生労働省は、適度な飲酒をしている方は、全く飲まない人と比較して認知症になりにくいというデータを出しています。

具体的には、危険性が半分以下になるようです。

 

適度な量というのは350ミリリットルの缶ビール1日1本程度ですので、かなり少ない量です。

1日2本程度に増えると、飲酒しない人の1.5倍の危険性に増えるようです。

それ以上飲む場合には、危険性は2倍に増えます。

 

少量のお酒がなぜ認知症の危険性を下げるのか、はっきりした理由は不明でしたが、最近、興味深いデータを目にしましたのでご紹介いたします。

 

ビールの原料の一つであるホップに含まれる「イソアルファ酸」という成分が関わっているのではないかというデータです。

ビール大手のキリンと東京大学、学習院大学のマウスを用いた共同研究で判明したそうです。

脳内の老廃物を除去する「ミクログリア細胞」を活性化させたり、アルツハイマー病の原因とされる「アミロイド」の量を減らしたりする働きがあるようです。

 

お酒好きな方には朗報かもしれませんが、あくまで適量(というよりも少量と言った方がいいかもしれません)を守らないと意味はありませんので、十分な節酒を意識してください。

 

アルコールが多くなると、アルコール自体が脳にダメージを与えますし、飲みすぎて転倒して頭にけがをすることも増えますので、適量を守っていただきたいと思います。

お酒に限らず、何事も、適度にすることが大切です。

適度な運動、適度な飲酒、適度な睡眠など、バランスの良い生活を意識して、健やかな脳を維持できるように日々お過ごしください。

 

(済生会和歌山病院 脳神経外科 医長 三木潤一郎)

 

出典

飲酒の影響 少量は認知症の危険性を下げる

http://www.sankei.com/west/news/171224/wst1712240003-n1.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

上記報道のネタ元は見つからなかったが、厚生労働省から以下のような関連情報が発信されていた。

 

e-ヘルスネット[情報提供] アルコールと認知症 

3. 少量ないし中等量の飲酒と認知症について

 

高齢者の飲酒と認知症の危険性(リスク)に関する調査結果を図1に示します。


【図】の飲酒量は350mLのビール1本相当(1.4ドリンク)を1本としています。

また認知症の危険性とは、飲酒しない人が認知症になる危険性を1とした場合に、各飲酒量でどの程度認知症の危険性が増減するかということを示します。


このように1-6本程度の飲酒が認知症の危険性が最も低いという結果で、飲酒しないまたは大量飲酒する人より少量飲酒する人のほうが認知症の危険性を下げる、言い換えれば少量飲酒は認知症の予防になる可能性を示唆しています。

・・・・・・

 

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-007.html

 

 

分野別の政策一覧 健康日本21

5.アルコール

3.現状と目標

(3)「節度ある適度な飲酒」について


前述したわが国の男性を対象とした研究のほか、欧米人を対象とした研究を集積して検討した結果では、男性については1日当たり純アルコール1019gで、女性では1日当たり9gまでで最も死亡率が低く、1日当たりアルコール量が増加するに従い死亡率が上昇することが示されている。


従って、通常のアルコール代謝能を有する日本人においては「節度ある適度な飲酒」として、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及する。


なお、この「節度ある適度な飲酒」としては、次のことに留意する必要がある。

1) 女性は男性よりも少ない量が適当である

2) 少量の飲酒で顔面紅潮を来す等アルコール代謝能力の低い者では通常の代謝能を有する人よりも少ない量が適当である

3) 65歳以上の高齢者においては、より少量の飲酒が適当である

4) アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である

5) 飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない

 

「節度ある適度な飲酒」としては、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及する。

 

http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b5.html

 

 

 

 

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 ※個別記事のURLは添付省略。

 (プロバイダー字数制限に抵触し、ページ数が増えるため)

 

1.総括

 

4月の熊本地震、12月の糸魚川大火は別にして、産業安全面では、特段に大きな事故は起きなかった感がある。

※熊本地震については、教訓を明日に活かすという観点から、情報を20件の記事に整理して掲載した。

 

ただ、橋やトンネル工事関係の事故が目立った。

 

[倒壊、陥没等]

4月22日 神戸市の新名神高速建設現場で橋桁が落ち、10人死傷

5月19日 箕面市の新名神高速建設現場で橋桁を支える仮受台が倒壊

11月 8日 博多駅前の地下鉄トンネル工事現場で大陥没

11月26日 香美町で古い橋を撤去中、橋桁が傾いて1人重傷

12月 3日 高山市の国道トンネルで発破後の確認中、岩盤の一部が崩れ1人死亡

 

「CO中毒」

6月23日 岐阜県御嵩町の県道トンネル工事現場で7人がCO中毒

11月16日 下松市の工業用水トンネル補修工事現場で9人がCO中毒

11月19日 長崎市の導水トンネル補修工事現場で4人がCO中毒

 

 

2.2016年の事故・トラブルの傾向

 

〇上記土木工事以外、学校、特に小中学校と大学での実験中の事故が多かった感がある。

  (記事数が多いので、個別事例は記載省略)

 

〇個別企業では、新日鉄住金大分製鉄所で4件の死亡事故が起きたことが目立った。

 1月 9日 足場を組む作業中、10m下に転落死

 2月12日 設備の一部をバーナーで切断中、設備内の溶鉄が飛び散って全身やけどで死亡

 2月16日 シーバースでベルトコンベア清掃準備中、転落死

12月 8日 排ガス濃度計測室で電気設備点検中、CO中毒死

 

 

3.ブログ者の印象に残った『狭義』の産業事故(日付は発生日)

 

1月 3日 本庄市の工場でタンク付着銀粉を硝酸水溶液で洗浄中、のぞき窓が割れ、有毒ガスを吸った4人が死傷

 

1月 8日 東海市の工場で炉内パージを怠り加熱炉に点火したため爆発

 

3月    福山港への入港船が船長の言い間違えで海底までイカリを下ろし走島への送水管を切断

 

5月18日 釧路市の工場で換気扇スイッチを入れたところアセトンが爆発、3年前の爆発事故でアセトンは使わないことにしていた

 

7月 6日 刈谷市の工場でメッキ液の入ったタンクに硝酸を入れたため二酸化窒素の黄色い煙が大量発生、吸った4人が軽症

 

10月12日 新座市の東電地下施設でケーブル火災、都内58万戸が停電

 

10月14日 港区の外壁補修中のビルから足場パイプが落下し、平たい先端部が通行人の頭に刺さって死亡

 

11月22日 和歌山市の工場で廃硫酸を受け入れたタンクが破裂、3月にも同様な事故

 

 

4.ブログ者の印象に残った『広義』の産業事故(日付は発生日)

 

 1月14日 壱番屋の廃棄冷凍カツを産廃業者が横流ししてスーパーで店頭販売

 

 7月21日 川崎市のスタジオで16人が体調不良、撮影のため6時間ほど前に床に水性ペンキを10ℓ塗っていた

 

 8月15日 東京メトロで盲導犬と歩いていた人がホームに転落して死亡、点字ブロック上の柱を犬が避けた?

 

8月16日 富岡市のサファリパークで専用車の窓を開けて給餌中、クマに襲われて死亡

 

8月19日 市原市の山倉ダム斜面で草刈り機を背負った作業員がダム湖に落ちて死亡

 

8月30日 岩泉町のグループホームに台風時に流木等が押し寄せ、9人死亡

 

9月 8日 静岡市のラーメン店でスライサー使用時に指先を切断し、確認不足のまま指先が入ったラーメンを客に提供

 

9月25日 東京ドームのライブ会場でキャノン砲の玉込め作業をしていたスタッフがテープ玉の直撃を受けて眼球破裂

 

11月 6日 新宿区のイベントで木製ジャングルジムから出火し男児死亡、夜間作業用の投光器をライトアップ用に転用していた

 

12月22日 糸魚川市で強風下、火の塊が飛んで大火、地震に強い家をと発注した家は焼け残っていた

 

 

             ※2/2へ続く

 

 

 

 

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※1/2から続く

 

 

5.ブログ者の印象に残ったトピックス的情報 (日付は報道日)

 

2月12日 複数の強力な磁石を幼児が誤飲し腸などを挟むかたちでくっついたために手術した事例が5年で11件

 

3月 1日 東京都が販売した防災ブックが人気で品切れとなり、大増刷

 

7月24日 泳げる人でも、水に落ちるとパニックで呼吸がコントロールできなくなり溺れる

 

 9月13日 巨大地震は大潮の時期に発生確率が上昇する、との研究成果が発表された

 

 9月23日 太平洋側のアニサキスは日本海側のアニサキスに比べ食中毒を起こしやすい

 

11月10日 海水にさらされたプラスチックは海鳥が餌を探すカギとなる物質を発散している、との研究成果が発表された

 

6月~11月 ハイビーム推奨関連の報道5件

 

 

6.読者の方とのコミュニケーション

 

1月

韓国の方から日本語でメッセージを頂戴した。

聞けば翻訳ソフト使用ということで、その後も何回か、お互いに翻訳ソフトを使って意見交換した。

海外の方からは、これまでにも数回コメントをいただいたことがある。

そこで、これを機に、本文は無理だが、せめてタイトルだけでもと、英語表記を付け加えた。

 

3月

読者の方から、『投稿したコメントが「最新コメント」欄に掲載されていないが、その理由は?』との問い合わせを頂戴した。

そこで、『ブログ者の考えるコメント像は下記などであり、そこから大幅に逸脱するコメントは掲載しないようにしている』旨、返信した。

・事例などから自分が感じ取った教訓

・自分が過去に経験したことと対比して思ったこと

 

10月

従業員が機械に押し潰されるかたちで死亡した会社の方から、下記趣旨のメールを頂戴した。

『このブログを見た人から問い合わせを多数受け、業務に支障をきたしている。嫌がらせの電話を受け、精神的苦痛を訴えた従業員もいる。記事の削除など可能か?』

対応などは、11月に「お願い」記事として掲載済。

現在、全ての過去記事について、大企業などを除き企業名を削除中。

 

 

7.ブログ作成上の特記事項(変化点、工夫点、配慮点など)

 

○カテゴリー欄を見やすくすべく、キーワードを【 】書きに変更した。

〇カテゴリーに【地球環境問題】を追加し、関連記事を移動した。

 

 

 

                          以上

 

 

 

 

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201612301114分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

急速に普及が進んだ発光ダイオード(LED)照明が、ラジオ、消防や鉄道の無線、鍵を差し込まなくても車に乗れる電子機器「キーレスエントリー」など、幅広い分野で通信障害を引き起こす可能性があることが、北陸総合通信局(金沢市)の調べでわかった。

 

LED製品に関する規制はあるが、原因となる不要電波を完全に取り除くのは難しく、同局では「個別に対応していくしかない」としている。

 

「消防用無線に断続的に雑音が入り、業務に支障が出ている」。

管内の消防署からの申告を受け、同局は2013年9月に調査を開始。

 

15年7月、消防署から約100m離れた場所に設置されたLED電光掲示板から出る不要電波が原因だと突き止めた。

調査に2年近く要した理由として、担当者は「影響が出たり出なかったり不規則な場合は、原因の特定に時間がかかる」と話す。

 

同局によると、通信障害を起こす不要電波は、調光や省エネのために電源が高速でオンオフを繰り返すため発生する。

一つひとつの電源からは大きな不要電波が出なくても、複数の電源があると、予期せぬ影響が出ることがあるという。

 

同局の調べでは、12年には長崎県や東京都で鉄道無線にノイズが発生するなどの影響が出ていたことが判明。

いずれも、近くのビル内のLED照明を複数使用した際に障害が起こっていた。

 

同年5月には、千葉県でキーレスエントリーが動作不能になった事例があった。

 

国が定める技術基準に適合した製品でも、影響は起こりうる。

14年11月に山形県で起きた水防用測定機器の障害では、基準に適合していることを示すPSEマークがついた複数のLED防犯灯からの不要電波が原因だったという。

 

中部経済産業局製品安全室の担当者は、「ほかの機器に影響を与えないことを基本に規制値を設けているが、音と同じでゼロではない。影響は使用条件や電波環境などで異なってくる」と説明する。

 

北陸総合通信局は、「基準に適合した製品であっても、無線局との距離や複数利用する場合などで障害は起こりうる。不要電波を遮るフィルターの設置をお願いするなど、個別に対応していくしかない」と話している。

 

出典

LED照明で通信障害の可能性北陸総合通信局

http://www.yomiuri.co.jp/national/20161230-OYT1T50077.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

他に情報がないか調べたところ、201047日付でJC netから、別の事例や障害が発生するメカニズムなどに関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

JC netがいかなる情報源か、いまひとつ不明だが、内容を読んだところ、ガセネタでもなさそうな気がしたので、抜粋して紹介する。

 

宮城県の商店街に設置されている街路灯の電球を3月下旬、省エネルギータイプのLED(発光ダイオード)電球に取り換えたところ、「テレビやラジオの受信障害が発生している」と町などに苦情が寄せられた。

メーカーのリードは、LED電球を、受信障害対策を施したLED電球に付け替えることを決定した。

 

宮城県涌谷町が3月、136基計272個の水銀灯をLED電球に切り替えたところ、今月6日までに、「街路灯が点灯している間、アナログテレビやFMラジオにノイズが入る」という苦情が寄せられた。


メーカーのリードは、LED電球は電源コイルが発する磁力の影響によりどの製品も多少のノイズが出る。一ヶ所に大量につけたことでノイズが増幅された可能性もあるとしている。


総務省東北総合通信局は「LEDによるノイズは点灯中ずっと続くので影響は大きい」としている。

 

 

LED製品におけるノイズについて

(文献参照:佐藤智典著 EMCとは何か)

 

・・・・・・・・・・・・

LEDそのものからノイズを発生することはありませんが、点灯させるための動作回路にノイズを発生させる原因があります。
具体的な例としては、LEDを点灯させた時、その近くで、ラジオに雑音が入り聞き取りづらかったり、テレビの画面が乱れてしまったりすることです。

この状態はエミッションにより、電子機器が雑音ノイズを発生し、他の機器に影響を与えている状態です。

・・・・・・・・・・・

影響度合いが大きくなると、医療機器への影響や制御機器の誤作動などにより人命にも影響を与える事にもなりかねません。

・・・・・・・・・・・・・・

 

  出典

LED照明で ノイズ障害発生』

http://n-seikei.jp/2010/04/led-1.html

 

 

 

 

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20161230731分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ガスが残ったまま捨てられたスプレー缶に引火するなどして、ゴミ収集車の火災が1年間に全国でおよそ700件起きていることが環境省への取材で分かった。


関西でもゴミ収集車の火災が相次いでいて、消防などは、スプレー缶を捨てる際には中身を使い切ったうえで分別を徹底するよう呼びかけている。


環境省は、ゴミ収集車の火災について初めて全国調査を行った。
それによると、家庭ゴミなどの回収中に収集車が燃えた火災が、平成26年度に全国でおよそ700件起きていたことが分かった。
このうち近畿地方では、およそ70件起きたという。


原因が特定できたケースのうち、最も多いのがスプレー缶や小型のガスボンベによるもので、およそ170件にのぼり、缶の中に残っていたガスに引火したとみられている。


東大阪市でも、この3年間、ゴミ収集車の火災が7件起きていて、東大阪市消防局の甲田消防司令は、「火事が起きると、ゴミの収集員がけがをするおそれのほか、一般住宅に燃え広がる危険がある。冬は鍋などでカセットボンベを使う機会も増えるが、捨てる際には必ず中身を使い切り、ルールに従って適切に処理してほしい」と話している。

 

出典

ゴミ収集車火災 年間700件

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161230/5525911.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

環境省調査結果の報告書などがあるかと思い、ザッと調べてみたが、見つからなかった。

 

 

 

 

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201612301547分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

30日午前9時半ごろ、大阪市西区江戸堀の路上で男性が倒れているのを通行人が見つけ、110番した。


倒れていたのは、道路脇の4階建てビルで窓の清掃作業をしていた兵庫県伊丹市の自営業の男性(81)で、搬送先の病院で約2時間後に死亡が確認された。

警察は、作業中に転落したとみて、詳しい原因を調べている。

 

警察によると、男性は、この日、ビル屋上からロープでつるした板の上に乗り、一人で窓の清掃作業をしていた。


屋上側に結束させていたロープの一部が外れたような形跡があるといい、警察は、男性が結束の外れた衝撃でバランスを崩し、転落した可能性もあるとみている。

 

出典

ビル窓清掃中に転落、81歳男性死亡

http://www.sankei.com/west/news/161230/wst1612300033-n1.html

 

 

 

 

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20161229654分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

走行中の山手線で乗客が持っていた充電器から煙が出るなど、リチウムイオン電池が使用された充電器から火が出るなどのトラブルが増えていて、東京消防庁は、電池が熱くなるなどの異常を感じた時は使用を控えるよう、注意を呼びかけている。


東京消防庁がリチウムイオン電池を使用したバッテリーと市販の充電器をつないで実験したところ、過剰に流れた電気の熱でバッテリーが次第に変形し、出火に至った。


東京消防庁の管内では、ことしに入ってリチウムイオン電池からの発火が原因の火事が相次ぎ、先月末までに50件と、26件だった去年1年間の2倍近くに上っている。


その後も、今月4日に走行中のJR山手線の車内で乗客が持っていたリチウムイオン電池使用の充電器から煙が出て、一時運転を見合わせるトラブルも起きている。


東京消防庁によると、市販の充電器で過剰に充電したり、電池に圧力がかかったりすると発火することがあるということで、こうした取り扱いをしないことや、電池が熱くなるなどの異常を感じた時は使用を控えるよう、注意を呼びかけている。

 

出典

リチウムイオン電池発火に注意

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161229/5646111.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇万力のようなもので徐々に電池に圧力を加え、ついには爆発的に発火した・・・そのような実験映像も放映されていた。

 

〇東京消防庁HP掲載記事は下記参照。

事故統計や防止策、個別事例や実験写真(NHKでは映像だったが)などが記されている。

リチウムイオン電池からの火災にご注意を!

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kouhouka/pdf/281222.pdf

 

〇電池工業会HPにも、より詳しい注意事項が掲載されていた。

以下は抜粋。

 

◆リチウムイオン電池の使用環境に関する注意 

1.リチウムイオン電池を自動車のダッシュボードや窓際など直射日光の当る場所、炎天下駐車の車内など、高い温度になる場所に放置しないでください。

リチウムイオン電池を漏液させる原因になる恐れがあります。

2.リチウムイオン電池をストーブなどの熱源のそばに放置しないでください。

発熱、破裂、発火の原因になります。

 

◆リチウムイオン電池の使用に関する注意

・・・・・・

2.リチウムイオン電池を水、海水、ジュースなどの液体で濡らさないでください。

リチウムイオン電池に組み込まれている保護回路が壊れ、異常な電流、電圧でリチウムイオン電池が充電され、発熱、破裂、発火の原因になります。

3.リチウムイオン電池は指定された充電器、ACアダプターを使用してください。

指定以外の充電器、ACアダプターで充電すると、充電条件が異なるため、発熱等の原因になります。

 ・・・・・・

9.リチウムイオン電池に高所からの落下など強い衝撃を与えたり、投げつけたりしないでください。

リチウムイオン電池が変形したり、リチウムイオン電池に組み込まれている保護機構が壊れ、異常な電流、電圧でリチウムイオン電池が充電される可能性があり、発熱、破裂、発火の原因になります。

 ・・・・・・

13.リチウムイオン電池の充電や放電中に可燃物を上に載せたり、覆ったりしないでください。

リチウムイオン電池を発熱、破裂、発火させるおそれがあります。

 

  出典

リチウムイオン電池をご使用の際は次のことを必ず守ってください。

http://www.baj.or.jp/frombaj/03.html 

 

 

 

 

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20171227日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6611/

 

 

(2017年1月5日 修正1 ;追記)

 

20161223140分にFNNニュースから、火の粉ではなく火の塊が飛んで延焼したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)

 

・・・・・・・

 

火は、住宅の間を飛び越え、あちらこちらに飛び火しているのが見て取れた。


専門家に火災の映像を解析してもらうと、あるキーワードが浮かび上がってきた。
ベルアソシエィツの鈴木弘昭代表は、「これは明らかに飛んでますね」と話した。

鈴木代表が指さしたのは、屋根の一部が飛んでいる映像だった。
大きさは、およそ30cmぐらいに見えた。


鈴木代表は、「盛んに燃えているところから、火の塊がどんどん飛んでいって、落ちて、そこから燃え上がっている」と話した。


鈴木代表が挙げるキーワードは、火の粉ならぬ「火の塊」。
鈴木代表によると、この日、風が強かったため、火の粉だけではなく、「火の塊」が飛んだことが、これだけ大規模な火災になったとみている。


この「火の塊」、正体は何なのか。
鈴木代表は、「瓦の下に使われている木や板。部屋の中だと、障子やふすまの枠が小さくなって、火がついたまま飛ぶことがあると思う」と話した。
消火している現場の映像を見てみると、瓦が落ちたあとに残された木枠や、今にも風に吹き飛ばされそうな壁枠が見て取れた。


こうしたものが、火の塊となって、風にあおられ、火災が拡大したのか。


・・・・・・・

 

出典

新潟・糸魚川市大規模火災 延焼原因は火の粉ならぬ「火の塊」

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00345362.html

 

 

12281742分に朝日新聞からは、ミキサー車で消火用水が運ばれた経緯について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

糸魚川市の大規模火災で、燃え広がる炎を消し止める消火用の水を、コンクリートミキサー車が運んでいた。

機転をきかせたのは、現場にいた地元の生コン会社の社長だ。

 

ミキサー車を向かわせたのは、糸魚川市のコンクリート会社「協栄産業」社長の木島さん(67)。

出火した22日昼ごろ、出火元に近い「本町通り商店街」の自宅兼日用雑貨店にいると、警察に避難を促された。

 

消火活動を遠巻きに見ていた木島さんの耳に、消防団員の声が響いた。

「水が足らん!」

 

火の手は、みるみる自宅へ延びていく。

工場長の田原さん(64)に電話をかけて指示した。

「あるものは全部持ってこい!」

 

田原さんは、従業員10人をそれぞれミキサー車に乗せて、水を入れて運ばせた。

地元の生コン組合加盟の同業者にも応援を求めた。

会社の洗車用ポンプだけでは給水が滞ると思い、同じくポンプを持つ、取引先の砂利会社や建築会社にも協力を頼んだ。

みんな、快く応じてくれた。

砂利会社の業務課長、斎藤さん(48)は、「小さい街ですからね。協力しなきゃ」。

 

協栄産業のミキサー車が1台で運べる水は3000~5000ℓ。

現場近くの防火水槽や簡易水槽に水を運び、翌朝まで消火活動を支えた。

1台平均18往復。

運転手10人は、一睡もせずに運転を続けた。

事務員の女性は、おにぎりを作って支えた。

田原さんは、「こういうことがあると、まとまるみたいでね。誰一人文句を言わなかった」と振り返る。

 

総務省消防庁によると、22日は126台の消防車両が活動し、144棟が焼損した。

市消防本部の小野消防防災課長は、「ミキサー車がなければ、どうなったかわからない」と感謝した。

 

出典

糸魚川大火、ミキサー車が運んだ消火用水 とっさの機転

http://www.asahi.com/articles/ASJDW2TZMJDWUOHB002.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

火災時には火の塊が飛ぶこともあるという件だが、本ブログでは過去に以下の情報も掲載している。

 

2012920日掲載

2012913日報道 国の研究グループが木造3階建て校舎の建設基準策定のため現物実験を行い、新たな火災を起こす恐れのある火の粉は700mほど飛ぶことを確認

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2264/

 

 

                 ※2/2へ続く

 

 

 

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※1/2から続く

 

12292037分に産経新聞から、1軒だけ焼け残った家に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1227239分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

焼け野原の中にほぼ無傷で残った2階建ての一軒家が「奇跡の木造住宅」として注目を集めている。

家主が「丈夫な家をつくってほしい」と地元工務店に頼んで建てた特別仕様だったことが、効果を発揮したという。

 

この住宅の家主は、会社員のKさん(35)。

瀟洒な外観の洋風住宅の被害は、窓ガラスのひびと、エアコンの室外機やインターホンが高熱で変形するといった程度にとどまった。

Kさんは既に自宅に戻り、家族らとともに暮らしている。

 

燃えなかった理由は、普通の住宅とは異なり、火に強いステンレスのトタン板を外壁に使い、一部は耐火レンガだったことが大きいとみられる。

屋根の洋瓦も、一部はステンレス製だった。

さらに、暴風に備えて窓はワイヤ入りの二重ガラス。

屋根の軒先は、火の粉が入りづらいように設計されていた。

 

県内で平成19年に発生した中越沖地震を目の当たりしたことから、住宅を造る際、Kさんは頑強にするよう工務店に注文。

それ以外は全て「お任せ」で、翌20年に完成した。

2LDKで延べ250m2。費用は一般の住宅と比べ1.5倍ほどかかったという。

 

22日の出火当時、Kさんは市内で仕事中だった。

市の安心メールで火災を知って帰宅し、消防団員として隣家の初期消火に当たった。

 

だが、強風の中で炎が近くまで迫ってきた。

自宅にも燃え移ると思い、もうダメだと思って避難した。

だが、鎮火後に戻ると、建物はほとんど焼けずに残っていた。

 

ステンレスには耐熱効果があると業者から聞き、「火にも強いことを初めて知った」と、自身も驚いている。

周囲に駐車場などの空き地があったことも幸いした。

 

Kさん宅を手掛けた工務店「ミタキハウス」は、「今後も災害に強い家づくりの提案をしたい」としている。

 

 

 出典

1軒だけ焼けず…防災特注 奇跡の木造住宅 周辺は焼失「復旧に協力したい」 発生から1週間

http://www.sankei.com/affairs/news/161229/afr1612290032-n1.html

糸魚川大火に耐えた奇跡の1軒 08年完成「丈夫な家」

http://digital.asahi.com/articles/ASJDW5364JDWUOHB00W.html?rm=323

 

 

12301137分に読売新聞からは、点在していた駐車場が大火を食い止めたという下記趣旨の記事が、図解付きでネット配信されていた。

 

日本海にいたるまで延焼した一方、被災地域の東西への広がりは少ない。

その周辺には、駐車場が点在している。

 

市消防本部によると、駐車場は燃え広がることもない上に、狭い路地などと違って逃げることも容易であり、十分な消火活動を展開しやすかったという。

市消防本部は、「広場的な役割を果たした」とする。

 

出典

点在する駐車場、火を食い止めた糸魚川大火

http://www.yomiuri.co.jp/national/20161230-OYT1T50051.html

 

 

 

(2017年1月15日 修正1 ;追記)

 

2017114559分にNHK首都圏NEWS WEBから、飛火のメカニズムが調査されているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

国立研究開発法人)建築研究所の研究グループは、火災現場で先月25日と26日に調査を行った。


その結果、屋根などが焼けた3棟の建物について、いずれも周りの建物が燃えていないことから、飛び火で焼けた可能性が高いことがわかった。


また、住民への聞き取りで、「火元から離れているのに燃え始めた」などの証言が得られたほか、上空から撮影された映像も分析した結果、このほかの4か所についても飛び火で燃え広がった可能性が高いことがわかり、研究グループは、さきほどの3棟の建物と合わせた少なくとも7か所について、飛び火が原因で延焼が拡大したとみている。


さらに、いずれも縦横10cmほどの炭化した木材や木の板が周囲に建物のない空き地で見つかり、研究グループは、こうした建物の一部が燃えながら強風や火災による上昇気流で次々に飛ばされ、「飛び火」になったと分析している。


建築研究所の岩見達也主任研究員は、「飛び火の原因になったとみられる炭化した木材も見つかったので、今後は、詳しいメカニズムを調べるとともに、飛び火が起きやすい建物の材質なども調べて今後の防火対策に生かしたい」と話している。

 

出典

糸魚川火災 飛び火延焼7か所

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170114/5969791.html 

 

 

 

(2017年3月3日 修正2 ;追記)

 

2017321442分にNHK新潟から、糸魚川市は応援要請を考慮して火災対応マニュアルを改訂するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年12月の火災では、地元、糸魚川市の消防本部が初期対応に当たったが、人員など態勢が限界を超えたため、近隣の富山県や長野県から応援が駆けつけることになり、鎮火まで30時間がかかった。


こうした教訓を受け、糸魚川市消防本部は、現在ある火災の対応マニュアルを改訂することを決めた。


具体的には、大規模火災が起きたときに、近隣地区からの協力をスムーズに進めるため応援要請のあり方を明確化するとともに、応援の消防隊がすぐに活動に当たることができるよう、消火栓や防火水槽の場所がわかる携帯電話のアプリを導入することなどを検討しているという。


また、街のパトロールを始める風の基準を、最大瞬間風速15m以上に引き下げることも検討しているという。


消防本部では、3月末までにマニュアルの改訂を終えたいとしている。

 

出典

糸魚川市が火災マニュアル改訂

http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034384471.html?t=1488488534288

 

 

 

 

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2017131720分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

三重県伊賀市消防本部の救急車が、12月29日、救急出動した市内の男性宅近くで無人のまま前進し、民家の敷地に駐車していた軽乗用車に衝突した。

隊員が代わりの救急車を手配し、約15分後に救急要請のあった80歳代の男性を病院に搬送。

命に別条はなく、けが人もいなかったが、市は事故を公表していなかった。

 

同本部によると、同日午後10時頃、男性の家族から「浴室で倒れた」との通報があり、救急車が出動。

到着後に路上に止め、隊員3人が男性宅内に入った後、救急車が動き出したらしい。

サイドブレーキはかかっていたが、ギアが「D(ドライブ)」の状態だったという。

 

到着から10分余り後、男性宅から出てきた隊員が事故に気付き、代わりの救急車を要請。

男性は意識がある状態で、別の救急隊が名張市の病院へ搬送した。

同本部は、男性の家族や軽乗用車の所有者に謝罪した。

 

同本部は、「あってはならないミスで申し訳ない。職員教育を徹底し、事故防止に努める」と陳謝。

公表しなかったことについて、市秘書課は、「患者の命に別条はなく、軽乗用車の損傷も大きくなかった。明確な公表基準がなかった」としながらも、「検討したい」としている。

 

出典

救急車、無人で動き事故患者の家近くに駐車

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170103-OYT1T50023.html

 

 

 

 

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20161231191分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

12312313分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

29日夜、大阪・西淀川区の集合住宅で、自宅の風呂場で入浴中だった85歳の夫と83歳の妻が2人とも浴槽の中で裸で死亡しているのを、帰宅した次男(58)が見つけた。


2人に目立ったけがなどはなく、司法解剖の結果、死因は溺水(できすい)とわかった。

長い時間風呂に入っていたために2人とも熱中症を起こし、意識を失って浴槽のお湯の中で溺れて亡くなったと見られる。


次男の話では、2人は足が不自由で、以前から互いに助け合って一緒に風呂に入っていたという。


熱中症に詳しい大阪国際大学人間科学部の井上芳光教授は、「浴室で体が温められると皮膚に近い血管が開いて血圧が下がり、脳に血液が届きにくくなる。その結果、熱中症の症状の1つの熱失神と呼ばれる状態になって意識を失ったと考えられる。熱失神となって浴槽で溺れて亡くなるケースは多く、なかでも高齢者は血圧を調整しにくいため、特に注意が必要だ」と呼びかけている。

 

出典

高齢夫婦死亡は風呂で熱中症

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161231/5712951.html

80代夫婦、湯船でおぼれ死亡 入浴中に熱中症か 大阪

http://www.asahi.com/articles/ASJD06D78JD0PTIL006.html

 

 

 

 

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201612262046分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

社会人サッカーの試合中に接触プレーで骨折した男性が相手の選手を訴えた裁判で、東京地裁は、「相手が強引にボールに挑む必要があったのか、はなはだ疑問だ」などとして、240万円余りの賠償を命じる判決を言い渡した。


この裁判は、4年前に行われた東京都社会人サッカーリーグの4部の試合に出場した男性が、相手チームの選手と接触し左足のすねを骨折したとして、賠償を求めたもの。


男性が左足でボールを蹴ろうとしたところ、相手が前の方から足を伸ばしてきたため、相手の靴底がすねにあたったが、試合ではファウルではないと判定されていた。


26日の判決で東京地裁の池田裁判官は、「サッカーという競技は危険性を含んでいるので、相手にけがをさせても違法性が否定される余地がある」と指摘した。

一方で、今回のけがについては、「男性が足を振り上げることは予想できたのに、靴の裏側を向けるのは危険な行為で、強引にボールに挑む必要があったのか、はなはだ疑問だ。退場処分も考えられる行為で、常識的に考えて、競技中に通常生じるようなけがとは認められない」として、240万円余りの賠償を命じた。


相手選手の弁護士は、「プレー中の不可避な行為で、違法ではない。控訴する方針だ」と話している。

 

出典

サッカーでけが賠償240万円

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161226/5613891.html

 

 

1229955分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

サッカーの試合中に足を骨折した男性が接触した相手チームの男性に約690万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、東京地裁であった。

 

池田裁判官は、「故意ではないが、過失の程度は軽くない」として、接触相手に慰謝料や治療費など、約250万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 

判決によると、2人は2012年6月に都社会人4部リーグの試合で、原告がボールを蹴ろうとした際に接触。

原告は左足を骨折し、計29日間入院した。

 

判決は、審判が反則と判定しなかったことなどから「故意とは認められない」とする一方、「原告がボールを蹴るため足を振り上げることは予見できた。強引にボールに挑む必要があったのか疑問」と指摘。

「社会的相当性を超える行為で、違法性がある」とした。

 

出典

社会人サッカーで骨折、接触相手に250万円賠償命令

http://www.asahi.com/articles/ASJDV636DJDVUTIL03M.html 

 

 

 

(2017年1月14日 修正1 ;追記)

 

2017年1月13日7時5分に読売新聞から、判決が波紋を呼んでいるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

社会人サッカーの試合で30歳代の男性選手の足を骨折させたとして、東京地裁が昨年12月、相手選手に約247万円の賠償を命じた判決が波紋を呼んでいる。

 

男性は、足に着けていた防具が割れ、左すねが折れ曲がる重傷だったが、選手同士が接触するスポーツにけがはつきものともいえる。

「危険なプレーなら仕方ない」

「選手が萎縮してしまう」

判決に対する現場の賛否は割れている。

 

「今も痛みがあり、小学生から続けてきたサッカーができなくなった。あのプレーが認められれば、子供に勧められる競技でなくなってしまう。危険なプレーを減らしたい思いだった」。

今月7日、東京都内で取材に応じた男性は、訴訟に踏み切った理由をそう語った。

 

判決によると、男性は2012年6月、千葉市で行われた東京都社会人4部リーグの試合に出場。

センターライン付近でボールを右ももで受け、左足で蹴ろうとしたところ、走り込んできた相手の左足が男性の左足すね付近にぶつかった。

 

審判はファウルをとらなかったが、男性が倒れ込み、試合は一時中断。

男性は左すねの手術などで計約1か月間入院し、15年5月、「スパイクの裏側で故意に蹴られた」などとして、相手選手らに計約689万円の支払いを求めて提訴した。

 

訴訟で相手選手側は、「男性の足元から離れたボールに向けて左足を伸ばした。けがは予見できなかった」などと主張した。


しかし判決は、「勢いを維持しながら左足の裏側を突き出しており、男性の負傷を十分予見できた」と指摘。

「故意」は否定したが、「退場処分が科され得る行為だった」として過失責任を認定した。

 

相手選手側は既に控訴。

相手選手と代理人弁護士は、いずれも「裁判中なので答えられない」としている。

 

今回の判決は現場や専門家の間でも注目されており、賛否両論が出ている。

「選手生命を絶つほどのプレーなら仕方がない」(サッカー少年団の20歳代男性コーチ)

「サッカーは接触が当たり前。賠償を恐れれば、レベルが下がりかねない」(社会人チーム代表の40歳代男性)

 

判例などでは、賠償責任が生じるか否かは、

〈1〉プレーがルールや常識の範囲内か

〈2〉重大なけがの発生を予見し、回避できたか

〈3〉競技者の「危険の受け入れ度合い」を上回ったか

などがポイントとなる。

 

第一東京弁護士会のスポーツ法研究部会の部会長を務める合田雄治郎弁護士は、「最近は、スポーツを楽しむ権利が重視されてきたことを背景に、ルールの範囲内でも、注意義務違反があれば賠償責任を認める傾向にある。今回は、こうした流れに沿った判断だろう」と指摘。

 

これに対し、スポーツを巡る訴訟に詳しい片岡理恵子弁護士は、「賠償責任の認定は特に危険な行為に限定されるべきで、今回がそこまでの行為だったのか疑問だ。判決は負傷の程度を意識し過ぎたのではないか」と話している。

 

出典

サッカーで接触の相手が重傷、賠償命令に賛否

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170113-OYT1T50029.html 

 

 

 

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今年も拙ブログにおつきあいいただき、有難うございました。

 

今年1年、4月には熊本地震、12月には糸魚川大火と、大きな災害が起きましたが、産業安全についていえば、そう大きな事故は起きなかった感があります。

 

来年は、より安全な年になりますように。

 

皆様も、よいお年を。

 

 

※新年は1月4日から再開する予定です。

 

 

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201612281818分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1228144分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

28日午前11時半ごろ、大阪・中央区の8階建てのビルの4階の化粧品販売会社で、「爆発音のような音がした」と消防に通報があった。


警察や消防が駆けつけたところ、ヘアスプレーの缶が破裂していて、20代と30代の男性従業員2人が顔などに軽いけがをして、病院に運ばれた。


警察によると、当時、この会社では年末の大掃除をしていて、2人は、スプレー缶を処分するために穴を開けており、近くの電気温水器に引火したとみられるという。

 

現場にいた化粧品会社の従業員の男性は、「大掃除をしていたらボンという爆発のような音が聞こえました。床が揺れるような感じでした」と話していた。


現場は、大阪地下鉄堺筋線の北浜駅近くのオフィスビルなどが建ち並ぶ場所で、一時、騒然とした。

 


また、大阪・西区の内装設備会社でも、午後3時半ごろ、46歳の男性がスプレー缶に電気ドリルで穴を開けていたところ、中のガスに引火して、男性が顔などに軽いけがをした。

 

【スプレー缶処分に注意を】

消防などは、ガスが残っているスプレー缶の処分には、十分注意するよう呼びかけている。


国民生活センターによると、スプレー缶に穴を開けると、引火したり、破裂したりするおそれがあるため、そのまま回収する方法に変える自治体が増えているが、ゴミ処理場に穴を開ける機械を導入する必要があることなどから、一部の自治体にとどまっているという。


大阪市では、現在、缶に穴を開けてゴミに出すよう求めているが、来年4月からは、缶をそのまま回収する方法に変えるという。

 

出典

スプレー缶処分で破裂 相次ぐ

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161228/5661684.html

スプレー缶ガス抜き、電気温水器に引火して爆発

http://www.yomiuri.co.jp/national/20161228-OYT1T50050.html

 

 

1228131分と1228237分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

28日午前11時35分ごろ、大阪市中央区の8階建ての商業ビルで、ビル関係者の女性から「4階でガスが爆発した」と119番通報があった。

警察や消防によると、26歳と37歳の男性2人が腕や首にやけどをして、病院に運ばれた。

 

4階は美容師の研修スペースで、運営会社の従業員が専用道具でヘアスプレー缶のガス抜きをしていたときに爆発し、髪や衣服が一部焼けたという。

警察によると、この日は大掃除をしており、廃棄する複数のスプレー缶のガスを抜いていた。

 

出典

大阪市の繁華街でガス爆発 スプレー缶廃棄作業中

http://www.asahi.com/articles/ASJDX4100JDXPTIL006.html

大掃除にスプレー缶のガス抜き、爆発 大阪で3人けが

http://www.asahi.com/articles/ASJDX5HHHJDXPTIL013.html 

 

 

 

 

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2015223日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4483/

 

 

(2016年12月31日 修正2 ;追記)

 

201612271213分にNHK首都圏NEWS WEBから、関係者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

12271739分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年、東京・江戸川区の首都高速道路で、塗装工事中に火が出て作業員の男性2人が死亡した火事で、警視庁は、安全管理に問題があったため、作業で使っていたシンナーに引火したとして、工事の現場責任者3人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。

書類送検されたのは、東京・江東区の塗装工事会社「N社」など、工事の下請け業者3社の当時の現場責任者3人。


去年2月、東京・江戸川区の首都高速道路7号小松川線で、塗装工事中に火が出て工事用の足場などが焼け、逃げ遅れた33歳と21歳の作業員の男性2人が死亡し、3人がやけどなどのけがをした。


警視庁によると、当時、現場では道路の橋桁の塗装を新しく塗り直すために、作業員がシンナーを使って古い塗装を拭き取るなどしていて、このシンナーに引火して火事が起きたという。


その後の調べで、火が出た足場は板やシートで囲われ密閉された状態で、当時、気化したシンナーが充満していて、換気が不十分など、安全管理に問題があったという。


警視庁は、こうしたことから火事が起きたとして、27日、3人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
警視庁によると、3人はいずれも容疑を認めたうえで、「責任を感じている」と話しているという。

 

シンナーが気化して出火につながった可能性が高いが、出火原因の特定には至らなかった。

 

捜査関係者によると、火災を予見できる可能性が低かったことや遺族への賠償が済んでいることから、起訴を求める意見は付けなかった。
「N社」は、「事実を確認中なので、コメントできない」としている。

 

 

また、この事故で、江戸川労基署は、作業員の避難経路を設けなかった、現場の見回りを怠ったとして、工事を請け負っていた東京中央区の首都高メンテナンス東東京と事故当時の社長を、労安法違反の疑いで書類送検した。

 

さらに、現場の塗装工事を請け負っていた北海道岩見沢市の会社と、その代表取締役も、労安法違反の疑いで書類送検した。

首都高メンテナンス東東京は、「詳細な送検内容を把握していないため、コメントできません」としている。

 

出典

2人死亡の首都高火事 塗装工事現場責任者3人 書類送検

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161227/k10010821211000.html 

首都高高架下火災 塗装工事責任者3人を書類送検

http://mainichi.jp/articles/20161227/k00/00e/040/177000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

出火原因は特定できなかったということだが、ブログ者思うに、さび落とし用の工具によるハツリ時の火花、防爆仕様でないための電気火花、あるいは人体にたまった静電気などの原因が考えられる。

 

 

 

(2019年5月1日 修正3 ;追記)

 

この工法は、鉛含有サビ止め塗装を剥がすために開発されたものらしいが、その後、塗装が剥がしにくいことが明らかになったため、機械で削り取る方法に戻されたとのこと。

 

2019427317分 毎日新聞)

 

・・・・・

 

工事を発注する側の首都高も、13~14年に鉛中毒の発症者が出たことに危機感を強め、受注業者に対して特殊なマスクの使用や使い捨て防護服の着用を義務づけるなどの対策を打ってきた。

 

ただ、新たに導入した対策が別の問題を引き起こして再考を余儀なくされるなど、手探りの面もある。

 

例えば、首都高は14年10月、特殊な薬剤と塗料を化学反応させてはがす手法を全面的に取り入れた。

 

鉛の飛散を防止するための試みだったが、15年2月に、この工法で作業していた首都高7号小松川線の現場で火災が発生し、作業員2人が死亡した。

 

薬剤では鉛塗料が剥がしにくいことも明らかになり、機械で塗料を削り取る方法に戻した。

 

首都高は、粉じんの飛散防止対策を以前よりも手厚くすることで、作業員たちが吸い込まないようにしているという。

 

出典

『防護対策は手探り 鉛塗料はがす工事増加、飛散リスク高まる』

https://mainichi.jp/articles/20190427/k00/00m/040/003000c

 

 

 

 

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20161228日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

12272023分にNHK東北NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

27日午後2時20分ごろ、仙台市宮城野区五輪1丁目の国道45号で、走行中のトレーラーの荷台から鉄製の巨大な重り(長さおよそ2m、高さおよそ50cm、重さ4トン)が6個相次いで落下した。

 

対向車線の市バスやダンプカーなど計4台が重りに衝突し、バスの乗客で50代の女性がひざを打つ軽いけがをしたほか、ダンプカーを運転していた30代の男性が首に軽いけがをした。

 

ライトバンを運転していた配送業の男性(30)は、「重りをよけようとしたが、渋滞で避けきれなかった。ブロックが雪崩のように次々と落ちてきて本当に驚いた。けがはなかったが、恐怖感しかなかった」と話した。

警察によると、現場は仙台駅から東に1kmあまりの片側2車線の緩やかな左カーブ。

トレーラーはカーブでバランスを崩し、重りが荷台から滑り落ちた。


重りは、クレーン車の転倒防止のために使用。

警察は、積み荷の固定が不十分だったとみて、トレーラー運転手の男性(26)から事情を聴いている。


事故処理のため、現場は約2時間にわたって片側通行となった。

 

出典

荷台の重り落下4台衝突 2人けが

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201612/20161228_13034.html

荷台のブロック落下 4台衝突

http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20161227/5639761.html

 

 

1228日付で朝日新聞宮城全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

トレーラーの運転手がクランク部分で右に切ったハンドルを左に戻した際に、重りが落下したという。

 

重りは1つ4トンで、積んでいた6つ全てが落下した。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

NHKの映像によれば、おそらくは事故後に積み直した状態だろうが、荷台には重りが2段1列に積まれていて、各山ごと横方向に、おそらくはワイヤーロープで固定されているように見える。

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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