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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(ブログ者コメント)

同種事例としては今年2月、長野県信濃町で10歳男児が降り口で転倒し上着フードが巻き込まれて一時心肺停止になった事故が起きている。(本ブログでも紹介スミ)

 

以下は今回の報道。

20251228189分にYAHOOニュース(HTB)から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。

28日午前、小樽市内のスキー場で5歳の男の子がエスカレーターに右腕を挟まれ、意識のない状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。

エスカレーターが自動で非常停止しなかったとみられています。

中川記者:
「今ちょうどブルーシートがかけられました男の子はなんらかの原因でエスカレーターにはさまれたということです」  

警察や消防によりますと、28日午前10時ごろ、小樽市のAスキー場で、駐車場からゲレンデに向かうベルトコンベヤー状のエスカレーターの降り口付近で札幌市東区の飛向ちゃん(5)が右腕を挟まれました。

飛向ちゃんは通報からおよそ40分後に救出され、意識がない状態で病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。

リフトの運行整備を担当するスキー場職員:
「(蓋が)開いていて、子どもがこの中に腕が入っちゃっていたという状態です。まっすぐ来た時に、(何かが)引っかかって空いて停まる(仕組み)」

職員によりますと、物が引っかかった時点で自動的に停止する装置が今回は作動せず、非常停止ボタンを押し止めたということです。

朝の点検では異常はなかったとしています。

警察は、エスカレーターの安全性などを含め、事故の原因をくわしく調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a3b47c98c62e2a68bda3ce0202ac7e87c01c81ea

 

1229156分に朝日新聞からは、母親が緊急停止ボタンを押した、降り口にスタッフは常駐していなかった、毎朝停止装置が反応するか点検していた、リフトと違い、こういったスノーエスカレータには法的規制がないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

事故は28日午前10時ごろ発生。

駐車場からレストランなどが入る休憩施設(センターハウス)に向かうコンベアー式の移動用エスカレーターの降り口で、札幌市東区の飛向(ひなた)さん(5)が転倒。
ベルトの巻き込み口に右腕を挟まれた。

40分後に救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。

スキー場を運営する「S」の玉川総支配人によると、エスカレーターは降り口にある点検用のふたが動くと非常停止装置が作動する仕組みになっていた。

だが、飛向さんが腕を巻き込まれた後も動き続けた。

母親は、自ら緊急停止ボタンを押して停止させたと話しているという。

エスカレーターのそばにスタッフは常駐していなかった。

毎朝、停止装置が反応するか点検していたといい、トラブルがあった際は、駐車場の雪かきなどをする担当者が駆けつける運用になっていたという。

 

■安全確保、他のスキー場では

この装置は、「スノーエスカレーター」などと呼ばれ、他のスキー場でも広く使われている。

3基を設置する道央のスキー場では、リフトに乗れない初心者が練習用の緩やかな斜面を登るための「リフト代わり」で使っている。

使用時は、乗降地の両方にインストラクターを配置。
手助けのほか、緊急時に即座に停止させる役割も担っているという。

小樽の事故を受け、すぐに自施設の設備の再点検やオペレーションの再確認を実施。
スタッフにも事故情報を共有し、注意喚起をしたという。

10年ほど前まで設置していたという別のスキー場も、使用時は従業員を配置していた。

担当者は、「乗り降りの際にはトラブルが起こりうる。リフトやゴンドラの運営と考え方は全く同じ」と話した。

別のスキー場も、転倒リスクが高い「降り場」を最優先に、最低1人は人員を配置している。

「屋外では屋内よりもトラブルに気づきにくい。安全面はもちろん、お客さまに不便をかけないためにも人員は必要。自分の認識からすると、『近くに誰もいない』という状況は大きな懸念がある」と語った。

そしてこう続けた。

「リフトならば国土交通省の管轄で、厳格な基準や点検などが義務付けられている。一方、スノーエスカレーターはどこの官庁の(法的な)網にもかからない。安全対策のレベルは、事業者側の判断にゆだねられている」

https://www.asahi.com/articles/ASTDY12K8TDYIIPE002M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n 

 

12291015分に産経新聞からは、現場では過去に複数の転倒事故があり監視員常駐をもとめる意見も出たが利用客の多い別のエスカレータへの配置を優先した、男児はベルト巻き取りの中にある雪落しブラシとベルトの間に挟まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

現場では過去に転倒事故が複数回発生し、関係者の間で監視員の常駐を求める意見が出たが、後回しにされていたことが29日、スキー場運営会社への取材で分かった。

利用客が多い別のエスカレーターへの配置を優先したという。

事故当時、現場には監視員はおらず、近くで別の作業をしていた従業員が駆け付けたが、救出できなかった。

運営会社の玉川総支配人が同日、報道陣の取材に応じた。

エスカレーターはベルトコンベヤー状で長さ約35メートル、秒速約50センチ。
終点にベルトの巻き取り口があり、利用者はその手前で右側に降りる形だった。

巻き取り口には開閉式のふたがついており、中には雪を落とすブラシがあった。

男児はブラシとベルトの間に挟まれたとみられる。

https://www.sankei.com/article/20251229-RC3SP6FJSFNFZKOPV6S5JYXB2E/

 

12291948分に毎日新聞からは、現場では数年前に年配の利用客が骨折していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

このスキー場のエスカレーターでは、数年前に年配の利用客が骨折した事故や、グローブが挟まったこともあった。

利用客や運営会社内から危険性を指摘する声があり、ゲレンデのエスカレーターでは常駐の監視員を配置。

事故があった場所ではスキースクールで多数の子どもが利用する場合などを除き、監視員を置いていなかった。

https://mainichi.jp/articles/20251229/k00/00m/040/284000c

 

12302035分に読売新聞からは、着衣で首が圧迫されたことによる窒息死だったという下記趣旨の記事が降り口のイメージ図付きでネット配信されていた。

道警小樽署は30日、司法解剖の結果、男児の死因は窒息死だったと発表した。

腕が巻き込まれた際、着ていた服で首が圧迫されたとみられる。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251230-GYT1T00260/ 

2026151625分にYAHOOニュース(STV)からは、事故前日にも不具合があった、90°右を向いて降りなければならず危険だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

事故の前日にエスカレーターで危険な思いをした人もいました。

(事故前日に利用した客):
「小学5年生の息子と一緒に使ったとき、エスカレーターが行ったり来たりしていて、従業員の方も制止できないからやっぱりだめだなとつぶやいていて。前日にそういう不具合があったので、防げた事故だったのではないかと思って悔しくてたまらないです」

さらに過去にも、エスカレーターでは高齢の利用者が転倒し、骨折する事故があったということです。

監視員の配置など検討はされてきたということですが 対策は行われていませんでした。

専門家はエスカレーターの運用にも問題があったと指摘します。

(江戸川大学 斗鬼正一名誉教授):
「エスカレーターの終点には右に矢印があり、昇った先で右側に降りなくてはなりません。」
「ここの場合は右に降りてくださいと指示している。つまり90度、横を向いて降りなきゃいけない。
普通のエスカレーターでも危険です。構造を根本的に考え直さなきゃいけないと思う。
とにかく係員が常に見ている、すぐに止められる。それが絶対に直ちに必要」

https://news.yahoo.co.jp/articles/2bb1d27178ea0697b9140e885239432c57eb2a48 


1
51933分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、このエスカレーターは海外製で2019年に設置した、当初は降り口でまっすぐ降りる方式だったがフラップに足を引っかけて止まることが続いたので右向きに降りる方式に変えたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

スキー場の運営会社によりますと、事故があったエスカレーターは海外製で、2019年に設置。

降り口近くにある点検用のふたが開いたり、隙間に異物が挟まったりすると非常停止をする仕組みでした。

またスキー場には、同じタイプのエスカレーターが合わせて4基あって、これまでも、エスカレーターが緊急停止して利用者が転倒するなどの事故が複数起きていましたが、監視員などのスタッフを常時配置させてはいませんでした。

スキー場玉川総支配人:
「蓋が開いて自動停止がかかって転倒したことはあった。
設置当時(降り口で)まっすぐ抜ける、降りていただく運用をしていた。
(利用者が)フラップに足を引っ掛けてフラップが開いて止まることが続いたので(かわすように)右に降りていただく運用に変えた。
非常に反省しているし、申し訳ない気持ちでいっぱいです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddf75b4d4eecbd41dbe7b5e1fac500d0fd0951e8



 
(2026年1月7日 修正1 ;追記)

2026162020分にTBS NEWS (北海道放送)からは、エスカレーターを製造した中国のメーカーの社長は「メンテナンス代理店がないので日本に売ったことはない、2019年に中国国内用に販売したことはあるが出荷後は連絡がない」と話したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

運営会社は、事故が起きたエスカレーターは中国製で、6年前の2019年に設置したと説明しています。

JNNは、中国・河北省にある、このメーカーの社長を取材することができました。

製造した道沃機電(中国) 雷桐社長 :
「事故の設備にうちのロゴがあるのを見て、とても不思議でした。日本のスキー場に売った覚えはありませんでしたから」

社長によりますと、2018年に、ある業者の通訳者から「スノーエスカレーターを日本で購入したい」と申し出がありましたが、当時はメンテナンスをする代理店が 日本になく断ったと言います。

2019年になり、同じ人物から「中国国内用に3基売ってほしい」と話があり、3基販売しました。

ところが…。

雷桐社長 :
「出荷後は、どこに設置したのか連絡がありませんでした」

本来は、メンテナンスなどについて、購入したスキー場と定期的に連絡を取るそうですが、事故が起きたスキー場からも、連絡が来たことは一度もなかったと言います。

非常停止装置は、なぜ動かなかったのでしょうか。

HBC北京支局の記者がたずねると…。

雷桐社長 :
「可能性として考えられるのは、点検が行われていなかったからか、あるいは、故障を適時に発見できなかったことです。
保守点検によって、初めて設備と、人員の安全をより充分に保証できる」

社長は、運営会社が きちんと点検をしていたのか疑問を呈したうえで、監視員やスタッフを配置しなかった安全体制の不備も指摘しました。

雷桐社長 :
「(監視員の配置は)必要です。
当社のマニュアルでは、出口だけでなく、入り口にも人員配置が義務づけられています。
(自社の製品は)この6年以上の間、装置に故障や問題があるというフィードバック(苦情)は受けていない」

・・・

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/hbc/2384721?display=1  

 

(2026年1月10日 修正2 ;追記)

 

202618213分にYAHOOニュース(FNNプライムオンライン)からは、こういったエスカレーターは建築基準法の昇降機に該当しないため安全基準はない、同じ中国メーカーのエスカレーターが今シーズン、別のスキー場にも登場していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

国土交通省などによると、事故があったエスカレーターは屋外で建物と接続していないため、建築基準法が定める「昇降機」に該当せず、安全基準や定期点検の義務がなかったことが新たに判明した。

・・・

このエスカレーターは駐車場からゲレンデにあがるために設置され、利用者はスキーを装着せず利用するのが基本で、乗り場にも降り場にも監視員はいなかった。

・・・

このエスカレーターは中国の会社が製造したもので、同じ会社のものが今シーズン十勝のスキー場に登場し、17日に見せてもらうことができた。

毎朝、スタッフが動作確認をして運行を開始。

乗降口にはスタッフを1人ずつ配置し、停止させるための非常ボタンも設置されている。

降り口のベルトとフタの隙間は数ミリで、何かが挟まるとアラームがなって自動停止する仕組みだ。

さらにこのタイプはセンサーもついていて、転んでしまって降り口まで来ても停止するようになっている。

試しにスコップを挟んでみると停止した。

「(事故は)保安装置の不具合だと思います。使い方だと思うんですよね。それと、安全意識」(十勝サホロリゾート 増子課長)

https://news.yahoo.co.jp/articles/4ef282ffb3bf1bee80d2e7a32cb8cef0b7bcc8cf

 

18165分にYAHOOニュース(HTB)からは、メーカーのマニュアルでは監視員の配置や2時間おきの安全装置点検が求められていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

製造元である中国のメーカーは事故が起きたエスカレーターについて、マニュアルでは監視員を配置し2時間おきに安全装置の点検をする必要があるとしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/48e54b419ee235f86fc9d56ec1bcab95495d59d5 

 

191632分にYAHOOニュース(STV)からは、しりもちをついて転倒し仰向けのまま巻き込まれた、元従業員はいつか事故が起きると皆思っていたが意見を聞く会社ではない感じだったので・・などとコメントしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

エスカレーターをよく使用していたというスキー場の元従業員は、危険な実態をこう証言します。

(元従業員):
「ガタガタしている感じなんですよね。大人でもよろめくというか。
普通の靴を履いてもなるので、スキー靴だと余計危ないなという感じはします。
怖い部分はやっぱり子どもだったら降りるところだと思う。
いつか事故起きるよねみたいな話はしていました」

飛向くんは当時、駐車場とゲレンデを結ぶエスカレーターに乗っていましたが、終点付近でしりもちをつき転倒。
仰向けの状態のままローラーとベルトの間に右腕が巻き込まれたことが新たに分かりました。

(元従業員):
「(監視員が)いたらすぐに助けられた。みんな言っていますね、働いていた人とかも、起きると思っていたと。
ただやっぱり、誰も言えなかったんでしょうね」

(記者):
「それはなぜ?」

(元従業員):
「やっぱり、言ったらクビになるとか、やめさせられるとか。人の意見を聞き入れる会社ではない感じ。
だから結局は、やり方についていけない人はやめていく感じ」

・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/b9f080ceab0e5047157cb41be62174456d0821a3 

 

 

 

 

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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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