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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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ちょっと前、20181122日付で佐賀新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ごみを焼却する清掃工場の排ガスから二酸化炭素(CO2)を回収・売却する佐賀市のバイオマス事業を巡り、市は21日、10月に装置のトラブルが発生していたと市議会特別委員会に報告した。

 

循環ポンプの故障が原因で、復旧するまでの間、市販のCO2を購入して、契約企業への供給を続けたとしている。

 

故障したのは、排ガスを冷却し塩分を取り除く「脱塩棟」の循環ポンプ。

10月11日にポンプの圧力が低下し、メーカーによる解体調査を経て、31日に新たなポンプと交換した。

 

ポンプの作製・納品までに20日かかったため、この間は装置を動かせず、市内の民間業者からCO2をボンベで購入し、契約企業への供給を続けた。

 

ポンプの交換費用は49万6800円、民間業者から購入したCO2の関連費用は35万4888円で、合わせて約85万円を支出した。

 

ポンプの軸受けが破損しており、市環境部は「詳しい原因は調査中だが、軸受けに空気か異物が入ったと考えられ、想定外のトラブルだった。循環ポンプのバックアップを準備しておくべきだった」と説明した。

 

市のCO2分離・回収装置は2016年9月に稼働した。

CO2の販売量が当初見込みを大幅に下回っており、1日当たり10トンの生産能力を5トンに抑えて稼働している。

 

現在は、藻類を培養してサプリメントや化粧品の原料に用いている企業1社に1日100kg程度を供給している。

 

出典

10月にCO2回収装置故障 佐賀市のバイオマス事業 20日間作動停止、循環ポンプの故障が原因

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/305221 

 

 

2019730分に佐賀新聞からは、配管に生じたサビがポンプに入りこんだことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

市は8日、昨年10月に発生した故障の原因がさびだったと、市議会特別委員会に報告した。

 

メーカーと原因究明を進めた結果、循環ポンプにさびを含んだ水が入り込んだと特定し、「想定外のトラブルだった」としている。

 

故障したのは、排ガスを冷却して塩分を取り除く「脱塩棟」の循環ポンプ。

配管にさびが生じ、ポンプに入り込んで軸受けを破損させたと考えられるという。

 

対策として市は、さびを取り除く装置を2系統で付け加え、新たに予備のポンプを購入する。

工事には約160万円、予備ポンプに約50万円が必要で、年度内に整えるとしている。

 

昨年10月の故障では、装置が20日間にわたって稼働できず、市は民間業者からCO2を購入し、契約企業へ供給した。

既に、ポンプ交換やCO2購入費用として、約85万円を支出している。

 

議員からは、故障に伴う経費をメーカー側に請求できないのか、との質問が相次いだ。

市は「協議中」としたものの、「メーカーとの契約にさび対策は含まれていない」などと説明した。

 

出典

原因は配管のさび 佐賀市のCO2回収装置故障

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/335743 

 

 

28198分に佐賀テレビからは、メーカーとの補償交渉が難航しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年、佐賀市のバイオマス事業の二酸化炭素抽出装置が故障した際の補償負担について、装置を製造したメーカーと市の協議が難航していることが分かった。

 

佐賀市は、清掃工場に特注の装置を設置して排気から二酸化炭素を抽出し、藻類を培養するバイオマス事業の企業に売却している。

 

去年10月、抽出装置のポンプが故障して、一時、二酸化炭素が抽出できず、市はおよそ35万円で市販の二酸化炭素を購入し、企業に補償した。

 

市は8日、配管に「想定できなかったサビ」が出来ていたことが原因だったと明らかにした。

 

【千綿市議】

「二酸化炭素を購入してやった部分については市が負担しないといけないという結果になったのか」

 

市は、今後、二酸化炭素事業を拡大していく方針だが、市議からは、装置の故障による補償をメーカーではなく市が負担することに異論が出ている。

 

メーカーは、「市が装置を発注した時の仕様書からは、サビつきは想定できなかった」として、負担に難色を示しているという。

 

市は、来年度の始め頃までには、負担問題の解決を図りたいとしている。

 

出典

『佐賀バイオマス事業 故障時の補償協議難航』

https://www.sagatv.co.jp/news/archives/29852 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○佐賀市が進めているバイオマス事業については、下記日経BP
  誌の記事参照。

当該記事によれば、今回トラブルが報じられた装置は、2014年度までの実験プラントによる実証実験を経て、2016年8月に竣工した商用施設である模様。

『CO2回収技術で炭素循環型社会を目指す』

https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/tomorrowtech/toshiba_sagabiomass/

 

記事中、おおまかなCO2回収装置のフローが掲載されており、その中に排ガス前処理装置としての脱塩塔が記載されている。

  

※佐賀新聞の記事では「脱塩棟」となっているが、フロー図などから考えると「脱塩塔」ではないかと思われるため、本ブログ記事では「塔」を使った。

 

○配管内のサビを想定できなかったということだが、どういう
  ことだろうか?

鉄製の機器や配管を使う限り、サビは発生すると思うのだが・・・。

メーカー側が「発注仕様書からサビは想定できなかった」と言っている点も気になる。

 

 

 

 

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無題
流体内のさびが軸受に影響したということは、キャンドポンプだろうか。
愛読者 2019/02/26(Tue)08:24:38 編集
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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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