2018年2月16日付で東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
マンションなどのベランダから子どもが転落する事故が後を絶たないとして、東京都の有識者会議は15日、手すりの高さを建築基準法で規定する110cm以上を確保し、さらに10cm上乗せするよう検討することなどを関係業界に求める安全対策の提言をまとめた。
都によると、ベランダから転落して救急搬送されるなどした12歳以下の子どもは、2007年4月からの10年間に都内を中心に延べ145人いて、2人が死亡した。
半数近くが2~4歳児だった。
手すりの上を乗り越えて転落するケースが多かった。
提言では、同法や日本工業規格に基づき、手すりの高さを110cm以上、子どものすり抜け防止のため手すりの格子の隙間を11cm以下とする規定を守るよう要請した。
110cmだと、4歳児の多くがよじ登れたことが実験で明らかになり、安全性を高めるため、手すりの高さをさらに10cm伸ばした120cm以上、格子の隙間も2cm狭めた9cm以下とする検討も必要だとした。
子どもが足掛かりにして手すりを乗り越えないように、エアコンの室外機を手すりから60cm以上離して設置することも併せて求めた。
出典
『都有識者会議 転落防止へ提言 ベランダ手すり120センチ以上に』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201802/CK2018021602000116.html
2月17日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもがベランダから転落する事故が相次いでいることを受け、都の有識者会議は15日、手すりの高さを110cm以上とし、足掛かりになるエアコンの室外機は離して置くといった事故防止策を業界などに求める提言をまとめた。
東京消防庁のデータによると、12歳以下のベランダ転落事故は2007年度以降に都内で126件発生し、死亡例も2件あった。
これに消費者庁などが実施する「医療機関ネットワーク事業」で収集した19件を加えて都が分析すると、年齢別では行動範囲が広がる2歳が最多で、3歳、4歳と続いた。
原因が分かっているものでは「手すりの上を越えた」が最も多く、足掛かりとなる物が置かれているケースが目立った。
提言は、建築基準法に準じて、ベランダの手すりの高さは110cm以上を確保するよう業界団体に求めた。
ただ、実験で、4歳になると形状次第で110cmではよじ登れるようになることが分かったとして、「安全性に配慮し、120cm以上も検討すること」とした。
手すりは足を掛けにくい形状にし、すり抜け防止のために隙間は11cm以下にすることや、エアコンの室外機は手すりから60cm以上離して置くことなども求めた。
保護者にも、踏み台になるものをベランダに置かず、窓の施錠を徹底するといった注意喚起が必要と指摘。
乳幼児健診やインターネットを活用した啓発を提唱した。
出典
『子どものベランダ転落防止へ 手すり高さ110センチ以上/踏み台など置かない 有識者会議が提言』
https://mainichi.jp/articles/20180217/ddl/k13/010/016000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。