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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年12月28日付の朝日新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。

福島第一原発事故の際に実施された原子炉格納容器のベント配管が、排気した水素が原子炉建屋内に流入する構造になっていたことがわかった。
水素爆発の一因になったことは否定できないとして、経産省原子力安全・保安院は、対策の検討を始めた。
専門家は、「この構造では自爆ベントになりかねない」と指摘する。

3号機の水素爆発の原因について、東電はこれまで、原子炉内の水素ガスが格納容器の蓋などの隙間から原子炉建屋に漏れたからと説明してきた。

東電が22日、3号機ベント配管から枝分かれして原子炉建屋内に通じる「非常用ガス処理系」の配管を調べたところ、気体が流入した跡が見つかった。

3号機は、3月13日から複数回、原子炉建屋からのベントを行った。この際、水素がこの配管に流入した可能性が高い。
配管には弁と逆流防止装置がついているが、弁は事故で電源が失われると自動的に開く仕組みで、逆流防止装置も気密性が低く、水素がすり抜けて建屋内に洩れた可能性がわかった。

3号機のベント配管は4号機の原子炉建屋にもつながっており、4号機側に逆流防止装置はない。

東電は8月、4号機の爆発は3号機のベントで水素ガスが流れ込んだとの調査結果を明らかにしている。




(ブログ者コメント)

□添付図によれば、3号機からのベント配管と4号機からのベント配管は、各建屋の外に出たところで合流し、1箇所(おそらくはベントスタック)から大気に放出されるようになっていた。
そして各建屋内では、それぞれのベント配管に違う配管がつながっていた。それが、非常用ガス処理系の配管なのだろう。

ただ、図では、当該配管の先から漏れたという記載があるのみで、その先は書かれていない、
しかし、ベント配管につながる配管が建屋内で開放状態ということは考えられないので、おそらく、当該配管の先には「非常用ガス処理系」という設備があり、そこから排出されるガスがベント配管経由で大気に放出される設計になっていたのだろう。

一方、当該配管には、3号機側に逆流防止弁(本文では「装置」だが、図では「弁」となっていた)があるものの、4号機側にはないと書かれていた。統一性がない。おかしな話である。

□装置産業の現場では、様々な設備がいろんな配管で有機的につながっている。
もし、その中の一部が普通と違う動きをした場合、装置全体としての安全は確保されるのか?
そういったことを評価する手法として、オペラビリティスタディやFMECAがある。

3号機の非常用ガス処理系排ガス配管について、前者の手法で安全性を評価した場合、「逆流」モードに対して、おそらくは、逆流防止弁があるので安全、と評価するだろう。
しかし、その逆流防止弁がチェッキ弁だった場合、差圧が小さいと十分に機能を発揮できない可能性がある。
安全性を評価する場合は、そういった機器部品の特性まで把握した上で評価することが大切だ。

 



※キーワード;福島第1原発





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