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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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集じん機が爆発したかどうか、メディアによって表現が微妙に違うので、本件については、主だった記事を個別に紹介する。


2012年1月6日22時24分にmsn産経ニュース千葉からネット配信された記事の趣旨

6日午前10時20分ごろ、千葉市のJFEスチール東日本製鉄所で爆発音がした。
警察などによると、コークス炉内で発生したガスを吸引し、外部に放出するための集じん機で爆発があった。
同社は「工場内が停電して炉内にガスが充満したため、普段より多くのガスを緊急放出した」としている。

消防が爆発の経緯などを調べているが、けが人や周囲への被害はなかった。
警察などによると、集じん機や炉の窓ガラス数枚が破損する被害が出た。
男性作業員(31)が、めまいを起こして搬送されたが、すぐに回復したという。

工場内では同日午前10時10分ごろ、原因不明の停電が発生。
集じん機が一時停止し、ガスが炉内に充満したため緊急放出した。

爆発した集じん機は、コークスを燃やす過程で発生した可燃性ガスを吸引するための装置。 炉外にあり、ダクトで炉と接続されている。
ガスを外部放出する際は通常時も燃焼させている。
今回は放出したガスが多量だったことから炎や煙が多くなったとみられる。


出典URL■■■


また、同日12時30分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

6日午前10時20分ごろ、千葉市のJFEスチール東日本製鉄所にある製鉄に使うコークスを作る炉で、大量の炎と煙が発生した。

会社側によると、工場では午前10時すぎに停電が起き、炉の中で発生する引火性の高いガスの排気ができなくなったため、安全のためにガスを燃やして無害化して放出する装置が自動的に作動したという。

これに伴って大量の炎と煙が発生し、現場付近にいたJFEスチールの31歳の男性社員が気分が悪くなって病院に運ばれたという。
また、千葉市などによると、コークス炉の集じん機付近で爆発が起き、近くの窓ガラスが破損したということで、消防などが詳しい状況などを調べている。

煙は千葉市の上空に広がり、市の教育委員会は風下にある3つの小中学校に対し一時、下校を見合わせるよう指示した。



また同趣旨の記事が7日付の千葉日報紙面に掲載されていた。

工場内の一部で停電が起きた。
コークス炉のガスの圧力が増加。通常、ガスは燃焼させて放出するが、普段よりも圧力が高かったため、大きな炎と煙が出た。
停電により集じん機も停止。さらに煙の量が増えた。
集じん機から爆発音がしたが、建物が燃えることはなかった。




(ブログ者コメント)

□設備停止命令とか現場検証といった続報がないので、集じん機が爆発したというのは誤報だった可能性がある。(誤報だったという報道もないが)

□ちなみに、遠目ではあるが、ブログ者も目撃者の一人だ。
当日、JFEから10kmほど離れた地点を歩いていると、右斜め方向に黒煙が見える。
火事かな?それにしてはサイレンが鳴ってないし・・・ 。
しばらくすると「ドーン」というか「ゴロゴロ」というか、大きな音がした。 空を見ると、雲は分厚いものの、雷が鳴るような黒さではない。
これは黒煙発生場所で爆発が起きたのだろう・・・などと思っているうちに、大きな黒煙がモクモクと立ち上った。
炎は見えなかったのでコンビナート火災ではなさそうだ・・・方向から考えるとJFEかな?などと考えつつ帰宅したら、やはりJFEだった。




(2012年1月18日 修正1 ;追記)
 
2012年1月16日12時8分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
集じん機の爆発ではなく異常燃焼だったということで、タイトルも変更した。
 
コークス炉の異常燃焼で爆発音とともに大量の黒煙が上がった事故を受け、市長は16日午前、同製鉄所の所長を市役所に呼び、再発防止や安全管理などを徹底するよう行政指導した。

市長は、昨年12月に関連会社のJFEケミカルで硫酸タンクが爆発して作業員3人が負傷し、同製鉄所の倉庫でも火災が発生したことを指摘。
「根本的な安全対策を講じなければ、大事故につながりかねない。危機感を持って取り組んでほしい」と強調した。


所長は「事故が度重なり申し訳ない。原因究明や対策を急ぎたい」と陳謝した。


出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120116/dst12011612100012-n1.htm
 
 

(2012年1月19日 修正2 ;追記)
 
2012年1月17日付で朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
JFEは16日、事故を引き起こした停電は、工場の送電部分の故障によるものだったことを明らかにした。
工場の送電線に付随する絶縁体1ケ所が故障し、停電の1因となった可能性があるという。
 
同社では、故障した部分の点検を10年に1度行っており、今回も3月までに点検を行う予定だった。
前回の点検は2002年1月29日だったが、この時も8日前に停電が発生していたという。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
一読すると、この部分の点検頻度は8年に1度くらいにすべきでないか?と思わせる記事だ。
ブログ者も、最初はそう思った。
しかし、よくよく考えてみると、両事例の詳しい故障原因が定かでないので、本当に10年に1度の点検頻度では不十分なのか、この記事だけで判断することはできない。
報道を鵜呑みにすることのないよう注意が必要だと、改めて感じた次第。

 


(2012年2月9日 修正3 ;追記)
 
2012年2月7日付の朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
JFEは、緊急時にコークス炉の異常燃焼を抑える装置を改修し、千葉市から動作確認のチェックを受けたと、6日発表した。
 
同社によると、改修したのは、停電などのトラブルがあった場合に、コークス炉から発生するガスを燃やして無害化する燃焼放散装置と、コークス炉へのガス燃料を遮断する設備。
いずれも、千葉地区内のすべてのコークス炉で、より速く作動するようにしたという。
 
千葉市の消防局と環境局の職員らが3日、現地を訪れ、装置が正常に作動し、大気汚染など環境への影響もないことを確認した。

 
 
また、2月7日付の千葉日報紙面にも、以下のような同趣旨の記事が掲載されていた。
 
設備は、ガスの無害化と燃料遮断の速度を速める機能があり、1月6日に異常燃焼で黒煙が発生したコークス炉に設置されている。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
千葉日報の記事によれば、先の爆発音は、やはり異常燃焼によるものだったらしい。
 

 

(2012年3月8日 修正4 ;追記)
 
2012年3月3日付の毎日新聞千葉版と読売新聞千葉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また3月2日付でJFEスチールから、図解付でプレスリリースされていた。
 
JFEスチールは2日、原因や再発防止策を発表した。

同社によると、工場内の配電設備の絶縁用碍子が壊れて落下して漏電が生じ、保護装置が作動して停電となってガス吸引装置が停止したのがきっかけ。
 
ガス吸引装置が停止したため、コークス炉から発生する可燃性ガスを、着火させて放散ブリーダから大気放出したが、その際、黒煙が発生した。
また、煙道内に滞留していた可燃性ガスと、大震災後の地震でレンガの一部が脱落していた場所から入り込んだ空気とが混ざり、煙突内で爆発したとみられるという。着火原因は特定されていない。

碍子はひびが入っていたとみられるが、点検は4年に一度で、次回は12年度中に行う予定だった。
東日本大震災後の、漏電の点検や週3回の目視点検でも異常はなかったという。
同社は、「震災で設計水準以上の力が碍子にかかって亀裂が生じた可能性がある」と説明した。

 
出典URL
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20120303ddlk12040109000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20120303-OYT8T00082.htm
http://www.jfe-steel.co.jp/information/201203021700.pdf
 


(2012年4月30日 修正5 ;追記)
 
2012年4月27日付で、朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
JFFスチールは26日、1月に起きた爆発事故をめぐり、再発防止策を市に報告した。
漏電を防ぐ絶縁碍子の破損によって停電が起きたことが原因だったと結論づけた。

 
 
(ブログ者注)
 
以下は、JFE社のHPに掲載されていた報告書のURL。
http://www.jfe-steel.co.jp/information/201204261800.pdf
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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