本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年10月27日21時33分に読売新聞から、10月28日12時23分に時事ドットコムから、10月29日11時55分に読売新聞から、10月30日1時15分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後1時55分頃、高知市朝倉横町の下水道工事現場で、地下約10mに下水道管を通す横穴を掘削中、土砂が崩れ、男性作業員2人(49歳、63歳)が生き埋めになった。
事故当時、作業員4人が縦穴(約8m四方、深さ約10m)に下りて作業をしており、このうち、男性作業員2人が掘削機(長さ約5.4m、直径約1m)に乗り込み、横穴を掘る作業をしていた。
掘った土は、掘削機内部のパイプから出て機外に排出する仕組みだが、今回は土と地下水が内部にあふれて、2人とも生き埋めになった。
約8mの地点まで掘り進んだところで、土砂が流れ込んだとみられる。
地下水は縦穴にまであふれ出したが、ほかの作業員2人は逃げて無事だった。
市消防局の救助隊員が出動したが、救出作業中に地下水が噴出。夜を徹して止水作業を行ったが止まらなかったため、消防などが土砂を固める薬剤を注入した。
その後、横穴に流入した地下水を抜く作業を進め、レスキュー隊員約10人が土砂を手で除去して捜索した結果、29日になって2人を掘削機の中で発見した。いずれも死亡が確認された。
工事は高知市の発注で6月から行われており、来年3月までに下水道管を設置する計画。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121027-OYT1T00688.htm
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012102800049
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121029-OYT1T00443.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121030/dst12103001160001-n1.htm
(2012年11月10日 修正1 ;追記)
2012年11月2日付で朝日新聞高知全県版(聞蔵)から、事故時の若干詳しい状況などが下記趣旨でネット配信されていた。
工事を発注した高知市が1日、会見を開き、「市による事前調査と工法の選択に問題はなかった」と説明した。
また、掘削機から不要な土砂を排出する「排土管」から何らかの理由で大量の水と土砂が噴出したことが事故につながった可能性を指摘した。
事前の調査については、「周辺の地下水が豊富なことは事前に分かっており、通常より多い地点でボーリング調査した」と説明した。
市が選んだ「泥濃式推進工法」は、掘削機の先端から高濃度の泥水を放出し、周囲の土砂を固めながら掘り進める工法。地下水が豊富な場所や地盤が軟弱な場所にも有効とされ、市も、「現場の条件を検討し、今回はこの方法が最適と判断した」と説明した。
一方、市の聞き取りで、事故当時、縦穴にいた作業員が、「『あっ』という声が聞こえて横穴の中を覗きこんだら、Yさんが土砂に埋もれていた」と証言。また、別の作業員は、「排水管から地下水と土砂が噴き出していた」と話したという。
このことから、市は、排土管からの大量の水と土砂が死亡事故につながった可能性を指摘。ただ、原因は不明とした。
(2013年2月23日 修正2 ;追記)
2013年2月19日付で高知新聞と朝日新聞高知全県版(聞蔵)から、再発防止検討委員会が設置されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13年度末までに3~4回話し合う予定で、委員長に選ばれた高知工科大マネジメント学部長の那須清吾教授(行政経営学)は、「万が一、事故が起きた場合でも、作業員の安全が確保できるよう対策を考えていきたい」と話した。
27日午後1時55分頃、高知市朝倉横町の下水道工事現場で、地下約10mに下水道管を通す横穴を掘削中、土砂が崩れ、男性作業員2人(49歳、63歳)が生き埋めになった。
事故当時、作業員4人が縦穴(約8m四方、深さ約10m)に下りて作業をしており、このうち、男性作業員2人が掘削機(長さ約5.4m、直径約1m)に乗り込み、横穴を掘る作業をしていた。
掘った土は、掘削機内部のパイプから出て機外に排出する仕組みだが、今回は土と地下水が内部にあふれて、2人とも生き埋めになった。
約8mの地点まで掘り進んだところで、土砂が流れ込んだとみられる。
地下水は縦穴にまであふれ出したが、ほかの作業員2人は逃げて無事だった。
市消防局の救助隊員が出動したが、救出作業中に地下水が噴出。夜を徹して止水作業を行ったが止まらなかったため、消防などが土砂を固める薬剤を注入した。
その後、横穴に流入した地下水を抜く作業を進め、レスキュー隊員約10人が土砂を手で除去して捜索した結果、29日になって2人を掘削機の中で発見した。いずれも死亡が確認された。
工事は高知市の発注で6月から行われており、来年3月までに下水道管を設置する計画。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121027-OYT1T00688.htm
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012102800049
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121029-OYT1T00443.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121030/dst12103001160001-n1.htm
(2012年11月10日 修正1 ;追記)
2012年11月2日付で朝日新聞高知全県版(聞蔵)から、事故時の若干詳しい状況などが下記趣旨でネット配信されていた。
工事を発注した高知市が1日、会見を開き、「市による事前調査と工法の選択に問題はなかった」と説明した。
また、掘削機から不要な土砂を排出する「排土管」から何らかの理由で大量の水と土砂が噴出したことが事故につながった可能性を指摘した。
事前の調査については、「周辺の地下水が豊富なことは事前に分かっており、通常より多い地点でボーリング調査した」と説明した。
市が選んだ「泥濃式推進工法」は、掘削機の先端から高濃度の泥水を放出し、周囲の土砂を固めながら掘り進める工法。地下水が豊富な場所や地盤が軟弱な場所にも有効とされ、市も、「現場の条件を検討し、今回はこの方法が最適と判断した」と説明した。
一方、市の聞き取りで、事故当時、縦穴にいた作業員が、「『あっ』という声が聞こえて横穴の中を覗きこんだら、Yさんが土砂に埋もれていた」と証言。また、別の作業員は、「排水管から地下水と土砂が噴き出していた」と話したという。
このことから、市は、排土管からの大量の水と土砂が死亡事故につながった可能性を指摘。ただ、原因は不明とした。
(2013年2月23日 修正2 ;追記)
2013年2月19日付で高知新聞と朝日新聞高知全県版(聞蔵)から、再発防止検討委員会が設置されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は18日、再発防止検討委員会を設置した。
学識者ら5人が委員となって事故原因や再発防止策を議論し、2013年度末までに報告書をとりまとめる予定。
市は、県内外の大学や研究機関から、地盤工学や施工技術、行政経営などの専門家5人を招請。市役所で行われた委嘱式で岡崎市長は、「事故現場で採用した工法は全国で一般化している。原因を究明し、類似の事故が起きないよう、(成果を)全国に知らせていきたい」と述べ、5人に委嘱状を手渡した。
委員らは事故現場を視察し、地盤や事故状況などを確認。その後に開かれた初会合では、
□機材や設備の点検や監視方法
□作業員の役割と安全確保
□作業の無人化
などをテーマに議論を進める方針を決めた。
13年度末までに3~4回話し合う予定で、委員長に選ばれた高知工科大マネジメント学部長の那須清吾教授(行政経営学)は、「万が一、事故が起きた場合でも、作業員の安全が確保できるよう対策を考えていきたい」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20130218-OYT8T01284.htm
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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。