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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2016101311分に朝日新聞から、事故の状況に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

10122137分に朝日新聞から、10122156分にNHKさいたまからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

12日午後3時半ごろ、東京都内で停電が発生し、豊島区や練馬区を中心に、都心部を含む約58万6千戸が、一時、停電した。

 

東京電力によると、埼玉県新座市野火止7丁目の地下に設置された電力ケーブルで漏電、火災が起きたのが原因とみられるといい、午後4時25分ごろには復旧した。

交通の乱れなどの影響が出た。

 

東電などによると、同日午後2時55分ごろ、新座変電所と都心にある変電所をつなぐ電力ケーブルが通る「洞道(どうどう)」と呼ばれるトンネル内で、火災が発生した。

新座変電所から、約1.9km離れた場所とみられるという。

 

洞道への出入り口から、黒煙が噴き出した。

火災は、13日午前0時21分に鎮火した。

埼玉県警が、トンネル内の火災や停電との関連を調べている。

 

洞道は地下約6.2mに掘られ、内部には、新座変電所から豊島変電所(東京都豊島区)への9本、練馬変電所(同練馬区)への9本の、計18本の電力ケーブルが通っている。

各ケーブルには、電圧27万5千ボルトの電気が流れている。

 

この二つの系統を経由して電力が供給される地域は、都心中心部の広い範囲に及び、東京地裁や国交省、文科省など、霞が関の中央省庁も、一時、停電した。

 

停電の影響で、西武鉄道は、12路線のうち池袋線など10路線(一部含む)で、一時的に運転を見合わせた。

都営地下鉄大江戸線でも、一時、運行できなくなった。

 

国交省によると、停電によって人がエレベーターに閉じ込められる事案が、都内で51件発生。

大部分は間もなく救出され、けが人はいなかったという。

 

警視庁によると、新宿、杉並、練馬、板橋、港、中野、北の各区などで、計約200カ所の信号機が、一時、機能しなくなった。

警察官が手信号で対応するなどしており、大きな事故は確認されていないという。

 

東電によると、火災は、まず練馬区側の送電線で発生し、練馬変電所が停電。

10分ほどで別のルートから送電を始めたが、その後、隣接する豊島区側に向かう送電線でも火災が発生し、今度は豊島変電所が停電したという。

 

練馬変電所については水道橋変電所に、豊島変電所については京北変電所に切り替えて送電し、停電発生からおよそ1時間後の午後4時25分に完全に復旧したという。

 

東電によると、停電が発生した場合、短時間で復旧させるため、停電の区間を特定して別のルートから電力を供給する仕組みがあり、今回、停電から10分程度で別のルートからの送電ができたとしているが、東電は「妥当な時間だったか検証する」としている。

 

電力会社は、時間帯ごとに電力需要を予測し、それに見合った供給量を準備する。

急に送電ルートを切り替えてバランスが崩れると、周波数が不安定になり、送電関連の設備をこわす可能性がある。

このため、復旧までにある程度の時間がかかったとみられる。

 

出典

都内で一時58万戸停電 東電「原因はケーブルの出火」

http://www.asahi.com/articles/ASJBD5FXZJBDUTIL030.html

埼玉・新座の送電施設で火災→なぜ都心部で大規模停電

http://digital.asahi.com/articles/ASJBD6480JBDULFA02W.html?rm=439

地下施設のトラブルが原因か

http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106014201.html?t=1476308417695 

 

 

1013638分と1732分にNHK首都圏NEWS WEBからは、推定事故原因に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

燃えたケーブルは、漏電を防ぐ絶縁体として、油を染み込ませた紙を中心部の銅線の周囲に巻き付ける古いタイプのもので、35年前に設置されたという。

また、ケーブルの点検は年に1回程度、異常がないかを担当者が目で確認する目視で行われ、今年は6月に実施していた。

 

電力の送電システムに詳しい東京電機大学の加藤政一教授によると、油が十分に行き渡っていなかったり、油に気泡や不純物が入ったりすると、絶縁部分の性能が落ちて電気が放電されて火花が飛び、油に引火することがあるという。


また、都心周辺では、土地の価格が高いため、地下にトンネルを掘ってケーブルを埋めることがほとんどだという。
ケーブルの総延長は数100kmにも及び、設置費用が巨額になるため、消火設備は設置されていないという。


加藤教授は、「油が絶縁に用いられていることの危険性については、以前から指摘されていた。今は、油を使用せずにポリエチレンで覆って絶縁するということも行われている。古くなったケーブルは、そうしたものに置き換えていくことが、今後、必要になってくるだろう」と指摘している。


一方で、今回の火災では、送電ルートを変えるシステムによって、比較的早く停電は復旧したということで、加藤教授は、「海外では今回のような時間で復旧に至ることは考えられず、速やかな復旧作業だったと思う」と話していた。

 

出典

送電施設火災原因特定し対策へ

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161013/3481381.html

専門家「油使用の絶縁は危険」

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161013/3489831.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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