







2019年1月24日10時30分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市教育委員会が昨年10月から、全ての市立小中高校の体育館2階管理用通路に児童、生徒が立ち入ることを禁止にした。
市内の中学校で同通路から生徒が転落した事故を受けた措置だが、「2階から試合の応援をしたい」との声は根強い。
子どもの安全確保と応援者の要望をどう両立させるか、学校は難しい対応を迫られている。
事故はバスケットボール部の試合中に起きた。
生徒が体育館2階通路で観戦中、開いていた窓から外側の約3.5m下の地面に転落した。
窓には柵がなく、当時はカーテンが閉まっており、生徒は「カーテンに引っかかって転落した」と話したという。
市教委はその後、全ての市立小中高校に2階管理用通路への児童・生徒の立ち入り禁止を徹底するよう通知。
「2階通路は窓やカーテンの開閉用などのためのもので、観戦を想定したものではない」ことが理由だった。
これを受け、市中学校体育連盟バスケットボール専門部は、市内の大会では、選手が控える1階の「ベンチ」にも応援者が入れるようにした。
しかし、2階から観戦したいとの声は根強い。
2階から応援したことがあるという市内のバスケ部の中学2年生男子(14)は、「試合で保護者や生徒が多いと、1階の応援場所はごった返す。2階は広範囲に声が届くので、気を付けて入れるようにしても良いのでは」と話す。
バスケ部顧問だった元府立高教諭(62)は、「2階から観戦する光景はよくあった。安全第一のため、立ち入り禁止は仕方ないが、スポーツは『見る』『応援する』ことも教育の一つ。何らかの対策を考えてほしい」と求める。
ただ、市教委は「基本的に、体育館の2階通路は観戦できる設計になっていない」として、今後も開放はしない考えだ。
文部科学省は2008年、東京都内で児童が校舎の天窓から落下して死亡した事故を受け、学校施設での転落事故を防ぐマニュアルを作成。
教室などについては、「暗幕(カーテン)使用時は窓の開閉状況に注意する」「腰壁の高さや窓の形状に応じ、手すりの設置や窓の開閉方式を検討する」などと、今回の事故防止にもつながる対策を記載するとともに、危険性が高い場所には生徒を近づけないようにも学校に求めている。
学校でのスポーツ事故や部活動の問題に詳しい名古屋大の内田良准教授(教育社会学)は、「そもそも、体育館は体育の授業に使うためのもの。観戦が伴う部活の試合を想定して設計されていないために、こういった問題が起きる。観戦がしたいなら、対応できる市民体育館などの施設を活用すべきだ」と指摘する。
近年は、子どもの試合に応援に来る保護者も多いという。
観戦の十分なスペースが確保できない体育館で、生徒の安全確保を最優先にしながら応援者の要望をどう満たすか。学校側の工夫が求められている。
出典
『「安全」か「応援」か 体育館2階通路が立ち入り禁止に』
https://this.kiji.is/460980921627198561?c=39546741839462401
※事故当時の報道は下記参照。
(2018年10月14日22時57分 京都新聞)
14日午後0時15分ごろ、京都市上京区一条通室町西入ルの上京中の体育館2階の窓から、部活動の試合で同中を訪れていた左京区の修学院中1年の女子生徒(12)が、約3.5m下のコンクリートの地面に転落した。
生徒は頭や腰を打ち、市内の病院に搬送された。
意識はあるという。
警察や市教委によると、体育館では、市内の中学校約10校が集まってバスケットボールの大会が行われており、女子生徒は2階の通路で観戦。
窓際のカーテンに寄り掛かったところ、窓(縦約140cm、横約70cm)が換気のため幅44cmほど開いており、バランスを崩して転落した。
市教委は、「けがをした生徒には、少しでも早く回復してほしい。事故原因の究明を含め安全管理を徹底し、再発防止に努める」としている。
出典
『カーテンにもたれたら…2階窓から転落、女子中生けが 京都』
https://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20181014000104
2018年11月7日19時49分に京都新聞からは、2011年度にも京都市の別の中学校で同様な事故があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、市教委が各学校を調査したところ、2011年度にも別の中学校で同様の事案があったことが7日、分かった。
事故を受け、市教委は全公立学校で体育館2階通路への生徒の立ち入りを禁止したが、11年度はそういった対応をとっておらず、市教委は「(11年度の事故後に)適切な措置を講じていれば、先月の事故を防げたかもしれない」としている。
市教委によると11年度の事故は、バレーボール部の1年生女子生徒が体育館で練習終了後、2階管理用通路で片付け中、誤って高さ約3.6mの窓から外側に転落。
手首を骨折するけがを負ったという。
公式の事故記録は残っておらず、関係者からの聞き取りで分かったという。
7日の京都市議会教育福祉委員会で報告された。
市教委は、「7年前の段階で、他校でも起こり得ることと認識していればよかった。今後も注意喚起をしていく」としている。
出典
『体育館2階から女子中学生転落、他校でも負傷 「防げたかも」』
https://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20181107000149
2017年3月3日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6837/
(2019年1月29日 修正1 ;追記)
2019年1月24日7時50分に静岡新聞から、2審では逆転無罪になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
2010年3月、御殿場市の陸上自衛隊東富士演習場で野焼き作業中に作業員3人が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた野焼きの主催団体「東富士入会組合」元組合長(78)と同組合元事務局長(61)の控訴審で、東京高裁は23日、2人を有罪とした一審静岡地裁沼津支部判決を破棄し、両被告に無罪を言い渡した。
栃木裁判長は、一審判決で過失責任を認めたことについて「明らかな事実の誤認がある」と述べ、被告側による無罪主張を全面的に認めた。
事故の予見可能性の可否が最大の争点だった。
控訴審判決で栃木裁判長は、一審判決では作業の安全確保を考える上で重要な意味を持つ「防火帯」の概念が不明確だった点を指摘し、「経験豊富な現場作業員が逃げ場を確保しない危険な方法で着火を行うとは、通常、想定しない。(2人が)計画の立案時に危険性を予見すべきだったというのは、常識的に考えても無理がある」と否定した。
作業手順を示す義務があったとした認定内容についても、「風向きなどに応じて、作業当日に現場の作業員が安全な場所かどうかを判断するのが合理的。両被告が改めて周知徹底する必要はない」と言及した。
一審判決では
(1)両被告は、作業の実施計画の企画立案者として、危険性が予見できた
(2)実施にあたり、「防火帯」以外での着火を禁じるなど、適切な注意喚起や安全教育をするべきだった
などとして2人の過失を認定し、元組合長は禁錮1年執行猶予3年、元事務局長は禁錮10月執行猶予3年の判決を受けていた。
<メモ>御殿場野焼き死亡事故
2010年3月20日、御殿場市の陸上自衛隊東富士演習場で行われた野焼き作業中、風にあおられた炎で逃げ場を失った3人が焼死した。
業務上過失致死の罪に問われた主催団体「東富士入会組合」の元組合長ら2人は、公判で無罪を主張。
17年2月、静岡地裁沼津支部から有罪判決を受けた2人は、東京高裁に控訴していた。
出典
『御殿場野焼き3人死亡、逆転無罪 東京高裁』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/591799.html
1月23日20時54分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
一審判決は、緊急時の避難場所「防火帯」の周知徹底を怠った結果、狭い場所に入り込んだ当時32~37歳の男性3人を焼死させたとして、W被告を禁錮1年執行猶予3年、K被告を禁錮10カ月執行猶予3年とした。
これに対し高裁判決は、大規模な野焼き作業では、着火場所の選定は現場をよく知る作業員の判断に委ねられていると指摘した。
被害者を含む作業員らは経験豊富で、過去に大事故はなく、作業責任者が参加した事前会議でも事故の可能性に関する指摘がなかった点も重視。
被告らが例年の計画を踏襲したことは「相応の合理性がある」とした。
そのうえで、被害者3人の火のつけ方について検討。
防火帯を背にするのが「野焼き作業の鉄則」だが、これに反した危険な方法だったと認定した。
「通常は想定し得ない行為」で、「計画の際に予見するのは常識的に考えて無理がある」と結論づけた。
出典
『野焼き3人死亡、元組合長ら2人に逆転無罪 東京高裁』
https://www.asahi.com/articles/ASM1R5FHKM1RUTIL02T.html
2019年1月23日21時19分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島第一原発で、海側にあるタンクにたまっていた放射性物質を含む水が2年あまり前から漏れ出していたことがわかった。
漏れ出した水は近くの施設に流入したとみられ、東京電力は、「水位のデータはとっていたが、数値の変動が小さく気づかなかった」としている。
東京電力によると、福島第一原発4号機の海側にある配管などが通る地下の空間で今月10日、水たまりが見つかり、調べたところ、近くにある復水貯蔵タンクと呼ばれる設備の水位が、2年あまり前の平成28年11月ごろから下がっていて、あわせておよそ300トンが漏れ出していたことがわかったという。
タンク内の水には、一般の原発から放出する際の基準の2倍にあたる1ℓあたり12万ベクレルのトリチウムが含まれていたが、地下の空間にたまっていた水は基準を下回っていたという。
周囲の井戸の水などの放射性物質の濃度に大きな変化はなく、タンクから漏れ出した水は配管を通じて、4号機のタービン建屋という建屋内に流れ込んだと見られるとしている。
東京電力によると、タンクの水位は2年あまりでおよそ1.7m低下していたが、1日4回の計測では変動が小さく、気がつかなかったとしている。
東京電力は、タンクから漏れ出た原因を調べ、結果によっては、ほかに同じような漏えいがないか調べることにしている。
出典
『タンク漏水2年余気づかず』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190123/6050004143.html
(ブログ者コメント)
どのような目的で1日4回もデータを採っていたのだろうか?
「水位は2年前ごろから下っていて・・・」という表現から考えると、満水になったタンクからの漏洩がないことを確認するためだったのかもしれない。
もしそうだったとすれば、データ用紙に基準となる満水時のレベルをベンチマークとして記載しておき、そこからの低下がないことをデータで確認すべきだったと思うのだが・・・・。
2019年1月23日17時43分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が想定震源域の図解付きでネット配信されていた。
北海道南東沖の千島海溝で起こる「超巨大地震」が注目されている。
国の地震調査研究推進本部は一昨年末、「切迫性が高い」とする見解を公表。
東日本大震災の前にみられたような地震活動の変化を指摘する研究者もいる。
もし起これば、大津波が沿岸を襲う。
専門家には危機感がにじむ。
「今度は後出しジャンケンでなく、徹底的にやってもらいたい」――。
地震研究者が集まった昨年8月の地震予知連絡会。
松浦律子・地震予知総合研究振興会解析部長は、東日本大震災で受けた衝撃と後悔を振り返りつつ、千島海溝の戦略的な研究を呼びかけた。
8年前の震災では、それ以前に見られた地震活動の変化をめぐり、「前兆だったのでは」との指摘が後になって相次いだ。
少なくとも過去に大津波があったことは分かっていたが、防災に十分生かせなかった。
千島海溝でも、同じような大地震や大津波が起きるおそれがある。
地震本部が2017年12月に公表した「長期評価」は、マグニチュード(M)8.8以上の超巨大地震が切迫している可能性が「高い」とした。
直近で起きたのは17世紀前半。
津波堆積物を元に推定した発生間隔は平均340~380年で、すでに「満期」を過ぎている。
【切迫の兆し?】
松浦さんは、付近の地震活動の変化からも切迫感を感じている。
1965年以降のM5.7以上の地震を分析すると、08年10月ごろから、これまでにないレベルで静穏化。
15年後半から回復傾向にあるという。
東日本大震災の前にも、同様の変化が起きていた。
大地震前の静穏化は、ほかにも事例がある。
関係は未解明で、静穏化後に大地震がなかった例もあるものの、不気味な状況が続く。
地殻変動からも、切迫性が指摘される。
付近の陸地は沈降が続き、十勝沖地震などM8級の地震後も、その傾向は変わらない。
一方、昔の海岸地形は高い位置にあり、いつか隆起しないと、つじつまが合わない。
そこで、「超巨大地震の後に大きく隆起する」との仮説が提唱されてきた。
今は地震直前の沈降速度が速い時期と解釈すると、観測事実の説明がつく。
実際、地震後に隆起が続いたことを裏付ける堆積物も見つかっている。
東北の被災地が地震後に隆起に転じた状況とも似通う。
津波堆積物を研究してきた産業技術総合研究所の宍倉正展研究グループ長は、「震災前の東北と同じ状況にある。当時と違うのは経験があること。地震が来るときは来るととらえ、備える必要がある」と話す。
【揺れたら、とにかく高い所に】
超巨大地震の震源域は長さ300km以上とされ、十勝沖から北方領土の先に及ぶ。
過去には4km内陸まで浸水した。
東北地方沿岸も、津波被害のおそれがある。
千島海溝で巨大津波を起こす地震は、00年代半ばから、国や道が被害想定を公表してきた。
国の中央防災会議は、千島海溝や南に連なる日本海溝の地震の被害想定を見直し中で、結果を受けて道も対応するという。
いつ発生するかは分からない。
予知連は昨年、2回にわたって千島海溝の地震を議論した。
平原和朗会長(京都大名誉教授)は会見で、「我々に危機感があるということを伝えないといけない」と話した。
松浦さんは、「沿岸の人は、揺れたらとにかく高い所へ避難してほしい」と呼びかける。
東京電力は昨年12月、福島第一原発に新設する防潮堤の詳細を公表した。
千島海溝の長さ1400kmの震源域でM9.4の超巨大地震を想定。
海面から11m、主要施設の敷地から2.5mの高さの防潮堤を20年度までに造るという。
東電は事故後、誘発地震に備えた仮設防潮堤を一部に設置。
止水などの対策を進めるが、敷地を囲む防潮堤はないままだ。
再び津波が襲えば、汚染水の流出や廃炉作業の停滞を招くおそれがある。
東電は「長期評価の切迫性の指摘を踏まえた」としている。
出典
『研究者にじむ危機感、「切迫」する北海道沖の超巨大地震』
https://digital.asahi.com/articles/ASM1L4DVGM1LULZU001.html?rm=616
2019年1月23日8時2分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
スズメバチの羽音やにおいを利用して有害獣を撃退するユニークな装置を福山市の養蜂業者が開発し、ベンチャー企業の取り組みを支援するJR東日本グループのプログラムに採択された。
現在、岩手県のJR線で列車と動物の衝突防止に向けた実証実験を行っており、成果が期待される。
ハチミツなどを製造・販売する「はなはな」(同市加茂町中野)が開発し、「境界守(きょうかいもり)」と名付けた。
スピーカーやにおいの発生装置が組み込まれたコントロールボックスと配管で構成。
配管を通じて、録音したスズメバチの「ブーン」という羽音や化学的に合成したにおいを流すことで、近くにハチがいると動物に錯覚させ、近寄らせないようにする。
清水社長(69)が、田畑を荒らすイノシシやシカがミツバチの巣箱に一定距離以上近づかない習性に気付き、「野生動物もハチに刺される恐ろしさを知っているのでは」と推測。
5年ほど前から開発を進めてきた。
大手製薬会社などに協力してもらい、ネズミやサルといった動物でも効果を確認しているという。
野生動物の衝突事故対策にも応用できると考え、昨年4月、ベンチャー企業と新ビジネス創出を目指すJR東日本グループのプログラムに応募。
全国から提案があった182件から、他の22件とともに選ばれた。
実験は、JR東日本管内でシカの衝突事故が最も多い岩手県のJR山田線で、昨年12月20日から3月まで実施。
線路脇約500mにわたって配管を敷設し、動物が立ち入らないか検証している。
同グループは、1月18日までの約1カ月間に衝突は起きていないとし、「フェンスを設置したり、ライオンの排せつ物をまいたりしたが、決定打にはならなかった。全国の鉄道事業者が同じ悩みを抱える中、アイデアを生かせれば」と期待。
清水社長は、「解決につながればうれしい。研究を進め、より効果が出る方法を探っていきたい」と話している。
出典
『ハチの羽音とにおいで有害獣撃退 福山の養蜂業者開発、JRで実験』
http://www.sanyonews.jp/article/856787
(2019年3月29日 修正1 ;追記)
2019年3月28日15時9分に朝日新聞から、実験の結果、効果は抜群だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
山間部を走るJR釜石線や山田線で悩みのタネなのが、シカとの衝突だ。
なんとか防げないかと、JR東日本グループと民間企業が協力し、ハチの羽音を使った実証実験を行ったところ、効果はバツグンだった。
JR東日本によると、2018年度上期(9月末まで)、列車とシカとの衝突事故は釜石線で84件、山田線で108件にのぼった。
事故が起こる都度、遅延などダイヤの乱れにつながる。
対策に悩んでいたところ、グループ企業を通じて、広島県福山市の養蜂業「はなはな」を知った。
同社は養蜂で得た経験から、野生動物がスズメバチを恐れる習性を生かした装置を開発。
複数種のハチの羽音や体臭を、配管を通じて害獣を退けたい範囲に送り出す。
昨年12月から、JR山田線の陸中川井駅~腹帯駅(いずれも宮古市)間の約500mで実証実験をスタート。
配管を線路脇に設置し、2m間隔に開けた穴からススメバチなどの羽音を聞かせた。
すると、3月までに実験区間でのシカとの衝突事故はゼロに。
「はなはな」の清水社長によると、2月には実験前にあったシカの足跡がなくなり、近所の住民からも「姿を見なくなった」と言われたという。
今回は配管を地上に置いたが、地中に埋め込むこともできる。
臭いも拡散すれば、より大きい効果が期待できる。
シカのほか、イノシシ、ツキノワグマよけにも一定の効果があるという。
JR側は今回の結果を受け、本格導入するかどうか検討する。
出典
『線路シカよけ、ハチの羽音「効果バツグン」 JRで実験』
https://www.asahi.com/articles/ASM3M5F9XM3MUJUB00B.html
ちょっと前、2019年3月12日付で毎日新聞広島版からは、JR以外でも実験し効果があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
スズメバチの羽音やにおいを使ってシカやクマなどの野生動物を撃退する装置を、県内の養蜂業者が開発した。
列車と動物の衝突事故防止に活用しようと、岩手県を通るJR山田線の線路脇に装置を設置した実験で効果が確認され、2019年度中に他路線での実施も検討中だ。
ネズミに悩まされている都市部の飲食店などでも導入が始まっている。
開発したのは福山市の清水秀幸さん(69)。
5年ほど前、ミツバチの巣箱の周辺にイノシシが寄って来ないことに目をつけ、「イノシシも人間と同様、ハチが嫌いなのでは」と着想を得た。
スズメバチの羽音とにおいを出す機器をイノシシに芝を荒らされていたゴルフ場に置いたところ、被害は激減した。
ゴルフ場と同様、野生動物の被害が多いのが鉄道で、列車との衝突事故は全国各地で後を絶たない。
ライオンの排せつ物をまいたり防護ネットを設置したりして対応したが、次第に動物が慣れてしまうため効果が続かず、打開策は見つかっていない。
清水さんは、装置を事故の軽減に活用できると考え、JR東日本の新ビジネスの創出を支援するプログラムに応募し、採用された。
山田線では17年度にシカとの衝突が137件あり、昨年12月から実証実験が始まっている。
装置はさまざまなパターンの羽音を出すことができ、動物の慣れにも対応できる。
「以前、農場で実施した結果、3年間効果が持続した」と清水さん。
JR東の担当者は、「事故の減少につながってほしい」と期待する。
実験でネズミにも効果があることを確認。
特許を申請中で、東京都内にある一部の飲食店でも使われている。
出典
『野生動物 ハチ羽音で撃退 福山の業者開発、列車衝突防止へ /広島』
https://mainichi.jp/articles/20190312/ddl/k34/040/348000c
2019年1月25日8時6分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
河北町の「BH湯」で23日夜、女湯の天井から石こうボードが落下し、破片にぶつかった女性入浴客2人が頭に軽いけがをしていたことが24日、分かった。
同施設は直後から営業を中止した。
数日かけて撤去・補修作業を行い、安全を確認した後に営業を再開する。
同施設によると、落下したのは23日午後6時40分ごろ。
発泡ウレタンを吹き付けた石こうボードが高さ7m付近から約2m下の格子状のアルミ製飾り天井に落ちた後、飾り天井の一部とともに、さらに落下した。
その際、重さ700~800gの破片の一つが、東根市の女性の頭頂部に当たった。
女性は念のため、近くの病院で診察を受けた。
また、従業員が浴場内にいた10人近い入浴客を場外に誘導中、途中に引っ掛かっていた別の破片が落下し、村山市の女性の頭にぶつかった。
ボードは設置されてから約20年経過しており、ねじで固定されていた跡があった。
昨年8月に業者が年1回の点検を行った際には、異常なかったという。
同施設では経年劣化が原因とみて、構造や設置時期が同じ男湯も含め、落下の危険があるボードを全て撤去する。
山田支配人は、「点検していたにもかかわらず、このような事態になり、けがをされた方や利用者に迷惑をおかけし大変申し訳ない。早急に万全の安全対策を施し、営業を再開させたい」と話した。
BH湯は、第3セクターが運営する日帰り温泉施設。
出典
『天井落下、破片で入浴女性2人けが 河北・ひなの湯』
http://yamagata-np.jp/news/201901/25/kj_2019012500509.php
2019年1月23日20時40分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後6時すぎ、東京・品川区東五反田の飲食店「大衆酒場B」でカセットボンベが爆発したと、消防などに通報があった。
警察や消防などによると、この爆発で店の従業員の男性が頭に軽いけがをしたほか、ドアやガラスが道路まで吹き飛び、店の前を歩いていた男性にあたり、軽いけがをした。
飲食店の従業員によると、当時、厨房では、けがをした従業員の男性が火を使って調理をしていて、近くにあったカセットボンベが、突然、爆発したという。
現場はJR五反田駅から東に300mほどの飲食店などが建ち並ぶ場所で、一時、騒然となった。
警察や消防は、当時の状況を詳しく調べている。
カセットボンベが爆発した飲食店の従業員は、「キッチンで作業をしていたら、突然大きな音がして、ふりむくと、お店のものがなくなっていて従業員が頭を冷やしていた。通行人の方も吹き飛んだ扉があたってけがをしたようだ。何が原因かまだわからないが、私たちの不注意でこのようなことが起きて、本当に申し訳ないです」と話していた。
出典
『カセットボンベ爆発 2人けが』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190123/0024401.html
1月23日23時51分に読売新聞からは、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
23日午後6時10分頃、東京都品川区東五反田の雑居ビル1階の居酒屋で爆発が起き、店内にいた男性従業員がやけどを負ったほか、通行人の男性が飛び散ったガラスの破片で顔を負傷した。
2人とも軽傷という。
店内にいた約30人の客にけがはなかった。
警察は、調理中の熱で近くにあったカセットコンロ用のガスボンベ1本が破裂したとみて、詳しい状況を調べている。
現場はJR五反田駅の東約250mの繁華街。
歩道には吹き飛んだガラスが散乱していた。
出典
『五反田の居酒屋でガスボンベ爆発、2人けが』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190123-OYT1T50098.html
2019年1月24日23時11分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前9時半ごろ、裾野市のガソリンスタンドで、男性がミニバイクに給油をしている最中にガソリンに引火する火事があった。
ガソリンスタンドの店員が、その場で初期消火を行って、けが人や建物への被害はなかったという。
警察などによると、ミニバイクの男性は給油口が壊れていたため、給油タンクの油量計が取り付けられている金属板のねじをはずした穴から給油していたという。
ガソリンはミニバイクの周辺にこぼれたということで、警察は、そのガソリンに静電気によって火が付いたものとみて、火が出た原因などを詳しく調べている。
このガソリンスタンドは、客がみずから給油する「セルフ方式」だが、注意書きや機械の音声で、給油を始める前には、設置されている静電気除去シートに触れてから作業を行うよう呼びかけているほか、店員も常駐して対応しており、今回の火災では店員が異変に気づき、すぐに消し止めたという。
店では、「ガソリンは気化するので、給油キャップを開ける前から静電気に気をつけてほしい。危険がないよう、正しい方法で給油し、不安があれば店員に声をかけてほしい」と話している。
出典
『GSで給油中火事は静電気原因か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20190124/3030001768.html
(ブログ者コメント)
どのようにして給油していたのだろうか?
ネジ穴から給油していたとは思えないし・・・。
燃料タンクに取り付けられていた油量計を外し、そこから給油したということだろうか?
2019年1月23日17時15分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前7時55分ごろ、神戸市須磨区の市営地下鉄西神・山手線名谷駅の改札内側で、天井にある点検口のアルミ製ふた(58cm四方、2.9kg)が約3.5m下の床に落ちているのを女性客が見つけ、駅係員に届けた。
防犯カメラに、直前に落下した映像が映っていた。
通勤ラッシュの時間帯だったが、けが人はいなかった。
市交通局によると、何らかの原因でふたのロックが外れ、衝撃で落ちたとみられる。
21日に外壁工事に伴ってふたを開けたが、担当した業者は同局の聴き取りに対し、異常はなかったと説明しているという。
出典
『地下鉄名谷駅の天井からアルミ板が落下 神戸』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201901/0012003197.shtml
1月23日付で神戸市のHPには、下記趣旨の記事が掲載されていた。
・・・・・
4.落下の原因
天井点検口の蓋のロックが何らかの原因で外れ、その衝撃で軸受け側が破損し落下した模様です。
蓋のロックが外れた原因は不明です。
5.点検結果
本日、市営地下鉄西神・山手線、海岸線全駅のホーム・コンコースの天井点検口の緊急の目視点検を実施した結果、異常は認められませんでした。
出典
『市営地下鉄西神・山手線 名谷駅コンコース天井点検口の蓋落下について』
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2019/01/20190123701101.html
2019年1月23日18時10分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪・高槻市で23日朝、市の水道工事中に送電線が切断され、大学病院やデパートなどが停電となったことについて、市は23日夕方、会見を開き、「多大なご迷惑をおかけしました」と謝罪した。
高槻市によると、23日午前、市の水道工事で業者が誤って大規模施設向けの2万ボルトの送電線を切断し、午前4時すぎから市内中心部にある5つの施設で停電した。
市によると、大阪医科大学と松坂屋高槻店、第一三共プロファーマの工場では停電が続いているという。
このため、大阪医科大学附属病院では外来の受け付けや救急患者の受け入れを終日見合わせたほか、松坂屋高槻店が臨時休業とするなどの影響が出た。
これについて、市は午後4時半から会見を開き、水道事業の責任者など5人が出席した。
この中で吉里水道事業管理者は、「事業所、工場、市民の皆さまに多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。申し訳ございませんでした」と陳謝した。
そのうえで、原因を究明して再発防止に努めたいと説明した。
関西電力によると、これまでのところ、一般の家庭では停電の情報は入っていないという。
関西電力では復旧作業を進めているが、全面復旧は24日未明ごろになる見込みだとしている。
【病院の利用者は】
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【臨時休業のデパートでは】
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【市と関電 認識に違い】
停電の原因について、高槻市は23日朝、市道の地下に新たな水道管を敷設する工事を行っていた際に、大規模施設向けの2万ボルトの送電線4本のうち3本を工事業者が誤って切断したと説明した。
市によると、工事に先だって市と関西電力との間で協議を行ったということだが、切断された送電線については把握することができず、工事用の図面にも記載されていなかったという。
高槻市は、関西電力とのやりとりについて詳しいいきさつを調査するなど原因を究明して、再発防止に努めたいと説明している。
一方、関西電力は、「工事管理者である高槻市と去年8月以降、複数回にわたって設備への影響について事前協議をしていて、その中で図面を使って、地中ケーブルが埋設されていることを説明している。詳細なやりとりについては、現在、確認を進めています」とコメントしている。
出典
『高槻で送電線切断 病院など停電』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190123/0011864.html
1月23日21時41分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
市によると、昨年11月に現場を試掘した際、切断されたものとは別の幹線があることを確認し、図面に反映させたが、今回の幹線については把握していなかったという。
関電の担当者は、「幹線があることは市に伝えていたが、具体的にどんなやり取りをしたかについては確認中」としている。
停電した5施設のうち、アル・プラザ高槻(同市芥川町)と東レフィルム加工高槻工場(同市桜町)は、同日中に仮復旧した。
大阪医科大付属病院(同市大学町)など他の3施設も、24日明け方までに復旧する見通し。
同病院では病棟の暖房が利かなくなり、病院側の要請で市は毛布790枚を提供した。
出典
『工事図面に高圧幹線記載なく 切断で停電 大阪・高槻』
https://mainichi.jp/articles/20190123/k00/00m/040/231000c
2019年1月22日15時40分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前9時半すぎ、京都市北区の賀茂川にかかる御薗橋で、橋の架け替え工事に使われていたクレーン車のアームが突然折れ曲がり、一部が橋の車道に倒れ込んだ。
アームは道路脇のガードレールを押しつぶし、車線の一部を遮るように横倒しになったが、車などへの接触はなく、けが人はなかった。
京都市によると、クレーン車は、当時、川の一部を土嚢でせき止めた場所に置かれ、橋の橋脚の土台を設置するために穴を掘るドリルがふらつかないよう、上からつって支えていたという。
最大で45mまで伸ばせるアームは、36mの長さで作業が行われ、根元に近い側で折れているということで、警察や市が当時の状況を調べている。
現場は、世界遺産に登録されている上賀茂神社から南西におよそ100m離れたところにかかる橋で、クレーン車の撤去のため、一時、通行止めになった。
出典
『クレーン車のアーム折れ橋の上に』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20190122/2010002777.html
1月22日19時30分にABC NEWSからは、折れた部位の拡大写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午前9時半過ぎ、京都市北区の上賀茂神社近くにかかる「御薗橋」で「クレーンが倒れて道路をふさいでいる」と、通行人の女性から110番通報があった。
警察によると、橋の改修に伴う川の掘削工事をしていたクレーン車のアームが途中で折れ曲がり、橋の上に倒れ込んだという。
けが人はいなかったが、通行が規制された。
警察は、アームに負荷がかかりすぎた可能性もあるとみて、原因を調べている。
出典
『京都 御薗橋でクレーン車のアーム折れる』
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/abcnews/region/abcnews-443
(ブログ者コメント)
ABC NEWSの写真によれば、アーム本体が座屈しているようにも見える。
2019年1月22日19時7分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前7時すぎ、能代市富町の武田さん(男性、94歳)の住宅が燃えていると、隣の家に住む人が消防に通報した。
消防が消火にあたったが、住宅の密集地のため周囲に燃え広がって住宅など5棟が全焼し、火元の住宅の焼け跡から男性2人が遺体で見つかった。
警察によると、消火活動にあたっていた能代消防署の消防隊員、藤田さん(男性、32歳)と佐藤さん(男性、26歳)の2人と連絡がとれなくなっているという。
警察は、遺体で見つかった2人は連絡がとれなくなっている消防隊員とみて、身元の確認を急いでいる。
また消防によると、この火事で武田さんが煙を吸って病院に搬送されたということだが、意識はあり、命に別状はないという。
現場はJR能代駅から北西におよそ400m離れた、住宅などが建ち並ぶ地域で、消防が通報を受けてから完全に火を消し止めるまでに6時間以上かかった。
夕方、記者会見を開いた能代山本広域市町村圏組合消防本部は、連絡がとれなくなっている2人の消防隊員は、火元の住宅のなかに逃げ遅れた人がいないか捜索のために入り、消火活動を行っていたが、その後、行方がわからなくなったことを明らかにし、当時の対応に問題がなかったか検証するとしている。
火災現場の近くに住む50代の女性は、「はじめに煙が見えたときは、火は燃え広がらずに消えるかと思って見ていたが、建物から炎が見えたあとは燃え広がるのが早かった。住宅が密集した狭い場所なので、燃え広がるのが早かったのではないか。消防も奥にある住宅になかなか向かえず、消火に手間取っている感じがした」と話していた。
また、「火元と思われる家の男性が、消防隊員に助けられながら一緒に歩いてくる様子をみた」と話していた。
また70代の女性は、「窓を開けて外を見たら、ものすごい勢いで煙と炎が出ていた。当時、風が強かったので、燃え広がったのかもしれない」と話していた。
また59歳の男性は、「途中で急に火の勢いが強くなり、大きな音がした」と話していた。
出典
『能代火災 2人死亡は消防隊員か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20190122/6010002898.html
1月23日7時6分に秋田魁新報からは、行方不明の署員2人の消火活動当時の様子が下記趣旨でネット配信されていた。
・・・・・
消火中の消防署員の殉職となれば、本県で初めて。
なぜ2人が命を落とす事態になったのか―。
現場に出動したのは63人。
2人は通報から3分後の午前7時11分、いち早く到着した部隊の一員だった。
火が見えず、煙もほとんどなかったことから、40代男性司令と3人1組で火元の店舗兼住宅に入り、逃げ遅れた人がいないか捜索した。
男性司令は7時25分、室内にいた火元の男性を外へ誘導。
2人は室内に残り、延焼を防ぐためホースで放水した。
しかし、7時30分ごろから10分程度の間に、突然、火が燃え広がったという。
別の1部隊は、装備品を投げ捨てて退避。
午前8時前には、立ち上る炎で中に入れない状態に。
無線で現場の消防士全員に安否確認したが、2人からの返答はなかった。
・・・・・・・・・
出典
『屋内で放水中に炎上か 能代火災、不明2署員「責任感強い」』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190123AK0001/
1月23日付で秋田魁新報からは、フラッシュオーバーが発生したらしいという下記趣旨の記事が、フラッシュオーバーの図解付きでネット配信されていた。
2遺体が見つかった今回の火災は、短時間で急激に燃え広がった状況から、「フラッシュオーバー」が発生した可能性がある。
専門家は、「火災現場でしばしば起きる危険な現象。予測は難しい」と話す。
フラッシュオーバーは、爆発的な燃焼現象の一種。
可燃物が燃えた際に発生する水素やメタンなど可燃性ガスが屋内に充満し、高熱にさらされて連続して発火することで起こるとされる。
札幌市消防科学研究所によると、天井付近の温度は800~1000℃に達する。
温度や酸素濃度などで状況は異なるが、建物が全焼するような火災で、たびたび生じるという。
能代山本広域市町村圏組合消防本部によると、富町の現場では、当初、煙がほとんどなかったが、その後、10分程度で一気に燃え広がった。
本部の聴取に、退避した部隊の署員は、「前後が見えないほど濃い煙が地面まで下り、熱気が強まった」と話したという。
消防関係者によると、フラッシュオーバーは消防士にとって基礎的な知識。
発生前には、煙が黄色を帯びてきたり、火の気がない所から煙が出たりする兆候があるという。
「退避は基本的に自己判断だが、暗い屋内では煙に気付きにくく、兆候に気付かない場合もある」と、県央部の消防士。
後方から活動を見る人を配置するなどの対策は欠かせないとする。
東京理科大学火災科学研究所の松原美之センター長も、死角で兆候が出る可能性もあるとして、「全体の状況を見極める役割が大切」と話す。
フラッシュオーバーと比較されるバックドラフトは、密閉空間で物が燃えている最中にドアを開けるなどした際、酸素不足で弱まっていた火勢が一気に強まり、爆発的に燃焼する現象。
出典
『フラッシュオーバー発生か、専門家「予測は困難」 能代火災』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190123AK0025/
1月25日6時58分に秋田魁新報からは、3隊が一緒に消火活動していたなど下記趣旨の記事が、現場の見取り図付きでネット配信されていた。
不明になっている消防署員2人の隊を含む計3隊が、火元の男性(94)方のボイラー室周辺で合流し、消火に当たっていたことが24日、消防への取材で分かった。
なぜ2人だけが退避できなかったのか、能代山本広域市町村圏組合消防本部は、出動した隊員からの聞き取りや無線記録の分析などを進めている。
火元となった男性の店舗兼住宅では、藤田さんと佐藤さんの隊を含む2隊が市道に面した車庫から、残る1隊は西側から、それぞれ進入。
ボイラー室周辺が燃えていたことから、3隊が一緒に消火に当たった。
互いに会話も交わし、無線を所持した佐藤さんから放水を始めたとの連絡もあったという。
消防本部は24日、「外部の客観的な検証を確保する必要がある」として、調査委員会を設置した。
県や秋田市消防本部の協力を得て、当時の状況を調べている。
また、署員の惨事ストレスに対応する専門チームの派遣を総務省消防庁に依頼。
火災対応を優先するため、文化財防火デーに合わせて市内各地で予定されていた25日の防火訓練を中止とした。
・・・・・
警察によると、ボイラー室は、男性の店舗兼住宅から類焼した薬局の裏手にあり、ブロックで囲われ、煙突と屋根があった。
薪を燃やして給湯器具内の水を温め、配管を通じて風呂場や台所に配湯する仕組み。
男性が日常的に使っており、火災前日の21日夕に薪を燃やした。
当日は燃やしていなかったという。
出典
『ボイラー室周辺で放水 能代火災、不明2署員含む3隊活動』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190125AK0002/
1月26日付で秋田魁新報からは、遺体の身元が特定されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
能代署は25日、火元の焼け跡から見つかった2遺体は、消防士長の藤田さん(32)と消防副士長の佐藤さんだったと発表した。
また、死亡した2人が消火中、何らかの原因でホースの水が出なくなった可能性があることが判明。
消防は、2人が退避できなかったことと関連があるかを調べている。
消防によると、22日の活動開始後、屋内での放水時に通常1回出す「放水開始」の合図が、無線を所持していた佐藤さんから午前7時23分と7時半すぎの2回記録されていた。
水圧不足やホースが折れ曲がるといった原因で水が十分に出ない場合、複数回出すことがあるという。
火元とみられるボイラー室の周辺では7時25分ごろ、藤田さんと佐藤さんの隊を含む計3隊が合流。
その後、10~15分の間に急速に燃え広がった。
他の2隊は2人を見失ったが、濃い煙で視界が遮られたため、屋外に退避。
マスクを着け直して再び中に入ろうとした隊員が、炎の走る瞬間を目撃したという。
出典
『消火活動中、水出ず? 2遺体は消防署員と判明 能代火事』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190126AK0002/
2019年1月22日12時40分に新潟日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前2時ごろ、新潟市東区江南6のJR東日本新潟支社の新潟変電所で「煙が出ている」と、JR従業員から119番通報があった。
警察によると、送電設備の一部を焼き、約3時間後に鎮火した。
けが人はいなかった。
この影響で、JR信越線の新潟~新津間など4路線の上下線で、始発から運転を見合わせた。
同日に入試が行われた県内の私立高校では、4校が試験開始時間を遅らせるなどの対応を取った。
警察によると、出火当時、電線の張り替え工事を行うため、作業員が送電を制御する機器の電源を切ったところ、火花が散り、煙が上がったという。
JR東日本新潟支社によると、ほかに運転を見合わせたのは、白新線の新潟~新発田間、羽越線の新発田~村上間、越後線の新潟~内野間。
いずれも午前8時までに運転を再開したが、各路線で大幅な遅れや運休が出た。
県内では同日、多くの私立高で入学試験が始まったが、試験開始に間に合わない受験生が相次ぐなどしたため、北越、新潟青陵、東京学館新潟は1時間、帝京長岡は10分間、それぞれ試験開始時間を繰り下げた。
敬和学園と日本文理は定刻に試験を始めたが、遅れた受験生には面接時間を繰り下げるなど、個別に対応した。
JR新潟駅の万代口改札は午前8時前、通勤通学の時間帯と重なり、運転再開を待つ利用客でごった返した。
高校2年の男子生徒(17)は、「成績に影響する小テストが受けられなくなるのが心配」と話した。
火災現場は、新潟市立江南小学校に近い住宅街。
周辺にはプラスチックが溶けたような臭いが立ちこめ、消防隊員が消火活動にあたった。
近くに住むパート従業員の女性(71)は、「消防の放水の音が大きく、目が覚めた。黒い煙が上がり、驚いた」と声を震わせた。
出典
『JRの新潟変電所で火災 電車運転見合わせで高校入試にも影響』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190122445952.html
1月22日15時6分にNHK新潟からは、アース線を抜いた際に火花が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火事が起きた変電所では、22日午前9時半から、警察と消防あわせて15人が現場検証を行った。
警察の調べによると、火事がおきた当時、JR東日本の変電所では電線を張り替えるため、作業員3人が電気を止めるための作業にあたっていたという。
電源を落としたあと、「アース」の配線を抜いた際に、突然、火花が出て、電気ケーブルなどの設備が燃え、黒い煙が立ち上ったという。
警察の調べに対し、作業員は、「マニュアル通りに作業を行っていた」と話しているということで、警察と消防は、焼け跡などを詳しく検証して火事の原因を調べている。
出典
『JR変電所で警察消防が現場検証』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20190122/1030006560.html
1月25日19時35分に新潟日報からは、外したケーブルを高圧線に近づけてしまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本新潟支社の今井支社長は25日の定例会見で、火災の原因について、作業員が電流を止めて外したケーブルを、高圧の電気が流れる配線付近に誤って近づけたため、発火したとみられることを明らかにした。
出典
『JR新潟支社長、変電所火災を謝罪 再発防止策を徹底へ』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190125446888.html
2019年1月23日22時42分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日、成田空港の第1ターミナルで、ペルー人の旅行者が日本国内で土産物として購入した刃渡り20cmほどの包丁4本を手荷物のバッグに入れたまま、保安検査を通過した。
包丁は機内に手荷物として持ち込むことが禁止されているが、空港関係者によると、エックス線の検査で画像として映し出されていたにもかかわらず、検査員が見逃していたという。
旅行者は、搭乗する前にバッグに包丁を入れていたことに気づき、航空会社のスタッフにみずから申告して、4本とも放棄した。
連絡を受けた警察などが協議したところ、事件性はないことなどが確認できたとして、この旅行者は予定どおり、メキシコシティー行きの便で日本を離れたという。
国や成田空港会社などは、保安検査を担当した会社から詳しいいきさつを聞くとともに、再発防止の徹底を図ることにしている。
出典
『空港保安検査で包丁4本見逃し』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20190123/1080004718.html
1月23日20時27分に共同通信からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旅客は、検査後の出発エリア内で気付いて自ら航空会社に申告し、放棄して出国した。
国交省は、3日成田着の米国発便の機内で女性客が拳銃を所持していたことに対し、「重大な問題」として米運輸保安当局に再発防止を求めたが、日本側の検査にも不備があったことになる。
空港関係者によると、旅客は家族連れで、メキシコシティー行きのアエロメヒコ航空便に搭乗する前、「包丁は機内持ち込みが禁止されているのではないか」と申告した。
出典
『成田空港の保安検査で包丁見逃し 4本、搭乗前に旅客申告』
(2019年2月1日 修正1 ;追記)
2019年1月25日付で毎日新聞千葉版から、発覚当時の状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出国審査を終えた旅客が搭乗ゲートで航空会社の地上係員に機内への包丁の持ち込みの可否を尋ね、発覚したという。
持ち込み禁止の説明を受け、包丁は廃棄処分となった。
出典
『成田空港 手荷物保安検査、包丁4本見逃し /千葉』
https://mainichi.jp/articles/20190125/ddl/k12/040/205000c
1月31日16時13分にNHK首都圏からは、騒いでいる子供に気をとられて画面上の包丁を見逃したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
成田空港会社によると、包丁はエックス線の検査でモニターに映し出されていたが、担当した保安検査員は「近くで子どもが騒いでいたので気を取られてしまった」と、見逃しの理由を説明したという。
保安検査の際、モニターから目を離す場合は、いったん手動で画像を止めることになっているが、徹底されていなかった。
保安検査を担当した会社は、所属するすべての検査員に対し、改めて国が定める保安検査の手順を徹底するとともに、1人がモニターを監視する時間を、これまでの30分から20分に短縮するなどの再発防止策をまとめ、空港会社に報告した。
成田空港会社の夏目社長は31日の記者会見で、「同様の問題が起きないよう、空港で保安検査を担当するほかの会社にも再発防止を要請した」と話した。
出典
『検査見逃し「騒ぎに気取られた」』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190131/0024807.html
2019年1月21日21時59分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後6時ごろ、草津市にある立命館大学のキャンパスで、警備員から「研究施設の火災報知器が鳴っている」と消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、2階建ての研究施設の実験室から煙が出ていて、室内にあったテーブルの一部、およそ1m2が焼けたという。
この火事で、消火にあたった20代の学生2人が気分が悪いと訴えて病院で手当てを受けているが、命に別状はないという。
警察や消防によると、大学の研究員が材料を入れたビーカーを乾燥機にかけて実験室をはなれた後、物音に気づいた学生が見に行ったところ、火が上がっていたという。
警察と消防で、学生から話を聞くなどして出火原因を調べている。
出典
『立命館大学で火災 2人搬送』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20190121/2060001881.html
2019年1月20日9時47分に福島民報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2009(平成21)年から昨年12月末までの10年間の夜間に起きた交通事故で、死亡した歩行者216人のうち、96.8%に当たる209人が、夜光反射材を着用していなかった。
65歳以上が過半数を占めており、県警本部は、反射材がお年寄りを交通事故から守る一助になると重視している。
着用率が低迷する中、警察官が高齢者方を訪れ、反射材を靴などに貼り付ける取り組みを強化している。
10年間の日の入りから日の出までに起きた交通事故を県警本部が集計した。
夜間歩行中の死者の67.6%に当たる146人が65歳以上だった。
反射材を利用していなかった高齢者は142人に上った。
負傷者は3101人で、うち未使用者は97.7%の3030人。
反射材を着用していたのは71人にとどまる。
負傷者に占める高齢者の割合は27.5%で、853人いた。
県警は、各警察署、交通安全団体と連携し、10年ほど前から、高齢者らに無料で反射材を配布している。
近年は、年間に少なくとも7万人に提供している。
着用率が低調な現状を受け、昨年11月の夕方から夜間にかけ、反射材着用率の調査を初めて実施した。
県内の高齢歩行者631人に反射材の使用の有無を聞き取った結果、着用していたのは30.6%の193人。
反射材を持っているのに使っていない人は、21.6%に当たる136人だった。
過去10年間に交通事故で死亡した歩行者は、日中も含め308人おり、このうち70%ほどが夜間に交通事故に遭っている。
【有効性の浸透が鍵】
県交通安全協会によると、車が下向きにライトを点灯させて走行した場合、ドライバーは反射材を着けた歩行者を、約60m以上手前で確認できる。
時速60kmでブレーキをかけた後、完全に停止する距離は44mで、比較的余裕を持って止まれる。
一方、反射材を利用せず、白や黄色といった明るい服装の人に運転手が気付くのは38m手前、黒っぽい服を着た人は26mとなり、衝突する危険性は高まる。
福島市の女性(77)は、3年ほど前、交通安全街頭キャンペーンで反射材を受け取った。
「どの程度効果があるのか、分からない」として、夜間に出歩く時でも身に着けないという。
県警は、反射材の有効性が浸透していない点が、着用率の低下につながっているとみる。
高齢者方を訪問した警察官は、「下向きライトの場合、運転手が真っ先に気付く部分だ」などと重要性を解説し、理解を得られた場合には、シールの反射材を靴に貼っている。
昨年9月には、ホームセンターのダイユーエイト全店に、反射材商品のコーナー設置を依頼した。
全店舗がコーナーを設け、反射材を来店者にPRしている。
県警交通企画課の吉田調査官は、「反射材の着用を習慣化してもらうことが重要。定着するよう取り組んでいく」と話している。
出典
『反射材で高齢者守れ 福島県警が啓発強化』
http://www.minpo.jp/news/detail/2019012059457
期せずして?同日、2019年1月20日12時47分に山形新聞からも、山形県内の交通事故死に関する同趣旨の記事がネット配信されていた。
装着率はゼロ%―。
県内で昨年までの5年間の交通事故犠牲者218人のうち、51人の歩行者が、夜間に車にはねられて亡くなっている。
その全員が夜光反射材を身に着けていなかったことが19日、県警交通企画課のまとめで分かった。
「反射材を着けていれば・・・」。
万全ではないものの、最悪の事態は避けられたかもしれないとの思いから、県警の担当者は「夜、出歩くときは、必ず身に着けてほしい」と呼び掛ける。
同課は、2014年から昨年までに、県内の交通事故による死者の状況を精査した。
5年間の死者218人のうち、歩行者は71人だった。
このうち、日没後の夜間にはねられて命を落としたのが51人で、共通している事項として、夜光反射材を身に着けていなかったことが分かった。
「反射材があれば、ドライバーからの発見がもっと早く、事故を回避できていた可能性はある」と、同課の担当者。
夜間、車に歩行者がはねられる事故では、運転者側の注意不足が大きな要因ではあるものの、暗いと車側からは歩いている人の姿がよく見えず、発見が遅れ、はねてしまうケースがあるという。
こうした場合、車の前照灯の明かりで照らされる夜光反射材を身に着けていれば、ドライバーから発見されやすくなる。
たすきやベストなどの他、靴に貼り付けるシールタイプもある。
ホームセンターなどで手ごろな価格で販売しており、交通安全運動期間中に配布している場合もある。
犠牲者の多くは高齢者だ。
県警は本年度、事故同様にお年寄りが被害に遭いやすい特殊詐欺(うそ電話詐欺)対策の一環として、高齢者宅を回り、留守番電話設定にする作戦も展開中。
訪問活動の中で夜光反射材を身に着けることを呼び掛け、靴などにシールを貼り付ける取り組みも進めている。
夜光反射材は、高齢者だけでなく、帰宅後、ジョギングや散歩などをする若い世代にも重要。
同課は、「事故から身を守るための手段の一つ。積極的に活用してほしい」と訴えている。
出典
『夜の外出、反射材が身を守る 県内・過去5年、輪禍犠牲者の装着ゼロ』
http://yamagata-np.jp/news/201901/20/kj_2019012000374.php
2019年1月19日18時50分に日本経済新聞(電子版)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
いやが応でも目を引く金髪にしたのは6年前。
「もっと目立つかな」ぐらいで、特に理由はない。
むしろ、騒がしいのは周りの方。
「金髪の言うことなんて信じられない」との言葉も耳に届くが、名古屋大学准教授で教育社会学者の内田良さん(42)はスタイルを変えない。
「外見や肩書にとらわれず、内容で判断してほしい」と思うからだ。
生徒1人にかかる負荷は200kg超――。
2014年、運動会の組み体操で「ピラミッド」が巨大化している危険性を、数字とともに指摘した。
学校現場や教育研究者、ワイドショーまで巻き込む議論となり、16年にはスポーツ庁が、全国の教育委員会に安全対策を求める文書を送付。
全面禁止に乗り出す自治体も現れ、事故は急速に減った。
教育現場の常識を疑い、水泳の飛び込みや柔道での死亡事故など、数々の問題を統計データや事例を分析して提示。
「ブラック部活動」と、刺激的な表現で関心を引く。
教員や保護者に早く、広く伝わるよう、学術誌だけでなく、交流サイト(SNS)も駆使する。
思えば、学校の「当たり前」には昔からなじめなかった。
勉強も部活も、残さず食べねばならない給食も、強制されるのを人一倍嫌った。
高校では英語と数学しか勉強せず、国語や日本史のテストは赤点続きだった。
得意科目を生かして名大経済学部に進んだが、経済学には興味がわかない。
一方で、教養科目の「差別論」で、社会が抱える矛盾に衝撃を受けた。
就職先を探す周囲の男子をよそに、「なぜ主夫という選択肢がないのか」と考え続ける学生は社会学にのめり込み、研究の道へと進んだ。
4年前からは、教員の長時間労働や過労死について調査。
子供たちの問題に向き合うなか、「先生だって弱い立場なんだ」と気付いたそうだ。
金髪への拒否感も相まって、以前は「うさんくさいやつ」と見られることもあった。
ただ、「定額働かせ放題」、「ブラック職員室」と断じているうち、反応は変わり、耳を傾ける教員も増えてきた。
「人生、好きなことばかりやってきた」。
だからこそ、強制や理不尽に苦しむ人の姿に敏感なのだろう。
被害者や遺族と積極的に会う。
かつては、研究者は客観的な事実だけに基づき論じるべきだと考えたが、今は違う。
同じ目線に立ち、心を揺さぶられる。
「問題を繰り返さないよう、絶対に社会を変えてやるという原動力になるんです」
■6000枚のカード集
2006年、学校現場で子供が死亡した事故の事例を約20年分集め、学生5人とカードにまとめた。
その数6000枚。
まるで墓標のように感じた。
「転落」、「熱中症」などと分類し、要因や防ぐ方法を分析した。
研究者としての原点だ。
転落死について論文にまとめたものの、08年には東京で男児が体育館の天窓から転落し、亡くなる事故が再び起きた。
幅広く社会に発信し、警鐘を鳴らす重要性を痛感した。
出典
『学校の「常識」、疑い続け 教育社会学者の内田良さん』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40215750Z10C19A1CC1000/?n_cid=NMAIL007
(ブログ者コメント)
学校関係の事故に関し、何回も専門家としての内田氏の意見が報道され、そのことを本ブログでも紹介してきた。
その内田氏に関する記事ということで、参考までに紹介する。
2019年1月19日11時4分にデーリー東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青い森鉄道は18日、車両の緊急整備によって12日から運行本数を大幅に減らしている問題で、運行列車10編成のうち5編成の車輪に安全基準を超える傷が生じていたことを明らかにした。
原因は、荒天のためレールに多くの落ち葉などが付着し、強くブレーキをかけたため、車輪の負荷が大きくなったとみている。
同社は21日に通常ダイヤに戻す方針だが、天災以外でダイヤが長期間乱れるのは初めて。
合わせて上下123本の列車が運休し、1万人弱の利用者に影響が出る見通しだ。
同社が青森市の本社で記者会見して報告した。
車輪の傷は、列車がブレーキをかけ、回転が止まったままレール上を滑った際にできる「フラット痕」。
法令では
▽長さ7.5cm超の傷が1つでも発生
▽長さ5cm超の傷が2つ以上発生
のいずれかの場合、車輪の緊急整備が必要になる。
同社で問題が生じた列車は、最大で長さ25cm、幅1.5cm、最小で長さ5cm、幅1cmの傷が5編成(1編成2両)に計26カ所あった。
8日から16日までの目視検査で見つかったという。
現在、機械で車輪を削る「削正(さくせい)」を急いでいる。
千葉社長は会見で、「18年は台風の襲来が多く、倒木や停電、レール上の落ち葉の散乱などが車輪の負担増につながった可能性がある」と説明。
「多くの利用者に多大な迷惑を掛けている。心よりおわびする」と陳謝した。
同社の18年度ダイヤは、目時~青森間で1日当たり上下93本。
運行可能な列車編成が半減したため、「通勤、通学時間の朝夕も運休せざるを得なかった」(千葉社長)という。
20日までに9516人に影響が出ると試算している。
短期間に車輪に傷がつき、相次いで判明したことを受け、同社は検査周期を短縮するなどの再発防止策を講じる。
また、19、20日に控えるセンター試験については、「試験開始時間までに複数の列車が走るため、運休前後の列車で対応できると考えている」(千葉社長)として、バス代行は実施しないという。
出典
『【青い森鉄道大規模運休】車輪の傷発見相次ぐ 21日復旧方針』
https://this.kiji.is/459179498146333793?c=39546741839462401
1月19日3時0分に朝日新聞(青森版?)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青い森鉄道(青森市)は18日、記者会見を開き、車両整備による運休が今月12日から連日出ており、20日までに計123本が運休し、約9500人の足に影響が出る見込みだと明らかにした。
千葉社長は、「すべての利用者のみなさまにおわび申しあげます」と陳謝。
完全復旧は21日になる予定だ。
運休は連日10数本にのぼり、17日は最多の19本が運休した。
これほどの運休を出したのは、2002年の創業以来、初めてという。
稼働している10編成(1編成2両)のうち、半分にあたる5編成の車輪から基準を超える傷が見つかり、運行を休んで機械で車輪を削って傷を消す作業が必要となった。
同社は傷の原因について、昨夏の台風で大量の落ち葉がレールを覆ったり、冬の寒さでレールの表面が凍結したりして車輪が空転し負荷がかかったためとみている。
社内規定で6日以内に1回、目視による列車検査を行う。
車輪に5cm以上の長さの傷が2カ所、7.5cm以上の傷なら1カ所でもあれば、傷を消す作業を行う。
同社によると、傷が原因で運転に危険が生じるわけではないが、騒音などが大きくなるという。
出典
『青森)計123本運休、9500人に影響 青い森鉄道』
https://digital.asahi.com/articles/ASM1L6GBQM1LUBNB00J.html?rm=354
1月18日付で東奥日報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
車両整備の影響で青い森鉄道の一部列車の運休が長期化している問題で、同社の千葉社長は18日、青森市内の本社で会見を開き、「多大な迷惑をかけた」と陳謝した。
問題のきっかけとなった、複数の車両で見つかった車輪の傷の原因について、冬期間のスリップ防止のため、ブレーキを多用した上に、例年よりも台風の接近が多く、レールに付着した落ち葉による空転を避けるために緊急ブレーキをかけた場面が複数あり、車輪への負荷が大きかった-との見方を示した。
作業のめどが立ち、21日には平常運転に戻る見込み。
出典
『ブレーキ多用原因か 青い森鉄道の車輪傷』
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/141155
2019年1月19日11時29分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前9時頃、東京都江東区大島で建設中の保育園(地上3階地下1階)から出火、計約200m2を焼いた。
この火事で作業員8人が煙を吸うなどしてけがを負い、このうち男性3人が病院に搬送された。
警視庁城東署幹部によると、現場では同日朝から作業員計29人が作業をしていた。
地下1階で鉄線を電動工具で切断する際、火花が近くの断熱材に引火して燃え広がったという。
同署は、作業手順などに問題がなかったかどうか調べる。
現場は都営新宿線西大島駅の北東約300mの住宅街。
出火当時、屋上にいた男性作業員(34)は、「『火事だ』という叫び声を聞いて驚いて逃げた。すぐに周囲が煙に覆われ、視界がほとんどなくなった」と話していた。
出典
『建設中の保育園で火事、8人けが…火花が引火か』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190119-OYT1T50043.html
2019年1月18日19時17分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年11月、越前市の河川の工事現場でトラックが水路に転落し、下敷きになった建設会社社員の男性が死亡した事故で、武生労基署は安全管理を怠っていたとして、労安法違反の疑いで建設会社などを書類送検した。
書類送検されたのは、越前市横市町の建設会社「U建設」と43歳の男性の取締役。
同署などによると、去年11月、越前市内の河川の工事現場で60代の建設会社の男性社員が作業用のトラックを水路脇の仮設の道路に駐車し、およそ2m60cm下の水路に降りた後、トラックが動き出して水路に転落し、男性が下敷きになって死亡した。
労安法では、トラックなどを駐車し運転者が運転席から離れるとき、運転者に車が動き出さない措置をとるよう定めているが、同署によると、トラックにはサイドブレーキがかかっておらず、タイヤに車輪止めもしていなかったという。
このため同署は18日、建設会社と取締役の男性を福井地方検察庁に書類送検した。
出典
『トラック転落 会社など書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20190118/3050001312.html
(ブログ者コメント)
以下は映像の1コマ。
サイドブレーキを引いていなかったトラックが動き出したということだが、映像を見ると路肩が崩れたように見えなくもない。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。