







2016年10月20日15時43分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察庁は、交通ルールやマナーを解説した「交通の方法に関する教則」に、ハイビームの使い方を明記する方針を決めた。
定着していないハイビーム走行の必要性をドライバーに理解してもらい、夜間の死亡事故抑制につなげたい考え。
改正教則を今月下旬に公布し、来年3月に施行する。
道路交通法は、100m先まで照らせるハイビームと40mのロービームの使い方について、対向車や先行車がいる時はロービームに切り替えると規定。
同法に基づく教則には、「交通量の多い市街地や、対向車などがいる時は、前照灯を下向きに」、「見通しの悪い交差点やカーブの手前は上向きに」とだけ記され、他の状況でどちらを使うべきかは明確に書かれていなかった。
新教則では、歩行者らを早期に発見するため、交通量の多い市街地を除き、ハイビームを使うべきだと明記。
対向車と行き違う時や、他の車の直後を通行している時は、ロービームへのこまめな切り替えを求める。
昨年の交通事故死者は4117人で、状況別では、歩行中の事故が最多の1534人。
うち、約7割が夜間に起きていた。
なかでも、交通量の比較的少ない郊外で、夜間発生した車と歩行者の死亡事故は164件あり、96%の157件がロービームだった。
全国で夜間の歩行者の死亡事故が多発しているうえ、ハイビーム走行を基本とする考え方が周知されていないことが、教則改正の背景にある。
免許取得時の学科教習や更新時の講習は、教則の内容に基づいて行われている。
新教則が施行されれば、ドライバーはハイビームの使用法について、自動車教習所などで、これまでより具体的に学ぶことになる。
出典
『ハイビームの使い方、「交通の教則」に明記へ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161020-OYT1T50054.html
2016年10月21日5時2分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月21日19時50分にNHK札幌からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道足寄町の温泉施設で、2014年10月、男性入浴客が浴槽内で倒れて重体に陥る事故があり、警察が業務上過失傷害の疑いで捜査している。
事故直後の保健所の測定では、温泉に含まれる硫化水素ガス濃度が国の基準を大幅に超えていた。
この施設では、以前にも2人が同じ浴槽で倒れて死亡しており、警察は、この2件についても経緯を慎重に調べている。
事態を重く見た環境省は、今年9月に再発防止に向けた検討会を設置し、硫化水素を含む温泉の安全対策について、基準を見直す方向で検討している。
地元消防や男性の親族の話によると、重体となったのは東京都内の男性(52)。
14年10月8日夜、浴槽内で意識を失っているのが見つかった。
搬送先の病院で、硫化水素ガス中毒の疑いによる脳機能障害と診断され、現在は意識不明で寝たきり状態となっている。
事故のあった同じ浴室では、重体となっている男性以外にも、13~14年に3人が救急搬送され、うち2人が亡くなっていた。
搬送先の病院によると、13年に亡くなった64歳の男性は「溺死」、14年に亡くなった38歳の男性は心臓に血が行き渡らなくなる「虚血性心疾患」と診断されていた。
病院側は、今年9月、取材に対して「当時は硫化水素ガス中毒を疑わず、血液や尿の分析など、詳しい検査をしなかった。同じ浴室からの搬送が相次いだことを考えると、今思えば、中毒がきっかけという可能性は捨てきれない」と説明。
病院は、2人の診療記録を警察に提出し、警察が硫化水素との関係を慎重に調べている。
死亡した男性2人は、血液や尿が保存されていないため、硫化水素が死因と確定するのは困難だが、重体の男性は診断が可能だ。
国の基準では、温泉を浴槽に入れる際には、空気に触れさせて硫化水素の含有量を抑えることを求めている。
一方、事故が起きた施設は、浴槽の底から温泉を入れる構造になっていたという。
また、環境省によると、温泉施設の硫化水素の濃度を定期的に測定する国レベルの決まりはなく、換気口をどこに設けるかなどについても細かな基準がないという。
15年9月に浴室内の濃度を測定した研究機関によると、浴槽上は国の基準値の最大10倍、洗い場は最大20倍に達した。
施設は事故直後から自主休業し、現在は入浴できない。
経営者は朝日新聞の取材に、「国の基準は理解していなかった。認識不足だった」と話している。
硫化水素は火山性ガスの主成分の一つで、硫黄臭があり、有毒。
硫化水素を含む温泉の源泉は、全国に440カ所以上ある。
出典
『温泉施設、過去にも2人死亡 硫化水素と関係か』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBN5SYNJBNUUPI00H.html?rm=656
『温泉の硫化水素扱い新基準検討』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161021/3752741.html
10月21日7時48分に朝日新聞からは、硫化水素濃度を測定していなかった理由等に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
温泉を監督する帯広保健所(道立)が、少なくとも事故の3年前から硫化水素ガス濃度を把握していなかったことがわかった。
施設側は取材に対し、1987年に営業許可を得て以来、保健所も施設も濃度を測定していなかったと証言。
事故直後の保健所の測定では基準値を大幅に超えていたが、安全対策の前提となるデータが長年にわたり把握されず、危険が見逃されてきた可能性がある。
道の監視要領では、温泉施設には2年に1回、立ち入りによる監視を行う。
監視項目に硫化水素ガスの濃度は含まれていない。
帯広保健所は、取材に「14年の事故を受けて、文書の保管義務がある3年間の資料を調べたが、硫化水素ガスを測定した記録はなかった」と説明する。
環境省の基準では、都道府県知事が必要と認めた場合に、温泉施設に濃度を測定させることができる。
どのような場合に測定を命じるかの基準はなく、道は「道内で測定を命じた所は一つもない」としている。
一方、硫化水素の濃度が高い温泉を抱える福島県や群馬県などでは、保健所が定期的に測定するなどして、安全確保に努めている。
施設の経営者は、取材に、測定器を持っていなかったと説明。
保健所の立ち入り検査でも測定は行われず、指示もなかったという。
事故のあった浴室は、浴槽の底から源泉がわき出す構造で、硫化水素ガスが高濃度になるため、安全対策が十分と判断された場合に限り、利用が認められる。
経営者は、浴室の構造についても保健所から不備の指摘はなかったとしている。
温泉を管轄する道食品衛生課は、「当時は温泉に関係する法令に強制力がなく、厳しい対応ができなかった」と説明。
環境省は、「基準に照らして問題があれば対応できた」と話し、見解が食い違っている。
《硫化水素》
空気中に含まれる硫化水素ガス濃度が100~300ppm程度の場合、個人差もあるが、8~48時間で気管支炎や肺炎、肺水腫による窒息死に至る。
700ppm以上だと、数回の呼吸で倒れる「ノックダウン」を起こすとされる。
入浴中以外の事故では、2005年12月に泥湯温泉(秋田県湯沢市)で、積雪の空洞にたまったガスを吸って4人が死亡。
15年3月には田沢湖高原温泉(同県仙北市)の源泉付近で作業員3人が死亡している。
出典
『硫化水素濃度、保健所も施設も把握せず 温泉事故』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBN5T7FJBNUUPI00J.html?rm=697
(ブログ者コメント)
仙北市の事例については、本ブログでも紹介済。
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
10月22日1時43分に朝日新聞からは、浴室の換気扇が壊れて取り外されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が起きた浴室では、換気扇が壊れて取り外されたままだったことがわかった。
浴槽の底から湯がわき出す「自噴式」と呼ばれる構造で、ガスの濃度が高くなりやすい。
こうした安全対策の不備は、保健所の立ち入り検査でも見逃されていた。
環境省の基準は、浴室の硫化水素ガスの濃度が高い場合、換気のほか、温泉水を空気にさらしてガスを抜く「曝気」と呼ばれる措置で濃度を下げることを義務づけている。
もともと浴室には換気扇が設置されていたが、施設の経営者は取材に対し、「さびて壊れてしまい、かなり前に取り外した」と説明。
浴槽が自噴式なのに注意を払っていなかった点については、「湯がわいているのが見えると客の評判が良く、問題があるとは認識していなかった」と話した。
環境省の委託で現場を調べた中央温泉研究所(東京)によると、施設の泉質はガスがたまりやすく、浴室の窓のそばまで山が迫り、風通しも悪い。
構造的な問題が重なり、「いつ事故が起きてもおかしくなかった」と指摘している。
施設側は、1987年に営業許可を得て以来、保健所も施設も濃度を一度も測定せず、設備の不備について指摘を受けたこともなかったと説明。
経営者は、「事故後、保健所から指摘を受けた。言われたことをすべてやるには多額の費用がかかり、廃業するしかない」と話している。
一方、硫化水素の濃度が高い他県の温泉地では、対策に取り組む例もある。
群馬県の万座温泉のホテルは、ガスを抜く「曝気槽」に加えて、大型換気扇を浴室に複数設置する。
福島県の高湯温泉では、保健所が年2回、濃度を測定し、施設側に毎日2回の測定を指導。問題があれば浴槽の使用を禁止する。
県北保健所は、「一度でも事故があれば温泉地全体に影響が出る。しっかり取り組む必要がある」と話す。
出典
『硫化水素事故の浴室、換気扇なし 壊れて外されたまま』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBP5F8NJBPUUPI007.html?rm=507
10月22日7時0分に北海道新聞からは、北海道の3つの温泉施設で硫化水素濃度が高い状態だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月23日10時38分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
道が、事故後、硫化水素濃度が高くなる恐れのある温泉施設97施設を緊急調査した結果、9施設で国の基準を超えていたことが、21日、道への取材で分かった。
うち3施設は、現在も国の基準を超えたままだ。
環境省は、「基準を超えた状態は好ましくない」としている。
緊急調査は、温泉1kg中に硫化水素イオンなどを2mg以上含有する施設が対象。
足寄町で事故があった翌月の14年11月から12月にかけて行った。
基準を超えた9施設には濃度が下がるよう常時換気することなどを指導し、6施設は改善したという。
3施設が現在も基準を上回っているのは、既存の設備では換気が不十分なことが原因。
道は、設備の改善などを求めるとともに、年2回以上の濃度調査を継続実施している。
事業者にも、1日2回以上の濃度調査などを求めている。
道は、「基準を上回っても、直ちに健康被害が出るわけではない」とした上で、「温泉街全体の風評被害につながりかねない」として、施設の所在地や濃度を明らかにしていないが、関係者によると、現在も基準を超えているのは道東と道央の3施設という。
出典
『道内3温泉施設、現在も基準超の硫化水素 6施設は改善』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0329683.html
『北海道の3温泉施設で基準超す硫化水素 8月の調査で』
http://www.sankei.com/affairs/news/161023/afr1610230006-n1.html
10月26日17時54分に朝日新聞からは、環境省が浴室の濃度測定を求める通知を出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
環境省は、硫化水素を含む温泉について浴室の濃度測定を求める通知を、保健所を設置する自治体に出した。
通知は24日付。
自治体に対し、立ち入り調査などで浴室の硫化水素ガスの濃度を測定し、濃度が著しく高い場合は温泉の利用許可を取り消すように要請している。
北海道の事故では濃度が国の基準を大幅に超えていたが、保健所や施設は濃度を把握していなかった。
温泉法は安全対策を自治体の判断に委ねており、同省は、「濃度を定期的に測定しているところは数えるほどしかないだろう」(自然環境整備課)とみている。
出典
『温泉浴室の濃度測定を要請 硫化水素事故受け、環境省』
http://www.asahi.com/articles/ASJBV4SM1JBVUUPI001.html
(2016年11月11日 修正1 ;追記)
2016年11月11日8時9分にNHK札幌から、北海道は今後、硫黄泉で定期的に濃度測定を行うという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道は、利用者の安全のために温泉施設の状況を定期的に確認する必要があるとして、国が硫化水素の濃度に関する新基準をつくったあと、道が管轄する91の「硫黄泉」と呼ばれる泉質のすべての温泉施設で、5年に1度、硫化水素の濃度を測定を行う方針を決めた。
道は、硫化水素の濃度が著しく高いと判断すれば、温泉の営業を停止するなどの措置を行うことも検討している。
出典
『すべての硫黄泉施設を点検へ』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161111/4303891.html
2016年3月29日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5773/
(2016年10月27日 修正1 ;追記)
2016年10月20日10時43分に朝日新聞から、対策を終了し営業を再開したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月19日12時34分にNHK東海NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日、営業停止していた遊具「スロープシューター」と「大観覧車」が、7ケ月ぶりに営業を再開した。
東山公園協会によると、スロープシューターは、突起物に車両が衝突して停止したことから、走路内の内側にコンクリート製の壁を設置して、突起をなくした。
大観覧車は、扉の閉め忘れ防止のため、ゴンドラの扉が閉じていることを感知する装置と自動停止する装置を設置。
非常停止ボタンも計3カ所に増設した。
すべての職員がトラブルに迅速に対応できるよう、園内スタッフの安全教育のための研修などを、改めて実施。
今後も、定期的に機会を設けるという。
出典
『東山動植物園の2遊具が再開 大観覧車など安全対策施す』
http://www.asahi.com/articles/ASJBM4R5GJBMOIPE018.html
『観覧車など7か月ぶり営業再開』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20161019/3629841.html
(ブログ者コメント)
原因と対策の詳細は、下記文書参照。
『東山動植物園内遊園地の一部営業再開について』
(平成28年4月26日 東山総合公園管理課)
http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/upload_file/pdf/PRE00600_115823.pdf
(2017年9月20日 修正2 ;追記)
2017年9月18日20時45分に読売新聞からネット配信された別施設の観覧車トラブルに関する記事中、自動停止装置に関する若干詳しい記述があった。
・・・・・
観覧車を巡るトラブルは各地で相次いでいる。
昨年3月には、名古屋市の東山動植物園で、中学生らが乗ったゴンドラの扉が開いたまま1周した。
これを受け、運営団体は係員に指導を行ったほか、観覧車に特殊なセンサーを取り付け、乗降場所以外で扉や鍵が開くと自動停止するシステムを導入した。
・・・・・
出典
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170918-OYT1T50026.html
2016年10月20日0時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
停止中の北陸電力志賀原発2号機(石川県)の原子炉建屋に6.6トンの雨水が流れ込み、非常用照明の電源が漏電する事故が9月に発生し、原子力規制委員会は、19日、北陸電に原因究明と再発防止を求めた。
田中委員長は、「これほどの雨が流入するのは想定外だった。安全上重要な機能を失う恐れもあった」として、新規制基準に基づく再稼働の審査を見直す可能性を示唆した。
北陸電の報告によると、雨水の流入は、9月28日に発生した。
原子炉建屋の横にある排水路が道路工事で一部ふさがれていたため、雨水が道路にあふれ出た。
仮設ケーブルを通すため蓋が一部開いていたケーブル配管に流れ込んだ。
雨水は配管を通って、原子炉建屋の1階に流入。非常用照明の電源設備などが漏電した。
さらに、床のひび割れなどを通って、地下2階まで達した。
地下1階には、地震などで外部電源が失われた際に使われる最重要の蓄電池があるが、その真上の場所にも水が来ていたという。
気象庁によると、当日の雨量は1時間あたり最大26ミリだった。
東京電力福島第一原発は、津波で非常用電源が失われて、事故につながった。
このため、新基準は、防潮堤で津波を防ぎ、建屋に水密扉をつけて浸水を防ぐなどの対策の強化を求めている。
しかし、配管から雨水が流れ込むことは重視されてこなかった。
志賀原発は、近くに川などがないため洪水対策は不要とされ、配管は密封されていなかった。
規制委は、今後、志賀2号機の再稼働に向けた審査で、対策を求めていく方針。
また、今回の問題が志賀原発固有の問題か、他原発の審査にも広げる必要があるかどうか、北陸電の報告を待って検討するという。
北陸電の金井社長は、19日、規制委の臨時会で「現場周辺は標高が高く、止水対策が後手に回っていた。当直の危機意識も薄く、警報への対応も遅れた」と陳謝した。
出典
『志賀原発に雨水6トン流入 「安全機能、失う恐れも」』
http://www.asahi.com/articles/ASJBM4K37JBMULBJ00D.html
10月20日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
北陸電力志賀(しか)原発2号機(石川県)で、9月末、原子炉建屋内に雨水6.6トンが流入するトラブルがあり、原子力規制委員会は,19日、重大なトラブルに発展した可能性が否定できないとして、北陸電に再発防止策の報告を求めた。
雨水流入は、東京電力福島第1原発事故前の旧基準では想定しておらず、規制委は、他原発の状況も調べる方針だ。
規制委によると、志賀原発では9月28日、1時間に約30ミリの降雨があり、構内道路が冠水。
仮設ケーブルが通る地下空間を通じて原子炉建屋の1階や地下に流れ込み、照明用の分電盤がショートした。
降雨が排水用の仮設ポンプの容量を超え、地下空間をふさぐふたに隙間があったことや、原子炉建屋の床のひびを補修しなかったことが原因という。
浸水したエリアには、非常時に原子炉を冷やす機器に電源を送る配電盤や非常用の蓄電池など、重要度が特に高い設備があり、水没して使えなくなる恐れがあった。
19日に規制委と面会した北陸電の金井社長は、「重大な反省材料として、意識向上に取り組みたい」と陳謝した。
出典
『石川・志賀原発 あわや配電盤水没 先月2号機建屋に雨水6トンが流入』
http://mainichi.jp/articles/20161020/ddm/008/040/093000c
(2016年10月29日 修正1 ;追記)
2016年10月28日20時12分にNHK金沢から、中間報告書が提出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月28日20時22分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
北陸電力は28日、原子力規制庁と石川県などに社内調査の中間報告書を提出した。
報告書によると、当時、建物周辺の排水路が工事中で、仮設のポンプだけでは雨水を排水しきれず、配管などを通す地下通路に流れ込んだとしている。
この時、地下通路内の水位の異常を示す警報が鳴ったにも関わらず、運転員が中の状況を十分確認しなかったとしている。
また、あと20時間浸水を放置していたら、非常時に原子炉を冷やすポンプなどが水に漬かり、使えない状態になっていたとも指摘した。
そのうえで北陸電力は、排水のための仮設ポンプを増やしたり、水の侵入を防ぐため建物のひび割れをふさぐなどの対策を取ったという。
出典
『原発雨水流入で中間報告書提出』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3023913651.html?t=1477686106013
『雨水流入は監視不足が原因 志賀原発トラブル』
http://this.kiji.is/164695982716503542
(ブログ者コメント)
中間報告書は下記参照。
上記報道以外、下記などの説明がある。
冠水したエリアにあるピットと上蓋の隙間から、大量の雨水がピット内へ流入した。
(ピットと上蓋の間には、仮設ケーブルを引き込むために隙間があり、雨水が流入しやすい状態となっていた。)
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/16102805.pdf
2016年10月21日付で毎日新聞茨城版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日正午ごろ、神栖市東和田の石油精製会社「鹿島石油」鹿島精油所構内で施設から炎が出ているのを職員がみつけ、119番した。
警察や同社によると、同日午後3時15分ごろ鎮火し、けが人はいなかった。
午前11時50分ごろ、千葉県北東部を震源とする震度4の地震があり、職員が安全点検していた。
同社によると、出火した装置では、ナフサという燃えやすい液体からガソリンなどを抽出している。
地震の影響で装置の塔の一部に亀裂が入り、漏れたナフサが原因で火災が発生した可能性があるとみている。
出典
『火災 精油所で 地震が原因か 神栖・鹿島石油』
http://mainichi.jp/articles/20161021/ddl/k08/040/223000c
(ブログ者コメント)
「塔の一部に亀裂発生?」という報道だが、「フランジが緩んだ」ということかもしれない。
ただ、亀裂にせよ、緩みにせよ、震度4ぐらいで漏れるようでは困る。
他に特別な理由でもあったのだろうか?
(2016年11月18日 修正1 ;追記)
2016年10月21日付の茨城新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。 (こちらの情報のほうがありそうな話なので、タイトルもこの情報に合わせて変更した)
警察などによると、燃えたのは原油を精製してできるナフサとみられ、約3時間15分後に鎮火した。
警察は、直前に発生した地震の影響で配管からナフサが漏れ出し発火した可能性もあるとみて、出火原因を調べている。
警察などによると、出火したのは、化学物質を製造する第3接触改質装置の区域。
同装置は屋外にあり、出火したのは同装置から出ている配管。
同社によると、装置は焼けていないという。
同社によると、火災後、所内の全ての装置を停止したという。
2016年10月20日12時14分に広島ホームテレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月20日8時19分にNHK広島NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後7時50分ごろ、府中市本山町の廃棄物処理工場で「爆発音がした」と、従業員や近くに住む人から消防に通報があった。
消防車など7台が出動し、火は約20分後に消し止められたが、初期消火にあたった従業員2人が煙を吸うなどして軽傷。
工場敷地内にある建物の外壁の一部が壊れた。
消防によると、爆発したのは焼却設備だとみられるが、焼却炉ではないという。
警察と消防が実況見分を行い、爆発場所や原因などを調べている。
出典
『府中市のごみ処理工場で爆発を伴う火災』
http://news.home-tv.co.jp/news.php?ymd=2016-10-20&c=&id=2016-10-201
『廃棄物処理工場で爆発』
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20161020/3685081.html
2016年10月19日23時48分にNHK津から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後3時前、津市雲出鋼管町の津港で、係留された台船に乗っていた三重県四日市市の作業員の19歳の男性が海に沈んで行方不明になったと、警察に通報があった。
海保によると、警察からの連絡を受けて海保の潜水士などが周辺を捜索したところ、午後7時前に、台船から沖に15mほど離れた海中で作業員を発見した。
作業員は、引き上げられて病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
海保によると、作業員は、台船につながれていた小型の船が海に流されたため、「自分が回収に行く」と言って海に飛び込んだという。
現場は水深8mほどで、津地方気象台によると、当時、波浪や強風の注意報は出ていなかった。
海保などは、男性が海に飛び込んだ状況などを調べている。
出典
『海で行方不明の作業員 死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3073677271.html?t=1476904933154
2016年10月18日19時4分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市消防局に入った連絡によると、18日午後6時ごろ、札幌市東区の自動車整備工場でタンクローリーから灯油が漏れて引火し、火災が起きているという。
消防車などが現場に駆けつけて消火作業にあたり、火はほぼ消し止められたということで、これまでにけがをした人はいないという。
近くのコンビニエンスストアの店員は、「自動車整備工場の方から黒っぽい煙が上がっているのが見えたが、焦げたにおいや爆発音は聞こえなかった」と話している。
出典
『タンクローリーの灯油漏れ引火』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161018/3645641.html
2016年10月18日18時59分にNHK松山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月18日19時33分にテレビ愛媛からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前11時すぎ、西条市丹原町の国道11号線、通称「桜三里」で、西条市の32歳の団体職員が運転する木材運搬用の大型トラックの荷台に備え付けられた木材をつり下げるアームが、突然、横に振り出され、対向してきたトラックの運転席にぶつかった。
この事故で、トラックの運転席は激しく壊れ、運転していた大洲市の57歳の会社員の男性が右足の骨を折る大けがをした。
現場は、山間を縫うように走る片側1車線のカーブの多い国道。
警察の調べによると、大型トラックのアームは長さがおよそ7mあり、走行中は折りたたんでいたが、事故の直前に、突然、車体から対向車線側に3mほど振り出された状態になったという。
消防によると、ケガをした男性は、「対向のトラックのアームが伸びてきた」と話しているという。
警察は、アームの固定方法などに問題がなかったか調べている。
出典
『トラックのアーム当たり重傷』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20161018/3633191.html
『桜三里でトラックが車載クレーンにぶつかる 1人重傷』
http://www.ebc.co.jp/news/data/index.asp?sn=1969
(ブログ者コメント)
同じような事故は、過去にも起きている。
2016年5月5日掲載
2016年4月28日 山形県遊佐町の国道で大型レッカー車走行中にクレーン付け根のギヤの歯が壊れてアームが対向車線にはみ出し、走ってきたバスに当たって5人けが、 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5883/
2016年10月17日3時9分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省によると、視覚障害者が駅ホームから転落する事故は、2009年度38件、10年度58件、11年度74件、12年度91件、13年度74件、14年度80件、起きている。
転落防止に最も効果があるとされるのが、乗降時以外はホームから出られないようにするホームドアだが、設置は進んでいない。
私鉄で最長の営業距離(約500km)の近鉄も、全286の駅で、ホームドアが設置された駅はない。
また、複数種類の車両がある近鉄では、「編成数やドアの位置が異なるため、技術的に課題がある」との理由も挙げる。
このため、視覚障害者のためには、点字ブロックなどで対応している。
全国に鉄道の駅は約9500あると言われるが、国交省によると、ホームドア設置駅は665駅。
国交省は、11年、10万人以上が利用する都心部の駅で特に危険性が高いとして、20年を目標に、ホームドアを優先して設置するよう、鉄道各社に求めていた。
多くの鉄道会社にとって、ハードルになっているのがコストだ。
1駅あたりの設置費用は数億〜十数億円で、ホームが狭かったり湾曲したりしている場合には、技術的なハードルも高くなる。
そこで、ホームドア設置には、国と自治体がそれぞれ費用の3分の1を補助する制度がある。
国交省は、16年度第2次補正予算と17年度当初予算で、計約67億円をあてる方針。
日本盲人会連合の調査では、事故防止に有効な手立てとして、ホームドアに次いで「駅員の配置」と「周囲の人の声かけ」を挙げる人が多かった。
点字毎日記者で、視覚障害者の転落事故を長年取材している全盲の佐木記者(42)は、「目の不自由な人は、自分のいる場所を勘違いしていることもある。駅で見かけたら、迷っている様子がなくても、声をかけてあげてほしい」と話す。
出典
『線路に転落 視覚障害者の事故 後絶たず』
http://mainichi.jp/articles/20161017/k00/00m/040/081000c
(ブログ者コメント)
本件、下記事例の関連報道と思われる。
(下記事例については、これまで何件かの関連報道を本ブログで
紹介済)
2016年8月21日掲載
2016年8月15日 東京メトロの青山一丁目駅で盲導犬の左側(線路側)を歩いていた視覚障害者がホームから転落し電車にはねられて死亡、点字ブロックに一部かかっていた柱を犬が避けた?
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6196/
一方、今回報道の直近にも、2件の転落事故が起きている。
2016年10月9日 東京都国分寺市 JR中央線
『視覚障害者、ホームから転落して骨折 西国分寺駅』
http://www.asahi.com/articles/ASJBB3TFNJBBUTIL002.html
2016年10月16日 大阪府柏原市 近鉄大阪線
『ホームドアがあれば… 視覚障害者、また転落死亡事故』 ※解説記事主体
http://digital.asahi.com/articles/ASJBK2PNMJBKPTIL002.html?rm=297
2016年10月15日16時28分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エアコンや冷蔵庫の冷媒に使われ温室効果が大きい代替フロン、ハイドロフルオロカーボン(HFC)が、地球温暖化対策のため、段階的に生産規制されることになった。
15日、ルワンダの首都キガリで開かれていたモントリオール議定書締約国会合で、議定書を改正してHFCを規制対象に加えることが採択された。
日本などの先進国は、2019年から削減を始める。
日米など先進国は、36年までに基準年の11~13年の平均に比べ、二酸化炭素(CO2)で換算して85%にあたる量を削減する。
中国やインド、途上国は、20年代を基準年とし、40年代までに80~85%を削減する。
中国などは24年、インドなどは28年から削減を始める。
HFCには複数の種類があり、温暖化への影響が大きいものを優先して規制し、影響が小さい物質に切り替えていく。
米国などのチームによる研究では、HFCを規制すると、今世紀末までに0.5℃の気温上昇を抑えられるという。
モントリオール議定書は1989年に発効し、紫外線を遮るオゾン層破壊の原因となるフロンの使用が規制された。
HFCは、フロンの代わりに冷媒として使われるようになった。
だが、HFCはオゾン層は壊さないものの、CO2の数100~数1000倍も温室効果が大きい。
このため、モントリオール議定書を改正し、HFCを規制対象に加えることが09年に提案され、議論されてきた。
今年5月の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)では、年内の議定書改正を目指すことで一致。
今回、米国はケリー国務長官が現地入りして議論を進めた。
今回の議定書の改正案に日本も賛成した。
今後、メーカーや冷蔵庫などを使うスーパー、コンビニなどは、HFCを使わない自然冷媒の機器への切り替えを進める。
導入コストは現在高いが、代替フロン使用をやめることで規制対象外になり、点検コスト削減や省エネが見込める。
出典
『オゾン層壊さないが温暖化招く…代替フロン規制採択』
2016年10月16日7時13分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月16日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後4時35分ごろ、静岡市清水区蒲原の日本電極蒲原工場で熱処理炉が爆発し、炉の近くで作業していた男性従業員(32)=同区=が全身やけどの重傷を負った。
警察によると、爆発により、鉄骨スレート建て工場の天井の一部に穴が開いたほか、窓ガラスが複数枚割れた。
警察と消防が詳しい原因を調べている。
爆発した熱処理炉では、固体燃料のコークスを燃やし、リチウムイオン電池の材料を製造しているという。
出典
『工場で爆発、従業員重傷 静岡・清水区』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/291945.html
(ブログ者コメント)
原因不詳だが、とりあえず「ガス爆発カテゴリー」に入れておく。
(2016年12月2日 修正1 ;追記)
2016年11月25日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)から、重傷だった男性が死亡したという記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
2016年10月15日19時1分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月16日1時50分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後4時ごろ、福岡市博多区の博多駅ビル「JR博多シティ」10階にある飲食店の調理場でガスボンベが爆発、男性従業員2人が軽いけがを負った。
消防などによると、爆風で店の出入り口の扉が吹き飛び、店長ら2人が腕などに痛みを訴えて病院に搬送された。
火災は発生しなかった。
警察や消防によると、当時、店は開店準備中で、店長がカセットこんろ用のガスの残量が少なかったため、ボンベからガスを抜く作業をしていたという。
何らかの原因で、引火したとみられる。
駅ビル周辺には消防車と救急車が計15台出動して騒然となった。
ビル内は買い物客などでにぎわっていたが、大きな混乱はなかった。
隣の飲食店店長、村上さんは、「大きく揺れて、外に出たら煙が上がっていた。扉が吹き飛ばされていたので、近くに人がいたら巻き込まれていたかもしれない」と顔をこわばらせた。
出典
『博多駅ビルの飲食店で爆発、2人けが』
http://www.sankei.com/west/news/161015/wst1610150062-n1.html
『博多駅ビル ガスボンベ爆発、料理店長ら2人搬送』
http://mainichi.jp/articles/20161016/k00/00m/040/115000c
(ブログ者コメント)
「ガスの残量が少なかったため」という表現から考えると、液体のLPGが残っている状態でガス抜きしていたのかもしれない。
とすれば、「ガスを抜く作業」とは、穴開けではなく、ノズルを強制的に押し下げて中の液を抜いていた、ということかもしれない。
もしそうだとすれば、室内で行うには、あまりに危険な作業だ。
2016年10月20日付で静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月20日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市は、19日、同市清水区の清水船越堤公園で、14日に市内のこども園の行事で訪れていた年中男児(5)がトイレの浄化槽排水升に転落する事故があったと発表した。
男児は腹部に擦り傷の軽傷を負った。
市都市計画事務所によると、排水升は縦横50cm、深さ90cm。
鉄製で、厚さ約1cmの鉄製のふたが乗っていた。
散策中の男児がふたの上に乗った際にふたが外れ、升に転落したという。
蓋は錆びついていて5~6cmほど欠けており、踏んだ拍子に外れたらしい。
升内に水はなく、土がたまっていた。
ふたの経年劣化が原因とみられる。
同公園は1988年完成。排水升のふたは、当時から交換されていなかった。
市が9月末に点検した際は、蓋の劣化には気づかなかったという。
市は、同日中に排水升の周辺に柵を設置した。
今後は、ふたをずれない形のものに交換するほか、他の公園でも排水升の点検を行うという。
出典
『排水升のふた外れ、男児転落し軽傷 静岡・清水区の公園』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/293164.html
2016年10月16日7時32分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県日野町北脇の作業用施設の建設現場で、15日午後3時55分ごろ、アルバイトとして作業中だった三重県伊賀市の男性介護士(51)が高さ約10mの屋根から転落し、死亡が確認された。
警察によると、男性は屋根を後ろ向きに移動しながら防水シートを張る作業をしていた際、空調設備を埋め込むために開いていた約1.3m四方の穴に転落した。
警察が、当時の安全管理の状況などを調べている。
出典
『高さ10メートル屋根を移動中…作業用の穴に転落して死亡』
http://www.sankei.com/west/news/161016/wst1610160019-n1.html
2016年10月15日20時55分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月15日20時55分にTBS News iから、10月15日18時52分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後3時15分頃、愛媛県西条市神拝甲の市道で、江戸時代から続く「西条まつり」の神輿1基が横転した。
乗っていた小学6年の女児2人を含め、担ぎ手ら計8人(11~47歳)が投げ出されるなどして、いずれも軽傷を負った。
警察の発表では、御輿は高さ約5m、重さ約2トンで、長さ8メートルほどの木でできた担ぎ棒2本で支える構造。
両脇に木の車輪(直径約1.8m)がついている。
同日午前2時頃から市内を巡行し、30~40人が路上をひきながら御輿を上下に揺らした際、前部の担ぎ棒が路面にぶつかって折れ、バランスを崩したとみられる。
西条市内では、14日からまつりが行われていて、15日は、市内をおよそ100台の「だんじり」や「みこし」が練り歩いていた。
まつりは豪華絢爛なだんじりや御輿で知られ、観光客も多いが、見学者にけがはなかった。
出典
『高さ5mの御輿横転、女児ら8人投げ出されけが』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161015-OYT1T50105.html?from=ycont_top_txt
『祭りでみこし倒れ8人けが 愛媛・西条市』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2892718.html
『西条まつりみこし倒れ8人けが』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20161015/3565471.html
(ブログ者コメント)
ブログ者は、2年前にこの祭りを見に行った。
その時に撮影した以下の写真が神輿の模様。
担ぎ棒は少ししか写っていないが・・。
2016年10月14日20時41分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月14日13時47分に共同通信から、10月14日17時1分にNHK首都圏NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前9時50分ごろ、東京都港区六本木3丁目の11階建てマンションの10階部分から工事用の鉄パイプが落下、歩道を歩いていた男性を直撃し、男性は間もなく死亡した。
パイプは、落下物から歩行者を守るための防護板の隙間を通ったとみられ、警察は、安全管理に不備があった疑いがあるとみて、業務上過失致死容疑で調べている。
警察などによると、死亡したのは新宿区の無職男性(77)。
鉄パイプ(長さ約1.8m、幅約3cm)は約35mの高さから落ちてきて、妻と一緒に歩いていた男性の頭部に突き刺さり貫通した。
妻にけがはなかったという。
刺さったほうの先端は薄くなっていた。
現場のマンションは、外壁の改修工事のために組まれた足場を解体する作業中で、事故当時、10階付近では作業員数人が作業していた。
また、現場では地上から高さ約6m付近に落下物防止用の、ひさしのような防護板が設置されていたが、中央部分に約3.5mにわたって隙間が開いていた。
工事を請け負った会社によると、足場の解体後、資材を地上に下ろすために一部の防護板が外されたという。
鉄パイプは、ここを通って男性を直撃したとみられる。
建築現場や解体現場での足場の落下事故を防ぐため、国は、法律や手引きで基準を定めている。
国交省によると、建築基準法などでは、工事現場が道路や住宅に近かったり、地上から7m以上の高さにあったりするなど、足場が落下すると周囲の人に危害が及ぶおそれがある場合には、工事現場の周りを鉄製の網や布で覆うなど、被害を防ぐ措置をとるよう定めている。
また、建設業向けのガイドラインでは、鉄製の網や布が落下の衝撃に十分耐えられるようにすることや、必要に応じて防護柵を設けることなども求めている。
一方、厚労省は、作業者の安全を確保する観点から、労安法に基づく規則で、足場に防護ネットなどを設置することや、鉄パイプなどを運ぶ際には網や袋で覆った上で上からつるして下ろすこと、それに毎日の点検方法など、作業を安全に行うための手順を定めている。
出典
『鉄パイプ、防護板の隙間から落下か 六本木の事故』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBG5DVPJBGUTIL03T.html?rm=390
『鉄パイプ落下、頭に刺さり死亡 歩行者男性、東京・六本木』
http://this.kiji.is/159490933952462853?c=39546741839462401
『鉄パイプ 防護柵隙間を落下か』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161014/3533191.html
10月15日22時0分に朝日新聞から、10月15日21時0分に読売新聞から、10月16日0時50分に毎日新聞から、10月17日12時18分に共同通信から、10月17日22時52分に産経新聞からも、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
警察によると、鉄パイプの両端の穴にグラビティロックと呼ばれる留め具を差し込み、外壁のタイル工事に使う足場を組み立てていた。
事故があった14日は、外壁工事で使った足場の解体作業が午前9時ごろに始まった。
10階付近で作業員1人が解体し、2人が資材をひもで束ねてロープで地上に下ろす作業を、繰り返していた。
このため、下の歩道(幅約5m)にコーン標識を使って幅約1mの歩行者通路を設け、誘導員2人を配置した。
誘導員は、真上で作業が続いている間も、断続的に通行人を行き来させていた。
歩道のマンション寄りの部分への立ち入りは禁じていたが、歩行者通路は、資材を下ろす時のみ通行を規制し、解体して束ねる作業中は通行を認めていた。
パイプが落下した午前9時50分ごろは資材を束ねる作業中だったため、歩行者通路は通れる状態だった。
誘導員が上を見たところ、作業員が回収した鉄板をひもでくくっている様子が見えたことから、「今は資材を下ろしていない」と判断し、亡くなった男性を通行させたという。
落下したパイプは、作業員が束ねていた資材とは別のもので、作業員は、「真下の足場の鉄パイプが、気がついたら落ちていった」などと説明しているという。
付近の足場には、留め具だけが残されていた。
警察は、固定が不十分だった可能性があるとみて、業務上過失致死容疑で調べている。
出典
『警備員、歩道の一部で通行人止めず 鉄パイプ落下死亡』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBH5FKYJBHUTIL00W.html?rm=433
『鉄パイプの留め具が外れ落下か…六本木事故』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161015-OYT1T50103.html?from=ycont_top_txt
『パイプ落下事故 鉄板の回収作業中だった 東京・六本木』
http://mainichi.jp/articles/20161016/k00/00m/040/090000c
『足場の鉄パイプ1本が欠落 マンション、男性死亡事故』
http://this.kiji.is/160587913485778947?c=39546741839462401
『「作業中、通行させることも」 建設業者が会見』
http://www.sankei.com/affairs/news/161017/afr1610170046-n1.html
10月19日19時3分にNHK札幌からは、12年前に札幌テレビ塔でもパイプ落下死亡事故があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市東区の建設業者で、足場の鉄パイプはどのように固定されているのか、実際に見せてもらった。
多くの足場に使われているのは、金具を手で動かして固定するタイプ。
この建設業者は、ロックの解除は作業のつど行うため、勝手にロックが外れることは考えにくいとしている。
さらに、鉄パイプは両端で固定されているため、仮に片方が外れても、もう片方は固定されたままで、落ちることはない。
建設業者の海老子さんは、「六本木の事故は、なにかが金具にぶつかって起きたと思います。そうしないと、普通はロックは外れません」と話していた。
札幌市では、平成14年9月、テレビ塔の高さ90mのところから鉄パイプが落下し、地上にいた男性が死亡する事故が起きている。
その後は徹底した安全対策が続けられ、北海道労働局のまとめでは、道内の建設現場では、平成14年以降、足場などからの落下物による死亡事故は1件も起きていない。
出典
『鉄パイプ落下 安全対策は』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161019/3646721.html
(ブログ者コメント)
〇上記NHKでは、同種パイプの形状やグラビティロックのかけ方などが報じられている。
また、テレビ塔事例では、落ちて曲がったパイプなどが映されている
10月25日(火)ごろまで視聴可能。
〇原因不詳だが、これまでの報道から類推するに、パイプ両端のロックを2つともかけ忘れていたところに、上方での足場撤去作業の振動が伝わって・・・という可能性も考えられる。
(2017年5月4日 修正1 ;追記)
2017年5月2日23時41分に産経新聞から、作業員が両手に抱えていた数本のパイプの1本を落としたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族らは、2日、業務上過失致死罪で、作業員と現場責任者の2人を東京地検に告訴した。
告訴状では、現場の目撃証言などから、作業員が鉄パイプ数本を両手に抱えて足場上を移動中、1本を落として男性の頭部に直撃させたと主張。
また、現場責任者は、落下防止用の防護板に隙間があったにもかかわらず、交通誘導員に適切な歩行者の誘導をさせなかったとしている。
2日、東京都内で会見した妻(74)によると、男性は大学で建築を学び、大手建設会社に就職。現場監督として定年まで勤めあげた。
妻は、「寡黙で優しい人。仕事では何よりも『安全』を重視していた」と振り返る。
警察からは、「現場の防犯カメラに交通誘導員が写っていた」と説明を受けたが、妻は、「高所で危険な作業をやっているということには気がつかなかった。誘導員がいたのなら、なぜ声をかけてくれなかったのか」と憤る。
今年2月には、「作業員の手から鉄パイプが落ちる一部始終を見ていた」との目撃証言を得た。
だが、状況に食い違いもあり、警察は慎重に裏付けを進めている。
妻は、「夫が戻ってくることはかなわない。ならばせめて、二度と同じ事故が起きないよう、事故状況の検証を徹底してほしい」と話している。
出典
『六本木の鉄パイプ落下事故、遺族が作業員ら告訴 業務上過失致死罪で東京地検に』
http://www.sankei.com/affairs/news/170502/afr1705020023-n1.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。