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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201612232055分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

12231829分に朝日新聞から、12231857分にNHK水戸からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

茨城県水戸市の飲食店で「クマ肉のロースト」を食べた客と経営者ら15人が発熱などの症状を訴え、「旋毛虫」(せんもうちゅう)という寄生虫による食中毒と断定された。


茨城県によると、食中毒があったのは水戸市の飲食店「B」で、「クマ肉のロースト」を食べた客など20代から50代の男女15人が、発疹や発熱の症状で治療を受けているという。

このうち20代の男性1人が、一時、入院した。


「クマ肉」は常連客が北海道で捕獲し、自宅で調理して店に持ち込んだもので、市場には流通していないという。

店は、先月24日から今月8日までの間、27人に提供していた。

 

水戸保健所で調べた結果、冷凍保管されていた肉から寄生虫の「旋毛虫」が見つかったほか、患者からも「旋毛虫」の抗体が見つかった。
このため、保健所は旋毛虫による食中毒と断定し、店を当面の間、営業禁止とした。

店は18日から自主休業している。

 

国内での「旋毛虫」による食中毒は4例目で、35年ぶりだという。

 

旋毛虫は、野生のクマやイノシシに寄生。

人間の小腸の粘膜内で幼虫を生み、その幼虫が全身の筋肉に広がるという。

腹痛や下痢、筋肉痛などの症状が出る。

 

国内での過去の発生例は、1974年の青森県(患者数15人)、79年の北海道(同12人)、81年の三重県(同172人)の3例。

いずれも、野生のクマの刺し身が原因だった。

 

旋毛虫は加熱すれば死滅するため、県は、野生動物の肉は十分に加熱するよう呼びかけている。

 

出典

クマ肉で15人食中毒 原因は「せん毛虫」

http://www.news24.jp/articles/2016/12/23/07349875.html

クマ肉食べたら食中毒 原因は旋毛虫、国内で35年ぶり

http://www.asahi.com/articles/ASJDR569PJDRUJHB00B.html

クマ肉で食中毒 せん毛虫原因

http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1076034871.html?t=1482524204160

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

調べたところ、旋毛虫は、冷凍したぐらいでは死なないらしい。

ということは、「クマ肉のロースト」という表現から考えると、ローストビーフのように、中心部が若干のレア状態だったのかもしれない。

 

以下は、横浜市HPにある記事の抜粋。

三重県での事例などが詳しく記されている。

 

旋毛虫感染症(トリヒナ症)について

 

旋毛虫感染症(トリヒナ症)は、全世界で見られ、極寒の北極でも発生していますが、南極での発生は報告されていません。

 

全世界での旋毛虫感染症(トリヒナ症)の発生は年間1万人程度と推計され、致死率は0.2%程度です。

また、世界的には、旋毛虫(トリヒナ)で汚染された豚肉が感染源となっていることが多いため、宗教的に豚肉の摂取が禁じられている地域での発生は少ないです。

しかし、トルコにおいて、宗教的に豚肉の摂取が禁じられている回教徒で旋毛虫感染症(トリヒナ症)の集団発生が起こったことがあります。

牛のミンチ肉とされたものに不法に豚肉が混じられていて感染源となったと考えられました。

 

198112月から19821月にかけて三重県四日市市のM旅館でツキノワグマの冷凍肉のサシミを食べた413人中172人が、発疹・顔面浮腫・筋肉痛・倦怠感などの症状を示しました。

ツキノワグマの冷凍肉から旋毛虫( Trichinella spiralis )が検出され、ツキノワグマの冷凍肉のサシミを食べた人60人で旋毛虫( Trichinella spiralis )に対する抗体が陽性となりました。

このツキノワグマは、京都府および兵庫県で捕獲されたもので仕入れ業者は解体後販売時まで-27℃で保存していました。

三重県四日市市のM旅館は仕入れ後は-15℃で保存し、サシミで客に提供していました。

旋毛虫( Trichinella spiralis )で汚染されていたツキノワグマの冷凍肉を十分加熱することなく食べたことにより客が旋毛虫感染症(トリヒナ症)となった事件でした。

この事件での患者に対するアンケート調査では、ツキノワグマの冷凍肉のサシミを食べてから症状出現までの潜伏期間は、最長54日、最短7日、平均24.3日でした(参考文献1)。

 

なお、日本で初めて確認された旋毛虫感染症(トリヒナ症)の集団発生は、1974年青森県岩崎村で野生のクマの肉をサシミで食べたハンター仲間での集団発生とされています。

・・・・・・

 

http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/trichinella1.html

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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