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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20137141015分にNHK青森から、また715日付で読売新聞青森版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。  

 

13日午後8時ごろ、弘前市大森にある養豚場の地下の浄化槽の中で、養豚場の経営者(63歳)と、従業員で親せきの男性(36歳)の2人がし尿などがたまった液体の水面に浮かんでいるのを家族が発見した。
2人はおよそ2時間かけて家族によって引き揚げられたが、すでに意識はなく、駆けつけた警察官が死亡を確認した。


警察などによると、13日午前11時ごろから浄化槽の修理にあたっていたが、夕方になっても帰宅しなかったため、家族が探したところ2人を発見したという。
浄化槽は当時、2m50cmほどの深さに1m50cmほどのし尿などの液体がたまっていたという。


警察は2人に目立った外傷がないことから、し尿などから出るメタンガスの中毒にかかって死亡した疑いもあるとみて詳しい死因を調べている。

 

県内の養豚業関係者によると、メタンガスは貯留槽内にたまりやすく、作業前の換気などが必要だと指摘する。
近くの別の養豚業者は「メタンガスがたまっていた場所に入ってしまったのでは」と推測する。
近所の人や民間調査会社によると、経営者は養豚業歴約40年のベテランだった。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/aomori/6083031892.html?t=1373836530767

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20130714-OYT8T00849.htm

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

メタンによる中毒事故など、これまで聞いたことがない。

kis-netでメタンの性状を確認した結果は下記。

無臭。

メタン自体は無害であるが、気中の酸素濃度を低下させて酸素欠乏を起こす。

許容濃度(ACGIH) 1000ppm。

ザックスの有害物質データブック(丸善)でも同様の記述だ。

どのメディアもメタン中毒と報じているが、酸欠あるいは硫化水素中毒だったのではないだろうか?

 

 

 

(2013年7月26日 修正1 ;追記)

 

2013717日付の東奥日報夕刊紙面に、死因に関する下記趣旨の記事が掲載されていた。

 

司法解剖の結果、2人の死因は窒息および硫化水素中毒の可能性があると、弘前署が17日発表した。

 

 

 

 

(2014年8月5日 修正2 ;追記)

 

厚労省が発表した2013年度に起きた硫化水素中毒事故まとめの4番目の事例として、この事故が掲載されていた。

(この情報をもとに、タイトルも修正した)

 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei35/h25_01.html

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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