2013年7月15日22時11分にmsn産経ニュースから、7月15日19時27分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前9時15分ごろ、JR北海道の千歳線上野幌-北広島間を走行していた札幌発釧路行き特急スーパーおおぞら3号の車内で焦げたような臭いがするのに車掌が気付き、緊急停車。3両目の、空調などのスイッチがある配電盤が過熱しており、運転士らが確認中に炎が上がったため、消火器で消した。
乗客135人は車外に避難し、けが人はいなかった。
出火した車両はディーゼル車で、JR北海道管内では今年、ディーゼル車のトラブルが相次いでいる。
今月6日には函館線の特急北斗のエンジン付近から出火。4月8日にも特急北斗で同様のトラブルが起きた。
なぜ、ディーゼル車でトラブルが相次ぐのか。
JR関係者によると、エンジンと燃料を積んで走るディーゼル車は電車と異なり、内燃機関があるため、電車より部品数が多く、整備も複雑だという。
鉄道アナリストの川島令三さんは「ディーゼル車の整備は電車と違い、マニュアルだけでなく経験も不可欠。社内でベテランから若手への技術継承がうまくいっていないのではないか」と指摘する。
JR北海道は、札幌-函館間の北斗を8月末まで運休する。
JTB北海道は「特急の減便で函館観光自体を取りやめる人が出かねない」と懸念している。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130715/dst13071522120012-n1.htm
http://www.asahi.com/national/update/0715/TKY201307150009.html
2013年7月16日16時49分に北海道新聞から、推定原因などに関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道運輸局などは16日午前、出火した車両のある同社札幌運転所で事故原因の調査を始め、室内にある空調用の配電盤(縦65cm、横60cm)の上部にある空調用スイッチと配線の接触部分や、その下側にあるブレーカー部分が、黒く焼け焦げていることなどを確認した。
配電盤の配線の接触不良や過剰な電流の流れ込みが原因とみられている。
JRは同日、今回の車両出火後、同型の56両の配電盤に関して行っていた緊急点検の結果について「異常はなかった」と説明した。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/479782.html
2013年7月16日22時17分に毎日新聞からは、昨年にも配電盤関連のトラブルがあったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同型車両の配電盤が昨年2月に壊れ、客室に煙が流れ込むトラブルがあったことが分かった。
JR北海道は、今回出火した特急を含む同型の全57車両で原因となった配電盤のスイッチを交換したものの、出火事故を防げなかった。
JRによると、昨年2月26日、石勝線東追分駅で停車中の札幌発釧路行き「スーパーおおぞら13号」の5号車で、客室天井のエアコンの送風口から煙が出た。
室内送風機を調節する配電盤のスイッチの配線が劣化して作動せず、取り込んだ外気が送風口から煙や水蒸気となって出たためと判明。
対策として昨年3月以降、スイッチを交換した。
15日に出火した札幌発釧路行きの「スーパーおおぞら3号」では、このときに取り換えたスイッチ付近が最初に赤く発熱。
その後、火花が散っているのが確認されたため運転士が消火器を噴射したところ、下部のブレーカー付近から炎が出た。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130717k0000m040083000c.html
2013年7月19日7時15分に北海道新聞からは、別車両のATS基板も焼損していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先頭車両など3台に搭載した自動列車停止装置(ATS)の部品「バリスタ」が、すべて焼損していたことが18日分かった。
バリスタはATSを高電圧から守る役割で、破損は過去に例がないという。
配電盤では、暖房用ブレーカーなどの機器の配線が広範囲に焼き切れていたことも新たに判明。事故原因の調査は長期化が避けられない状態だ。
今回出火した特急でATSは、先頭の1号車のほか、車両繰りの関係で連結された、運転席のある6、8号車に搭載。
先頭車両のみ稼働すれば安全が図れるため、1号車のATSだけ作動していた。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/480335.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。