2013年7月15日17時24分にmsn産経ニュースから、7月15日19時21分に日テレNEWS24(中京テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前9時50分ごろ、愛知県豊橋市の粘着テープを生産する日東電工豊橋事業所で、両面テープ用の接着剤を製造する釜から出火し、中にいた男性社員(41)は自力で脱出したが、全身やけどを負った。
火はすぐ消し止められたが、男性は意識不明の重体。
警察は、安全管理体制に問題があった可能性もあるとみて、業務上過失致傷容疑で調べている。
警察によると、釜は直径約2.5m、深さ約2m。男性はトルエンや酢酸エチルをまいて釜の中を洗浄中だった。ステンレス製のブラシを持っており、静電気が揮発性の高いトルエンに引火した可能性がある。
日東電工は、火がつかないよう静電気が起きない措置を取っていたとしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130715/dst13071517240008-n1.htm
http://www.news24.jp/nnn/news86214561.html
(ブログ者コメント)
年月日などは不明だが、過去にも同じような事故が起きている。
今回事例と状況は異なると思うが、参考までに紹介する。
トルエン60ℓを5000ℓタンクに仕込み、タンク外から長さ3mの木製ブラシ(先端の毛は植物性)で洗浄している途中、タンク底部を数回こすりながらブラシを上方に引き上げた時に「バチッ」という音がしてブラシの先端部よりオレンジ色の炎が見えて瞬時に火災が発生した。
作業者は帯電防止服と靴を着用していた。
(推定原因)
・ブラシを上方に引き上げた時に、ブラシの毛部分に含浸したトルエンとブラシの毛部分との剥離によって帯電した液滴、もしくは帯電したブラシ毛部分からタンク内部のシャフトなどの接地体に向かって放電が生じた。
・トルエンは帯電性ゆえ、帯電電荷量が著しく大きかった。
(対策)
・洗浄溶剤にアルコール溶剤または帯電防止剤を添加する。
・洗浄溶剤をタンクに仕込み後、数分は洗浄作業を行わない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。