







2019年3月5日8時3分にNHK四国から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後9時半ごろ、西条市船屋乙の「住友金属鉱山」の東予工場で新居浜市の会社員、近藤さん(男性、43歳)が、高さおよそ4mの足場から転落したと消防に通報があった。
近藤さんは新居浜市内の病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
東予工場によると、この工場では銅を熱した炉にゴムホースを使って炭酸カルシウムを吹き込み、銅の純度を高くする作業が行われていて、近藤さんはゴムホースが詰まったため交換していたという。
近藤さんのほかにも2人が作業にあたっていたが、別の場所にいたため、事故のようすを目撃した人はいないという。
警察は現場の状況から、近藤さんが足場から転落したとみて、事故の詳しい原因を調べている。
出典
『金属精製工場で転落死亡事故』
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20190305/0003245.html
2019年3月5日9時57分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
三重県伊賀市役所新庁舎(四十九町)南西角の市道交差点で、4日、ラウンドアバウト(環状交差点)の試行が始まった。
県職員や伊賀署員ら約20人が午前7時、交差点付近に立ち、通行車両を環状の走行に誘導した。
4方向から入る車はすべて左に曲がり、時計回り(右回り)に走行し、目的の道に出るときに左折して交差点を離れる。
ウインカー(方向指示器)は、交差点を離れる前に左折の合図をする。
初日は、4分の3周して目的の道に向かう車などが、交差点に入ると誤って右折の合図をしている様子も見られた。
県によると、平日の1月29日の調査で、午前8~9時に交差点を通過した車は約900台だった。
初日から2週間は、24時間、2人の警備員を配置する。
試行は6月1日まで。
出典
『環状交差点の試行始まる 三重・伊賀市』
https://mainichi.jp/articles/20190305/k00/00m/040/058000c
3月5日付で中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
伊賀市役所(同市四十九町)前の市道で4日、県内初の環状交差点(ラウンドアバウト)の試行が始まった。
通勤時間帯の午前8~9時ごろには手前で数台が並ぶなど、通行方法に戸惑う車も見られた。
環状交差点では方向指示器を出さずに進入し、中央にある円形の構造物(中央島)に沿って時計回りに走行する。
出るときは左の方向指示器を出し、行きたい道路に向かう。
正面衝突などの大事故が起きにくく、信号が無いため渋滞の解消が見込めるという。
この日は午前7時から運用を開始した。
コンクリートブロックで仮設の中央島が造られ、走行方向は矢印の看板で表示した。
右折しようと右の方向指示器を出して交差点に進入するなど、誤った走り方をする車に対しては、県が配置した警備員が注意していた。
県と県警が6月1日まで実証実験し、問題が無ければ市が整備し、本格導入する。
県の担当者は、「初日は大きな混乱や事故は無かった。利用者に早く慣れてもらえるよう、誘導を徹底する」と話した。
出典
『伊賀で環状交差点の試行始まる』
https://www.chunichi.co.jp/article/mie/20190305/CK2019030502000017.html
※少し前、2019年1月18日付で伊賀情報タウンYOUからは、県内初の実験は4候補地
の中から決まったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県と三重県警は、3月4日から伊賀市内で、県内初となる信号を使わない環状交差点(ラウンドアバウト)の試行運用を実施する。
場所は同市四十九町の新市役所南西にある市道交差点で、期間は6月1日までの90日間。
ラウンドアバウトは、自動車や自転車の車両通行部分がドーナツ状の形で、右回り(時計回り)に通行が指定。
進入時は、既に交差点内にいる車両が優先になる。
構造の特性上、セミトレーラーは通行不可で、大型車は南北方向の直進のみ通行できる。
県道路企画課によると、導入検討は有識者会議で進められ、試行運用の場所は、津市と伊勢市の3市にある(ブログ者注;原文のまま)4か所の最終候補地から、伊賀市の新市役所前に決まった。
ラウンドアバウトの導入による安全対策効果は、交差点内の「中央島」を避けるために車両の速度が低下し、走行する車両の向きが同じになることから、十字交差点に比べて重大事故の発生軽減が期待されるという。
計画している試行運用のラウンドアバウトは、外径が24m。
規制標識の他、流入部分には「ゆずれ」の路面標示などを施す。
県警交通規制課によると、ラウンドアバウトは2014年の改正道交法で交通ルールが定められ、国内では18年12月末時点で30都府県の計81か所で導入されている。
出典
『県内初の環状交差点 3月から試行運用へ 伊賀市の新庁舎前』
https://www.iga-younet.co.jp/2019/01/18/11851/
一方、2019年3月6日19時30分に神戸新聞からは、兵庫県朝来市では3月8日から県内2例目の運用が始まるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県朝来市和田山町白井の夜久野高原で8日午前10時から、信号のないドーナツ形の交差点「ラウンドアバウト(環状交差点)」の運用が始まる。
県内では、神戸市のポートアイランドに続いて2例目。
欧州発祥のラウンドアバウトは、2014年施行の改正道交法で導入が始まった。
▽重大事故が起きにくい
▽信号機の設置が不要
▽渋滞が少なく、待ち時間が解消される
など、メリットが多いという。
出典
『信号のないドーナツ形 朝来に環状交差点登場』
https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/201903/0012122773.shtml
(ブログ者コメント)
ラウンドアバウトについては、過去に本ブログでも、安中市で行われた実験などの情報を提供している。
2019年3月3日18時18分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東日本大震災から8年となるのを前に、NHKが当時、遺体の検視を行った法医学者にアンケートを行ったところ、津波が泥や砂などを巻き込み、いわゆる“黒い津波”となって押し寄せたことが死者の増加につながったと指摘する人が8割にのぼった。
東日本大震災では、遺体の数が多く身元の確認が優先されたため、死因を調べる解剖はほとんど行われず、9割以上が溺死と判断された。
NHKは、被害が拡大した背景を探るため、当時、遺体の検視にあたった法医学者87人にアンケートを行い、30人から回答を得た。
まず、津波が砂や泥、ガレキなどを巻き込んで押し寄せたことが死者の増加につながったと感じるか尋ねたところ、
〇「感じる」が15人
〇「どちらかといえば感じる」が9人
で、8割が死因に影響したと回答した。
その理由について複数回答で尋ねたところ、
〇最も多かったのが「遺体の口や鼻の中に砂や泥が付いていた」と「遺体の損傷状況」で、それぞれ15人
〇次いで「体の衣服に砂や泥が付いていた」が13人
〇自由記述では、窒息や避難の妨げにつながったと回答する人が相次いだ。
当時、300人以上の検視にあたった東北医科薬科大学の高木徹也教授は、「津波に砂や泥が混じると、重くなって体への負荷が増すうえに、気管に詰まりやすく、窒息も起こしやすい。“黒い津波”となって押し寄せたことが、死者を増やした要因になったのではないか」と話している。
出典
『死者増に“黒い津波影響” 8割』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190303/0004724.html
3月4日付でNHK NEWS WEBからは、3月3日21時から放映されたNHKスペシャルの内容が下記趣旨でネット配信されていた。
「黒い波」。
東日本大震災で津波を目撃した人たちが口にする言葉です。
波が黒くなった要因のひとつは、海底の土砂。
宮城県気仙沼市では、津波が湾の入り口付近の海底を掘り下げ、大量の土砂とともに一気に陸上に押し寄せ、被害を拡大させました。
また、「黒い波」に人が巻き込まれると、土砂などの異物が肺へと入り込み、「津波肺」と呼ばれる重篤な肺炎を引き起こすことも分かりました。
ほかにも、健康被害を訴える声をよく耳にします。
震災からまもなく8年。
津波や医療の専門家たちは、今、「黒い波」に着目し、土砂が混じった津波がどのように威力を増し、どう人体に影響するか、次の巨大災害に備えるべく解析を始めています。
NHKでは、「黒い波」の取材チームを結成。
ただの海水ではない「黒い波」が押し寄せる津波の脅威について、皆さんからの情報提供をもとに掘り下げていきます。
『黒い波 ~津波の新たな脅威とは~』
人々が証言する「黒い波」
「黒い、恐ろしいものが押し寄せてきた」
「想像できないほど黒い水だった」
2011年3月11日。
東日本大震災の経験者は、「黒い波」という言葉で、あの日の津波を表現する人が目立ちました。
(当時の写真;転載省略)
なぜ、あれほど黒かったのか。
そして、黒くなることで、どのような影響があったのか。
震災発生からまもなく8年。
私たちは取材チームを立ち上げ、検証を始めました。
【最新シミュレーションで「黒い波」に迫る】
津波の深刻な被害を受けた宮城県気仙沼市は、住宅の半数近くが被災し、1400人以上が犠牲になりました。
なぜ、ここまで被害が拡大したのか。
東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授たちのグループは、スーパーコンピューターを使った最新のシミュレーション技術で検証しました。
すると、湾の狭くなった部分に津波の猛烈な流れが集中し、海底の土砂を掘り下げていたことが分かりました。
(シミュレーション画像;転載省略)
シミュレーションでは、その深さはおよそ6m。
湾の入り口が掘り下げられたことで、津波の巨大な通り道ができていたのです。
この結果、津波は海底の土砂を巻き込みながら陸地の奥まで押し寄せ、被害を拡大させていました。
「これまでは津波は海から来る水だと考えられていたが、実際は黒い水だった。その結果、被害は拡大していた」(今村文彦教授)
【「黒い波」は燃料タンク流出にも影響か】
勢いを増した気仙沼市の「黒い波」は、沿岸に設置されていた燃料タンクの流出にも影響を及ぼしたと見られています。
気仙沼市では、23基あるタンクのうち22基が流出。
海底の土砂が掘り下げられたことで、湾の狭くなった部分に流れが一気に集中。
それに引っ張られるように津波は速度をあげ、タンクを引き倒していったと見られます。
タンクから漏れ出した油は1万kℓあまり。
引火したことにより、気仙沼の街は火に包まれてしまいました。
(当時の画像;転載省略)
【人体への影響も深刻な「黒い波」】
海底の土砂や、油などの化学物質が混ざった「黒い波」がひとたび人体に入り込むと、命を脅かす深刻な状況をもたらすことも分かってきました。
石巻赤十字病院には、津波に含まれた砂や泥などを吸い込んでしまった患者が相次ぎました。
これらの物質は肺の奥まで入り込み、「津波肺」と呼ばれる重い肺炎を引き起こしていたのです。
せっかく津波から助かったにも関わらず、命を落とす人も出たのです。
これ以外にも、空気中に舞った土ぼこりで健康に影響が出たり、漂流物にぶつかった後遺症が残ったりしたことへの影響を指摘する人もいます。
(レントゲン写真;転載省略)
出典
『NHKスペシャル 黒い津波 知られざる実像』
https://www3.nhk.or.jp/news/special/shinsai8portal/kuroinami/
(ブログ者コメント)
〇NHKスペシャルの番組中、以下のような情報も流されていた。
・保管されていた黒い水を分析したところ、ヘドロが10%含まれていた。
場所によっては20%、30%のところもあったかもしれない。
・ただの海水は先端が平らな状態で押し寄せるが、黒い津波の場合、密度が高いため、波の底は海底部分で摩擦を受け、結果、波は盛り上がるように押し寄せて、衝撃力が強くなる。
・また、普通の住宅は2~3m水に浸かると浮力で浮き、流されることがわかっているが、密度の高い黒い津波の場合は浮力も大きく、1~1.5m浸かっただけでも流される。
〇ブログ者は、津波の映像は数多く見てきたが、この番組を見るまでは、透き通った海水と一緒に瓦礫などが流されていて、黒く見えるのは流出した重油などのせいだろう・・・程度の認識しか持っていなかった。
2019年3月5日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛媛県新居浜市立川町の観光施設「マイントピア別子」(社長・石川・新居浜市長)の施設内を走る鉱山観光列車「別子1号」(6両編成)が3日午後3時ごろ、トンネル出口付近で客車1両が脱線し、停車した。
脱輪の衝撃で乗客2人が腰に痛みを訴えた。
列車は1日から新しい車両で運行し始めたばかりだったが、原因究明と十分な安全対策が講じられるまでは列車の運行を中止する。
マイントピア別子などによると、観光列車は計9人(うち2歳以下2人)を乗せて時速約5kmで走行中、前から5両目の「銅婚客車」が脱線した。
4両目との連結器が外れて軌道を約50cmはみ出し、客車の前部左側がトンネル出口の先にある鉄橋の落下防止柵に接触し、停止した。
銅婚客車には大人4人が乗車し、うち静岡県の60代夫婦が腰に痛みを訴えたが、旅行は続けているという。
観光列車は過去に3回、脱線事故(けが人なし)を起こしているが、今回の場所での脱線は初めて。
運転士が鉄橋で減速するため、トンネルの出口付近で手動ブレーキをかけた直後に軽い衝撃があり、緊急停止したという。
モーターや車輪などの異音はなかったという。
4日、マイントピア別子社長の石川市長らが記者会見。
石川市長が「事故に遭われた方に心よりおわび申し上げます」と陳謝。
専門家らに依頼して事故原因の究明を図るとしている。
「別子1号」は、マイントピア別子の本館から観光坑道までの約400mを結ぶ観光列車で、電気モーターで動く。
車両が老朽化したため、地元の中小企業が集まる新居浜機械産業協同組合が新しい車両を造り、1日から運行していた。
出典
『愛媛)1日から新車両の鉱山観光列車が脱線 客痛み訴え』
https://www.asahi.com/articles/ASM342D9MM34PFIB001.html
3月5日5時0分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新居浜市は4日、市の観光施設「マイントピア別子」で3日午後、新造されたばかりの観光鉱山列車「別子1号」(6両編成)が脱線する事故が起きたと発表した。
市の説明によると、列車は3日午後3時頃、大人7人と子ども2人の計9人を乗せて「端出場(はでば)駅」を出発。
約400m先の観光坑道入り口にある「打除(うちよけ)駅」を目指していたが、途中で緩い右カーブに差しかかった際に、5両目の客車の前輪が脱線した。
事故当時、列車は時速約5kmで走行中で、脱線により自動制御装置が作動して緊急停止した。
列車は市内観光の目玉として1日に運行を始めたばかりで、製造に携わった関係者らはショックを隠せない。
市内の中小製造業38社が加わったプロジェクトで実行委員長を務めた鉄工所役員・続木さん(男性、48歳)は、「試運転や事前検査は過剰といわれるほど実施したのに・・・。なぜ、こんな事態になったのかわからない」と言葉を失っていた。
マイントピアの神野・営業本部長は、「脱線車両を見たとき、尽力してきてくれた一人一人の顔が頭に浮かび、涙が出そうだった。観光客には申し訳ない気持ちでいっぱい」と肩を落とした。
出典
『別子1号脱線 2人腰に痛み』
https://www.yomiuri.co.jp/local/ehime/news/20190304-OYTNT50138/
3月4日11時48分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日にリニューアルした「別子1号」の5両目の客車が、進行方向の左側に脱線した。
現場は緩やかな上り坂の右カーブ。
観光列車の走行区間は約400mで、観光客を坑道まで運ぶのに利用されていた。
出典
『観光施設で列車脱線、愛媛 2人が腰の痛み、運行中止』
https://www.sankei.com/affairs/news/190304/afr1903040009-n1.html
2019年3月4日19時38分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後2時半ごろ、山形県寒河江市寒河江の河川敷近くで枯れ草約1300m2が焼ける火事があり、警察は近くにいた男性(83)がゴルフクラブで素振りをした際にアスファルトとこすれ、火花が散って引火した可能性があるとみて調べている。
けが人はいなかった。
警察によると、男性は河川敷近くの屋内運動場の裏手にあるアスファルトの遊歩道上で金属製ドライバーの素振りをしていた。
男性は「気づいたら火が出ていた」と話しているといい、運動場の職員に助けを求めた。
出典
『ゴルフ素振りで火花か、河川敷火災』
https://mainichi.jp/articles/20190304/k00/00m/040/142000c
3月4日9時13分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、男性が午後2時半ごろから、アスファルトの遊歩道で金属製のドライバーを使って素振りしていたところ、目の前の枯れ草から火が出て燃え広がったという。
火災は同日午後3時20分ごろに鎮火した。
出典
『ゴルフの素振りで火災か 枯れ草に火花飛んだ可能性』
https://www.sankei.com/affairs/news/190304/afr1903040003-n1.html
3月4日18時7分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ドライバーでたたくなどして自力で消火しようとしたが、消し止めることができず、助けを求めたという。
出典
『ゴルフの素振りで火花か 河川敷の枯れ草焼ける』
https://www.asahi.com/articles/ASM345HXBM34UZHB00T.html
3月4日14時29分に日テレNEWS24からは、散歩しながら軽く素振りしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や消防の調べによると、近くを散歩中の男性がゴルフクラブの素振りをした際に、アスファルトの地面とこすれて火花が飛び散り、枯れ草に引火した可能性があるという。
(散歩していた男性)
「軽く素振りしながら(散歩していた)。コンクリート(アスファルト)の道路をこすった。その時、火花が出て・・・」
燃え広がったため、男性は近くの屋内多目的運動場「チェリーナさがえ」に助けを求め、運動場の職員が119番通報した。
出典
『ゴルフ素振りで火花…枯れ草に引火か』
http://www.news24.jp/articles/2019/03/04/07419358.html
(ブログ者コメント)
〇以下は日テレNEWS24の映像の2コマ。
〇金属同士の事例なら多数あるが、金属をアスファルトに打ち付けた際の火花が着火源になった事例は珍しい・・・というか、ブログ者にとっては初耳だ。
2019年3月2日19時0分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大学の研究室のドアを開けた先にあったのは、バスケットボールのゴールを取り付けたゴミ箱や、映画「ローマの休日」にも出てくる彫刻「真実の口」を模したライオンの頭。
何の研究か分かりますか――。
(写真)
「経済学部の教授の部屋には見えないですよね」とつぶやく大阪大の松村真宏教授(43)。
ちょっとした工夫をきっかけに、人がある行動を起こす「仕掛(しかけ)学」の第一人者だ。
単なるゴミ箱は、バスケットのゴールを付けただけで、持っているゴミを放り込みたくなる標的に早変わりし、路上ポイ捨てを防ぐことにつながる。
ライオンの真実の口は、映画のオードリー・ヘップバーンのように手を中に差し入れると、消毒液が吹き出る仕組み。
病院で好評だった。
研究対象は、このように「つい、してみたくなる」を引き出すメカニズムだ。
経済学らしく定義すると、
〇誰も不利益を被らない「公平性」
〇行動が誘われる「誘引性」
〇仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる「目的の二重性」
の3つを満たすものとしている。
もともとは、人工知能(AI)の研究者だった。
多くの競争相手が集う分野は「自分がいなくても成長する。誰もやっていない研究を開拓したい」。
そんな考えを巡らせていた2006年、天王寺動物園(大阪市)で見た、ある筒が転機となった。
望遠鏡のような筒を子供が次々にのぞき込む。
そこにあるのは象のフンの模型。
子供が進んでのぞき込む工夫に衝撃を受け、研究対象に決めた。
仕掛学は、先行研究はほとんどなかった。
学会で発表しても、「学問ではない」という厳しい指摘もあった。
それでも研究を続け、集めた仕掛けは600例以上に上る。
16年に一般向けに成果をまとめた解説本が、注目を集めるきっかけとなった。
民間企業から共同研究の依頼が舞い込み、子供にも分かりやすいとあってか、教育分野からも引っ張りだこだ。
仕掛けは、アイデアさえあれば子供でも作れる垣根の低さはあるが、「大学で研究することの意味は、効果を検証すること」と力説する。
仕掛けと効果の関係が見えてくれば、経済学などあらゆる分野に応用することが可能になる。
人は何に突き動かされて行動するのか。
AIだけでは説明できない人の心と行動の関係を解きほぐしていく学問は,緒に就いたばかりだ。
【松村教授をもうならせた仕掛け5選】
実は、私たちの身の回りは「仕掛け」でいっぱい。
松村教授が国内外で集めた600以上の事例の中から、5つピックアップした。(写真はいずれも松村さん提供)
①ファイルの背表紙のライン
(写真)
ファイルボックスの背表紙に斜線を1本引くと、順番通りに並んでいるか一目で分かる。
ラインが乱れていると気になってつい直したくなり、整理整頓が進む。
②駐輪場に引かれた斜めのライン
(写真)
駐輪場にひかれた線が斜めになって、つい、線に沿って自転車を並べてしまう。
垂直に線を引くよりも通路側へのはみ出しが少なくなる工夫だ。
③男性用トイレの的
(写真)
小便器内に的をつけることによって、つい、的を狙いたくなり、便器外への飛び散りを減少させる。
ハエの的を付けたオランダの空港のトイレでは、飛散が80%減少したとの報告もある。
④ピアノ鍵盤模様の階段
(写真)
エスカレーターの横にある階段が、ピアノの鍵盤に見立てて白黒に塗装されている。
センサーやスピーカーが設置されていて、階段を踏むと実際に音が鳴るという。
階段を上ることで、運動不足の解消につながる。
⑤コインスライダーの付いた募金箱
(写真)
手前と奥に見えるスライダーにコインを入れると、斜面を加速しながら滑り落ちて、真ん中の穴から募金箱に入る仕組み。
遊びと募金を、うまくつないでいる仕掛け。
出典
『「してみたくなる」の謎を追う 大阪大の松村真宏教授』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41875790Y9A220C1CC1000/?n_cid=NMAIL007
※少し前、2018年11月20日9時0分に産経新聞からは、松村教授が行っている実証実験などについても、下記趣旨でネット配信されていた。
・・・・・
【試食を増やすには・・・】
松村教授は学生らとともに、さまざまな実証実験に取り組んでいる。
大学近くにあるパン屋は、ある悩みを抱えていた。
「お客さまがなかなか試食してくれない」。
一度試食したら「商品を買わなくてはならない」とのプレッシャーを客が感じてしまうことが原因とみられていた。
これは「返報性の原理」と呼ばれている現象だ。
誰かから何かをしてもらったら、お返しをしないと申し訳ない感情が働く心理という。
そこで松村教授らは、複数の試食用パンを用意し、試食後にどちらがおいしかったかを、つまようじで意思表示できる方法を考案。
心理的なハードルが生まれやすい通常の試食を、アンケートや投票といった形に変えた。
その結果、通常の試食と比べ、意思表示型の方が、客に試食される回数が増えたことが分かったという。
【傘の盗難防止にも仕掛け】
対照的に、特定の行動を「させない」ようにいざなう仕掛けもある。
傘置き場に置いていた傘を誰かに盗まれ、ショックを受けた経験は誰にでもあるだろう。
そこで盗難防止のために考案したのが、傘の盗難に関するアンケート用紙を傘置き場に張る、という仕掛けだ。
質問内容は「これまで傘を盗まれたことがありますか」というもの。
見た人はシールを張って「はい」か「いいえ」に投票する仕組みになっている。
「誰かに見られているんじゃないか」との感覚が人間の行動を律する可能性があるとみており、詳しい結果は現在検証中という。
【社会問題解決目指して】
まだ明らかにできない実験を含め、松村教授は公共交通機関や商業施設、教育機関など、複数の外部機関とコラボレーションし、仕掛学の共同研究を進めている。
工夫された仕掛けが、社会のさまざまな問題を解決に導く可能性があると信じているからだ。
・・・・・
「大切なのは強制をしないこと。そして、自然にその方向にいざなうこと」。
自身の仕掛学の“哲学”を、こう語った松村教授。
子供向けの「仕掛けコンテスト」の開催にも意欲を見せており、「みんなが仕掛けの発想を持つことで、ものごとをネガティブからポジティブへ転換し、社会の問題が減っていくことになればうれしい」と語った。
出典
『体が勝手に反応してしまう「仕掛学」の社会貢献とは』
https://www.sankei.com/premium/news/181120/prm1811200003-n1.html
2019年3月1日17時51分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前10時ごろ、横浜市神奈川区の浦島丘中学校で、休み時間に1年生の生徒が手足のしびれや目の痛みなどを相次いで訴え、このうち男子生徒5人と女子生徒8人のあわせて13人が病院に搬送された。
市教委によると、いずれも症状は軽く、入院の必要はないという。
生徒たちは、直前の1時間目の理科の授業で、性質を調べるためにアンモニアを発生させてフラスコで集める実験をしていて、このときにアンモニアを吸い込んだとみられるという。
警察と市教委が、実験の手順に問題がなかったかなど、詳しい状況を確認している。
これについて浦島丘中学校の加藤校長は、「多くの皆様にご心配をおかけして、誠に申し訳ありませんでした。今後、原因の調査結果を踏まえ、再発防止に努めます」と話している。
出典
『実験後中学生13人体調不良搬送』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20190301/1050005405.html
3月1日23時24分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、生徒は化合物を水に溶かし、気体のアンモニアを発生させる実験をしていた。
13人は手足のしびれ、目の痛み、吐き気などの症状を訴えた。
40人が授業を受け、教諭2人が立ち会っていた。
この中学校では、ほかの4クラスでも同じ実験を予定していたが、取りやめるという。
出典
『理科の実験後、生徒13人搬送 横浜市立浦島丘中1年』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-151486.html
3月2日付で毎日新聞神奈川版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、同日午前9時過ぎ、校舎2階にある理科室で中学1年の生徒40人が実験を行った。
授業は20代と50代の理科教諭2人が担当し、実験開始後に臭いに気付いて5カ所の窓を開け、換気扇も回していたという。
出典
『アンモニア実験で生徒13人 横浜の中学校』
http://mainichi.jp/articles/20190302/ddl/k14/040/055000c
(ブログ者コメント)
硫化水素の発生実験では、しばしば、体調不良事例が報道されているが、ブログ者の知る限り、アンモニア発生実験での体調不良報道は初めてだ。
2019年2月28日14時11分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
スマートフォンの充電ケーブルのコネクターが異常に発熱してやけどをするなどの事故は、この5年間で80件を超えている。
「化学やけど」と呼ばれるけがをしたケースもあり、NITE=製品評価技術基盤機構が注意を呼びかけている。
NITEによると、スマートフォンなどの充電ケーブルが異常に発熱したり発火したりした事故は、昨年度までの5年間に86件報告され、20人あまりがやけどなどのけがをしている。
この中では、コネクターの中にほこりや水分などが入り込んだまま使ったためショートしたり異常に発熱したりした事故が28件と最も多く、変形したコネクターを使ったためにショートしたケースも22件にのぼっている。
さらに、電源に接続されたコネクターが肌に長時間触れたために汗などが電気分解され、発生した物質で皮膚が傷つく「化学やけど」をした人も2人いて、このうち1人は重傷だという。
このためNITEは、ケーブルに無理な力をかけないこと、変形したコネクターは使わないこと、コネクターにゴミなどが入り込んでいないか確認すること、それに、電源に接続したコネクターを長時間体に触れさせないことといった注意点を公表し、事故を防ぐよう呼びかけている。
出典
『スマホ充電ケーブルの事故に注意』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20190228/1100004826.html
(ブログ者コメント)
上記報道の元になったと思われるNITEの記事は下記。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2018fy/prs190228.html
うち、化学やけど事例は下記参照。
https://www.nite.go.jp/data/000087868.pdf
事例についての記述は下記など。
洗った髪を拭き取ったタオルを枕に敷いて就寝したところ、電源に接続されたUSB変換ケーブルのコネクターがタオルの下にあり、顔に化学やけどを負った。
当該事例以外に、NITEが行った追加試験などについても記されている。
2019年2月28日付で奈良新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
老朽化が進む奈良市の市営東山霊苑火葬場(同市白毫寺町)で今月12日、稼働燃焼中だった1号火葬炉の天井部分に漏れた燃料の油だまりができているのを施設職員が見つけ、原因とみられる再燃バーナーを止める緊急措置を取っていたことが、市などへの取材で分かった。
もし引火していれば、爆発の危険もあったという。
再燃バーナーは、昭和57年度に現炉が稼働して以来、取り換えた記録は残ってないといい、安全性について懸念の声が出ていた。
市の早期の対応が望まれる。
1号炉は現在、使用が止められており、修繕は来月10日ごろまでかかる見通し。
炉は8基で、市は残る7炉で対応している。
・・・・・
出典
『老巧化で爆発の危険 - 稼働中の炉天井部分に油だまり/奈良市火葬場』
https://www.nara-np.co.jp/news/20190228091053.html
2019年2月27日22時0分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
セコマと日産自動車、北海道内の日産販売会社7社は27日、災害時の電気自動車(EV)からの電力供給に関する協定を結んだと発表した。
セコマがEV「日産リーフe+」を購入。
災害時には販売会社からリーフを無償で借り、停電時でもEVから給電して、店舗の設備を数日間動かせる体制を整える。
セコマは2018年9月の胆振東部地震の際、自動車から給電して店舗を営業した。
ガソリン車からの給電では、レジや手元を照らす小型ライトなどを作動させた。
災害時の営業体制を強化するため、非常用電源としてEVの導入を検討してきた。
リーフからの給電で店内の照明や冷凍・冷蔵庫を動かせ、クレジットカードの支払いもできるようになる。
セコマは18年度末をめどに、営業車を20台ほどリーフに切り替え、持ち運びできる蓄電器の導入も検討している。
災害時には、日産の販売会社に支援物資を供給する。
セコマの丸谷智保社長は同日の札幌市内の店舗での実演で、「電気があることで提供できる明るさとあたたかさで、災害時により多くの人に安心感を与えられるようにしたい」と語った。
日産の星野朝子専務執行役員は、「車は乗り物以上の役割を果たせる。今回をモデルケースに、取り組みを広げていきたい」と話した。
出典
『災害時、EVから給電 セコマと日産が協定』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41823880X20C19A2L41000/
2月27日19時42分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
協定では、大規模な災害などで停電が起きた場合、日産の販売店から近くのセイコーマートに電気自動車や大型電池を運び込んで、電源として利用するとしている。
去年9月の地震で道内で大規模停電が起きた際に、セコマは多くの店舗で営業を続けたが、冷凍庫が使えなかったり電子決済ができなかったりした。
協定はこうした災害時の対応を強化するのが狙いで、店舗で冷凍庫やレジ、それに電子決済のシステムなどを使える状態にしても、1日程度の営業を続けることが可能だという。
セコマの丸谷社長は、「被災者の安心感につながる電気を利用できる態勢を日産とともに整えていきたい」と話していた。
また日産自動車の星野専務は、「電気自動車は走るだけでなく、社会にさらなる価値をもたらすと確信している」と話していた。
出典
『停電時の電源セコマと日産が協定』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190227/0008270.html
2月28日に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
災害時の社会貢献を目的に日産が他企業と協定を結ぶのは初めてという。
日産は昨年9月、地震発生の2日後に被害が大きかった安平町などにEV2台を貸し出し、セコマの店舗営業にも貢献した。
両社は27日、協定のモデル店舗としてEVなどが配備された「セイコーマート厚別西2条店」で、停電を想定した実証実験を行った。
EVと給電を行う機器をつなぐと、数秒で店舗に明かりがともった
出典
『災害時EVから電力 セコマ、日産と協定』
https://www.yomiuri.co.jp/local/hokkaido/news/20190227-OYTNT50201/
(ブログ者コメント)
胆振東部地震時のセコマの対応については、本ブログでも紹介スミ。
2019年2月27日6時30分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真と図解付きでネット配信されていた。
大阪市東住吉区の歩道で昨年10月、自転車同士の衝突後に車道側に転倒した会社員の女性(50)がトラックにひかれて死亡する事故が起きた。
歩道の中央には歩道橋の階段があり、現場は見通しが悪い「死角」になっていた。
この歩道橋を巡っては、7年前にも地元が危険性を指摘し、市に撤去を求めていたが、そのまま残された。
事故後の再要請を受け、市は撤去を決めた。
大阪府警東住吉署によると、事故は昨年10月16日早朝に発生。
自転車に乗っていた会社員の男性(26)が歩道橋階段の手前で、右側へ急に曲がってかわした。
その直後、自転車で対向してきた女性と衝突。
現場にガードレールはなく、車道側に倒れた女性は10トントラックにひかれて死亡した。
同署は今月12日、男性が安全確認を怠ったとして、重過失致死の疑いで書類送検。
男性は、「歩道橋をよけようとしてハンドルを切ったが、女性に気づくのが遅れた」と供述している。
市によると、歩道橋は1969年に設置され、片側2車線の府道の両側にある歩道を結ぶ。
歩道(幅約5.5m)の中央に階段(幅2m)があり、自転車は階段の左右のどちらかを通ることになるが、進行方向に決まりはない。
住民らによると、この階段で視界を遮られ自転車や歩行者が衝突する事故は、これまでにも起きていた。
現場近くの建築会社社長(41)は2012年4月、「歩道橋があるため歩道の幅が狭い。死角ができ、歩行者と自転車が何度もぶつかっている」と市に指摘し、歩道橋の撤去を求めた。
市は同年11月に現地を調査。
歩道橋の利用者は少なく、近くに横断歩道があることなどから、撤去基準を満たしていることを確認した。
ただ、当時は階段の目隠し板を取り除いて見通しを良くする対策にとどめ、撤去しなかった。
市の道路課は、「記録が残っておらず、撤去しなかった理由は分からない」としている。
今回の事故後、社長は再び市に撤去を要請。
地元の連合振興町会も昨年末、同様の要望書を市に提出した。
これを受け、市は撤去に向けた設計費を19年度予算案に計上。
撤去費用は約2000万円になる見込みで、市は21年度中の完了を目指す。
社長は、「人が亡くなるまで撤去されなかったのは残念だ」と語った。
市によると、市内に歩道橋が182基あり、うち、歩道中央に階段があるのは約50基。
他にも、地元が撤去を求めている歩道橋は複数ある。
だが、費用が高額なため、撤去は年間1~2基にとどまっている。
出典
『死亡事故、歩道橋が「死角」に 再度の要請で大阪市が撤去へ』
https://mainichi.jp/articles/20190227/k00/00m/040/009000c
2月27日19時23分にFNN PRIME(関西テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
【歩道橋の前で働く人】
「邪魔になるだけですからね。事故もちらほらあるんで」
事故現場では自転車が絡む接触事故がたびたび起きていて、市に対し、撤去を求める声があがっていた。
その時点で大阪市は撤去に乗り出さなかったが、事故があった後の去年12月、地元から初めて要望書が提出されたことから、2021年度をめどに撤去させる予定だ。
【歩道橋の前で働く人】
「信号そこにあるんで、(歩道橋を)使う人が少ない。防げた事故ですよね、歩道橋がなければ…」
大阪市は、同じ危険性のある歩道橋でも撤去を予定しているという。
出典
『”死角”が招いた死亡事故 「歩道橋」の階段の陰から飛び出した自転車と衝突し…』
https://www.fnn.jp/posts/2019022719224910KTV
ちょっと前、2月12日18時9分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府警東住吉署は12日、死亡事故を誘発したとして重過失致死容疑で、もう一方の自転車に乗っていた会社員の男性(26)を書類送検したと明らかにした。
書類送検容疑は昨年10月16日午前、大阪市東住吉区山坂の府道沿いの歩道をスポーツタイプの自転車で走行中、前方の確認などを怠り急な進路変更を行い、対向してきた女性が運転する自転車と衝突。
弾みで車道上に転倒した女性がトラックにひかれて死亡する事故を起こしたとしている。
出典
『自転車で衝突し死亡事故誘発 男を書類送検』
https://www.sankei.com/affairs/news/190212/afr1902120017-n1.html
(2019年6月18日 修正1 ;追記)
2019年6月17日17時59分に産経新聞westから、執行猶予付きの有罪判決が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
大阪地裁は17日、禁錮1年、執行猶予3年(求刑禁錮1年)の判決を言い渡した。
西川裁判官は判決理由で、見通しが悪いのに対向の自転車の有無を確認せず、時速19kmで進路変更して衝突しており、「運転は軽率で注意欠如が甚だしい。被害者の命が失われ、結果は重大だ」と指摘した。
一方、反省や償いの姿勢を示していることなどを考慮し、執行猶予を付けた。
出典
『自転車同士の衝突で有罪 大阪、車道に倒れひかれ死亡』
https://www.sankei.com/west/news/190617/wst1906170038-n1.html
2019年2月27日10時41分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県警は27日、極端に車間距離を詰めたり、幅寄せしたりするなどの危険な「あおり運転」をするドライバーの心理を学ぶため、捜査員を対象にした「アンガーマネジメント研修」を開いた。
違反者を取り締まる際、捜査員が怒りの静め方を指導し、再発防止を図る。
県警高速隊によると、全国初の取り組み。
高速隊などによると、平成30年に県内の高速道路で、前の車との車間距離を詰め過ぎたなどとして「車間距離不保持」で摘発されたのは全国の約1割に当たる1225件で、2番目に多い。
研修では、怒りとの付き合い方を指導する「日本アンガーマネジメント協会」(東京)の講師から、割り込みや追い越しなどの行為に腹を立てやすくなるメカニズムや、反射的に怒りそうになった場合の対処方法などを教わる。
28日にも行われ、全隊員約130人が参加する。
出典
『「怒る運転手」の心理学ぶ 再発防止に愛知県警捜査員』
https://www.sankei.com/affairs/news/190227/afr1902270007-n1.html
(ブログ者コメント)
以下は(一般社団法人)日本アンガーマネージメント協会のHP
2017年度は全国で22万人が受講した由。
https://www.angermanagement.co.jp/
2019年3月1日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後6時15分ごろ、埼玉県鴻巣市箕田の段ボール製造会社「A紙工」工場で、裁断機で段ボールの切断作業をしていた同社社員の林さん(男性、47歳)が、裁断機に巻き込まれて死亡した。
警察によると、裁断機は横幅1.7m、奥行き0.9m、高さ1.2mの箱型。
事故当時は林さんと同僚男性(53)が、再利用するため段ボールを裁断する作業をしていた。
林さんが裁断を担当して、同僚は段ボールを運んでいた。
裁断機が突然自動停止し、同僚が巻き込まれている林さんを見つけ、119番した。
林さんは同社に勤めて10数年になるという。
普段は製品の検品を担当しているが、この日は裁断作業をしていた。
同社の就業時間は午前7時から午後6時だった。
警察は、何らかの理由で裁断機に巻き込まれたとみて調べている。
出典
『男性死亡…段ボール切断中、裁断機に巻き込まれる 鴻巣の工場 突然停止した裁断機に同僚が気付き通報』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2019/03/01/02_.html
2月28日に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察発表によると、林さんは同僚の男性社員(53)と2人で、規格外の段ボール箱を再利用のために細かく裁断する作業をしていたという。
出典
『段ボール切断の作業中、裁断機に巻き込まれ死亡』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190228-OYT1T50156/
2019年3月1日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
四日市市山田町の食品素材製造会社「T化学」は28日、同町の関連会社「T社」の原料貯蔵タンクから「メチルエチルケトン(MEK)」の薬液7トンが漏れ出し、敷地外の調整池に流出する事故があったと発表した。
周辺住民の女性が気分の悪さを訴えて、医療機関を受診した。
MEKは、食品添加物などの製造過程で特定の不純物を取り除くために使われる。
無色透明で特異な臭いがあり、毒劇物法で劇物指定されている。
T社によると、漏出は27日午後4時ごろに発生。
タンク内にあった11トンのうち、7トンが漏出したとみられる。
1時間余り後に作業員が異臭に気がつき、漏出が発覚。
手動バルブを閉めたが、薬液の一部は雨水側溝などを通り、同社から南東方向に200~300mの場所にある調整池に流入した。
漏れた7トンのうち、半分ほどは回収済み。
調整池から河川への流出を防ぐ措置も講じたが、雨の影響で染み出しているという。
調整池のモニタリングを実施しており、薬液の検出値が低い状態であることなどから、人への影響について「問題はないと判断している」と説明。
四日市市環境保全課担当者も、「河川に流れ出した量は少ないと思われ、直接的な影響はないだろう」と話している。
タンクは操業停止中で、27日に配管などに圧縮空気を入れる作業を実施。
タンクの自動開閉弁がソフトウエアの誤作動で開いたとみられる。
手動で開閉する別の弁も開いた状態だったため、そのまま敷地外に出たと推定される。
同社はポンプ車による回収作業を進め、原因の特定を急いでいる。
28日に記者会見を開き、吉野社長が「不安とご心配をおかけして大変申し訳ない。原因究明し、再発防止策を取り、信頼を再び得られるようにしたい」と陳謝した。
出典
『劇物指定の薬液流出 四日市の企業、近隣女性が医療機関へ』
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20190301/CK2019030102000022.html
2月28日19時28分にNHK三重からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
MEKは消防法で危険物に指定されており、タンクの配管に付けられたバルブの誤作動や閉め忘れなどにともない流出したとみられる。
消防によると、近くの住民1人が異臭で気分が悪いと訴えたという。
出典
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20190228/3070001117.html
(ブログ者コメント)
以下はNHK映像の1コマ。
アップで映されていたので、おそらくはこの弁が開いたものと思われる。
見た目、遠隔操作弁。
側溝に流出したという点から考えるとドレン弁かもしれない。
報道では、配管などに圧縮空気を入れる作業中だったということだが、何の配管だったのだろうか?
配管を通じてMEKが流出した点から考えると、ドレン配管?ではなさそうだ。
もしかして、遠隔操作弁の作動用空気配管?
もしそうだったとしたら、万一の誤作動に備え、手動弁は閉めておくべきだった。
2019年2月28日に信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡谷市の諏訪湖釜口水門で27日に起きた誤放流について、県諏訪建設事務所は28日の記者会見で、水門の「堰柱(せきちゅう)」上にある操作盤の交換工事が原因との認識を示した。
6つある上段ゲートのうち、2つが突然全開になって天竜川への放流量が増大したが、詳しい原因は分かっていない。
県職員が誤放流を止めようとしたが、通常の手順では機器が反応せず、別の方法でゲートを閉じたことも分かった。
全開になったのは天竜川右岸側の1号と2号のゲート。
釜口水門では昨年9月から今年3月までの予定で、堰柱上の操作室にある操作盤の交換工事をしていた。
27日は最も右岸側にあり、1号ゲートに接する堰柱上で業者が作業をしていた。
同建設事務所によると、閉じていた1号、2号のゲートが突然全開になったのは午後4時50分ごろ。
業者と天竜川左岸側にある管理棟にいた県職員が気付き、管理棟と堰柱上の操作室の操作盤で元に戻そうとしたが、反応しなかったという。
機器のメーカーに問い合わせて復帰の方法を探り、午後6時20分にようやく通常の状態に戻した。
誤放流の影響で、天竜川の水位は釜口水門近くで最高1.7mほど上昇。
諏訪湖の水位は75cmから3cm低下した。
ゲートを戻したことで、天竜川の水位は27日中に通常に戻った。
同建設事務所は、誤放流が起きた2つのゲートは当面閉じたままとし、原因究明を急ぐ。
操作盤の交換工事も見合わせる。
1988(昭和63)年完成の釜口水門で、ゲートが突然全開となるトラブルは初めてという。
出典
『釜口水門 誤放流「操作盤工事が原因」 県会見』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190228/KT190228FSI090012000.php
2月28日17時54分にNHK信州からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後5時ごろ、諏訪湖から天竜川へ流れる水の量を調節する唯一の水門「釜口水門」で、6つあるゲートのうち2つが全開になっているのを職員が見つけた。
これに伴って水が一気に天竜川に放流され、水門に近いところでは一時、水位が1m70cmほど上昇したため、水門を管理する県は、被害が出るおそれがあるとして、関係機関にいつでも出動できるよう待機を求める警報を出した。
県の職員が機器を操作してゲートを閉じようとしたものの、反応せず、機器が使えるようになるまでのおよそ1時間半ほどの間、諏訪湖から大量の水が流れ続けた。
県によると、けがをした人などの被害の情報はないという。
出典
『水門が突然全開 大量の水が放流』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190228/1010007813.html
3月1日付で中日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県諏訪建設事務所によると、釜口水門は管理棟から水門上部の操作盤3台を介してゲート6基の開閉を制御している。
このうちの1台を交換する作業をしていた午後4時50分ごろ、閉じていたゲート2基が突然全開し、制御不能となった。
職員らがすぐに気付いて操作盤を調整し、同6時20分ごろ1基を全閉、もう1基を通常の開度に戻した。
操作盤は老朽化に伴い順次交換する計画で、最初の工事だった。
出典
『操作盤工事中に全開 被害はなし、釜口水門の不具合』
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20190301/CK2019030102000029.html
(2019年3月8日 修正1 ;追記)
2019年3月8日付で中日新聞から、30年以上も前の機器ゆえ詳細なデータが残っておらず、その状態で回路設計を余儀なくされたため結果として回路が誤接続されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
県諏訪建設事務所は7日、ゲートを開閉する操作盤の制御回路に不備があったことが原因と発表した。
老朽化に伴い交換した操作盤からゲートにモーターの動力を伝える「接続器」に、誤って電気が送られ、制御不能になった。
接続器は、自動車のクラッチのような機能を持つ。
設備のメンテナンス時には通電してニュートラル状態にするが、操作盤の交換工事を終えて確認作業中に、突然、通電が起き、制御不能となったフラップ式のゲートが諏訪湖からの水圧で下流側に倒伏した。
接続器は30年以上前の機器で、詳細なデータが残っておらず、操作盤の更新を請け負った電気工事業者が、メーカーと連絡を取り合いながら、制御回路を設計、製作したという。
県諏訪建設事務所の丸山所長は、「結果的に、本来の動きとは異なる回路を設計した」と説明した。
再発防止策として、工事前に県と請負業者間で想定されるリスクを洗い出し、工事の際には関係機関に情報提供するとした。
今回のような問題が起きた場合の新たな連絡態勢も確立する。
操作盤は水門の上部に3基あり、現在中止している交換工事は、業者に動作確認試験の計画を再検討させ、安全性を確認した上で再開する。
出典
『操作盤・制御回路に不備 諏訪湖の釜口水門全開問題』
https://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20190308/CK2019030802000010.html
3月7日付で信濃毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
制御不能になったゲートは自由に動く状態になり、諏訪湖からの水圧で天竜川方向に倒れ、全開になったという。
・・・・・
一方、県諏訪建設事務所は今回、誤放流を把握した直後から、下流の市町村などに電話で放流量の増大を伝え、注意を喚起。
水門に近い区間では、天竜川沿いに設置したサイレンを鳴らしたが、天竜川漁協(伊那市)には連絡していなかった。
大雨で放流量を増やす際、同漁協にはファクスで連絡しているため、同建設事務所は「電話連絡から漏れてしまった」と釈明した。
県は。今回のような突発的なトラブルに備え、新たな連絡の方法を構築する見通しだ。
出典
『釜口水門の誤放流、「接続器」に不具合か』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190307/KT190306FTI090019000.php
※以下は、長野県諏訪建設事務所からの図解付きプレスリリース。(本文転記省略)
『釜口水門放流ゲートの不具合発生の原因及び再発防止策について』
https://www.pref.nagano.lg.jp/suwaken/jigyo/documents/press20190307.pdf
2019年2月28日10時0分に伊勢新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後1時55分ごろ、三重県尾鷲市国市松泉町の中部電力尾鷲三田火力発電所のタービン建屋2号機の西側に隣接する変圧器から出火。
約100m2を焼き、約6時間半後に鎮火した。
けが人はなかった。
中電と警察などによると、同日午前9時ごろから、市外の委託業者の作業員7人が、高さ約3m、幅約3m、奥行き約6mの変圧器を油圧カッターで切り取る解体作業をしていた。
解体作業中に出火し、作業員が119番した。
出火当時、発電所構内には関連会社の従業員を含む116人がいた。
尾鷲火力は昭和39年に1、2号機、62年に3号機が運転を開始。
新鋭火力の登場や老朽化などから、2号機は平成16年に、1、3号機は昨年12月に廃止している。
中電によると、昨年12月までに構内のタンクから重油と原油をすべて抜き取っており、爆発する恐れはない。
出典
『尾鷲三田火力で火災 変圧器の解体作業中 三重』
https://this.kiji.is/473656478176642145?c=39546741839462401
2月28日19時28分にNHK三重からは、カッター刃の温度が上がり残留油に着火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防は28日朝から現場検証を行い、火事の原因を調べていたが、解体作業の最中に変圧器の中に残っていた絶縁用の油に火がつき燃え広がっていたことが、警察と消防への取材でわかった。
作業は、建設用機械に金属部品を切断できるはさみのような装置を付けて行われていたが、変圧器の解体が進むうちに刃の部分などの温度が上がり、油に火がついたとみられるという。
警察は作業関係者から話を聞き、防火対策が十分だったかどうかも調べることにしている。
発電所では3つの発電機すべてが去年12月までに廃止され、当時は変圧器の解体作業が行われていたという。
出典
『変圧器内の絶縁油が燃え火災に』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20190228/3070001115.html
2019年2月26日19時26分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
用水路や側溝への転落事故で死亡した人は、去年までの3年間で少なくとも58人、けがをした人は187人に上ることが、県内各地の消防への取材で明らかになった。
NHKは、県内8つの消防本部に対して、去年までの3年間に用水路や側溝への転落事故などで出動した件数、死亡した人やけがをした人の数、けがの程度について取材した。
結果をNHKが独自にまとめたところ、県内で用水路や側溝への転落事故などで現場や搬送先の病院で死亡した人は、病死や自殺とみられるケースをのぞいて、少なくとも58人、けがをした人は187人に上ることが分かった。
このうち死亡した人は、県警察本部の統計と比べると14人多く、県がまとめたデータと比べると2人多くなっている。
また、けがをした人は、県警察本部の統計と比べると184人多く、県は、けが人のデータをまとめていなかった。
これについて、水難事故に詳しい長岡技術科学大学大学院の斎藤秀俊教授は、「警察単独の数字、消防単独の数字と、統計の取り方が全然ばらばらになっている。事故を防ぐためには、行政が先頭に立って関係機関に協力を要請し、けがをした人を含めて、県内でどのくらいの事故が起きているかを共有することが大切だ」と指摘している。
出典
『用水路事故3年間で死亡58人』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20190226/3060001395.html
2019年2月26日18時39分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
政府は26日、有害廃棄物の越境移動を規制するバーゼル条約に、汚れたままの廃プラスチックを加える提案をすることを決めた。
4月29日からスイスで開催される同条約締約国会議で、ノルウェーと共同で提案する。
相手国の同意なしに、汚れた廃プラの輸出入はできなくなる。
海の廃プラ汚染が国際的な問題となるなかで、日本が率先して取り組む姿勢を示す。
バーゼル条約は、国連環境計画(UNEP)が1989年に策定した、廃棄物の移動を規制する国際的な枠組み。
現在は187カ国・機関が加盟している。
これまで、医療廃棄物や鉛蓄電池、廃油などが対象となっているが、飲み残しが入ったままのペットボトルや食べかすが付いたままの汚れたプラスチックは対象外だった。
原田環境相は26日の記者会見で、「プラスチック汚染が国際的に懸念されている。日本がリードしていく」と述べた。
6月に日本で開く20カ国・地域(G20)首脳会議に向けて、日本の廃プラ対策を国際的に発信する狙いもある。
日本は、廃プラのリサイクルを進めるために東南アジアなどの途上国に輸出しており、汚れたものも含まれている。
出典
『汚れた廃プラ、政府が輸出規制へ バーゼル条約に提案』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41772090W9A220C1I00000/
2月26日19時36分に毎日新聞からは、日経記事とはスポットの当て方が若干異なる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原田環境相は26日の記者会見で、汚れてリサイクルできないプラスチックごみを中国などアジア各国へ輸出してきたことについて、「基本的には、やめなければいけない」と述べ、原則禁止とする考えを表明した。
今秋にも関係省令を改正し、輸出手続きを厳格化する。
今後は、プラごみの削減やリサイクルを強化する方針だ。
日本を含む先進国はプラごみを自国内で処理しきれず、安価な原料として受け入れるアジア諸国に輸出してきた。
日本は2017年に約150万トンを輸出。
この中には
▽たばこの吸い殻が入ったペットボトル
▽建物解体で木くずや土砂が混じった断熱材
▽正しくリサイクルされなかった家電製品
なども多いという。
世界最大の輸入国だった中国は、17年末にプラごみの輸入を禁止。
日本は輸出先を変え、18年には約100万トンを輸出したが、台湾やマレーシアなど、他のアジア各国・地域も輸入制限の動きを見せている。
環境省によると、廃棄物の越境移動を規制するバーゼル条約の締約国会議が4月末からスイスで開かれ、条約の対象品目に「汚れたプラスチック」を追加する改正案が議論される。
日本も提案に賛同し、プラごみ輸出の際には相手国の同意を必要とするなど、規制強化する方針だ。
会見で原田環境相は、「これからは発生量を抑え、きちんとリサイクルできる体制を作るのが基本だ」と強調した。
出典
『プラスティック危機 廃プラ輸出を原則禁止へ 削減・リサイクルを強化へ』
https://mainichi.jp/articles/20190226/k00/00m/040/186000c
2019年2月26日14時59分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、検査状況の写真付きでネット配信されていた。
現在営業する日本の遊園地で最も古い歴史を持ち、京阪電鉄(大阪市中央区)が実質的に直営する「ひらかたパーク」(大阪府枚方市)。
そのジェットコースターの定期検査を、30年以上にわたり、鉄道技術者が担っている。
遊具メーカーに任せる運営会社が多い中、乗客の命を守る職人技を来園者の安心感につなげている。
車両基地でチェックする取り組みは、次代に引き継がれようとしている。
ひらパーの愛称で親しまれ、京阪電鉄の100%子会社の京阪レジャーサービスが運営。
1912年に開園し、88年から、遊園地の約6km南にある京阪電鉄寝屋川車庫(同府寝屋川市)で、ジェットコースターの一種「レッドファルコン」を年1回運んで定期検査するようになった。
現在は5機種を車庫で毎年検査。
法令上は3年に1回と定められている、スピードの出ないトロッコ型コースター「ころっとろっこ」も、毎年の検査対象だ。
巨大クレーンのほか、目に見えないほど小さな車軸の亀裂を調べる専用の機器などを使い、技術者らが鉄道車両と同じように、遊具の車輪や台車を入念にチェック。
自社の施設なのでコストを抑えられるほか、部品を車庫で作ったり、メーカーが推奨する時期より早く部品を取り換えたりできるメリットもある。
「この乗りもん、大丈夫なんか」。
エキスポランド(大阪府吹田市、09年閉園)の絶叫マシンで07年に死亡事故が起きて間もない頃、レジャーサービス社員の岩城さん(男性、40歳)は来園者からこう声を掛けられ、鉄道の車庫で入念に調べていることを伝えたという。
自身も車庫で技術者とともに検査にあたり、「お客さんの笑顔をなくさないようにしたい」と話す。
整備不良などによる事故は起きておらず、車庫で遊具の作業責任者を務める京阪電鉄社員の小邨(こむら)さん(男性、52歳)は、「ここでは、お客さんの顔は見えないが、電車に携わるプロとして、これからも見落としがないよう頑張りたい」と語る。
【ユニークなアイデアで奮闘続ける「ひらパー」】
鉄道会社が遊園地の遊具を定期検査しているケースは珍しい。
西武鉄道の沿線にあり、西武グループの企業が運営する「としまえん」(東京都練馬区)や「西武園ゆうえんち」(埼玉県所沢市)も、かつては所沢車両工場(同市)で検査していたが、2000年の工場閉鎖後は遊具メーカーに任せているという。
私鉄各社は旅客獲得につなげようと、沿線に遊園地をオープンしてきた。
しかし、少子化や娯楽の多様化を背景に苦戦を強いられ、関西では01年開園のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)が人気を集め、00年代に閉園が相次いだ。
そうした中、ひらパーは、枚方市出身でアイドルグループⅤ6メンバーの岡田准一さんによるコミカルなCMなど、ユニークなアイデアで奮闘を続けている。
出典
『「ひらパー」コースター 安全第一、鉄道技術者が整備30年超』
https://mainichi.jp/articles/20190226/k00/00m/040/066000c
2019年2月26日11時55分に産経新聞から、下記趣旨の記事が現場の写真付きでネット配信されていた。
自転車の男性を転倒させ重傷を負わせて逃げたとして、大阪府警曽根崎署が大阪市北区の派遣社員の男(32)について、起訴を求める「厳重処分」の意見を付け、重過失傷害容疑などで書類送検したことが26日、捜査関係者への取材で分かった。
男も自転車を運転中で、男性とぶつかりそうになったが接触はしておらず、同容疑での立件は異例。
男性は事故のショックで当時の記憶がなく、当初は自己転倒とみられたが、同署は防犯カメラの映像などから、男の悪質な運転が事故を招いたと結論付けた。
同署によると、事故が起きたのは同区浮田(うきた)の片側2車線の直線道路。
昨年11月12日午前7時50分ごろ、転倒している自転車の男性(40)を通行人の女性が見つけ、119番した。
病院に搬送された男性は一命を取り留めたが、頭蓋骨骨折などの重傷。
その上、事故当時の状況を覚えていなかった。
自転車にも車両と接触した痕跡はなく、当初は自己転倒との見方が強かった。
ただ、負傷程度が大きいことなどから、同署がほかの可能性も視野に周辺の防犯カメラを調べた結果、もう1台、スポーツタイプの自転車が走行していたことが判明。
さらに、男性の転倒から数分後、同じ自転車が現場まで様子を見に戻っていたことも分かった。
同署は近くに住む運転者の男を割り出し、事情聴取。
男は「ぶつかりそうになり、相手がこけた。文句を言われるのが嫌で逃げた」と供述した。
同署は、男性が車道の左端を走行していたところ、歩道を対向してきた男が植え込みの陰から車道に飛び出してきたと判断
十分な安全確認をしなかったなどとして昨年12月、重過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)容疑で男を逮捕。
その後釈放し、任意で捜査を続け、今月25日に送検した。
出典
『接触していない事故で異例の立件 大阪府警』
https://www.sankei.com/affairs/news/190226/afr1902260010-n1.html
2月26日12時31分に産経新聞からも、同趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。
相手と接触していなくても、危険な運転で事故を誘発すれば刑事責任を問える-。
大阪府警の判断は、悪質な自転車運転が絶えない現状に警鐘を鳴らしたといえる。
専門家からも、「利用者は、自転車にも危険性があると認識し、ルールを知ってマナーを向上させる必要がある」との声が上がる。
非接触の事故で自転車の運転者が刑事責任を問われたケースは全国でもほとんどないが、大阪では過去に重大事故が起きている。
平成23年5月、大阪市浪速区の国道でタンクローリーが歩道に突っ込み、男性2人が死亡した。
捜査の結果、タンクローリーは前方に割り込んできたワゴン車を避けようと、急ハンドルを切っていたことが判明。
さらにワゴン車は、信号のない場所を横切ろうとした自転車を避けていたことが明らかになった。
府警は、自動車運転過失傷害(後に同致死に切り替え)容疑で車2台の運転手を逮捕するとともに、事故を誘発したとして、当時60歳だった自転車の男を重過失致死容疑で逮捕。
運転手2人が不起訴となる一方、自転車の男は起訴され、有罪判決を受けた。
交通問題に詳しい谷清司弁護士(大阪弁護士会)は、「直接の接触がなくても、無謀で不注意な運転と死亡や負傷との因果関係があれば、刑事責任を問われる可能性は十分ある」と指摘。
「自分が事故に関係している可能性があれば、通報したり、その場に残って対応したりすべきだ」と話す。
警察庁によると、ここ10年間は毎年、自転車とぶつかって数人の歩行者や自転車利用者が犠牲となっている。
スマートフォンを操作しながらの運転など、危険な行為も目立つ。
谷弁護士は、「自転車も車両で、人を傷つける危険は十分ある。軽はずみでマナーの悪い運転が被害者に重傷を負わせることを認識し、ルールやマナーを学ぶ必要がある」としている。
出典
『「自転車にも危険性」マナー向上が課題』
https://www.sankei.com/affairs/news/190226/afr1902260014-n1.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。