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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201487日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

87126分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

6日午後1時15分ごろ、愛知県扶桑町の私立誠信高校から、グラウンドで試合中だった同高野球部投手の2年男子生徒が「マウンド上で落雷を受けた」と119番があった。

男子生徒は病院に搬送されたが、7午前0時35分ごろ、多臓器不全で死亡した。

ほかの部員らにけがはなかった。


同校によると、野球部は旭丘高と練習試合をしていた。

1試合目の後、昼食を挟んで午後0時40分ごろに2試合目を開始した。
大粒の雨が降ってきたため、2回表の誠信高の攻撃中の0時50分ごろ、5分ほど試合を中断。雨がやみ、晴れ間が出たため再開したが、2回裏の旭丘高の攻撃で男子生徒が最初の打者に3球目を投げた直後、マウンド上で雷に打たれた。


この日は愛知県全域に午前中から雷注意報が出ていたが、学校は発令を把握していなかった。

名古屋地方気象台によると、落雷当時、扶桑町付近は大気の状態が不安定で、急速に雷雲が発達していた。


高野連は落雷防止策として、全国の高校野球部に「天気情報を気象台や民間の天気情報会社から入手し、把握に努める」、「注意喚起は落雷地点が試合会場から40km以内に近づいた時をめどとする」などと通達している。


バックネット裏で試合を見守っていた野球部の部長(51)は「雷には敏感に対応しないといけないと日ごろから思ってきたが、当時は青空が見え、雷が落ちるとは想像できなかった」と話した。

誠信高ではグラウンドのバックネットの支柱の上に避雷針計12本を設置して備えていたが、マウンドまでの距離があったためか、事故を防げなかった。

雷に詳しい中部大学(愛知県)の角紳一教授(高電圧工学)によると、周囲に避雷針があっても、グラウンドのような広い場所では落雷の危険性があるという。「避雷針の高さにもよるが、避雷針から30m離れると雷が落ちる可能性は高くなる」と指摘する。

さらに雷の音は12~13kmの距離までしか届かないといわれ、「ゴロゴロと聞こえたら近くに来ていると思った方がいい。すぐに安全な場所に避難することが大原則」と言う。

 

角教授は「後で非難されようとも、学校側や主催者は中止を決断することが何よりも大切。再開するとしても、気象庁などのデータから雷が遠ざかったことを確認することが必要だ」と話している。

 

出典URL

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2014080702000096.html

http://www.asahi.com/articles/ASG865X2MG86OIPE02F.html

 

 

88510分に朝日新聞からは、1967年からの主な落雷事故を含めた下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。

 

雷による事故は、過去にもたびたび起きている。


1967年8月には、北アルプスで集団登山中だった長野県立高校の生徒ら46人の近くに雷が落ち、11人が死亡、13人が重軽傷を負った。

87年8月には高知県でサーフィンをしていた高校生ら6人が死亡した。

今年も青森県で6月、漁船で作業をしていた男性が落雷を受けて亡くなった。
警察白書によると、2005年からの5年間で、落雷による死者・行方不明者は全国で計14人いる。

 

落雷から身を守るにはどうすればいいのか。
雷に詳しい中部大学の角紳一教授(高電圧工学)は「避雷針がついた建物のなかに避難するのが最も効果的。自動車や電車など金属で囲まれた物の中も比較的安全」と話す。

 

雷は高いところに落ちる傾向がある。

グラウンドやゴルフ場など開けた場所では人に落ちやすく、できるだけ早く安全な建物や車の中に避難するか、逃げ込む空間がないところでは、しゃがんで出来るだけ背を低くする。その場合も、付近に落雷があれば電流が地面を流れるため、足はそろえて地面との接触面を小さくしたほうがいいという。


屋内に逃げた場合でも、電線を通じて電流が流れ込むことがあるため、電化製品に触ったり、固定電話を使ったりするのは控えた方がいいとする。


一般に、電柱や煙突など高さが5m以上の物体があれば、その頂点を45°以上の角度で見上げる範囲が安全とされる。

ただしその場合にも、電柱などに落ちた雷は柱の側面から横に放電するため、この「側撃」から身を守るには4m以上離れなければならない。
特に、木の近くは非常に危険だ。水分の多い人間の体は木よりも電気を通しやすく、幹を流れる電流を引き寄せてしまう恐れがある。


また、昔から言われている「金属を身につけていると雷が落ちやすい」という説は近年は誤りとされている。角教授は「装飾品程度では気にする必要はない。むしろ姿勢を低くする努力をした方がいい」と話す。

 

出典URL

http://digital.asahi.com/articles/ASG875J3JG87OIPE021.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG875J3JG87OIPE021

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

字数制限の関係で出典などは省略するが、当時、雷鳴は聞こえていなかったという報道と、遠くで鳴っていたという報道の、2通りの報道がある。

 

 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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