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				2014年8月5日8時28分に高知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鏡川は大丈夫か? 高知県内で記録的な大雨が降った3日、高知市民にそんな不安が広がった。
豪雨と満潮が重なり、水位がどんどん上昇する。氾濫危険水位を超え、「あわや」という状況が続いた。
ぎりぎりでそれを免れた背景には、上流の鏡ダム(高知市鏡)で水量をコントロールする高知県職員がいた。
3日朝、鏡ダム管理事務所の町田チーフ(57)は、祈るような気持ちで出勤した。 
「これ以上、降らんとってくれ!」 
1日から断続的に降り続けた雨は、3日午前に激しくなった。
鏡ダム上流域にある高知県の雨量計は、午前9時までの1時間で82.5ミリを記録。ダムへの流入量も一気に増えた。 
このころ、西原所長(59)は、ダムを望む鏡ダム管理事務所で前例のない決断を下す。 
「ただし書き操作をやろう」 
鏡ダムは普段、流入量に応じてゲートの開閉をコンピューターで管理している。
「ただし書き操作」は、マニュアルによる例外的な手動操作。高知県が30年ほど前に定めた。
ダムの貯水量が8割を超えた場合に適用し、流入量に合わせて放流量を増やす措置だ。判断はすべて人間。これまで誰も経験したことがない。 
午前10時15分。 
鏡ダムは毎秒1422トンの流入量を記録した。67年のダム完成以降、最大の流入量だ。 
前例のない操作に入る事務所に対し、担当課を通じて尾﨑知事から要請が入った。 
「鏡川の水位が上がるのを遅らせてもらえないか?」 
満潮とほぼ同時刻の出来事だった。
高知県都の中心部付近では、鏡川の濁流が土手の車をのみ込む。ポリタンクや流木が流されていく。川沿いの住民が、その様子を心配そうに見守っていた。 
3日正午前、高知市東石立町のマンションに住む橋本さん(69)は「どんどん水位が上がっていく。台風でもこんなことはなかった。これ以上、増水したら危ない…」。 
高知県河川課によると、3日午前11時半、鏡川は東石立町で今回の最大水位の4.84mに達し、氾濫危険水位を0.24m上回った。2日前の同時刻の水位は0.18m。この間の急激な水位上昇を物語る。 
西原所長は「ただし書き操作」を指示し、職員に声を掛けた。 
「ダムとしてできる、精いっぱいのことをやろう!」 
 
 
水位計、雨量計、レーダー。それらを注意深く目視しながら、町田チーフが放流ゲートを操作する機器の前に座った。5~10分間隔で、ゲートの開き具合を変えていく。 
それも数cm単位で。 
 
 
西原所長が言った「精いっぱいのこと」とは、満潮時の放流量を極力抑え、ダムの水位を上げていくことだった。毎秒1422トンを記録した最大流入量に対し、放流量はその半分近い毎秒798トンに抑えた。 
鏡ダムの水位は77mを超えると、あふれる。3日正午すぎには76mに迫っていた。あと、約1mだった。 
高知県は4日、鏡ダム下流の宗安寺水位観測所が記録した「洪水調節の効果」を発表した。
「ただし書き操作」にどの程度の効果があったのか。
発表によると、宗安寺での最高水位は推定0.91m低減したという。 
97年から鏡ダム管理事務所に勤める町田チーフは「想像以上に雨が降って、どきどきした。レーダーの赤色がなかなか変わらなくて…」。西原所長も「越流したらどうしようかと不安だった。いっぱいいっぱいだったが、雨が収まって良かった」。 
今度は台風11号が接近している。西原所長は「まだまだ終わってない」と気を引き締めている。
出典URL
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=323973&nwIW=1&nwVt=knd
(ブログ者コメント)
こういった安全確保のための見えないところでの努力が表に出ることは珍しいと思い、紹介する。
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				その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
 
	 
 


