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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2014929日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

93079分にmsn産経ニュース埼玉版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

28日午後5時半ごろ、ふじみ野市の日帰り入浴施設「M店」から「減圧室の男女が息をしていない」と119番があった。

消防隊員が駆け付けると、男性(65)と女性(58)の利用客2人が倒れており、病院に運ばれたが死亡が確認された。

 

警察によると、2人は気圧を人工的に標高3500mと同程度まで下げられる減圧室に入っていた。
同室は高さ約2m、幅約2.2m、奥行き約3mのかまぼこ型で、定員8人分の椅子があり、着衣のまま、従業員が外で誘導して入室し、45分を経過すると自動的に扉が開く仕組み。


発見時の同日午後4時50分ごろ、扉は閉まった状態で、2人は入室から50分ほど過ぎていたとみられるが、気圧の差で外から容易に扉は開かず、助け出すまでにさらに約30分かかったという。

2人に外傷はなく、男性はおう吐していた。

 

室内外での気圧差が大きい場合は急に外に出ると危険なため、体調に異常があった際などはブザーでフロントに知らせるほか、インターホン越しに室外の従業員と会話ができる。

 

従業員によると、発見時、減圧室のドアは閉まった状態で、ブザーも鳴っていなかった。

警察は、施設側のブザーへの対応体制や従業員の見回りといった安全対策についても調べている。

 

同施設はホームページで、減圧室を「パスカル健康房」と紹介。富士山頂程度に気圧を下げることで健康に効果があるとうたっていた。


警察で、司法解剖して2人の詳しい死因を調べるとともに、業務上過失致死容疑もあるとみて、減圧室の操作方法や管理状況を調べている。

減圧室の利用客2人が死亡する事故から一夜、施設を訪れた利用客や従業員からは戸惑いの声が上がった。
施設内で働いているという女性は、「今までこんなことはなかった」と驚いた。女性も減圧室を利用したことがあり、「(減圧時は)だるくなって眠たくなる。続けていると肩こりや足の痛みが楽になった」と話した。

女性によると、減圧中は中からドアを開けることはできないが、室内にある非常ボタンを押すと、自動的にドアが開くという。


施設は、週末には営業時間前から並ぶ利用客も少なくなく、回数券を持っている男性(77)は「近所の人も多く来ている。早く解決してほしい」と話した。


施設の管理運営会社によると、事故のあった減圧室「パスカル健康房」は国内メーカーの製品で、同施設では2007年に導入。直近の修理・点検は13年末だった。

 

出典URL

http://www.saitama-np.co.jp/news/2014/09/30/01.html

http://sankei.jp.msn.com/region/news/140930/stm14093007090003-n1.htm

 

 

9291711分にNHKさいたまからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

入浴施設を運営する会社の大谷社長は、減圧室は7年ほど前に設置したもので、室内の気圧を下げて高山と同じ状態を作り出すことで血流が良くなることなどを売りにしていた。入室前には、ひとりひとり従業員が健康状態やアルコールを飲んでいないかなどを聞きとったあと、承諾書にサインをしてもらってから入室させていた。今回、2人が死亡した原因は分からない」と話している。


この減圧室を製造した会社によると、減圧室」はこれまでに全国に50台ほど出荷しているというが、今回のようなトラブルはなかったという。

 

室内の気圧を通常の3分の2ほどに下げることにより、体に負荷をかけて血の巡りを良くするなど、実際に運動をしたような効果を目指すとしている。


この減圧室は、7年前の平成19年から設置していたというが、去年5月、運営会社から「圧力が下がらない」という連絡があり、調べたところ特に不具合は見つからなかったという。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106764731.html?t=1412025750625

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○テレビのニュース番組では、他施設の関係者などが以下のようなコメントを発していた。

・この施設では客が機器の操作をしていたが、自社ではトレーナーが操作する。

・自社では1500mの状態まで気圧を下げ、その後、元通りにすることを5回繰り返す。この施設のように3000m程度の状態にまで下げることは考えられない。

 

○長年やってきたがこんな事故は初めてだ・・・という事例は結構多い。

そういった事故の原因は、

・管理方法が悪く、これまでは運がよかっただけ

・管理方法は問題なかったが、今回だけ従来とは違う、何らかの変化点があった

のいずれかのことが多いが、今回はどうだったのだろうか?

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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