2014年12月31日17時5分にfnnニュース(テレビ静岡)から、12月31日11時46分にTBS News iから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
島田市の製紙工場で、31日朝、木材チップを保管する倉庫2棟が全焼する火事があった。
火は、10時間以上たった午後4時半現在も延焼している。
午前6時ごろ、島田市にある特殊東海製紙島田工場の倉庫から「煙が出ている」と、近くに住む人から警察に通報があった。
この火事で、倉庫2棟、およそ3300m2が全焼した。
工場内に大量に保管されていた紙の原料となる木材チップが燃えているために消火活動は難航、10時間以上たった午後4時半現在も、中にあるチップがくすぶっていて、消火活動が続けられている。
この火事による、けが人はいなかった。
倉庫では、26日にベルトコンベヤーの修理のための溶接作業が行われていたということで、警察と消防が、関連について調べている。
この工場は今月26日に仕事納めをしていたため、出火当時、工場内は無人で、この火事によるけが人はいなかった。
出典URL
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00283642.html
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2384242.html
2015年1月3日17時21分に読売新聞から、続報的記事が下記趣旨でネット配信されていた。
消火活動は2日も続けられた。同日午後3時時点で鎮火のめどは立っていない。
すでに紙の原料の木製チップ約8000トンが焼け、同社の損失額は最大で50億円に上る見込みだ。
同社は同日、記者会見を開き、先月30日に行われた機械の溶接工事で、火花が機械のカバーに引火し、チップに燃え移った可能性が高いと説明した。
近隣住民から健康被害などに関する問い合わせが数十件寄せられているが、煙が人体に悪影響を与える可能性は低いという。
三沢社長は会見で、「出火原因を解明し再発防止に努めたい」と頭を下げた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150102-OYT1T50122.html
2015年1月3日付で島田市HPに、消火活動の経緯や下記の内容が記された資料が掲載されていた。
火災発生場所はチップサイロ。鉄骨造。地上1F無窓階(内部は壁で5部屋に分かれている)。縦約112m、横約43m、高さ約23m。
出典URL
http://www.city.shimada.shizuoka.jp/kikitaisaku/documents/kasaishiryou1.pdf
(ブログ者コメント)
火花がチップの山の中に入りこみ、そこで燻って・・・・ということも考えられる.
ただ、溶接工事終了から4日以上経っての火災発見。その間、誰も巡回していなかったのだろうか?
(2015年1月10日 修正1 ;追記)
2015年1月6日付で朝日新聞静岡全県版(聞蔵)から、5日に鎮火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
島田市消防本部は5日、火災が同日午後3時に鎮火したと発表した。
6日間燃え続け、チップサイロ(約4840m2)と、内部に貯蔵されていた製紙原料の木材チップ(木片)4376トンが全焼した。
発生した煙と臭いが西風に乗って、主に工場の東側に広がり、正月三が日の市中心部に立ちこめた。
3日までに、市や同社に91件の苦情や問い合わせがあった。
(2015年1月24日 修正2 ;追記)
2015年1月3日付と10日付の静岡新聞紙面に、前日のベルトコンベヤー溶接火花が燃え移った可能性が高いなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全焼した倉庫と連結する外付けのベルトコンベヤーの溶接修理で出た火花が、コンベヤーを伝って倉庫内の木材チップに燃え移った可能性が高いことが、警察などの調べで分かった。
倉庫内には手動スプリンクラーを設置していたが、作動の有無は調査中だという。
警察などは9日、実況見分を終えたが、今後、燃焼実験や関係者から事情を聴くなどして、出火原因の特定を急ぐ。
業者が12月30日にベルトコンベヤーの溶接修理を行い、同日夕方に作業を終了した。
コンベヤーには、部分的に木くずやほこりが溜まっていたという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。