2014年12月29日1時17分に日本経済新聞電子版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
座席部分に生じる加速度に応じたシートベルトなどの設置を求める方向で検討。乗客の安全確保に必要な装置や機能を明確にし、事故防止につなげる。
遊具の安全装置は、建築基準法に基づく国交省の告示で規定されている。
現行では、コースターやメリーゴーラウンドといった種類ごとにシートベルトや手すりの要否を定めているが、科学的な根拠が乏しいうえに、装置の機能や形状については事業者任せとなっているのが実態だ。
国交省によると、新たな安全基準では、遊具の種類にかかわらず、走行時に座席部分に生じる加速度に基づき、必要な装置を定める。
前後左右や上下方向にかかる加速度の大きさによって数段階にレベル分けし、レベルごとに安全確保に必要な装置や機能を規定する。
国交省は2012年に、海外では一般的とされる加速度に基づく安全基準について民間機関に調査を委託。
安全対策として一定の合理性が確認されたことから、日本でも同様の基準を採用することを決めた。
国交省は、新たな基準を適用する遊具の範囲や安全装置以外の座席の構造など、さらに検討を重ねたうえで、告示を改正する見通し。
遊園地のコースターを巡っては、シートベルトなどの安全装置の不備が原因とみられる事故が後を絶たない。
11年1月に東京都の「東京ドームシティアトラクションズ」で男性がコースターから投げ出されて死亡したほか、12年6月には群馬県の「軽井沢おもちゃ王国」で男児がコースターから落ちて負傷した。
国交省の社会資本整備審議会は今年10月、群馬県の事故に関する調査報告書で、「シートベルトが外れ、走行中に横方向に大きな加速度が生じたと考えられる」と指摘。
コースターなどの加速度に応じた安全基準について検討するよう求めていた。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO81456370Z21C14A2CR8000/
(ブログ者コメント)
これまでは漠然とした安全基準でヨシとされてきたものが、事故が相次いだため、定量的な、説得力ある基準に変更された。
産業現場にも、そういった安全基準が、探せばあるような気がしてならない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。