事故が起きる原因や防止策などについて、最新の事故事例などを題材として考えています。
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(2010年7月5日 旧ブログ掲載記事)
火災とは「モノが燃える」ということですが、モノがあるからといって、めったやたらに燃えるものではありません。
燃えるには、
①そのモノが可燃物であること
②燃えるモノの周りに支燃物があること
③火をつけるための着火源があること
という「燃焼の3要素」の全てが揃っている必要があります。
どれか一つでも欠けていたら、モノは燃えないのです。
①の可燃物ですが、産業現場には、固体、液体、粉体、ガスなど、いろんなカタチでモノが存在しています。よって、いま取扱っているモノが燃えるものか?燃えないものか?・・・燃えるものであれば、燃えやすいものか?燃えにくいものか?・・・を把握しておくことが、火災防止を図る上での第一歩となります。
事故が起きた後、そんなに燃えやすいものだとは知らなかった・・・・というのでは、遅いのです。
取扱っている物質について過去に安全性を確認したことがなかったなら、再度、MSDSに目を通し、あるいはメーカーに問合わせるなどして、確認しておいたほうがよいでしょう。
神奈川県環境科学センターの化学物質安全情報提供システム(kis-net)などを利用するといった方法もあります。
②の支燃物は、モノを燃やすために必要なものであり、その代表が酸素です。
酸素は空気中に21%存在していますので、われわれが日ごろ、現場で可燃物を取扱う場合には、必然的に「燃焼3要素」のうちの2つまでが揃っていることになります。
したがって、一般的にいえば、火災事故を起こさないようにするには着火源を管理すること、それしか方法はありません。
ただ、タンクなどの密閉された空間において、着火源となり得るようなことが起きる可能性がある、たとえば静電気放電が起きる恐れがある、といった場所については、当該空間の酸素濃度を限界酸素濃度未満に下げて管理する、という方法がとられることがあります。これは、「燃焼3要素」のうちの支燃物という要素を排除することで、爆発を防ぐ方法です。
※「限界酸素濃度」 密閉空間で酸素濃度を下げていくと、だんだん火がつき難くなり、ついには、どんなに強力な着火源をもってしても、火がつかなくなります。そのようになる時の酸素濃度が限界酸素濃度であり、物質によって、その値は異なります。ちなみに、普通の可燃性ガスであれば、8%程度というケースが多いようです。
③の着火源については、多種多様。
マッチ、ライター、溶接火花といった移動可能なものから、電気器具のスイッチ火花や高温熱面といった固定されたもの、また静電気や自然発火といった、何時どこで起きるか予測困難なものなどがあります。
移動可能な火気については、使用場所を制限する、周囲に可燃性ガスが存在しないことを確認してから使用するなど、日常的にしっかりと管理しておくことが大切です。
固定された着火源については、いかなる事態になっても、その周辺に可燃性ガスや蒸気が流れ込んでこないことを確認しておく必要があります。もし流れ込んでくる可能性がゼロでない場合は、その可能性の大小に応じ、設備対応などの対策をとっておくことが望まれます。
静電気など予測が困難な現象については、過去の自社あるいは他社の事故事例から発生危険場所を予測する、そういった現象について従業員に教育する、危険な場所がないか一斉点検する、といった対策が考えられます。
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プロフィール
HN:
魚田慎二
性別:
男性
職業:
労働安全コンサルタント
自己紹介:
千葉県市原市在住
石油化学系の会社に勤務し、製造現場で安全に関する実務に従事すること、約20年。
その間、安全活動の推進、安全基準の制定、事故原因究明と再発防止策の立案などを担当しました。
また、それらの業務を通じ、火災爆発防止、静電気、粉じん爆発、ヒューマンエラー防止などに関する様々な知識を得ました。
現在は退職後、労働安全コンサルタントとして、各種相談に応じるとともに、事故を減らすための教育啓蒙活動に取り組んでいます。
石油化学系の会社に勤務し、製造現場で安全に関する実務に従事すること、約20年。
その間、安全活動の推進、安全基準の制定、事故原因究明と再発防止策の立案などを担当しました。
また、それらの業務を通じ、火災爆発防止、静電気、粉じん爆発、ヒューマンエラー防止などに関する様々な知識を得ました。
現在は退職後、労働安全コンサルタントとして、各種相談に応じるとともに、事故を減らすための教育啓蒙活動に取り組んでいます。

