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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年9月1日付の読売新聞神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

川崎市は31日、東日本大震災で天井が崩落した、ミューザ川崎シンフォニーホールの事故調査の中間報告を発表した。

天井の部材や接合部の強度計算が「必要十分に行われたとは考えられない」とし、接合部品の金具の強度不足を崩落の主要因に挙げた。

中間報告は、市の依頼を受けた日本建築防災協会がまとめた。

同ホールのつり天井は凹凸が多く、板の重さが1m2あたり約100kgと、一般的な体育館の天井板より数倍重いと指摘。
このため複雑な揺れが起き、部材や部品の負荷が大きかったとした。
特に、天井をつり下げるフック状金具の変形に着目し、金具の耐力不足を推定した上で、これが崩落につながったとの見方を示した。

さらに天井の耐震性について、施工業者側の計算書や議事録を元に分析した結果、天井下地の部材や接合部の強度計算が不十分だったとも指摘した。

中間報告を踏まえ、市は「業者側に不備があった可能性が高い」とみており、来年3月の最終報告を待って賠償請求するかを判断する。
市は2003年末、ホールを建築主から約212億円で購入。今後、約19億円を投じて修復する計画で、より強固な部材を採用するなどして再発を防ぐとしている。


出典URL■■■



(2012年2月17日 修正1 ;追記)
 
2012年2月15日付の朝日新聞川崎版(聞蔵)から、施工不良もあった旨、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
この事故に関し、川崎市は14日、天井板の吊り下げに必要な補強部品が設計図よりも4ケ所で不足していたと発表した。
市の被害調査委員会は、崩落に影響を与えた可能性があるとみて調べている。
 
市によると、不足していた部品は天井板を吊り下げる棚を補強する鋼材。長さ6~8mで、たすきがけにして使う。設計図では、この部品の設置箇所は22ケ所になっていたが、実際には18ケ所しかなかった。
 
また、ホール壁面内部にある防災用の石膏ボード約0.5m2と下地の軽量鉄骨3本に、バーナーなどで切断したとみられる跡があった。
 
鋼材をめぐる設計図と現状の食い違いについて調査委が問い合わせたところ、施工した共同企業体(JV)の中心だった清水建設は「資料が残っておらず回答できない」、設計業者で市に建物を譲渡した都市再生機構(UR)は「詳細は不明」と答えたという。



(2012年3月15日 修正2 ;追記)

 
2012年3月12日付で神奈川新聞から、被害調査の最終報告書が公表されたと、下記趣旨でネット配信されていた。
 
川崎市は12日、日本建築防災協会に委託した被害調査の最終報告書を公表した。

天井の吊り元に設置されたフック状金具の強度不足などから「フック状金具や溶接部分のいずれかに最大耐力を超える力がかかった」との見方を示した。
市は設置者(UR都市機構)などに対し、損害賠償請求など法的対応を進める考えだ。


調査結果では、フック状金具の標準的な設置間隔が、使用された製品のカタログの注意事項の記載内容よりも長いことが判明。
崩落部分はこうした状態で整備されていた箇所が多くを占めた。
天井と鉄骨をつなぐボルトの溶接強度にも問題があったとしている。


こうした状況から、「地震によって、天井の下地組みの接合部のうちフック状金具(あるいは溶接部分)のいずれかに最大耐力を超える力がかかり、この部分が壊れて天井が垂下。
隣接する下地組みも支援できなくなり、連鎖的に天井が落下していったであろうことが、計算や実験結果から説明できる」と結論付けた。


これまでの調査で、譲渡契約時の図面上にある天井下地を支える筋交いの設置箇所数が4カ所少ないことが判明。
この点について、最終報告書では「筋交いが偏っていることによるねじれにより、大きく揺れた可能性がある」と報告した。


このほか、天井板に大きく複雑な揺れを生じさせた推測要因として、天井板の重さ・形状(凹凸状)や下地組みの吊り長さの長短などを挙げた。
天井落下が始まった場所の特定には至らなかった。


出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1203120040/
 
 
また3月13日付の毎日新聞からは、別な視点から報告書の内容を伝える記事がネット配信されていた。

調査報告書によると、上部の鉄骨から天井をつり下げるフック状の金属固定具は大部分が変形しており、天井を支える器具の中では強度が最小だった。

また、崩落原因として、90cm間隔で垂直に使用すべき固定具が、実際は1.2~1.5m間隔で斜めに使用されていた箇所もあったことなどを指摘。
関係者の聞き取り調査などから、設計や施工を担当した6社が必要な強度計算をしていなかったことも確認した。


また、ホール最上部とつり天井の間に設置される「筋交い」と呼ばれる鉄骨が一部不設置だった問題で「偏った設置によるねじれで大きく揺れた可能性がある」と被害の拡大要因になった可能性に触れた。

UR神奈川地域支社は「最終報告書を入手して詳細に内容を検討したい」とコメント。
施工した清水建設は「当社は設計・工事管理者の指示に基づき施工した。筋交いの不足についても、設計者により設置を中止するという変更がなされた」と話している。


出典URL
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20120313ddlk14040189000c.html
 
 

(2013年8月12日 修正3 ;追記)

 

2013892040分にNHK首都圏NEWS WEBから、設計業者ら8社が訴えられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

川崎市は、ことし4月に再開するまで、およそ18億7000万円をかけて改修工事を行っているが、9日、天井をつり下げていたフック状の金具が本来より広い間隔で取り付けられるなど、ホールを設計した業者や工事を担当した業者が安全に配慮する義務を怠ったため天井がはがれ落ちたとして、合わせて8社を相手取り、20億5000万円余りの損害賠償を求める訴えを横浜地裁に起こした。


当時、設計を担当した独立行政法人の都市再生機構は「訴状が届きしだい、内容を検討のうえ、適切に対応したい」とコメントしている。
また、工事を担当した清水建設は「訴状の内容を確認し、適切に対応していきたい」としている。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130809/3669061.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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