







台風21号の影響で無許可盛り土が崩落した事例が奈良県の三郷町と生駒市で起きていた。
以下は生駒市の事例。
2017年10月26日付で毎日新聞奈良版から、下記趣旨の記事が現地の写真付きでネット配信されていた。
生駒市西松ケ丘の住宅地の一角に奈良市の業者が無許可で盛り土をした問題に絡み、県は25日、台風21号の接近に伴う大雨で現地の斜面が崩落し、近くの住民6世帯20人が一時避難したことを明らかにした。
県は年内にも、一部の土を撤去する行政代執行に着手する予定だったが、荒井正吾知事は、来月上旬にも現地を視察する専門家の見解を受けて対応を決める考えを示した。
県によると、崩落は今月22日朝から徐々に始まり、高さ約15mの斜面の上半分程度が、幅約30mに渡って崩れたという。
けが人はなかった。
県はブルーシートを張って、更なる崩落を防ぐ措置を講じ、住民に避難を求めた。
避難指示は既に解除しているという。
県は行政代執行に伴い、斜面を安定化させるための工事費6700万円などを今年度一般会計補正予算案に計上し、9月定例県議会で可決されていた。
一方、業者側は、県が認定した盛り土の範囲を不服として、昨年10月に県が出した是正命令の取り消しを求めて、今年9月に奈良地裁に提訴した。
出典
『生駒の無許可盛り土 行政代執行予定地で崩落 6世帯一時避難』
http://mainichi.jp/articles/20171026/ddl/k29/040/566000c
10月26日14時40分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県によると、22日午前9時ごろ、盛り土の斜面部分が崩れ始めているのを県職員が確認。
その後の大雨で、最終的に高さ約8m、幅約20~30m、奥行き約5mの範囲で崩落したという。
この問題では、業者側と連絡が取れない状況が続いたことから、県は業者に代わって是正工事をする行政代執行を決定。
年内にも工事に着工する予定だった。
25日の定例記者会見で荒井正吾知事は、「住宅地の基盤に影響があれば、住民に避難してもらう可能性もある。常時監視するよう担当課に命じた」と説明。
現場には広い範囲に雨水の浸入を防ぐブルーシートを敷き直したという。
近隣に住む40代女性は、「いつ崩れるかもわからない。一刻も早く安全対策をしてほしい」と不安をにじませた。
一方、業者側は9月、県が是正命令の対象とした盛り土の範囲が広すぎるとして、是正命令の取り消しを求める訴訟を奈良地裁に起こした。
荒井知事は「裁判の帰趨(きすう)よりも被害拡大が心配。専門家に至急現場を見てもらい、早期に工事をしたい」と話した。
出典
『無許可盛り土、台風21号で一部崩れる「一刻も早く安全対策を」』
http://www.sankei.com/west/news/171026/wst1710260063-n1.html
一方、2017年8月28日付で毎日新聞奈良版からは、来年中に対策しようとしていた工事の内容など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
生駒市西松ケ丘の住宅地に業者が無許可で盛り土をし、亀裂が入るなど危険な状態になっている問題で、県は27日、4回目の住民説明会を市役所で開き、斜面の崩落を防ぐ対策工事の工法などを説明した。
現場は山裾に広がる住宅地の一角で、県によると高さ約20m、傾斜約45°の急斜面の崖になっている。
県は崩落を防ぐため、盛り土の表面を一部撤去した後、約1200m2の範囲で地中に鉄線を差し込み、岩盤と盛り土部分を一体化する「アンカー工法」を実施する方針を示した。
県は、9月議会に提案する補正予算案に対策工事費を盛り込む予定。
業者選定後に着工し、来年中の完了を目指す。
出典
『生駒の無許可盛り土 危険盛り土対策 県が住民に説明 /奈良』
https://mainichi.jp/articles/20170828/ddl/k29/040/313000c
また、昨年の記事になるが、2016年5月25日付で奈良新聞からは、昨年からすでに危険な状態だったという下記趣旨の記事が報じられていた。
生駒市西松ケ丘の住宅地に隣接した土地に奈良市の業者が無許可で盛り土をしたまま放置、亀裂が入り崩れる可能性があるなど、危険な状態になっていることが24日、分かった。
業者は4年以上も連絡が取れなくなっており、県もこの間、亀裂の状態の調査や崩落防止の具体的な対策は取っていなかった。
県はようやく23日までに、現況確認を今週から行うなどの調査開始を周辺住民に伝えた。
現場は生駒山麓の谷間で、住宅は約15mの崖の上にあり、土砂が流出する恐れがあることから、土地変更に届けが必要な砂防指定地となっている。
そこに約6年前、業者が約5m幅で数10mにわたって川沿いに無許可で盛り土を行った。
出典
『無許可盛り土、亀裂も - 県、状況確認へ/生駒』
http://www.nara-np.co.jp/20160525090522.html
(2018年3月11日 修正1 ;追記)
2018年3月10日7時37分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は9日、業者に代わって復旧工事をする「行政代執行」を始めた。
工費は約1億2500万円となる見込みで、工事終了後、業者から徴収する。
現場は、住宅地に隣接する民有地の斜面。
業者が平成22年から盛り土を行い、地面に亀裂が生じた。
さらに昨年10月の台風21号による大雨で盛り土の一部が崩落。
業者は県の是正指導に従わず、連絡も取れない状態が続いたことから、県が行政代執行に踏み切った。
県によると、工事は約1年をかけて行われ、最終的には盛り土の一部を撤去した上で土壌を固め、斜面の安定化を図るという。
出典
『違法盛り土の崩落 行政代執行で復旧工事、奈良・生駒』
http://www.sankei.com/west/news/180310/wst1803100012-n1.html
台風21号の影響で無許可盛り土が崩落した事例が奈良県の三郷町と生駒市で起きていた。
以下は三郷町の事例。
2017年11月22日17時30分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月の台風21号の影響で、奈良県三郷町で近鉄生駒線の線路脇の法(のり)面とその上に建つ住宅の基礎を支える部分の地盤が崩れ、近鉄生駒線は2日にわたって運休し、その後の雨でも運転を見合わせる事態となった。
被害から1か月が経ったが、現場の法面にはブルーシートがかぶせられているだけで復旧工事は行われておらず、近鉄生駒線は現場付近で徐行運転を続けている。
法面の上に建つ住宅のうち8棟が、奈良県による調査で敷地がさらに崩壊する危険があると判断され、このうち4世帯が避難生活を続けているが、復旧工事はまだ始まっていない。
住民のグループは、土地の造成許可を出すなどした奈良県に対し、復旧工事に先立って地盤が崩れた原因の究明などを求め、奈良県は今月9日、宅地の地盤などに詳しい専門家を現地に派遣するなどの対応に当たっていた。
そして22日、地盤の状態をさらに詳しく調べるためのボーリング調査が本格的に始まった。
奈良県は、調査結果を受けて住宅の安全を確保するための最低限の工事を行うとしているほか、近鉄も準備が整いしだい、線路脇の法面の復旧工事を行いたいとしている。
出典
『生駒線沿線の地盤崩れ 原因調査』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055709521.html
11月11日付で読売新聞からは、被害の様相などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は、県の開発許可を受けた業者が造成後、3度補修が行われた経緯があり、住民側は「県にも責任があるのでは」と主張する。
県は「瑕疵はない」との立場だが、知事判断で崩落原因の調査を始めた。
台風21号が接近した10月22日夜、住宅が並ぶ高台で斜面の擁壁が高さ約8m、幅約50mにわたって崩れた。
「地面にあいた穴に、敷地が吸い込まれていった」。住民の会社員男性(50)は、当時をそう振り返る。
基礎部分や配水管がむき出しになった住宅もあり、一部の住民は二次被害を防ぐため、親類宅などで避難生活を続けている。
奈良地方気象台によると、現場付近に近い観測地点(奈良県田原本町)では、22日の24時間雨量は214.5ミリと、観測史上最多を記録した。
出典
『斜面崩落で近鉄、徐行運転続く…奈良・三郷町』
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20171111-OYO1T50018.html
10月31日14時47分にYAHOOニュース(毎日放送)からも、被害の様相や背景などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本列島の各地で猛威を振るった台風21号。
奈良県の三郷町では台風が過ぎ去った後、とんでもない光景が広がっていた。
「大きく崩落し、住宅の基礎部分がむき出しになっています。エアコンの室外機が宙にぶら下がっていて、非常に危険な状態です」(記者)
台風による長雨の影響で近鉄生駒線の線路わきの法面が崩れ落ちてしまったのだ。
住宅の基礎がむき出しとなり、排水管や杭が丸見えに。
いまにも家屋が倒れてしまいそうな状態だ。
当時、家の中にいたAさんは恐怖におののいていたと言う。
「バキバキというような音とか、大きな音がしましたね。蟻地獄のように砂が吸い取られていった感じです」(Aさん)
・・・・・
法面が崩れる前は、元々、なだらかな斜面が続いていた場所で、約16年前、開発業者が中腹に盛り土をして住宅地が造成されたという。
近鉄は徐行運転を行いながら復旧工事をしているが、実は崩落した法面は住宅の敷地で、流出した土砂は住民の所有物にあたるため、住民自らの手で補修しなければならないのだ。
「あくまで個人宅の被害ですので、公費を投入して県が是正工事をするというのは、今すぐには難しい」(奈良県建築課 階戸課長補佐)
・・・・・
出典
『【特集】台風21号被害 法面崩壊の住宅と近鉄線の復旧』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171031-10000001-mbsnews-l27
11月9日18時40分に奈良テレビからは、造成地開発業者は倒産しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう専門家による初めての現地調査が行われた。
京都大学防災研究所・釜井俊孝教授
「場所によってかなり地質の状況が違うということがあるのかなということ、それから、同じ盛り土でも崩れた盛り土と崩れなかった盛り土があるので、その違いがなんなのかということがひとつのポイントですね
それからもう一つは、この斜面ですね 擁壁の下の斜面がどうだったかということが、今後のポイントですね」
県は、今後、原因究明を行うとともに、暫定的な復旧工事を行う方針を示している。
しかし、被災地が民有地である上、開発を行った業者が倒産しているため、住民が生活を取り戻すための支援をどこが中心となって行うかはまだ決まっていない。
出典
『住宅斜面崩落原因究明へ 専門家が現場調査』
http://www.naratv.co.jp/news/20171109/20171109-04.html
(2017年12月12日 修正1 ;追記)
2017年12月11日15時38分にNHK奈良から、対策工事が始まったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし10月、台風21号の影響で崩落した奈良県三郷町の近鉄生駒線沿いののり面やその上の住宅の地盤が、これ以上崩れないようにする対策工事が11日から本格的に始まった。
これまで、住民側が原因を究明する調査を先に行うべきだと主張したため、工事は先送りになっていたが、専門家からの「調査と工事は同時に実施可能だ」とする提言を受けて、近鉄と三郷町が11日から本格的に始めた。
現場では、基礎部分がむき出しになっている住宅が崩落しないよう、支える工事を行うために足場が組まれたほか、のり面の擁壁がこれ以上ずり落ちないよう、固定する作業も進められていた。
修復工事は今月23日までで、今後、崩れた地盤をモルタルで覆う作業などを行う予定。
現場では奈良県も、住宅の安全を確保するための工事を、今後、行うことにしている。
出典
『近鉄生駒線沿い 対策工事本格化』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2053420601.html
2017年11月22日10時24分に読売新聞から、先端が曲がった杭の写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県姫路市のJR姫路駅近くで行われていた市有地の整備事業が、思わぬ形で中止となった。
半世紀前の高層ビルの基礎工事で打ち込んだ杭が変形し、容易に抜けなくなったためだ。
「駅チカ」の一等地だが、このままではビルなどを建てるのは困難で、市は跡地利用に苦慮している。
1966年完成の高尾ビル(10階建て)で、3、4階部分が、70年代まで姫路市内を走っていた「姫路モノレール」の大将軍駅として利用。
モノレールの運休(74年)、廃止(79年)を経て、賃貸住宅などとしても使われたが、老朽化のため、市が2016年度から5億円近くかけて解体工事を行っていた。
ビルを撤去後、地中に埋まっている基礎部分のH形鋼の杭(長さ約16m)を抜こうとした際、機械が破損。
杭を振動させて引き抜く特別の工法で抜いたところ、先端部分が変形していたことが判明した。
H形鋼は約200本残っており、市は「振動を伴う工法を使えば抜けるが、民家が多い地域なので、近所迷惑になる」として、工事を断念した。
敷地は姫路駅北西側の約1800m2。
跡地の利用方法はビルの撤去後に検討するとしていた。
市は、「杭が残ったままでは基礎工事をやり直せないので、商業ビルなどは難しい。平面駐車場かプレハブ程度のものしかつくれない」としている。
出典
『変形し「抜けない杭200本」、駅チカ開発中止』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171121-OYT1T50111.html
(ブログ者コメント)
写真によれば、杭の先端1mほどが、撓んでいるかのように緩やかに曲がっている。
無理な力で打ち込んだとか、岩盤に達しているのに打ち込み続けた・・・そんなことだったのだろうか?
2017年11月22日5時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月22日14時22分に時事通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)でキャラクターの着ぐるみを着てショーやパレードに出演していた契約社員の女性(28)が、腕に激痛が走るなどの疾患を発症したのは過重労働が原因だったとして、船橋労基署が労災を認定していたことが分かった。
認定は8月10日付。
遊園地のショーなどの出演者が出演中の転倒などによる負傷で労災認定されるケースは少なくないが、事故によるけがでない疾患は過重業務との医学的な因果関係の判断が難しく、労災が認められる例は珍しいという。
女性は、2015年2月から、様々なディズニーキャラクターに扮してショーやパレードに出演していた。
女性によると、16年11月ごろから左腕が重く感じ、手の震えが止まらなくなったが、休みを取りにくく、出演を続けたという。
17年1月に入って症状は悪化。
左腕をあげると激痛が走り、左手を握っても感覚がなくなったという。
病院で診察を受け、神経や血流の障害で肩や腕に痛みなどが出る「胸郭出口症候群」と診断された。
治療のため休職し、しばらくは自由に腕を動かせなかったという。
雇用契約は1年ごとの更新で、重さ約10kgのキャラクターの着ぐるみを着て、毎月20日間程度、1日2回あるパレードやショーに出演していた。
16年11~12月のパレードの出演回数は計50回にのぼった。
16年末に出演したクリスマスパレードの衣装は首の動きが制限され、重さが10kg近くあった。
この衣装を着て、1回45分のパレードの間、両手を顔より上にあげているよう指示されていたという。
2年弱の出演期間中に20~30kgの衣装を着ることもあったといい、首から肩、腕にかけて負荷がかかる業務に継続的に従事したことが発症の原因と認められた。
症状は改善しつつあるが、完治はしていない。
女性は、業務量を減らしての復職を求めている。
TDLを運営するオリエンタルランドの広報部は、取材に対し「あってはならない残念なことで、当社の業務に起因した労災であることは真摯に受け止めている。トレーナーの配置やコスチュームの改善など、これまでの対策に万全を期していく」としている。
出典
『東京ディズニーランドで労災認定 着ぐるみで腕に激痛』
http://digital.asahi.com/articles/ASKCP5DLDKCPULFA01W.html?rm=291
『ディズニー契約社員、労災認定=着ぐるみ業務起因-千葉・労基署』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017112200796&g=soc
11月22日11時9分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女性は、2015年2月から着ぐるみを着用し、さまざまなディズニーキャラクターに扮してパレードに出演していた。
2016年11月ごろから左腕が重く感じるといった症状を発症したが、出演を続けた結果、症状が悪化。
2017年1月から治療のため休職している。
現在は症状が回復してきており、会社側と復職に向けた話し合いをしているという。
ディズニーランドを運営するオリエンタルランドによると、女性の2016年11~12月のパレードやショーへの出演回数は計50回に上った。
着ぐるみや衣装の重さは10kg前後が多かったという。
ただ、他の出演者に比べて突出して出演回数が多かったり、衣装が重かったりしたことはないという。
出典
『東京ディズニーランドの着ぐるみで腕に痛み 女性契約社員に労災認定』
http://www.sankei.com/affairs/news/171122/afr1711220012-n1.html
11月22日12時53分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社広報部は、法定労働時間を超えた勤務や、誰もが耐えられない衣装の着用を強いるなどの過重労働を否定した上で、「真摯に受け止めている。出演者に対するケアやより安全な職場環境づくりを、今後も引き続き実施していく」とコメントした。
出典
『TDL 着ぐるみで労災認定 契約社員の女性、腕に激痛』
https://mainichi.jp/articles/20171122/k00/00e/040/270000c
2017年11月23日19時52分にNHK広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後7時ごろ、海上自衛隊呉基地に所属する掃海艇「みやじま」が、宮崎県日向市の細島港の沖合およそ2.5kmの日向灘で、スクリューが定置網に絡まって動けなくなった。
日向海保によると、乗組員45人にけがはなく、油漏れも起きていないという。
海自の隊員が23日から海に潜り、絡まった網を外す作業を行った結果、午後3時すぎ、およそ20時間ぶりに「みやじま」は別の掃海艇に引かれて現場を離れた。
現場の定置網は海図に記載されているという。
海保では、細島港に入った「みやじま」の操だ室の状況を調査したり乗組員から事情を聞いたりして、事故の原因を調べている。
海自呉基地によると「みやじま」は、全国各地から掃海艇など20隻余りが集まり今月20日から行っている機雷除去の訓練に参加していて、22日は補給や休息のため、細島港に向かう途中だった。
出典
『掃海艇 絡まった網を外す』
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20171123/5970831.html
(ブログ者コメント)
民間の船なら、この程度のトラブルは掲載対象外だが、自衛艦のトラブルということで掲載した。
2017年11月22日19時6分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後1時前、静岡市清水区清開の清水ふ頭で、黒煙と炎があがっているという通報が消防にあった。
消防が調べたところ、火元は清水港で木材のチップなどを荷揚げしている会社「H埠頭」が設置しているベルトコンベアで、火はコンベアそのものや上に乗っていたチップなどを焼いたのに加え、近くに積み上げられた木材チップの山にも燃え移ったという。
消防車など17台のほか、ヘリコプターも出て消火活動を行った結果、火は約2時間後に消し止められたということで、警察や消防によると、逃げ遅れた人やけがをした人はいなかった。
消防によると、火元のベルトコンベアは港に着いた船から陸揚げしたチップを輸送するのに使われていたということで、警察は、ベルトコンベアを設置した会社から話を聞くなどして、火が出た当時の状況や原因を詳しく調べている。
出典
『清水ふ頭ベルトコンベヤー等焼く』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035944411.html
11月22日付で静岡朝日テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午後1時ごろ、清水港から黒煙が上がった。
黒煙の下には炎も見え、煙は少し離れた2カ所からあがっていて、空高く広い範囲に広がった。
火が出たのは清水港富士見埠頭で、紙などの原料となる輸入木製チップを船から荷揚げして保管搬出する会社の敷地内。
消防によると、木製チップを運ぶベルトコンベヤー付近から出火したとみられ、木製チップの山の一部にも燃え移った。
現場には、消防のはしご車など23台以上が出動。
火は午後3時ごろに消し止められた。
出火当時、現場では昼休みのため作業は行われておらず、けが人もいなかった。
会社によると、ベルトコンベヤーのゴムが燃え、そのゴムがちぎれて縮んだため、火が別の場所に燃え移り、離れた2カ所から煙が上がったとみられる。
出典
『清水港で火災 黒煙に一時騒然』
http://www.satv.co.jp/0100news/
11月22日19時20分に静岡第一テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火の手が上がったのは木材チップを運ぶベルトコンベヤーで、複数か所に延焼した模様。
火事発生直後の様子を見ると、激しく火柱が上がっているのがわかる。
偶然、現場に居合わせた人は「真っ黒い煙がずっとモクモク出ていた。最初に燃えていたところからベルトコンベヤーで火が運ばれて別の所が燃えたという話を、近くにいた人が言っていた」などと話した。
コンベヤーの所有会社によると、コンベヤーは船から木材チップを下ろす際に使われていて、工事期間中だったという。
出典
『清水港で火事 「火が運ばれた」』
https://www.tv-sdt.co.jp/nnn/news88011699.html
11月22日19時1分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ベルトコンベアの上を炎がすべるように走る。
22日午後1時頃、輸入木材チップ置き場から大きな火が上がっていると、消防に通報があった。
消防によると、火元は木材チップの運搬に使うベルトコンベアとみられているが、出火当時は休憩中で人はおらず、ベルトコンベヤーも止まっていたという。
出典
『清水港で木材チップが炎上 ベルトコンベア付近が燃える』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171122-00010001-sbsv-l22
(2017年12月30日 修正1 ;追記)
2017年11月23日付の静岡新聞紙面に、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
木材チップを吸い上げて運搬する機械から出火した。
火はベルトコンベヤーから山積みのチップに燃え移り、表面部分のチップを焼いたという。
2017年11月22日22時29分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日正午すぎ、白老町北吉原のコンクリートの材料となる砂を製造している「K工場」で、関連会社の作業員で白老町のHさん(男性、80歳)が、上半身が砂に埋まった状態で見つかった。
Hさんは町内の病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、Hさんは砂を運ぶベルトコンベヤーに砂を供給する「ホッパー」と呼ばれる設備の下で見つかり、このホッパーは22日午後、点検する予定になっていたという。
休憩時間になってもHさんの姿が見えないことから同僚が探していたということで、Hさんが1人で何らかの作業をしていたとみられるという。
警察と労基が詳しい状況を調べている。
出典
『コンクリート工場で作業員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20171122/5952831.html
2017年11月22日18時23分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日正午ごろ、奈良市中筋町(なかすじちょう)の建物の解体現場で、「作業員たちが下敷きになった」と別の作業員から消防に通報があった。
消防が駆けつけ、がれきの中から作業員など3人を救助したが、このうち69歳の作業員の男性が胸の骨を折る大けがをしたほか、74歳の解体業の男性と59歳の作業員の男性も肩や足を強く打つけがをして病院で手当を受けた。
警察の調べによると、3人は鉄筋コンクリート造り2階建ての建物の天井の上に立って解体作業を行っていたが、天井が突然崩れて2階の床に転落し、さらに崩れてきたがれきの下敷きになったという。
警察は、天井が崩れた原因や現場で安全対策が十分に取られていたかを調べるとともに、3人の回復を待って事故が起きた時の詳しい状況を聞くことにしている。
出典
『解体現場で天井崩落 3人重軽傷』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055944421.html
11月22日18時56分にYAHOOニュース(奈良テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月23日付で朝日新聞奈良版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良市内できょう正午すぎ、解体していた建物が倒れて作業員3人が下敷きになる事故があった。
事故があったのは、奈良市中筋町の宗教法人施設の解体工事現場。
警察によると、きょう正午過ぎ、男性作業員3人が建物2階の天井部分に乗って、ハンマーや削岩機を使って梁(長さ約4m)を叩いて解体する作業をしていたところ、突然梁が抜けて建物が崩れ、3人は2階部分に落下。
崩れてきた天井や壁などに巻き込まれ下敷きになったという。
3人は肋骨の骨折や肩の打撲などけがをしたが、いずれも命に別条はないという。
警察は、当時の状況や事故の原因を詳しく調べている。
出典
『建物が倒れ…作業員3人下敷きに/奈良』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171122-00010002-tvnv-l29
(2017年12月31日 修正1 ;追記)
2017年11月23日付の奈良新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
3人が2階の天井部分に乗って鉄骨の梁(約4m)をハンマーでたたいていた時、梁の片側が抜け、事故になったらしい。
2017年11月22日22時22分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前11時すぎ、登別市鷲別町6丁目の住宅の解体工事現場で、建設会社のアルバイト作業員で室蘭市柏木町のAさん(男性、67歳)が住宅の地下部分にいたところ、崩れてきたコンクリート製の階段の下敷きになった。
Aさんは室蘭市の病院に運ばれたが、体を強く打っていて、まもなく死亡が確認された。
警察によると、事故が起きたのは斜面に沿って建っていた住宅を解体する工事現場で、すでに建物自体の解体は終わり、Aさんは22日、同僚3人と鉄筋コンクリート製の基礎部分を壊す工事をしていたという。
Aさんは、地下から地上に続くコンクリート製の階段部分の下にいたときに階段が突然崩れたということで、警察は関係者から話を聞くなどして事故の原因を調べている。
出典
『住宅の解体工事現場で死亡事故』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20171122/5947671.html
(2017年12月31日 修正1 ;追記)
2017年11月23日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
男性が作業を中断して建物が残っていた地下1階に入ったところ、突然、階段が途中から折れたという。
崩壊部分は長さ311cm、幅128cm、厚さ27cmだった。
2017年11月22日17時21分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月22日18時40分にgooニュース(神戸新聞)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県姫路市にある警察署で、実弾が装填された拳銃などがトイレの床に落ちているのを一般の人が見つけていたことが分かった。
警察官が置き忘れたということで、警察は再発防止に努めるとしている。
警察によると、22日午前10時すぎ、姫路市にある飾磨警察署で署を訪れていた一般の40代男性が通りがかった警察官を呼び止め、「トイレに拳銃を忘れてますよ」と伝えた。
警察官が調べたところ、ホルスターに入った拳銃1丁と手錠、それに警棒の一式がトイレの個室の床に置かれていた。
拳銃には実弾が装填されていた。
この5分ほど前に地域課の39歳の男性巡査部長がトイレを利用した際に置き忘れたということで、「ズボンを下ろした時に床に置いたのを失念し、交番勤務に向かう準備をしていた」と話しているという。
飾磨警察署の千代延署長は、「このようなことがないよう、拳銃の厳正な取り扱いについて指導を徹底したい」と話している。
出典
『警察官が拳銃置き忘れ一般人発見』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025952541.html
『トイレに実弾入り拳銃、巡査部長が置き忘れ 一般男性が発見』
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20171122013.html
2017年11月22日12時31分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前5時50分頃、広島県大竹市のJR山陽線玖波(くば)駅構内で、下り線を走行していた貨物列車(20両編成)の男性運転士が運転席の窓から顔を出した際、線路上に眼鏡を落とした。
運転士を交代させるため、大野浦(広島県廿日市市)~岩国(山口県岩国市)間で約1時間にわたり旅客電車の運転を見合わせ、約1万1000人に影響した。
JR西日本広島支社などによると、列車が玖波駅を通過しようとした際、速度制限(時速70km)を超えたため、自動ブレーキが作動し減速。
運転士が後方の貨物の状況を確認しようと顔を出したところ、眼鏡を落としたという。
運転士は列車から降りてしばらく線路上を捜したが見つからなかったため、運転士を交代させることになった。
出典
『線路に運転士が眼鏡落とす、発見できず遅れ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171122-OYT1T50030.html
11月22日11時54分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
JR山陽線玖波駅付近で、札幌貨物ターミナル駅発福岡貨物ターミナル駅行きの下り貨物列車(20両)の運転士から「線路上に眼鏡を落としてしまった」と、JR広島総合司令所に連絡があった。
列車から降りてしばらく眼鏡を捜したが見つからず、交代の運転士を要請。
到着するまでの間、約2時間にわたって運転を見合わせた。
JR貨物広島支店によると、この貨物列車が玖波駅を通過中、自動列車停止装置(ATS)が作動したため、運転士が運転室の窓から乗り出して後方の安全を確認。
その際に誤って眼鏡を落としたという。
出典
『運転士が眼鏡落とし、列車2時間運行できず JR山陽線』
http://www.asahi.com/articles/ASKCQ3CSTKCQPITB004.html
(ブログ者コメント)
列車の乗務員が眼鏡を落とし運行に支障が出た事例は過去にもあった。
2016年3月14日掲載
2016年3月6日 福島県会津若松市のJR七日町駅で列車発車時、窓から顔を出していた車掌のメガネが突風で飛ばされ行方不明、信号が見えないなど支障があったため車掌交代で50分遅れ
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5732/
2017年9月28日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7606/
(2017年11月25日 修正1 ;追記)
2017年11月21日14時28分にNHK茨城から、市が同タイプの消火栓を点検したところ49基に問題があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
ことし9月に神栖市で火災現場近くの消火栓が腐食が進んで使えなかった問題を受けて、市が市内にある同じタイプの消火栓1500基余りを緊急に点検した結果、このうち49基で腐食や管の破損などが見つかったことがわかった。
この問題は、ことし9月、神栖市で店舗兼住宅が全焼した火事のときに、現場近くにあった「深井戸式」と呼ばれる、地下に掘った井戸から水を吸い上げる方式の消火栓が腐食して穴が開いて使えなかったもの。
これを受けて神栖市は、市内にある同じ深井戸式の消火栓1500基余りについて問題なく水が出るか、実際にポンプ車で水をくみ上げて緊急の点検を進めてきた。
その結果、このうち49基で腐食などの問題があったことがわかった。
原因として、地上の金属の部分が腐食して穴が開いていたものが21件、地中の管が破損していたものが17件、それにキャップの部分が破損して開けられなかったものが5件だった。
さらに、消火栓そのものに問題はなかったものの、ポンプ車が入れない場所にあったり、まわりがブロック塀で囲まれていて、実際の火災のときに使えないようなケースも6件あったという。
神栖市は、問題の見つかった消火栓は21日までに改修工事を終えていて、「今後は、消防団などと協議をしながら点検マニュアルを作成し、点検体制の見直しを図っていきたい」と話している。
出典
『消火栓49基が腐食や破損 神栖』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20171121/1070000863.html
(ブログ者コメント)
設備の点検や確認は、できるだけ実際に作動させて行うことが望ましい。
今回の事例でも、消火栓本体の目視点検だけで済ませていたら、ポンプ車が入れない場所にあるなどの問題点は摘出できなかったかもしれない。
2017年11月21日20時53分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月21日付で埼玉新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後1時25分頃、埼玉県秩父市大滝の東京大学秩父演習林で火災が発生したと、同大演習林事務所の職員から119番があった。
警察によると、学生らが調査に使っていたドローンが落下して出火、下草に燃え移ったとみられるという。
消防によると、県防災ヘリ2台や消防隊員約20人が消火にあたったが、下草など約4haを焼いた。
鎮火していないが、夕方に消火活動を打ち切り、22日午前6時半から再開する。
けが人や建物の被害はない。
警察発表や同事務所によると、演習林では当時、引率教員1人と学生3人がドローンを使って山林を調査していたが、ドローンが地面に落ちて火が出たといい、午後0時55分頃に事務所に連絡した。
現場は入川渓谷夕暮キャンプ場から西に約6km離れた山林。
演習林は、森林生態系に関する教育研究活動に使われている。
出典
『東大演習林で火災…ドローン落下が原因か』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171121-OYT1T50098.html?from=ycont_top_txt
『ドローン落下で山林火災か…東京大学の秩父演習林 日没で消火活動を中断、翌朝に再開へ』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/11/22/02_.html
(ブログ者コメント)
ブログ者が知る範囲では、ドローンが落下して火災になった初めての事例。
(2017年12月19日 修正1 ;追記)
2017年11月23日付の埼玉新聞紙面には、翌日に鎮火したという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
秩父署は22日、火災が午後2時55分に鎮火したと発表した。
消防隊員23人と消防団員約30人が22日午前6時半から活動を再開し、県防災ヘリも3回放水した。
2017年11月20日20時16分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
子どもがおもちゃを口に入れ、気管を詰まらせてしまう誤嚥(ごえん)の事故を調べていた消費者安全調査委員会(消費者事故調)は、20日、報告書をまとめて公表した。
球形だと直径6~20mmで窒息のリスクが大きいとした。
防止策として、こうしたおもちゃを子どもの手が届かない場所に置くことのほか、業者にはおもちゃに穴をあけるなどの取り組みを求めた。
生後9カ月の男児が直径10mmのおもちゃを誤嚥して死亡した事故をきっかけに、昨年11月から事故調が調べていた。
子どもが誤嚥した経験のある保護者302人へのアンケートでは、生後6カ月~2歳未満での誤嚥が7割近くだった。
おもちゃは「ビー玉・おはじき」が最多で、「ビーズを使ったおもちゃ」「小さなボール」と続いた。
大きさは「6~10mm」の回答が最多で40%だった。
こうしたデータをもとに、おもちゃの大きさや形の違いによる窒息のおこりやすさを、コンピューターでシミュレーションした。
その結果、球形や楕円形だけでなく、立方体やブロック型のすべてで気道がふさがれ、窒息のリスクがあった。
球形の場合は6~20mmで窒息につながるリスクがあった。
おしゃぶり型でも、手元の輪に液体がつくと窒息リスクが生じたという。
事故調は消費者庁に対し、とくに6~20mmのおもちゃは小さな子の手が届かないところに置くほか、離乳食やミルクをあたえる前に異物が口の中にないことを確かめるよう、保護者に周知することを求めた。
事故が起きた場合にそなえ、子どもの背中をたたいたり、胸を圧迫したりしておもちゃを取り除く対処法を専門家から学ぶよう促すべきだとした。
経産省には、万が一、おもちゃがのどに入っても窒息しないよう、可能な限り大きな穴を多方向にあけるなど、安全性の向上に向けた取り組みを事業者に求めるようにとの意見を出した。
出典
『おもちゃ誤嚥、直径6~20ミリで窒息リスク高まる』
http://www.asahi.com/articles/ASKCN4GF5KCNUTIL01F.html
11月20日22時16分に読売新聞からは、下記趣旨の記事が窒息死したおしゃぶりの写真付きでネット配信されていた。
消費者事故調は、20日、直径10mm以下の小さな玩具でも、乳幼児にとっては誤嚥による窒息事故につながるおそれがあるとする報告書を公表した。
2015年8月、生後9か月の男児が、おもちゃの人形のおしゃぶりをのみ込んで窒息、死亡した事故を受け調査していた。
おしゃぶりは直径10mmだった。
子供が玩具を誤嚥した経験を持つ保護者約300人にアンケートしたところ、玩具の大きさは6~10mmが40%、11~20mmが21%、0~5mmが19%だった。
種類別では、ビー玉やおはじきが最も多かった。
子供の月齢は、生後6か月以上1歳6か月未満が48%を占めた。
事故調は、乳幼児はのどの位置が口から近く誤嚥しやすい上、異物を吐き出す力が弱いと指摘。
のどを完全に塞ぎにくい形状の玩具でも、粘度の強い唾液がとどまって窒息に至る可能性があるとして、注意を呼びかけた。
出典
『玩具の誤嚥注意を…乳幼児窒息10ミリ以下でも』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171120-OYT1T50086.html?from=ycont_top_txt
2017年11月20日18時15分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・秋葉原と茨城県つくば市の間で「つくばエクスプレス(TX)」を運行する会社が、電車を定刻より20秒早く出発させたとして謝った。
海外メディアは「遅れや運休でもないのに……」と驚く。
「20秒」の差は謝るべきなのか。
「定刻9時44分40秒のところ、発車時刻を十分に確認しないまま、9時44分20秒に発車してしまいました。お客様には大変ご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」。
つくばエクスプレスを運行する首都圏新都市鉄道のホームページに14日、こんな謝罪文が載った。
この日、秋葉原発守谷行きの普通列車が南流山駅(千葉県流山市)を定刻より20秒早く出発していた。
乗務員に「基本動作を徹底するよう指導した」という。
ただ同社によると、駅の時刻表には「44分」としか記されておらず、4分後には後続の電車が来ることになっていた。
乗客からの苦情もなかったという。
同社広報課は、「発車を知らせる駅の放送が発車15秒前に自動で流れる設定で、周知されないまま電車が動き、発車後に流れてしまった。謝罪は当社の基準に基づいており、今後も同様の対応をする」。
昨年6月にも、北千住で30秒早く出発した際に、おわびを出したという。
当初、国内でほとんど注目されなかったが、これが英語のネットニュースで報じられると「(日常的に遅れる)ニューヨークの地下鉄なら、謝罪のためだけに職員が必要だ」とツイッターなどで話題に。
英紙ガーディアンは、日本の鉄道の運行時間の正確さは素晴らしいとしたうえで、「時間厳守が悲劇を生んだこともある」として、107人が死亡した2005年のJR宝塚線の脱線事故で、運転士が約1分半の遅れを取り戻そうとしていたことが一因とされていることに触れた。
日本の鉄道史に詳しい原武史・放送大教授(日本政治思想史)は、日本のダイヤ厳守の習慣は、天皇が乗る「お召し列車」に源流があると指摘する。
「1928(昭和3)年に、即位の礼と大嘗祭のため天皇が京都へ行った際、30秒単位の特別ダイヤが組まれ、ほぼ正確に運行されたと言われている」という。
これが日本の正確な運行につながっているという見立てだ。
原さんは、「TXは他社との乗り入れがないため、ダイヤがシンプルで乱れにくい。それゆえ、少しの狂いにも過剰に反応しているのかも知れない」ともみている。
とはいえ、今回の謝罪を「聞いたことがない。ダイヤは秒単位で作っていても、客にとっては同じ『9時44分』。言われなければ気づかない。いちいち公表する必要があるのか」と原さんは言う。
鉄道会社の横並び意識も感じるといい、「他社が少しのダイヤの乱れでも謝るので自分たちもと、儀礼的に謝っている面もあるのではないか」と話す。
米紙ニューヨーク・タイムズは記事で、過剰に謝る日本の企業文化が背景にあると指摘した。
日本社会を「世間」という切り口で研究する佐藤直樹・九州工業大名誉教授(刑事法学)は、「日本では、場の空気を壊さずに円滑にものを進めるため、『とりあえず謝る』習慣がある。企業も同じで、法律上の問題がなくても、苦情やネットでの炎上を恐れ、先回りして謝ることが当たり前になっている」。
ここ20年ほど、成果主義が広がって社会がぎくしゃくし、小さなことでもクレームを入れる風潮が強まり、企業の謝り方がどんどん過剰になっていると感じるという。
佐藤さんは、「20秒早く出発して謝るなんて、やっぱりおかしい。消費者自身も、普段から要求が行きすぎていないか、考え直す必要があるのではないか」と話す。
出典
『20秒早く電車出発、謝罪はやりすぎ? 海外から大注目』
http://digital.asahi.com/articles/ASKCN4GT8KCNUTIL01K.html?rm=505
(ブログ者コメント)
44分発と表示されている電車が43分40秒に発車したのならまだしも、44分20秒に出ようが44分40秒に出ようが、ブログ者として支障は全く感じない。
いつも乗る電車は40秒発ということに気付いていて、それに合わせてホームに来る人がいたかもしれないが、そのような10秒単位で行動計画を立てている人は滅多にいないだろう。
発車後に発車アナウンスした点を問題視しての謝罪かもしれないが、駆け込み乗車による事故を防ぐため発車アナウンスは廃止したほうがよいという考え方もあることだし、そう気にする必要はないのではなかろうか?
2017年11月18日13時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月18日18時15分にRKB Newsからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市東区の「K保育園」で今年9月、2階ベランダの看板が落下し、園庭にいた女児(2)が額を切って15針縫う大けがをしていたことがわかった。
同園は1か月余り、事故を市に報告していなかった。
同園によると、9月13日午前10時頃、高さ約4.4mの2階ベランダのフェンスに、結束バンド6本でくくりつけていたプラスチック製の看板(90cm四方、重さ約4.6kg)が落ち、運動会の練習をしていた女児の額に当たった。
女児は額を数cm切るなどし、病院で治療を受けた。
当時、女児以外にも数人の園児がいたが、無事だった。
女児は事故後、登園を怖がり、休んでいる状態が続いているという。
看板は月1回、保育士らが目視などで点検していた。
同園は読売新聞の取材に、「安全対策について認識が甘かった。女児にけがをさせ、大変申し訳ない」と陳謝。
今後、安全点検は専門業者に依頼し、再発防止に努めるとしている。
出典
『保育園で看板落下、女児けが…事故後登園怖がる』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171118-OYT1T50045.html
『福岡市の保育園 看板落下し園児大けが』
http://rkb.jp/news/news/40537/
11月21日付で朝日新聞福岡版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
看板は動物の絵などが描いてあり、園庭に向かって設置されていたが、固定していた結束バンドが切れて落下したとみられるという。
(ブログ者コメント)
RKBの映像によれば、現在はすべて取り外されているが、事故前の写真では動物が描かれた看板が4枚、ベランダのフェンスに取り付けられていた。
そのうちの一番右側、階段近くに取り付けられていた1枚が落下した模様。
「今後、安全点検は専門業者に依頼する」との報道だが、どのような点検を依頼するのだろうか?
「再発防止」と報じられている点から考えると、今回落下した看板をSUS針金で固定し直し、その固定状況を点検してもらう・・・といったことだろうか?
もしそうだとすれば、「羹に懲りてなますを吹く」的な対応のように思われる。
2017年10月26日に掲載した第2報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7707/
(2017年11月23日 修正4 ;追記)
2017年11月17日18時21分にNHK NEWS WEBから、日産の社内報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日産の西川社長は17日、国交省を訪れ、国に義務づけられた出荷前の検査を資格がない従業員にさせていた問題について、社内調査の報告書を提出した。
報告書によると、不正は京都を除く国内の5つの工場で行われ、栃木県の工場では1979年から始まっていた可能性があるとしている。
工場では、適正に検査が行われていたように見せるため、検査を証明する書類に正規の検査員のはんこを押す不正が常態化し、はんこの貸し出しを管理する帳簿も作成していたという。
また、資格を取得するための試験では、問題と答えを一緒に配布したり、答案を提出したあと、間違いを訂正させて再提出させたりする不正があったとしている。
さらに、国交省の立ち入り検査などに対し、不正の発覚を逃れるため、資格のない従業員に正規の検査員であることを示すバッジをつけさせて検査をさせていたほか、ことし9月の立ち入り検査では従業員が事実と異なる説明を行い、資料の一部を修正したり削除したりしていたという。
そのうえで、不正の背景として検査員の数が不足していたことなどを挙げたうえで、本社が現場の検査の実情を把握しておらず、車の安全性をチェックする検査への意識が低かったとして、役員の責任は極めて重いと結論づけた。
一方、再発防止策として、検査場所に資格を持った検査員以外は、入れないようにするため、来年3月までに顔認証を導入するほか、検査員の数を増やすなどとしている。
出典
『日産 検査不正で報告書公表「信頼を裏切る結果」社長謝罪』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171117/k10011227181000.html
11月18日1時31分に毎日新聞からは、下記趣旨の識者の見方が記事としてネット配信されていた。
・・・・・
日産自動車の無資格検査問題の背景や再発防止策の実効性について、企業倫理や企業統治に詳しい明治大学商学部の出見世(でみせ)信之教授に聞いた。
問題の背景として、コスト削減圧力の影響は無視できない。
1999年にルノー出身のカルロス・ゴーン最高執行責任者(現会長)が掲げた再建計画「日産リバイバルプラン」では、利益追求の不徹底が業績不振の一因とされた。
そこから利益を最優先する意識が強まり、最低限の人員で生産性や業績をあげるため、自動化が進んで作業の負担が減ってきた完成検査よりも、他の業務に人を割り振るようになったのではないか。
かつての日産は、取締役の中に生産管理部長や工場長を兼務する人がいたが、99年の改革で取締役を37人から10人に減らしてからは、生産管理や品質管理は一段下の執行役員が担うことになった。
このことからも、技術や品質よりも利益や財務を重視しているように見える。
経営と現場との距離がある中で現場に数字だけを示し、必達目標として守らせた。
取締役会は、統治機能としては財務に偏っており、不十分だ。
再教育や工程の見直しなど再発防止策は一定の評価ができるが、経営層や現場に「コスト」として意識されると、再び同じことが繰り返される危険が残る。
まず変えるべきは経営者の意識だ。
出典
『日産無資格検査 販売店や下請け企業に打撃』
https://mainichi.jp/articles/20171118/k00/00m/020/093000c
(ブログ者コメント)
出見世教授の話しは安全管理にも通じるところがあるように感じたので紹介する。
ただ品質と異なり、安全は、かけたマンアワーがそのまま成果につながるとは限らない点が悩ましい。
2017年11月16日21時53分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後1時50分ごろ、名古屋市中村区名駅4の高層ビル「ミッドランドスクエア」の立体の機械式駐輪場の地下部分で、作業員の男性(41)が駐輪場の機械に挟まれた。
男性は20分後、他の作業員と消防隊員に救出されたが、意識不明の重体。
警察やビルを管理する東和不動産によると、駐輪場は地上約21m、地下2mで、左右に2基並んでいる。
それぞれに自転車4台を載せられる金属製の駐輪台28枚が観覧車のように動く機械が設置されている。
左右の駐輪場は地下でつながっている。
男性は、稼働していない左側で他の作業員2人とモーターの交換をしていたが、何らかの理由で稼働している右側に向かい、動きだした駐輪台と床の間に挟まれたとみられる。
出典
『駐輪場機械に挟まれ作業員重体 名古屋・ミッドランドスクエア』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017111690215345.html
11月16日19時55分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、駐輪場は高さ約21mで、4台収容できる駐輪台が回転する仕組み。
男性は、2基の駐輪場のうち1基を止めて、他の作業員2人と地下で作業していた。
何らかの理由で男性が地下でつながっている稼働中の駐輪場に移動、台と床に挟まれたとみられる。
出典
『回転式駐輪台と床に挟まれ保守作業員重体 名古屋の高層ビル』
http://www.sankei.com/west/news/171116/wst1711160094-n1.html
2017年11月15日18時40分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年度、宮城県内で大型トラックやバスからタイヤが外れる脱輪事故が全国で2番目に多く起きていたことが、国交省のまとめでわかった。
事故はタイヤ交換の機会が増える冬場に集中して起きていて、国交省は点検や整備の徹底を呼びかけている。
国交省のまとめによると、走行中の大型トラックやバスからタイヤが外れる事故は、昨年度、全国で56件発生し、前の年度に比べて15件増加した。
地域別の発生件数を比べると、東北が16件と全国で最も多く、特に宮城県では昨年度6件の脱輪事故が発生していて、新潟県の7件に次いで全国で2番目に多くなっている。
国交省が昨年度の事故を分析したところ、およそ8割がタイヤ交換をしてから2か月以内に発生し、冬用タイヤに付け替えたあと、冬場の積雪地帯で事故が集中しているという。
国交省は、タイヤ交換の時期を迎えている全国の運送業者や整備業者に対し、車体に付いたすべてのタイヤについて点検や整備を徹底するよう呼びかけている。
出典
『脱輪事故 全国ワースト2位』
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20171115/5731301.html
2017年11月17日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後4時40分ごろ、古河市北利根の工場で会社員の男性(69)がパレットに挟まれたと119番通報があった。
男性は搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、男性はトラック荷台の扉を閉めようとした際、工場に積んであった鉄製パレットに扉が接触。
崩れ落ちたパレットの下敷きになったという。
(ブログ者コメント)
茨城新聞の部分情報によれば、資材積み込み終了後、トラックのウイングを閉めようとした際に事故が起きたらしい。
(2017年12月31日 修正1 ;追記)
2017年11月17日付の茨城新聞紙面に下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
男性は、住宅資機材の積み込み作業を終え、トラック荷台の左側ウイングを閉めようとした際、ウイングが棚に積んであったパレットに接触、崩れたパレット1個が落下した。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。