2013年9月5日23時10分に新潟日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月21日未明に佐渡市河原田本町で起きた火災で、現場近くの地下式消火栓1カ所が開栓できず、消火活動が約5分遅れていたことが5日、分かった。
同市消防本部が点検を怠り、2年以上、開栓していなかったため、さびや砂の詰まりが生じたことが要因。
記者会見した甲斐市長は「重大なミス。申し訳ない」と陳謝した。
火災当日は8台の消防車が出動。消火栓が収納されている国道上のふたは開いたが、消火栓の栓がさびたり砂をかんでいたりしたため、固くなって開かなかったという。
そのため、近くを流れる石田川からの取水に切り替えて消火に当たり、この間、消火活動に約5分、遅れが生じた。
現場は住宅地で、高齢者が暮らす住宅1棟が全焼、隣接する住宅や倉庫が半焼するなどした。
佐渡市消防本部では、消火栓の開栓・水出し点検を年1回、目視点検を年2回行うことにしている。
しかし、今回の消火栓は2011年6月に開栓・水出しの点検をして以降、年2回の目視点検しかしていなかった。
過去に点検で水を出した際、消火栓内にたまった汚れた水が水道水に混じり、住民から苦情が寄せられたことがあったため、開栓・水出し点検をしなかったという。
再発防止策について佐渡市消防本部の深野消防長は「点検表を作り、いつ、どの場所をチェックしたかを確認し、態勢強化に努めたい」と説明。島内に2152カ所ある消火栓の緊急総点検を実施したという。
問題の消火栓は鎮火後の8月21日に点検し、開栓できるようにした。
出典URL
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130905064948.html
2013年9月5日22時36分にmsn産経ニュースからは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
本間警防課長は「先着した他の消防車が延焼は防いでいたが、鎮火までに時間がかかった」と説明している。
消火栓は半年に1度、水が出るかなどを調べるが、交通量の多い国道にあったため点検を怠っていたという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130905/dst13090522380025-n1.htm
(2013年9月15日 修正1 ;追記)
2013年9月6日付の新潟日報紙面に、消火栓の点検が困難な事情などが下記趣旨で掲載されていた。
背景には、消防本部が普段、大々的な点検作業を行い難い事情がある。
消火栓は上水道管につながっているため、水を通すと、管に詰ったさびが流れて一般家庭の水が濁ることがあるためだ。
中には、水量を抑えたり、栓の動作を確認するだけの消防本部もある。
生命、財産に関わる問題だけに、県消防課は「消火栓を使えるようにしておくのは当然のこと」とし、注意喚起する方針だ。
消火栓の点検方法について、消防法などに想定はなく、各自治体や消防本部に委ねられているのが実情だ。
見附市消防本部では、栓を開け、水が上がってくる音を確認するまでにとどめている。管内には食品関係の工場も多くあることから、この方法を採っているという。
担当者は「修理後の確認作業などで水を出すこともあるが、その時は、周辺に回覧板を配り、学校などにも説明しなければならない」と、対応の難しさを語る。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。