2013年9月5日19時51分にNHK東海NEWS WEBから、9月5日16時27分にmsn産経ニュースから、9月5日16時1分に読売新聞から、9月6日付で朝日新聞名古屋版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2009年5月13日、名古屋市港区でトレーラーのコンテナが横倒しになって隣を走っていた乗用車が下敷きとなり、乗っていた女性(当時64)と長女(当時41)が死亡、次女が大けがをした。
この事故で、トレーラーを運転していた桑名市のT被告(64)がコンテナをきちんと固定せずカーブで十分に減速しなかったとして、自動車運転過失致死傷の罪に問われた。
検察側は論告で「横転を防ぐためコンテナを荷台に固定する4隅の留め具のうち、前の2カ所が外れたまま運転していた」と指摘。留め具をロックして横転を防止する義務を怠り、横転の危険性がある速度で走行したとした。
これに対し弁護側は「被告は運転前に目視で4カ所の留め具ロックを確認しており、事故までに何らかの事情で外れた」と主張。速度も安全なもので過失はないとし、無罪を訴えた。
5日の判決で裁判長は「トレーラーのメーカー担当者らの証言から、ロックは、構造上、運転中の振動で外れることはなく、被告には固定されていなかったことを見落とした過失がある」と指摘した。
そのうえで「運転手としての基本的な注意を怠って凄惨な事故を引き起こし刑事責任は重い」として、T被告に禁錮3年6か月を言い渡した。
国交省によると、積荷のコンテナが路上に横転するなどしたトレーラーの事故は、2006~2012年に63件あり、14人が犠牲になった。
今回の事故は、国交省がコンテナ横転の実態や原因を調べるきっかけになった。
原因別で最も多かったのが速度超過(38件)で、次いで留め具の不良(9件)、ハンドルの操作ミス、過積載(各7件)、積荷の偏り(4件)の順。
調査の過程で、運転手がコンテナの中身を十分に知らされないまま運転したり、出発前に積荷の偏りを感じ、荷主や通関業者にコンテナの開封を求めても、取り合ってもらえなかったりした実情も明らかになった。
国交省は今年6月、調査結果を踏まえ、事故防止のマニュアルを作成。積荷に不具合があれば、開封するなど適切に対応するよう、荷主に求めた。
また運送会社には、カーブや交差点での徐行運転を徹底するよう求めた。
「事故を境に、業界は大きく変わった」。T被告と同じ会社で働いたこともあるという50代の運転手は、そう語る。事故前までは、留め具による固定が不十分なまま出庫する車両もあったが、「今は絶対、出発させてもらえない」と話す。偏りをなくすためコンテナを開封し、積荷を直す機会が飛躍的に増した。
「一瞬で2人の命を奪った。その事実は重い。」
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20130905/3146841.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130905-OYT1T00892.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130905/trl13090516270006-n1.htm
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。