2013年9月5日14時30分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
印刷会社の従業員らに胆管がんが相次いだ問題で、疫学調査をしている大阪市立大の円藤吟史教授(産業医学)の研究グループは5日までに、印刷業における胆管がんの「明らかな全国的多発」は認められなかったとする報告書をまとめた。
グループは,大阪市の校正印刷会社「S社」の従業員らが胆管がんを発症した問題を受け、同社の従業員らや印刷業界での全国的な発症状況を調べた。
中小企業の従業員や家族ら約3500万人が加盟する全国健康保険協会の診療報酬明細書のデータを調べたところ、2009~12年の胆管がん患者数は8855人。
全体の約1%に当たる印刷業従業員とその家族の患者数は107人で、印刷業の患者の比率がやや高かった。
発症リスクが高年齢層に比べ低いとされる30~49歳でも、印刷業の発症者数の比率は他業種の同年代よりやや高かったが、いずれも統計的に明らかな有意差はないと結論づけた。
また、S社の元、現従業員326人の調査では、一般の人と比べて、校正部門の従業員の罹患リスクと死亡リスクはそれぞれ1242倍と644倍だった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130905/waf13090514300022-n1.htm
9月5日付で朝日新聞大阪版(聞蔵)からは、以下のような若干ニュアンスの異なる記事などがネット配信されていた。
厚生労働省の研究班(代表者;圓藤大阪市立大教授)が、印刷業全体の胆管がんの状況を調べた報告書をまとめた。
厚労省は近く、報告書を公表する。
圓藤教授は「印刷業の胆管がん調査は今後も必要で、原因物質の特定や発症メカニズムの解明を進めなければならない」と話している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。