2014年4月3日20時11分にNHK神戸から、下記趣旨の記事が掲載されていた。
また、4月3日12時9分に読売新聞から、4月5日17時59分にNHK神戸からも、同主旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時10分ごろ、神戸市中央区布引町の5階建てのビルの解体現場で、高さ約20m、幅約30mの作業用の足場がビルの鉄骨などとともに崩れ、前を通る片側3車線の道路を塞いだ。
この事故で、自転車で通行中だった22歳の女性が足場の下敷きになり、首の骨を折る大けがをしたほか、歩いていた20歳の男性も肩に軽いけがをした。
発表によると、民間の工事会社が2月から、隣接する5階建てと4階建ての2つのビルを解体していた。
事故当時、作業員3人が2台の重機を使って鉄骨を解体する作業が行われていたということで、消防によると作業員の1人は、「重機を使ってビルの裏側から3階部分の鉄骨を引っ張って壊す作業をしていたが、自分の操作ミスで鉄骨をつかんでいた重機のツメが外れ、その反動で骨組みが反対側に傾き、粉じんを防ぐシートを張った足場ごと道路に崩れ落ちた」などと説明したという。
現場は、神戸市中心部のJR三ノ宮駅に近いオフィスや商店がたち並ぶ場所で、ビルの前の道路では倒れた足場などの撤去作業が行われていたが、午後7時半ごろにすべての車線で通行できるようになった。
警察は、業務上過失傷害の疑いで作業を請け負った神戸市の会社の関係者から事情を聞くなどして事故の原因や作業の安全対策に問題がなかったかなどについて調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023466723.html?t=1396563951385
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140403-OYT1T50061.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023516061.html?t=1396736512803
(ブログ者コメント)
その後、テレビのワイドショーをながめていたところ、切り取られた鉄骨の断面を映しながら「別の解体業者に聞いたところ、倒したい側にクサビ状の切り込みを入れるはずだが、この断面は平行でクサビを入れたようには見えない」という解説とか、「素人のような解体の仕方で不安を感じていた」という通行人のコメントが流されていた。
(2014年9月9日 修正1;追記)
2014年8月28日15時10分に毎日新聞から、代表者を書類送検する方針という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸東労基署が来週にも、解体工事をしていた同市北区の元請け会社と代表者(48)を労安法違反(作業主任者の未選任など)の疑いで書類送検する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、代表者らは
○高さ5m以上のコンクリート造りの建物を解体する際に必要な作業主任者を選任していなかった
○作業手順や倒壊・落下による危険防止方法などを定めた作業計画を立てていなかった
○鉄骨のガス溶断を無資格の作業員が行っていた
などの疑いが持たれている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140828k0000e040277000c.html
(ブログ者コメント)
その後もウオッチしていたが、書類送検されたという報道には接することができなかった。
(2015年2月27日 修正2 ;追記)
2015年2月24日12時46分に朝日新聞から、作業計画の作成を怠ったなどとして代表者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月25日付で毎日新聞夕刊紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
神戸東労基署は24日、作業していた建設業「T組」(神戸市北区)の男性代表者(48)を労安法違反(作業計画の未作成など)の疑いで書類送検した。
兵庫県警も業務上過失致傷容疑でT組などを家宅捜索しており、代表者らを同容疑で書類送検する方針。
同署によると、代表者は、解体作業の手順や足場の倒壊を防ぐ安全対策などを定めた作業計画の作成を怠り、現場に必要な作業主任者を選任していなかった疑い。
鉄骨のガス溶断を、資格の無い作業員にさせていた疑いもある。
代表者は容疑をほぼ認め、「作業主任者が必要だとは認識していなかった」と説明しているという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH2S32N7H2SPIHB001.html
(2015年3月16日 修正3 ;追記)
2015年3月13日12時9分にNHK神戸から、鉄骨固定用のワイヤーが張られていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が現場の状況を詳しく調べた結果、
○ビルの鉄骨を固定するワイヤーが張られていなかったほか、
○鉄骨を細かく分解せず、無理に引き倒そうとした
ことなどが原因で、足場が崩れた疑いが強いことが分かったという。
警察は、神戸市の解体業者の48歳の代表と作業員3人のあわせて4人が、危険性を認識しながら安全対策を怠ったとして、13日午前、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察の調べに対し、4人は容疑を認め、「ワイヤーを張るなどしなくても大丈夫だと思った」などと供述しているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023170321.html?t=1426276150330
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。