2014年3月11日付の山口新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
山口市内の工事現場で昨年3月、電気工事業の男性(当時52)が死亡した事故で、山口南署は10日、現場責任者らを業務上過失致死の疑いで書類送検した。
同署によると、昨年3月23日午前9時20分ごろ、同市佐山の「M社」山口工場内の工事現場で、男性が乗っていた高所作業車に天井クレーンが衝突し、横転。男性は約13mから転落し、全身を打って死亡した。
書類送検されたのは、工事の現場責任者だった北九州市の建設会社の男性社員(45)と山口市の電気工事会社の男性社員(26)、クレーンをリモコンで操作していた広島県のクレーン会社の男性作業員(48)。
同署は、2つの工事が近距離で同時進行していたことを現場責任者の2人が認識しながら工事を進めたと原因を特定。クレーンの操作についても、周囲の安全確認ができていれば事故を防げたという。
(2015年1月20日 修正1 ;追記)
2015年1月14日12時33分にNHK山口から、遺族が元請けなどを安全配慮義務違反で損害賠償提訴したという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月15日付で毎日新聞山口版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし、山口市の工事現場で天井クレーンが作業車に衝突し、作業車に乗っていた男性が死亡する事故があり、男性の遺族がクレーンを操作していた作業員と工事の元請けや発注元などあわせて5社に対し、安全に配慮する義務を怠ったなどとして損害賠償を求める訴えを起こした。
訴えを起こしたのは、おととし、作業事故で亡くなった当時52歳の男性の遺族。
男性は、当時建設中だった山口市の「M社山口工場」の工事現場で、高所作業車に乗って天井に火災報知器を設置していた際、近くで機械の据え付け作業をしていた天井クレーンが誤って作業車に衝突し、高所作業車は横転、全身を強く打って死亡した。
訴えによると、男性の遺族は、天井クレーンの操作を担当した作業員が、漫然と操作していたことが事故につながったほか、元請け会社や同じ現場で作業に携わっていた4社について、現場の安全に配慮する義務を怠ったなどとしている。
また、発注元の「M社」についても、担当者が当時、現場にいたことなどから、労災を防止するための措置を講じず、危険を回避するよう指示を出さなかったなどとして、クレーンの作業員とあわせて5社に対して、損害賠償を求めている。
原告代理人弁護士は、「工事の発注者を提訴することは珍しいが、二度とこのような事故を起こしてほしくないとの遺族の思いから、安全に配慮する義務があったことを明らかにしたいと考えた」と話している。
訴えに対し、M社の担当者は、「まだ訴状が届いておらず、内容の確認ができていないのでコメントできない」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064583271.html?t=1421273785652
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20150115ddlk35040311000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。