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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2014121日に掲載した第2報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。

第2報は下記参照。 

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3595/

 

 

(2014年4月10日 修正3 ;追記)

 

201443341分に朝日新聞から、水分を含んだ窒素を流し続けたことで加水分解により爆発性化合物が新たに生成したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、43201分にNHK津からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

乾燥すると爆発しやすい化合物が熱交換器内にたまり、衝撃を受けた結果、爆発を引き起こしていたことがわかった。
同社が設置した事故調査委員会(委員長;田村昌三東大名誉教授)は3日、この原因を盛り込んだ中間報告をまとめ、記者会見を開いた。

 

それによると、工場では化合物が化学反応するのを抑えるため、昨年11月下旬から約1カ月間、水分を含んだ窒素ガスを注入していた。
この過程で、乾燥すると爆発する性質がある化合物が加水分解によって新たに生成された。

一方、事故当日は、熱交換器内に付着した不純物から発生する水素が爆発するのを防ぐため、朝から乾いた窒素ガスを流し込んでおり、内部は乾燥した状態になっていた。
その結果、ふたを開けた衝撃を受け、化合物が爆発した可能性が高いという。

田村委員長は、発生した物質について、「これまで詳しい情報はなく、適切な対策を講じることは難しかった」と述べた。
その上で再発防止策として、「安全に化学反応を進める作業手順を調べるべきだ」と提言した。

委員会ではさらに検討を進め、数か月後をメドに最終報告をまとめることにしている。


出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASG425R81G42ONFB019.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG425R81G42ONFB019
http://www.nhk.or.jp/lnews/tsu/3073438371.html?t=1396563183268

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

該社HPに中間報告書が掲載されており、報告書中、状況などがかなり詳しく説明されている。

 

http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/01/01/14-0403a.pdf

 

 

 

(2014年5月4日 修正4 ;追記)

 

201444日付の伊勢新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。

 

再発防止策について田村委員長は、「熱交換器の中を水で満たして、湿った状態を保ちながら加水分解を進める必要がある」と提言。

また、高温で加水分解することで、生成される物質の爆発威力を抑えられることも分かったという。

 

福島工場長は、「加水分解で生成された物質の燃焼性は知っていたが、加水分解の際の温度によって爆発威力が変わることは知らなかった」と説明した。

 

 

 

(2014年6月15日 修正5 ;追記)

 

2014613日付で伊勢新聞から、最終報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同社の事故調査委員会は12日、「リスク管理が不十分だったことが要因」とする最終報告を発表し、経験に頼らないマニュアルを新たに作成するなど、安全管理の強化を求めた。


最終報告は、爆発が起きた熱交換器(長さ6m、直径90cm、重さ4.8トン)の温度を素手で触って確かめていたことについて、「安全確認は十分でなかった」と指摘した。


その上で、爆発の要因となったふたを外す作業をクレーンによる遠隔操作で行うことや、熱交換器を洗浄する際に適切なデータを計測することなどを、再発防止策として提言した。


事故原因については、4月の中間報告と同様、熱交換器内の化合物「クロロシランポリマー類」が加水分解されて爆発威力の高い生成物ができ、ふたを外した際の衝撃で爆発したと結論付けた。
生成物は、低温や乾燥状態で爆発力が大きくなるといい、事故当時の気温が8℃と低かったほか、ふたを外す前に乾燥窒素を3日間流していたことが影響したと判断した。


工場で記者会見した田村委員長は「これを契機にいろんな視点からリスク管理を徹底してほしい」と話した。
同社は12日、遺族や近隣住民の理解を得た上で、今月中にも工場の操業を再開する方針を明らかにした。
 


出典URL

http://www.isenp.co.jp/news/20140613/news01.htm

 

 

三菱マテリアル社のHPには6月12日付で、最終報告書(86ページ)と要約版(4ページ)が掲載されている。

 

http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/01/01/14-0612.html

 

 

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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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