2017年6月11日9時19分に中日新聞から、事故の概要が状況推定図とともに、下記趣旨でネット配信されていた。
愛知県新城市富岡の東名高速道路上り線で、10日朝、観光バスの正面に、中央分離帯を飛び越えた乗用車が激突する事故があった。
大破した乗用車の男性が死亡し、バスの乗客ら計47人のうち、乗客の男女6人が顔や肋骨などを骨折、運転手(68)を含む39人が軽傷を負った。
警察は、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で、乗用車が対向車線に突っ込んだ経緯を捜査している。
警察によると、死亡したのは浜松市の医師Iさん(男性、62歳)。
勤務先の愛知県幸田町の病院に向かう途中で、自家用車が修理中のため、運転していたのは代車だったという。
事故は午前7時半ごろ、片側2車線の追い越し車線を走行していたバスに、乗用車が宙に浮いた形で正面から激突。
乗用車は対向車線から分離帯の傾斜に乗り上げ、跳ね上がったとみられる。
バスのドライブレコーダーに、乗用車がバスのフロントガラスに突っ込む様子が記録されていた。
バスは左右に揺れながら減速し、300mほど進んだ後に停止した。
捜査関係者によると、乗用車が走行していた下り線側に、横に滑ったようなタイヤのスリップ痕が残っていた。
ブレーキをかけた痕跡はなかったという。
現場は、乗用車から見て緩やかな右カーブ。
何らかの原因で左側のガードレールに衝突後、はずみで右側のガードレールに突っ込んでいった可能性があるという。
警察は、乗用車の走行経路や速度など運転時の状況や、持病の有無を調べる。
現場は、新城パーキングエリアの400m手前。
出典
『路肩に衝突、はずみで分離帯へ? 新城・東名事故』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017061190091923.html
6月12日12時16分にNHK NEWS WEBからは、乗用車を運転していた男性にアルコールや薬物摂取は確認されなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これまでの調べで、Iさんの死因は全身を強く打ったことによる「多発外傷」で、病気によるものではなく、アルコールや薬の摂取も確認されなかったことが、捜査関係者への取材でわかった。
出典
『東名高速事故で死亡の男性 死因は多発外傷』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170612/k10011014631000.html
6月12日21時52分に産経新聞westからは、運転手が衝突直前に左ハンドルを切ったことで被害が軽減されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
乗用車がバス前部の強度の高いフレーム(骨組み)部分にぶつかっていたことが12日、警察への取材で分かった。
専門家は、バス側の被害が軽減された要因と指摘している。
民間の事故調査会社「日本交通事故調査機構」の佐々木代表は、「仮に乗用車がバスの天井部分やフロントガラスに衝突していたら、被害はさらに甚大になっていただろう」と指摘した。
佐々木代表によると、バスは軽量化のため、天井部分などがもろい分、フレームが強化されているという。
一方、バスを運行する「東神観光バス」の斎藤社長(56)は取材に、「事前にシートベルト着用を徹底したことと、衝突直前に運転手がハンドルを左に切りながら補助ブレーキをかけたことが、被害軽減につながったのかもしれない」と語った。
実際に、多くの乗客がシートベルトを着用。
軽傷を負った愛知県豊川市の主婦(68)は、「ベルトのおかげで、顔を打っただけで済んだ」と話した。
出典
『大惨事を救ったのは「フレーム」だった 専門家が被害軽減の理由を指摘』
http://www.sankei.com/west/news/170612/wst1706120053-n1.html
6月13日10時39分に朝日新聞からは、バスの運行会社は強い衝撃感知で自動送信されてきたドライブレコーダーの映像で事故直後に状況を把握できていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
乗用車が対向車線から飛び込んでくる様子を、バスの運行会社は間を置かずに把握していた。
携帯電話回線を介して映像や運転記録を見ることができるドライブレコーダーを備えていたという。
運行会社の東神観光バス(愛知県豊橋市)とレコーダーの製造会社によると、速度や距離などの運転記録とともに車内外の録画映像をリアルタイムでサーバーに送る機種で、強い衝撃などを感知すると、東神観光バスの事務所に通知する仕組みだった。
出典
『東名バス事故、運行会社すぐ把握 ネット経由で録画映像』
http://www.asahi.com/articles/ASK6D3WMCK6DOIPE00K.html
6月13日19時15分にNHK東海からは、乗用車は平均時速90km程度だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
乗用車は事故を起こす13分ほど前、20km離れた浜松市のインターチェンジから高速道路に入り、現場までの平均速度が時速約90kmだったことが捜査関係者への取材でわかった。
警察などによると、男性はこの日、現場から40km近く離れた愛知県内の病院に車で向かっていて、事故の1時間後が勤務の開始時間だったが、男性の妻は「自宅を出るとき、急いでいる様子はなかった」と話しているという。
出典
『事故現場まで平均時速約90キロ』
http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170613/4222341.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。