2017年6月7日23時5分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
傘を繰り返し左右に回転させると中棒が折れる危険があることが、国民生活センターの実施した商品テストで分かった。
けがにつながる可能性もあるため、子どもが傘を回さないように注意してほしいと呼びかけている。
同センターは昨年、子ども用の傘4種類をテスト。
開いた状態で柄を持ち、手首を左右に素早くひねる動作を繰り返したところ、19~97回ですべての傘の中棒が折れた。
傘を開く時に押すボタンがある「下はじき」の部分が破損した。
大人用の傘でも、破損する恐れがあるという。
2009年以降、同センターと消費者庁に寄せられた「子どもの傘の棒が折れた」という相談は、少なくとも5件。
「小学4年の娘が傘を回して遊んでいたら折れた」、「露を払おうと傘を回転させたら付け根で折れた」といった相談があった。
中棒の素材は、鉄やアルミが多い。
テストでは鉄製のワンタッチ傘を使ったが、生活用製品の安全性に関する研究をしている一般財団法人・製品安全協会は、「鉄以外の素材や手開き傘でも、下はじき部分は強度がもっとも弱い。扱い方に注意が必要だ」としている。
出典
『傘は回すと折れる 国民生活センター、子ども用をテスト』
http://www.asahi.com/articles/ASK665H8NK66UTFL009.html
(ブログ者コメント)
以下は、ネタ元かもしれない記事。
ブログ者は、勢いよく傘を回したことが何回もあるが、棒が折れたことは一度もない。
すべての傘がそうだというのではなく、メーカーによっては当該部分が折れやすい傘もある、ということではないのだろうか?
消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。
子ども用のジャンプ傘について、
「小学校2年生の男児が、乾かすために傘を開こうとボタンを押した時に、「バン」と音をたてて中棒が手元近くで破損した。破損した原因を調べてほしい。」
という依頼を受けました。
当該品の外観を調査したところ、当該品の中棒は下はじきの溝から破断しており、中棒の円周に沿ってねじれたように、外側に広がる変形が見られました。
力の加わり方と破損の状況を確認するため、同型品を用いて、
(1)閉じた傘を折り曲げる動作
(2)開いた傘の取っ手を持って回転し素早く反転させる動作
の2通りで中棒を破損させ、破損状態を調べました。
その結果、(2)の素早く反転させる動作を繰り返し行うと、下はじきの溝の上下端で円周方向の亀裂が発生し、やがて溶接部の箇所で皮一枚つながった状態となりました。
これは当該品の破損状態に類似していました。
また、参考品として購入した当該品と同じ長さの子ども用傘3本について、同様に素早く反転させる動作を繰り返し行った結果、下はじきの溝から破断しました。
以上、当該品は、傘を開いた状態で取っ手を持って回転し、素早く反転させる動作を行ったことで、中棒の下はじきの溝付近に過負荷が加わり破損したものと考えられました。
なお、同じ動作を行うと参考品3銘柄も同様の位置から破損したことから、当該品の強度が特に弱かったということではありませんでした。
傘に付着した雨水を飛ばそうとして、開いた状態で取っ手を持って回転し、素早く反転させると、傘が破損する原因となるので注意しましょう。
子どもには保護者から注意するようにしましょう。
出典
(平成28 年10 月20 日 国民生活センター 報道発表資料)
『開いた傘の取っ手を持って素早く左右に回転させると中棒が破損することも』
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161020_2.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。