







2021年4月18日11時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国各地で相次ぐ学校事故を巡り、国は2016年、「学校事故対応に関する指針」で、各事案の詳細な検証報告(詳細調査)を蓄積して事故防止に役立てる方針を示した。
しかし、文部科学省が概要を把握した20年度の死亡事故8件のうち、都道府県教委などから報告された詳細調査はゼロ。
運用が始まった16年までさかのぼっても、5年間で把握した死亡事故計110件のうち、詳細調査の報告は8件で、1割未満にとどまっていた。
事故の背景や要因を調べて再発防止に役立てる取り組みだが、指針が形骸化している実態が浮かび上がった。
文科省は14年度に有識者会議を設置し、学校事故対応のあり方を検討してきた。
16年3月には指針をまとめ、全国に周知。
死亡事故の調査について、発生後速やかに調査に着手し事実関係を整理する「基本調査」と、基本調査を踏まえ事故に至る過程や原因分析を行う「詳細調査」の2種類を定めた。
詳細調査については、公立、私立とも、都道府県教委や担当課を通じ、国への報告を求めている。
指針では、基本調査から詳細調査への移行は「学校設置者の判断」と定める一方、「原則、全ての事案について詳細調査を行うことが望ましい」と明記。
「少なくとも調査すべきだ」とのケースを
▽教育活動自体に事故要因があると考えられる場合
▽被害児童生徒等の保護者の要望がある場合
▽その他必要な場合
とする。
私立については、必要に応じて都道府県等担当課が支援・助言する、とも書く。
文科省によると、同省が把握した学校管理下における死亡事故は、16年度36件、17年度20件、18年度25件、19年度21件、20年度8件。
うち詳細調査が提出されたのは、16年度5件、17年度2件、18年度1件で、19、20年度は0件だった。
この5年間で、9割以上で詳細調査が提出されていないことについて、文科省男女共同参画共生社会学習・安全課の担当者は、「指針では、『学校設置者が必要と判断した場合』に詳細調査を行うこと、とされている。当省としては、詳細調査の実施は学校設置者の判断を尊重したい」と述べるにとどまった。
学校事故に詳しい名古屋大大学院の内田良准教授(教育社会学)は、指針で打ち出す調査について、「従来、学校事故は『子供の不注意による自己責任』と片付けられ、類似の事故が繰り返されてきた。指針は、その考え方を改め、分析して再発防止につなげようという狙いだった」と指摘。
その上で、「各地の事故を分析して教訓を共有するためには、この詳細調査の数ではあまりに少ない。学校設置者や国には、死亡事故が起きた後、隣の学校で同じ事故が起き、子供の命が失われていいのですか、と問いたい」と語った。
https://mainichi.jp/articles/20210417/k00/00m/040/333000c
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、2年前に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
毎日新聞が、なぜ2年後の今、同じ問題を報じたかは不明。
(2019年5月5日7時45分 朝日新聞 解説図付き)
相次ぐ学校事故を受け、国は全国の事故の検証報告書を集約し、その教訓を学校現場と共有する取り組みを2016年度から始めた。
だが、文部科学省が把握した全国の死亡事故のうち、集まった報告は1割に満たず、再発防止の枠組みは十分に機能していない。
文科省が16年に示した「学校事故対応に関する指針」では、死亡事故が起きると、学校は3日以内をめどに教職員や生徒から聞き取る基本調査を実施。
そのうえで、授業や部活動など教育活動による場合や、家族から要望がある場合などは、学校設置者は外部の専門家らによる詳細調査を行う。
都道府県教委などは報告書を国に提出。
国は全国の学校に教訓を伝え、事故の再発を防ぐ狙いだ。
文科省は取材に、17年度までの2年間に56件の死亡事故を把握しながら、詳細調査の報告書は4件しか提出されていないと明らかにした。
残り52件は、事故の大まかな概要のみ説明。
自治体名などを明かさないため、朝日新聞は過去の報道などから31件を特定し、事故後の対応を調べた。
すると、詳細調査をしていないのは27件もあった。
調査を終えたが、文科省が把握していなかったのが2件、報告の準備中が1件、調査中が1件あった。
詳細調査をしない理由は「保護者の要望がなかった」「警察の捜査が行われた」など。
調査を望むか意向を聞かれていない遺族もいた。
指針は、事故に遭った遺族や保護者らに対し、誠意をもって支援を継続していくことを求めている。
背景には、学校で重大事故が起きても、遺族らが望む検証と十分な情報提供が行われなかったことがある。
「全国学校事故・事件を語る会」の代表世話人で、長男をラグビー部の活動中に熱中症で亡くした宮脇さん(61)は「ようやく指針ができたが、相談を寄せてくる遺族らの多くは現状に納得していない。きちんとした対応がとられず、『私たちの人権は守られていないのではないか』と感じている。遺族らが求めているのは事実の解明だ」と話す。
指針が徹底されていないことについて、文科省の担当者は、調査すべき事故で実施されていない例や報告漏れがあると認めつつ、「教育委員会の独立性も尊重する必要がある。指針に強制力はなく、周知に努めていくしかない」と述べる。集まった教訓をどう生かしていくかも「具体的な方法は決まっておらず、今後の課題」としている。
・・・・・
(以下は有料)
https://www.asahi.com/articles/ASM487KZBM48UUPI009.html
2021年5月11日17時8分に毎日新聞からは、文科相は改善を求める考えを示したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2016~20年度に学校管理下で起きた約110件の子どもの死亡事故のうち、国の指針に基づいて学校設置者が事故原因などを調べる「詳細調査」の実施例が1割未満にとどまっていることについて、萩生田光一文部科学相は11日の閣議後記者会見で、「1割というのは少ない。指針に基づく対応を求めたい」と、都道府県教育委員会などに改善を求める考えを示した。
中央教育審議会は今年度、学校の安全をテーマに議論することが決まっており、その中で学校事故の指針のあり方について議論を促す考えも明らかにした。
https://mainichi.jp/articles/20210511/k00/00m/040/194000c
2021年4月18日6時4分にYAHOOニュース(北海道新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道が2011年5月にJR石勝線のトンネルで発生した特急列車の脱線炎上事故を機に、特急列車の減速運転に転換してから、元の高速走行に戻せていない。
札幌―函館間はかつて2時間59分で走っていたこともあるが、現在は最速で3時間29分。
安全運行のための修繕や設備投資が続いていることに加え、経営難もあり、当面は高速化に取り組む余力はないのが実情だ。
JRは石勝線の事故後も特急出火などのトラブルが続き、車両整備体制を充実させるため、13年11月のダイヤ改正で鉄道会社としては異例の特急列車の減速に踏み切った。
それまで道内の特急の最高速度は130キロだったが120キロに減速、距離が長いなど車両のダメージの大きい札幌―釧路のスーパーおおぞらについては110キロとし、今も続いている。
従来の高速走行に戻すと車両や線路の損傷が大きくなり、修繕費が膨らむ。
このため減速を維持して車両にかかる負荷を軽減し、故障発生を抑制。
故障を少なくすることで検査や整備などのメンテナンスに人や時間をかけることができるという。
JRは「安全な輸送サービスを長期的・持続的に提供できる体制構築に取り組んでいるところ」とする。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a72574f95694b8ae39f5f53f68d241a166b7a5f
2021年4月20日10時6分にYAHOOニュース(とちぎテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県は18日、豚熱による殺処分の作業中だった県職員の足に薬剤が入った注射針が刺さり、救急搬送される事故があったと発表しました。
県によりますと、18日午後8時50分ごろ、県の男性職員が薬剤注射による殺処分の作業を行っていたところ、豚が暴れ、獣医師の持っていた注射針が防護服を貫通して職員の左足に刺さりました。
県では容体を明らかにしていませんが、注射針は刺した後のもので、現在のところ命に別条はないとしています。
使用していた薬剤は、動物用の薬剤としては一般的な逆性石鹸で、殺処分をする際の消毒のために使用していました。
県は作業の安全性を考慮し、薬剤による殺処分を現在、中止していますが、作業スケジュールに変更はないということです。
県では、別の業務を行う職員が防疫作業に入る際には、デモンストレーションを踏まえた技術の習得をしてから作業に加わることにしていて、改めてマニュアルを確認するとともに、再発防止を徹底していく方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad0b08cf73be5d6f2b1fa696f3139926b6515942
4月20日8時27分にYAHOOニュース(下野新聞)からは、注射を終えた後、豚が暴れ出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
獣医師が注射を終えた後、豚が暴れ出し、豚を押さえていた男性県職員の左太ももに針が刺さった。
傷の長さや深さは不明。
職員の年齢や所属など詳細を県は明らかにしていない。
事故を受け、県は薬剤による殺処分をやめ、併用していた電気ショックやガスでの作業を続けている。
殺処分の完了時期は、既に発表している5月9日から変更しない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23162c41168e4df84e4378ccd9d4720569b1f16a
4月20日5時7分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、17日に豚熱で死んだ豚が確認されたため24時間体制で4万頭の豚を処分中だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県那須塩原市の2つの養豚場では、17日、死んだ豚からCSF=豚熱が確認されました。
県は飼育されている豚などおよそ3万7000頭の殺処分を24時間体制で進めています
https://news.yahoo.co.jp/articles/03bb0c2b8cbb7a159fab553759e103dd4cb5d9e2
(ブログ者コメント)
報道から考えると、豚を押さえていたのは他部署から応援のために駆り出された職員で、17日に豚熱死亡が確認された翌日、さほど教育訓練を受けないまま作業に従事していた・・・ということかもしれない。
(2022年6月21日 修正1 ;追記)
2022年6月20日17時37分にNHK栃木からは、県の職員はリハビリなどのため長期入院を余儀なくされていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年4月、栃木県那須塩原市の養豚場では、ブタの伝染病CSF=豚熱への感染が確認されたことを受け、およそ3万7000頭の殺処分が行われましたが、作業中に獣医師が持っていた殺処分用の薬剤が入った注射の針が、県の男性職員の足に刺さる事故が起きました。
県などによりますと、男性職員は命に別状はありませんでしたが、リハビリなどのため長期の入院を余儀なくされ、警察は事故の原因を捜査していました。
当時、獣医師と男性職員はマニュアルに従って、子ブタを取り押さえながら薬剤を注射していましたが、捜査関係者によりますと、その後の警察の捜査で、子ブタが突然暴れた際に獣医師が手元の操作を誤り、男性職員の太ももに注射を刺したとみられることがわかったということです。
警察は、薬剤を注射する際の注意が不十分だった疑いがあるとして、獣医師を業務上過失傷害の疑いで20日、書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20220620/1090012572.html
6月20日18時42分に毎日新聞からは、獣医師は県外から応援に来ていた、事故を受け県は子豚を電気で気絶させた後に注射する方法に改めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県那須塩原市の養豚場で2021年4月、豚熱(CSF)に感染した豚の殺処分に当たっていた男性県職員の足に処分に使う消毒薬の入った注射針が刺さった事故で、県警が20日、注射針を刺した獣医師を業務上過失傷害容疑で書類送検したことが、捜査関係者への取材で判明した。
書類送検容疑は21年4月18日、注射するために職員が押さえていた子豚が暴れ、獣医師が誤って職員の左太もも内側に注射針を刺したとしている。
県によると、職員は救急搬送された後、少なくとも1カ月以上入院し、現在も治療中という。
人手不足のため、獣医師は県外から応援に来ていた。
同月、那須塩原市では2カ所の養豚場で豚熱が発生し、県内の獣医師延べ670人に加え、県外の獣医師も延べ630人が殺処分などに従事した。
県は、この事故を受け、国が定めた防疫作業マニュアルを見直し、子豚を電気で気絶させた後、注射を打つ方法に切り替えた。
https://mainichi.jp/articles/20220620/k00/00m/040/175000c
2021年4月20日17時44分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月17日、八王子市南新町のアパートで、住人の50代の女性が2階につながる階段を上っていたところ、階段の一部が突然崩れ落ち、およそ2メートル下に転落しました。
女性は頭を強く打って病院に搬送されましたが、意識不明の重体となっています。
崩れた階段は、金属と木材を組み合わせたものだということです。
アパートは木造3階建てで、8年前の2013年に建設されましたが、階段が崩れた影響で2階と3階に上がれないうえ、建物自体にも被害が出ているおそれがあるということで、ほかの住人は現在、ホテルなどに避難しているということです。
警視庁は20日、現場検証を行い、アパートの施工や管理に問題がなかったか調べることにしています。
アパートの1階の部屋を借りているという40代の女性は、「事故の当日は部屋にいませんでしたが、きのう、警察から『階段が落ちた』と聞き、とても驚きました。1階なので階段を利用したことはありませんが、ほかの住人が上り下りする音が響くので少し気になっていました。これからどうなるのか心配です」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210420/1000063288.html
4月22日19時47分にNHK首都圏からは、女性は死亡した、設計では当該部にも鉄を使うようになっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
腐食が確認された木材はアパートの設計段階では使用が想定されていなかったことが、関係者への取材で分かりました。
女性は22日、入院先の病院で死亡したということで、警視庁は当初の設計と異なる工事が行われたいきさつを詳しく調べています。
アパートを設計した横浜市の建築士事務所は、9年前の2012年に設計図を民間の検査機関に提出していますが、設計段階では接続部分にも鉄を使うことになっており、木材の使用は想定されていなかったことが関係者への取材で分かりました。
当初の設計と異なる工事を行う場合、自治体や検査機関に変更の届け出を行うことが法律で義務づけられていますが、関係者によりますと、今回、こうした届け出はなく、建築士事務所は警視庁に対し「事故が起きて初めて木材が使われていることを知った」と説明しているということです。
アパートの工事は神奈川県相模原市の建設会社が担当したということで、警視庁は当初の設計と異なる工事が行われたいきさつを詳しく調べています。
建設会社によりますと、アパートの管理会社からはこれまでに不具合などの連絡はなかったということで、建設会社では、過去に手がけたアパートなどのうち、同じように管理会社から連絡がない物件については順次、安全点検を行っているということです。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210422/1000063388.html
(2021年4月29日 修正1 ;追記)
2021年4月23日20時22分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、階段は踊り場側から落下したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
踊り場と2階に向かう階段は一部木材で接続されていましたが、この接続部分が腐食していて、階段は踊り場側から落下したことが捜査関係者への取材でわかりました。
また、階段と2階の廊下の接続部分の溶接も不十分だったとみられるということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5dee3ae6ee9db6e760db5328c6ba68d7cd29117
4月24日6時27分にNHK NEWS WEBからは、踊り場との接続部分に使われていたクギが錆び、その周辺の木材が腐食していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警視庁によりますと、階段は鉄製ですが、1階と2階の間にある踊り場と2階の廊下には木材が使われていて、階段とはくぎで接続する形になっていたということです。
このうち、踊り場との接続部分に使われていた2か所のくぎがさび、その周辺の木材が腐食していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
国土交通省によりますと、アパートの外付けの階段に木材を使うことは、建築基準法で原則、禁止されているということです。
今回の事故について、欠陥住宅などの問題に詳しいNPO法人「建築Gメンの会」の副理事長で、一級建築士の田岡照良さんは、「外階段は屋外に露出しているため、木造の場合は雨水がしみこんで木が腐ってしまい、非常に危険だ。特にくぎで止めると鉄に水分が付着し、その周りの木が腐りやすくなる。通常、今回のような外階段に木材を使うことはありえず、なぜそのような工事が行われたのかが分からない。工事そのものはもちろん、設計図どおり適正に行われているかをチェックできていなかったことも問題だ」と指摘しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210424/k10012994641000.html
4月26日15時11分に読売新聞からは、事故の2時間前には踊り場の床板が剥がれ落ち管理会社が補強していたなど、下記趣旨の記事が階段と踊り場の接続模式図付きでネット配信されていた。
これまでの捜査で、鉄製で設計されていた踊り場が木材に変更され、その木材が腐食していたことが判明した。
捜査関係者によると、階段と踊り場はL字形の金具2個で結ばれ、鉄製の階段側は溶接、木製の踊り場側は各3本のくぎで固定されていた。
だが、事故後に調べたところ、踊り場の木材は腐食し、金具との接続部分がもろくなっていた。
事故の約2時間前には、踊り場の床板がはがれ落ちて下に隙間ができているのに別の住民が気づき、連絡を受けた管理会社が隙間に木の板をはめ込んで補強していたという。
踊り場は、設計時には鉄骨を使う予定だったが、実際には木材が使われていた。
建築基準法施行令では、屋外の階段に木材を使う場合、防腐処理をするよう規定しているが、行っていなかった疑いがある。
施工業者の「N地所」(相模原市)の社長は、「当時の社長や担当者が退職し、詳細が分からない。被害者に申し訳ない」と述べた。
同社が過去に施工した建物については、一部の自治体が施工状況の確認を始めている。
一方、アパート建設時には、設計通りに施工されているかを確認する中間検査や完了検査も行われていた。
担当した民間建築確認機関「J建築検査センター」(東京都渋谷区)は、取材に「答えられない」とした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210428-OYT1T50164/
(2021年5月3日 修正2 ;追記)
5月1日8時5分にYAHOOニュース(時事ドットコム)からは、踊り場の板の表面はモルタルで覆われていたなど下記趣旨の記事が、モルタル面まで含めた施工状況の断面図付きでネット配信されていた。
捜査関係者によると、崩落した階段と踊り場はL字型の金具2個でつながれ、階段側は溶接、踊り場側は各3本のビスで固定されていた。
踊り場の内部は床板で、表面をモルタルで覆っていたという。
警視庁は、踊り場の板が腐食したため、つなぎ目の金具とともに階段が落下したとみている。
建築基準法12条は、自治体が指定する建物の所有者や管理者に、建築士らによる腐食などの定期調査と報告を義務付けている。
ただ、今回のアパートは3階建て、床面積は約300平方メートルで、八王子市が定める基準(5階建て以上、床面積1000平方メートル超)に満たず、対象外だった。
アパートの建築時には、施工状況を確認する中間・完了検査も行われており、警視庁は担当した第三者機関の検査内容も調べる方針だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b08dd909af7944ce5e18fec92fe9dc654f0bbb46
5月1日9時58分に朝日新聞からは、この業者が建てた別のアパートでも外階段が腐食していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県厚木市のアパートでも事故現場と同様に外階段が腐食していたことが、厚木市への取材でわかった。
市職員が確認したという。
この業者が建てたアパートは東京都と神奈川県で計120棟以上あるとみられ、国土交通省は両都県に緊急の調査を要請した。
業者は相模原市のN地所。
同社が2010年度以降に建てた2階建て以上の共同住宅が調査対象になる。
大半は木造アパートという。
https://www.asahi.com/articles/ASP4Z7JZCP4ZUTIL039.html
5月2日8時59分に朝日新聞からは、防腐措置した木材が外階段に使われるのは例外扱いだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建築基準法施行令では、こうした建物の階段に木製の素材を使うことを原則として禁じている。
例外は、有効な防腐措置が施されている場合だ。
https://www.asahi.com/articles/ASP520BMNP51UTIL023.html
2021年5月14日18時50分に読売新聞からは、当該施工会社が自己破産を申請した、他の6物件でも外階段の腐食が確認されたなど、という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アパートを施工した「N地所」(相模原市)が、横浜地裁相模原支部に自己破産を申請した。
申請は13日で、申請代理人弁護士によると、負債は6億円超の見通し。
帝国データバンク横浜支店によると、N地所は2000年7月創業。
賃貸用木造共同住宅の建築を中心に手がけ、17年4月期の売上高は約20億5100万円だった。
しかし、建築元請け工事の減少などで、20年4月期には約9億7800万円に落ち込み、近年は取引先への支払いの遅れも生じていたという。
申請代理人弁護士は読売新聞の取材に対し、「八王子市の事故後、契約キャンセルが相次ぎ、資金繰りが悪化した」と説明した。
同社の物件を巡っては14日、八王子市の5物件、神奈川県厚木市の1物件の外階段で、木材の腐食が確認されたことが判明。
国土交通省は今後、専門家を現地に派遣して安全性の確認を進める。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210514-OYT1T50164/
5月14日12時43分にNHK神奈川からは、当該施工会社が建設した屋外に階段がある共同住宅は166棟あるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「N地所」が建設した屋外に階段がある共同住宅は、国土交通省によりますと東京都と神奈川県に166あり、自治体が今月末にかけて現地調査を行っています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20210514/1050013811.html
5月14日21時32分にNHK神奈川からは、会社の点検で57棟の外付け階段に劣化などが見つかったが、自己破産申請したため修理は保険かオーナー負担を希望しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
代理人の弁護士はNHKの取材に対し、会社が工事を行ったほかのアパートを点検した結果、東京都と神奈川県の少なくとも57の物件で外付けの階段に劣化や腐食が見つかったことを明らかにしました。
物件のオーナーには、さらに詳しい調査や修理を行うよう求める文書を送付したということです。
しかし、会社側は自己破産を申請したため、これ以上の対応は困難だとしていて、修理などは別の業者に依頼したうえで、費用も保険を適用するか、オーナー側で負担してほしいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20210514/1050013817.html
(2021年5月18日 修正4 ;追記)
5月17日8時6分にNHK首都圏からは、則武地所で働いたことがある職人がNHKの取材に応じ、ずさんな工事の実態を証言したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この会社のもとで複数のアパートなどの建設に携わったことがあるという職人の男性がNHKの取材に応じ、ほかの複数の物件でもずさんな工事が行われていた実態を証言しました。
男性によりますと、則武地所が手がけたアパートでは会社の幹部が階段の工事を行っていて、今回、事故が起きた八王子市のアパートのように、踊り場に木材が使われるケースが多かったということです。
また、階段の踏み板が人が乗ると曲がるほど薄かったり、接続部分の溶接が不十分だったりと、一見して危険だと分かる状態のものばかりだったとしています。
男性は、「階段は踏み板の形がそろっていないような雑な作りで、『これで大丈夫なのか』『落ちるんじゃないのか』と現場の人たちはみんな話していた。怖いので、階段ではなく作業用の足場で上り下りしていたほどだ。則武地所の幹部からは『アパートは入居者にとっては自分の財産ではないので、多少仕上がりが悪くてもクレームはこない』と言われたこともある」と話しています。
さらに、八王子市のアパートのほかにも、階段の一部が落ちるなどして社員が現場で対応にあたったケースが複数あるということです。
今回の事故について、男性は「ついに起きてしまったというのが正直なところだ。今思えば、私たち職人の側から『おかしい』と告発することもできたかもしれない。しかし当時は、やり方に納得できない職人は辞めていき、結果的に目をつぶることになってしまった」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210517/1000064491.html
5月18日12時50分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、施工会社が自己破産したことについて国交相が苦言を呈したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施工会社が自己破産を申請したことについて、赤羽国土交通大臣は「法治国家の前提が崩れる」と苦言を呈しました。
「責任を果たさずに自己破産の申請が行われたというのは、私はあってはいけないことだと。こんなことが許されると、法治国家としての成り立ち、前提が崩れるというふうに大変厳しく思っております」(赤羽一嘉 国交相)
そのうえで、「則武地所に対し誠実な対応を求める」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/db9af01d301e516b2118548afef898862b261b29
(ブログ者コメント)
〇ずさん工事の実態については、他のメディアからも報じられていた。
(5月19日20時26分 YAHOOニュース;日テレNEWS24)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a5792decc0985bada343c900583fee1f0a17710
〇本件、事故というよりは事件の様相を呈してきたので、今後、特段の情報がない限り、続報紹介は省略する。
2021年2月23日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11427/
(2021年4月22日 修正1 ;追記)
2021年4月15日5時30分に神戸新聞からは、病院は技師と上司を処分した、対策として専任の衛生管理者を1人配置しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
病院は14日、外部調査で有害物質の濃度が低く測定されるように不正を繰り返していたとして、同室にいた40代男性副主幹(当時主査)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。
病院によると、副主幹は半年に1度ある外部事業者の調査に際し、2011年3月~13年9月の間、排気装置の不調を知りながら、有害物質の基準値が上回らないよう、直前に換気装置を作動させたり、濃度が高くなる臓器切り出しの作業を中止させたりしていた。
病院の聞き取りに副主幹は、「どれも調査前の準備で、不正という認識はなかった」と話しているという。
また、病院は副主幹の管理監督責任を問い、当時の上司で中央検査室技師長だった参与を文書訓告、病院事業管理者、病院長、医療技術部長の3人を、いずれも文書厳重注意とした。
同病院は対策として、今春に専任の衛生管理者を1人配置した。
「産業医も選び、定期的な作業場巡視を徹底させたい」としている。
https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/202104/0014240852.shtml
2021年4月16日4時11分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後5時すぎ、新宿区下落合にあるマンションの地下駐車場で天井の石こうボードの張り替えを行っていた作業員の男性6人が中に閉じ込められました。
1人は自力で外に出て無事でしたが、警視庁によりますと、残りの5人のうち30代から50代とみられる4人が死亡したということです。
また、もう1人も意識不明の状態で病院に搬送され、手当てを受けています。
現場の駐車場には二酸化炭素を放出するタイプの消火設備があり、現場に到着した東京消防庁が測定したところ、20%を超える濃度の二酸化炭素が検出されたということです。
これは通常の空気中の濃度の数百倍に当たり、総務省消防庁によりますと、10%以上になると数分以内に意識がなくなり、放置すれば死に至ることもあるということです。
警視庁は、消火設備が何らかの原因で誤作動した可能性があるとみて16日、現場検証を行って詳しい状況を調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210416/k10012977561000.html
4月15日20時59分にNHK首都圏からは、2日間で実施予定だった工事の初日だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場のマンションには、地下駐車場での作業について住民に知らせる案内文が貼られていました。
それによりますと、作業の内容は天井ボードの張り替えで、マンションの管理組合から依頼を受け、15日と16日の2日間にわたって行われることになっていました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210415/1000063063.html
4月16日12時14分に読売新聞からは、噴出器の1つからガスが放出されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(ブログ者コメント;噴出器の一つだけから放出されるということがあるのだろうか?)
地下駐車場の天井部分には、消火用の二酸化炭素ガスを放出する消火設備があり、複数ある噴出器の一つからガスが放出されていた。
現場責任者の男性は発生当時、地上にいたが、突然、警報音が鳴り響き、地下に6人いた作業員の1人が駆け上がってきた。
作業員が「二酸化炭素が放出された」と話したため、男性が地下に向かって「おーい」と呼び掛けたが、応答はなかった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210416-OYT1T50140/
4月16日17時23分にNHK首都圏からは、自力で外に出た作業員はハシゴのそばにいたため脱出できた、避難アナウンスは流れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
二酸化炭素の放出は、消火設備が作動してから20秒以上間隔をあけなければならないと法律で定められていて、メーカーによりますと、作動させると、通常は警告音とともに「火事です。消火剤を放出します。危険ですので避難してください」というアナウンスが流れるということです。
駐車場の地下部分に一般の人が入ることはありません。
今回のように工事やメンテナンスを行う場合、作業員はマンションの1階の管理人室にある出入り口から、およそ4メートルのはしごを使って地下まで下りるということです。
二酸化炭素が放出された時、地下にいた6人のうち30代の作業員だけがはしごの近くにいたため、なんとか地上に脱出することができました。
自力で逃げた作業員の証言によりますと、現場では二酸化炭素が放出される前に避難を呼びかけるアナウンスが流れたということです。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210416/1000063096.html
4月16日18時12分にYAHOOニュース(共同通信)からは、現場責任者は当日の朝礼で消火設備に触れないよう指導していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、現場責任者の男性が「事故当日の朝礼で消火設備に触れないよう作業員に指導した」と説明したことも判明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1312d2d64bd06debb45a2383c400cd2cd684c49d
4月16日18時47分にNHK首都圏からは、消防庁は全国の自治体などに安全対策の徹底を求める通知を出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
総務省消防庁は、全国の自治体と消火設備の業界団体に対し、安全対策の徹底を求める通知を出しました。
通知では、二酸化炭素を放出する消火設備の近くで工事を行う際、消火設備の点検の資格を持つ人などが立ち会って安全管理を行うことや、誤って消火剤が放出されないよう、元栓を閉めてから工事を始めることなどを求めています。
二酸化炭素を放出する消火設備では、去年12月に名古屋市で、ことし1月に東京・港区で放出事故が発生し、総務省消防庁は、このときも2度にわたって安全対策の徹底を求める通知を出していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210416/1000063100.html
4月16日23時1分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、地上にいた工事関係者の1人は消火設備について理解していなかったと答えたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Q.誤ってボタン作動した?
「そうじゃなくて、ボタンがどこにあるかもわかりません。どうすれば発報(作動)するのかもわからないですし、そういう注意はしようがない」(地上にいた工事関係者)
二酸化炭素を噴出する装置は、駐車場内の壁に8か所に設置されていて、駐車場の中からは止めることが出来ません。
事故当時、作業員らは床から天井までの高さが1.8メートルの狭い空間で天井の張り替え作業をしていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f849b6c746e6f3ea8ba07bf79cb140b95bb64ca
4月17日付で毎日新聞東京版からは、元請け会社は資格者立会を求める消防庁の通知を把握していたという下記趣旨の記事が、駐車場のイメージ図付きでネット配信されていた。
工事をしていた元請け建設会社の幹部は取材に、「(消防設備士などの資格者の立ち会いを求める総務省消防庁の)通知は把握していたが義務ではなく、事故を想定していなかった」と説明した。
https://mainichi.jp/articles/20210417/ddm/041/040/113000c
4月17日5時36分にYAHOOニュース(共同通信)からは、作業していた会社は数年前にも同じマンションで同様の工事をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場責任者によると、数年前にも同じマンションで同様の工事をした。
取材に「CO2で事故が起きるとの想定はなく、危険性はないと認識していた」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/77d443bed0c1a5234e513e83728121ffb75400da
4月17日6時44分に読売新聞からは、噴出器近くの天井板を嵌め込んだ際に煙が噴き出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自力避難した30歳代の男性作業員が「別の作業員が噴出器近くの天井板をはめ込んだ際、煙が噴き出した」と話していることが、捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は、作業中に噴出器かその電気配線を傷つけた可能性が高いとみて、業務上過失致死容疑で調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210417-OYT1T50112/
4月17日6時56分にNHK首都圏からは、死亡した4人は直前まで作業していた場所で倒れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
亡くなった4人は、いずれも直前まで作業していた場所で倒れていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
二酸化炭素は短時間で一気に充満する仕組みになっているということで、警視庁は現場の状況などから、4人が消火設備が作動した直後に意識を失ったとみています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210417/1000063128.html
4月17日12時8分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、消火装置は「自動」設定のままだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消火装置には地下1階の感知器が熱などに反応する「自動」の設定と、地上にある駐車場の外のボタンを押さないと作動しない「手動」の設定があり、当時は「自動」の設定だったことが捜査関係者への取材で分かりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b83a01e36edcb18803839c7d43e474fadac34bd
4月17日18時37分に産経新聞からは、消火設備の電源は入ったままだった、死因は二酸化炭素中毒だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同様の工事では、消火装置の電源を落としたり、手動に切り替えたりして誤作動を防ぐ。
捜査関係者によると、事故当時は、駐車場の格納スペースで天井を張り替えていたが、装置の電源は入ったままだった。
捜査1課は17日、司法解剖の結果、死因は二酸化炭素中毒だったと発表。
高濃度のCO2で短時間で意識を失い、避難できなかったとみられる。
https://www.sankei.com/affairs/news/210417/afr2104170007-n1.html
4月18日6時33分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、作業員が一旦取り外した煙感知器のカバーを戻していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の調べで、警察や消防が駆けつけた際、天井についている消火設備の煙の感知器のカバーが外れた状態だったことも新たにわかった。
自力で避難した男性が、「作業員が取り外した感知器のカバーを戻していた」と話していることから、警視庁は、この作業と事故との関連を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f2b24dea3ab318df84e1ddff1e9abffcfd55702
4月19日20時33分にYAHOOニュース(毎日新聞)からは、工事のため検知器は天井から外され吊り下げられていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
天井板の交換には検知器を外す必要があり、工事中は複数の検知器が配線につながったまま、つり下がっている状態だった。
通常よりも誤検知しやすい状態だった可能性がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad4befcc80a2fbc03fc67002b9c88d1d32dd0696
4月20日21時32分にYAHOOニュース(ABEMA TIMES)からは、熱と煙の両センサーが反応しない限り装置は作動しないが、今回は先に熱センサーが反応し、その3時間後に煙センサーが反応したため装置が作動したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
警視庁は、工事の元請け業者で東京・豊島区にある「K建設東京本社」と1次下請けの業者を家宅捜索した。
家宅捜索の容疑は業務上過失致死傷の疑いで、資料などを押収し、工程で安全管理に問題がなかったか調べることにしている。
・・・
消防が行う専門的な点検に関しては、有識者を立ち会わせるのが義務化されているが、今回のような工事においては専門家の立ち会いを推奨するに留まっていて、義務ではない。
・・・
今回の装置の仕組みとして、煙に反応する感知器と熱に反応する感知器の両方が反応しない限り、二酸化炭素は噴出しない。
事故の約3時間前に、管理人室のモニターで感知器のひとつが作動したというランプが作動し、管理人が警備会社に連絡したそうだが、工事の影響だろうというところで止まってしまっていたようだ。
事故の約3時間前から消火装置が作動する一歩手前の状態だったということになるが、一度反応した感知器を解除するためには、消防や専門家が現地に来て解除を行うしかできない。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/05a5415578dfb5bf61c360537474416db7a3a470
4月21日9時45分に朝日新聞からは、熱センサーは8ケ、煙センサーは4ケ設置されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、1度目の警報は15日午後2時ごろに鳴った。
2度目の警報は午後4時半ごろで、この直後に二酸化炭素が噴射された。
現場には天井に消火設備の熱センサーが八つ、煙センサーが四つ設置されていた。
https://www.asahi.com/articles/ASP4P344DP4NUTIL03P.html
4月21日10時44分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、装置作動後はバルブを閉めない限り放出は止まらないのに現場責任者は装置の緊急停止ボタンを押していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の捜査関係者への取材で、作業に立ち会っていた男性が避難して助けを求めてから工事の現場責任者が通報するまでに約30分かかっていたことが分かりました。
防犯カメラには、この間に現場責任者らが装置の緊急停止ボタンを押す姿などが映っていたということです。
しかし消火装置は、いったん二酸化炭素が噴出されると、タンクのバルブを閉めない限り止まらない仕組みでした。
警視庁は、工事の関係者が消火装置の操作の仕方をどこまで認識していたか、問題点を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a14b79ec8a3fb9699dd32b0d67672de6ad407518
(ブログ者コメント)
〇去年は名古屋市で、今年は港区で同じようなCO2消火設備誤作動事例があった。(両者、本ブログでも紹介スミ)
いずれも作動ボタンを誤って押したことが原因だった模様。
〇関連情報調査中、二酸化炭素による事故は二酸化炭素増加による酸素欠乏と二酸化炭素そのものによる中毒の2つに分けて考える必要ありなどと記された下記文献が見つかったので紹介する。
『ドライアイスによる急性二酸化炭素中毒の1 例』
(日本職業・災害医学会会誌 第55巻5号 2007年)
・・・
2002 年 7 月 4 日午前 8 時頃,ドライアイス貯蔵庫横のトイレで意識消失にて倒れている 4 人が従業員に発見され,うち1 人が当センターに救急搬送となった.
・・・
よって,現場・発生状況より意識障害の原因はドライアイスによる急性二酸化炭素中毒と診断し,酸素投与を継続した.
・・・
生体への障害として,慢性呼吸器疾患などで生体内の二酸化炭素蓄積による CO2 ナルコーシスは 良く知られているが,生体外の二酸化炭素曝露による障害として,ドライアイスの成分である二酸化炭素ガス吸入による急性中毒にて死亡する危険性があることはあまり知られていない.
急性中毒症状として,2~10% で視力障害,耳鳴り,チアノーゼなどの症状が現れ,10~25%で血圧の上昇,振戦,1 分で意識消失がおき,25% 以上では即時に昏睡状態に陥り,死に至る(表 2).
よって,二酸化炭素の作業環境基準は 0.1% 以下であり,工場によっては濃度が一定以上になると作動する警報装置を設置している所もある.
急性二酸化炭素中毒の状況として,二酸化炭素過剰に酸素欠乏を伴う場合と二酸化炭素自体によるものとの二つに分類される.
前者はタンク,貯蔵庫,地下室などの閉鎖空間で球根,みかん,大豆,もろみ,木材などによる呼吸,発酵で空気中の酸素が減少し,二酸化炭素が増加することによっておこるものである1).
後者は閉鎖空間でのドライアイスの気化2),自動火災報知器の誤作動や二酸化炭素消火装置からのガス噴出1),八甲田山など火山性の二酸化炭素中毒3)4)などが報告されている.
本例 はドライアイス販売工場で通常はシャッターを開けて仕事をするはずが,事故時には何故かシャッターが閉じたまま作業していることに気付かず閉鎖空間を作ったため,ドライアイスの成分である二酸化炭素ガスにて急性中毒を生じ,意識障害を起こしたと考えられた.
ちなみに,曝露した4 人のうち 1 人は心肺停止状態で他病院に搬送され死亡している.
急性二酸化炭素中毒による死亡のメカニズムに関して報告されている文献は少ない.
服藤らの報告5)では,雄性マウスを用いた動物実験で,窒素置換型の酸素欠乏では,死亡しない酸素濃度であっても,二酸化炭素置換型の酸素欠乏では明らかに死亡すると報告している.
・・・
池田ら6)は 80% 二酸化炭素,20% 酸素混合ガス中 にイヌを曝露させる実験を行い,1 分で呼吸運動が停止し,その後 10 分程度で心停止したことから,高濃度二酸化炭素中毒吸入による死因は低酸素血症によるものではなく,二酸化炭素中毒によるものであると報告している.
また,黒木ら7)は無酸素ガス下のラット実験で二酸化炭素ガスを注入することにより,呼吸停止状態にさせ血液ガス分析を行ったところ,二酸化炭素ガス血症に基づく高度のアシドーシスが急死の原因であり,それに基づく不整脈死の可能性が高いと報告している.
・・・
http://www.jsomt.jp/journal/pdf/055050229.pdf
2021年4月14日17時38分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
無理な横断などによる踏切事故を防止しようと、ことでん=高松琴平電気鉄道が設置した看板が、その独特なデザインから、インターネット上などで話題を呼んでいます。
ことでん=高松琴平電気鉄道は、高松市の片原町駅など3か所の踏切に、踏切事故の防止を呼びかける新たな看板を設置しています。
この看板は、たて60センチ、横80センチ程度で、オレンジ色の下地に、全身が白い人物が、ハードルのように遮断器の棒をまたいだり、背面跳びのように飛び越えようとしている様子が描かれています。
車掌として勤務する吉川さんがデザインを考案したもので、まずは道行く人の目を引くようなデザインにしようと考えたということです。
この独特なデザインはインターネット上などで話題を呼んでいます。
デザインを考案した吉川さんは、「車掌の仕事をしていて、電車が通過する直前などに無理に横断していく人が多かったので、無理な横断を誇張した表現を考えました。このような横断のしかたは危ないので、是非やめていただき、安全に踏切を横断してもらいたいです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20210414/8030009777.html
2021年4月14日20時12分にYAHOOニュース(沖縄テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日未明、那覇市の地下トンネルの工事現場で産業事故が発生し、作業員の男性が頭蓋骨を骨折する重傷。
嘉数記者『事故はこのあたりの地下トンネルの建設中に発生しました』
警察によると14日午前0時20分頃、那覇市赤嶺のトンネル工事現場で外壁を固める凝固剤を注入するための管が何らかの原因で破裂し、その破片が近くで作業していた男性の頭に直撃したという。
男性はヘルメットを着用していたが、頭蓋骨骨折の重傷で現在も治療を続けている。
警察は、男性と一緒に作業にあたっていた同僚などから話を聞くなどして、事故の原因を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a2bb76b33fd25bbdffb0d5fcf94bf6481311028
4月15日7時0分に沖縄タイムスからは、土砂にパイプを差し込んで注入していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前0時半ごろ、那覇市赤嶺のトンネル工事現場で、「凝固剤が破裂し、男性が顔面を負傷した」と現場の作業員から119番通報があった。
作業員の男性(32)=糸満市=が頭蓋骨を折る重傷を負い、意識のない状態で本島南部の病院に搬送された。
豊見城署と那覇市消防本部によると、トンネルを延ばす工事中、土砂にパイプを差し込み、凝固剤を注入していたところ、何らかの原因でパイプが破裂したという。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/738304
2021年4月13日16時20分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横断歩道を渡る際、歩行者が走ってくる車の運転手に目で合図を送ることで、交通事故を減らそうという取り組みが、今月から県内で始まりました。
兵庫県警によりますと、ことしに入り、3月末までに交通事故で亡くなった人は26人で、12人が道路を横断中にはねられ、このうちの4人は、横断歩道を渡っていて事故に巻き込まれました。
こうした交通事故を減らそうと、兵庫県警では、横断歩道を渡る際、歩行者には手をあげるとともに走ってくる車に顔を向けて目で合図を送り、運転手に気づいてもらおうという取り組みを今月から始めました。
12日に神戸市のJR垂水駅前で啓発活動が行われ、信号機のない横断歩道の前で、警察官やボランティア10人が通りかかった人にチラシを配り、「横断歩道を渡る時は手をあげるとともに運転手への合図も忘れずに」と声をかけていました。
垂水警察署の大成交通課長は、「歩行者の存在に気づかないドライバーもいるので、道路を歩くときはアイコンタクトをお願いしたい。また、運転手には『歩行者最優先』という意識を持ってもらえるよう活動を続けていきたい」と話していました。
【横断歩道 合図(アイズ)運動】
兵庫県警では、歩行者からドライバーに目で合図を送るこの取り組みを、英語で「目」を意味する「アイズ」とかけて、「横断歩道合図(アイズ)運動」と呼んでいます。
兵庫県警によりますと、去年11月1日からことし1月末までの間、三田市を管轄する三田警察署が歩行者やドライバーに目で合図をするよう呼びかけました。
その結果、三田市内では、歩行者のいる信号のない横断歩道で車が一時停止する割合は、呼びかけ前が54.0%だったのに対し、呼びかけ後は68.9%と効果が見られたということです。
このため今年度から、県内のそれぞれの警察署で、歩行者やドライバーに対し「横断歩道 合図(アイズ)運動」に取り組むよう呼びかけています。
【毎月11日は「横断歩道おもいやりの日」】
県と兵庫県警では、後を絶たない横断歩道の事故をなくそうと、今年度から毎月11日を「横断歩道おもいやりの日」と定め、その日の前後に交通事故防止の啓発活動を行います。
平成30年1月、西宮市で横断歩道を渡っていた5歳の男の子が乗用車にはねられて死亡する交通事故が起き、兵庫県警は横断歩道を人が渡ろうとしている場合、その直前で一時停止をしない車を「横断歩行者等妨害」として取締りを強化してきました。
兵庫県警によりますと、その違反件数は平成29年にはおよそ3900件でしたが、平成30年以降は毎年およそ1万2000件から1万5000件あまりとなっています。
こうしたなか、ルール通り横断歩道の前で止まる車の割合も増えていることが、JAF・日本自動車連盟の調査で明らかになっています。
調査は毎年8月、歩行者がいる信号機のない横断歩道の前でどのくらいの車が一時停止するか調べるもので、兵庫県では平成30年は11.1%でしたが、おととしは43.2%、去年は57.1%と年々、改善しています。
また、去年の結果は全国の平均を35.8ポイント上回り、全国で2番目に高くなりました。
ただ、それでも半数近いドライバーは一時停止をしていないことや、県内では横断中の事故が後をたたないことから、県と兵庫県警は今年度から毎月11日を「横断歩道おもいやりの日」と定めました。
横断歩道の白線の形を「11」という数字に見立てたということで、その日の前後に県内の自治体や警察署で、「横断歩道 合図(アイズ)運動」への取り組みや、安全運転に関する啓発活動を行うことにしています。
※以下は音声のみの情報。
警察では、歩行者と運転手の目と目があうことで、互いに注意しあえるなど、コミュニケーションがとれた結果、効果がみられたのではないかとみています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210413/2020012871.html
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、数年前から同じ活動に取り組んでいる市町村が複数あった。
一方、短時間でアイコンタクトをとるのは無理という意見を発信している団体もあった。
思うに、スピードを出して走っている車とアイコンタクトをとっても、車は急には停まれない。
要は、タイミング&以心伝心・・・といったところではないだろうか?
2021年4月13日7時0分に福井新聞から下記趣旨の記事が、飛散したタイヤなどの写真付きでネット配信されていた。
北陸電力送配電(本社富山市)は4月12日、福井県敦賀市内で同日行っていた配電線工事中にクレーン車が誤って送電線に接近、電流が流れた影響でタイヤ部分が破裂、飛散し、周辺の民家と倉庫計3軒の窓ガラスや外壁が破損するなどの被害が出たと発表した。
住民や作業員にけがはなかった。
このトラブルにより、関西電力美浜原発など6件に供給していた特別高圧、高圧の電気が約15秒間停電した。
北陸電力送配電によると、同日午前9時45分ごろ、敦賀市中で配電線の電柱の建て替え工事に当たっていたクレーン車がアームを伸ばした際、高さ約21メートルにあった電圧7万7千ボルトの送電線に接近、地面に電気が漏れる「地絡」が起きた。
この影響で、クレーン車の直径約1・2メートルのタイヤ4本のうち3本が破裂。
ホイールを固定する直径約60センチの金属製リング3本が吹き飛び、最大で約30メートル離れた場所に飛散したという。
近くの倉庫外壁のトタンと窓ガラスが損壊し、NTTの電柱が折れた。
さらに周辺の民家2軒の窓ガラスや外壁、軽乗用車にも被害が出た。
作業員6人は無事だった。
同社は、「地元の皆さまや関係者に大変なご迷惑をかけ、深くおわびする。再発防止に努める」とコメントした。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1296869
4月13日7時9分に読売新聞からも同趣旨の記事が、送電線に接触した状態のクレーン車の写真付きでネット配信されていた。
北陸電力送配電は12日、福井県敦賀市中の配電線の工事現場で同日午前9時45分頃、クレーン車が誤って送電線に接近し、電流が地面に放電されるトラブルがあったと発表した。
同社などによると、けが人はなかったが、衝撃でクレーン車のタイヤ三つが飛散。
建物の外壁が壊れるなどしたという。
近くの男性(82)は、「大きな爆発音が数回して、自宅が揺れた」と話した。
トラブルの影響で、関西電力は12日、定期検査中の美浜原発3号機(美浜町)で外部からの一部の送電線で電気が一時受けられなくなったと発表した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210413-OYT1T50077/
(ブログ者コメント)
運転席にいた人が無事だったのは分かるが、他の5人の作業員の方、よくぞ側撃雷も飛散したタイヤの直撃も受けなかったものだ。
それにしても、近くの家が揺れるほどの衝撃。
運転席にいた人はどんな感じだったのだろうか?
2020年8月14日に掲載した第2報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。
第2報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10910/
(2021年4月18日 修正3 ;追記)
2021年4月9日18時41分にNHK福島からは、ガス管施工会社と法定点検の委託を受けた保安機関が県から注意を受けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島県は、業務上過失致死傷の疑いで捜査を進めている警察から関係資料が返還されたことを受けて、去年12月、ガス管を設置した「I石油」と店のガス設備の法定点検を委託されていた保安機関の「郡山LPガス保安管理センター」を立ち入り検査しました。
その結果、ガス管がコンクリートの床と接していて国の基準に適合していなかったとして、「I石油」を文書で注意しました。
また、「郡山LPガス保安管理センター」に対しては、4年に1回と定められているガス設備の法定点検の周期を守っていなかったとして、文書で厳重注意しました。
I石油と郡山LPガス保安管理センターは、NHKの取材に対し、いずれも「コメントできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210409/6050014109.html
4月11日9時15分に朝日新聞からは、法定点検は4年を超えて行われていたという、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県によると、昨年12月の立ち入り検査で、設備の点検が、4年を超えて行われていたことが確認された。
(ブログ者コメント)
〇LPG配管を床に接して敷設するなど、素人か?と感じたので、I石油がどのような会社か調べてみたところ、タウンページに「ガス器具、ガソリンスタンド、薪炭、燃料店」と書かれている程度の情報しか得られなかった。
https://itp.ne.jp/info/074824616000000899/
〇一方、郡山LPガス保安管理センターについて調べたところ、福島県LPガス協会所属の、販売店から委託されてガスの法定点検を行っている組織だった。
https://fukushimalpg.or.jp/customer/security_center.html
その位置づけはLPガス保安業務ガイド(経産省他)の下図参照。
https://www.lpgpro.go.jp/guest/text1/pdf/H22_2010/2_2_2010.pdf
ただ公的組織ではなく、プロパンガス・住宅設備機器の販売会社が運営していた模様。
https://sunenergy.jp/customer/center/
〇センターが行う法定点検に「配管が床に接していないこと」という項目は入っていなかったのだろうか?と思い、調べてみたところ、LPガス保安業務ガイド(経産省他)には下記が掲載されているだけで、当該項目は入っていなかった。
しかしながら、「塗装等が損傷していないこと」を確認するのに、配管が床に接していたのでは、配管の下側が確認できない。
その意味で、点検すべき項目の一部を点検していなかった、ということになりそうな気がした。
P28)
【点検項目】
7.バルブ・集合装置・供給管・配管及びガス栓の欠陥
【判定基準】
①バルブ・集合装置・ 供給管・配管及び ガス栓に使用上
支障のある腐しょく、割れ等の欠陥がなければ「良」
【解説等】
調整器から末端ガス栓まで。
1 使用上支障のある腐食、割れ等の欠陥がないこと。
2 金属部分にいちじるしい腐食のないもの。
3 ひび割れ、損傷のないもの。
P29)
【点検項目】
8.バルブ・集合装置・供給管および配管の腐食防止
措置
【判定基準】
①バルブ、集合装置、供給管及び配管には腐しょく
を防止する措置が講じてあれば「良」
【解説等】
1 白ガス管の亜鉛メッキ及び塗装等が損傷していない
こと。
(2021年7月31日 修正4 ;追記)
2021年7月28日12時10分にYAHOOニュース(福島民友)からは、事故が起きて1年、事故で顔面を粉砕骨折するなどした女性の事故当時の状況や現状などが、下記趣旨でネット配信されていた。
事故は、30日で発生から1年を迎える。
顔を粉砕骨折するなどの重傷を負った同市の女性(47)が初めて報道機関の取材に応じ、「事故で一生背負っていかなければならない体と心の傷を負った。今でも闘っている被害者を置き去りにしないでほしい」と語った。
4度の手術を経験し、現在も治療を続ける女性は、日々、事故と向き合っている。
事故に巻き込まれたのは、自宅敷地にある美容室が開店して約1年たち、軌道に乗り始めたころだ。
昨年7月30日、女性は長男を高校に車で送り届けた後、現場近くの銀行の現金自動預払機(ATM)コーナーに立ち寄った。
ポーチから現金を取り出そうとしたところで記憶が途切れた。
「爆発音も聞いていないし、爆風も感じていない。
痛みを感じる余裕すらなかった」。
道路を挟んで向かいの店で爆発が起き、爆風で2メートル先の壁まで吹き飛ばされた。
女性は病院に搬送され、9時間に及ぶ手術を受けた。
爆風で顔の右側は引き裂かれ、顔の骨も粉々に折れていた。
歯も歯茎ごと飛ばされた。
顔の神経は6本断裂し、手術で回復したのは4本のみ。
今もまひが残る。
事故後の記憶があるのは3日後。
集中治療室のベッドの上にいた。
声が出せなかったため、当時中学生の次男と筆談でやりとりし、自分の身に起きたことを知った。
「僕はお母さんが爆発事故に巻き込まれたと聞いた瞬間、絶望的でした」とのメッセージに、痛み止めなどの影響で意識もうろうとしながら、「おかぁ頑張るよ」と必死で返した。
一般病棟に移った後も、顔の感覚はなく、水を飲むのにも一苦労だった。
当たり前にできていたことができなくなったことが怖かった。
「なんで生き残ったんだろう」。
現実が受け入れられず、そう思うこともあった。
初めて自分の顔を見たのは8月中旬。
夫や医師らに見守られながら鏡をのぞくと、かつての自分の顔とはかけ離れた見覚えのない顔が映っていた。
涙があふれた。
しかし、一度現実を受け入れてからは、気持ちが切り替わった。
「家に帰って子どもたちに会いたい。仕事もしたい」。
懸命な治療とリハビリにより、9月30日に退院した。
美容室は11月に再開。
「お客さまが次々に来店してくれた。感謝の気持ちでいっぱいだった」。
しかし、今年に入ってからも2回手術をし、そのたびに数カ月間の休店を強いられた。
「お客さまに迷惑を掛け、心苦しい」と胸の内を明かす。
治療費は基金から支払われているが、いつまで支払われるかは不透明で、不安な日々は続く。
今でも顔の痛みやしびれに悩まされ、事故の記憶がよみがえることもある。
「元の体と奪われた時間を返してほしい」と、心情を吐露する。
1年間、関係者が直接謝りに来ることはなかった。
「私や家族は、今も恐怖や痛みと闘っていることを忘れないでほしい」。
平穏な日常が奪われたことへの悔しさは、消えることはない。
【責任所在不明、補償進まず】
爆発事故のあった周辺では、住宅や店舗の復旧はほぼ終えているが、責任の所在が分かっていないことから、被害を受けた人や建物に対する補償は依然として不透明な状態が続いている。
「しゃぶしゃぶ温野菜」をチェーン展開するレインズインターナショナル(横浜市)と店舗を運営する高島屋商店(いわき市)は、事故後、責任の所在が判明するまでの暫定措置として被害対応基金を設立した。
レインズインターナショナルによると、基金は2億円まで増額したという。
事故から1年を迎えるのを前に、同社は「被害者に対しては、設立した基金を通して補償を継続してまいります」とコメントした。
事故について、郡山署は引き続き、業務上過失致死傷の疑いで捜査している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c359c849caac190048bbf55edacf7454e9fc3302
7月30日11時13分にYAHOOニュース(朝日新聞)からは、周辺では建物232棟が被害を受け、車両などを含め損害額は12億円だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年7月に起きたガス爆発事故から、30日で1年となった。
20人が死傷した事故の原因について県警が捜査を続けているが、原因究明や責任の所在をはっきりさせるのは時間がかかりそうだ。
郡山消防本部によると、周辺の建物232棟が被害を受けた。
車両57台などを含めた損害額は約12億2600万円にのぼる。
現在、現場はドラッグストアの建設予定地となっている。
周囲の建物も多くは修理され再建されているが、事故の責任と補償については現在も明確になっていない。
現場に隣接する通信設備会社「N社」は、4階建て本社や倉庫など5棟が被害を受けた。
社有車約20台や倉庫内の在庫商品を含め、損害は約2億円にのぼる。
全て保険でまかなったといい、担当者は事故の補償について「警察の捜査が続いているので、見守っている状況だ」と話す。
近くに住んでいた男性(64)は、木造2階建て一軒家が全壊した。
妻と長男とともに避難所や市営住宅に避難していたが、保険と店の親会社などが設立した基金で約3千万円を捻出し、昨年12月に自宅を再建できた。
「時間のかかる裁判にならず、基金で迅速に援助してもらい助かった」と話す一方で、「再発防止のためにも事故原因を早く究明し、責任者には謝罪してほしい」と訴える。
レインズインターナショナルによると、被災者からの住宅や車両、家財道具などの被害、回復相談は延べ約600件。
同社などが設立した郡山事故被害対応基金から「加害者が負担すべき金額を加害者に代わって立て替えている」という。
郡山市は今年2月、責任があると思われる関係6者に対して総額約550万円の損害賠償を請求。
賠償の意向などについて、6者と書面でのやり取りが続いているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd582765a71bdbe7e005890c6791f1e88b5ce8b4
(2021年9月3日 修正5 追記)
2021年9月2日21時7分に産経新聞からは、運営会社や工事業者などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島県警は2日、業務上過失致死傷容疑で、当時の店運営会社社長やガス工事業者、点検機関の担当者ら4人を書類送検した。
捜査関係者への取材で分かった。
書類送検容疑は平成18年の店建設時、工事業者が国の基準に違反して湿気に弱いタイプのガス管を調理場のコンクリートの床にじかに設置。
運営会社の管理が不適切だった上、点検機関が問題ないと判断、配管が腐食し穴から漏れたガスに着火、爆発させて20人を死傷させたとしている。
爆発直前に店に入り死亡した内装工事の責任者、古川さん=当時(50)=にも事故につながる過失があったとして、業務上過失傷害容疑で書類送検した。
https://www.sankei.com/article/20210902-5GYWDZWOPJMVJMSI6SPWJMB4LU/
9月2日23時27分にYAHOOニュース(時事ドットコム)からは、死亡した男性は爆発との関係が否定できないとして書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・改装工事を担当していた男性が死亡した。
県警は、男性も爆発との関係が否定できないとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7839ab7fd6bb86c6ee2ca2c8eedbcde31cdcd09
(2023年3月24日 修正6 ;追記)
2023年3月21日9時1分にYAHOOニュース(福島民友)からは、消防の事故報告書にはスイッチを入れた瞬間に引火した可能性が高いが物的証拠がないので特定はできなかったと記されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
郡山消防署は20日までに火災調査報告書をまとめ、床に露出した状態で設置されたガス管が腐食しLPガスが店内に漏れ出した可能性が高いとした上で、「(爆発で死亡した)改修工事業者の男性が照明器具、換気扇、エアコンなどのスイッチを入れるなどし、充満したガスに引火、爆発した」と判定した。
発火源については、たばこ、放火、静電気などの可能性は低いと判定。
一方で、照明器具、換気扇、エアコンについては、男性がスイッチを入れて通電した瞬間に引火した可能性が高いという。
ただ、いずれも物的根拠がなく、特定はできなかった。
また、爆発の被害が広範囲に及んだ原因は、「爆発が起こった建物の気密性が高く、圧力が高まったため」と推定されるという。
郡山消防署は21年3月に報告書をまとめたが、福島県警が捜査中のため、不開示としている。
郡山市が店の運営元の高島屋商店などに損害賠償を求めた訴訟で、原告側が同報告書を証拠として地裁郡山支部に提出。
福島民友新聞社が同支部に開示請求し、内容が判明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/235427569c110d539ebfbc3d8016dcf3e83d65c1
(2023年4月2日 修正7 追記)
2023年3月31日18時16分にNHK福島からは、書類送検されていた5人は全員不起訴になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、ちゅう房のガス管に腐食による亀裂や穴が生じ、そこから漏れたプロパンガスに引火したとして、おととし9月、いずれも当時の、店の運営会社の社長とガス管を設置した会社や点検をした保安機関の担当者、それに死亡した男性のあわせて5人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検していました。
福島地方検察庁は、平成18年の店舗建設時に国の基準に沿わない形でガス管を設置しながら腐食を防ぐ措置をとらずに放置した過失や、法定点検を委託された保安機関が腐食を見落とすなどした過失、それに、店の運営会社が日常的な点検や安全管理を徹底しなかった過失などを捜査した結果、「認定することが困難と判断した」などとして、31日、5人全員を不起訴にしました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20230331/6050022248.html
4月1日8時9分にYAHOOニュース(福島民友)からは、改装業者の男性は死亡しているので不起訴処分になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5人のうち4人は嫌疑不十分で不起訴とし、死亡した改装工事業者の男性は容疑者死亡で不起訴処分とした。
福島地検は、ガス管の管理状況をはじめ、業者によるガス管の腐食防止措置の状況、点検業者がガス管の腐食部分を見落としたかどうかなどを捜査していた。
事故後、経済産業省がまとめた調査報告書では、調理場のシンク下のコンクリートの床面に設置されていたガス管が腐食し、亀裂部分からガスが漏えいしたと指摘していた。
郡山消防署がまとめた調査報告書では「(死亡した)改装工事業者の男性が照明器具、換気扇、エアコンなどのスイッチを入れるなどしてガスに引火、爆発した」と判定している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/857df1d01da715d019c76095738fe84281fb15a2
4月1日9時53分にYAHOOニュース(福島民友)からは、内装業者の男性は改装を行うことをガス会社に伝えていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地検によると、2006年の新築工事の際、工事業者が腐食防止措置をせず、ガス管を調理場の床に直接設置。
点検機関が管の腐食を見逃し、店側の管理も不十分だったため、ガス漏れにつながったとみられる。
死亡した内装業者の男性は改装工事を行うことをガス会社に伝えておらず、店内で何らかの方法で電気火花を発生させ、ガスに引火したとみられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50af2738a5d1011a5ea717ae33e567b541e2ea80
2021年4月12日11時24分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県多賀町四手(しで)の南四手川付近で11日午後2時15分ごろ、山菜採りをしていた70代の女性2人が猟犬2匹に襲われた。
県警彦根署によると、ハンター5人が害獣駆除に使っていた猟犬で、女性2人とも足などをかまれて大けがという。
署は業務上過失傷害の疑いでハンターから事情を聴いている。
現場は山間部で、5人は町の委託を受け、猟犬3匹で鹿やイノシシの駆除をしていた。
猟犬を山林に放ち、けものが山から出てきたところを猟銃で狙っていたという。
猟犬は5人のうちの1人が飼っていた。
最初に1人が2匹に襲われ、助けに入ったもう1人もかまれたという。
1人は右足など、もう1人は両腕と両足を負傷して入院中。
ハンターの1人が119番通報した。
「人をかんだのは初めて」と話しているという。
https://www.asahi.com/articles/ASP4D3QMXP4DPTJB003.html
(ブログ者コメント)
シカなどと間違われて誤射された事例は本ブログでも何件か紹介しているが、猟犬に襲われた事例が報道されるのは珍しい。
2021年4月10日7時30分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【窒素ガスの効果は? 最近耳にしない理由とは】
一時期、クルマのタイヤに窒素ガスを入れると「空気が抜けにくい」といわれ流行しました。
最近は、耳にすることが少なくなってしまったタイヤへの窒素ガス充填ですが、本当に効果はあるのでしょうか。
窒素ガスをタイヤに充填した場合の効果について紹介する前に、通常の空気と窒素ガスの違いについて理解しておきましょう。
小中学校の理科や科学の授業内容にもありますが、空気を構成する成分は窒素(N2)が約78%、酸素(O2)が約20%、そのほかにアルゴン(Ar)や二酸化炭素(CO2)などです。
このように、通常の空気にも窒素は多く含まれています。
それなら窒素ガスを入れてもあまり違いがないのではないか、という声もあるかもしれません。
しかし、通常の空気と窒素ガスには「窒素のほうが分子の動きが遅い」「空気のほうが多くの水分を含んでいる」という違いがあるのです。
このふたつの違いが、窒素ガスをタイヤに充填するメリットとなるのです。
まず、分子の動きが遅い気体は、動きが速い気体に比べ物質を通り抜けにくいです。
タイヤに充填された気体は、エアバルブからはもちろん、タイヤの表面などからも徐々に抜けていきますが、分子の動きが遅い窒素のほうがタイヤから抜けにくいことになります。
気体に含まれた水分は温まると体積が大きくなり、冷えると小さくなるというように、温度によって体積が変化。
そのため、水分をほとんど含まない窒素ガスをタイヤに入れたほうが、空気を入れるよりも変化が少なくて済むのです。
では、空気と窒素ガスでは、どれくらいの差があるのでしょうか。
タイヤメーカーの担当者は、次のように説明しています。
「通常の空気は1か月でタイヤ全体の3%から5%程度抜けていき、窒素ガスはその1/3から1/2程度となります」
なお、窒素ガスでも定期的な空気圧(内圧)チェックは必要ですが、内圧の数値は通常の空気と同じ数値で問題ないといいます。
また、窒素ガスの充填について、ガソリンスタンドのスタッフは次のように説明しています。
「当店では、かつて窒素ガスの充填サービスを1本500円でおこなっていましたが、現在では従来の空気充填のみとなっています。
サービス開始当初は、物珍しさなどもあり、窒素ガスを入れる人もいましたが、実際に乗られた後はなかなかそのメリットを体感しづらいという人もいました。
その後、利用者数の減少もあり、サービスを中止しています。
近隣のガソリンスタンドやカー用品店では窒素ガスの充填が可能な場所もあるようですが、窒素ガスサービスをやめた場所もあり、全体的には減っている印象です」
【窒素ガス、元々は航空機で使用されていた?】
タイヤに窒素ガスを充填するという考えは、自動車の世界から誕生したわけではありません。
航空機のタイヤでは古くから窒素ガスが使用されていました。
そこには、航空機のタイヤならではの事情が存在します。
まず、航空機のタイヤは離着陸時には300km/h以上の摩擦熱に耐えながら、上空ではマイナス50度という低温に晒されるという、非常に激しい温度変化のなかで使われます。
そのため充填する気体は、温度変化があっても体積が変化しづらい気体である必要があるのです。
また、航空機のタイヤは摩擦した表面を張り替えて続けて使用する「リトレッド」をおこなっています。
タイヤの構造材に使用されている金属やホイールを長持ちさせるために、錆の原因となる酸素が含まれている空気の使用は避ける必要があります。
そして、もし事故が発生した場合に、酸素がないと火元とならないという安全面の理由もあるのです。
内圧の管理が一般的な使用方法よりもシビアな世界であるモータースポーツでは、窒素ガスが使われていることが多くあります。
しかし、近年では窒素ガスだけでなく、内圧変化の原因となる水分を取り除いた乾燥空気を使用する場合もあるようです。
また、近年ではモータースポーツの世界だけではなく、日産「GT-R」などの高性能市販車でも、ノーマル状態で窒素ガスが使用されていることが増えてきました。
クルマの性能が進化し、タイヤに求められる性能が高くなってきたことが要因だといえます。
窒素ガスは、タイヤの空気を抜けづらくしたいと思う人よりも、安定してタイヤの性能を引き出したいと思う人にオススメといえるかもしれません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e9e8315c24a2b0acb97c091fe11e8508c15331c?page=1
2021年4月10日18時22分にYAHOOニュース(テレビ西日本)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後、福岡市で看板の撤去作業をしていたクレーン車が風にあおられ横転する事故がありました。
警察によりますと10日午後3時すぎ、福岡市東区塩浜のドラッグストアで、駐車場に設置していた、およそ10メートルの看板を撤去していたクレーン車が強風にあおられ横転し、隣接するスーパーに倒れました。
この事故で、クレーン車を操縦していた30代の男性が足に軽いけがをしましたが、買い物客などにけがはありませんでした。
警察が事故の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/130f6e173a0e1082de22be293804a8499e3e00f2
(ブログ者コメント)
福岡市の10日の最大風速は8.6m(14:30)で、そう強い風とも思えない。。
https://tenki.jp/past/2021/04/10/amedas/9/43/wind.html
瞬間的な突風ということだったのだろうか?
それとも・・・。
2021年4月11日1時37分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時前、札幌市清田区北野7条の住宅で、「息子が倒れている」と、この家に住む家族から消防に通報がありました。
駆け付けた消防が、住宅の敷地内に倒れていたこの家に住む凱音くん(3歳)を病院に搬送しましたが、頭部を強く打つなどしていて、およそ1時間後に死亡しました。
警察によりますと、家族が目を離した隙に、窓の近くに置いてあった、折りたたまれた布団にのぼって窓を開け、およそ10メートル下の地面に誤って転落したとみられるということです。
窓には、転落防止の棒が取り付けられていましたが、子どもが通り抜けられるすき間があったということで、警察が事故の状況について調べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210411/7000032810.html
4月10日20時46分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「3歳の男の子が3階から転落した」と家族から消防に通報がありました。
目撃者「急にがしゃんと音がして頭からいったのか、正面から血がすごい出ていて、動けなくなっている状態だった」
https://www.news24.jp/articles/2021/04/10/07854223.html
4月11日9時32分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、男の子が布団によじ登っている姿が目撃されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、男の子が転落した3階の部屋には窓のそばに布団が積まれていて、事故直前に男の子が布団によじ登っている姿が目撃されていました。
窓は地面から約6.2メートルの高さとみられていて、警察は家族から事情を聞くなどして、男の子が転落した原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9581cd55e81bd6ec0fd4fef0c9777f6051dea94
(ブログ者コメント)
映像によれば、押して開けるタイプの窓だった模様。
布団によじ登っているのを見たが、まさか窓を開けるとは思ってもみなかった・・・ということだったのかもしれない。
2021年4月10日19時46分にYAHOOニュース(沖縄タイムス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時ごろ、名護市瀬嵩の食品加工施設で圧力釜から材料が吹き出し、10代と40代の男性従業員がやけどを負った。
2人は病院に搬送されたが、命に別条はない。
名護署が詳しい事故原因を調べている。
同署や市消防本部によると、男性従業員(19)が圧力釜から材料を取り出そうとした際、何らかの原因でふたが突然開き、中の材料が飛び出た。
男性従業員は顔面や上半身に、近くにいた男性従業員(43)も顔や背中などにやけどを負った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/880c1b00d00595ea1a89ef6d99b3ed27713fa3dc
2021年4月8日19時13分にYAHOOニュース(中国放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月31日、広島・福山市の国道2号で歩道が陥没した事故を受け、8日、専門家が原因究明のための現地調査を行いました。
調査を行ったのは、地盤工学を専門とする広島工業大学の森脇武夫教授です。
先月31日、福山市神島町で国道2号の歩道が深さ最大1.2mほど陥没する事故がありました。
事故のあった現場付近には川が流れていて、去年から排水ポンプ場の整備に関連した浸水対策工事が行われていました。
事故直前には、深さおよそ13メートルの立て坑の工事が行われ、土や地下水が流入するのを防ぐため、薬液を地面から注入する作業が進められていたということですが、8日の調査では、薬液を注入した跡が見られない箇所があったことが確認されました。
このため、陥没した原因は、「地下水位の影響で掘削した穴に横から土砂が流れ込んだ」と推定。
今後も詳しい調査を進めるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e65f66d8f06e29325a19c852145ee13b5086c7b1
4月8日19時22分にYAHOOニュース(広島ホームテレビ)からは、排水管設置工事で縦穴掘削中に土砂が流出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2021年3月31日に歩道が陥没した福山市の国道2号で、現地調査が行われました。
福山市神島町の国道2号下り線は、3月31日、歩道が陥没した影響で、10時間半にわたり通行止めとなりました。
現場では、県が西日本豪雨で被害にあった排水管を設置する工事を行っていて、縦穴の掘削中に土砂が流出しその後、歩道が陥没したということです。
調査を行った広島工業大学の森脇教授は、工事の地盤改良が不完全だったため土砂が流れ出たことが原因ではないかとしています。
広島工業大学の森脇武夫教授「2度とこういうことが起こらないように、細心の注意を払って工事を進めていただきたい。」と注文を付けました。
広島県は再発防止の対策と安全性を確認したうえで工事を再開したい考えです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e3de5e7589c7d468d3b65d0f98d31d9a8556a91
2021年4月8日17時19分にNHK NEWS WEBから下記趣旨の記事が、リードディフーザーのイメージ図付きでネット配信されていた。
芳香成分を含む液に木製の棒などを浸して香りを楽しむ「リードディフューザー」と呼ばれる液体芳香剤を子どもが誤飲する事故が相次いでいるとして、国民生活センターは、子どもの手が届く場所では使わないことなど、注意を呼びかけています。
「リードディフューザー」は、ガラス瓶などのボトルに入れた芳香成分を含む液に木製の棒などを浸して使う液体芳香剤で、市販のもののほか、手作りすることもでき、利用が広がっています。
国民生活センターによりますと、去年11月、1歳の男の子がトイレに置いてあった「リードディフューザー」の液を飲んでしまい、「化学性肺炎」と診断され、肺の一部に空洞のようなものができるなど、長期の入院や通院が必要になったケースが報告されているということです。
同じように、ふたがあいた状態で使用する形式のものを含む液体芳香剤に関しては、3歳以下の子どもの事故情報が、去年12月までのおよそ10年間に、医療機関から31件報告されていて、2歳の女の子が誤飲しておう吐や脱力症状が出たケースや、0歳の男の子が頭から浴びてしまい顔が腫れたケースなどがあったということです。
国民生活センターは、液体芳香剤を誤飲すると、含まれている成分によっては意識障害や肺炎をひきおこすおそれもあるとして、子どもの手の届く場所では使わないよう呼びかけています。
また、万が一誤飲した場合は、すぐに医療機関などに相談してほしいとしています。
子どもが誤飲したときなどの問い合わせ先の情報です。
▽救急安心センター「#7119」
▽子ども医療電話相談「#8000」
▽日本中毒情報センター「072-727-2499」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210408/k10012963161000.html
4月8日18時28分に朝日新聞からは、きれいなボトルや長い棒が子供の興味を引き付ける傾向があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
センターに寄せられた医師からの情報によると、男児は昨年11月、トイレにあったリードディフューザーを誤飲し、激しいせきや嘔吐(おうと)、40度の発熱といった症状が出た。
化学性肺炎を起こし、肺の一部が空洞になっていたという。
男児は現在も通院しているという。
同センターによると、リードディフューザーは開口部が大きく空いているものが多く、きれいなボトルや長い棒が子どもの興味を引きつける傾向があるとして、乳幼児の手や目が届かないところで使用してほしいと呼びかけている。
消費者庁と国民生活センターが全国30病院に呼びかけ、消費生活上の事故情報を集めている「医療機関ネットワーク」によると、2010年12月からの10年間で、3歳以下の乳幼児に関する、リードディフューザーも含めた液体芳香剤に関する事故情報が31件。
うち、誤飲・誤嚥(ごえん)が28件で、年齢別では1歳児が最も多く15件だった。
https://www.asahi.com/articles/ASP48628LP48UCLV01R.html
※以下は国民生活センターからの注意喚起文書の一部。
で紹介する。
(2021年4月8日付)
「液体芳香剤の誤飲事故等に注意!-乳幼児がリードディフューザーの液を誤飲して入院する事故が発生-」
・・・・・
【液体芳香剤及びリードディフューザーとは】
液体芳香剤は、開封して使用を開始すると、芳香成分等が溶解した液が徐々に揮散し、液がなくなるまでの数カ月程度持続するものです。
主流は、ろ紙、不織布、スポンジ、竹ひご等の一端を芳香成分を含む液に浸して吸い上げさせ、徐々に周囲に芳香成分が拡散するものです。
その中で、リードスティックにより芳香成分を拡散する商品が、リードディフューザーと呼ばれています。
リードスティックの本数や太さなどにより、香り立ちの強さを調整できるのが特徴です。
さまざまな香りをうたった商品がありますが、芳香成分を含む液には、水や10%前後のエタノールを含有し、植物抽出物や数%の有機酸、10~20%程度の界面活性剤を配合しているタイプや、香料や精油を溶剤(30~70%程度のイソパラフィン系などの炭化水素類やグリコールエーテル類等を含むもの)で希釈した、揮発性の低い液体のタイプなどがあります。
エタノール、炭化水素類、グリコールエーテル類はいずれも、粘膜の刺激作用、中枢神経の抑制作用があるとされているもので、これらの成分を含む芳香剤の液が目に入ると、痛みや充血、誤飲すると悪心(おしん)、嘔吐(おうと)のほか、量が多い場合は意識障害などが起こる可能性があります。
また、誤えんすると肺炎につながる可能性もあります。
・・・・・
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210408_2.html
2021年4月8日10時13分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、道路に開いた大きな穴の写真付きでネット配信されていた。
山口県美祢市内の道路や農地で陥没が相次いでいる。
県や市によると、市内では2020年度に計11カ所の陥没を確認し、このうち5カ所は同市伊佐町だった。
県などは、周辺地域の地中に陥没につながる空洞が無いかを調べているが、原因の特定には至っていない。
20年4月下旬、同市伊佐町伊佐の70代女性は、自宅前の市道に幅約50センチの穴が開いているのを見つけた。
穴は夜までに幅1メートル以上にまで広がったといい、「近所では、この1、2年で陥没が相次いでおり、不安だ」と振り返る。
県や市によると、20年度に確認した11カ所の内訳は、道路1カ所、河川2カ所、農地7カ所、空き地1カ所。
それ以前に確認した分は、19年度6カ所、18年度4カ所、17年度1カ所で、20年度の多さは目立つ。
市は埋め戻し工事を実施したが、財政上の制約や私有地であることなどの理由で、多くの陥没箇所で原因究明のための掘削工事ができていない。
一方、県と市は市内の県道や市道でレーダーを使った調査を実施し、異常を検知した19カ所のうち15カ所を掘削して空洞が無いことを確認した。
7日には、残り4カ所がある同市美東町赤の県道に直径約5センチ、深さ約20~40センチの穴を開け、小型カメラで内部を調べた。
今後、空洞の有無を特定していくという。
鍾乳洞調査が専門の村上崇史・市文化財保護課特別専門員(44)によると、日本最大級のカルスト台地、秋吉台(同市)周辺は石灰質の岩盤で水に浸食されやすく、他の岩盤と比べて格段に陥没が起きやすいと説明。
その上で「近年の集中豪雨で岩盤上の地中に水の通りが増え、陥没が続く一因になった可能性がある」と指摘した。
https://mainichi.jp/articles/20210408/k00/00m/040/040000c
1ケ月ほど前、3月11日6時0分に山口新聞からは、地中探査レーダー機を使った調査風景の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
美祢市伊佐町伊佐の市道や農地などで、地面の陥没が相次いでいる。
市は、周辺の地下に空洞がないかを確認する調査を始めた。
市建設課によると、2020年1月以降、田んぼ4カ所や市道、宅地の計6カ所で陥没したとの連絡が市民からあった。
陥没は伊佐町伊佐で集中的に発生しており、穴は大きいもので幅約4メートル、深さ2~4メートルだった。
原因は不明で、他に陥没の恐れがある危険箇所がないかを見極める・・・
(以下は有料)
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/e-yama/articles/23251
(2021年4月22日 修正1 ;追記)
2021年4月20日10時16分にNHK山口からは、地下に空洞の恐れありとされた13カ所を緊急調査した結果、新たな空洞は見つからなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県は、美祢市内の道路や田んぼなどで陥没が相次いで確認されたことを受けて、先月、緊急の調査を行い、県道などの13か所の地下で空洞が生じている可能性があることが分かりました。
このため、県は、今月7日から、道路のアスファルトに穴をあけて陥没につながる空洞がないか確認を進め、15日までにすべての調査を終えて分析していました。
県は、19日、調査結果を発表し、それによりますと、いずれの調査か所でも、陥没につながる新たな空洞は確認されなかったということです。
このうち3か所では、地中から石灰岩が見つかっていて、県は、地下に電磁波を出す装置を使って状況を確認する中で、石灰岩の亀裂で生じた溝が装置に反応したのではないかとみています。
県は、今回の調査か所については、安全が確認されたとしたうえで、「今後も道路の安全確保と適切な維持管理に努めたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210420/4060009344.html
2021年4月8日6時47分にYAHOOニュースから「知ってますか? マスクをしたまま水に転落したら呼吸ができない」というタイトルの記事(水難学会会長の寄稿文?)が、写真や解説図付きでネット配信されていた。
マスクをしたまま水に転落したら、場合によっては呼吸ができません。
そして、すぐに沈み溺れます。
なぜでしょうか。
これからアウトドア活動が盛んになるシーズン、万が一の水難事故に備え、知っておきたい緊急行動があります。
【実験画像】
飛沫を防ぐためによく常用しているマスクで実証実験をしました。
図1ではマスクの端が顔面に密着するウレタン製タイプを装着しました。
プールサイドで立ち、ここから勢いよく落水しました。
転落直後に背浮きになりましたが、それを諦めてすぐに立ってしまいました。
背浮きができた時間は数秒です。
図2ではマスクの端に顔面との間に隙間ができる不織布タイプを装着しました。
こちらでは、しばらく安定した背浮きをすることができました。
ただ、マスクを通しての呼吸はできるものの、抵抗が高くて、かなりしづらいのです。
この2つの図に写っている被験者は、背浮きのスペシャリストです。
水難学会にて、ういてまて教室のプログラムを考案し、すべての実技について様々な実証実験を行って安全性を確認してきました。
当然、安全対策を十分にとった上で一連の実験を行っています。
そんな本人でも、顔面に密着するタイプのマスクを装着したら、背浮きをすることができませんでした。
聞くと「呼吸が全くできないよ」との答えが返ってきました。
呼吸しようとすると、水が口の中に入ってきて、水中で呼吸するような(無理です)状況になってしまいました。
【マスクの中で何が起こったのか】
落水後にすぐにマスクが水を吸うのと同時に、水が顔とマスクの間に入ります。
ウレタンマスクは吸水性が抜群で、さらにマスクの端が顔面と密着するので、図3に示すように息を吸おうとすると、マスクと顔面との間にとどまった水を吸い、さらにマスクが鼻や口に密着して、マスクに吸収された水をも吸うことになります。
つまり、水中で水を吸い込むのと同じことになります。
ましてや、鼻から容赦なく水が入るので、淡水であれば鼻が痛くてたまりません。
そのため、背浮きを長く行うことも、呼吸をすることもできないのです。
そうなると、苦しさと鼻の痛さに耐えかねて立ち上がることになります。
それがもし、足のつかない池とか川だと、背浮きの達者であっても、溺れます。
一方、不織布マスクのように、マスクの端に顔面との間に隙間ができるのであれば、マスクの端から水が流れ出すために、マスクと顔面との間に水はたまりにくくなります。
呼吸の時に、口や鼻に濡れたマスクが完全密着しないので、背浮きを続けることができます。
ただ、それでも、濡れると水の膜が不織布の目にはある程度張るので、これが空気の流れを妨げます。
従って、背浮きはできても呼吸はしづらくなります。
【マスクをしたまま落水したら、どうする?】
背浮きの状態になったら、すぐにマスクを口と鼻から外します。
その方法は2つあります。
図4左はアゴにずらす方法です。
右手でも左手でも、マスクの下端をつまみ、アゴに向かってズリ下ろせば、すぐに呼吸をすることができます。
一方、図4右はマスク全体を引っ張って耳かけを耳から強制的に外す方法です。
いずれも緊急行動なので、もたもたすることはできません。
「なんでもいいから外す」と覚えておいて、最も外しやすい方法で外してください。
【マスクを外す練習はプールですべきか?】
絶対にやめてください。
ういてまて教室では、図3のような姿勢で、背浮きで救助を待つ方法を学びます。
しかしながら、マスクをしたまま水に入るのは絶対にやめてください。
ういてまて教室ではマスクを必ず外して入水してください。
マスクは、水泳では最も大切だとされる、呼吸の確保を妨げます。
マスクをしたまま入水することなど、これまでの人類の歴史でも流石に経験したことがなく、確立された安全管理の仕方がありませんし、正しい指導方法もありません。
【練習なしで本番を迎えたらどうするか。】
そのため、水辺で釣りをするなど、水に落ちる可能性の高い活動をする時には、救命胴衣の着用がこれまで以上に求められます。
図5は管理された上で立ち入りの許可された港の防波堤釣り場でのワンシーンです。
ここではマスク着用ばかりでなく、救命胴衣の着用も求められており、入場者はそれらをきちんと守っています。
救命胴衣を着用していても、落水したら、緊急行動としてマスクを外します。
ただ、救命胴衣の浮力のおかげで、落ち着いてマスクを外すことができます。
膨張式救命胴衣の場合には、自動膨張式でなければなりません。
手動膨張式では、膨張させる手間とマスクを外す手間と、緊急時に2つを確実に操作することは水の中では厳しいですし、そもそも、同時にマスクを外すような緊急行動を想定せずに開発されています。
散歩中に水に落ちるなど、救命胴衣を着用してなかったら、図4を思い出し、とにかくマスクを外し、背浮きになって救助を待っていてください。
【さいごに】
マスクを着用したまま落水する状況はたくさんあります。
子供同士で水辺で遊んでいたり、親子で釣りに出かけていたり、あるいは洪水や津波災害での避難中もそれにあたります。
プール授業やプール開放で、マスクをしていることを忘れて飛び込んでしまうことも考えられます。
「そんなばかな」というかもしれませんが、本稿で実証試験を行った被験者は、プールに入る前にマスクをしていることを忘れてシャワーを浴びました。
水辺でのマスク着用。
これまで人類が経験したことのないことです。
マスクの着用がすっかり定着した今年の水のシーズンでは、かなり真剣に注意して行動しなければなりません。
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210408-00231450/


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。