







2018年6月15日6時30分に日本経済新聞電子版から、下記趣旨の記事が写真や図解付きでネット配信されていた。
「まもなく橋が架設位置に到着! 橋をおろして固定しま
す」。
2018年5月12日から13日にかけて、東京臨海部の道路を封鎖し、重さ1300トンもある巨大な鋼製の橋桁を大型多軸台車で一括架設する夜間工事。
発注者である東京都港湾局は、ツイッターで工事の進捗を逐一、発信していた。
様相が一変したのは、その直後だ。
「橋の架設の際、障害物に接触する恐れが生じたため、(工事は)延期となりました」。
【封鎖した道路を引き返す】
現場にいた作業員らの視線の先にあったのは、架橋地点のそばに立つ1本の支柱だ。
車の通行状況などを観測するため、警視庁が設置した車両感知器だった。
たった1本の支柱が障害となり、1300トンの橋桁は、架設完了まであと一歩のところで引き返す事態となった。
施工していたのは、IHIインフラシステム・JFEエンジニアリング・横河ブリッジ・三井E&S鉄構エンジニアリングの共同企業体(JV)。
東京都江東区有明から、中央防波堤内側埋め立て地、外側埋め立て地を南北に結ぶ「臨港道路南北線」を整備する一環で、外側埋め立て地を東西に走る「東京港臨海道路」の上空を横断する橋を架ける。
【橋桁が支柱にぶつかりそうに】
この橋桁は内部を中空にした箱形断面の鋼製の箱桁(鋼箱桁)で、架設地点から200mほど東側にある臨海道路脇の施工ヤードで組み立てた。
桁の長さは56m、幅も37mと大きい。
左右の張り出し部が長いからだ。
5月12日午後8時、臨海道路の約5kmの区間を通行止めにした後、計176個のタイヤを備えた2台の多軸台車が、鋼箱桁を載せてジャッキアップ。
ヤードから臨海道路まで引き出してタイヤの向きを直角に変え、午後11時ごろから道路上をゆっくりと架設地点まで運んだ。
翌13日午前0時ごろには、多軸台車に載せた鋼箱桁が架設地点に到着。
ジャッキダウンして、道路の左右にあらかじめ施工しておいた橋脚上に下ろすだけとなった。
この時、桁の南西角付近にある張り出し部が、感知器の支柱にぶつかりそうになっていることを現場の作業員らが目視で確認。
JVは架設を諦めて、桁を施工ヤードまで戻した後、予定より3時間も早い13日午前3時に通行止めを解除した。
桁と感知器が接触して壊れるなどの事故はなかった。
【支柱の存在を知っていた】
東京都港湾局港湾整備部によると、JVは感知器の支柱の存在を前もって把握していたという。
JVが事前に提出した施工計画では、桁と支柱が接触する恐れが生じた場合、架設を取りやめて撤収すると書かれていた。
存在が分かっていたはずの感知器の支柱が、なぜ、鋼箱桁の架設当日まで現場に残っていたのか。
JVは、「感知器の支柱は、別工事で事前に数mほど移設する計画だった」と明かす。
ところが、警視庁との協議などに時間がかかるなどして、移設工事が計画よりも遅延。
加えて、JVの担当者は、架設当日までに感知器の支柱が実際に移設されたかどうかの最終確認を怠っていた。
当然、計画通りに移設されているだろう、という思い込みもあった。
失敗に終わった架設工事に要した費用の数1000万円は、IHIインフラシステムJVが負担する。
工期は19年7月末までと余裕があるため、竣工時期に影響はないもようだ。
一連の工事は、「平成27年度中防内5号線橋りょうほか整備工事」として15年7月、鹿島・IHIインフラシステム異工種JVが受注。
契約総額は334億8000万円となっている。
異工種JVは、東西水路横断橋に加え、臨海道路横断橋とそれに取り付く4つのランプ橋の橋梁上下部工事や、道路改良工事の実施設計から施工までを一手に担う。
異工種JVのうち、IHIインフラシステムJVが主に鋼橋の製作と架設を、鹿島・東亜建設工業・竹中土木JVが一般土木工事を、それぞれ手掛ける。
感知器の支柱の移設工事は、鹿島JVの担当だった。
問題の感知器の支柱は5月中に移設。
IHIインフラシステムJVは、予備日としていた6月2日から翌3日にかけて、再度、周辺を通行止めにして鋼箱桁の架設を完了した。
出典
『巨大橋桁、架けられず たった1本の支柱に阻まれ』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31142710Q8A530C1000000/?n_cid=NMAIL007
2018年6月15日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力が廃炉の方針を明らかにした福島第2原発は、2011年3月11日の東日本大震災で炉心溶融(メルトダウン)を起こし大量の放射性物質が放出された福島第1原発(双葉町、大熊町)と同様、原子炉の冷却機能を一時失い、危機にひんした。
一部の外部電源が使えるなどしたため、最悪の事態を回避できた。
第2原発は4基あり、震災発生時は全て運転中だった。
地震直後の原子炉の自動停止には成功したが、その後、津波に襲われ、1、2、4号機の原子炉が冷却機能を失った。
原子炉格納容器の圧力も上昇し、放射性物質を大量に含む蒸気を外部に放出する「ベント」の準備も進めた。
政府は、第1原発に続き、同12日に第2原発も「原子力緊急事態」の対象に追加。
半径3km圏の住民に避難指示を出し、10km圏の住民に屋内退避を求めた。
ただ、第1原発と比べて襲来した津波が低かったことや、外部電源の一部が使えたことなどから、震災4日後までに全4基の原子炉の安定的な冷却に成功。
ベントも実施されなかった。
事故収束後、原子炉内にあった核燃料は順次、使用済み燃料プールへ移送し、15年3月までに全4基で取り出しが完了、それぞれのプールで冷却を続けている。
第2原発は、現在、第1原発の廃炉作業の後方支援拠点として、汚染水タンクの組み立てなどに活用されている。
4基は運転開始から30~36年が経過し、原則40年の運転期間に近づきつつある。
出典
『<福島第2廃炉>震災時冷却機能、一時失う』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201806/20180615_63023.html
(ブログ者コメント)
震災当時の状況については、東電HPに詳しく説明されている。
以下は冒頭部分。
福島第二原子力発電所は、福島第一原子力発電所と同様に地震・津波の被害を受けましたが、炉心損傷に至ることなく全号機の冷温停止を達成しました。
その要因としては、地震・津波の後も外部電源等、交流電源設備が使用可能であり、原子炉を冷やすことができたことが挙げられます。
一方で、海水ポンプが津波によって損傷したため、原子炉からの除熱を行うことができなくなりました。
このため、原子炉隔離時冷却系や復水補給水系といった、海水ポンプのサポートを必要としない系統を活用するなど、臨機応変に圧力容器や格納容器内の冷却を進めました。
その間に損傷していた海水ポンプのモーター交換や仮設ケーブルの敷設を行い、海水ポンプを復旧したことで除熱が可能になり、全号機を冷温停止とすることができました。
・・・・・
『福島第二原子力発電所はなぜ過酷事故を免れたのか』
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/outline/2_12-j.html
2018年6月14日17時29分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県立静岡がんセンターは14日、県東部に住む60代の男性患者が、抗がん剤の副作用で肝機能障害を起こしたのに気付かず治療を続け、症状が悪化し、昨年9月に死亡したと発表した。
血液検査で出た肝機能の数値異常を見逃していた。
センターによると、男性は直腸がんと肝転移のステージ4と診断されていた。
昨年7月中旬に、3週間の抗がん剤服用と1週間の休薬を1サイクルとする1回目の治療を始め、終了時の検査で肝機能障害を示す数値が出ていたが、担当の男性医師が確認しないまま、2回目の治療を始めた。
男性は2週間後の8月下旬に劇症肝炎のため緊急入院し、10日後の9月上旬に死亡した。
直接的な死因は薬剤性肝障害だった。
男性が服用していたのは錠剤で、副作用で肝機能障害を引き起こす可能性がある抗がん剤だった。
遺族とは今年5月に示談が成立。
センターは、看護師や薬剤師が検査データを確認するなどとした再発防止策を講じた。
記者会見した高橋病院長は、「患者の生命に関わる重大な医療事故。患者と家族の皆さまに多大な心痛をかけ、県民の信頼を損なったことを深くおわび申し上げます」と陳謝した。
出典
『検査結果見逃し患者死亡 肝障害、静岡がんセンター 』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3176891014062018CR8000/
6月15日7時30分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年7月中旬、同病院消化器内科の男性医師が、直腸がん・肝転移で治療中の男性患者に、経口薬の抗がん剤「レゴラフェニブ」の投与を開始した。
1週間ごとの血液検査で肝機能の状況を確認していたが、8月中旬、検査の数値が悪化し、肝機能障害が発生したにもかかわらず、投与を続けた。
8月下旬、患者が再び血液検査を受けたところ、肝機能が急激に悪化する「劇症肝炎」と診断され、緊急入院。
9月上旬に死亡した。
病院は、8月中旬の時点で抗がん剤の投与を中止しなかったことが原因としている。
担当した男性医師は、8月中旬のカルテに、肝機能に関する数値を転記していなかった。
男性医師は、「(数値を)確認したかどうか記憶にない」と説明したという。
記者会見した高橋院長は、「ご家族の皆様に多大なご心痛をおかけしたことを心よりおわび申し上げます」と謝罪した。
再発防止策として、医師が検査結果のコピーを患者に渡して直接説明するほか、薬剤師もチェックシートを使って確認するなどの対策を始めたという。
出典
『検査結果見落とし患者死亡…抗がん剤で肝障害』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180614-OYT1T50121.html
2018年6月14日7時54分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
沖縄県宮古島市で3月、市が管理する下地川満の川満漁港遊歩道の橋が老朽化のため中央から折れ、観光客12人が転落していたことが13日、分かった。
うち9人が肋骨にひびが入るけがや打撲、かすり傷を負った。
同日開会した市議会6月定例会に損害賠償を支払う議案が提出され、明らかとなった。
下地市長は13日の市議会で、発表が遅れた原因について「被害者への対応を優先していたので少しタイムラグがあったと思う」と釈明した。
市議は、事故発生から市民への公表が遅いことを問題視し、市の対応を批判した。
川満漁港遊歩道はマングローブが生い茂る湿地帯で、市の観光スポットの一つ。
橋は長さ5mの木製で、2002年に整備された。
市によると、定期点検や老朽化を調べる打音調査などの点検はしておらず、通り掛かった際に目視で異常がないかを確認していたという。
事故は3月12日に発生。
橋の中央から真っ二つに折れ、12人が約1.5m下の湿地帯に転落した。
市の調査では、梁が空洞になっており、白アリが原因とみている。
70代の女性が肋骨にひびが入り、全治6カ月のけが。
残り8人は打撲やかすり傷を負った。
市は当日、バス会社から連絡を受けて現場を確認。
被害者は全員、宮古島を離れていたため、同15日に電話で謝罪と被害状況を聞き取った。
同26日には、市長名で謝罪文書を送った。
同31日から、遊歩道を立ち入り禁止にしている。
損害賠償の議案は額が確定した6人分で、計15万4000円余。
服がぬれるなどした2人は賠償不要の意思を示し、所持品の破損や治療中の4人は、確定後、改めて賠償する。
出典
『遊歩道の橋折れ、観光客9人けが 宮古島で3月発生 市が賠償を提案』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/267207
6月15日5時0分に琉球新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年3月、宮古島市が管理する市下地川満の川満漁港遊歩道の橋が壊れ、観光客12人が落下する事故が発生していたことが分かった。
うち9人がろっ骨にひびや打撲、かすり傷などのけがを負った。
13日に開会した市議会6月定例会で、損害賠償の額を定める議案が提出され、事故が判明した。
下地市長は、同所の点検が十分に行われていなかったとし、「被害に遭った人たちには申し訳なかった」などと謝罪した。
事故は3月12日に発生した。
県外から訪れていた観光客12人が渡っている最中、老朽化した橋が中央から折れ、1.5m下の湿地に転落した。
・・・・・
事故が発生した現場はマングローブを見ることができる湿地帯で、木製の遊歩道が整備されており、観光客や自然観察などで多くの人たちが利用していた。
事故後、市が遊歩道を調査したところ、複数箇所で腐食が確認され、3月31日から立ち入り禁止の措置が取られている。
出典
『遊歩道壊れ9人けが 宮古島で3月 老朽化、市の点検不備』
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-738912.html
2018年6月14日付で東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
分譲マンションの外壁は、仕上げにタイルが張られていることが多い。
マンションの維持管理に詳しい建築士によると、最近、築10数年の物件で、タイルの浮きが想定以上に見つかるケースが増えているという。
タイルがはがれて落下する事故も相次いでおり、検査を専門家に依頼するなど、先回りした対策を取りたい。
名古屋市内の10数階建てのマンション。
完成から10数年がたち、初の大規模修繕工事のため、周囲に足場が組まれていた。
工事の設計監理を請け負ったマンション維持管理機構(名古屋市)理事長で、建築士の下会所豊さんと足場を上ると、あちこちの外壁タイルが修理のため、はがされている状態だった。
浮いたタイルが多い8階へ行った。
下会所さんが先端に丸い金属の玉が付いている打診棒でタイルを軽くたたいたり、表面をこするように滑らせたりすると、タイルによって音が違う部分があった。
「音が違うところが浮いている部分。落下する危険があります」
修理は、タイルが浮いた部分に樹脂を注入したり、浮いている割合が多い場合は張り替えたりする。
このマンションの場合、全体の13%が浮いており、修理に2000万円以上かかる。
想定外の出費で、予定していた屋上の防水シートの張り替え工事を延期するなどしてやりくりするという。
建築の際、外壁タイルは建物本体のコンクリートに下地のモルタルを塗り、さらに張り付け用のモルタルで張る「湿式工法」が一般的。
過去にはメンテナンス不要と考えられていたが、タイルとモルタル、コンクリートが、日光の熱などで長年、膨張と収縮を繰り返すことで材料間に疲労が蓄積し、コンクリートとモルタルの間に隙間ができることが分かってきた。
タイルが落下する事故が相次いだため、国交省は2008年、湿式工法の外壁タイルは10年ごとの打診検査を義務化した。
問題は、経年劣化でタイルの浮きが生じるだけでなく、施工不良が原因の場合もあることだ。
このマンションの場合、築年数から想定される割合を超えており、施工不良が疑われる。
外壁タイルは、工期短縮やコストダウンを目的に、下地モルタルを省略した「直張り工法」で施工されていた。
「直張りする場合は、建物本体のコンクリートの表面に高圧の水を噴射するなどして凹凸を付け、より強固に張り付くようにする『目荒らし』をすることが普通なのですが」と下会所さん。
大手建材メーカーは1990年代から、直張り工法の場合は目荒らしをすることを推奨。
だが、このマンションのコンクリートの表面は滑らかで、工程を省いた可能性がある。
下会所さんは、「築10数年のマンションで、同じような施工がされているケースがほかにもあり、潜在的に外壁タイルの問題を抱えているマンションは多そうだ」と話す。
管理組合理事の男性(68)は、「タイルを張る工事に問題があったと思う。マンションの販売会社と話し合いをしたい」と語る。
マンション購入では、隠れた欠陥があった場合に販売会社に損害賠償請求ができる瑕疵(かし)担保責任がある。
ところが、10年を超えた物件の場合、「請求できる期間を過ぎているため、民法の不法行為責任を追及することになる」と説明するのは、日本マンション学会中部支部長の花井増実弁護士。
11年の最高裁判決では、タイルの剥離は通行人らに被害を及ぼす可能性があり、「建物としての基本的な安全性を損なう瑕疵」と認定。
施工不良が立証できれば、完成後、時効までの20年間は損害賠償を請求できると考えられる。
花井弁護士は、「壁面ごとにタイルの浮きの割合を計算し、基準より多い部分は修理費用を請求できる可能性は高い」と話す。
出典
『マンション外壁タイルの浮き 築十数年で想定以上発生』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201806/CK2018061402000197.html
2018年6月15日0時45分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後2時11分ごろ、北九州市の小倉駅を発車した博多発東京行きの東海道・山陽新幹線のぞみ176号の先頭車両のボンネットに割れがあるのを、同駅ですれ違った別の新幹線の運転士が発見した。
JR西によると、山口県下関市の新下関駅で臨時停車し、緊急点検を実施。
破損部分から人体の一部が見つかった。
博多~小倉駅間で人と接触したという。
警察によると、北九州市八幡西区の線路上で、体の一部が複数見つかった。
この影響で、博多~広島駅間の上下線は17日の運転を取りやめた。
九州新幹線にも影響が出た。
新幹線の乗客にけが人はいなかったという。
出典
『新幹線ボンネット割れる 博多―小倉間で人と接触』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3176356014062018AC8000/
6月15日12時11分に朝日新聞からは、運転士は小動物とぶつかったと思ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同じ朝日新聞から6月15日18時44分にも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
運転士は、衝突音を聞いた後、総合指令所から破損による停止を求められるまで、指令所に異音を報告しなかったことが、JR西への取材で分かった。
同社福岡支社は、「安全上、速やかに報告すべきだった」との認識を示した。
JR西によると、運転士は博多~小倉間を走行中、「ドン」という衝突音を聞いた。
だが、「駅間に人が立ち入ることはなく、小動物とぶつかったと思った。以前も大きなトラブルになっていないので、今回も大丈夫だと思った」と、報告すべきだと判断しなかったという。
昨年12月には、のぞみ34号の乗務員が異音に気付きながら、台車に入った破断寸前の亀裂を発見するのが遅れる事案があった。
同社が2月に公表した「安全考動(こうどう)計画」では、異常を感じたり安全が確認できなかったりした場合は迷わず列車を止め、結果的に異常がなくても安全を最優先にすることを全社員で共有するとしていた。
山陽新幹線では、異音などによる停止が今年1月~4月17日に18件あり、昨年4~12月の1件から大幅に増えていた。
しかし今回、運転士は異音の報告をせず、すれ違った別の列車の運転士がのぞみ176号の破損に気づいて総合指令所に報告し、指令所が停止を指示した。
福岡支社の担当者は、取材に「運転士が報告項目に当てはまらないと独自に判断した。反省すべき点だ」と話した。
出典
『衝突音「小動物と思った」指令所に報告せず 山陽新幹線』
https://www.asahi.com/articles/ASL6H2FQ1L6HTIPE00D.html
https://www.asahi.com/articles/ASL6H6284L6HPTIL04B.html
6月16日0時29分に毎日新聞からは、衝突後に停車した小倉駅の駅員も血痕などに気付いたが鳥だと思ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
前掲の6月15日18時44分発信の朝日新聞にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
運転士は、衝撃音を聞いた時は前面のモニター装置を見ていたという。
一方、小倉駅の駅員は、ホーム中央付近でのぞみが入ってくるのを確認。
同社の聞き取りに対し、「先頭車両に血のりがあり、鳥と衝突した跡だと思った。少しひびが入っているように見えた」と説明、運転に支障はないと考えたという。
駅員が指令所に連絡したのは、小倉駅を出発後、指令が臨時停車を命じた後だった。
15日に大阪市の本社で記者会見した平野副社長は、「運転士はマニュアルを失念か誤解していた。駅員も直ちに指令所に伝えていれば、早い段階で次の行動を引き出せた」と述べた。
同社によると、事故は、北九州市八幡西区の石坂トンネルから西に約600m離れた高架橋で発生。
点検用のはしごを上り、線路内に侵入した形跡があるという。
福岡県警は15日、遺体の身元について、同県直方市の男性介護士(52)であることを明らかにした。
自殺の可能性が高いとみている。
連結器カバーは炭素繊維強化プラスチック製で、縦70cm、横35cm、奥行き45cmにわたって損傷。
一部は線路に落ちたが、後続車両が粉砕したとみられ、脱線の危険性はないという。
【日本大生産工学部の綱島均教授(鉄道工学)の話】
新幹線の先端には、軽量で強度が強く、加工しやすい素材が使われている。
今回のような破損状態ならば、走行自体に問題はなく、脱線の危険性も極めて低い。
一方、剥がれた破片が風圧で巻き上げられ、人や架線などにぶつかる問題は起こり得る。
小動物だと思ったとしても、念のための情報共有を怠らず、外観のチェックなどで安全確保につなげることが重要だ。
【安部誠治・関西大社会安全学部長(交通政策論)の話】
今回は明らかに、小倉駅で運行を止めて点検すべき事案。
運転士や駅員のヒューマンエラーがなぜ起こったのか、最優先で要因を調べるべきだ。
会社の安全方針が現場まで浸透していないのならば、すぐに対処しなければならない。
出典
『のぞみ事故 ひび認識、停車させず JR西が謝罪』
https://mainichi.jp/articles/20180616/k00/00m/040/106000c
2018年6月14日20時16分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前11時45分ごろ、東京都江東区辰巳の岸壁に接岸した建造中の船の機関室で、「作業中の男性が感電した」と119番通報があった。
警察によると、同区に住む40代男性が配管のアーク溶接作業中に感電したとみられ、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察は、何らかの理由でアースが機能せず、男性の体が帯電した室内の鉄部分に接触して感電したとみて、詳しい事故原因を調べている。
出典
『建造中の船内で感電、40代男性作業員死亡 東京・江東』
http://www.sankei.com/affairs/news/180614/afr1806140049-n1.html
2018年6月13日19時6分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小学生が通学時に使用するランドセルの重さは、重い日で平均約6kgに達し、約3割の小学生が背負った際に痛みを感じていることが、ランドセルメーカー「セイバン」(兵庫県たつの市)の調査で分かった。
同社は、「成長に合わせたベルト調節や、重い荷物は背中側から入れるなど、体に負担をかけない対策をとってほしい」と呼びかけている。
調査は今年3月下旬、全国の小学1~6年生2000人の保護者を対象に、インターネットで実施した。
ランドセルの荷物が1週間で最も重くなる日の重量は、「3~4kg未満」の回答が15.8%で最も多く、次いで「4~5kg未満」(12.3%)、「2~3kg未満」(11.3%)などとなった。
回答全体を平均すると約4.7kgとなり、ランドセル本体の重量(約1.3kg)を加えると、6kg程度を背負うことになる。
同社は、「教科書の大型化や増ページの影響で、荷物の重量が増えていることが明らかになった」とする。
ランドセルを背負ったときに痛みを感じると回答した割合は31.%で、首の周囲に痛みを感じているケースが多かったという。
出典
『ランドセル重量平均6キロ、小学生3割が痛み セイバン調査「負担かけない対策を」』
http://www.sankei.com/west/news/180613/wst1806130081-n1.html
※本件、昨年にも2件ほど、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(2017年12月5日 16:49 日テレNEWS24)
最近、腰の痛みを訴え、整骨院を訪れる子どもたちがいる。
その原因のひとつが、子どもたちが使う「ランドセルの重さ」だという。
整骨院に来た子
「高学年になると、いろいろ背負う物が多かったり、資料集とか地図帳とか増えてくるんで、そういったので重いです」
取材した整骨院によると、腰痛の要因のひとつがランドセルの重さ。
「筋力がない状態でランドセルを背負っているので、それが痛みとして出てしまったりする」という。
正しい姿勢でランドセルを背負えば負担は少ないが、猫背など姿勢が悪い状態で背負うと腰が反れて、痛みの要因になるそうだ。
それほどまでに小学生の荷物は重いのか?
ランドセルの中身を見せてもらうと、中には、教科書やノート、ドリルなどの副教材を合わせると全部で17冊。
重さを量ってみると4.8kg。
また、ランドセルの重量化には、この他にも理由があった。
それが教科書の変化。
小学生は2011年から新しい教育課程を実施。
それ以降、サイズの大きい教科書が大半を占めるようになった。
学習内容が増えたことや、内容がわかりやすいようにイラストや写真が多くなったこともあり、ページ数は、ここ10年で35%増加している。
教科書の重さを量ってみると、1教科で約77%増加していた。
文科省は、「教材を持ち帰る決まりはないが、学校側に対し、状況を見極めて判断してほしい」としている。
『ランドセルの中身、重すぎて腰痛に?』
http://www.news24.jp/articles/2017/12/05/07379660.html
(2017/06/19 12:06 神奈川新聞)
・・・・・
“重すぎるランドセル”は、子どもの発育や健康に問題はないのだろうか……。
米国ハーバード大学元研究員でボストン在住の内科医・大西睦子さんは、次のように解説する。
「’10年のカリフォルニア大学の研究者らによる調査では、バックパック(日本のランドセルに該当)の負荷は、子どもの背中痛の原因となり、腰椎椎間板の変形などに影響する可能性が指摘されています。また、’12年のスペインの研究者らの報告では、調査対象のうちの60%以上が体重の10%を超えるバックパックを背負っている現状が明らかに。そして調査対象の約25%の子が年に15日以上の腰痛を経験していました」
日本の子どもたちと同様の悲鳴を前に、荷物の重量を法で制限する地域もある。
「’14年にカリフォルニア州では、小学生向けのバックパックの重量を制限する法案を可決しました。そのガイドラインでは、『子どもに体重の10%以上の重さのバックパックを持たせないようにする』とあります」(大西さん)
そこで、本誌記者たちが、わが子の教科書入りのランドセルを重量計にのせてみると……。
なんと、記者の子どもたちはそろって体重の10%を超えるランドセルを背負っていた!
・・・・・
『“脱ゆとり”でも小学生は悲鳴…ランドセルが重すぎて腰痛に!?』
http://www.kanaloco.jp/article/258834
2018年6月13日17時1分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県立総合病院(静岡市葵区)で5月下旬、滅菌処理が不完全な状態の手術器具が患者に使用されていたことが、13日、病院への取材で分かった。
滅菌処理装置の電源の入れ忘れと使用前の確認不徹底による人為ミスで、病院は対象となる患者78人に謝罪した。
感染症の有無を調べるため、患者の血液検査を行っているが、健康被害は確認されていない。
同病院によると、滅菌処理が不十分だったのは鉗子(かんし)などの手術器具4セット、手術器具を保護する布2枚など。
該当の手術器具を使用した患者が4人、布などを術中に用いた可能性がある患者が74人いた。
手術器具の滅菌処理は、委託業者が院内で実施している。
高温洗浄と高温乾燥をした後、高圧蒸気滅菌装置にかけることになっているという。
5月28日、手術器具が滅菌済みであることを知らせる付属品の色が変わっていないことに看護師が気付いた。
その後の調査で、高圧蒸気滅菌装置の電源が同23日の一定時間、入っていなかったことが判明した。
同病院は、「事態を深刻に受け止め、再発防止に努める。委託業者の指導と職員教育を徹底する」としている。
出典
『滅菌不完全器具で手術 病院、対象患者78人に謝罪』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/501663.html
6月13日6時0分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県立総合病院(静岡市葵区)で5月、十分に滅菌処理されていない器具で手術が行われていたことがわかった。
病院によると、滅菌装置が作動していなかったことが原因で、使用前の確認も不十分だった。
感染症などの被害は確認されておらず、病院は患者に説明、謝罪し、チェックの手順を改めるなどの再発防止策を取った。
病院によると、手術で使用する器具類は、洗浄、乾燥後に高圧蒸気滅菌装置で処理される。
病院内に設備があり、委託会社が一連の工程を担当している。
滅菌処理を終えると、目印として器具を包む袋や箱のラベルの色が変わるが、5月28日朝、看護師が一部で色が変わっていないことに気づいた。
調査したところ、23日、複数ある装置のうち、一時的に作動していない装置があったという。
滅菌が不十分なまま使われたのは、鉗子などの手術器具4セット、器具を置く際にかぶせるなどする布2枚、手術室の照明の角度を変えるための交換式の取っ手15点。
病院は、手術器具を使用した患者4人と、布などを使用した可能性がある患者74人の計78人に事情を説明し、謝罪した。
病院は、これまでに75人の患者に血液検査を行ったが、感染症などは確認されていない。
今後も一定期間、患者の経過観察を続けていくという。
出典
『滅菌不十分な器具で手術…静岡県立総合病院』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180613-OYT1T50006.html
2018年6月13日付で毎日新聞東京版(夕刊)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年は貝毒による食中毒の懸念が高まり、被害も出ている。
市場に出回る貝は安全だが、自分で取った貝には注意が必要だ。
その脅威はあまり知られず、中には化学兵器級のものもあるという。
アサリやカキなどの貝には、そもそも毒がない。
有毒の植物プランクトンを取り込んで毒性を帯びる。
農水省によると、毒の規制値超過による貝の出荷自主規制は、昨年までの10年間では年間10~37件だった。
だが、今年はすでに60件を突破。
3月には、兵庫県明石市内の川の河口で取ったムラサキイガイを食べた70代男性が嘔吐で入院した。
貝やフグなど生物毒の第一人者、東京医療保健大の野口玉雄教授は、貝毒の代表としてまひ性のサキシトキシンを挙げ、「化学兵器に分類されるほど危険です」と話す。
神経まひを引き起こす猛毒で、致死量0.5mg。スプーン1杯5gで1万人分の致死量だ。
一定量を摂取すると、しびれや焼けつく感じを覚え、やがて動けなくなり、最悪の場合、呼吸まひで死に至る。
確かに、経産省化学兵器・麻薬原料等規制対策室によると、化学兵器禁止法の対象物質で、製造や抽出が厳しく規制されている。
内閣府食品安全委員会などによると、愛知県豊橋市で1948年に起きたアサリによる食中毒が、国内初のまひ性貝毒の記録とされる。
当時はよく分かっていなかったが、70年代に野口さんらの手で解明が進み、80年に厚生省(現厚労省)が規制値を決め、検査態勢を整備。
それ以降、市場に流通するアサリなど二枚貝で、まひ性貝毒による食中毒の例はほとんどない。
ただし、個人で採取した貝による中毒は時々ある。
79年に北海道、89年に青森県で、ムラサキイガイを食べた人が1人ずつ死亡した。
まひ性とは別に、記憶喪失を引き起こす貝毒もある。
カナダでは87年、同じムラサキイガイで100人以上が中毒を起こし、4人が死亡、12人に記憶障害が残った。
他に下痢を引き起こす貝毒もあるが、死に至ることはないとされる。
店で売られる貝はほぼ安全だが、問題は自分で採取したもの。
野口さんは、「警鐘を鳴らし続けるしかない。自然界には猛毒が潜む。正確な知識を持ち、正しく怖がることが大事です」と話す。
貝毒の状況は自然条件で刻々と変わり、行政機関が調べ発表している。
「潮干狩りなどでは、その情報を必ず確かめてほしい」と、野口さんは注意喚起する。
出典
『チェック 自分で採取、貝毒注意 しびれや嘔吐、化学兵器級も』
https://mainichi.jp/articles/20180613/dde/001/040/046000c
(ブログ者コメント)
貝毒関連の事例や情報は、本ブログでも過去に何件か紹介スミ。
2018年6月14日17時48分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後4時ごろ、多久市北多久町の温泉宿泊施設「T」で施設内の重油タンクに給油作業をしていたところ、重油があふれ出して施設の外に流出した。
市や消防などが確認したところ、重油は近くを流れる山犬原川に流れこんでいたことがわかり、多久市などによると、およそ9000ℓの重油が流出したと見られるという。
市や県などは、およそ3kmにわたってオイルフェンスを16か所に設置したり、吸着マットを使ったりするなどして、流出した油を回収する作業を続けている。
多久市は14日午後に対策本部を設置して、15日以降も作業を続けるという。
多久市の公設民営の温泉宿泊施設「T」は改修工事を進めて、来月8日にオープン予定だった。
「T」は、「早急に実態を把握して、誠心誠意対応にあたりたい」とコメントしている。
近くに住む60代の男性は、「きのうは、さらに重油の臭いがひどくて、家の窓も開けられなかった。川も油で黒くて、底が見えない状態だった」と話していた。
影響は、田植えの時期を迎えている水田にも出ている。
川の下流に住む農家の男性は、13日は重油の流出を知らずに水田に水を入れてしまったため、2日前に田植えをしたばかりの田んぼの水面に油が浮かんだということで、水を抜いて油を取り除く作業に追われていた。
また別の農家の男性は、「前もって連絡を受けていれば水田に水を入れない処置ができたはずで、被害がひどくならないといい」と話していた。
多久市では、地元の農家に対して川の水を取水しないよう、注意を呼びかけている。
出典
『多久市の温泉施設から重油流出』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20180614/5080000713.html
6月14日10時23分に佐賀新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後4時25分ごろ、佐賀県多久市北多久町の温泉保養宿泊施設「T」で、従業員から「燃料タンクに給油中、重油があふれ出た」と119番があった。
重油は、近くを流れる山犬原川に流出。
多久市や佐賀県、施設の運営会社が重油の回収を進めている。
消防によると、佐世保市の業者が同日午後2時半ごろから、同施設の敷地内にある燃料タンクへ給油をしていたところ、タンクの油量メーターの異常に気付き、タンクの空気抜き用パイプから重油があふれ出ているのを見つけて通報したという。
出典
『多久市の温泉宿泊施設から重油流出』
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/230138
6月15日8時29分に佐賀新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
多久市や佐賀県、運営会社は、14日も重油の回収作業を進めた。
市によると、流出量は約8kℓに上るとみられ、市などは流域の8地区に対して、農地に取水しないよう呼び掛けている。
市によると、重油は中通川に合流する下流約3kmの東鶴橋(同町)付近まで流出。
両河川の16カ所で、オイルフェンスを張って回収している。
運営会社によると、佐世保市の業者が13日午後2時半ごろから、施設の敷地内にある燃料タンクに給油。
タンクが満杯になっているのに気づかずに給油を続けたため、タンクの空気抜き用パイプからあふれ出た。
施設の現場責任者は不在で、業者が1人で給油していたという。
運営会社は、15日に予定していた旅行業者やマスコミ向けの内覧会を中止した。
19日のプレオープン、7月8日の開業に変更はないという。
同社は、「このような事態を招き、申し訳ない。被害拡大の防止に全力で取り組み、原因究明、再発防止を徹底する」と話している。
出典
『「T」重油流出8キロリットル 多久市、対策本部を設置 周辺農家に注意喚起』
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/230633
6月15日15時53分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施設職員が臭いに気付いて、消防に連絡した。
出典
『9千リットルの重油漏れ、川に一部流出 佐賀の温泉施設』
https://www.asahi.com/articles/ASL6G6473L6GTTHB00L.html
(2018年6月29日 修正1 ;追記)
2018年6月26日9時0分に佐賀新聞から、事後処理状況に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐賀県は25日までに、重油が付着した土砂などの撤去作業を終えた。
今後、河川の水質調査を予定しており、収束には時間がかかるとみられる。
県は23日、重油が付着した川の草木や土砂の除去、護岸の清掃作業を終了。
県は、「発生元からの新たな重油流出は見られず、油膜もほぼ確認できなくなった」とし、市などが流域7地区に呼び掛けていた水田への「取水制限」を解除した。
市によると、タンクからあふれ出た重油は8000ℓに上るとみられ、近くを流れる山犬原川の下流約2.7kmまで流出。
流域の水田4.5haで油膜が確認され、このうち田植えを終えていた水田1カ所(20a)で苗の6~7割が枯れているのが20日に確認された。
重油があふれ出た場所は砂地のため、佐賀広域消防局は「相当量が地下にしみ込んだ」とみており、周辺の土壌や地下水への影響を監視するよう、「T」に指導した。
敷地内の3カ所を掘削し、モニタリング調査を一定期間続けるという。
市によると、周辺の井戸への影響は確認されていない。
水田への被害に関し、[T]の里元社長は「風評被害を心配する声もあり、稲の生育状況を確認しながら誠意を持って対応したい」と話す。
出典
『タクア重油流出 県が重油付着土砂を撤去 地下水は継続監視』
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/235368
2018年6月14日付で茨城新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
つくば市教育局は14日、市立竹園西小学校(同市竹園)で13日に行われたプールの授業中、児童11人がプール底面の剥がれた箇所で足を切るなどのけがを負ったと発表した。
プール底面に張ってあったプラスチックの裂け目に触れたのが原因。
うち、男子児童1人が足の裏を8針縫うけが。
市教育局によると、同日午後2時ごろ、3年生130人のプールの授業中、児童らがプール内の端を歩き、水の流れを作っていたところ、男子児童1人が片方の足の裏を切った。
ほかの児童も擦り傷を負った。
5月28日、底面に張ってあるプラスチックがプール本体から浮き上がっているのを学校関係者が発見。
浮き上がった部分3カ所を取り除き、裂け目を防水テープで補修した。
6月12日に補修部分の上にビニール製マットを敷き、13日から使用を始めたばかりだった。
門脇教育長は、「底面の全面的な改修を検討し、市内全小中学校に対しても安全確認を行うよう指導する」としている。
出典
『プール底面で11人けが つくば・竹園西小 授業中、裂け目触れる』
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15289842836725
6月15日付で読売新聞茨城版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
つくば市教育委員会は14日、市立竹園西小の小学3年の児童11人が13日午後2時頃、水泳の授業中、プール底から剥がれたプラスチック片でけがをしたと発表した。
うち男児1人は足の裏を切り8針縫った。
市教委教育施設課によると、同小から5月28日に底がひび割れているなどと連絡があり、剥がれた箇所を取り除き防水テープを貼り、水圧で抑える専用マットを敷いた。
事故は、マットがずれて修繕箇所が露出したのが原因とみられる。
市教委は、今後、同小のプールの全面的な改修を検討する。
他の学校にも点検を指示した。
出典
『小学校のプールで3年生11人がけが…つくば』
http://www.yomiuri.co.jp/local/ibaraki/news/20180615-OYTNT50060.html
6月14日19時20分にNHK茨城からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
このプールでは先月28日、プールの底3か所でプラスチックがはがれているのが確認され、応急処置として、ゴム製のマットを敷いて対応していたという
出典
『プールの底はがれ児童11人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180614/1070002868.html
2018年6月14日5時0分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前10時35分ごろ、千葉市中央区東千葉2の入浴施設の解体工事現場で、支柱を抜く作業をしていた60代ぐらいの男性が別の支柱を抜いた深さ約4mの穴に転落し、搬送先の病院で死亡した。
警察で男性の身元と詳しい原因を調べている。
警察によると、作業は4人で行い、男性は地上で支柱の固定作業をしていたとみられる。
転落した穴は前日に別の支柱を抜いた跡で、穴は直径約1.5m、底には1.6mほど水がたまっていたという。
警察官らが駆け付けた際、男性は頭を下にして上半身が水中に沈んでいた。
作業員が「下の穴に落ちた」と119番通報した。
出典
『穴に転落、男性死亡 千葉市、解体作業中に』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/506753
2018年6月12日17時17分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市内のスーパーが販売したサンマの干物を食べた家族4人が舌がしびれるなどの症状を訴え、市保健所は、このサンマが原因の食中毒と断定し、スーパーの魚介類売り場を12日から3日間営業停止の処分にした。
市保健所によると、今月7日、札幌市東区のスーパー「Cさっぽろ元町店」が販売したサンマの干物を食べた母親と子ども3人の家族が、舌がしびれたりのどが腫れたりする症状を訴えた。
症状は軽く、まもなく収まったという。
市保健所が調べた結果、この家族が残したサンマの干物とスーパーに並べられていた干物の両方から、化学物質のヒスタミンが検出されたという。
このため、保健所はサンマの干物が原因の食中毒と断定し、このスーパーの魚介類売り場を12日から3日間営業停止の処分にし、適切な温度管理をするよう指示した。
市保健所は、この時期、食中毒が発生しやすくなっているとして、魚を購入した際はすぐに冷蔵庫で保管するほか、鮮度が悪くなっているおそれのある魚は食べないよう、注意を呼びかけている。
出典
『サンマの干物で食中毒』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180612/0000691.html
6月12日19時27分にFNNプライム(北海道文化放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市東区のスーパーで販売された魚の干物を食べた人が口のかゆみなどを訴え、保健所に届け出た。
保健所は食中毒として、魚介の販売を3日間の営業停止を命じた。
小出ディレクター:「Cさっぽろ元町店では、サンマの干し物7パックを販売しましたが、まだ2パックが回収されていません。店では、体調を崩した方は申し出るように呼びかけています」
食中毒の原因となったのは、札幌市東区のCさっぽろ元町店が製造し、6月6日に販売したサンマの干物。
干物を購入した女性が翌日、家族に食べさせたところ、口のかゆみや発疹などを訴えたため、保健所に届け出た。
調査の結果、干物からヒスタミンが検出され、製造工程で温度管理などに不備があったとして、保健所は魚介販売について、12日から3日間の営業停止を命じた。
客:「えー知らなかった。ここは良いと思っていた」「ちょうど(暑くて)時期が悪い、気を付けて欲しい」
保健所では店に対し、製造過程が適切かどうかを確認するなど、再発防止を指示した。
出典
『干物で口のかゆみ・発疹症状 札幌市保健所 食中毒として販売店に"営業停止"命じる 北海道』
https://www.fnn.jp/posts/2018061200000007UHB
(ブログ者コメント)
ヒスタミン中毒については、以下の記事が分かりやすかった。
『加熱しても防げない ヒスタミン食中毒』;東京都中野区HP
【ヒスタミン食中毒とは?】
ヒスタミン食中毒は、ヒスタミンが高濃度に蓄積された食品、特に魚類及びその加工品を食べることにより発症する、アレルギー様の食中毒です。
ヒスタミンは、食品中に含まれるアミノ酸の一種であるヒスチジンに、ヒスタミン産生菌の酵素が作用し、ヒスタミンに変換されることにより生成されます。
ヒスチジンが多く含まれる食品を常温に放置するなど、不適切な管理をすることで、食品に付いたヒスタミン産生菌が増殖し、ヒスタミンが生成されます。
ヒスタミンは加熱しても分解されず、また、調理で取り除くことができません。
・・・・・
【ヒスタミン食中毒の原因食品】
ヒスチジンを多く含むマグロ、カツオ、イワシ、ブリ、サンマ、サバなどの赤身魚及びその加工品です。
海外では、鶏肉、ハム、チェダーチーズが原因となったこともあります。
・・・・・
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/475000/d024518.html アカスミ
より詳しい内容は、下記参照。
(『魚に起因するヒスタミン中毒』;日本中毒情報センター)
http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/M70351_0101_2.pdf
2018年6月12日10時58分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
下水を浄化した水で育てたホタルの観賞会が11日夜、中津市の下水処理場で開かれ、子どもたちが幻想的に舞うホタルの光を楽しんだ。
中津市の下水処理場では、敷地の一角にホタルの飼育施設を設け、中にある水路に汚水を浄化した水を流してホタルを育てている。
ことしは3月に、近くの保育園の子どもたちがゲンジボタルの幼虫2100匹を放流し、およそ100匹が今月に入って羽化して飛び始めている。
11日夜は、地元の子どもたちが参加して鑑賞会が開かれ、飼育施設の中に植えられた草や木の茂みの中で無数のホタルが淡く光りだすと、子どもたちが歓声を上げていた。
ホタルを見た小学生の男の子は、「とてもきれいでした。山ではなく、こんな近くでホタルを見ることができて、嬉しかったです」と話していた。
このホタル観賞会は、12日も夜8時から中津市の下水処理場で開かれる予定。
出典
『下水処理場でホタルの観賞会』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20180612/5070000826.html
(ブログ者コメント)
ネットで調べたところ、下水処理水でホタルを育てているところは、岐阜県土岐市、埼玉県久喜市など、多数あった。
http://www.mlit.go.jp/crd/sewerage/kouka/ikiiki/h18/gifu.html
http://www.saitama-swg.or.jp/event.html
2018年6月13日11時21分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後7時10分ごろ、三重県志摩市阿児町鵜方の料亭Mで、宴会をしていた客から「2人が倒れた」と119番があった。
倒れた客2人と体調不良を訴えた客6人の計8人が病院に搬送されたが、いずれも意識はあり,命に別条はなかった。
消防によると、現場からは通常より高い一酸化炭素が検出された。
警察によると、客8人は55~79歳の男性。
いろりのある部屋で宴会をし、炭火で海鮮料理を食べていた。
当時、部屋では換気扇が回っていたが、外が強風のため空気が正常に循環しなかった可能性があるとみられる。
出典
『炭火焼き海鮮料理でCO中毒か 料亭の客8人搬送 三重・志摩』
http://www.sankei.com/west/news/180613/wst1806130037-n1.html
6月13日付で毎日新聞中部版(夕刊)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後7時10分ごろ、三重県志摩市阿児町鵜方の料亭Mで、食事をしていた55~79歳の男性客8人が突然倒れるなど不調を訴え、市内外の病院に運ばれた。
室内から通常より高い濃度の一酸化炭素(CO)が検出されており、警察が一酸化炭素中毒の疑いがあるとみて、詳しい原因を調べている。
8人とも意識があり、命に別条はないという。
警察や消防によると、8人は午後6時ごろに入店。
1階の個室で酒を飲み、いろりの炭火を使って料理を食べていたという。
うち2人が突然倒れ、残り6人も不調を訴え、自分たちで119番した。
店内に他に客はおらず、店員も無事だという。
市商工会によると、Mは2010年7月創業で、海鮮料理などを提供している。
出典
『CO中毒? 料亭で食事中、8人搬送 三重・志摩』
https://mainichi.jp/articles/20180613/ddh/041/040/004000c
2018年6月12日18時56分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前10時前、春日市春日原南の春日原小学校で、授業を受けていた5年生の男女あわせて7人が吐き気などの体調不良を訴え、病院に搬送された。
市教委によると、7人の児童の症状は軽く、命に別状はないということで、いずれも過呼吸の症状だと診断されたという。
市教委によると、この教室では当時、算数の授業をしていて、7人が体調不良を訴える前に、別の児童がおう吐したため、教員が教室の床に消毒用のアルコールスプレーを吹き付けたという。
7人は、この後、体調不良を訴えたということで、警察などが関連がないか原因を調べている。
出典
『授業中体調不良訴え児童7人搬送』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20180612/0001113.html
2018年6月11日18時9分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
清水建設は11日、大阪市淀川区で施工中の高層ホテル(地上24階、地下1階)建設に、ロボットを導入すると発表した。
同社がロボットを建設現場に本格導入するのは初めて。
職人などの人手不足を補うものとして、今後、全国の現場への拡大を目指していく。
ロボットが導入されるのは、新大阪駅近くで平成31年8月に完成予定のホテルの建設現場。
資材の運搬、鉄骨の柱を溶接する作業、天井ボード貼りの3種類の作業をするロボットを6台導入する。
人工知能(AI)が工程を覚え、自ら状況を判断しながら作業することができる。
現在は研究施設で動作を調整中で、今年9月から順次配備する予定だ。
溶接を自動で行うロボットは、1日あたり3台で3本の柱の接着作業をする。
また、天井ボード貼りロボットは、これまで職人が片手で重さ約15kgのボードを支えながら、もう片方の手でビスを打ち込んでいた作業を、2本のアームで指示通りに行う。
同社の試算では、これらのロボット導入で、必要な労働者を8割弱減らすことが可能。
今回の現場では、6台のロボットが延べ250人分の作業をまかなうという。
同社によると、建設業の技能労働者は減少傾向で、高齢化も進むほか、溶接や仕上げなど作業の複雑化により、職人の確保が課題となっている。
夜間などにも稼働できるロボットを導入することで「建設現場の働き方改革や待遇改善につなげたい」(同社担当者)としている。
出典
『大阪の高層ホテル建設現場にAI搭載ロボット導入 清水建設、6台で250人分の
作業』
http://www.sankei.com/west/news/180611/wst1806110056-n1.html
(ブログ者コメント)
以下は、2017年7月12日付の清水建設ニュースリリース。
写真などを使い、かなり詳しく説明されている。
建築工事現場で最先端技術を搭載したロボットと人がコラボ
~次世代型生産システム「シミズ スマート サイト」~
https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2017/2017011.html
2018年6月11日10時27分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前8時10分ごろ、兵庫県三田市狭間が丘の県立北摂三田高校1階の校務員室で「カーテンが燃えている」と、同校の女性職員から119番があった。
火は職員らによってすぐに消し止められ、登校していた教職員や生徒らにけがはなかった。
警察などによると、出火当時、窓際のカーテン付近のガスコンロが使用中で、火が燃え移ったとみられる。
出典
『兵庫・北摂三田高でぼや騒ぎ、コンロの火でカーテン焼く』
http://www.sankei.com/west/news/180611/wst1806110023-n1.html
6月11日10時33分にgooニュース(神戸新聞)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前8時10分ごろ、三田市狭間が丘1、県立北摂三田高校1階の校務員室から出火し、カーテンなど約15m2を焼いた。
火は職員らが消し止め、けが人はなかった。
消防などによると、当時、校務員室は無人で、カーテン近くのコンロでやかんを火にかけていたという。
校内にいた生徒や教職員計約770人が中庭に避難した。
出典
『高校の校務員室で火災 カーテン近くのコンロにやかん』
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20180611001.html
2018年6月9日22時26分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪・堺市の市立総合医療センターで3年前、50代の男性の定期検診で胸のエックス線画像を取り違えて肺がんの疑いを見落とすミスがあり、治療を始めるのがおよそ1年遅れていたことが分かった。
ミスがあったのは堺市西区の市立総合医療センター。
センターによると、平成27年5月に、50代の男性が定期検診を受けた際、胸のエックス線画像に「かげ」が見つかったが、担当の医師が肺がんの可能性を調べるため1年前の画像と比べようとして、誤って1週間前に撮影した画像と比べてしまったという。
このため、大きさなどの変化が確認できず、医師は肺がんの疑いは無いとして、男性の精密検査などは行わなかったという。
男性は翌年、肺がんと診断されて手術を受け、現在は回復しているという。
センターでは、肺がんの疑いを見落としたことで治療がおよそ1年遅れたとして男性に謝罪し、慰謝料を支払ったという。
堺市立総合医療センターは、「再発防止のため、現在は、画像を2人の医師で確認したり、日付の文字を大きくしたりするなどの対応をとっている」としている。
センターでは、おととしにも70代の女性患者の胃がんを見落とし、治療を始めるのがおよそ7か月間遅れるミスがあり、女性はその後、死亡している。
出典
『X線画像取り違えがん治療に遅れ』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180609/0000876.html
6月9日19時14分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
センターによると、医師は2015年(平成27年)5月8日に撮影したエックス線の画像で、男性の胸部に陰影を確認。
男性は、この1週間前と約1年前にも、エックス線検診を受けていた。
センターでは、過去の画像と比較して陰影が大きくなるなど差があれば、がんの疑いもあるとして上司に報告し、二重チェックする決まりになっている。
医師は、1週間前の画像を、約1年前のものと取り違えて比較。
陰影に変化がないと判断したが、実際には、陰影は約1年前と比べて拡大していた。
男性は16年5月にも検診を受け、精密検査の結果、肺がんと診断された。
センター側が過去の画像を詳しく調べる中で、取り違えミスが発覚。
医師が画像に記された日付を見落としたのが原因と考えられるという。
男性は治療のため入院、同年8月に退院した。
センターの寺口事務局長は、「あってはならないミス。二重チェックの徹底や、画像の日付の文字を大きくするなどの対策を取り、医師にも注意喚起している」と説明している。
出典
『肺がん見逃し治療遅れ 画像取り違え 堺の病院』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3158343009062018AC8Z00/
※おととしの見落とし事例は下記記事参照。
(2018年2月15日8時15分 朝日新聞)
堺市立総合医療センターは14日、堺市堺区の70代の女性患者の検査結果を主治医が見落とし、胃がんの治療開始が7カ月遅れたと発表した。
女性はミス判明の翌月に手術を受けたが、約1年後に死亡した。
センターは「どれだけ予後に影響があったか断定できない」としている。
センターによると、女性は2016年1月に外来受診で胃痛や貧血を主治医に訴えた。
翌月に別の医師が胃カメラ検査と、細胞を取って調べる「生検」を実施。
カルテに「胃潰瘍あり」と書き、生検は記載しなかった。
その後に判明した生検の結果は胃がんだったが、主治医は生検がされていたことに気づかずに確認を怠り、胃潰瘍と診断した。
同年9月に女性が再び不調を訴えた際、後任の主治医が胃がんの検査結果に気づいた。
10月に胃を切除する手術をしたが、女性は17年9月に亡くなった。
センターはミスを認め、遺族に謝罪したという。
会見した花房院長は、「生存期間が短くなった可能性は完全には否定できないが、7カ月前でも胃がんのステージや治療内容は変わっていなかっただろう」と話した。
出典
『検査結果を見落とし、胃がん治療7カ月遅れる』
https://www.asahi.com/articles/ASL2H2GHBL2HUBQU002.html
(2018年2月15日付 読売新聞)
女性は16年2月、胃の痛みを訴え、同センターで胃の内視鏡検査と病理検査を受診。
病理検査の担当医師は胃がんを見つけ、電子カルテに添付された報告書に記載したが、主治医がこれに気付かず、カルテに書かれた内視鏡検査の所見だけで胃潰瘍と判断した。
約7か月後に女性が吐き気を訴えたため、別の医師が再検査した際、以前の検査結果に気付いた。
女性は16年10月、胃の一部を切除する手術を受け、抗がん剤治療を続けたが、昨年9月に死亡した。
主治医は既に退職し、別の病院に勤務中。
調査に、「内視鏡検査の結果が『胃潰瘍』と書かれており、そう思い込んでしまった」と話しているという。
同機構は、「ミスと死亡の因果関係は不明だが、がんは当初からかなり進行していたと考えられる」と説明。
一方で、医師間の情報共有が不十分だったとして、病理検査結果の連絡体制やカルテの記載方法を見直すなどの再発防止策をまとめた。
出典
『「胃がん」検査結果見逃す…堺市医療センター、治療7か月遅れ』
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180215-OYTET50009/
(2月14日23時16分 毎日新聞)
センターによると、2016年2月の内視鏡検査と病理検査で胃がんとの結果が出た。
しかし、主治医だった30代男性医師は検査結果を確認しないまま、女性に「貧血と胃潰瘍」と説明した。
内視鏡検査をした別の医師がカルテに良性と読み取れる記載をしたため、思い込んだという。
女性の嘔吐が続き、16年9月に後任の主治医が気付いた。
翌月の手術の際にはリンパ節に転移しており、治療を続けたが、昨年9月に亡くなった。
出典
『堺市 医師が検査結果の確認怠る 治療開始7カ月遅れる』
https://mainichi.jp/articles/20180215/k00/00m/040/113000c


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。