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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018521645分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2日午前11時半ごろ、京都市左京区の南禅寺から「『方丈』という建物の近くで薬品のような異臭がし、呼吸がしにくい」などという通報が警察にあった。


警察によると、当時、「方丈」や周辺には参拝者など50人ほどがいて、男女24人がのどの痛みや体調の不良を訴え、このうち20歳から74歳のいずれも女性4人が病院で手当てを受けたという。
いずれも意識はあり、命に別状はないという。


当時、南禅寺では除草剤など薬品を使う作業はしていなかったということで、警察などが異臭の原因を調べている。


南禅寺は京都・東山の山ろくにある臨済宗南禅寺派の大本山で、「方丈」は境内の奥まったところにあり、国宝に指定されていて、境内や周辺の一帯は観光客でにぎわう人気のスポットだ。


愛知県から南禅寺に観光に来たという男性は、「方丈の中ほどに進んだ時、のどに粉みたいなものがあたるような気がし始め、周辺の人が同時にせき込みだした。息を吸い込むと粒子が入り、これ以上、息が吸えないような状態だった。目に見えない細かいものがのどにあたる感覚で怖かった」と、当時の状況を話していた。


大阪・堺市から来たという女性は、「のどがイガイガしている感覚で、おかしいと思い、すぐに外にでました。周りには20人ぐらいの人がいて、ぜいぜいと息をして呼吸困難で倒れそうな人もいました。においは覚えていませんが、コショウを思い切って吸いこんだような感覚でした。何が起きたか分かりませんが、怖かったので引き返してきました」と話していた。


南禅寺によると、寺では毎朝6時半ごろに境内の清掃をしていて、2日朝もいつもどおり清掃が行われたが、「方丈」やその周辺で異変はなく、不審物などもなかったという。


今回の異臭騒ぎを受けて南禅寺では、2日午後5時まで予定していた「方丈」の拝観を急きょ中止した。
3日からは通常どおり、午前8時40分から拝観を再開するという。


また、南禅寺では、もともと検討されていた防犯カメラの更新や増設を早める方針だという。

 

出典

南禅寺で異臭 4人が病院に

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180502/4416284.html 

 

 

531210分にNHK京都からは、翌日は平常どおり拝観を受けつけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

南禅寺では、2日は「方丈」の拝観を急きょ中止したが、警察などが調べた結果、化学物質などは確認されなかったとして、3日は通常通り、午前8時40分から拝観を受け付けた。

警察では、今のところ異臭の原因は特定できていないとしていて、防犯カメラの映像を分析するなどして異変の兆候などが写っていないか調べている。

 

出典

南禅寺の「方丈」 参拝再開

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2014423631.html 

 

 

57179分にNHK京都からは、50m離れた山林でのイノシシ対策スプレーが原因だったらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

京都市が7日会見を開き、市街地に出没する野生動物の対策を委託していた業者が原因となった可能性があることを明らかにした。


それによると、当時、この業者が「方丈」から北東におよそ50mほど離れた山林で、イノシシの出没などを防ぐ柵を点検していたところ、柵の下で掘り起こされたような跡を見つけたという。


このため業者は、イノシシよけのために野生動物を撃退する市販のスプレーを地面に数回まいたという。


スプレーには、とうがらしに含まれる「カプサイシン」という成分が入っていて強い刺激があるということで、京都市は警察に連絡するとともに、人が多く集まる場所の近くでは不適切な使用だったとして業者を注意したという。


警察は、このスプレーが異臭の原因ではないかとみて調べている。

 

出典

南禅寺異臭 動物よけスプレーか

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2014494491.html 

 

 

57150分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

572231分に産経新聞westから、58日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

市などによると、市の委託業者の男性作業員2人が、2日午前11時20分頃、建物の東約50mの山すそでイノシシ防護柵の点検作業中、イノシシが柵の下を掘った痕跡を発見。

地面2カ所に向かって計4回スプレーを噴霧した。

 

直後に次の現場に向かったため騒ぎに気付かなかったが、作業員が2日夜、テレビニュースで騒ぎを知り、3日午前に業者が市に報告した。

 

同寺周辺では昨年12月にイノシシ5頭が出没し、学校の敷地内に侵入するなど目撃が相次いでおり、市が防護柵やセンサーカメラ設置などの対策を進めていた。

 

4月下旬にイノシシがカメラに映り、2日午前の防護柵点検でイノシシが柵を破る可能性があると判断し、作業員が大型動物撃退用スプレーを散布した。

 

出典

『イノシシよけスプレー原因か南禅寺の異臭騒ぎ』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180507-OYT1T50038.html 

『イノシシ撃退用にスプレー噴霧? 京都市が業者使用発表、指導実施』

http://www.sankei.com/west/news/180507/wst1805070064-n1.html 

『京都・南禅寺の異臭 イノシシ対策スプレーが原因』

https://mainichi.jp/articles/20180508/ddm/041/040/087000c

 

 

 

(2019年1月25日 修正1 ;追記)

 

20191231115分に読売新聞から、作業員2人が書類送検されたが不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

京都府警が、現場近くでイノシシよけのためにカプサイシン(唐辛子の辛み成分)入りスプレーをまいた20歳代と30歳代の男性作業員2人を業務上過失傷害の疑いで書類送検したことが、捜査関係者への取材でわかった。

 

地検は2人を不起訴(起訴猶予)としたという。

 

捜査関係者によると、2人は昨年5月2日、南禅寺近くの山中でスプレーを地面に吹き付け、風に流された成分で女性4人に喉の炎症などのけがを負わせた疑い。

 

府警は当日の風向きなどからスプレーが原因と判断し、今月9日に2人を書類送検した。

 

出典

スプレー噴射、風に流され4女性の喉に炎症

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190123-OYT1T50055.html 

 

 

 

 

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2018511755分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

二枚貝を食べると中毒症状を起こす「貝毒」が、この四半世紀で最多ペースで規制値を超える事態になっている。


潮干狩りシーズンのゴールデンウィーク(GW)を迎える中、二枚貝を持ち帰らないよう呼びかける自治体も出てきた。

 

農水省によると、1日までに大阪府や兵庫県、徳島県などの沿岸を中心に、延べ56海域でまひ性貝毒が規制値を超え、出荷が自主規制された。

 

1993年以降最多で、昨年同時期に比べて2.6倍のペース。

同省は4月、各都道府県に対して、注意喚起を徹底するよう求める文書を出した。

 

貝毒は、ホタテガイやシジミなどの二枚貝が有毒なプランクトンを食べて一時的に体内に毒をためることで発生。

加熱しても毒は消えず、食べると手足や顔面のしびれなどの中毒症状を起こし、死に至ることもある。

 

徳島県では、採取したカキから体重60kgの人がむき身1個を食べると死亡する恐れもある高濃度の貝毒を検出。

県は漁業者に出荷の自主規制を指導し、県民には潮干狩りで二枚貝を採らないよう求めた。

 

大阪府では、国の規制値の42倍の毒性を持つアサリが見つかったほか、兵庫県西部で35年ぶり、岡山県東部で32年ぶりに貝毒が発生している。

 

貝毒の大流行は、行楽シーズンの潮干狩り場を直撃している。

 

例年なら潮干狩り客でにぎわう徳島県藍住町の吉野川。

4月10日、県が吉野川のシジミから国の規制値を上回る貝毒を検出したと発表してからは、地元漁協が岸辺にシジミ採り禁止の看板を出し、訪れる人も途絶えている。

 

漁業権をもつ吉野川第一漁協の加藤組合長は、「残念だが、県が大丈夫だと言ってくれないと再開できない」と漏らす。

「海のカキの貝毒は毎年発生していたが、川のシジミは初めて。40個食べれば死亡する恐れもあるということで、ショックが大きい」 

 

中毒症状を起こす事例も相次いでいる。

 

大阪府泉南市で3月上旬、友人が採ったアサリを食べた50代の男性が口や手足のしびれで入院。

 

同月下旬には、堺市の男女3人が和歌山市の海岸でムラサキイガイを採って食べ、2人が歩行困難などで入院した。

 

 

【震災復興途上の東北で出荷規制】

 

貝毒の影響で、カキやホタテガイの出荷規制も相次いでいる。

宮城県では、例年より多い延べ18海域(4月30日時点)で出荷を自主規制した。

 

・・・・・

 

貝毒が流行している原因について、水産研究・教育機構瀬戸内海区水産研究所の神山業務推進部長は、「一般的に水温や海水中の栄養などが関係するが、今年の増加原因はまだわからない。潮干狩りなどの前には、自治体のホームページなどで発生情報を確認してほしい」と話している。

 

出典

貝毒が猛威、潮干狩り名所打撃 手足しびれや歩行困難も

https://www.asahi.com/articles/ASL4K4TZ5L4KPTIL015.html 

 

 

4281218分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大阪湾を中心に、アサリなどの二枚貝で貝毒が広がっている。

 

今年は例年と比べて毒性が強いのが特徴で、兵庫県西部や岡山県東部の瀬戸内海でも、約30年ぶりに発生が確認された。

 

大阪湾では2013年から毎年、アサリやトリガイから貝毒が検出されている。

アサリの場合、例年は3月ごろから5月下旬ごろまで発生が続く。

 

今年は1カ月ほど早い2月に発生し、3月には兵庫県東部に拡大。
4月には兵庫県西部で35年ぶり、岡山県東部でも32年ぶりに確認された。

 

兵庫県の担当者は、「貝毒が一度確認されると、翌年も発生しやすい」と懸念する。

 

府立環境農林水産総合研究所によると、貝毒は有毒プランクトンを取り込むことで起きる。

担当者は、「工場からの不正な排水がなくなり、大阪湾の水質が浄化された。海中の栄養素が減り、低栄養でも増殖できる有毒プランクトンが増えた可能性がある」とみる。

 

年々毒性は強くなっており、4月上旬にはアサリから、体重60kgの成人が8個以上食べた場合に死に至る恐れがある強い毒性が検出された。

 

同研究所は、「近年は有毒プランクトンの発生が多く、貝が毒をためやすい傾向にある」(担当者)と説明する。

 

大阪府が毎週実施している検査で、3週連続で毒が基準値以下になれば規制はなくなる。

毒性の数値は減少しているものの、アサリは5月中、アカガイとトリガイは6月まで規制がかかるとみられる。

 

貝毒は加熱や洗浄でも消えない。

食べた場合の症状は主に「まひ性」と「下痢性」の2種類があり、大阪湾で見つかるのは「まひ性」がほとんど。

現在、アサリ、アカガイ、トリガイの3種類で発生が確認されている。

 

まひ性の貝毒は、神経を鈍くする点でフグ毒と似ており、治療薬はない。

対症療法として点滴や胃の洗浄などの処置しかなく、府は「異変を感じたら病院に行ってほしい」と呼びかけている。

 

出典

貝毒に注意 大阪湾で例年より毒性強く、瀬戸内海でも確認

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29981800Y8A420C1AC1000/ 

 

 

一方、521948分にNHK岩手からは、岩手県でも貝毒でホヤなどが出荷規制されているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

岩手県沿岸南部で水揚げされたホヤや真がきから基準を超えるまひ性の貝毒が検出され、岩手県漁業協同組合連合会は、釜石湾など3つの海域からの出荷を2日から自主的に取りやめている。

 

出荷を再開するには、検査で3週間続けて基準値を下回る必要があり、少なくとも今月下旬まで出荷をしないことになる。

県内ではホタテも、釜石市から陸前高田市にかけての5つの海域で貝毒が検出され、今も出荷の自主規制が続いている。

 

出典

基準超の貝毒 ホヤなど出荷規制

https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20180502/6040000745.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇貝毒については、本ブログでも2013年と2014年に事例を紹介しているが、両方ともに大阪湾。

 

〇農水省によれば、貝毒の検査は各都道府県で定期的に実施され
 ている。

http://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/gyokai/g_kenko/busitu/01c_taisaku.html

 

以下は千葉県からの今年5月1日付の結果公表例。

https://www.pref.chiba.lg.jp/gyoshigen/kaidokukekka.html

 

 

 

 

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201852日付で毎日新聞東京版朝刊から、下記趣旨の記事が写真と図解付きでネット配信されていた。

 

1日午後4時40分ごろ、大阪市此花区のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」で走行中のジェットコースター2両が緊急停止し、乗客計64人が空中で体を下に向けた状態で、最長約2時間取り残された。

 

係員が横の避難用通路に下ろすなどして、午後6時45分ごろまでに全員が救助された。

けが人はいなかった。

 

USJによると、コースターは「ザ・フライング・ダイナソー」。

異常を感知するセンサーが作動し自動停止した。

 

1両はスタート直後の上り坂で地上約20~30m、もう1両はゴール直前で地上4~5mの高さで、乗客らが宙づりになった。

 

モーターの制御部品に不具合があったといい、部品を交換した後の午後7時5分に運転を再開した。

前日夜と1日早朝の点検では、異常はなかったという。

 

出典

『USJコースター緊急停止 64人、最長2時間宙づり』

https://mainichi.jp/articles/20180502/ddm/041/040/136000c 

 

 

52353分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

このコースターは開設から2年がたつが、これまでも乗客を乗せた状態で緊急停止している。

 

昨年8月には、子供が立ち入り禁止区域に入ろうとしたため停止させ、乗客約30人が最長約30分間、宙づり状態に。

 

昨年9月にも降車直前でセンサーが作動して止まり、乗客約30人が約30分後に救助された。

 

 

出典

『USJ 今も足の震え止まらず コースター宙づりで』

https://mainichi.jp/articles/20180502/k00/00m/040/146000c 

 

 

512139分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

乗客計64人が最大約2時間、体が下向きの宙づり状態で取り残されたが、けが人や気分不良を訴えた人はいなかった。

 

運営会社によると、停止したのは「ザ・フライング・ダイナソー」(全長1124m、1両の定員32人)。

 

2両が同時に運行され、1両は急坂をゆっくりと上昇する途中の高さ20~30m、もう1両は乗降口に下りる手前の高さ7~8m付近で停止。

係員が順次、乗客を降ろして非常用通路に誘導した。

 

2両のうち1両のモーター関連の部品に異常があり、センサーが反応したという。

部品を交換し、運行は午後7時過ぎに再開された。

 

このジェットコースターは度々、センサーの反応で緊急停止しており、同社は「安全優先で対応している。今回はコース上に同時に2両が停止したため、乗客を降ろすまで時間がかかった」と説明している。

 

出典

『USJコースター緊急停止下向き宙吊り2時間』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180501-OYT1T50111.html?from=ycont_top_txt 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

センサーが異常を感知すると同時に、自動的に装置が緊急停止した。

これは安全優先の対応だが、いかんせん、停止した場所と乗客の体勢が悪かった。

 

昨年8月のトラブルは、本ブログでも紹介スミ。

 

 

 

 

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201852日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

給食センターの調理室に鳥が入り衛生面に問題が出たとして、羽島市は1日、市南部学校給食センター(同市下中町石田)で予定していた2533人分の給食の調理を中止した。

児童生徒らへの給食は、急きょ発注したレトルトカレーで賄った。

このため、中央小学校で給食開始が30分遅れるなどしたという。

 

センターによると、午前8時40分に準備をしていた職員が、調理室の床で鳥のふんらしきものを発見。

保健所などに連絡し、センター内を探したところ、隣接する食器などの洗浄室で鳥を見つけて、窓から逃がした。

 

茶色でハトほどの大きさだったが、種類は不明。

ふんは11カ所で見つかり、1つは調理室の作業台に落ちていた。

 

洗浄室には、配送車に給食を積み込むための高さ3m、幅4mほどの搬入口が2カ所あり、鳥はここから入った可能性があるという。

当時は、搬入口のシャッターは閉まっていた。

以前にシャッターを開けたのは4月27日が最後だという。

 

同センターでは、市内の小中学校などの約4割にあたる給食を調理。

市南部の2小学校、3中学校、1義務教育学校に配送している。

 

衛生面から清掃が必要なため、2日は弁当を持参してもらうよう、保護者に通達。

センターの運営再開は、連休明けの7日以降にずれ込む可能性もある。

 

出典

給食センターに鳥 羽島市、2500食の調理を中止

http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20180502/CK2018050202000030.html 

 

 

512230分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

教委は、4月末に各校からの食器が戻ってきた際、搬入口から野鳥が入り込んだとみている。

 

出典

『給食センターに野鳥、調理中止 岐阜、レトルトカレーで2500人分代用』

http://www.sankei.com/west/news/180501/wst1805010097-n1.html 

 

 

 

 

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20184302137分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

30日午後0時55分ごろ、愛媛県西条市の福祉施設「西条西部地域交流センター」の浴場で、高齢男性2人が心肺停止の状態で浴槽に浮いているのが発見された。

2人は搬送先の病院で死亡が確認された。

目立った外傷はなく、警察が原因を調べている。

 

警察によると、死亡したのは、同市明屋敷の無職Fさん(82)と同市古川甲の無職Tさん(81)。

入浴客の男性が2人を発見し、職員が110番した。

 

浴槽の温度は入浴客が自由に調節できるようになっていた。

発見時、お湯が出る蛇口が開いており、浴槽の温度は約48℃だった。

 

施設を運営する西条市によると、2人は頻繁に施設を利用していた。

入浴客の男性が2人を発見した際、洗い場に別の男性がいたが、浴槽を背にして体を洗っており、気付かなかった。

 

出典

『浴槽で浮かんで発見、男性2人死亡 愛媛・西条の地域交流施設で』

http://www.sankei.com/west/news/180430/wst1804300037-n1.html 

 

 

4302044分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

発見当時、浴場内には別に80代男性がいて体を洗っていたが、2人が倒れたことに気付かなかった。

ただ、「気分が悪いのか」などと、どちらかが介抱をしている声が聞こえたという。

 

出典

福祉施設の浴槽で倒れ高齢男性2人死亡 愛媛・西条

https://www.asahi.com/articles/ASL4Z677CL4ZPFIB00C.html 

 

 

4302134分にNHK NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

西条市によると、死亡した2人のうち、1人には心臓の病気があったという。

 

出典

福祉施設の浴場で80代男性2人が死亡 愛媛 西条

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180430/k10011423681000.html 

 

 

 

430日付で西条市からは、下記趣旨の記事がプレスリリースされていた。

 

12時58分頃    第1発見者(4人目)となる男性が浴室に入室すると、男性2名が浴槽内でうつ伏せ、仰向けの状態となっているのを発見

                   1名は体を洗うため洗い場で後ろ向きの状態であったため、浴槽内の状況には気付かず

                   第1発見者が事務室に連絡し、救急搬送を
                   要請

                  センター職員が心臓マッサージおよび
                   AEDで対応

 

13時03分頃    救急隊到着

                   救急車で、済生会病院へ緊急搬送
                   (心肺停止の状態)

 

13時16分頃   2台目の救急車が到着

                  救急車で、周桑病院へ緊急搬送
                  (心肺停止の状態)

 

http://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/koreikaigo/koryuusennta-seibu.html 

 

 

512114分にNHK愛媛からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

その後、警察が調べたところ、2人が発見されてからおよそ1時間後の午後2時ごろに、浴槽のお湯の温度が48℃になっていたことがわかった。


西条市によると、この施設ではふだん、浴槽のお湯の温度を40℃に設定してから浴場を開放することにしていて、30日も、職員が開放前にお湯の温度が40℃になっていたことを確認していたという。


また、2人が倒れていた浴槽には、温度を調節するために「60℃」と「40℃」のお湯、それに「冷水」が出せる3つの蛇口が付いていて、当時、利用客が誰でも蛇口を使える状態で、警察によると、「2人が発見された当時、蛇口からお湯が出しっぱなしだった」という目撃者の証言もあるという。


死亡した2人の体に目立った外傷はなく、警察は、2人の死因の特定を急ぐとともに、浴槽のお湯の温度と死亡との関連も含め、詳しく調べている。

 

出典

浴場死亡 発生後の浴槽48度

https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20180501/0000924.html

 

 

52733分に産経新聞westからは、1人は溺死だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

西条署は1日、Tさんは溺死と発表した。

Fさんは意識障害を起こし、水を吸い込んだ状態で亡くなっていたが、死因は特定できないとした。

 

浴場にいた別の男性によると、1人の具合が悪くなり、もう1人が浴槽内で介抱しているように見えたという。

 

出典

『浴槽で高齢男性2人心肺停止、1人は溺死、もう1人は死因特定できず 愛媛の福祉施設』

http://www.sankei.com/west/news/180502/wst1805020010-n1.html 

 

 

 

 

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2018429435分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年11月に韓国南部で発生したマグニチュード5.4の地震は、地下に大量の水を高圧で注水する地熱発電によって誘発された可能性が高いとする研究結果がアメリカの科学雑誌に掲載された。

 

韓国南部のポハン(浦項)で去年11月15日に起きたマグニチュード5.4の地震は、韓国の観測史上2番目の規模で、建物が倒壊するなどして70人以上がけがをした。


この地震について、韓国やスイス、イギリスなどの研究グループがアメリカの科学雑誌「サイエンス」に、震源近くの地熱発電が原因ではないかとする研究結果を発表した。


地熱発電は、地下深くの岩石に高圧の水でひびを入れて、そこから出た蒸気を利用して発電するが、この作業で利用した大量の水が地下にたまって断層に圧力をかけ、地震が誘発された可能性が高いとしている。


研究グループは観測データを分析し、震源の深さと発電施設の井戸の深さがほぼ一致しているほか、施設の運用開始以降、それまでは観測されることのなかったマグニチュード2以上の地震が複数回起きていると指摘している。


イギリスの科学誌「ネイチャー」も、この研究結果を紹介する一方で、震源はもっと深かったとする別の研究者の反論や、今後の地熱発電の教訓にすべきだという科学者の意見を伝えている。

 

地熱発電が誘発した地震は過去にもアメリカやスイスで起きていて、今回の地震についても韓国政府が調査を続けている。

 

出典

『韓国 M5.4の地震 地熱発電が誘発か 研究発表』

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180429/k10011422171000.html 

 

 

42957分に朝鮮日報日本語版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

昨年11月に韓国南部の浦項で起きたマグニチュード(M)5.4の地震は、付近の地熱発電所から地中に水を注入したことが直接的原因だという研究結果がまとまった。

 

浦項地震は2016年9月の慶州地震(M5.8)に次ぎ、韓国で発生した地震としては過去2番目に強い地震だ。

 

李晋漢(イ・ジンハン)高麗大教授、キム・グァンヒ釜山大教授ら研究陣は、科学誌「サイエンス」最新号に発表した論文で、過去40年間に浦項興海地区で発生した地震を分析した結果、2016年から始まった地熱発電所の水注入が地震の直接的原因であることが立証されたと指摘した。

浦項地震は地熱発電所によって誘発されたとの主張だ。

 

地熱発電は地下4km以上の深さに穴を2本堀り、一方に水を注入し、地熱で加熱した上で、発生する水蒸気を別の穴から取り出し、発電所のタービンを回すことで発電を行うものだ。

 

昨年11月15日に浦項地震が起きた直後、震央が地熱発電所からわずか600mの地点だったため、科学界からは「地下に注入した水が地震の原因」という主張が出ていた。

地下で高い水圧が発生し、周辺の地層を割ったか、既に形成された断層を滑らせたとの見方だ。

 

研究陣は、「韓国で地震観測が始まった1978年以降、2015年まで浦項興海地区でM2.0以上の地震が起きたことはないが、16年から地熱発電所による水注入が始まり、M2.0以上の地震が4回発生した」と指摘した。

 

地震が最初に発生した位置も、地熱発電所が水を注入するために地中に挿したパイプの深さと、ほぼ一致した。

 

浦項地震の発生5日前、研究陣は地熱発電所付近に8台の簡易地震計を設置した。

 

11月15日からM5.4の本震が発生するまでの間、9時間前から6分前にかけ、6回の前震が発生した。

研究陣は,前震の震源の深さは4~6km、本震の震源は4.5kmで、地熱発電所のパイプが挿された深さとほぼ同じだという。

 

一般的に、韓国で発生する地震の震源の深さは10~20kmが多い。

 

出典

『浦項地震:「地熱発電所が誘発」 韓国の研究者ら立証』

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/04/27/2018042701566.html 

 

 

42898分にAFPからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

韓国で昨年起きた異例の強い地震について、水圧破砕法(フラッキング)と同様の高圧注水を伴う地熱発電技術「強化地熱システム(EGS)」に誘発された可能性があることが分かった。

米科学誌サイエンスが27日、研究論文を公表した。

 

フラッキングには反対の声もあり、今回の地震で地熱発電をめぐる状況が一変する可能性がある。

 

この地震は昨年11月15日、韓国の港湾都市、浦項で起こったもの。

マグニチュード(M)は5.5を記録し、数10人が負傷するなど、多大な損害が発生。

大きな自然地震がまれな朝鮮半島において、観測史上最大規模の地震となった。

 

科学者らは、この地震について震源が浅いことから、発生数か月前から付近の地熱発電施設で行われた高圧での地下注水に誘発されたと推測している。

 

論文によると、欧州各地の専門家らは地震データを用い、震源の浅さから、同施設での活動が地震の原因となった可能性が示されると結論付けた。

 

さらに論文は、この見方が正しければ、浦項の事例は強化地熱システムに関連した地震として「規模と被害の両面で過去最大」であり、「世界の地熱産業にとって『ゲームチェンジャー』となる可能性がある」とした。

 

フラッキングは、砂や化学薬品を混ぜた高圧の水を注入して地下の岩に亀裂を生じさせ、内部の原油や天然ガスを採取する手法。

これにより、手付かずだった膨大な資源の採掘が可能になった。

 

だが、大量の廃水が生じるために、それが地下に捨てられた場合、断層に圧力が加わる可能性がある。

 

出典

『韓国地震、地熱発電での高圧注水が原因か 研究』

http://www.afpbb.com/articles/-/3172908

 

 

 

 

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20184301248分に佐賀新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

29日午後11時5分ごろ、武雄市山内町鳥海のK製鋼佐賀工場から「男性が作業中に全身にやけどを負い、心肺停止している」と119番があった。

 

工場内の一角が爆発したとみられ、全身やけどを負った男性作業員(28)が搬送先の病院で約40分後に死亡が確認された。

作業員を救出しようとした男性作業長(45)も、右半身をやけどする重傷を負った。

 

警察や工場によると、工場1階の電気炉で鉄くずを溶かす作業中、炉内に酸素を送る高圧ホースを乗せた台車が動かなくなるトラブルが起きた。

ホースの巻き取り機がある地下の機械室からは煙が漏れていた。

 

作業員が確認のため降りると、午後11時ごろに室内が爆発し、救出のため後から入った作業長もやけどを負ったという。

 

工場内は当時、2人のほか10数人が作業していた。

警察と消防で原因などを調べている。

 

出典

武雄市の工場で爆発、作業員2人死傷

http://www.saga-s.co.jp/articles/-/211474 

 

 

4301152分にテレビ朝日からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

地下の機械室に通じる床の扉から煙が出ていたため、作業員の男性(28)が確認に行ったところ、突然、爆発した。

 

K製鋼によると、地下の機械室には1階の電気炉へ酸素を供給するホースやホースを巻き取るリールがあるという。

 

地下の機械室で何らかの原因で火事が起きてホースの中の酸素に引火して爆発したとみて、警察が30日朝から実況見分を行って調べている。

 

出典

『工場で爆発 2人死傷 機械室原因か 佐賀・武雄市』

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000126236.html 

 

 

 

(2018年5月19日 修正1 ;追記)

 

201851日付の佐賀新聞紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。

 

作業長は、中に入って作業員を外に運び出した際に、やけどを負ったという。

 

機械室のホースが一部焦げており、ホースから酸素が漏れて室内に充満し引火した可能性もあるとみて、原因を調べている。

 

 

 

(2019年8月26日 修正2 ;追記)

 

20198231757分にNHK佐賀から、安全点検や対策が不十分だったとして当時の安全管理責任者らが書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察は23日、安全への配慮を怠ったとして、当時の安全管理責任者など5人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。

捜査関係者によると、爆発が起きた地下には鉄を溶かす電気炉に酸素を送って燃焼させるためのホースがあり、何らかの理由でホースから酸素が漏れて室内に高濃度の酸素が充満し、断線した電源ケーブルから火花が出て爆発した可能性があるという。

警察は、設備の安全点検や事故が起きた場合の対策が不十分だったなどとして、当時の安全管理の責任者など5人を業務上過失致死の疑いで23日、佐賀地方検察庁に書類送検した。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20190823/5080003705.html 

 

 

8232031分に毎日新聞からは、断線した電気コードの発火で爆発的に燃え広がったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県警武雄署が23日、必要な安全管理を怠ったとして、作業員の当時の上司ら5人を業務上過失致死容疑で佐賀地検に書類送検したことが、捜査関係者への取材で判明した。

 

送検容疑は、昨年4月29日午後11時ごろ、工場地下の機械室で、男性作業員(当時28歳)が工場1階の電気炉に延びる酸素用ホースを確認中、断線した電気コードが発火して燃え広がり、男性を全身やけどで死亡させたとしている。

 

同署は5人の認否を明らかにしていない。

 

捜査関係者によると、地下室には高濃度の酸素が充満しており、爆発的に燃え広がったという。

 

同署は、安全な作業範囲の確認や作業員への指導、設備の点検などを怠ったと判断した。

 

https://mainichi.jp/articles/20190823/k00/00m/040/272000c 

 

 

 

(2020年4月3日 修正3 ;追記)

 

2020421738分にNHK佐賀から、書類送検されていた5人全員が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

この事故で、設備の安全点検や事故が起きた場合の対策が不十分だったなどとして、工場長だった70代の男性など5人が業務上過失致死の疑いで書類送検されましたが、佐賀地方検察庁は先月31日付けで全員不起訴としました。

検察は、不起訴の理由を明らかにしていません。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20200402/5080005404.html

 

 

 

 

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2018428951分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

化学物質ホルムアルデヒドを含む家具で体調不良になったとして、香川県丸亀市の女性(62)が販売元のホームセンター大手「K社」(新潟市)に約7000万円の損害賠償を求めた訴訟で、高松地裁は27日、被害との因果関係を認め、同社に約470万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 

判決では、女性は2011年5月、「K社坂出店」(香川県坂出市)でカラーボックス(収納箱)を6個購入。

使用中に体調を崩した。

 

同社が1個を調べたところ、板の接着剤から国の指針値を上回るホルムアルデヒドを検出。

女性は12年2月、気分不良などの症状を引き起こす化学物質過敏症と診断された。

 

同社は訴訟で、同種の板を使った家具類は約192万台仕入れ、異変を訴えた顧客は他にいないとして、因果関係を争った。

 

森実裁判長は、女性がカラーボックスを使い始めてから健康被害が出たとし、原因と認定。

「漫然と商品を販売した過失がある」と指摘した。

 

同社によると、問題の板を使った家具類の販売数は確認できないという。

同社広報部は、「これまで同種商品を回収したことはない。現時点で今後の対応は判断できない」としている。

 

出典

化学物質含む家具で体調不良、販売元に賠償命令

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180428-OYT1T50042.html 

 

 

 

 

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2018428630分に日本経済新聞電子版から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

2018年1月の草津白根山(群馬県草津町)の噴火は予想外だった。

専門家でも場所と時期を事前に予測できず、現在の火山研究の限界が露呈した。

 

噴火から4カ月がたち、その原因として、岩盤の亀裂に目詰まりが起きる「シーリング」と呼ぶ現象がかかわっている説が急浮上してきた。

今回の噴火がなぜ起きたのか、最新事情を追った。

 

「ノーマークの本(もと)白根山の噴火は驚きだ。本命だった白根山の最近の活動低下と表裏一体の現象と考えざるを得ない」。

草津白根山の火山活動に詳しい東海大学の大場武教授は、こう解説する。

 

草津白根山は、標高2000mを超える3つの山の総称だ。

南側から北に向け、順に本白根山、逢ノ峰、白根山と一列に並ぶ。

 

白根山周辺は、江戸時代から1980年代まで10回以上の噴火が記録されている。

湯釜と呼ばれる火口湖周辺では、今も高温の火山性ガスが噴出している。

 

多くの人が、「次に噴火するなら、やはり白根山」と考えていた。

ただ、時期はもう少し先になるとみていた。

白根山の地下を震源とする火山性地震は14年に活発になったが、15年以降は低調になっていたからだ。

 

湯釜周辺の噴気活動も低下し、気象庁は17年6月、白根山の噴火警戒レベルを、火口周辺の立ち入りを規制する「レベル2」から、特に規制のない「レベル1」へ下げていた(現在はレベル2)。

 

一方、本白根山は、噴火を記録した古い文書がない。

現場で観察できる噴気は気温とあまり差のない低温で、活動は低調だ。

火山性地震の活動の大きな高まりなどの前兆がないまま、突如噴火した。

 

「なぜ起きたのか」。

大場教授は疑問に思いながらデータを整理した。

 

その結果、白根山と本白根山のそれぞれの直下にある「熱水だまり」を加熱する高温のガスの流れが大きく変化したに違いないと思い当たった。

 

高温だが液体状態の「熱水だまり」は、白根山の湯釜の直下にある。

この周辺で江戸時代から繰り返し起きている噴火は、熱水だまりから押し出された熱水が大量の水蒸気に変わって地表に噴出する際、周囲の岩や土砂を吹き飛ばして起きる「水蒸気噴火」だと考えられている。

 

熱水だまりの下には、地球深部で溶けた岩石などがたまる「マグマだまり」があり、そこから上昇する高温のガスが熱水だまりを加熱している。

15年以降の白根山直下の熱水だまりの活動低下から、大場教授は「熱水だまりに向けたガスの供給が絞り込まれた」と推測する。

 

高温のガスは熱水と混じって液状の流動体となり、岩盤の細かな亀裂を伝わって上昇している。

周囲の岩盤の温度が上に行くにつれて下がるため、流動体に溶けていた様々な鉱物が析出する。

この鉱物が時として、岩盤の亀裂を埋めてしまう。

これが「シーリング」と呼ばれる現象で、亀裂が目詰まりした結果、マグマだまりからのガスの供給量が減少する仕組みだ。

 

上に伝わりにくくなった高温のガスはどうなるのか。

本白根山に近い逢ノ峰の南東側の地下にも、地下探査によって別の熱水だまりが見つかっている。

大場教授は、これまで湯釜の熱水だまりに向かっていた高温のガスは、行き手を阻まれ新たに逢ノ峰南東側の熱水だまりに向かったと考えた。

その結果、「今回の本白根山の水蒸気噴火が起きたのだろう」(大場教授)。

 

この仮説を裏付けるデータを集めている。

一つは、近年の火山性地震の震源の位置の変化だ。

 

湯釜の熱水だまりの活動による地震の震源は、14年当時、白根山山頂部の地表近く(標高約2000m)に達していた。

 

15年以降、地震活動の衰えとともに震源の上限も下がり、17年には標高1500mになった。

 

一方、逢ノ峰南東側の熱水だまりに由来する地震の震源の上限は、14年当時、標高1000mだったのが、15年以降、次第に上昇し、17年には同1200mに達した。

 

この考え方が正しいとすると、逢ノ峰南東側の熱水だまりには高温のガスが供給され続け、これからも本白根山付近で水蒸気噴火が起きる恐れがある。

 

難しい問題は、シーリングが長く続くのか、一時的で済んでしまうのかだ。

シーリングがなくなれば、湯釜直下の熱水だまりの活動は再び高まる。

 

この地域では、これまでのように白根山周辺だけでなく、草津白根山全域で火山性地震や噴気活動に目を光らせる必要がある。


長野県と岐阜県にまたがる御嶽山の14年の噴火や大涌谷(神奈川県箱根町)の15年の噴火にシーリングが関係しているとの見方もある。

注意深い観測が重要だ。

 

出典

予想外だった草津白根山の噴火 地下岩盤で新現象か

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29934650X20C18A4MY1000/?n_cid=NMAIL007

 

 

 

 

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20184291010分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

28日午後2時40分頃、佐賀市神園4の神野公園こども遊園地で、稼働中のミニジェットコースターが高さ約5mのレール上で止まった。

乗っていた子どもを含む14人は消防に救出され、けがはなかった。

 

遊園地の納見園長(42)によると、ミニジェットコースターは16人乗りで、約200mのコースを1分10秒かけて回る。

 

止まったのは前半にある上り坂で、上りきれずに後進し、最も低いところで停止したという。

開園前の点検で異常はなく、この日は停止するまで77回稼働していた。

 

同園は、佐賀市観光協会が福岡県大野城市の遊具業者に運営を委託。

ミニジェットコースターは1991年から稼働している。

4歳以下の幼児も保護者と一緒なら乗れるため人気の遊具で、多い時は1日約1500人が利用するという。

 

長崎市から家族と訪れた会社員(33)は、「並んでいたらトラブルで運休と告げられた。しばらくしてパトカーなどが来て驚いた。佐賀まで来たのに残念」と話していた。

 

遊園地によると、ミニジェットコースターの運行は原因が分かるまで取りやめるが、園は29日以降も営業するという。

納見園長は、「あってはならない事故。今後起きないよう点検や運営の仕方を見直したい」と話している。

 

出典

ジェットコースター停止、子どもら14人救出

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180428-OYT1T50121.html 

 

 

429日付で毎日新聞西部版朝刊からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14人(うち8人が幼児を含む子供)は、約1時間後に救助された。

 

遊園地は、「車輪のねじが1個緩んでいたことで、車輪とレールの摩擦で止まったようだ」と説明している。

 

遊園地は昨年12月にジェットコースターを点検しており、警察が原因を調べている。

 

出典

『ジェットコースター停止 14人乗り、けが人なし 佐賀』

https://mainichi.jp/articles/20180429/ddp/041/040/029000c 

 

 

51814分に佐賀新聞からは、緩んだネジが飛び出してガイド金具に接触したことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

運営会社は、最後尾車両の左後ろの車輪のねじが緩んでいたとする事故原因の調査結果をまとめた。

遊具専門の業者に調査を委託し、29日に原因が分かった。

1日にも佐賀市に報告する。

 

運営会社によると、コースターは4車両からなり、いずれも4つの車輪がある。

 

最後尾車両の左後輪は、樹脂製の車輪部分と一回り小さい円盤のような金属部品が、ねじ6本で取り付けられているが、うち1本が緩んで飛び出した。

このため、ねじの頭がガイド金具に接触。

スピードが遅くなり、コース前半の坂を登り切れずに後退するトラブルにつながったとみている。

 

このねじを交換し、他の同型車輪を含めた全てのねじを緩み止めの接着剤を使って締め直した。

緩みを確認するためのマーキングも施したという。

 

同社は、早くて3日からのコースターの営業再開を目指しており、日常点検を一日1回から2回に増やすとしている。

納見園長は、「二度とこのような事故が起きないように、整備点検の強化に努めたい」と話している。

 

出典

神野公園コースター停止 車輪ねじ緩みが原因 日常点検、一日1回から2回に

http://www.saga-s.co.jp/articles/-/211697

 

 

511624分にNHK佐賀からは、これまでと今後の点検内容に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

施設では、毎日の営業を始める前に必ず、目視で点検していたが、この日の点検で、異常は確認できなかったという。


このため、緩んだねじを交換し、接着剤を塗り直したうえで、緩みが生じないよう、すべてのねじを締め直したほか、今後は、朝と昼の2回、専用の工具を使って点検を行うなど、再発防止を徹底させるとしている。

出典

コースター停止ねじの緩みが原因

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20180501/5080000443.html 

 

 

 

 

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2018429日付で毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

28日午後2時20分ごろ、奈良県桜井市大福の大型ディスカウント店「MEGAドン・キホーテ桜井店」で、出入り口付近の屋外の棚に陳列されていた商品の殺虫剤のスプレー缶3缶が突然破裂し、近くにいた客の女性(26)が破片などで顔や目に軽いけがをした。

 

警察などによると、現場は店の西側で、日光が直接当たる場所。

この日は晴天で、警察は強い日差しでスプレー缶が高熱になって膨張し、破裂した可能性もあるとみて、原因を詳しく調べている。

 

出典

『スプレー缶破裂 奈良のドン・キホーテで 客1人けが』

https://mainichi.jp/articles/20180429/ddm/041/040/089000c

 

 

 

 

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2018422日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8263/

 

 

(2018年5月3日 修正1 ;本文修正)

 

2018426231分に中日新聞から、石灯籠はすべて撤去されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県などは26日、伊勢神宮の内宮と外宮を結ぶ5.5kmの道路沿いなどの灯籠514基全てを撤去すると発表した。

 

以前も落下事故があり、大地震での崩落の恐れも指摘されていたが、「神宮周辺の風情を守ってほしい」との声も根強かった。

 

だが、今回の事故を受け、バス停付近などの26基を撤去したところ、想定以上に危険なことが判明した。

 

灯籠がある道路を管理する国、県、市の担当者が26日に津市で会合を開き、「安全と言えない」との認識で一致。

国道沿い94基、県道沿い328基、市道沿い8基と市管理駐車場などの84基を、各管理者が撤去すると決めた。

 

342基を撤去する県は、7月に県内を中心に開かれる高校総体までに撤去する方針で、費用は約8千万円を見込む。

国、市も早急に撤去する方針。

 

出典

石灯籠、全514基撤去へ 伊勢神宮周辺、死亡事故受け

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018042690230124.html 

 

 

427日付で読売新聞中部版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

事故後の緊急点検では上部の固定が不十分な石灯籠が多数見つかっており、今後も老朽化が進むとして、それぞれが管理する道路などで撤去する。

 

出典

伊勢の石灯籠514基撤去へ 7月下旬までに

http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20180427-OYTNT50007.html 

 

 

 

(2018年7月8日 修正2 ;追記)

 

2018751856分にNHK三重から、県道沿いの石灯籠がすべて撤去されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県では、県道沿いのすべての石灯籠の撤去を進めていたが、今日、最後の石灯籠が撤去された。

5日は県道沿いの最後の1基の撤去が行われ、工事を受注した業者がクレーンなどを使って地中から灯籠を引き抜いていた。


県伊勢建設事務所の市川副所長は、「思っていたよりも早く撤去できたと思う。南海トラフ巨大地震など、今後も危険な事象が考えられるので、危険がなくなり安心している」と話していた。


ただ、国道と市道沿いなどには、まだ、65基の石灯籠が残されていて、国は今年10月ごろまでに、市では7月13日までに、すべての撤去を終える見込みだとしている。

 

出典

石灯籠撤去 県道沿い完了

http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3073144801.html 

 

 

 

(2018年11月22日 修正3 ;追記)

 

201811191930分にNHK三重から、運転手に有罪判決という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

19日、津地方裁判所で開かれた裁判で浜口裁判官は、「バス運転手には、より一層注意して周囲の構造物に衝突しないよう注意する義務があり、過失は小さくない」などと指摘した。


その上で「時速10kmのスピードで構造物に接触した場合、人命にかかわるような重大な事故になるのはまれで、石灯籠の十分安全でない構造も原因である」などと述べて、禁錮1年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡した。

 

出典

石灯籠事故で執行猶予付き判決

https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20181119/3070000639.html 

 

 

1119日付で毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

判決理由で浜口裁判官は、「バス停付近にいた男性に注視しすぎて、石灯籠に注意を払うことなく、通常以上に歩道に接近させた過失は小さくない」と指摘した。

 

一方、「簡易に柱と接着した石灯籠の安全でない構造に起因しているのは否めない」と述べた。

 

出典

『三重・伊勢の石燈籠の落下 元運転手に有罪 津地裁判決』

https://mainichi.jp/articles/20181119/dde/041/040/040000c 

 

 

 

 キーワード; 石灯篭




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20171227日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7897/

 

 

(2018年5月3日 修正2 ;追記)

 

20184262044分にNHK群馬から、顧問不在ゆえ練習なしと認識していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

群馬県教育委員会が設置した、有識者による検証委員会の2回目の会合が開かれた。


同教委によると、学校が部活動の顧問や生徒から聞き取り調査したところ、通常、ハンマー投げの練習を行う場合には、陸上部の顧問がグラウンドに立って安全を確認していたが、事故当日は顧問がグラウンドにいなかったため、サッカー部の生徒たちはハンマー投げの練習が行われていないと認識していたという。


この日、顧問は私用のため、午後6時過ぎにグラウンドを離れていて、事故はその直後に起きたという。

 

出典

ハンマー事故 練習ないと認識

https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20180426/1060001711.html 

 

 

 

(2018年9月2日 修正3 ;追記)

 

2018831日付で東京新聞群馬版から、検証委員会は報告書で顧問の指導方法を問題視したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

陸上部の顧問が男子生徒に、女子用が男子用の半分程度の重さしかなく、飛距離が伸びるなどの危険性を指導していなかった実態が30日、事故検証委員会の報告書で分かった。

 

検証委は、「顧問が注意事項の指導や相応の安全対策を施さなかったのは問題だ」と、厳しく指摘した。

 

報告書によると、ハンマーの重さは男子用の7.26kgに対し、女子用は4.0kg。

 

報告書は、「男子生徒が女子用のハンマーを投げれば、通常より飛距離が伸びたり、方向が不安定になったりする危険性の増大は、顧問であれば十分に予見できる」と指摘した。

 

陸上部の男子生徒は、女子生徒にフォームを教えるため、女子用のハンマーを選択。

男子生徒は投げた直後、「すっぽ抜けた」との言葉を発し、左側に大きく外れた。

 

ハンマーは陸上部の練習エリアからはみ出し、Oさんがいたサッカーゴールの付近まで、約48mも飛んだ。

 

陸上部の顧問は、事故発生時は帰宅しており、報告書は「ハンマー投げの練習が、これまでも顧問不在で行われており、問題だ」とも指摘。

県庁で記者会見した検証委の渡辺正樹委員長(東京学芸大教授)は、「顧問は練習時にいるべきだった。生徒たちにハンマー投げの危険性などを、言葉ではなく、文字に書いて指導する必要があった」と苦言を呈した。

 

再発防止策として、ハンマー投げの練習時にカラーコーンで立ち入り禁止エリアを明示し、競技別の安全対策指針を策定することなどを挙げた。

 

出典

藤岡中央高ハンマー死亡事故 検証委が報告書 女子用投げる危険性、指導せず

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201808/CK2018083102000174.html 

 

 

83130分に朝日新聞群馬版からは、検証委員会は報告書で過去のヒヤリ事例を放置していたことも一因などと指摘したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

報告書では、原因について、

▽陸上競技部とサッカー部が共有するグラウンドの使用方法について、明確なルールがなかった

▽事故発生前にも、ハンマー投げで危険な場面があったが、顧問や管理職の間で情報を共有していなかった

▽陸上競技部の顧問が練習に立ち会っていなかった

▽投てき場所が暗く、サッカー部の生徒から見えづらかった

ことなどをあげた。

 

検証委によると、事故前にもサッカー部員がボールをとりに来たため、回転動作に入った陸上競技部員が急きょ動作を止めたり、ハンマーがサッカーゴールに当たったりするなどの事例があったが、サッカー部顧問や管理職は知らなかったという。

 

委員長の渡辺正樹・東京学芸大教授(安全教育学)は、「(原因となった環境は)この学校に特別な問題ではないが、こうした事故が起きた学校に共通するものの一つが、過去のヒヤリハット事例を放置していること。防げる事故を防げなかった」と指摘した。

 

その上で、再発防止策として、ハンマー投げは他の部活動が活動していない時間に行い、ハンマーが落ちる可能性のある場所をコーンなどで示して立ち入り禁止にすることなどをあげた。

 

また、大きなけがの危険がある競技の練習には、顧問が立ち会うことも必要とした。

 

県教委では、報告書の内容を踏まえ、競技別の安全対策ガイドラインを年内にまとめ、学校などに配布する方針という。

 

出典

ハンマー投げ事故検証委、報告書を公表

https://www.asahi.com/articles/ASL8Z3QHPL8ZUHNB001.html 

 

 

 

(2019年2月28日 修正4 ;追記)

 

2019227日付で読売新聞から、当時顧問だった女性教諭が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県警は26日、当時の陸上部顧問だった50歳代の女性教諭を業務上過失致死容疑で書類送検した。

 

女性教諭はこの日、事故の約10分前に学校を後にしていた。

 

県警は、女性教諭が練習に立ち会わず、事故の発生を防ぐ注意義務を怠ったと判断した。

 

県教委が設置した第三者による検証委員会の報告書によると、同校のグラウンドでは以前にも、サッカーゴールにハンマーが当たる危険な事例があった。

 

だが、陸上部とサッカー部の顧問の間で情報が共有できておらず、グラウンドの使い方についても明確なルールがなかった。

 

出典

ハンマー死亡、練習立ち会わず…元顧問書類送検

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190227-OYT1T50128/

 

 

 

(2019年11月11日 修正5 ;追記)

 

2019118181分にNHK群馬からは、両親と県教委との間で和解が成立したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年、県教育委員会が設置した専門家による検証委員会は学校の安全管理が不十分だったなどとする報告書をまとめ、県教育委員会は死亡した生徒の両親と和解に向けて話し合いを進めてきました。


その結果、県教育委員会によりますと、8日、両親に謝罪したうえでおよそ4900万円の賠償金を支払うことで和解が成立したということです。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20191108/1060005850.html 

 

 

 

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201785日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7429/

 

 

(2018年5月3日 修正2 ;追記)

 

2018426日付で読売新聞中部版から、バルブが腐食していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)

 

愛知県警は25日、作業時にタンク内を空にするなどの安全確保を怠ったとして、現場責任者だった同社の作業主任者と操業長の男2人(ともに58歳)を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。

 

・・・・・

 

作業員が故障したタンクの計器を交換するため、配管のバルブを工具で閉めていたところ、バルブが腐食していたために根元から破損。

配管とつながっていたタンクからアンモニア水が噴出した。

 

現場責任者だった2人は、作業時にタンクのアンモニア水を空にしたり、安全服の着用を指示したりするなどの事故防止策をとることを怠り、3人を死傷させた疑い。

調べに対し、ともに容疑を認めている。

 

同社は事故後、アンモニア水を浄化処理に使用することをやめたといい、同社の広報担当者は「死亡事故を発生させた事実を重く受け止めている。今後も捜査に対しては誠実に対応する」としている。

 

出典

『王子製紙事故で2人書類送検 業過致死傷容疑』

http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20180426-OYTNT50004.html

 

 

4251323分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

書類送検容疑は、タンクの液面計の交換作業に際し、バルブが破損してアンモニア水が噴出する危険性を認識していたのに、タンクを空にするなどの事故を防止する具体的な措置を取らず、3人を死傷させたとしている。

 

県警によると、故障した液面計の交換のため配管のバルブを閉じようとしたところ、根元が破断して濃度25%のアンモニア水が噴出した。

バルブはさびて回転しなくなっていた。

 

アンモニア水は工場の排水を浄化する過程で使用し、前日に10トンを補充したばかりだったという。

 

出典

『3人死傷、王子製紙工場アンモニア噴出で社員2人を書類送検 事故防止措置講じず 愛知県警』

http://www.sankei.com/west/news/180425/wst1804250048-n1.html 

 

 

 

(2018年12月8日 修正3 ;追記)

 

20181262211分に毎日新聞から、2人は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

名古屋地検は6日、県警から業務上過失致死傷容疑で書類送検された工場の男性幹部2人を不起訴とした。

理由は明らかにしていない。

 

地検は、名古屋北労基署から労安法違反容疑で書類送検された同社と操業長についても不起訴とした。

 

出典

『作業中アンモニア水で死傷事故 王子製紙工場の幹部2人が不起訴に』

https://mainichi.jp/articles/20181206/k00/00m/040/286000c 

 

 

 

 

 

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2018426日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

26日午後1時40分ごろ、春日部市粕壁東の県立春日部女子高校の養護教諭が「学校内で理科の実験に失敗、二酸化硫黄が発生し、学生が不快を訴えている」と119番した。

 

県高校教育指導課によると、1年生11人と女性教諭(26)が喉の痛みや息苦しさ、気持ち悪さなどの体調不良を訴え、同市内の4病院に救急搬送された。

うち3人が大事を取って入院したが、命に別条はない。

 

実験は化学室で実施し、1年生41人と女性教諭1人、実習助手1人が参加。

硫黄の粉末を入れた試験管を加熱、冷却し、硫黄の状態の変化を確認する実験を行っていた。

 

加熱した硫黄に対し、本来、試験管の中に水を流し込み冷やすところを、生徒が誤って試験管ごとビーカー内の水に浸し、水から引き上げると試験管が割れ、拡散した内容物が空気中の酸素と反応して、二酸化硫黄が発生したという。

 

同課は「今後、さらに生徒に対する指導を徹底するよう、学校を指導していく」とコメントした。

 

出典

『生徒や教諭ら12人搬送、理科の実験で事故 春日部女子高 試験管割れ二酸化硫黄発生、4病院に救急搬送』

http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/04/27/02_.html 

 

 

 

 

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20184261745分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

26日午前10時前、平塚市明石町のマンションで、マンションに住む57歳の女性が、出入り口の床下にあった深さ2m40cmの地下倉庫に転落し、胸の骨を折るなどの大けがをした。


地下倉庫のふたは、外装工事のために来ていた業者が開けたままにしていて、業者2人のうち1人が倉庫に入り、もう1人が携帯電話が鳴ったため倉庫のふた付近から目を離していたという。


警察に対し、業者は「ふたが開いていることを注意する目印などを設置していなかった。私たちのミスです」と話しているという。


警察は、女性がふたが開いていることに気づかずに転落したとみて、業者側に問題がなかったか、詳しいいきさつを調べている。

 

出典

マンション床下に転落女性大けが

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20180426/1050002420.html

 

 

 

 

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2018425日付で読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

25日午前7時45分頃、近鉄南大阪線矢田(大阪市東住吉区)~河内天美(大阪府松原市)間の大和川にかかる橋(197m)に設置されたセンサーが異常を感知した。

 

近鉄は徐行運転を続けていたが、約25分後、橋を通過した列車の乗務員が揺れを感じたため、同8時10分頃、大阪阿部野橋~河内天美間で運転を見合わせた。

 

近鉄によると、橋上のレールにゆがみが確認された。

 

現在、橋では9本ある橋脚のうち1本を補修工事中で、センサーはその傾きを検知するために設置されていた。

 

近鉄が原因を調べている。

 

25日中の運転再開は困難といい、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)やJR、南海で振り替え輸送を実施している。

 

南大阪線は大阪阿部野橋(大阪市阿倍野区)と橿原神宮前(奈良県橿原市)を結ぶ約40km。

駅は28あり、1日の利用客は約16万人に上る。

通勤時間に重なり、大阪阿部野橋駅は利用客らでごった返した。

 

出典

『線路にゆがみを確認、近鉄南大阪線が部分運休』

http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20180425-OYO1T50008.html

 

 

426917分に毎日新聞からは、原因などに関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「大和川橋梁」上の線路がゆがんだトラブルで、近鉄は25日、雨で川が増水し、橋脚下の川底が削られて傾いたことが原因とみられると発表した。

 

同日午前から大阪阿部野橋~河内天美駅間の上下線で運転を見合わせているが、再開のめどは立っておらず、影響人員は、この日だけで約16万2000人に達する見通し。

 

近鉄によると、橋脚は9本あり、矢田駅側から4本目の橋脚上部が上流側に7.8cm傾き、線路も上流側に最大で2.4cmずれていた。

 

3本目が昨年10月の台風21号で川底が削られて約2cm傾き、この2本の補強工事を実施している最中だった。

 

25日午前6時半ごろ、橋脚に設置した計測器が約8mmの傾きを検知したと、工事会社から近鉄に連絡があった。

 

その後、工事会社から線路がゆがんでいるとの報告があり、同7時44分から橋梁上では徐行運転。

乗り込んだ社員が通常より大きな揺れを感じたため、同8時8分に運転見合わせを決め、JRや南海、大阪メトロによる振り替え輸送を実施した。

 

近鉄によると、大和川橋梁付近の水位は、雨のない時と比べ、約3m上昇していた。

水位が下がるのを待って対応を検討する方針で、担当者は「水位が下がり、これ以上傾かないように措置をすれば、運転を再開できる」と説明している。

 

府内では、昨年10月の台風21号で、府南部の男里(おのさと)川にかかる南海本線の橋上の線路がゆがむトラブルが発生。

現場を通過した普通電車が一時脱線するなどして、乗客5人がけがをした。

 

出典

『近鉄 橋脚、上流側に7.8センチ傾く 南大阪線・大和川』

https://mainichi.jp/articles/20180426/k00/00e/040/210000c 

 

 

4251731分に京都新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

近鉄は25日、記者会見し、橋脚が上流側に78mmずれていたことを明らかにした。

枕木などがあることからレールのゆがみは24mmにとどまったという。

 

運転再開のめどは立っておらず、同日は約16万2000人に影響する見込み。

 

近鉄によると、雨のため水位が24日夜から上昇し、川底が削られた可能性があるという。

橋の強度に問題はなく、水位が下がり次第、原因を調査する。

 

出典

近鉄南大阪線橋脚78ミリずれる レールもゆがむ、16万人影響

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20180425000125

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

今回は、たまたま工事用にセンサーが設置されていたため、事なきを得た。

仮にセンサーが設置されていなかったら、どうなっていただろうか?

 

 

 

 

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2018424198分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

福島第一原発の事故をめぐり、東京電力の旧経営陣3人が強制的に起訴された裁判で、当時、東京電力で津波対策の部署を統括する立場だった元社員が証言した。


元社員は、事故の3年前に社内でまとめられた巨大な津波の想定は信頼性が低いと考えていたと証言した。


東京電力は、高さ15.7mの津波が福島第一原発に押し寄せる可能性があるという想定を事故の3年前の平成20年にまとめていて、旧経営陣がこの想定をどう受け止めていたのかが裁判で争われている。


東京地裁で開かれた24日の審理では、当時、東京電力で津波対策の部署を統括する立場だった元社員が証言した。


元社員は、津波対策を取ることについて社内を説得しなければならないと考え、当時の上司と相談し、武藤元副社長に報告することになったと証言した。


その後、武藤元副社長からは、津波対策を保留し、専門の学会に検討を依頼する方針が示されたが、元社員は、「私も想定は信頼性が低いと考えていた。元副社長の話は合理的だと感じた」と証言した。

一方、元社員の当時の部下は、今月10日に開かれた法廷で、対策の保留について「予想外で力が抜けた」と証言していて、違いが表れた。


次回は今月27日に引き続き、元社員が証言する。

 

出典

東電元社員「想定は信頼性低い」

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20180424/6050000866.html

 

 

4241249分に産経新聞からは、上記記事とはニュアンスの異なる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

第8回公判が24日、東京地裁で開かれ、東電で津波の試算を担当する部署の責任者だった元社員が、巨大津波が襲来するとの試算結果が出る前から「対策を始める必要があると思っていた」と証言した。

検察官役の指定弁護士の尋問に答えた。

 

元社員は東電の地震対策センターで土木調査グループのマネジャーを務め、これまでに計3回の公判で証言した社員の元上司。

 

2人は2008年6月、最大15.7mの津波が福島第1原発を襲うとの試算結果を、被告の武藤元副社長(67)に報告していた。

 

出典

『元東電社員証言「津波対策始める必要あると思っていた」東電強制起訴公判、東京地裁』

https://www.sankei.com/affairs/news/180424/afr1804240013-n1.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

当時の部下の証言内容は、本ブログでも紹介スミ。

 

 

 

 

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2018424191分にNHK岡山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

岡山市の市道をロードバイクで走っていた男性が幅2cmほどの溝にタイヤが挟まって転倒し、道路の安全性に問題があったとして市を訴えていた裁判で、岡山地裁は道路の設置や管理に問題があったと認め、岡山市に38万円あまりの賠償を命じる判決を言い渡した。


おととし6月、岡山市に住む50代の男性が岡山市北区大供本町の市道の路肩をロードバイクで走っていたところ、幅2cmほどの溝に前輪が挟まって転倒し、胸や指の骨を折るなどの大けがをした。
タイヤの幅は2.3cmだったという。


この溝は、大雨の際の排水のために設けられているもので、男性は、道路の安全性に問題があったとして、岡山市に57万円あまりの賠償を求める訴えを起こしていた。


24日の判決で岡山地裁の佐々木裁判官は、「溝は黒い直線に見え、傾斜もあるため、認識できずに近づいてしまう可能性がある。ロードバイクの普及率は高くないとはいえ、車道を走行することはすでに珍しい光景ではなく、2cmの幅は広すぎる」と指摘した。


そのうえで、この道路は「通常あるべき安全性を欠いていた」として設置や管理に問題があったと認め、岡山市に38万円あまりの賠償を命じる判決を言い渡した。


判決について岡山市の大森市長は、「弁護士とも相談し、今後の対応を検討したい」としている。

 

出典

自転車で転倒「道路管理に問題」

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20180424/4020000235.html 

 

 

4242135分に山陽新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

判決理由で佐々木裁判官は、溝の形状と構造について、黒い直線と見える上、溝に向かって勾配があるため、(自転車などが)徐々に近づいてしまう可能性があると指摘。

 

ロードバイクが車道を走行することが珍しくないことを踏まえ、「タイヤのはまり込みを抑制するには広すぎる幅で、設置・管理の瑕疵に当たる」と述べた。


一方で、「注意深く観察すれば隙間を認識できた」と、男性の過失も一部認めた。


男性側は「主張がおおむね認められ評価できる」とし、岡山市の大森市長は「顧問弁護士とも相談し、今後の対応について検討したい」とのコメントを出した。

 

出典

道路管理に瑕疵 岡山市へ賠償命令 市道で自転車転倒しけが 地裁判決

http://www.sanyonews.jp/article/704760 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

NHKの映像を見ると、車道と歩道との間に縁石があり、その縁石から15~20cm程度離れた車道側に溝が掘られている。

 

ブログ者が、この車道を自転車走行したとして、後方からの車との接触を恐れ、縁石ギリギリに走ったかもしれない。

ママチャリではあるが・・・。

 

 

 

(2018年5月8日 修正1 ;追記)

 

2018571859分にNHK岡山から、市は控訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

道路を管理する岡山市は、賠償を命じられた岡山地方裁判所の判決を不服として控訴した。
岡山市は、「市の主張は、今後の裁判で明らかにする」としている。

原告の男性は、「岡山市が控訴したことは残念だ。現場はロードバイクで通行するには危険な場所なので、裁判で争うのではなく、一刻も早く安全性を確保してほしい」と話している。

 

出典

「自転車で溝に」岡山市が控訴

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20180507/4020000287.html 

 

 

 

(2018年5月23日 修正2 ;追記)

 

20185221852分にNHK岡山から、市は溝に金網を置くなど対策を検討するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大森市長は22日の定例記者会見の中で、「ロードバイクは増えつつあり、溝に落ちることがないように対応していきたい」と述べた。


具体的には、溝をふさぐ網のようなものを設置することや、溝を狭めるために溝の間に金属の板を設置するなどの対策を、試作品を制作した上で検討し、対応方法が決まりしだい、速やかに対処していくとしている。

 

出典

自転車事故受け溝に対策実施検討

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20180522/4020000356.html 

 

 

523日付で読売新聞からは、同様の溝は市内に計30kmあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大森市長は22日の定例記者会見で、事故現場と同じ幅20mmの溝が、市内に計2か所あることを明らかにした。

 

市道路港湾管理課によると、市が管理する道路で同様の構造をした溝は、計約30kmある。

幅20mmは事故現場とその近くの計1.1kmで、残りは幅15mm以下という。

 

市は1日、20mmの溝がある2か所に、注意喚起する看板を計6枚設置した。

 

出典

『道の溝20ミリ 2か所に看板』

http://www.yomiuri.co.jp/local/okayama/news/20180522-OYTNT50295.html

 

 

 

(2019年4月15日 修正3 ;追記)

 

20194121914分にNHK岡山から、原告側が逆転敗訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

広島高裁岡山支部は、岡山市に賠償を命じた1審の判決を取り消し、訴えを退けた。

12日の2審の判決で広島高裁岡山支部の橋本裁判長は、「ゴミなどによる目詰まりを防ぎ、排水の性能を確保するには2cmの幅が広すぎるとは言えず、タイヤの幅が狭いなら、それを考慮した運転が求められる」と指摘した。


そのうえで、「タイヤが挟まる事故が起きる危険性は高くなく、道路が通常あるべき安全性を欠いていたとは言えない」として1審の判決を取り消し、原告の訴えを退けた。

 

出典

「2センチの溝」原告逆転敗訴

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190412/4020002592.html 

 

 

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2018424630分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

昨年12月に起きた新幹線台車亀裂問題は、JR西日本が抱える組織の課題を改めて示した。

 

JR福知山線脱線事故から25日で13年。

安全という「使命」について考える。

 

 

【重圧感じる人いてもおかしくない】

 

複数の異音があり、焦げた臭いもした。

昨年12月、台車に破断寸前の亀裂が見つかった新幹線のぞみ34号の運行中、それらは計30回にも及んだ。

 

しかも、明らかな異常を、車掌ら現場の社員は認識していた。

にもかかわらず、なぜ止められなかったのか。

 

「あれ(台車亀裂)が起きる前までは、自分にもできれば止めたくないという思いがあった」

 新幹線総合指令所(東京)の指令員として約10年のキャリアを持つJR西日本の30代の男性社員は、そう語る。

 

列車を停止させれば遅延が起き、払い戻しなどで莫大な損害が生じる。

「できれば止めたくない」という言葉からは、それらを起こす責任を負いたくないという思いが見える。

 

のぞみ34号の運行でも、さまざまな異常の報告を受けた車掌は、当初、「正常の範囲内」と判断。

指令員に「運行に支障なし」と伝えた。

 

その指令員は、岡山駅から乗り込んだ保守点検担当者と電話でやりとりしたが、「新大阪駅で床下点検をしたい」との申し入れを、別の対応で受話器から耳を離し、聞き逃した。

 

保守点検担当も、提案への回答を確認しなかった。

 

新幹線は、速度超過しても自動的に停止する自動列車制御装置(ATC)など、高度な安全設備に守られている。

だが、異常があった場合に「(運行の続行を)迷ったら止める」というのは、安全の基本動作だ。

 

「列車遅延」への懸念が、その基本動作を阻害し、重大な事案を引き起こしたのではないか。

新幹線の車掌として約20年勤務する50代の男性社員は、「今回はそれだけ判断に迷うケースだった」と推測しながら、こう指摘する。

「(遅延すれば)お客さまにすごく言われることもある。自分は仕事だと割り切っているが、重圧を感じる人がいてもおかしくない」

 

 

【上意下達に批判】

 

安全より経営重視。

乗客106人が犠牲になった平成17(2005)年のJR福知山線脱線事故では、JR西のそうした姿勢が問題視され、安全投資の不十分さに加え、自由な議論を許さない「上意下達の雰囲気」が批判された。

 

そうした教訓を踏まえ、外部機関による安全管理評価制度の導入やヒューマンエラー(人為的ミス)を懲戒処分の対象から外し、申告しやすくするなど、先駆的な安全対策を進めてきた。

 

だが、今回の問題は、安全対策が次々と打ち出されている一方、それを実行する現場の間には、「列車遅延に伴う影響」に重きを置く姿勢が残っていることを示した。


それは、組織としての問題でもある。

 

有識者会議の座長を務めた関西大教授の安部誠治(65)は、「JR西が脱線事故前に戻ったとは思わない」とした上で、「対策をとったらそれで終わりで、適正に進んでいるかという検証が不十分だった」と指摘する。

 

有識者会議は3月、再発防止策とともに、「(JR西は)安全第一の組織風土に変革していない」などとする提言書を公表。

安部は「新幹線で起きた部分的な問題としてとらえず、組織全体にかかわるものとしてとらえなくてはならない」と強調した。

 

 

【安全優先 浸透せず】

 

脱線事故から2年後の19年に開館したJR西の社員研修施設「鉄道安全考動館」(大阪府吹田市)。

 

館内にある過去に起きた重大な鉄道事故の原因などを学ぶ学習スペースに、今月、「異常がないことを確認できない場合は、躊躇なく列車を止める」という教訓とともに、台車亀裂問題の記述が追加された。

 

「自ら考え、動く」社員の育成を目的に、考動館では全社員約3万人とグループ会社員約1万人に対し、定期的に講習を実施。

これまでに社員は3巡、グループ会社員も2巡したが、今回の問題は、「安全がすべてに優先する」という理念を現場に浸透させる難しさをあらわにした。

 

JR西社長の来島(63)は、今月18日の定例会見で、台車亀裂問題についてこう言った。

「謙虚に受け止め、(会社の安全対策を)見直す必要がある。形だけで終わらせることなく、中身を伴うようにすることが大事。現場と一緒に進めていく」  

 

出典

『安全という使命(上) 「自分なら止められたか…」 JR福知山線脱線事故13年 変えられなかったJR西の体質』

http://www.sankei.com/west/news/180424/wst1804240006-n1.html

 

 

以下は続編。

(中)(下)ともに文章転載は省略。

 

425630分)

(中)『加害企業に任せっきりにせず「声上げ続ける」遺族の責務 JR福知山線脱線事故13年』

http://www.sankei.com/west/news/180425/wst1804250004-n1.html 

 

426630分)

(下)『「監視役」の運輸安全委員会、のぞみ台車亀裂問題で存在感示せず』

http://www.sankei.com/west/news/180426/wst1804260004-n1.html 

 

 

 

 

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HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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