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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202510281945分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

徳島大学大学院薬学研究科の研究棟の低温培養室で20日、特別研究学生の男性(27)が死亡しているのが見つかった事案があり、徳島大は28日、室内にドライアイスが置かれていたと発表した。

計画停電に伴い、室温上昇を防ぐためだったが、男性が所属する研究室の学生や教員には周知されていなかったという。

徳島県警などによると、20日午前10時半ごろ、男性が倒れているのを別の学生が発見した。

司法解剖の結果、死因は酸素欠乏だった。

県警は男性が死亡した経緯を調べている。

徳島大の説明では、研究棟では19日に電気設備点検による計画停電があり、各研究室の求めに応じて薬学研究科がドライアイス270キロを購入して配布した。

低温培養室を使う研究室の一つが、18日午前910分ごろに31キロ分を運び込んだ。

平時の室温が4度に保たれている低温培養室は、幅と奥行きがそれぞれ約3メートル、高さ約2.5メートル。

密閉された室内で二酸化炭素のドライアイスが気化すると酸素欠乏になる恐れがあるという。

だが、低温培養室を使うもう一つの研究室の教員や学生には伝えられていなかった。

ドライアイスの使用を知らせる掲示もしていなかったという。

会見した徳島大の河村学長は「安全安心に教育研究を進めることが優先される学内で、将来を嘱望された学生が命を亡くされたのは断腸の思い。引き続き警察の調査に全面的に協力する」と述べた。

https://www.asahi.com/articles/ASTBX2RSZTBXOXIE017M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n

 

(2025年11月8日 追記;修正1)

117184分にYAHOOニュース(四国放送)からは、前年にも同じようにドライアイスを入れていた、物を取ってくるぐらいなら問題ないと思っていた可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

(ブログ者コメント)

以下の記事で紹介されている棺事例や車の荷台事例については過去に本ブログでも紹介している。

以下は今回の記事。

(小玉アナウンサー)
1020日に徳島大学大学院の研究棟で、特別研究学生の男性が死亡しているのが見つかりました」
「発見前、男性が亡くなった部屋には、大量のドライアイスが運び込まれていました」

(宮下アナウンサー)
「悲劇はなぜ起きたのか、ドライアイスの危険性や取り扱い時の注意点も含め、振り返ります」

(徳島大学・河村学長)
「まずは、亡くなられた特別研究学生の方に心から哀悼の意を表し、またご冥福を深くお祈り申し上げます」

1020日、徳島大学大学院薬学研究科の研究棟の低温室で、特別研究学生の男性が亡くなっているのが見つかりました。

死因は「酸素欠乏」でした。

大学側の会見で、明らかになったのは…。

(薬学研究科・小暮科長)
「低温培養室内の試薬などを入れる箱の中に、温度を保つために、停電の前日18日にドライアイスの搬入が行われた」

学生が死亡していたのは、室温4℃に保たれた低温室。

発見の前日に設備点検による停電があり冷却機能が停止するため、部屋には前もってドライアイスが運び込まれていました。

その量、実に31キロ。

(小暮 科長)
「大雑把に計算すると、(発生する二酸化炭素は)部屋の容積の50%を超えるものになる」
「いっぺんに全部溶けてしまえばですが、そういうものになるのかと」

ドライアイスは、亡くなった学生が所属していたものとは別の研究室が設置し、周知もされていませんでした。

(小暮科長)
「今回、情報共有ができていなかったということで」
「研究室Aが低温培養室にドライアイスを入れているという情報は、研究室Bの教員、学生には周知されておりませんでした」
「前年にも同様にドライアイスを入れていて、その時にも扉を開けた状態で出入りをするということがあったので」
「(ドライアイスを設置した研究室は)今年も入室して物を取ってくるとかであれば、問題ないというふうに思ったのではないかと」

警察はドライアイスから発生した二酸化炭素が滞留し、研究学生が酸素欠乏で死亡した可能性が高いとみて、死亡の経緯を調べています。

(小玉アナウンサー)
「教訓にしていかなければならないと思いますが、大学で酸素欠乏による死亡というのは、実は過去にも起きているんです」
1992年に北海道大学で、低温実験室の冷却器が故障した為、液体窒素を撒いて冷やそうとした結果、窒素ガスで酸素濃度が低下、助手と大学院生2人が死亡しています」

(宮下アナウンサー)
「徳島大学は今後、停電時のドライアイスの使用を禁止するということです」

(小玉アナウンサー)
「今回、部屋の容積の半分以上の二酸化炭素が発生した可能性が指摘されていますが」
「ドライアイスが気体になった場合、発生する二酸化炭素の体積は固形時の約750倍にもなるそうなんです」
「身近な存在ながら意外と知らないドライアイス、取り扱いにはどのような注意が必要なのでしょうか」

高圧ガスなどを販売する、石井町の会社です。

工場の一角で、ドライアイスの製造・販売を行っています。

(従業員)
「この中に、ドライアイスの原料である炭酸ガスが入っています」

炭酸ガス、つまり二酸化炭素です。

低温・高圧のタンク内では液体の状態ですが、これがドライアイス製造機に送られる際、圧力が下がることで、雪のようなドライアイスへと変化します。

(従業員)
「今、(炭酸)ガスが入ってます」
「これを圧縮して、中で四角いドライアイスになります」

ものの1分ほどで、ドライアイスが完成。

様々な用途で販売されています。

(四国アセチレン工業 徳島事業所・安原所長)
「ケーキ、アイスクリーム、冷凍食品の輸送とか、お通夜の時に使うとか、亡くなられた方の体を冷やして守るために使われる」

温度は、氷よりも低いマイナス78.5度。

最大の特徴は個体から直接、気体になることで、溶けても水浸しにならないため、柿の渋抜きや金属の低温加工などにも使われます。

しかし、便利な反面…。

(安原所長)
「昇華していくと、二酸化炭素になるので、窒息ですね」
「(販売するときには)車に載せるときは、窓を開けて密閉空間にしないようにと、お願いしますと」

ドライアイスによる酸素欠乏は、どのように引き起こされるのでしょうか。

(いわみ産業医事務所・岩見 医師)
「ドライアイスが気体になると、空気中の酸素を外に押し出してしまう」
「空気の中には酸素がだいたい21%あるが、それを大きく下回って酸素の濃度が薄くなる状態になる」

労災事故に詳しい岩見医師は、酸素欠乏が起きた際に現れる症状をこう解説します。

(岩見医師)
「空気中の酸素が薄くなることで、血液中の酸素濃度も低くなる」
「そうすると、脳に酸素が届かなくなって、生命維持活動をすることが難しくなる」
「酸素濃度が16%を下回ると、頭痛や吐き気、10%を切ると意識を失う可能性があります」

さらに、二酸化炭素ならではの危険性が。

(岩見医師)
「二酸化炭素は無色・無臭なので、存在していても気づかないというところに怖さがあります」
「(酸素濃度が)非常に低い状態だと、気づく前に気を失ってしまう」

私たちの日常生活でも注意が必要です。

(岩見医師)
「ドライアイスを使う際は、換気をしっかりする」
「例えば車の中で、アイスクリームを買ってドライアイスをいっぱい敷き詰めた状態で、車の荷物に載せました」
「車はしっかり扉が閉まっているのでドライアイスが気体になって、機内の酸素濃度が下がって二酸化炭素濃度が上がる」
「運転中に窒息する可能性もゼロではありません」

(宮下アナウンサー)
「あまり危険性を意識せずに使っていました」

(小玉アナウンサー)
VTRで、遺体を冷やすためにも使うとあったんですが、国民生活センターによりますと、葬儀場でドライアイスを入れた棺桶の側や、中に顔を入れた状態で死亡したケースが、2020年と2021年に3件確認されていて、二酸化炭素が充満した棺の中の故人に話しかけるなどした際に、事故が起きたとみられるということです」
「また、厚生労働省は、ライトバンの荷台に大量のドライアイスを載せていたドライバーが、酸欠で死亡した事例を公表しています」

(宮下アナウンサー)
「岩見医師は、ドライアイスに顔を近づけない、使用、運搬する際は換気をしっかり行い、狭い場所、密閉された場所では 特に注意が必要だと話していました」

(小玉アナウンサー)
「ここまで、私たちの身近にあるドライアイスの意外な危険性などについてお伝えしました」

https://news.yahoo.co.jp/articles/bea978856c321395db384bb5221eaada82048e7e

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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