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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(2010年10月29日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年10月28日付で茨城新聞から、同日23時15分付で毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
10月28日午前10時ごろ、古河市の下水道工事現場から、作業員がマンホール内で倒れた旨、119番通報があった。
現場に駆け付けた消防レスキュー隊が調べたところ、作業員2人が深さ4mのところで倒れており、内部から硫化水素が検知された。Aさんは心肺停止状態で救助されたが搬送先の病院で死亡。Bさんも意識不明の重体。
現場では、当日午前8時ごろから下水道管の新設工事が行われ、事故当時は7人の作業員が現場にいた。初めにAさんがマンホール内に入ったところ突然倒れ、Bさんが救出しようと中に入り、続けざまに倒れた。マンホールは深さ7m。2人は、途中にある転落防止用の蓋の上で倒れたという。
市によると、マンホール内で作業する場合は、事前に酸素濃度や硫化水素濃度を測定することが労安法で義務づけられているが、今回の作業では、測定せずに入った可能性が高いとみて調べている。
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=12882687465794
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101029k0000m040127000c.html
 
(ブログ者コメント)
 
□硫化水素は腐った卵の臭いで、人間の鼻でも感知しやすい。データにもよるが、不快臭を感じる濃度は0.4~0.5ppm程度。急性中毒になる濃度は200~300ppm程度。死に至るのは1000ppm程度だと言われている。この点、被災者が突然倒れたということから考えると、硫化水素中毒ではなく、酸欠だったのではないか?でなければ臭くてたまらず、4mも降りては行けないはずだ。
□酸欠は恐ろしい。空気流れのない場所では、深さ1mであっても、死に至った事例がある。


(2010年10月31日 修正1; 情報追記)
 
10月29日付の朝日新聞茨城版ネット配信記事に、マンホール構造図が掲載されていた。
 
 
10月30日付の朝日新聞茨城版ネット配信記事に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
 
・午前10時過ぎ、マンホール内で66ppmの硫化水素を検知した。この値は換気後の測定値につき、事故当時は、もっと高濃度だった可能性がある。
・現場に酸素濃度や硫化水素濃度を測定する計器はなく、2人とも空気呼吸器を着けずにマンホール内に入って倒れた。
 
10月30日付の茨城新聞ネット配信記事に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
 
・亡くなった人の死因は、司法解剖の結果、酸素欠乏による窒息死の疑いが強いことが判明した。
・先に倒れた人を救助しようとマンホール内に入って倒れた人は、マンホール内の異常に気付き、タオルで口を塞いで下に降りたところ、突然倒れた。
・工事を請け負った業者から市への事前説明では、当日、マンホールに入る作業はなかった。
 
 
(2010年11月23日 修正2; 情報追記)
 
2010年11月22日に、茨城新聞から以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
 
地元の工事関係者は、「県内で酸欠事故など聞いたことがなかった」と驚いており、今回の事故を教訓に、酸欠防止対策に乗り出す業者も出始めた。
当初は硫化水素中毒が疑われたが、警察の司法解剖で、死因は酸欠死だったことがわかった。
労安法では、酸欠の恐れがある危険な場所での作業は、有資格者が前もって酸素濃度などを測定するように定めており、基準値を超えた場合は換気や空気呼吸器などの装着を義務づけている。工事を請け負った業者は、「法令順守を徹底しなかったことが事故の原因」とする報告書を市に提出している。
 
(ブログ者コメント)
 
酸欠事故防止のための規制は、以下の労安法酸欠則に定められている。
 
 
(2010年12月12日 修正3; 情報追記)
 
2010年12月11日付で、茨城新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
労基署は、10日、労安法違反容疑で幸手市の下水道工事業者と同社社長(42)を書類送検した。容疑は、作業員をマンホール内に立ち入らせる際、酸欠知識を持った作業主任者を配置しなかった上、酸素濃度計を用意せず、作業開始前の濃度測定を怠った疑い。この社長は、事故時、救助に向かって酸欠になり、一時意識不明になっていた。
工事は市が市内の工事業者に発注しており、送検された業者は下請けとして工事に入っていた。
労基署は、10日、同種事故再発防止に向け、市や県の出先機関に対し緊急要請書を出し、工事業者に自主点検などの安全指導を図るように促した。
 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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