本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
ブログ内検索 Site Search
キーワードに合致した記事を検索できます(複数キーワード検索可)
アーカイブ Archive
最新記事 Latest Articles
(11/23)
(11/22)
(11/21)
(11/20)
(11/19)
(11/18)
(11/18)
(11/17)
(11/17)
(11/16)
(11/15)
(11/15)
(11/14)
(11/14)
(11/13)
(11/13)
(11/13)
(11/12)
(11/12)
(11/12)
(11/11)
(11/11)
(11/10)
(11/10)
(11/09)
最古記事 Oldest Article
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(2010年10月20日)
2010年4月4日、7月26日、7月29日、8月14日付の朝日新聞山形版(ネット;聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
(概要)
2009年4月2日午後0時半ごろ、新庄市の食品容器製造会社「ヨコタ東北」の本社工場内で、従業員が型抜き機に頭を挟まれ、搬送先の病院で死亡した。警察によると、被災者は食品容器の加工、裁断作業をしていたという。
(原因)
型抜き機には、安全扉が開くと機械が停止するインターロックが組み込まれていたが、安全扉が開いたままでも機械が作動するように何年も前から安全装置を粘着テープなどで固定。その状態で日常的に作業させていたらしい。工場長と主任オペレーターは、それが普通だと思っていたと話している由。
(顛末)
2009年7月25日、警察は工場長と主任オペレーターを業務上過失致死容疑で逮捕した。
2010年7月28日、労基は同社と専務、工場長を、労安法違反で書類送検した。
2010年8月13日、地検は工場長を起訴。専務を在宅起訴。主任オペレーターは違反の容疑が軽微だとして起訴猶予とした。
(ブログ者コメント)
□ブログ者は、たまに、「安全性」×「作業性」=1の関係式が成り立つのではないか・・・と思うことがあるが、この事例に接した際もそう感じた。
インターロックという安全設備があったがために、経営的には作業効率の低下が、作業する人には面倒臭さがもたらされた。
面倒臭ければショートパスしたくなるのが人間の常だが、それを抑えるのが安全管理者の役目だ。
ネットで調べると従業員130人の中堅企業らしいが、なぜ安全管理体制が形骸化したのだろう?インターロック機能の意味合いも機械メーカーから伝えられていたと思うのだが・・・。
インターロックという安全設備があったがために、経営的には作業効率の低下が、作業する人には面倒臭さがもたらされた。
面倒臭ければショートパスしたくなるのが人間の常だが、それを抑えるのが安全管理者の役目だ。
ネットで調べると従業員130人の中堅企業らしいが、なぜ安全管理体制が形骸化したのだろう?インターロック機能の意味合いも機械メーカーから伝えられていたと思うのだが・・・。
□同種事例として、JR西の緊急列車停止装置警報スピーカー詰めもの事件がある。これは、今年9月、音がうるさいと紙などがスピーカーに詰められていることが発覚したものだ。Y.T社は会社全体、JR西は一部の不心得社員によるものという違いはあるが、両社に共通するところは、組織に安全文化が根付いてないということではないだろうか?
(2011年7月14日 修正1 ;追記)
2011年7月13日18時20分に、NHK山形から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死などの罪に問われている当時の工場長に対し、山形地裁は、執行猶予のついた有罪判決を言い渡した。当時の工場長は、安全装置を作動しない状態で作業を続けさせ、従業員の安全を確保する義務を怠ったとして、業務上過失致死などの罪に問われている。
裁判長は、「以前にも安全装置が作動しない状態にして労災事故が起きており、生産効率ばかりを重視した動機は無責任で犯行は悪質だ」と指摘した。
その一方で、反省の態度を示していることや遺族との間で示談が成立していることなどをあげ、執行猶予4年の判決を言い渡した。
ヨコタ東北は、「判決を真摯に受け止めると同時に、再びこのような事故が起こらないように企業努力に励みます」とするコメントを出した。
裁判長は、「以前にも安全装置が作動しない状態にして労災事故が起きており、生産効率ばかりを重視した動機は無責任で犯行は悪質だ」と指摘した。
その一方で、反省の態度を示していることや遺族との間で示談が成立していることなどをあげ、執行猶予4年の判決を言い渡した。
ヨコタ東北は、「判決を真摯に受け止めると同時に、再びこのような事故が起こらないように企業努力に励みます」とするコメントを出した。
PR
この記事にコメントする
通信欄
問合せなどあれば記事末尾の読者通信欄に名前(匿名可)とメルアドを記入し
①確認ボタンをクリック
②記入欄に用件記入
③確認ボタンをクリック
④内容がOKであれば送信ボタンをクリック
してください。
ちなみに「ご送信ありがとうございました」との返信がありますが。それは通信欄会社からの自動メッセージですので、ご留意ください。
カテゴリー Category
最新コメント Latest Comments
[06/09 ※無記名]
[06/01 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[01/20 ※無記名]
[08/31 ガーゴイル]
[09/27 三浦]
[03/02 南方英則]
[11/20 山城守]
[07/20 記事内容について訂正をお願いします。]
[07/16 神戸ファン]
[04/21 Rawi]
[08/12 山田晴通]
[04/24 道産子]
[04/15 道産子]
[04/15 道産子]
[04/05 道産子]
[04/02 道産子]
[04/01 道産子]
[02/27 道産子]
[02/26 愛読者]
[01/10 愛読者]
[11/07 愛読者]
[10/12 愛読者]
[08/24 愛読者]
ツイッターなどへの接続
製造業ブログランキングへの接続
最新トラックバック
カウンター
アクセス解析
プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。