







2018年2月23日19時7分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年11月、多治見市で建設会社の作業員の男性が重機の間に挟まれて死亡した事故で、多治見労基署は安全措置を怠ったとして23日、建設会社と会社の社長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは土岐市の建設会社、N重機と会社の69歳の男性社長。
同署によると、去年11月、多治見市山吹町にある会社の作業場で、当時56歳の作業員の男性がブルドーザーから燃料を抜く作業をしていたところ、突然、ブルドーザーが動き出し、男性は近くにあったトラックとの間に挟まれて死亡した。
作業員がブルドーザーの運転席を離れる場合、現場の監督者や経営者には、エンジンを止めるとともにブレーキをかけるなどしてブルドーザーが動かないようにする義務があるが、同署によると、事故当時、そうした措置は取られていなかった。
このため同署は、安全措置を怠ったことが事故につながったとして、23日、労安法違反の疑いで会社と社長を書類送検した。
調べに対し社長は、「普段からそうした措置は取っていなかった」と話し、容疑を認めているという。
出典
『作業員死亡で建設会社書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085490361.html
2017年8月13日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7459/
(2018年3月5日 修正1 ;追記)
2018年2月23日13時7分に産経新聞から、ガスボンベは固定されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警視庁生活環境課は23日、ボンベを車で運搬する際に必要な安全措置を取っていなかったとして、高圧ガス保安法違反の疑いで、車を運転していた食品卸売販売会社の男性取締役(42)=川崎市=を書類送検した。
同課によると、取締役は副業として祭りなどでの屋台出店を行っており、事故当時は埼玉県朝霞市内での出店を終えて移動中だった。
送検容疑は29年8月6日午後9時55分ごろ、車でボンベを運搬する際に、ガスの入ったボンベ4本を倒れないように固定したり、火災発生に備えて消火器を積んだりしなかったなどとしている。
取締役は座席の間にボンベを置き、上にごみを置いていた。
容疑を認めており、「他の荷物で動かないようにすれば大丈夫だと思った」などと説明しているという。
この事故で、取締役と助手席に乗っていた男性アルバイト(41)が軽いやけどを負い、近隣の住宅の窓ガラスが割れるなどの被害が発生した。
出典
『東京・練馬の車両爆発火災 ガスボンベ違法運搬容疑で会社取締役逮捕』
http://www.sankei.com/affairs/news/180223/afr1802230023-n1.html
2月24日付で朝日新聞東京南部版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
車には、重さ8~10kgのガスボンベ計8本や、機材などが積まれていた。
着火原因は特定できなかった。
(ブログ者コメント)
ボンベが固定されていなかったことが重点的に報じられていることから考えると、振動などでバルブが緩み・・・といったことだったのかもしれない。
2018年2月23日11時15分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国内初の「消防飛行艇」製造を目指す航空機メーカー「新明和工業」の甲南工場(神戸市東灘区)で22日、飛行艇に取り付けて水を運ぶ「水タンク」を使った放水実験が行われた。
タンクは、海上自衛隊の救難飛行艇を改良することで搭載可能となる。
同社の担当者は、「南海トラフ巨大地震のような大規模災害での新兵器に」と力を入れている。
同社は平成7(1995)年の阪神大震災での被災経験を受け、平成20(2008)年から大規模火災に対応できる消防飛行艇の開発に着手。
飛行艇の胴体部分に消防用水を運搬するタンクを取り付けることで消防飛行艇として運用する研究を進めている。
同社が構想する消防飛行艇は、海自の救難飛行艇「US2」の改良機で、一度に消防ヘリの7倍の約15トンの水を運搬できる。
直接、海や湖に離着陸して取水できるため、長時間の消火活動が可能という。
この日の実験では、実際に搭載可能なタンクと同形の縦横約2m、高さ約2.5mのタンクを工場内に設置。
約20人の社員らが見守るなか、7.5トンの水や消火剤を放水し、タンクに不具合が出ないかなどを確認した。
同社技術部計画課の郷田課長は、「技術的な問題点の解消を進め、要望があれば飛行艇の製造に着手したい」と話した。
【用語解説 「US2」】
陸上だけでなく、海面でも離着水できる救難飛行艇。
輸送用機器メーカーの新明和工業(本社・兵庫県宝塚市)が製造し、海上自衛隊が運用している。
世界で唯一、波高3mの荒波でも離着水できる上、最高速度は時速約580km、航続距離は約4700kmと、世界最高水準の性能を有する。
全長33.3m、幅33.2mで、乗員11人。
出典
『ヘリ7倍の水タンク…海自US2を改良「消防飛行艇」、新明和工業が開発中』
http://www.sankei.com/west/news/180223/wst1802230033-n1.html
2018年2月23日7時11分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国際航空運送協会(IATA)は22日、2017年の商業用航空機の事故に関する統計を公表、ジェット旅客機に限ると死亡事故はゼロだった。
世界的に航空機の安全性は向上しており、100万便当たりの事故発生率は1.08と、12~16年の平均値の2.01と比べ、大きく改善した。
17年に起きた商用機の事故は45件。
うち死亡事故は6件で、乗客乗員の死者は19人だった。
16年の死亡事故は9件で、死者は202人だった。
17年の死亡事故のうち、5件はプロペラ機の事故。
1件がジェット貨物機の墜落事故で、乗客乗員に加え地上で巻き込まれた35人が死亡した。
ジェット機に限ると、機体が失われるような大きな事故の発生率は100万便当たり0.11。
12~16年の平均値は0.33だった。
商用機全体の17年の輸送実績は約4180万便で、旅客数は計41億人だった。
出典
『ジェット機の死亡事故ゼロ 17年、安全性向上』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2728848023022018000000/
2018年2月23日付で毎日新聞神奈川版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月23日9時57分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
横須賀市教育委員会は22日、市立小学校の校庭で今月7日の放課後、アスレチック遊具で遊んでいた小学2年の女児(8)が遊具の不具合で地面に転落、左手首骨折などの重傷を負ったと発表した。
遊具は、高さ約3mからつるした18本のロープを上り下りして遊ぶもので、1988年に設置。
踊り場(高さ約2.5m)に座っていた女児がバランスを崩してロープをつかんだところ、ボルトごとロープが抜け落ちた。
接着剤が劣化し、ボルトが緩んでいた可能性があるという。
点検は専門業者が2年に1度、教職員が不定期に目視で行い、業者が2016年度に点検した際に問題はなく、同校の教諭が昨年10~11月に目視で確認した時も異常は見つかっていなかった。
同校は遊具の使用を禁止し、業者が修理と点検を行った。
市内36校にある同様の遊具38基についても、3月に点検を行う。
市教委は、保護者の意向を理由に校名を明らかにしていない。
出典
『遊具事故 不具合で転落し小2骨折 横須賀の小学校』
http://mainichi.jp/articles/20180223/ddl/k14/040/114000c
『校庭の遊具破損、小2女児が転落し重傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180223-OYT1T50035.html
2月22日付で横須賀市のHPには、下記趣旨の記事が掲載されていた。
5.事故の内容
児童が遊具のロープを掴んだ際に、ロープを吊っている接続金具のボルトが抜け、ロープとともに約2.5mの高さから地面に転落した。
6.事故の原因
接続金具のボルトが緩みロープとともに転落したものである。
ボルトが緩んだ原因は不明ですが、ボルトに塗られていた接着剤が劣化して、ロープの揺れの振動などで徐々に緩んでいったものと推測されます。
7.遊具点検の状況
専門業者による遊具の安全点検は2年に1回実施しており、当該校は平成28年6月24日に実施。
その他の点検として、学校による安全点検は、平成29年5月30日に実施したほか、不定期で目視等の点検を行っていた。
出典
『市立学校での負傷事故について』
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/8140/nagekomi/20180222.html
2018年2月23日付で朝日新聞(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府内の公益社団法人「四条畷市シルバー人材センター」から委託された草刈り作業中の事故で失明したとして、四条畷市の男性(75)がセンターなどに約2300万円の損害賠償を求めて提訴した。
23日に大阪地裁で初弁論があり、センター側は争う姿勢を示した。
訴状などによると、男性は2016年10月、円盤状の刃の高速回転で草を刈る「刈払機」を使って同市内の大学キャンパスで除草作業中、跳ね上がった土が目に入り、土中のカビ菌により左目を失明したという。
「刈払機」を製造する複数のメーカーは、安全確保のため、防護眼鏡を着用し、湿度が高い環境では眼鏡が曇るため作業しないよう求めている。
事故当日は雨上がりで湿度も高かったが、男性は作業を求められ、視野を確保するため眼鏡を着けずに作業せざるをえなかったとしている。
事故後、目の前の手の動きを判別する程度の視力しかなくなり、カビ菌の再発防止のため、午前7時から午後9時まで、定期的に点眼しなければならないという。
また、男性は恒常的に1日4時間超作業し、手や腕に痛みやしびれ、握力の低下が生じる振動障害と診断されたとも主張。
業界団体は、作業は1日2時間以内が望ましいと指導しており、男性はセンターが高齢者が安全に就労できるか確認する義務を怠ったと訴えている。
センター側は「個別の事案については、お答えできない」としている。
「刈払機」は、ホームセンターやインターネットで手軽に購入できる。
消費者庁と国民生活センターによると、統計を取り始めた2009年から17年6月までに、「刈払機」による事故は140件報告された。
被害者の半数は60歳以上で、手の指や足の骨折や切断、目の損傷など、重篤な事故も多い。
消費者庁は、家族や周囲の人も、作業者が安全対策をきちんと行っているか確認するよう、呼び掛けている。
厚労省の通達に基づき講習を実施する「林業・木材製造業労働災害防止協会」によると、高齢者は視野が狭くなる傾向があるといい、通常のカリキュラムに加え、実技を時間をかけて指導することも多いという。
(ブログ者コメント)
「厚労省の通達に基づき講習を実施」と報じられている件、上記協会以外、さまざまな機関で講習が開かれている。
以下は、(社)安全衛生マネジメント協会の案内文(抜粋)。
『刈払機取扱作業者安全衛生教育』
刈払機は山林だけでなく道路、河川、田畑、公園、工場敷地などの幅広い場所で使用されていますが、取扱い方法を間違えたり、点検や整備不足などから事故を引き起こし、最悪の場合は死亡災害に至ったケースもあります。
こうしたことから、各種作業における刈払機の使用にあたって作業者の安全を確保するため、事業者に『チェーンソーによる伐木造材作業等の特別教育』に準じた教育を実施するよう、厚生労働省より通達文書が出されています。
これは、事業者が刈払機の取扱作業者に対して、安全衛生に関する知識を習得させるように、安全衛生教育の実施を求めているものです。
当協会では、この通達に基づく安全衛生教育を実施しています。
[対象者]
業務として刈払機を使用する作業に従事する者
https://www.aemk.or.jp/kyoiku/shubetsu_kariharai.html
2018年2月23日18時5分に上越タウンジャーナルから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月23日午後1時20分頃、新潟県上越市黒井の信越化学工業直江津工場敷地内で、掘削機を使用しての地盤調査中に天然ガスが噴出して建物屋根の一部を破損する事故が発生した。
警察によると、けが人はいない模様。
午後5時55分現在、天然ガスは噴出中で、消防などにより散水が続けられている。
同工場によると、ガスには濃度の低いメタンが含まれており、火災につながらないよう、周辺でガス検知を行っているという。
事故があったのは、同工場内で協力会社の安全管理を行う団体「安全協議会」が入る建物。
同工場によると、既存の建物を解体・新築するためにボーリングによる地盤調査を行っていたところ、地下60m付近で天然ガスが噴出し、掘削に使っていた鉄の棒を吹き飛ばし、屋根を壊した。
屋根の破損は数10cmから1mほどだという。
同社関連会社の従業員2人が作業にあたっていた。
同工場の広報担当者は、「現在の時点で天然ガスによる被害は認められていない」と話している。
現場はJR黒井駅近く。
出典
『信越化学工業直江津工場敷地内で天然ガス噴出 建物屋根の一部を破損』
https://www.joetsutj.com/articles/55738577
2月23日18時3分にNHK新潟からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
60mほど掘り進んだところで、突然、ガスが噴出した。
工場によると、噴出したガスで掘削用のパイプが吹き飛び、高さ20mほどのところにある建物の屋根の一部が壊れた。
出典
『工場で天然ガス噴出 屋根が破損』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180223/1030002260.html
2月23日付で同社HPに、下記趣旨の記事が掲載されていた。
消防署の見解では、建物内の噴出した現場では可燃性のガスを検出したものの、大気中では可燃性のガスは検出されませんでした。
ガスの濃度は低く、着火の危険性は無いと判断いたしましたが、当面の間、放水作業を継続してまいります。
『直江津工場でのガス噴出について』
https://www.shinetsu.co.jp/jp/news/archive.php?id=1203
2月24日付で同社HPには、下記趣旨の記事が掲載されていた。
本日午前8時頃、消防及び警察立会いのもと、ガスは検出されず、安全であることを確認いたしました。
『直江津工場でのガス噴出の終息について』
https://www.shinetsu.co.jp/jp/news/archive.php?id=1204
(ブログ者コメント)
〇NHKの映像を見ると、スレート?屋根に開いた穴に向け消防車から放水されていて、その穴から時折、数m程度の高さで水柱が立っていた。
吹き飛ばされたパイプを通じて噴出したガスが放水された水を吹き飛ばし・・・という現象だったのかもしれない。
〇ちなみに、新潟県は天然ガスの産出地としても有名だ。
その点も考慮してボーリングしていたとは思うのだが・・・。
2018年2月23日18時4分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前9時40分ごろ、矢吹町中畑で、木を伐採していた男女2人が転落したという通報が、一緒に作業していた男性から消防に入った。
2人は玉川村の農業、Bさん(63)とその妻(58)で、病院に運ばれたが、その後、死亡が確認された。
警察と消防によると、2人はクレーンでつり上げられたゴンドラに乗り、10mほどの高さで住宅の敷地の木の枝を切り落とす作業をしていたが、つり上げるためのワイヤーとゴンドラをつなぐフックが4か所のうち2か所で外れていたという。
このため、警察と消防は、フックが外れてゴンドラが傾いたため転落したとみて、さらに詳しい原因を調べている。
この住宅の女性は、「午前8時ごろから作業が始まりましたが、作業の音がせず、ゴンドラのかごも上がっていなかったため、おかしいと思い見に来たら、2人が倒れていました」と話していた。
現場は、JR矢吹駅から南東に5kmほど離れた、住宅が点在する地域。
出典
『枝切り作業中に転落 夫婦死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20180223/6050000202.html
2月23日19時12分に福島民報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前9時半ごろ、福島県矢吹町の住宅敷地内で、木の枝を切り落としていた農業Bさん(63)と妻(58)が約10mの高さから転落し、搬送先の病院で死亡が確認された。
死因は出血性ショックとみられる。
警察によると、2人は住人に木の剪定を頼まれ、クレーン車でつり上げたゴンドラに乗って作業中、ゴンドラをつっていたフックが外れて傾き、地上に落下した。
警察が詳しい事故原因を調べている。
クレーンを操作していた男性が2人が落ちるのを目撃し、「約10mの高さから転落して意識がない」と119番した。
出典
『福島、枝切り中に転落の夫婦死亡 高さ10m、ゴンドラで作業』
http://www.minpo.jp/globalnews/detail/2018022301001989
2月24日付で朝日新聞福島中会版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ゴンドラとクレーン車はワイヤで複数個所固定されていたが、そのうちの1箇所が何らかの原因で外れた。
ゴンドラは逆さまになって2人は投げ出され、地面に落下したという。
2人は庭の剪定などを請け負っており、この日も依頼のあった民家で作業中だったという。
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、ゴンドラは1辺が1m程度の立方体で、側面は網のようなもので囲われているように見える。
フック2か所は外れなかったらしいので、安全帯をしていたら助かったのかもしれない。
2018年2月23日18時19分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前、栗原市でトラックに鉄板を積み込む作業をしていた77歳の男性が鉄板と重機の間に挟まれ、搬送先の病院で死亡した。
警察によると、23日午前8時ごろ、栗原市築館の工事現場で、市内に住む土木作業員、Sさん(男性、77歳)が土手の補強工事をしていたところ、鉄板と重機の間に挟まれたという。
Sさんは病院に運ばれたが、胸などを強く打ち、およそ2時間後に死亡した。
現場にいた同僚の話などから、警察は、Sさんが重機から降りてトラックの荷台にひっかかった鉄板をなおそうとしたところ事故にあったと見ているということで、警察は、さらに詳しい状況を調べている。
出典
『鉄板と重機にはさまれ男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20180223/0000285.html
2月24日付で朝日新聞宮城全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、Sさんは重機を使い、同僚2人と1枚800kgの鉄板をトラックの荷台に積み込む作業をしていた。
荷台に引っ掛かった鉄板を外した際の反動で、鉄板と重機の間に胸を挟まれたという。
死因は出血性ショック。
2018年2月22日21時21分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20km以上歩くなど過酷な社員研修で足に障害が残ったとして、太陽光発電設備などを手掛ける「サニックス」(福岡市)に元社員の男性(52)=広島県福山市=が約2200万円の損害賠償を求めた訴訟で、広島地裁福山支部は22日、サニックスに1592万円の支払いを命じた。
金光裁判官は、「年齢や運動経験を全く配慮せず、研修内容に無理がある」と述べた。
判決によると、男性は2013年に入社し、福岡県宗像市の同社施設で13日間の研修に参加した。
当時48歳で体重が101kgあったが、10人の班で繰り返し歩かされ、終盤には「サニックススピリッツ」と称して24kmを5時間以内で歩く訓練を課された。
会社側には「一人でも離脱したら班全体が失格」、「正社員になれない」などと言われ、男性は鎮痛薬を飲んで完歩。
しかし、右足の膝が動きにくくなる障害などが残り、男性は14年に退社して労災認定も受けた。
同社は「症状の原因は痛風」などと主張したが、金光裁判官は無理な歩行が原因と判断。
その上で、「研修参加者の外出を禁じ、病院を受診する機会を奪っている。『スピリッツ』は個人差や運動経験の有無に全く配慮していない無理があるプログラム」などとし、後遺症による逸失利益や慰謝料などを支払うよう、同社に命じた。
同社は、取材に対し「安全配慮をしていたという認識に変わりはない」と述べた。
出典
『過酷研修で障害 サニックスに賠償命令』
https://mainichi.jp/articles/20180223/k00/00m/040/105000c
2月22日20時30分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は2013年8月に入社。
福岡県宗像市での研修で24kmを5時間以内で歩くプログラムに臨み、4時間51分で歩ききった。
その後、病院で右足関節離断性骨軟骨炎などと診断され、足の一部の関節の可動範囲が狭まるなど、両足に障害が残ったという。
当時、身長171cm、体重101kg。
事前の訓練で足の痛みを訴えたが、「完歩しないと正社員にはなれない」と言われたと主張していた。
判決は、足の障害は研修によるものと認定。
「参加者の個人差や運動経験に配慮していない点で、無理があるプログラム」と指摘し、事前の訓練で痛みを訴えたのに中断させず、医師の診察も受けさせなかったことは安全配慮義務違反にあたるとした。
同社の広報担当者は、「主張が認められなかったことは遺憾。今後の対応は判決を確認してから検討したい」としている。
出典
『24キロ完歩研修「無理がある」 福岡の会社に賠償命令』
https://www.asahi.com/articles/ASL2Q5DNWL2QPITB00M.html
2016年6月27日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正2として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6054/
(2018年3月2日 修正2 ;追記)
2018年2月22日20時6分に産経新聞westから、工事届が期限内に提出されていなかったとして責任者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸西労基署は22日、安全管理に不備があったとして、労安法違反の疑いで、元請けの「横河ブリッジ」(千葉県船橋市)の現場責任者の男性(43)と法人としての同社を神戸地検に書類送検した。
送検容疑は、27年9月7日に始まった神戸市北区の橋桁架設工事で、図面や工程表が書かれた建設工事計画届を工事開始の14日前までに管轄の同署へ提出する義務を怠ったとしている。
計画届は、工事開始直前に提出された。
同署は、事故防止につながる手続きを怠った結果、10人を死傷させる事故を招いた責任は重いと判断した。
出典
『新名神・橋桁落下、元請けの横河ブリッジを書類送検 神戸西労基署』
http://www.sankei.com/west/news/180222/wst1802220084-n1.html
(2018年3月22日 修正3 ;追記)
2018年3月16日18時4分にNHK兵庫から、予定していた地盤調査を失念していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は16日、建設会社の現場所長ら社員4人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
警察によると、所長ら3人は容疑を認め、39歳の社員は「危険は認識していなかった」と否認しているという。
警察によると当時の現場所長は、これまでの任意の調べに対して「予定していた地盤調査の実施を失念していた」と話したという。
さらに、事故前日に地盤沈下の影響で地割れが起きていると報告を受けたのに、工期が1週間ほどに迫っていたため、安全対策を取らずに工事を続けたという。
出典
『新名神橋桁落下で4人書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023045131.html
3月16日13時40分に神戸新聞からは、計画外の塩ビシートで橋桁が滑りやすくなっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月16日2時0分にも神戸新聞から、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は、4人が事故前日から支柱の沈下を知りながら発注元の西日本高速道路に報告せず工事を続行し、危険な状態にもかかわらず作業員の避難も検討しなかったと判断。
また、橋桁を載せる仮設台には、塗装面の保護などのため、計画外の塩化ビニールシートが使われており、傾いた橋桁が滑りやすくなった要因になったとみている。
出典
『新名神橋桁落下事故 工事元請ら4人書類送検』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201803/0011073512.shtml
『新名神橋桁落下事故 元請け業者ら4人書類送検へ』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201803/0011072106.shtml
3月16日7時35分に産経新聞westからは、橋桁が傾いた時の様子が下記趣旨で図解付きでネット配信されていた。
県警は事故後、原因究明のため研究機関に部材の鑑定を依頼。
捜査の末、事故前日の21日午前9時半ごろ、橋桁東側をつり上げていた「ベント設備」の北側支柱が南側支柱より約2.5cm地面に沈み込む「不等沈下」が起きたと特定した。
その後、不等沈下は約4cmに拡大し、北側支柱が西側に約18.5cm傾いたため、全体のバランスが崩れて落下したと結論づけた。
出典
『新名神橋桁落下事故、元現場所長ら4人きょう書類送検 安全管理怠った疑い、「危険と思いながら対策しなかった」 兵庫県警』
http://www.sankei.com/west/news/180316/wst1803160010-n1.html
(2018年7月28日 修正4 ;追記)
2018年7月26日12時37分に日本経済新聞から、元現場所長だけが業過罪で在宅起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸地検は26日、横河ブリッジの工事責任者だった元現場所長(44)を業務上過失致死傷罪で在宅起訴した。
他に同容疑で書類送検されていた3人は不起訴とした。
起訴状によると、元所長は工期内の完成を優先させるあまり、工事計画に反して事前の地盤調査をしなかったほか、落下につながった現場付近の地盤沈下について、事故前日と当日に報告を受けたのに作業員を退避させず、2人を死亡させ、8人に重傷を負わせたとしている。
事故を巡っては、兵庫県警が今年3月、同容疑で元所長ら4人を書類送検。
地検は、地盤沈下を把握していた担当者の中でも、トップである元所長の責任が重いと判断したとみられる。
出典
『元現場所長を在宅起訴 神戸の橋桁落下、業過致死傷罪』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3342415026072018AC1000/
7月26日21時48分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸地検は26日、元現場副所長(44)ら3人の処分について、起訴猶予だったと明らかにした。
捜査関係者によると、工事に関わった期間が比較的短かったことや、3人のうち1人が地盤調査を進言していたことなどを考慮。
地検は、同罪で起訴した元現場所長(44)が現場トップとして責任が最も重く、3人は従属的立場だったと判断した。
捜査関係者によると、元所長は「工期に間に合わせるために地盤調査を省いた」という趣旨の供述をしている。
また、横河ブリッジと元所長は、工事前に必要書類を神戸西労基署に提出しなかったとして、労安法違反容疑でも書類送検されたが、地検は「書類の不備で提出が遅れたのが理由だった」として、起訴猶予処分とした。
出典
『元副所長ら3人は起訴猶予 神戸の橋桁落下事故』
http://www.sankei.com/west/news/180726/wst1807260084-n1.html
2018年2月22日19時0分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
製品評価技術基盤機構(NITE)は22日、給湯器や電気こんろなどが、リコールとなった後も点検や交換を受けずに使い続け、事故に至った件数が、昨年3月までの10年間に1283件に上ったと発表した。
大半は火災となり、死亡が2件、重傷事故も80件あった。
ホームページや新聞のリコール情報に注意し、掲載された製品は使用を中止して事業者に連絡するよう、呼び掛けている。
製品別では、「小形キッチンユニット用電気こんろ協議会」の電気こんろで最多の115件の事故が起き、「ノーリツ」の石油給湯器で100件、「岩谷産業」の電子レンジで45件あった。
2013年2月には、長崎市のグループホームで、加湿器(TDK、1999年リコール)から出火して、高齢入所者5人が死亡した。
昨年1月には、電子レンジ加熱式の湯たんぽ(ADEKA、99年リコール)が破裂し、使用者が重いやけどを負った。
NITEの担当者は、「古い製品の場合は、経年劣化による事故にも注意してほしい」と話している。
〔共同〕
出典
『リコール製品、使用中止を 使い続け事故多発、死亡も』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2725788022022018CR8000/
(ブログ者コメント)
元記事と思われる記事は下記。
(平成30年2月22日 製品評価技術基盤機構HP)
事業者がリコール※1を実施した後もリコール製品で重大製品事故が発生しています。
重大製品事故の報告・公表制度が始まった平成19 年度から平成28 年度までの10年間にNITE が受け付けた重大製品事故9,780 件※2のうち、リコール製品による重大製品事故※3は2,334 件発生しています。
その中で、リコール実施後に発生した重大製品事故であり、かつ、事故の原因が製品起因※4によるもの(以下、「リコール後の重大製品事故」という)が、1,283 件ありました。
このリコール後の重大製品事故は、消費者にリコール情報が確実に届き、かつ、消費者の協力が得られ、回収・点検・交換などの対策が行われていれば未然に防ぐことができた可能性が高い事故です。
今月は、リコール後の重大製品事故を未然に防止するために、リコール情報の入手方法や注意点、近年の事故事例を紹介し、広く注意喚起を行います。
年度毎の発生状況を見ると、どの年も重大製品事故のうち、1 割以上がリコール後の重大製品事故に該当します。
事故の被害状況は、1,283 件のうち、死亡事故2 件、重傷事故80 件発生し、被害者数は死亡6 人、重傷84 人に上っています。
リコール製品を使用し続けると重大製品事故が発生するおそれがありますので、リコール製品をお持ちの場合は、不具合が生じていなくても使用を中止し、販売店や、製造・輸入事業者に連絡してください。
リコール情報を見逃さず、事故を未然に防ぎましょう。
【リコール製品による重大製品事故を防ぐために】
・最新のリコール情報を事業者ホームページなどから入手する。
・新聞、折り込みチラシ、雑誌、ダイレクトメールなどリコール情報を見逃さない。
・リコール製品と分かったら、不具合がなくても使用を中止し、事業者に連絡する。
(※1) 事業者の製品安全を確保する活動のうち、消費生活用製品による事故の発生及び拡大の可能性を最小限にすることを目的とした、製品の回収、交換、点検、修理、注意喚起など。
(※2) 製品事故調査判定合同会議(消費者安全調査委員会製品事故情報専門調査会及び消費経済審議会製品安全部会製品事故判定第三者委員会)において、外火や放火など製品事故でないと判断されたものを除く。
(※3) 事故発生時にはリコール対象ではなかったが、後にリコール対象となった重大製品事故も含む。
(※4) 事故原因が製品の不具合や劣化によるもの。長期間の使用による経年劣化も含む
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2017fy/prs180222.html
2018年2月22日10時23分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
記録的な大雪で嶺北のガソリンスタンドの70%近くが、一時、営業を休止した問題で、坂井市にある油槽所からの主要な輸送ルートが、福井県が定めた除雪計画で優先的に除雪を進める路線に含まれていなかったことが、県への取材でわかった。
今回の大雪の影響で、2月11日には、嶺北の230のスタンドのうち67%にあたる154の店舗が営業休止を余儀なくされるなど、市民生活に大きな影響が出た。
福井県によると、坂井市にある2か所の油槽所からの主要な輸送ルートになっている県道「三国春江線」が、福井県が定めた除雪計画で「最重点除雪路線」に含まれていなかったという。
このため、除雪が後回しにされたり追いつかなかったりして、各地のスタンドにガソリンや軽油などを輸送できない状態が続いた。
「最重点除雪路線」は、道路の積雪が5cmを超えた場合に優先的に作業を進めるもので、1日あたりの交通量を基準に決めているほか、病院や原子力発電所など重要施設につながる道路を指定しているが、県道「三国春江線」は条件を満たしていなかった。
また、除雪計画を担当する福井県の道路保全課は、記録的な大雪が福井市で観測された2月7日の2日後か3日後に事態を把握したという。
福井県は、今月11日以降、県道「三国春江線」の除雪を重点的に進めていて、今後、除雪計画の見直しを進める方針。
出典
『「油槽所ルート」除雪計画見直し』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055419071.html
※当時のガソリンスタンドの状況は、下記記事参照。
(2018年2月8日7時15分 gooニュース;福井新聞)
記録的な大雪の影響でガソリンなどを運ぶタンクローリーが動けず、福井、勝山、大野各市の給油所では、販売するガソリン、軽油、灯油など在庫燃料が枯渇し始めた。
福井県坂井市三国町の油槽所までの道路の除雪が追い付いていないためだ。
市民生活の“命綱”ともいえる暖房用や除雪車両への影響を懸念する声も出始めている。
福井市田原2丁目の室次呉服町SSは、5日に来る予定だったタンクローリーは到着せず、7日午前11時時点で、既に軽油はなくなった。
来店客は通常の1.5倍あるが、灯油とレギュラーガソリンもほぼないという。
福井県内13店舗を運営する栄月の大名町SS(福井市春山1丁目)では、7日から20ℓの給油制限を行っている。
レギュラーは午前10時半現在、残り約7000ℓ。
高桑マネジャー(42)は、「残量は2、3日持つかどうか」と話した。
給油制限するスタンドは多い。
連日フル稼働する除雪車の燃料は軽油。
「除雪車向けの軽油ももうなくなりそうだ」と不安を示すスタンドの所長もいる。
勝山市雪害対策本部によると、同市の除雪車向けの軽油の貯蔵はなく、「このままでは除雪ができない所が出てくる恐れがある」と危機感を強める。
福井市消防局がタンク車を使い、7日中に900ℓを勝山市へ運ぶ。
福井市は、県石油業協同組合との協定に基づき、除雪機械への優先給油を求めた。
同組合が在庫のある給油所をリスト化。
建設業者に通知する。
軽油などの燃料油の確保は、県内公共交通の運行再開に影響を与える可能性がある。
えちぜん鉄道と福井鉄道の除雪車の中には、軽油を使用している車両もある。
えち鉄は、「除雪車に給油できなければ、運行にも影響が出る」とする。
また、「線路の切り替えを行う分岐点(ポイント)の凍結を、熱風で防ぐ装置に灯油を使用している」と、えち鉄の豊北社長。
ディーゼル車の路線バスの燃料も軽油で、同じ課題を抱えている。
また、福井市は7日、一般家庭での灯油などの燃料節約を市民に呼び掛けた。
市内では、灯油販売を1缶のみとしている給油所もある。
複数のガソリンスタンド関係者は、「坂井市三国町の油槽所までタンクローリーを出せない」と口にする。
油槽所の担当者は、「目の前の道は除雪されているんですが…」と困惑気味だ。
室次の白崎社長は、「油槽所は同じ県内にあるのだから、優先して除雪すべき路線をもっと考えるべきではないか」と苦言を呈した。
福井県によると、油槽所から国道8号までの県道は7日午後2時までに除雪完了の予定だったが、同3時半現在、「車両の立ち往生の影響で一部終わっていない」(三国土木事務所)という。
勝山方面への東西の輸送路は、最優先して確保に努めているという。
出典
『ガソリンスタンド在庫ピンチ 除雪作業に影響も』
https://news.goo.ne.jp/article/fukui/region/fukui-20180208073054474.html
(2月10日20時40分 時事通信)
・・・・・
燃料不足は、大雪の影響で福井県坂井市沿岸の二つの貯蔵施設(油槽所)から各地のGSに輸送できないのが原因。
県産業政策課と同組合によると、燃料を運ぶタンクローリーは大きく、運転が難しいが、主要道路は除雪が追い付いていない。
道路はがたがたで幅も狭く、タンクローリーは立ち往生してしまう。
県などによると、GSに燃料がなくても、油槽所には十分な量が確保されており、タンカーによる供給も続いているという。
同組合の担当者は、「タンクローリーが走れるようになれば、すぐに解決する」と、一刻も早い除雪を求めている。
出典
『大雪の福井、燃料不足=スタンド4割休業-除雪追い付かず』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018021000562
(ブログ者コメント)
今冬の大雪によるトラブルは、本ブログでも何件か紹介スミ。
2018年2月23日9時49分に中京テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県春日井市にある金属加工の工場で、22日、作業をしていた男性従業員が機械の間に挟まれ、意識不明の重体となっている。
警察の調べによると、22日午後8時半ごろ、春日井市長塚町にある金属加工業「O社」の工場で、作業をしていた従業員・Mさん(29)がプレス機などの間に胸を挟まれ、すぐに病院に運ばれたが、意識不明の重体。
Mさんは、午後7時50分ごろから1人でフォークリフトのタイヤのアルミホイールをつくる作業をしていて、当時、現場には別の作業をしている従業員が5人ほどいたという。
警察は、ほかの従業員に話を聞くなどして、事故当時の状況を詳しく調べている。
出典
『機械の間に挟まれ男性作業員重体 春日井市』
http://www.ctv.co.jp/ctvnews/news86238223.html
2月24日付で朝日新聞名古屋版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
プレス機と、そこに材料を送り込む機械の間に挟まれた。
2018年2月22日20時26分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後5時前、埼玉県狭山市の自動車整備工場で「車両が燃えている」と、工場の従業員から消防に通報があった。
この火事で、敷地内にあった航空自衛隊のタンクローリー1台が全焼し男性1人が死亡したほか、男性3人が重軽傷を負った。
火が出た当時、この工場ではタンクローリーを整備する作業が行われていたということで、警察は、死亡したのは作業員の1人とみて確認を進めている。
また、車両の後部の燃え方が激しいということで、警察は、何らかの原因でタンクローリーの後部が爆発した可能性もあるとみて、詳しい状況を調べている。
現場は、西武新宿線の狭山市駅から北西に1kmほど離れた国道16号線沿い。
出典
『整備工場火災1人死亡3人重軽傷』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20180222/1100001640.html
2月22日21時25分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後4時50分ごろ、埼玉県狭山市入間川2丁目の「U自動車工業」の整備工場で、点検中のタンクローリーから出火した。
警察によると、車両は全焼し、男性1人が全身にやけどを負って死亡したほか、1人が意識不明の重体、さらに2人が重軽傷を負った。
警察が身元や出火原因などを調べている。
警察によると、タンクローリーは航空自衛隊入間基地の所有で、点検の依頼を受けた男性5人が作業していた。
出火当時は、亡くなった1人と重体の1人がタンクローリーの上で作業していたという。
出典
『整備中の空自タンクローリーから出火、4人死傷』
https://www.asahi.com/articles/ASL2Q6KKFL2QUTNB017.html
2月23日12時11分にNHK埼玉からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
車両後部の燃え方が激しいということで、警察は、タンクローリーの後部にあるポンプ部分から火が出た疑いがあると見て、詳しい原因を調べている。
出典
『タンクローリーから出火4人死傷』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20180223/1100001642.html
(2019年10月5日 修正1 ;追記)
2019年10月2日7時43分に埼玉新聞から、灯油を巡回させて点検中、手で押さえていたホースがハネ、霧状になった灯油に静電気で着火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
県警捜査1課と狭山署の合同捜査班は1日、業務上過失致死の疑いで、同社の元社長で顧問の男(71)をさいたま地検に書類送検した。
書類送検容疑は、18年2月22日午後4時50分ごろ、狭山市入間川2丁目の「U自動車工業」で、タンクローリーを点検する際、地元消防に届け出ず、必要な器具を使用しないなど安全管理を怠って火災を発生させ、従業員の26歳男性と41歳男性=いずれも当時=に重いやけどを負わせて死亡させた疑い。
「私に責任がある」と容疑を認めているという。
同課によると、同社はタンクローリーのポンプを点検するため、内部に循環させる灯油3千リットルを使用。
消防法では1千リットル以上を取り扱う場合に地元消防への届け出を規定しているが、元社長は届け出ていなかった。
また、政令ではホースとタンクをつなぐ注入管と呼ばれる器具の使用を定めているが、元社長はこれを使わず、タンクローリー上で従業員2人に手で固定させていた。
火災ではタンクローリーから出火し、上部で作業していた2人が死亡。
近くで作業していた別の男性従業員2人も顔や手に重いやけどを負った。
はねた灯油が霧状になって漂い、静電気により発火したとみられる。
元社長も近くにいたが、火災に気付いて逃げたため無事だった。
元社長は同様の作業をする場合、加入する組合から消防に届け出るよう過去にも指導されていた。
県警の調べに「灯油が霧状になると引火する可能性があると認識していた。法令に沿ったやり方で実施すべきで、危険性の認識が欠如していた」と供述しているという。
https://this.kiji.is/551880754870895713?c=39546741839462401
10月1日14時6分にNHK埼玉からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が火が出た原因を調べたところ、タンクローリーのホースが劣化していないか点検するために流していた灯油が気化し、静電気によって引火したとみられることがわかったということです。
警察は工場の責任者で社長だった71歳の男性が、危険物の取り扱いに関する政令で定められた器具を使わずに作業を行ったため灯油が気化したとして、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20191001/1100006637.html
2021年4月28日17時50分に産経新聞からは、元社長は不起訴になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
さいたま地検は28日、業務上過失致死容疑で書類送検された元社長の男性(73)を不起訴処分とした。
理由は明らかにしていない。
事故は30年2月、タンクローリーの点検作業中に発生。
県警は令和元年10月、安全管理義務を怠り従業員を死なせた疑いで元社長を書類送検したが、起訴を求める「厳重処分」ではなく、検察に判断を委ねる「相当処分」の意見を付けていた。
https://www.sankei.com/affairs/news/210428/afr2104280042-n1.html
2018年2月24日11時21分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後4時20分ごろ、茨城県下妻市江の住宅建材製造業「Wテクノ」の資材置き場で、フォークリフトの上に乗って作業をしていた千葉県栄町の建築作業員、Hさん(男性、66歳)が、フォークリフトの屋根の前部とフォークを上下させる柱部分に挟まれ、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、同僚の男性作業員(35)が挟まれた状態のHさんを発見し、別の作業員が119番通報したという。
警察は、現場の状況などから、Hさんが操作を誤った可能性が高いとみて原因を調べている。
出典
『フォークリフトにはさまれ男性死亡 操作誤ったか 茨城・下妻』
http://www.sankei.com/affairs/news/180224/afr1802240013-n1.html
2018年2月21日7時55分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
前橋労基署は20日、労安法違反の疑いで、食肉加工会社のN商店(群馬県伊勢崎市)と経営者の男(60)を書類送検した。
送検容疑は、昨年10月20日、20代の男性作業員に肉をミンチ加工する機械で挽肉製造を行わせた際、必要な危険防止措置を取らずに作業させ、右腕を切断するけがをさせたとしている。
肉の投入口から可動部分に接する危険があったが、同社では普段から投入口に蓋や囲いを設けておらず、男性は腕が食肉ミンチ機に巻き込まれた。
出典
『食肉ミンチ機で作業員が右腕切断 食肉加工会社を書類送検』
http://www.sankei.com/affairs/news/180221/afr1802210010-n1.html
2月22日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
工場で肉をミンチにする工程で、肉を機械内部へと送り込むスクリューに手が巻き込まれないよう、投入口に蓋や囲いを設けるなど、法律で定められた安全対策を講じなかった疑いがある。
2018年2月22日11時22分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市北区有馬町の資料館「神戸市立太閤の湯殿館」で21日夜、男性1人が救急搬送された事故で、警察は22日、意識不明になっていた同館職員、Nさん(男性、48歳)が死亡したと発表した。
現場では酸素濃度が低下していたといい、警察が死因などを調べている。
資料館は、市などで作る一般財団法人「神戸観光局」が運営。
警察や観光局によると、Nさんは隣接する「極楽寺」の関係者と共に、資料館1階の展示室に入り込んだ猫を捜していた。
豊臣秀吉ゆかりの「岩風呂遺構」(幅5m、奥行き5.5m)の底(深さ2m弱)にいた猫を捕まえようとして倒れたという。
その場で猫は死んだ。
観光局によると、Nさんは昨年2月から資料館で勤務し、健康面の問題はなかった。
遺構は土がむき出しで、水がたまることはあったが、近年は有毒ガスや温泉が出たことはないという。
資料館は、原因が分かるまでの間、休館する。
出典
『有馬温泉事故 男性職員1人死亡 現場の酸素濃度低下』
https://mainichi.jp/articles/20180222/k00/00e/040/319000c
2月22日20時30分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
有馬温泉観光協会などは22日、現地で会見を開き、同席した京都大の西村進名誉教授(物理地質学)が「地下から炭酸ガス(二酸化炭素)が噴出し、濃度が高まって酸欠で倒れた可能性が高い」との見方を示した。
協会によると、大気中の酸素濃度は21%程度だが、死亡したNさんが現場から搬出された際、13~14%に低下していた。
警察などによると、Nさんは資料館1階に展示されている「岩風呂遺構」の底(深さ1.7m)にいたネコを捕まえようとして倒れた。
西村名誉教授は、「現場は気温が低く、人の出入りも少ない状態で、二酸化炭素が滞留しやすい条件がそろっていた」と指摘。
ネコも死んでいたことから、「炭酸ガスが底にたまって酸素が欠乏し、窒息したのではないか」としている。
同温泉街は二酸化炭素を含む炭酸泉が多い。
出典
『高濃度の二酸化炭素滞留か 有馬・歴史資料館で職員死亡 専門家が指摘』
http://www.sankei.com/west/news/180222/wst1802220087-n1.html
2月22日11時39分に神戸新聞からは、下記趣旨の記事が現場の写真付きでネット配信されていた。
同館は、安土・桃山時代に豊臣秀吉が建設を命じたとされる岩風呂「湯山御殿」の遺構を紹介する神戸市立の施設。
遺構は1階の床下にあり、透明のアクリル板で囲われている。
清掃時などを除き、遺構内に人が立ち入ることはないという。
警察によると、新田さんは21日の営業が終了した午後7時35分ごろ、館内に入り込んだネコを捜していたところ、遺構内で動かなくなったネコを発見。
助け出そうと遺構に入り、すぐに倒れたという。
ネコも死んでいたという。
近くに住む男性は、「この施設で過去に事故は聞いたことがない。原因を究明して安心させてほしい」と顔をこわばらせた。
出典
『ネコ助けようとして酸素欠乏か 有馬の観光施設で男性死亡』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201802/0011008124.shtml
2月22日15時51分にNHK兵庫からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月22日1時40分に読売新聞から、2月22日6時10分にNHK関西からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
施設は、有馬温泉に湯治に訪れた豊臣秀吉が造らせたとされる湯山御殿の湯殿跡で、1999年にオープン。
現地で出土した蒸し風呂、岩風呂の遺構や関連資料などが展示されている。
消防や警察によると、男性が倒れていたのは岩風呂の近くのくぼんだところで、酸素の濃度が低くなっていたという。
このため消防は、温泉から出た二酸化炭素がたまって、酸欠状態になっていたとみて調べている。
Nさんは、閉館後に近隣の人から「湯殿館に飼い猫が入った」と連絡を受け、施設内に入っていたという。
現場の岩風呂跡に一般の人は立ち入ることはできないが、Nさんは猫を助け出そうとして入ったという。
施設を管理する神戸観光局の山崎課長は、「現場は職員や工事関係者が普通に出入りしていて、危険な場所だという認識はなく、とても驚いている」と話していた。
温泉から出るガスに詳しい東京工業大学の野上健治教授は、「有馬温泉は二酸化炭素が含まれる『炭酸泉』が多くあり、温泉がわき出す際に二酸化炭素が分離し、ふだんから空気中に放出されている」と話している。
そのうえで、「屋外の開けた場所であれば、風などで拡散されるため影響はないが、屋内や周囲より低いくぼ地などでは風が通りにくく、二酸化炭素がたまりやすくなることがある。今後の対策に生かすためにも専用の機器を使って詳しい調査を行い、二酸化炭素がどこで発生し、どのようにたまったのかなど、経路を特定することが重要だ」と指摘している。
出典
『有馬温泉施設で職員死亡 酸欠か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025444651.html
『秀吉ゆかりの湯殿跡、男性倒れ重体…ガス発生か』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180222-OYT1T50004.html?from=ycont_top_txt
『有馬温泉の施設で従業員倒れる』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180222/5439431.html
(ブログ者コメント)
過去に温泉だった場所で、数10年、数100年ぶりにガスが出た模様。
この点、今年1月に3000年ぶりに噴火した本白根山の噴火と同じパターンだ。
2018年2月21日17時35分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前10時半すぎ、さいたま市桜区にある埼玉大学の研究棟で「実験中にダクトに火が回った」と119番通報があった。
消防などが駆け付けると、10階建ての研究棟の9階部分に煙が充満していた。
警察によると、研究員の男性(35)が1人で化学の実験をしていたところ、火が出てダクトに燃え移ったという。
ポンプ車など17台が出動して消火活動にあたり、火は約3時間半後に消し止められた。
この火事によるけが人はいなかった。
出典
『「実験中にダクトに火が回った」埼玉大学で火災』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000121374.html
2018年2月20日4時57分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知市にある高知医療センターで、去年、食道がんの女性の手術中に医師が勘違いして、摘出する必要がなかった胃をすべて摘出する医療ミスがあったことがわかった。
高知医療センターによると、去年、食道がんの50代の女性の手術を行った際、本来は胃の一部だけを切り取る予定だったところを、執刀医が胃をすべて切り取るものと勘違いし、切る必要のない血管を切り離した。
結果として、女性は胃をすべて摘出せざるをえなくなったという。
センターによると、女性はすでに退院して自宅で療養しているということで、病院は今後も慎重に経過を観察するとしている。
この手術は5人の医師が担当していたが、医療センターは、当時は患部の場所ごとに2チームに分かれて同時に手術を行ったことで、力が分散した上、近くで見ていた若手の医師が執刀医に対して、本当に切ってよい血管か進言できなかったことなどがミスの原因だとしている。
そのうえでセンターは、同じような手術では、当面、複数のチームによる同時進行をしないことや、重要な血管を扱うときには執刀医と助手が声をかけながら確認を行うなどの再発防止策を講じるとしている。
出典
『手術中に勘違いで患者の胃を全摘』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20180220/8010001348.html
2月20日14時7分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
高知医療センター(高知市池)で昨年末、食道がんの患者の胃を誤って摘出してしまうミスがあり、運営する県・高知市病院企業団が19日、企業団議会で明らかにした。
医療センターによると、昨年末ごろ、食道がんにかかった県内在住の50代女性の食道を摘出する手術で、本来は胃を喉につなげるのに、腹部を執刀していた男性医師が摘出と勘違いし誤って胃の血管を切断。
血管の縫合も検討したが、血流が確保できない可能性があり、胃も摘出。
大腸を使って切除部分を補い、喉につなげたという。
女性は自宅療養中で、経過を観察するといい、補償の準備を進めている。
今回は喉と腹部を同時に別の医師が手術していたが、当面、同時に手術することをやめるという。
医療センターの吉川院長は、「患者さんやご家族におわびする。再発防止に努める」と話した。
出典
『高知医療センター 食道がん患者の胃を誤って摘出』
https://mainichi.jp/articles/20180220/k00/00e/040/217000c
2月20日15時58分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
センターによると、女性はがんの患部がある食道と胃の一部を取り除く手術を受けた。
手術は5人の医師が担当したが、医師の1人が「胃をすべて摘出する手術」と勘違いし、胃の一部を残すのに必要な血管を誤って切断した。
医師らはすぐにミスに気づいたが、胃はすべて摘出しないといけない状態になった。
女性は、現在は退院し自宅で療養中だという。
センターによると、手術を担当した医師らに懲戒処分はなく、口頭で注意したという。
出典
『医師が勘違い、胃を全摘出 高知医療センター』
https://www.asahi.com/articles/ASL2N3517L2NPLPB001.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。