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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201867日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

心理的ショックや過度の緊張状態が引き金となって、一時的に息苦しい状態を引き起こす「過呼吸」。

中には、胸の痛みやしびれ、けいれんなどの症状を伴うケースもあるという。

 

発症したときには、どう対処すればいいのか。

注意すべき点や素人が陥りがちな落とし穴について、専門家に聞いた。

 

 

【5秒で吐いて1秒吸う/紙袋使用は危険も/長期にわたれば診察を】

 

先月11日午後4時過ぎ、東京都港区のJR新橋駅前で、高校生7人が過呼吸の症状を訴えて病院に運ばれた。

いずれも遠足に来ていた女子生徒で、集合時間に遅れた一部の生徒が教員にしかられていたところ、連鎖的に具合が悪くなったという。

 

東京消防庁によると、生徒たちは手足のしびれや頭痛などを訴えていたが、7人とも意識はしっかりしており、症状は軽かった。

 

「速くて深い呼吸を繰り返すことで、血液中の二酸化炭素濃度が低下して起きる症状です。正式には『過換気』と呼ばれています」。

こう説明するのは、都立広尾病院・呼吸器科部長の山本和男医師。

 

「過換気」には、内臓疾患などが原因となる場合も含まれるが、特に、心理的な原因によるものは「過換気症候群」と呼ばれる。

 

「極度の興奮や緊張、恐怖によって引き起こされる症状です。男女比は約1対2といわれ、強い不安を抱えている人や神経質な人、きちょうめんな性格の人がなりやすいとされています」。

 

新橋のケースでは、しかられたショックがきっかけになったとみられている。

 

若い世代に多いのも特徴で、東京消防庁管内では、一昨年、過換気で約6400人が搬送されたが、3分の1以上が20代だ。

 

過換気の症状は、どんなメカニズムで起こるのか。

 

体内から二酸化炭素が大量に排出されると、血液はアルカリ性に傾く。

「これによって、手足にしびれや筋肉のけいれんが起きたり、動悸(どうき)や血管の収縮で胸などに痛みを感じたりする。また、二酸化炭素濃度が下がると、延髄から『呼吸をするな』という信号が出されるので、ますます呼吸が苦しくなる。吸っても吸っても空気が足りないように感じる『空気飢餓感』も、特徴的な症状です」

 

身近な人が過換気の症状を示した場合、まず落ち着かせること。

「過換気症候群は重い病気ではなく、命に関わることもありません。原因となっている不安を取り除き、会話に持ち込むことで、呼吸も整ってきます」。

 

発症してしまった人は腹式呼吸を意識するとよい、と山本さん。

「呼吸の割合を5対1にするつもりで、5秒ぐらいかけてゆっくり息を吐き、1秒かけて吸う。この時、深呼吸してしまうとまた二酸化炭素をたくさん吐き出してしまいます。『浅くゆっくり』を心がけてください」

 

かつては、紙袋を口にあてていったん吐いた息を再び吸わせる方法(ペーパーバッグ法)が取られたこともあるが、体内の酸素濃度が急激に下がって窒息状態になるケースもあり、安易な使用は危険だとされている。

 

また、鎮静剤や抗不安薬が投与されることもあるが、これにも問題がある。

「治療効果は高いのですが、たびたび発症する患者さんの場合、体が薬に慣れて、自分自身で治せなくなってしまいます。薬に頼るのではなく、発症のきっかけを自分自身でつかむことが大事です」

 

過換気症候群はあまり深刻に考える必要はないが、山本さんは「注意すべき点が二つある」と言う。

 

「過換気だと思っていたら実はぜんそくの発作だった、というケースがしばしばあります。高校生や20代になってぜんそくを発症した人の中には、息苦しい症状が共通しているため、過換気と思い込んでしまう場合があります」。

 

ぜんそくなら、呼吸器科医の治療が必要なことは言うまでもない。

ぜんそくには、発作が夜間から明け方に多いこと、気管支からヒューヒューといった音がすることなど、過換気と異なる特徴がある。

症状が続くようなら、専門医の診察を受けよう。

 

もう一つ、山本さんが注意しているのが、「パニック障害」が原因となっている場合だ。

「過換気症候群の約4分の1はパニック障害によるものといわれています。頻繁に発症するようなら、心療内科などの診察を受けた方がいいでしょう」

 

強い恐怖や不快感によって、窒息感、動悸、胸の痛みなど過換気と共通した症状があらわれるパニック発作。

こうした状態が繰り返し起こるのが「パニック障害」と呼ばれる病気だ。

 

「激しい運動時や危険を感じたときに働いて、体を活発化させるのが交感神経。その必要がないときに交感神経が興奮してしまうのが『パニック障害』です。なぜそうしたことが起きるのかは、まだわかっていません」。

こう話すのは、神経科・心療内科の「いそべクリニック」(愛知県)院長の磯部潮医師。

「パニック障害と過呼吸」(幻冬舎新書)の著者でもある。

 

「パニック障害」に多くみられるのが、「空間恐怖」と呼ばれる状態だ。

「特に多いのが、長いトンネルの中や高速道路、電車の中など、『逃げようとしても逃げ出せない場所』が怖くなってしまう場合です」。

こうした場所でパニック発作を経験し、「また発作が起きるかも」という不安から、その場所を避けるようになっていく。

 

「この不安は、拡大する傾向があります。電車が怖くなり、人混み自体が怖くなりと、苦手な場所が増えて、次第に行動範囲が狭まっていってしまうのです」

仕事にも影響が出たり、ついには外出できなくなったりすることも珍しくないという。

 

磯部さんは、「若い女性に多いのは確かですが、私も含めて誰でもかかる可能性がある病気でもあります」と言う。

 

過換気の症状が頻繁に起きて、日常生活に支障をきたすようなら、専門医の診察を受ける必要がある。

芸能界でも、自分がパニック障害だったと公表する人もあり、世間の認知も高まってきた。

磯部さんは、「社会の変化によって強いストレスを感じる人が増え、以前なら一時的な症状で済んだパニック発作が長期化し、パニック障害と診断される人が増えているのかもしれません」と指摘している。

 

出典

『どうすれば安全安心 過呼吸を発症したら 命に関わらない、落ち着いて』

https://mainichi.jp/articles/20180607/dde/012/040/008000c 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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