2013年8月14日23時38分に山陽新聞から、8月15日2時0分にmsn産経ニュース岡山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前10時20分ごろ、新見市西方の食肉処理工場「M畜産岡山事業所」で、冷蔵室の改修工事をしていた男性作業員7人が気分が悪いなどと体調不良を訴えて救急搬送され、うち4人が入院した。
男性1人(19)が一時意識を失う重症となったが間もなく回復。6人(20〜60代)は軽症。
搬送された病院の検査の結果、COの血中濃度が危険とされる10%以上だったという。
警察によると、作業員8人が午前9時半から、鉄骨平屋の事業所内の冷蔵室(幅約9m、奥行き約12m、高さ約3m)で、削岩機と特殊カッター各1台を使ってコンクリートの床を剥がしていた。
同10時15分ごろ、7人が「吐き気がする」「頭がふらつく」と言って突然倒れ、無事だった1人が119番したという。
冷蔵室の換気口は出入り口ドア1カ所だけで窓はなく、事故当時は空気を屋外に出す排気ダクトを設置していた。
作業機械はガソリンを燃料としており、警察は室内に排ガスが充満したとみて、業務上過失傷害容疑で捜査している。
労基署も排気ダクトの数や性能が不十分だったか、使い方を誤った可能性があるとして労安法違反容疑で調べる方針。
工事は事業所の盆休みに合わせ14日から2日間の予定で実施。
大阪府吹田市の大手建設会社が受注し、津山、美作、倉敷市の下請け業者が作業に当たっていた。
出典URL
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2013081412335222/
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130815/oky13081502000002-n1.htm
(2013年8月26日 修正1 ;追記)
2013年8月15日付の山陽新聞紙面に、より詳しい事故時の様子などが、下記趣旨で掲載されていた。
「仲間が倒れた、誰か」。体調不良のため屋外で休憩していた50代男性は、冷蔵室から叫び声を聞いた。よろめきながら次々と外へ逃げ出す防じんマスク姿の作業員たち。建物の壁に背を預け、ぐったりと座り込んだ。
この事業所では午前9時半ごろ、冷蔵室の床のコンクリートを削って排水溝を設ける工事に取り掛かった。
冷蔵室には普段、加工した鶏肉を保管。広さは108m2で、ドア1枚の室内に窓はない。
機械が吐き出す煙や粉じんは排気ダクトで隣の搬入スペースに追い出していたが、男性は頭痛や吐き気に襲われ、何度も外の空気を吸いに出た。
作業開始から約50分、数人が「気持ち悪い」と訴え始めたという。
救急車6台が駆けつけた際は地面に2人が横たわり、数人がしゃがみ込んでいた。
救急隊員が重症だった男性(19)に吸入マスクで酸素を吸わせ呼びかけると、うつろな表情で「大丈夫です」と答えたという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。