14日正午ごろ、銚子市の「銚子ポートタワー」の女性従業員から「駐車場で車が燃えている」と消防に通報があった。
警察と消防が駆けつけたところ、車の椅子などが焼けこげていて、観光に訪れていた都内に住む40歳の専門学校の男性講師と27歳の女性が腕や首などにやけどをしていたという。
2人は救急車で病院に運ばれて手当てを受けたが、やけどの程度は軽いという。
警察によると、男性は「駐車場にとめてあった車の中の温度が高く体を冷やすために持っていた冷却スプレーをまいた。しばらくドアを閉め切った後に女性といっしょに車に乗り、たばこを吸おうとライターで火をつけたところ爆発音とともに車内に引火してしまった」と話しているという。
男性が車内にまいたスプレーには「高圧液化石油ガス」という可燃性の成分が含まれていて、警察はこのガスに引火したものとみて調べている。
現場は、銚子市の海岸沿いにある「銚子ポートタワー」と呼ばれる観光地の駐車場。
車の中は一部が焼け焦げていて、紙の燃えかすの他、冷却スプレーも残されていた。
車のすぐ脇には焦げたティッシュペーパーも落ちていた。
駐車場の車両整理の男性は、「ボーンという爆発音がしたあと車から煙が出てきた。駆けつけると車内ではティッシュペーパーなどが燃えていて怖いことが起きたと思った」と話していた。
【可燃性ガス引火に注意を】
体を冷やしたり汗を抑えたりするスプレーをめぐっては、独立行政法人のNITE=製品評価技術基盤機構が、思わぬ事故が発生する恐れがあるとして注意を呼びかけている。
それによると、平成23年8月、室内で冷却スプレーを使った人が、たばこを吸うためにライターに火を付けたところ、室内が焼けた上、手足に重いやけどを負う事故があったということで、室内にたまった可燃性のガスに引火したことが原因だと見られるという。
さらに先月12日には、大阪・河内長野市で軽乗用車の中で男性が制汗スプレーを体に吹き付けたあとにたばこに火をつけようとしたところ、引火して男性が顔や手にやけどを負った上、車が全焼する火事も起きている。
NITEは、可燃性のガスを含むスプレーの使い方に十分、気をつけるよう注意を呼びかけている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/chiba/1083771901.html?t=1376523090513
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130814/crm13081419050013-n1.htm
また、2013年8月15日付の千葉日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
ライターの火をつけたところ、「ボン」と小さく爆発したという。
男性らは、自力で車外に脱出した。
他の車などに被害はなかった。
(ブログ者コメント)
○河内長野市の事例など同種事例を本ブログに掲載済。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。