2013年8月16日19時37分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
古い扇風機が発火する事故が後を絶たない。
メーカーから消費者庁への16日までの報告によると、猛暑続きのこの夏、部品の劣化が原因とみられる事故がすでに5件発生している。
6月下旬、東京都葛飾区の小学校で、職員の更衣室から出火するぼやがあった。煙の中に飛び込んだ職員が扇風機から炎が上がっているのを見つけ、消火器で消し止めたが、児童が一時避難する事態になった。
扇風機は1970年製。備品台帳には載っていなかった。
校長は「古い扇風機の危険性は知っていたが、物を大事に使うという意識もあり、認識が甘くなっていた。火災報知機が作動したおかげで大きな事故にならずに済んだ」と話す。
家電製品の事故を調査する製品評価技術基盤機構(NITE)によると、扇風機の火災は、長年使い続けた部品の性能が低下して不具合を起こす「経年劣化」が原因となることが多い。
羽根の裏側にあるモーター部分から発火するのが典型的な例だ。
製造後10年から起き始め、30年を超えると発生頻度が急に高まる。
今夏報告された5件も、いずれも製造後35年以上たった製品の事故だった。
経年劣化による事故は、かつてはブラウン管テレビが多かったが、薄型テレビへの移行が進み、扇風機が最多になった。
NITEが経年劣化が原因と特定した扇風機事故は、過去6年間で火災を中心に101件。うち死者やけが人が出た事故が9件、建物や物品の被害が62件。
就寝中や外出中は発見が遅れ、重大な結果につながりやすいという。
メーカーや業界団体は、古い扇風機は廃棄するか、注意して使うよう呼びかけてきた。
2009年度からは製品に「標準使用期間」を示し、これを過ぎると経年劣化による事故の恐れがあることを明記している。
経年劣化を原因とする扇風機事故のうち、2割は学校や保育園、病院、会社事務所など家庭外で起きている。
使う人と管理する人が違ったり、所有者があいまいだったりする場合も多い。
あるメーカーの品質管理担当者は「家庭よりも危険性が見過ごされやすい」と話す。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0816/TKY201308160261.html
(ブログ者コメント)
○古い扇風機の火災は以前から問題になっており、ネットでも関連情報が数多くある。
○NITEが、今年7月25日付で再注意喚起のために報道発表した資料は下記。
http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs13072502.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。